『0円で生きる』|わたしが格差社会の中で、今やること

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『『0円で生きる: 小さくても豊かな経済の作り方』』挿絵イラスト

こんにちは。あさよるです。デジカメを買おうとお金を貯めてたのですが、ヘヤカツの効果で「エアコンを買い替えよう」という英断をし、またお金がなくなってしまいました。今のところカメラを使うことがないので、また貯めよう。

今回手に取った『0円で生きる』のは、あさよるのような金欠な人に節約のコツを教える本だと思って手に取ったのですが、もっとマジメで、且つ、もっと面白い本でした。「お金がない」という直面する目先の問題を取り上げるのではなく、格差の広がる社会の中で「私たち個人はどのような活動をすればよいのか」という具体的な行動を示すものです。本書はとても実践的ですし、社会問題について机上の空論を述べる物ではありません。今すぐ、誰もが始められる「世界を変えるための活動」を促す本です。

お金がなくても機嫌よく生きる

本書『0円で生きる』はタイトルの通り、「お金を使う」以外のやり方で、豊かになるための手段を紹介するものです。本書は「お金を稼ぐ」ことに反対しているわけではありませんが「それ以外のやり方」があってもいいし、むしろ我々は昔からあげたりもらったり、貸したり借りたりして生きてきました。お金だけが絶対的な価値になった時代は、とても特殊な時代だったのかもしれません。

そして、現在若い世代を中心に、一人に一つ物を所有することに価値を見出さない人たちが増えています。アメリカでは「ミレニアム世代」と呼ばれ、社会問題になっているようです。自動車メーカーは、一家に一台、一人に一台自動車が売れるほうが儲かります。村に一台しかなかった電話が、一家に一台、部屋に一台、一人に一台と普及していくことが、国内需要を増やす時代がありました。

しかし、今では自動車メーカーまでもカーシェアリングを推奨しているし、時代はすでに変わり始めています。かつては、中古品はダサくて新品に憧れました。しかし今、古着や古本、リサイクルショップやフリーマーケットで買い物をすることに抵抗がない人がたくさんいます。

本書『0円で生きる』では、あげる・もらう、貸す・借りるのみならず、お金をかけずに、お金以外の価値によって活動をしている人や団体、サービスを紹介します。

本書では無料でできる様々なことを紹介している。貰ったり、共有したり、ゴミを拾ったり、行政サービスを利用したり、自然界から採ってきたり、無料でできることは、よく見てみれば身のまわりに溢れかえっている。(中略)

ここに書いてあるのはあくまでも、贈与や共有にもとづいた無料の生活圏を社会のなかに広げるための方法だ。実際には企業がくれる無料サービスを狙ったほうが、手に入るものは多いかもしれない。けれどもこの本には、その代わりに大きな夢がある。
そんな社会になれば、例えば貯金がない人、稼ぐのが苦手な人でも、別の形で貸しを作っておけば、困った時にお金がなくても、借りのある人が助けてくれるだろう。お返しがお金ではなく、何か得意な作業でもいいのなら、お金のない人も欲しい物を手に入れることができる。

p.3-5

本書はあくまで、無料の生活圏に注目するための案内です。実際に「お得情報」をお探しの方は、もっと広い目で探した方が良いでしょう。

お金の価値が絶対的に強い世界では、お金のない人は貧しく不幸せに生きることになります。すなわち、高年収の職業に就けるか否かが、幸不幸を分けてしまっていることになります。社会の中で一番お金を稼ぎ、お金をたくさん持って、大きな力を持ているのは、企業です。企業は政府に献金し、政府は法人税を下げたりします。そして我々は、大企業に雇ってもらい、終身雇用されたいと望んでいます。格差社会が広がった今日の日本では、昭和期よりも「終身雇用」を望む人が増えています。

