10 哲学

『「正しさ」にふりまわされないコツ』|「正しさ」の反対は「正しさ」?

自分の「正義」が、自分を追い詰めてない?

和田秀樹先生の新刊!

当あさよるネットでも以前、和田秀樹さんの書籍を紹介しました。

↑この本もですし、昔読んだ和田秀樹さんの本も面白かったので、新刊を見つけて手に取りました。

「正しい」と「正しい」のぶつかり合い

本書では、自分のもっている正義感や正しさが、自分自身をがんじがらめにし、自分を追い詰めてゆくと紹介されています。「自分自身を苦しめる正しさ」とはこれいかに。

例えば「鬱なんて怠けだ!」と仕事を休む同僚を揶揄している人は、いざ自分が鬱になったとき、仕事を休めません。確かに、気力でなんとか乗り切れる時もあるでしょうが、どうにもならない時もあるのに。

要は「詰み」になっちゃうんですね、過去の自分の発言のせいで。自分で自分の選択肢を消してしまう。本来なら、たくさん選択肢のある場面なのに、にっちもさっちもいかなくなってしまう。

そして、「正しさ」は他人が持ってる「正しさ」とぶつかり合います。例えば、「ずっと子供の側にいてあげたい」と辞職する母親も、「子供のために働きたい」と仕事に出る母親も、どちらにも正義があり、どちらも間違っていません。なのに、時にイガミあってしまいます。

「~すべき」「~であるべき」に振り回されていませんか?

「正しさ」への対処法

『「正しさ」にふりまわされないコツ』では、「正しさ」への対処法が紹介されています。

そもそも、自分の「正しさ」に振り回されてしまう人は、それだけ正義感が強い人です。だからっちょっとだけ、自分に甘くなりましょう。そして、同じように他人にもちょっとだけ甘くしましょう。「開き直り」も大切です。

「○○ならば△△しかない」と思い込むのはやめ、自分にも別の生き方、別の人生があることを大切にします。案外、間違ったって大丈夫だったりするのかもしれません。自分で勝手に「決めつけ」を行うのはやめましょう。

そして、相反する正しさと出会ったとき「どちらが正しい」と考えるだけでなく、「どちらも正しい」場合も考えます。

やっかいな「正しさ」もあります。例えば「可哀想な人に親切にする」というのは、一見素晴らしいことのように見えます。しかし、特定の誰かを「可哀想」と自分が決めていることを忘れてはなりません。

「正しい」を決めているのは自分。

そう、「正しい」「正しくない」を決めているのは、他の誰ならぬ「自分」なんですね。その決めつけ、思い込みを、時に「偏見」と呼ぶこともあるでしょう。もしかしたら正義の名のもとに「差別」と呼ばれることをしているのかもしれません(;’∀’)

そして「こうしたらあの人はこう思うだろう」「こんなことをしたら○○だって思われる」と、他人の行動や思考にまで決めつけをしちゃってます。実際問題、相手がどう出るかは相手次第です。他人は自分とはまた別の「正しさ」で動いているのです。

『「正しさ」にふりまわされないコツ』感想

本書『「正しさ」にふりまわされないコツ』は、「ほんとマジ共感」と頷いてばかりの読書体験でした。

ああ!あさよるも10代、20代の頃の自分に読ませてやりたいぜ!まったくもって、自分の正義を心から信じ、その正義に刃向かうヤツは「間違っている!」と鼻息荒く突っかかっていました。いやぁ、思い出すと恥ずかしや~。

自分の「正しさ」以外の行動基準を見つけられず、自らの「正義」を振りかざし、その「正義」に自分が苦しめられていました。いやぁ、我が青春は苦しみしかなかったぜ!(^_-)-☆

八方ふさがりで、本当に「詰んだ」と悟り、「もう生きられない…」と思ったけれども、覚悟も決められず(-_-;) だらっと未だに生きていますよ。だけどそれ以降、だらっと生きながら、自分の正しさに折り合いをつけたり、他人の正しさにも正義があることを受け入れられるようになりつつあります。

( ゚д゚)ハッ! 自分語りしてしまった!

今すぐ変われるものでもない…?

