40 自然科学

『痩筋力』|確実に痩せたい人にしかオススメしません

こんにちは。食欲の秋を満喫している あさよるです。夏の間節制できてたのに、これじゃだめだ! 今からちょっと気を引き締めて、ついでにお腹も引き締めたいなぁと、石井直方先生の著書『痩筋力』を読み始めました。石井直方先生の本は過去に数冊読んでいて、筋肉のしくみについて全然何も知らなかったあさよるにとっては、石井先生の本に出会えたことで人生観が変わりました。それまで、ザ・昭和な非科学的な行為を「トレーニング」だと思っていたのでした……(-_-;)(-_-;)

ちなみに、あさよるを変えた石井先生の本は『姿勢の科学』でした。

石井先生の本は正論。マジぐう聖。だから、本当に自分の体を変えたい人以外にはおすすめしません。

筋トレだけで痩せる!

本書『痩筋力』は、筋肉をつけて痩せやすい身体をつくる利点と、その理由、そしてその方法が紹介されている親書です。タイトルの「痩筋力」とは「筋肉をつけて痩せる力」のこと。なんとも頼もしい言い方です^^ もちろん、痩筋力はダイエットのためだけではなく、健康習慣や、歳を取ったとき寝たきりになるリスクを軽減したり、肩こりなど身体の不良も緩和します。

速筋と遅筋

筋肉には「速筋」と「遅筋」という二つの筋肉があります。「速筋」は瞬発力を発揮する筋肉で、遅筋はマラソンなど持久力が必要な活動で使われます。

「痩筋力」では、瞬発力を生む「速筋」を鍛えます。速筋はエネルギーを燃やし、体を温める役割も担っています。だから、速筋がたくさんある人はそれだけエネルギー消費の多い人……つまり「燃費の悪い人」ということ。これは食糧難のときには大きなデメリットとなりますが、「ダイエット」という観点からは、エネルギーが燃えやすい=痩せやすいことなので、多くの現代人にとっては嬉しい力です。

「遅筋」も大事な働きをします。脂肪を燃焼するのは遅筋だからです。

今、糖質制限ダイエットが流行していますね。巷で言われている通り、糖質を「制限する」のは大事なことです。糖質はおいしいですから、食べすぎてしまうんですよね~。だけど「糖質抜き」にはリスクがあります。まず、身体は栄養不足になると「省エネモード」に切り替わります。「痩筋力」である、エネルギー消費増大モードとは真逆です。そして身体は、糖質が足りなくなると筋肉を分解して糖質を確保し始めます。筋肉はエネルギーを浪費する機関ですから、動物としての生き残り策としては、省エネに移行するのは理にかなっています(それが飽食の時代にはデメリットになってるんだけど)。また、食べ物がなくてストレスを感じると、ストレス時に分泌されるホルモンの影響で脂肪が作られやすくなるそうです。

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すごい!左利きの特徴

こんにちは。あさよるです。

わたしは右利きなので、左利きの人ってちょっと不思議な存在です。

左利きの人は、全体の1割しかいないそうです。

想像よりも少ない数字ですね。

さらに、右利きの人とは脳の使い方も違っているので、左利きの人の特徴もあるそう。

そう、左利きってすごいんです。

左利きのすごいところ

左利きは右脳・左脳、両方の脳を使っている

左手を使うとき、右脳を使います。

左利きの人は右脳をよく使っているのです。

一方で、言語を司っているのは左脳です。

つまり、左利きの人が文章を左手で書くと……

左脳で言葉を考え

  ↓

その情報を右脳へ伝え

  ↓

そして右脳が腕に命令を出すのです。

左利きさんは、右利きさんよりも右脳と左脳両方を使う機会が多いのです。

右脳は「ひらめき」「直感」が得意!

左利きさんがよく使う右脳は、ひらめきや直感を生む脳でもあります。

創造的な脳なんですね。

「ひらめき」「直感」は、意識で追えないほどのスピードで繰り出されるロジックではないか。

そう、『すごい左利き』の著者・加藤俊徳さんは書いておられました。

細かく順を追っていくと理由はあるんだけれども、それを追えないほどの猛スピードで繰り出されるロジックが「ひらめき」「直感」だということですね。

なるほど。

左利きは才能だとおっしゃる所以です。

最強の左利きになる!

左利きはそれだけで10%の特別な存在ですが、脳の使い方の傾向を見ても、個性的なようです。

持って生まれた才能がもともと備わっているということです。

しかし、才能は持っているだけでは光りません。

磨かないとね!

ということで、『すごい左利き』では、

  • 情報を集めて教養を増やすこと
  • 直観を言語化すること

を強化しようと呼びかけています。

左脳を鍛え、そして右脳と左脳のつながりを強くすると、最強なのです。

左利きさん、大丈夫!