お金があれば幸せ、お金がなければ不幸せ。大企業の正社員になれたら幸せ、なれなかったら不幸せ。そして格差の広がる現代日本では、お金がなく、大企業の正社員になれない人が増えています。とても息苦しいですね。

お金がない人が多いという貧困の問題への対策としては、二つの方向がある。ひとつには、賃金を上げさせ行政の支援を増やし、もっとお金が貰える社会にする方向だ。もちろんこれは必要だ。けれども、同時に社会のお金への依存度を下げることもまた大事なのだ。そして本書が取る立場は後者だ。

p.6-7

前置きが長くなりました。格差社会が広がり、お金による幸福を得られない人が増えています。その対策として、まずは、国や行政は支援を増やしお金を貰える社会にすること。これは、国や行政という大きな視点での対策。そして本書『0円で生きる』では、お金の依存度を減らし幸福度を増す、個人や小さなグループが取り組める、小さな目線の対策です。「今、自分はどうするのか」とう具体的な行動の参考になるでしょう。

お金以外のやり方

さて本書『0円で生きる』は、具体的にお金を使わずに活動している人や団体を取材したり、著者の鶴見済さんご自身が体験してみたりと、昔からある方法を試したり、実際に運営されているサービスが紹介されています。

もらう・あげる

まず、お金を使わないやり方は、人に無料でもらう、人に無料であげる方法。一番ありふれている方法です。お祝いやお見舞い、門出にプレゼントを渡すコミュニケーションも存在します。

SNSで自分のいらないものや、欲しいものを日ごろから知らせておいたり、カンパを集める人もいます。不用品を出品するサイトを使って、自分の不用品を他人にあげたり、人からもらうこともできます。これはやや面倒くさいのですが「使える物を捨てるより、誰かにあげたい」という心理と相まって、なかなかよいサービスのようです。

要らないものを放出する「0円ショップ」というのも、実際に存在しています。みんなが不用品を持ち寄って出品します。欲しいものがある人は、持ち帰ります。店舗のテナント料はカンパで賄っているそうです。同じものをあげたりもらったりして、大勢で物を貸し借りしているイメージです。路上や、空きスペースで開催されていることもあります。

カンパの集め方も、従来の募金方式や、グッズを販売して購入代金を資金に充てるだけでなく、クラウドファンディングも盛んになっています。クラウドファンディングの内容も、社会的なものだけでなく、個人的な要望にもお金が集まっています。

シェア・共有する

「貸し借り」は太古の昔からある活動です。物々交換するためには、お互いの欲しい物と持っている物が合致しないと成立しません。ですから、大昔の人は「物々交換」という奇跡ではなく、「貸し借り」という現実的なやり取りをしていたのではないかと本書では考察されていました。

身近な貸し借りは、自宅で持ち寄りパーティー。部屋や食べ物をみんなでシェアしていると言えます。旅行やDIYに使う道具など、滅多に使わないものを貸し借りする人たちもいますし、それらをレンタルできるサービスもあります。

他人の家から家へ移り住む、いわゆる「居候生活」をする人もいます。ワールドワイドに、世界中の家から家へ宿泊させてもらう人もいます。彼らは、異国の話を話して聞かせることで、宿の提供者を持てなすことができます。

著者の鶴見済さんも、実際に6週間スイスの青年を自宅に泊めてみた経験を綴られています。最初は心配でしたが、意外と生活には支障はありませんでした。あまり細かにスケジュールを聞きだしたりせず、放っておくのがお互いに居心地がよさそうです。一方で、会話の中で、何気ない「場を和ますような言葉」を英語で話せなくて、気まずい思いもしたそうです。英語は流暢であることに越したことはなさそうですね。

空き部屋や空きスペースに泊めてもらう〈カウチサーフィン〉を利用した経験もありました。カウチ、使ってない椅子を使わせてあげるという人と、泊まりたい人をマッチングするサービスです。ベトナムでカウチサーフィンを利用して、カフェの営業外の時間、カフェの椅子で宿泊させてもらったそうです。一緒になったドイツ人の人と、語らい快適に睡眠。翌朝は、カフェの開店の手伝いをして宿を後にしたそうです。