とまぁ、『「正しさ」にふりまわされないコツ』に書かれている内容、「んだんだ!」と大いに納得なのですが……。じゃあ、この本を読めば、書いてある通りに行動できるのかっ!ってとこですね。

正直……自分の「正しさ」にがんじがらめになっているモードのときに、和田先生のお言葉が胸に入ってくるだろうか……(遠い目)。

あさよるの過去を振り返ると、今思えば適切なアドバイスをしてくださる人生の諸先輩方もたくさんおりましたが、全然耳に入りませんでしたっ!で、『「正しさ」にふりまわされないコツ』も、響いてなかったんじゃないのかな?と思ってしまう……。

イチバン届いてほしい人には届かないジレンマがあるのかもしれません…。

誰もが「正義」をふりかざしている?

『「正しさ」にふりまわされないコツ』で改めて認識したのは、「誰もが『正義』を持っている」ということです。

もうちょっと強く言うと、誰もが正義を振りかざしている。正義の名のもとに、誰かが誰かをバッシングする。不正を許すまじと、弱者を追い詰める。ズルをした、悪いことをした人を正義という名の「私刑」に処す。

みんな、誰もが正義を持っている。自分は「正しい」と信じ行動している。これって、時に厄介で、時に恐ろしくもある。

自分とは違う「正義」を持っている人と、譲ったり、認めたり、尊重することで、何か変わるのかなぁなんて思う。その、譲るものは、自分には理解しがたい「正義」であっても。なんだか、とても矛盾しているようにも思うけど、それしかないのかなぁ。

あなたを追い詰めるのは、誰?

もし今、息苦しさや、行き場がないように感じているなら、もしかしたら自分の「正義」感が、自分を追い詰めているのかもしれません。

他者が何か阻んでいるのかもしれません。自分が、自分の「正しさ」にがんじがらめになっていないでしょうか。

『「正しさ」にふりまわされないコツ』は、自分の「正しさ」にも、他者の「正しさ」とも、そして社会の「正しさ」とも、上手く折り合いをつけるコツがたくさん紹介されています。

読みながら納得するものばかりでした。

「ちょっと肩の荷が重く感じるなぁ」「ギスギスしてるなぁ」という時にどうぞ。

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『スパルタ婚活塾』|軽く見られたくない、けど重い女にもならない方法

20代後半以上の婚活中女性に捧ぐ……!

為になるかどうかは……当事者過ぎてわらからないw

アラサー以上の婚活&恋活

『スパルタ婚活塾』……それは、アラサーに差し掛かった“行き遅れ”の女子たちが駆け込むべき、恋愛本である!

m9っ`・ω・´)シャキーン

結婚に焦った女子たちの乙女心はフクザツだ。

「経験が多いって思われたくない」「だけどナメられたくない」。軽い女と思われたくないばっかりに、重い女だと思われてしまう…。焦るあまりに結婚を迫りフラれる……などなど。などなど……(´;ω;`)ブワッ

「結婚」。この二文字を掴み取るべく、もがくが故に、深みにハマってしまう悲劇から女性たちを救うべく、恋愛体育教師「水野愛也」先生が立ち上がる。毎度お馴染みの恋愛理論を引っさげて、スパルタ婚活塾が開講される!

為になるか、腹が立つかはあなた次第w

『スパルタ婚活塾』の内容を細く説明するのは、どうしたものか……(笑)。「読んでみてください」としか言えない、いや、マジで婚活考えてるなら一編読んでみてくだしあ。

というのも、内容は小さなライフハックならぬ「ラブハック」集だからです(ウマイこと言うたった感)。

まずは男性との出会い。そう、合コンでのハンティングの方法から、“部屋”までお呼ばれしちゃってからの~適度な“焦らし”。カップル成立後は「結婚」という二文字に男性をビビらせず、だけどじわじわと囲い込んでゆくまでの手法!

を、面白おかしく書かれています。

バカバカしいけど「悪くはない」…?

あまりに面白おかしく書かれているので、気分を害する女性もいるでしょう。うん、あさよるも、普通に読んでりゃ気分を害すどころではなく、大暴れしていたかもしれない。がしかし、幸か不幸か、あさよるは『スパルタ婚活塾』よりも前に『LOVE理論』を読んでいたのだった……。

『LOVE理論』は水野愛也先生による、世の童貞どもへ贈る脱童貞のための手引書だ。アラサーからも足を洗おうかという あさよる(女性)が読みますと、ガハガハと笑いが止まらず、そして涙目のまま「これ、やってみるとそこそこ効果あるんじゃない?」なんてテキトーに言い放ってしまってしまう内容なのですよ。

そう、異性が読むと、バカバカしいけど「悪くはない」んです。

ということは……

この『スパルタ婚活塾』だって、バカバカしいけど「悪くはない」のではないかと、思うのです。たぶん。いやマジで、他人事ではないので冷静に読めない自分でもいるんですけれども、そんな自分も受け入れつつ、ここに書いてあること実践……していいのかわからんw