左利きの人は、小さいころから不器用だったりして、劣等感を持っている人が多いそうです。

無理やり右利きに矯正されて、辛い思いを経験した人も少なくないでしょう。

「でも、大丈夫」

それが『すごい左利き』からのメッセージでした。

小さいころ大変な思いをしたけど……

今もそのときの辛さを引きずっているかもしれないけれど……

だけど大丈夫。

持って生まれた才能があるんです。

その才能を磨こうよ。

そう優しく訴えかけています。

1万人の脳を見た名医が教えるすごい左利き 「選ばれた才能」を120%活かす方法

目次情報

はじめに――私は左利きだったから世界で最初の「脳内科医」になった

序章●すごい左利き

第1章●「直感」がすごい――ひらめきで人生が好転する

第2章●「独創性」がすごい――豊かなアイデアが生まれる

第3章●「ワンクッション思考」がすごい――ひと手間が脳を強くする

第4章●「最強の左利き」になる

おわりに――左利きも右利きも、脳の違いを知ればうまくいく

参考文献

[レビュー]「最強脳」の作り方 スマホ脳先生の特別授業

脳にとって最強の訓練は、運動らしい。

それはもう、やっぱりそうらしいのだ。

そのへんは、『脳を鍛えるには運動しかない!』という、そのまんまのタイトルの本なんかに詳しい。この本では、特に有酸素運動(つまりジョギング)の有用性が書かれている。

『脳を鍛えるには運動しかない!―最新科学でわかった脳細胞の増やし方』

そして今話題の『最強脳』だ。

この本は、2021年にヒットた『スマホ脳』のアンデッシュ・ハンセン先生が、子どもたちにも伝わるよう、より嚙み砕いた表現で脳の鍛えた方・最強脳の作り方を解説したものだ。

最強脳というのは、勉強ができるようになったり、記憶力がよくなるだけじゃない。ゲームがうまくなったり、心の平穏を保つことにもつながる。

ドーパミンを手なずけろ!

わたしたちの脳はストレスがかかるとドーパミンを分泌します。

太古の昔、敵の動物に見つかったわたしたちの祖先は、とっさに、逃げるか隠れるか戦うかを判断するため脳をフル回転させたのです。その時にドーパミンが一役買ったのです。

ドーパミンというのは、脳内麻薬であり、快楽を感じる物質でもあります。

敵から逃れられたとき、ドーパミンにより気持ちのよい思いをしたことでしょう。

『脳内麻薬 人間を支配する快楽物質ドーパミンの正体』|誰もがドーパミン依存!?

運動でドーパミンを分泌させよう

現在、トラやライオンと遭遇することはありませんが、ドーパミンの気持ちよさは相変わらず。

てっとり早く簡単にドーパミンを得られる機械が「スマホ」です。

そしてスマホの危うさを説いたのが前著『スマホ脳』でした。

しかし、スマホ以外にもドーパミンを分泌させる方法があります。

それが「運動」なのです。

脈拍の上がる運動を

どんな運動が適しているかは本書で確認してほしい。

それぞれの生活スタイルや体力の塩梅もあるだろう。

ただ「ドクターの処方箋」という一口コラムでこうあった。

最低20分、できればそれより長く、

脈拍が上がる(心臓がドキドキする)運動を。

集中力は運動後の数時間しか続かないので、

朝や午前中に運動するのが良いでしょう。

朝、登校前にちょっと遠回りして、いつもより早歩きで学校を目指す感じです。

大人の場合は、出勤時、一駅分自分の足で歩いてみる感じでしょうか。

20分以上早歩きをしたら、そりゃ目が覚めて頭がシャキッとするでしょう。

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[書評]【要約】『スマホ脳』|スマホは悪いことだらけ

こんにちは。あさよるです。

『スマホ脳』というキャッチーなタイトルがずっと気になっていました。

最初にこの本のことを知ったのは、岡田斗司夫さんのYouTube動画でした。

『スマホ脳』の内容が岡田さん目線で面白くまとめられていました。

これは読むっきゃないでしょ!

脳はマルチタスクが大好き!スマホ大好き!

わたしたちの脳は厄介なことに、マルチタスクをするとドーパミンが分泌されるそうです。つまり、マルチタスクは気持ちいい。気持ちいいからやめられない。

スマホはマルチタスクを簡単にさせてくれます。勉強しながら、仕事しながら、メールチェックをしながら、Facebookをチェックしながら、友人の投稿に「いいね」しながら、リプライをしながら~……と、スマホがあればいくらでもマルチタスクがインスタントにできちゃうんです。

ドーパミンどばどば!

きもちいい!

やめられない!

