59 家政学、生活科学

『美人は「習慣」で作られる。』|愛される美しい人に

『美人は「習慣」で作られる。』と聞くと、「……はい」と同意せざるを得ないタイトルだ。なんとなく連想するのは、『あなたは半年前に食べたものでできている』というタイトルの本だ。ストレートにごもっともすぎる。

今の自分をつくっているのは、過去の習慣だったり、食品だ。それは間違いないだろう。だから、未来を変えたいなら、今日からの習慣や食品を変えることなんだろう。今すぐに結果は出ないだろうけれども、確実に近い将来を変える力だ。気長な話だけれども、地道にちょっと心がけを変えるだけで変化が起こることに希望を抱く人もいるんじゃなかろうか。

さて、今回読んだ『美人は「習慣」で作られる。』では、「愛され」が一つのキーワードになっている。自己満足な美人を目指すのではなく、「周囲からも大切にされる美人」を美人としているのだ。だから、鏡で見た真正面の顔だけキレイにするんじゃなくて、三面鏡を使って、横顔も美しくなりたいところ。もっと言えば、立ち姿とか、後ろ姿も美人だと思われたいなぁなんて考えたりもした。

本書は女性向けの内容だけど、「美人」という言葉は男性にも当てはまる。女性だけが目指している概念ではないのではないかと思っている。そして、なかなか世間に「美人」な人っていないよね。「可愛い人」や「カッコいい人」「素敵な人」はたくさんいるけれど、「あの人美人よね~」と称される男女って、身近にいますか? かなりのレアキャラだからこそ、自分がその一部の要素でも持っていたら、かなりの垢抜け要素だと思う。こっそり目指してみるのもいいかもね。

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『ためない習慣』|生きやすくするための習慣

誰だって、何かを始めたものの三日坊主で終わってしまった経験ってあるんじゃないだろうか。その度に自己嫌悪っちゃってる人もいるだろう。何かを長続きさせるには習慣になるまで続ける必要がある。一度習慣になっちゃえば、あとは日常の一部としてなかば自動的にタスクをこなせるようになるものだ。

本書『ためない習慣』では、習慣を「積み上げる習慣」と「ためない習慣」の二種類に分けている。「積み上げる習慣」とは例えば、

・勉強・研究・執筆(入試、資格取得、発表、出版など)
・エクササイズ・練習(スポーツ、音楽など)
・貯金・投資
 このほか、実現したい夢に向かって準備し、一つひとつ必要なパーツを集めていくような習慣

p.33

と紹介されている。それが習慣化されて自分の力になれば、華やかで派手な習慣だ。一方で、「ためない習慣」とは地味な習慣だ。本書では、

生きることをスムーズにするための習慣(p.33)

としている。例えば「早寝早起き」とか、「スキンケアで美肌を保つ」とか、「衣類を洗濯する」とか、「部屋を片付ける」とか、「支払いを管理する」とか。一つ一つの習慣は地味ぃ~だけれども、生活の基盤を支えるとても重要な習慣だ。

ついわたしたちは、華やかな「積み上げる習慣」に注目しがちだし、こだわってしまいがちだ。だけど、まずは「ためない習慣」が滞りなくやれていて、生活の基礎がしっかりあるからこそ、その上に「積み上げる習慣」を積み上げていけるのだ。

当たり前の生活習慣こそ、生活を支える基盤であり、そこに注目すべきであることを本書では改めて指摘されている。今一度、自分の生活を見直すきっかけに良い本だろう。ぐう聖。

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『やめてみた。』|非常識に習慣を変えてみる

わたなべぽんさんのダイエット本が面白かったので、他の本も読んでみたかった。『やめてみた』はある種の断捨離本。ただ、やめてみるのは生活習慣だったりする。ダイエットも、考え方や習慣を変えることで数十kg痩せた記録だったから、切り口が違う同じテーマなのでしょう。

ダイエット本もおすすめ↓

もっと!スリム美人の生活習慣を真似したら リバウンドしないでさらに5キロ痩せました (コミックエッセイ)

ダイエットは「憧れ」が大きな原動力となっていました。スリムでカッコよくて素敵な女性に憧れて、「自分もそうなりたい」を叶えてゆくのです。一方で本書『やめてみた。』の、きっかけは日常の中の「上手くいかないこと」。上手くいかないことに対処するさい、「こうしなければならない」という思い込みを、一時的にやめてみることで、新しい生活が見えてくる。