〈airbnb〉(エアービーアンドビー)は、空き部屋を有料で貸し出せるサービスです。しかし、ホテルの空き室を一般の住宅として偽装して登録されていたり、安宿よりも高額だったり、本書のテーマとは外れた実情もあるようです。同じく、車の相乗りをマッチングする〈Uber〉(ウーバー)も、実情が現行のタクシーと大差ないと紹介されています。

「ヒッチハイク」も空席のシェアと言えます。長距離運転主も、話し相手を求めていることもあるそうで、居眠りせずに話しをすると、お互いに良いみたいです。また、日本はヒッチハイクしやすい国らしく、実際にやったことある方もいらっしゃるかも?

ゴミを拾う

0円で物を手に入れるのに適しているのは、ゴミを拾うこと。自治体によっては、業者による廃棄物の収集を禁止しているところもありますが、個人がゴミを拾う分には気にしなくてよさそうです。しかし、ゴミを拾う「マナー」については、しっかりと本書で念を押されています。マナーとして配慮すべきは

・広げたゴミ袋は必ず元に戻す
・敷地内のゴミや、回収車に入れられたゴミは取らない
・店員に気づかれないようにする。気づかれるならやめる
・野宿者が待っているところはやめる
・深夜は音も気をつける
・各家が、家の前にゴミを出す戸別収集している地域では、ゴミを拾わない

あくまで、匿名のゴミを、匿名で拾うことが前提のようです。

食品については、お店によっては拾う人のために、食べ物をきれいに分けられていたり、わざとゴミ捨て場の鍵を開けたままの場所もあるようです。気づいていないけれども、意外と「ゴミを拾う」「ゴミをあげる」という文化は根付いているのかもしれません。

また、富の再分配という点でも、ゴミを拾うというのは役割を果たしています。本来なら社会が支援すべき対象を、ゴミを提供することで賄っているとも考えられます。

『『0円で生きる: 小さくても豊かな経済の作り方』』挿絵イラスト

元手0円から稼ぐ

元手0円から、お金を稼ぐ方法も考えましょう。まず、フリーマーケットに出品してみるのが一番簡単です。フリマ会場によって〈売れ線〉があるようで、事前にリサーチしておきましょう。公共の場を使ったフリーマーケットは、なかなか審査が面倒で主宰するのは大変そうです。個人が自治体が主催する「○○市」「××祭り」「△△マルシェ」なんかに出品してみましょう。

食品を売るケータリングは、仕込みの時間も必要ですので、利益を上げるのは難しそうですが、食べ物を通じて人と知り合う仕事は、遣り甲斐も大きいそう。

日本では、路上で物を売る屋台の取り締まりが厳しいのですが、「移動屋台」はOKです。駅前で『ビッグイシュー』を立って販売しているのも、そのためです。軽トラは初期費用が必要ですが、自転車やリヤカーならかなり手ごろです。

カフェや飲食店の閉店時間を貸してもらったり、複数に人で店を持ちまわる「日替わり店長」をやっているお店もあります。自宅がある人は、家をお店にすることもできます。物を売ってもいいし、いらないもの市をすることもできます。但し、飲食店をする場合は、規制があるので準備が必要です。

助け合う・ボランティア

本書では〈二人以上でやることはすべて「助け合い」〉だと紹介されています。だから、二人で肩を叩いて、マッサージをしあうのも「助け合い」です。こう言われると「助け合い」や「ボランティア」がグッと身近な言葉に感じます。

料理をみんなで持ち寄るのも助け合いです。一人で食事を用意するより、コストを抑えてたくさんの品目が食べられます。「共同購入」も助け合いです。安くまとめ買いして、みんなで分けます。