おすすめは…軽くできませんw

はてさて、水野敬也さんの『ウケる技術』を読んだときは、正直、(´-`).。oO(うぅわぁ、役に立つやもしれんけどウザー)と思ったあさよるがいましたw が、水野敬也さんの著書を数冊続けて読んでるうちに、そのウザいノリが心地よく、もっと欲しいと思うようになってしまった。「次は何読もうかな~ルン♪」となっている自分がちょっぴりフクザツw

ですので、まぁ、あさよるはたまたま、以前に『ウケる技術』や『夢をかなえるゾウ』『LOVE理論』を読み、こういう作家先生なのねwと知っていたので、楽しく読めました。

が、女性向け恋愛本を探していて、水野先生の一冊目に『スパルタ婚活塾』を選んでいたら、あさよるも大っ嫌いになっていた自身があります(笑)。ですので、女性に勧めるのはビミョー。ユーモアをアハハと笑ってくれる友人にはオススメ、というかイチオシしますが、そうでない人には遠慮しちゃうかもw

ですので、案外と男性に読んでもらって、ジャッジしてもらうのもいいかもですね。なにせ、当事者である あさよるは、当事者すぎて笑うに笑えない。「図星」すぎてイラッとしてしまうという瞬間が多々有りましたw

男性の感想を集めるべし!

さて、あなたが婚活中のアラサー女性なら、まずは一度『スパルタ婚活塾』を読んでみてもいいかもしれません。その時、先に『LOVE理論』を読んでおくことをオススメします。

あるいは、男性目線で書かれた女性向け恋愛本ですから、男性が読めば「そうそう」と納得できるものではないかしらと予想。ぜひ、男性目線の感想を知りたいですね。

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『地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」』

地頭は生まれつきのことじゃない!

考えるための基礎の力。

訓練次第で手に入っちゃう!?

「頭の良さ」ってなんだ!?

頭がいい人やすごい人を表すとき、「IQが高い」とか「賢い」「利口」「勉強ができる」とか「頭の回転が速い」「教養が高い」など、いろんな言い方をします。

「地頭がいい」もそのうちの一つです。この「地頭」って言い回し、たまに聞くことが有りますが、一体何なんだ!?そして、あさよるも地頭が良くなりたいぞ!

その通りのタイトルである『地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」』を読み始めたのでした。

全体を見て、枝葉に惑わされない

『地頭力を鍛える』で語られる「地頭」とは、全体を俯瞰できる視線です。

枝葉の部分に気を取られてしまい全体像がつかめない「木を見て山を見ず」状態から抜け出します。そのために、本質を見抜く力が必要です。

そのために本書『地頭力を鍛える』で取りあげられるのは「フェルミ推定」。

本書内では、この宇宙に宇宙人はいるのか、日本に電信柱は何本あるか、という問がありました。

「日本全国に電柱は何本あるか?」

※回答に際してのルールは以下の三つ:
・制限時間:三分(厳守)
・電卓/PC等は使用不可(紙と筆記具のみ)
・一切の情報の参照不可

細谷 功『地頭力を鍛える』(東洋経済新報社、2007)p.50

「どう考えるか」を問うものなので、正解があるものではありません。ポイントは紙と筆記具のみで、3分しかないことでしょう。

そう、じっくり熟考したり、資料を集める能力を問うものではないんですね(^_^;)>

そこで、単純化して考えるしかない。本書では、200km×1,500kmの直方体とし、電柱の密度を、市街地部分は50m4方に1本、郊外は200m四方に1本と仮定し、計算しています。

これ以上ないってくらいまで単純になっていますね。

さて、みなさんはどう考えましたか?

「フェルミ推定」いつ使う!?

「フェルミ推定」についてページを割いて紹介されています。抽象度を自在に操り、物事の本質と枝葉を見分け、短時間で考え方を導き出してゆく……。

「フェルミ推定」とはそういう力を持ったものだと思うのですが、一般人にとっては、「いつ使えばいいの!?」という側面を持っているかと。なにせ、日本中の電柱の数や宇宙人の存在を数えたい、知りたいときには使えるものですが、そんな機会あんまりない!?