やめてみたこと

たとえば、炊飯器が壊れてしまったから、取り急ぎ土鍋でご飯を炊いてみると、これがとても美味しい。しかも、炊き立てご飯だけじゃなく、冷めても美味しい。しかもしかも、土鍋でご飯を炊くのも、想像より大変じゃなかった。そこで、炊飯器をやめてみて、土鍋ご飯の生活が始まる。

あるいは、スマホでネットのうわさ話や生活板なんかを見ていたら、気づかないうちに自分自身の性格もキツくなっていることを、夫に指摘された。そこで、思い切ってスマホの使用を制限してみることにする。知らず知らずダラダラと時間を浪費しているだけじゃなく、言葉づかいや性格まで攻撃的になったり、疑い深くなってるなら、サクッとスマホの使用を「やめてみる」のも有効なんだろう。

てな具合。実践する前は「やめちゃって大丈夫?」「やめられるわけない」と思っていることでも、いざやってみると、意外と大丈夫っぽい。

わたしのやめたいこと

みなさんも、実はやめたい生活習慣ってあるんじゃないだろうか。わたしは週末ごとに、ポテトチップスとチョコレート菓子、清涼飲料水を毎日食べるのをやめたい。自分には「たまにハメ外しても大丈夫」と言い訳をしている(週末以外はお菓子食べない)。

今年の上半期は、ちまちまと中学英語の復習をやってまして、英語アレルギーはだいぶ緩和されたと思う。子ども向けの英語の小説を読んだりできるようになった。で、それに満足して、勉強を終わらせようとしている自分がいる。英語嫌いを早くやめたいです(;’∀’)

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『ビジネスメイク術』|信頼される身だしなみ術

「身だしなみ」は信用にかかわるもの。ビジネスの場では、服装だけじゃなく化粧だって、やりすぎも、やらなさすぎも場違い感がある。化粧がふさわしくないから、商談の場や、緊張感のあるシーンに立ち会えない場合もあるらしい。まぁ、わかるよね。

「メイクアップ」っていうのは、女性の化粧だけではなく、男性が髭を剃ったり、髪を短く整えることも含まれる。むしろ、女性よりも男性のメイクアップの方が過剰だったりする。だって、動物としての「ヒトのオス」のフォルムは、髭も髪も伸びた状態が「本来」だろうけれど、それらを短く整えることで、男性のフォルムそのものを変えてしまっているからだ。

という余談は置いておいて……。女性は、自らを飾り立てる化粧や、自己満足の化粧を楽しみたいなら、それはそれで。本書では、社会人として、「身だしなみとしての化粧」を指南する。

どちらかと言えば無難なメイクだから、真新しいメイクや、最新のメイク法を知りたい人には向いていない。若作りしたいメイクにも向いていない。あくまで、落ち着いていて、信用・信頼されるメイクの話だから、年齢そうに見られるメイクが理想だ。

トレンドを追っかけるのも楽しいことだし、大事なことだと思う。だけどそれと同時に、人から信頼される装いも知っているのが社会的なことなんだろう。両方、自分の引き出しとして持っておけるといいよね。

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『人生を救う 片づけ』|片づく習慣を再構築せよ

『人生を救う片づけ』は話題本みたいでよく見かけていたから、読みたかった。しかも片づけ本。当あさよるネットはこれまでにも片づけ本を多数紹介してきた。なんてったって、わたしが「片づけられない人」だからだ……(;^ω^)

片づけが苦手だからこそ、なるべく片づけの手間が少なくて、再現性の高い物の配置を徹底したい! あと、片づけのモチベーションを上げたい! 本書『人生を救う片づけ』は、どちらかというとモチベーションアップ系だったように思う。「こんな生活がしたい」と思えた。

片づけは「習慣」の再構築だ

『人生を救う片づけ』を読むと、片づけとは習慣を見直し、改善する行為なのだとわかる。なにも、物を見えない場所へ詰め込むことじゃない。

たとえば、ため込んでしまいがちな郵便物は、ポストから取り込んだらそのまま玄関で取捨選択してしまえばいい。そのために、玄関に郵便物をより分ける少しのスペースを用意する。すると、もうあのうんざりしてしまう紙の束を抱え込まなくて済むわけだ。