〈WWOOF〉(ウーフ)というサービスは、農場で手伝いをする代わりに、宿泊と食事が無料になるサービスです。国内にも、受け入れ先があるようです。「手伝い」というのは、昔からありふれた助け合いです。誰もが経験したこともあるでしょう。

行政からもらう・公共サービス

行政サービスを利用することもできます。多くの人が日常的に利用できる富の再分配は、まずは「図書館」。図書館は居場所としても機能し、コミュニティスペースとしても活用できます。公民館もホールや会議室を使えます。音楽のライブをする人もいます。スポーツ施設でスッキリ発散しても良いでしょう。

公園や霊園でくつろぐこともできます。国公立のキャンパスを公園のように使うこともできます(私大はその大学による)。お弁当持ってってもいいですね。大学の図書館利用もできます。

生活保護も私たちの権利です。職業訓練を受けることもできます。

自然界からもらう

自然にあるものを貰ってくることもできます。そういえば、先週ツクシをせっせと採っている人を眺めていて「春だなあ」とこっちまで堪能していました。もう今週には立派なスギナになっていました。

食べ物になる植物を育てている人は多いかも。薬味系は便利だし良いですね。うちはネギとミョウガが生えます。ハーブや、サラダにできるお野菜もどうそ。プランターでプチ家庭菜園くらいは、なさっている人もいるでしょう。

野山や川や海で採集できるものもあります。野草であるタンポポやハコベ、ヨモギなど。銀杏や桑、梅の実も街中でも落ちています。あさよるは大阪に住んでいるので、秋になると誰かれなしに銀杏をもらえますw

注意として、毒のあるものもあるから、慎重に!

また、自然は鑑賞するだけでも豊かさを感じられます。植物や鳥や魚を鑑賞してみましょう。

※デメリット・危険もある

本書で紹介される「0円で生きる」やり方を紹介しました。かなりいろんな方法が紹介されているのがわかります。お金の価値や仕事を否定しているわけでもなく、今の生活でも「豊かさ」は見い出せるし、幸せになれるんじゃないかという提案なのです。

しかし、これら紹介した事柄にも、それぞれデメリットもあります。宿泊先を紹介するサービスでは、レイプ事件も起こっており、手放しに安全とは言えません。事前にきっちり下調べすれば、あまり神経質になりすぎなくて良いとは紹介されていますが、安全のための確認は必要です。ヒッチハイクなんかも同様ですね。

また、助け合いは素晴らしいことですが、歴史の中では「ムラ社会」にて、約束を守らなかった人を半ばイジメる「村八分」もあったのも事実ですし、人と人とが関われば、煩わしい手間や人間関係が生まれます。

本書では、ネガティブな事柄も、実にフラットに紹介されています。

「ムラ社会」を超えた社会を

本書『0円で生きる』で目指される社会は、過去の「ムラ社会」的なものに戻ることではありません。むしろ、「ムラ社会」を超えて、新しい社会を構築すべきです。

村の中の助け合いの中で、義務を果たさないと人に制裁として「村八分」があったのは知られていて、明治以降、人権の立場から批判を浴びています。同様に、他の土地から引っ越してきた人を、村のメンバーとして認める「村入り」にも厳しい条件がありました。条件が果たせる人しか村の仲間になれないのです。現在では、あえて村入りせず「よそ者」で居続ける人も増えています。