あさよるは、『地頭力を鍛える』を読んでから日本国内に犬が何匹いるのか考えてみました。

フェルミ推定をそのまま使うのではなく、他の考え方を組み合わせて使うのが正解っぽい?(^_^;)

仮説思考、フレームワーク、抽象化

フェルミ推定以外にも、仮説思考、フレームワーク、抽象化についても章が設けられています。

仮説思考は、まず「仮説」を立てその後に検証や実験を行うこと。仮説が間違っていなのなら、その都度仮説を立て直し、再び検証し、微調整をし続けます。

フレームワークは、思考の癖、思い込みを脱却します。人と会話をしていても、お互いの視点や前提などが違っていれば話は噛み合いません。だから、お互いの座標を合わせる必要があります。同じ地図を共有する、俯瞰をします。そして、それを的確に切り分け、分類、分解し、ボトルネックを発見する。

そして抽象化。問題を単純化、抽象化し、そして再び具体に戻します。先ほどの電柱の問でしたら、日本列島を直方体に、電柱の密度を市街地と郊外の2パターンに、単純化し計算します。そして、再びそれを具体に戻し、問に答えます。このとき、物事の本質を見極め、枝葉を除外できる力が求められます。喩え話も抽象化でよくなされますね。

バラバラの思考を集結させよ!

こうやって「地頭力」を鍛える方法を文字情報として読むと、とてもややこしくって難しい!(´;ω;`)

なのですが、ここで語られる内容は、案外、誰もがやっている思考も多分に含まれていると思うんです。抽象化て考えることや、他のことに喩えること。行動する前に仮説をたてること、図に書きながら伝えること、などなど。

それぞれの事柄は、それぞれに使っているんじゃないかと思います。が、それらを組み合わせ、より多角的に考えることはできているでしょうか。あさよる的には、自信がありません(-_-;)

バラバラに使っている思考を組み合わせ総動員することで、自分の「地頭」が鍛えられるのか!と知ると、ちょっぴり勇気も湧きました。

ぜひぜひ(^^)v

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『「美女と野獣」の野獣になる方法』|LOVE理論の文庫版

“愛也”先生による、童貞男子への恋愛マニュアル本!

まあまあいい線いけるかもよ?

『夢をかなえるゾウ』『ウケる技術』の水野敬也さん

水野敬也さんの著書『夢をかなえるゾウ』『ウケる技術』を読み、どちらも面白かったので、さらに『「美女と野獣」の野獣になる方法』を手に取りました。

10代男子に告ぐ!LOVE理論

彼女いない歴=年齢の童貞だった著者は、進学で上京したことをきかっけに、大学デビューを果たした!

200冊もの恋愛マニュアル本を読み漁った水野敬也さんは、自らを「水野愛也」と称し、迷える童貞男子たちを導くのであった。

結論から言うと、今からお前をトム・クルーズよりモテつ男に育て上げることになる。

『「美女と野獣」の野獣になる方法』p.6

出だしの一行目から強気発言の愛也先生。

肝心の内容はと言えば、面白おかしく終始バカバカしく、第一章の冒頭から著者自らの大量の陰毛が掲載されている。なんだこれは!

だけど、女性目線で読んだところ「書いてある通りやれば成果出るんじゃね?w」と普通に納得してしまう内容なのであった。そう、バカッぽいノリで書かれているけれども、内容はいたって普通、まともなんじゃね?と。

実は、女性にも使える内容カモ

あさよるは女性なので、『「美女と野獣」の野獣になる方法』で書かれている内容は、なんの役には立ちません。表の意味では。

そう、これ、裏の使い方ができるんじゃないか?と思うんです。

だいたい、『「美女と野獣」の野獣になる方法』は男性向けの恋愛マニュアル本。とりあえず女性からOKもらって一夜を共にするためのメソッド集なのです。そう、これ、男性の恋愛テクニック集なんですよね。

で、男性の恋愛マニュアルを読み、男性のテクニックを知ることで……女性からの「上手い断り文句」が導けるんじゃないかと期待しております。

このノリ、苦手な人は苦手?