考えてみれば、「使ったものをもとの場所に戻す」という習慣があれば、そもそも部屋は散らかりにくい。その基本が身についているうえで、更に「元に戻しやすい収納法は?」と考えるべきだ。だから、順番で言えば習慣が先。

効率良く行動できるよう物を配置すれば、自ずとそうなる。というのが片づけの極意なのかもなぁなんてことも思う。テキパキやって、できた時間は自分や家族のための時間として有意義に使いたいものである。ふむ。

単純に、物の量を減らそうと思った

物の数が多いと、それらを管理するために大きな労力が必要だ。そして、やっぱりどこになにがあるのか把握しきれず、結局は物を大切にできていなくてヘコむのだ。少数精鋭で、自分にとってとっておきのものだけに囲まれて、とっておきを大切にして生きられたら、それは幸せってもんじゃないだろうか。

そんなことを考えて、もう単純に物の量を減らしたいと思った。今も自分なりにかなり厳選しているつもりだけれども、それでも物が多くて溢れかえってしまっているから。

サッパリと生きたいものだ。

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『正直、服はめんどくさいけれどおしゃれに見せたい』|not無難のテッパンコーデ

「花より団子」と言いますが、わたしの場合は花より虫やカエルを追っかける娘時代を過ごしたもので、おしゃれには縁のない人生を送ってきた。それが30代に差し掛かり「こりゃいかん」とおしゃれに関する本を読みかじるようになった。最近なんて、ファッション誌を読んでから服を買いに行くもんね。

だけど、生粋のおしゃれっ子なわけじゃないから、いついつでもおしゃれに頑張っていられるわけじゃない。面倒くさいときは面倒くさいんじゃい! というワガママな要求に応えてくれる本を発見した。『正直、服はめんどくさいけれどおしゃれに見せたい』は、手は抜きたいけどマンネリにはなりたくないワガママなおしゃれをサポートする。

シンプルがいいけど、無難はいやだ

『正直、服はめんどくさいけれどおしゃれに見せたい』では、忙しくてお金がなくてもおしゃれがしたい。シンプルで派手じゃない服で着回しもしやすい服がいい。だけど、無難にもならないおしゃれがいい。そんなワガママに答えるおしゃれを提案する。

本書はイラストとマンガ多めに交えながらだから誰でも読みやすいし、ビジュアルで一目でわかるからうれしい。

プチプラでも胸を張れるおしゃれ

おしゃれって、突き詰めれば奥の深すぎる方面の話なんだろうけど、フツーに楽しみたい程度の我々にとってはそこまで労力もお金も使っていられない。「程々に楽しみたい」のが本音じゃなかろうか。

本書はしかもプチプラコーデが基本なのも嬉しい。とっておきのアイテムも持っておきたいけど、毎月毎月お給料の何割も突っ込み続けるほど情熱があるわけでもない。

ただ、人前に出ても恥ずかしくない格好でかつ、自分にちょっと自信が持てる服装でいられたらいいな。そんな願いをかなえるのに、よいガイドラインになるだろう。

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働く女性が知っておくべき ビジネスファッションルール

ビジネスシーンでの服装の選び方を知りたいならこっち。女性が男性と同じように働くさい、意外と足を引っ張っているのは服装かも。

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『だし噺』|北海道の昆布と、九州の鰹があわさって…

料理に欠かせない「だし」だけを語る一冊。昆布やだしを扱うお店を関西を中心に全国に展開する「神宗」の社長、 小山鐘平さんが鰹と昆布の合わせだしを語る。オタクと言えばオタクでマニアックな内容。だけど、日本料理といわず、日本人の家庭料理には絶対欠かせない「だし」の話だから多くの人に関係のあるお話。

昆布でだしをとるのは、こだわり出すと奥深すぎて家庭料理の枠をはみ出してしまう。だからわざわざドリッパーでだしが引ける製品まで開発しちゃった熱の入れよう。しかし、本書では完璧な100点満点のだしの取り方にこだわった内容だから、どうしても鰹と昆布のだしの難しさと、だからこそ著者の会社が開発した製品を使うことに終始してしまっている印象。正直言うと、70点、80点を目指しても上場じゃないかと思わなくもなかった。