現在の私たちにとって、助け合い、相互援助と聞くと、全時代の風習を連想し、ネガティブに捉えてしまいます。

助け合いといういささか古い習慣に人々を向かわせたいなら、そのいい面を伸ばすと同時に、厄介な面を是正していくことが不可欠だ。個と集団全体をいずれも尊重する、あらたな人間関係を模索するべきだろう。
現在の助け合いには、ボランティア活動のように一方的・慈善的な「テツダイ型」で、一時的、個人的なものが多い。ここには自らが助けてもらう権利はない代わりに、助ける義務も長期にわたる人間関係もない。これが全時代のマイナス面を踏まえた、新たな助け合いの形なのだろう。

p.159

「テツダイ」とは、返礼を期待せず一方的に支援することです。冠婚葬祭の手伝いや、災害時の支援としての手伝いもありました。「助け合い」は相互に、持ちつ持たれつの関係なので、義務を果たさない人がいると破綻してしまう関係性です。だから村八分をして阻止していました。しかし「テツダイ」はそもそも一方的なものなので、「一時的」「個人的」なものです。「テツダイ型」が新しい助け合いの形だとしています。

少ないお金でも充実して生きられる

本書『0円で生きる』で紹介する、お金以外のやり方で豊かに生きる〈やり方〉は、共感する人もいれば、「えー」と思う人もいるのでしょうか。あさよるの場合、共感……というか、あさよる自身も実践していることもあるし、お金以外の豊かさを持っている友人知人も身近にいるので、「何を今さら」という感じもあるかな。

そもそも あさよるは、お小遣いがなくてもまあ、プラっと図書館にでも行けばOKですし、窓越しにボーっと日がな一日外の景色を眺めているだけでも充実できるタイプの省エネ人間なので、今もお金はないけど充実はしています。また物欲も多い方ではないと思うし、「旅行へ行きたい」願望もないので、死なない程度にお金があれば良い人ですね(*’ω’*)>

氷河期世代以下の世代は「お金がないのが前提」で生きている人も少なくないでしょう。それぞれ、お金以外の価値を見出して、それぞれ豊かに生きている人もたくさんいるんだろうと思います。一方で、昔かたぎなお金や物質のみ豊かさを感じる人にとっては、とても生きにくい時代です。

「コミュ障」にはお金主義社会はハードモード

いわゆる自称「コミュ障」の、人間関係を構築するのが苦手な人は「ムラ社会的なコミュニティでは生きづらい」という話がありますが、あさよるは個人的には逆だと思っています。ムラ社会的な、ローカルな横のつながりが強いコミュニティでは、コミュ障であっても、与えられた役割さえ果たせば生きられます。

しかし、お金によって繋がっている社会では、孤立すれば終わりです。多くの仕事はチーム戦で、会社の中でみんなで集まって仕事をしています。だから、コミュニケーション能力の高い人はどんな職場でも求められ、たとえ特定の能力が高くてもコミュニケーション能力が低ければ、社会的に辛い立場に置かれる人が多いでしょう。

コミュ障ほど、実は助け合いの社会が必要じゃないのかなあと思っています。それは村八分のある社会よりも、「テツダイ」型の社会の方が、風通しも良いし、自分の能力で手伝うこともできます。

みんながそれぞれ持っている「優秀と言えるほど飛びぬけてるワケじゃないけど、得意なことや、苦にならないこと」を、積極的に使えたら「テツダイ」になり得るのかなあなんて思いました。とりあえず、あさよるは洗濯物を干したり畳んだりするのが大嫌いなので、誰かに手伝ってもらえるだけで人生が楽になるに違いない。代わりに、あさよるがなんかするから。

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『0円で生きる: 小さくても豊かな経済の作り方』

0円で生きる

0円で生きる

  • 作者:鶴見 済
  • 出版社:新潮社
  • 発売日: 2017年12月18日

目次情報

まえがき

第一章 貰う 無料のやり方の輪を作る

贈り物を貰おう
「不用品放出サイト」で貰う!
不用品放出市〈0円ショップ〉
不用品を回す「店」
世界に広がる不用品市
カンパを貰う方法
クラウドファンディングで集める
「寄付」もいつかは返ってくる
〈この章のレクチャー〉贈与経済とは何か?
普遍的な経済の形は「贈与」
増える日本人の贈り物
なぜ寄付をするのか?
贈与はいいことばかりではない