愛也先生の、かなり情熱的な授業。面白おかしく笑いながら読める、あさよる的にはヒジョーに面白い一冊でした。

が!この笑いのノリ、ついていけない人、生理的に受け付けない人、などなど、これがダメ!!って方も確実にいらしゃるでしょう。

なので、すべての人にオススメ!……とは、なかなか言えないかも(^_^;)>

あさよるは、このノリ嫌いじゃありませんがw

女性も男性も、人と人

『「美女と野獣」の野獣になる方法』で紹介されている恋愛マニュアルって、『ウケる技術』でも紹介されてたコミュニケーションスキルと同じなのでは?と思いました。

こと恋愛に限っては、コミュニケーションスキルを発揮する相手はもちろん異性。『「美女と野獣」の野獣になる方法』は男性向けの内容ですし、そのタイトルからも、相手は「女性」ということです。

あさよるは女性ですので、結構『「美女と野獣」になる方法』の内容って、好感的に思ったんです。男性向けの恋愛マニュアル本を読んだことが初めてですから、内容がとっても「意外」だったんですね。

そう、「女性は◯◯だから」とか「女は△△が好きだから」とか、女性への決めつけや、偏見ではなく、「対人」としての「ウケる技術」だったからです。

人と人が親密になるための、気持ちを惹きつけるための、テクニックが紹介されていて、「だよね~」と。

これ、結構イケるかも?w

この本、正直ネタ本じゃね?と思うのですが(笑)、だけども、この通りのこと実践すれば、結構いい線いくんじゃね?というのが、あさよるの感触です。

特にですね、合コンの監督(幹事)の前で良いチームプレーを魅せつけることで、監督(幹事)のスタメンになろう!とか、超実践的じゃないですか。

女性へのメールの送り方も「まずは容姿を褒めろとか」、女性の前では「上っ面の親切を見せろ」とか、とても共感しました。というか、人に対して親切であることは最低条件、当然のことなので、コミュニケーションとしての「親切」を見せてもらえると、リアクションしやすいのかなぁと。

あくまでも「ネタ本として楽しんで!」と言いつつも、10代男子に勧めるときは「この通りやればいい線いくかもよ?」と一言付け加えちゃうかもw

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水野敬也さんの本

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『はじまりが見える世界の神話』|美しいイラストとカオスのお話

こんにちは。あさよるです。あさよるは子どもの頃からオカルトやオーパーツの類の話が好きで、世界各地に残されている「物語」にワクワクしていました。今回読んだのは世界の神話集。子ども時代は神話もオカルトも同じもののように親しんでいましたが、大人になってからこうやって触れなおすと、そんな簡単な言葉で消費してしまうのはもったいない世界ですね。

本書『はじまりが見える世界の神話』は、世界に残されている神話のごくごくわずかな上澄みだけをテイスティングするような本です。ここから、神話の旅に出発しましょう。最初の一冊に。

世界のはじまりの絵本

『はじまりが見える世界の神話』は、世界中で語られる世界の始まりの神話がライトにまとめられた本です。美しいイラストがたっぷり掲載されていて、文章での解説はあくまで要約の要約くらい。だから神話について深く知りたい人には不向きな内容です。

本書の面白いのは、みんながよく知ってる日本の国生みの話や、エジプトの神話やギリシア神話、聖書の話だけではなく、パプアニューギニアの神話やアイヌの神話など、メジャーどころ以外のお話も掲載されているところでしょう。

北欧神話やケルト神話、中米のマヤや、インドの神話なんかは、話はうっすらと知っていたけれども、全然全貌は知りませんでした。

ただ、世界の始まりの神話を3ページほどで説明しきれるわけもなく、「ああ、もっと読みたい!」とかなり知識欲を刺激される仕様です。

イラストが美しい

表紙からもわかるように、本書内にはイラストレーターの阿部海太さんの美しいイラストがたくさん添えられています。パラパラと眺めているだけでうっとりと見入ってしまいます。

というか、本書は完全に神話のあらましよりも、阿部海太さんの絵が圧巻って感じ。

本って読んで知識や情報を得るだけじゃなく、コレクション要素や、インテリア要素ってあると思っています。

これは以前に読んだ「ヘヤカツ」こと『部屋を活かせば人生が変わる』でも「リビングの本棚はエンタメ」と紹介されており、あさよるもこれを採用しています。自分のための本棚と、お客様をもてなし会話の入り口としての本棚を用意しようって提案です。

そしてその「エンタメとして本棚」に『はじまりが見える世界の神話』はぴったりじゃないかと思います。

終末の本もあるのだろうか

本書は世界の始まりのお話がまとめられた本ですが、世界の終わりの話ってのも世界中にあるのでしょうか。世界三大宗教のイスラム教、仏教、キリスト教には終末思想がありますが、限られた世界でのお話なのかなぁ。へんなところに興味が飛び火してしまいました。

確かに、日本の神話も、イザナギとイザナミの国生みの話は有名だけど、未来の話って語られないのかなぁ。

あと個人的には、本書を読むとウズウズと絵が描きたくなりました^^

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