わたしが知らなかったのは、「だし」と言えば昆布だと思っていたけれど、これは関西の食文化らしく、地域によって「だし」の主役は違うらしい。関東では鰹だしが「だし」だそうだ。最近流行っている「あごだし」は九州のだしで、北海道ではとろろ昆布をだしに使うらしい。 関東では昆布のなじみが薄い家庭も多いらしく、 「昆布の佃煮」をどうやって食べるのかと質問もよくあるそうだ。わたしは昆布の佃煮、好きよ。

なんで関西は鰹と昆布のだしかというと、北海道で取れた昆布と、九州で取れて加工された鰹節が、天下の台所・大阪に集結して作られるのが「合わせだし」だからだ。大阪の海鮮問屋は長年このルートを持っているし、食文化として大衆にも根付いている。わたしも「だし」と言えば、昆布と鰹しか知らないや。

この本、図書館でたまたま眼について何も考えずに読み始めた本だったけど、結構面白かった。とりあえず、顆粒のだしでなく、昆布からだしを取りたくなる。

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『捨てる。』|物、人、過去…断捨離で今に集中する

こんにちは。年が明けても片づけが済んでいない あさよるです。一応、部屋はキレイにして新年を迎えたんですが、ダラダラと正月を過ごしていると、すぐに元の混沌に戻ってしまった。片づけはライフワークね。

片づけの「断捨離」という言葉はもう定着してしまってるけど、本来の意味を失って独り歩きしている感の強い言葉だ。今回読んだ『捨てる。』は「断捨離」という新しい概念を世に広めた、やましたひでこさんの著書で、改めて「断捨離」の意味が説明される。単にモノを捨てたり、部屋を片かたづける言葉ではなく、もっと大きな視点での言葉だった。

ちなみに、「断捨離」という言葉を広めた『新・片づけ術「断捨離」』という本がオリジナルのようなんだけど、これは公演の様子を書籍化したものなので、読み物としては今回の『捨てる。』の方が読みやすいし、わかりやすいと思う。

「片づけ」の話は壮大だ

ベストセラーになった「こんまりさん」こと近藤麻理恵さんの『人生がときめく片づけの魔法』では、「これからの自分の姿」を想像することから片づけが始まる。過去の惰性の未来ではなく、理想の未来を思い描く。この一番最初のステップが、こんまり流片づけの大事なところだろう。片づけを通してセルフコーチングをしながら、あるべき状態へ近づいてゆく。だから、今の仕事にときめかないのであれば、転職のための用意を始めるし、収入を増やしたり、職場環境を変える。だから「人生がときめく」なのだ。

「片づけ」というのはどうやら、単に散らかっている物を棚や箱の中にしまうことではなく、もっと重大なものらしい。「断捨離」はすっかり「片づける」「物を処分する」という意味で日常で使う普通の言葉になってしまっているが、そもそもは片づけの哲学を表した言葉として広まった。

元々「断捨離」はヨガの哲学から着想を得て、やましたひでこさんが考案した考え方だ。

「断」とは、「決断」の「断」です。
「捨」とは、不要・不適・不快なモノを手放すこと。
「離」とは、「断」と「捨」を日々繰り返すことで至る境地、すなわち自在です。

やましたひでこ『捨てる。』(2018年)p.22

片づけができていない状態は、決断ができず、自分以外のなにかに支配されている状態だ。それは、過去に自分が買い集めてため込んだ「モノ」であったり、人間関係であったり、仕事であったり、生活習慣であったりする。だから「断捨離する」ことは、自分で決断をして、自分で選択をすることだ。だから、実は「断捨離」は家の中のことだけじゃなく、仕事や外の世界でも役に立つ。

家の中をきれいにする本だと思って本書『捨てる。』を手に取ると、内容が全然違っているだろう。

先延ばししない

断捨離の〈「断」は決断の「断」〉である以上、断捨離はとてもエネルギーが必要だ。人間の脳は決断をしたがらずに、なるべく決断をしなくて済むよう働いてしまうらしい。これは脳のクセみたいだから、意識して「決断」を選択しないと、ズルズルと過去と同じ行動をし続けてしまう。「断」「捨」「離」と3つのステップはとても大事だろう。

わたしたちは、「もったいない」とか「まだ使える」とか「気が引ける」とか、なにかと理由をつけてものを手放すことから逃れたくなってしまう。モノだけではなく、人間関係や仕事も同じだ。本当は離れた方がよいことが分かっていても、決断するのがしんどいから、先延ばしにしておきたい。