第二章 共有する 余っているものを分け合う

当たり前だった「貸し借り」
自宅パーティー、道具、服、DVD
人の家に泊まる/泊める
スイスの青年を六週間泊めてみた!
無料で泊まれる〈カウチサーフィン〉
ベトナムの〈カウチサーフィン〉体験
有料で部屋を借りる/貸し出す
車を相乗りしよう
「ヒッチハイク」も空席のシェア
ネットの無料共有物を使う
庭を開放する「オープンガーデン」
〈この章のレクチャー〉なぜ私有が行きわたったのか?
農耕社会が土地の私有地を生んだ
日本の共有財産「入会地」
共産主義は共有財産社会を目指した
新しい共有の時代

第三章 拾う ゴミは宝の山

近所のゴミ、店のゴミ
おから、野菜、新聞、食器……
職場から売れ残りを貰う
ゴミを拾う時の注意
自治体との問題
都心のゴミ観察レポート
〈この章のレクチャー〉捨てる問題と拾う人々
食べ物はどの段階で捨てられるのか?
管理が厳しすぎる日本
ゴミを救出する人々
拾って貧しい人に回る
廃棄に立ち向かう欧米
すべてのゴミに目を向ける

第四章 稼ぐ 元手0円で誰にでもできる

もうひとつの経済を作る
フリマで売ってみる
フリマの主催者は楽じゃない
やりやすい「イベント出店」
ケータリングも元手いらず
「移動屋台」は出店場所が決め手
行動から屋台が消えた
日替わり店長になる
自宅を店にする
〈この章のレクチャー〉市とお金と資本主義
お金を使うのが悪いのか?
市の始まり
お金は物々交換から生まれたのか?
資本主義誕生の前と後
市としての〈コミケ〉

第五章 助け合う 一緒にやれば負担が減る

二人以上でやることはすべて「助け合い」
相互マッサージ、料理持ち寄り、英会話サークル
「輪番制」を使う
手伝う代わりに寝場所と食事を
合宿型ボランティア「ワークキャンプ」
海外ボランティア体験談
一般のボランティア活動
悩みを分かち合う「自助グループ」
〈この章のレクチャー〉日本の「助け合い」とそのマイナス面
力を合わせる「ユイ」「モヤイ」
一方的な支援「テツダイ」
お金を積み立ててまとめる「頼母子」
ヨーロッパの助け合い
村八分=助け合いのマイナス面
「ムラ社会」を超えて

第六章 行政から貰う もっと使える公共サービス

再分配を貰おう
図書館は大切な「居場所」
公園・霊園でくつろぐ
国公立大学のキャンパスで憩う
ライブも開ける公民館
生活保護は権利
職業訓練でお金を貰う
やりがいのある「地域おこし協力隊」
スポーツ施設で鬱屈の解消を
驚くほど多い「無料相談」
市民農園、博物館、見学会……
〈この章のレクチャー〉再分配は富の偏りを正す
太古からの政治の中心的役割
一パーセントが半分以上の富を持つ

第七章 自然界から貰う 無償の世界

育てる(薬味・調味料、香味野菜/ハーブ/サラダ・葉物野菜/大きめの作物/難しい作物/栽培上の注意)
採取する(野草/茶/その他)
観賞する(木や花を見る/野鳥を寄せる/魚を見る/環境全般を楽しむ)
〈この章のレクチャー〉自然界と「無償の贈与」
自然界は贈与で成り立っているのか?
人間は「無償の贈与」を尊重する
今も残る「神への贈与」

あとがき

鶴見 済(つるみ・わたる)

1964年、東京都生まれ。東京大学文学部社会学科卒。フリーライター。近著は『脱資本主義宣言 グローバル経済が蝕む暮らし』。他の著書に『完全自殺マニュアル』『ぼくたちの「完全自殺マニュアル」』(編著)『無気力製造工場』『人格改造マニュアル』『檻のなかのダンス』『レイヴ力』(共著)などがある。

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