だけれども、ご存じのように、マルチタスクをすると生産性が下がってしまいます。注意力散漫状態になってしまうからです。生産性のことを考えるなら、一つ一つの作業に集中するのが吉。

なのに、わたしたちはドーパミンの誘惑には打ち勝てないのです。

つまり、スマホを手放せない。こんなに簡単にドーパミン(つまり脳内麻薬)を分泌させてくれる便利な道具なんですから。

ドーパミンについては、中野信子さんの『脳内麻薬』で詳しく紹介されていました。

SNS疲れは本当だった。うつの原因に…

スマホを手放せない大きな理由の一つは、SNSをやめられないって人も多いでしょう。

人間はつながりたがる生き物で、人間の脳は人のうわさ話が大好きです。それは太古の昔から人類が生き残るために必要な能力だったからです。群れの中の人間関係に注意をはらい、みんなからハブられないことが重要だからです。

「動物としてのヒト」の習性として、SNSがやめられないのは当然なのです。

しかし、SNSのタイムラインを眺めていると、嫉妬心が煽られたり、うつ気味になってゆく人が多いそうです。

SNSに疲れてしまう……というのは本当のようです。

体調管理の一環と割り切って、SNSから、スマホから一定距離をとる時間も必要なんでしょう。

スマホはほどほどに。適度な運動をしよう

本書『スマホ脳』の結論として、今のスマホ、今のSNSのあり方のままでは、脳にはいい影響がないとしています。

大切なことは、スマホを手放す時間をつくること。そして適度な「運動」を。

「スマホ脳」というショッキングなタイトルですが、最終的にたどり着く場所は、いたって平凡。しかし、平凡だからとバカにしてはいけません。

実験として、スマホのない生活を被験者に過ごしてもらったところ、その実験から脱落してしまう人が続出したのです。つまり、「スマホを手放すことができなかった」のです。

みんな、頭ではわかっているんです。スマホはよくない。スマホは時間泥棒! スマホ時間を減らすべきだ! しかし、すでに我々はスマホ中毒。正しい行動はわかっているんだけれども、それを実行できない脳になってしまっているのです。

道具は使いようですが、「中毒」となると話は変わってきます。すでに自分の意志だけではどうにもならない存在になっているスマホ。

スマホなしの生活、想像できますか?

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【レビュー】土井善晴、中島岳志『料理と利他』|ふつうのレシピについて

料理研究家の土井善晴さんの『一汁一菜でよいという提案』は、読んでからしばらく時間が経っていますが、今でも印象に残っている本です。特別な日の特別な料理ではなく、普通の日の普通の料理について書かれていて、それこそが大事なんだということを思い出させてくれます。

「○○映え」なんていって、見た目がよく特別感のあるものを指向する傾向とは真反対ですよね。映えなくてもいい、普通のものを大事にしましょうってことなんだから。

現在のコロナ禍でも、ステイホームの日々も、普通の日常をどう豊かにすごすかってことにかかっているんじゃないかと思います。

土井善晴さんの新しい本を見つけたので、期待大で手に取りました。

民藝……ふつうの美しさを

土井善晴さんは、フランスにも留学し、キレキレの料理人になろうと思っていたところ、お父様である土井勝さんから家庭料理の料理学校を継ぐよう言われます。最初はそれが嫌だったそうですが、「民藝」という考え方に出会うことで、考えを改めたそうです。

民藝とは、美術品として鑑賞されるためではなく、日常の中で使用されるために作られた道具のこと(だそうです)。特別な観賞用ではなく、普段使いの普通の道具たち。しかし名もない職人たちによる手作業で作られたそれらには「用の美」が宿っています。

特別な日の特別で華やかなものももちろん素敵ですが、毎日の普段使いの、普通のものにだって、同じように美が宿りえるんですね。

ええ加減、ちょうどいい頃合い。そういうの

毎日の、いつもの料理にだって、そんな美しさは宿りえるんです。それは、素材のよさを活かすこと。

たとえばポテトサラダ一つ作るのでも、均一に混ぜすぎてしまっては水が出て美味しくなくなるそうです。そうじゃなく、ざっとあえて、まだ混ぜムラがあっても、「これでいい」って瞬間を見逃さないこと。なんでもやりすぎはダメなんですね。

野菜も、手でちぎる方がおいしいこともあります。何から何まで人の意思を通わすのではなく、自然の力に委ねてしまうことも大切なんですって。

そもそも料理って、食材も季節によっても産地によっても違うし、日々気候も変わってゆくし、なにもかもが均一ではありません。だから、レシピ通りに作れない、というのが本当のところなのかもしれません。微妙に全てが違っているから、その場その場で味を見て、頃合いを見て、加減してゆくスキルが必要なのでしょう。

わたしは料理は苦手なんですが、まさにそれ。レシピ通りに作っても上手くいかないから、なんですよね。

家庭料理にも哲学がある

考えてみると、自分がコントロールできることって極めて少ないんですよね。食べるもの一つとってみても、「ちょうどええ頃合い」を、食材をみながら、味を見ながら、探っていくしかない。しゃくし定規にはいかない。

そういうのって、長い間わたしたちは忘れていた考え方じゃないでしょうか。そして今、感染症の脅威の中、それを思い知らされている最中。この『料理と利他』はとても今の空気感にあった本でした。

この本の内容も、著者の土井善晴さんと政治学者の中島岳志さんがリモートで対談されています。それも今の世情ですね。今回この記事では触れませんでしたが、中島さんのお話も面白いのです。海外での生活の経験から、日本の中での話だけではなく、外国の文化や考え方にも話は及びます。

薄くて風通しが良いような、読みやすい本です。だけど、今の状況を考え、これからのことを考える本です。

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