だけど、今目の前のことに集中するためには、過去のしがらみを整理しておかないと、なにもできない。わたしの経験だと、プロの仕事をする人たちの仕事場や机の上は、みな見事に片づいていた。片づけを徹底することは、仕事のための道具を大切にすることでもある。

そんなことを言いながら、わたしの机の上はいつも散らかっていて、今使わないものも出しっぱなしだ(;^ω^) ということで、わたしの片づけも今後も続くのであった。まだ、自分のあるべき状態に到達していないし、まだイメージが膨らみ切れてもいない

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メンズ『最速でおしゃれに見せる方法』|興味がないなら攻略法を

こんにちは。おしゃれ勉強中の あさよるです。

服は大事だ! そう思うようになったのはつい最近。ずっと身につけるものに自分なりの「こだわり」はあったけれども、「服は大事だ」とは考えていなかった。わたしたちは、着ている服や、髪形や、アクセサリーなどなど、これらもコミュニケーションの道具なのだと気づいてから、「自分が好きなもの」ではなくて「相手に伝えたいこと」に重きを置くようになった。

わたしは女性なので、このブログでも女性向けのおしゃれ・ファッションの本はたくさん取り上げてきた。そこで気になっていたのは、男性のおしゃれだ。最近、テレビを見ていても、そこに映っている人の服装が気になる。それぞれのタレントさんの個性を出しつつ、番組全体の雰囲気に合った服が選ばれていたりして、プロの仕事を感じていた。

シルエットで雰囲気イケメンに

『最速でおしゃれに見せる方法』は、現役の洋服のバイヤーさんによるおしゃれの指南本だ。おしゃれに興味がない人ほど、この本を一冊熟読しておくといい。間違いない服の選び方を一つ知っておけば、時短だしコスパもいい。

シルエットにこだわること。そして、アメカジ(アメリカカジュアル)をやめること。この二つが、まずは初心者が取り組むことだ。アメカジは日本人がやると、スタイルが悪く見えがちだ。まずは、スタイルがよく見えるシルエットを意識する。アパレルのショップ店員さんなんかも、シルエットをかっこよくキメることで、雰囲気イケメンになっていると紹介されてた。

つい、物の質にこだわってしまう人が多いそうだけれども、優先順位はシルエットの方が上。

アクセサリー類は、時計と、スタイルを良く見せるストールがおすすめされている。「3首」と言って、首、手首、足首の3か所をおしゃれにキメるといいらしい。足首も、丈のあったパンツを選ぶか、ロールアップしてスッキリと見せる。

ちなみに、アメカジではオーバーサイズなパンツをダボっと着るから、野暮ったくなりがちだ。アメカジをおしゃれに着こなすのは上級者向けみたい。

理論重視。必須アイテムも網羅

本書はおしゃれの「理論」に比重が大きい本だ。まずは考え方をインストールしておけば、いずれ応用もしやすい。しかし、きちんと写真で実際のコーディネート例や、具体的なブランドや持っておきたいアイテムも、紹介されているから、とてもバランスの良い本に感じた。

おしゃれは大事だ

「見た目は大事」という話が本当なんだと痛感したのが、30代になって、ずっとしていたヘアカラーをやめたときだった。髪色を暗くし始めてから、やたらと人に絡まれる機会が増えたのだった。相手の年齢も性別も関係なく、初対面でなぜか上から目線な言葉が飛んでくる。 カラーをしていた頃は一度もなかったような事態だった。

その無礼な相手は、見た感じは大人しそうな普通の人で、人に喧嘩を売って歩いているタイプな人でもなさそうだ。髪が黒いだけで、普通の人に小バカにされるのかとゾッとした。髪を黒に戻して約3年以上経って、やっと黒髪も板についてきたのか、再びへんな人に絡まれることがなくなった。

人の見た目で態度を変えたりしたくないもんだけれども、実際に体のパーツの色が変わるだけでこんなに嫌な思いをし続けるのかとゲンナリ。ヘアカラーはある意味、わたしの結界になっていたのかもしれない。今は、髪は染めてないけれども、変わりに「身支度をきちんと整えておく」ことがその役割を果たしているんじゃないかと思う。「化粧はもともと魔除けだった」というのも、わかる。

たぶん、着る服、選ぶ服が変わると、世界が変わるじゃないだろうか。

おすすめ本

『てつがくを着てまちを歩こう』/ 鷲田清一

哲学者の鷲田清一が「ファッション」について考える。そう、服を着ることは
人間の人間らしい営みであり、「哲学」なのだ。おすすめ。

『ファッション・ライフのはじめ方』/高村是州

ヤングアダルト向けのファッション本。おしゃれの初心者に向けて、言葉の意味や、スタイルなど、基本中の基本から始まる。大人にもおすすめ。

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『美女ヂカラ プレミアム』|くびれ、美髪、美肌のつくりかた

こんにちは。あさよるです。肌がカサカサに乾燥していて困っていたんだけど、いろんなクリームを塗ったり、皮膚科でお薬をもらったりしてたけど、最近、マルチビタミンと無機質のサプリメントを飲むようになったら、乾燥がかなりマシになってビックリ。継続したときどうなるかわからないけども、しばらく真面目に飲んでみようと思う……。

ちなみに、取り急ぎ買ってみたのはDHCのサプリだった。

DHC マルチビタミン/ミネラル+Q10 20日分 100粒

次買うときは、ボトルの大きめのやつを考えている。わたしはサプリメントに懐疑的なタイプだったんだけども、変わるものだ。

WEBで探しにくい情報

WEBは無料でたくさんの情報がいつでも読めるけれども、自分の欲しい情報が掲載されている記事を発見するまでが難しい。検索結果でヒットしたページを、結局は一つずつ目を通して探すしかない。しかも、複数の事柄を横断的に知りたいならば、収集する情報量も増え手間が増える。

例えば「美容」について知りたいとき、スキンケアやヘアケア、メイク法はもちろん、生活習慣や栄養管理、女性の場合は女性ホルモンの働きなど、押さえておきたいポイントはかなり幅広い。これらを網羅的に知りたいなら、現時点では本を読んだ方が早いんじゃないかと思っている。

『美女ヂカラ プレミアム』はまさにそんな感じの本で、一つ一つの話題はWEBの無料記事でも読めるだろうが、幅広い話題が本として一冊にまとまっていることが良いところだろう。しかも、全ページカラーで、マンガとイラストを交えてページが進んでいくから、すごく読みやすい。

わたしはこういう本を読むのが好きだ。こういう本とは、初歩的で基本的なことをきちんと書いている本だ。奇をてらって読者の興味を引くような、インスタントな話題じゃなく、手堅い話題。

『美女ヂカラ プレミアム』は、美容に関するスキンケア・メイク、食事、ボディエクササイズ・ケア、生活習慣が紹介されている。女性向けの本だけれども、男性にも当てはまる話題だし、内容だ。それだけ汎用性が高い。

美容情報通なら知っている。ケド……

本書で紹介されている美容情報は、美容についてよく勉強なさっている人にとっては、今更過ぎるような当たり前の情報だろう。だけど、わたしがこういう本を読む理由は、「当たり前のことを自分はできているのか」という確認になるからだ。

例えば本書は、メイク法よりも、スキンケアよりも、クレンジングから話が始まる。それは、クレンジングがそれだけ大事な話題だからだろう。あるいは、本を読んでいる人が、今日家に帰って真っ先にやるべき事柄だからかもしれない。クレンジングについて書かれていることはとても平凡だ。

肌に負担をかけないよう短時間でやさしく

だけどちょっとだけプラスアルファの情報もある。

クレンジング材はメイクを浮かせる油分と、洗い流すのに必要な界面活性剤でできています。タイプによって二つの比率が異なり、肌への負担も変わるので、メイクの濃さに合わせて使い分けを

そして、種類別のクレンジング剤(クリームタイプ、ジェルタイプ、オイル・リキッドタイプ、シートタイプ)の特徴や選び方がごく簡単にまとめられている。

更に、クレンジングの仕方がカラーイラストつきで手順が紹介される。なかなか悪くない。

サンプルがAmazonの本のページにあったので、掲載しておく。

心とカラダが若返る! 美女ヂカラ プレミアム | リベラル社 |本 | 通販 | Amazon

毎日のそのやり方、あってるの?

初心に返るじゃないけれど、こういうのは習慣のもんだから、毎日なんとなくやっていることだろう。だから、たまに点検が必要だ。かつての知識は古くなっているかもしれないし、いつの間にか自分オリジナルのやり方に変わっていることがある。「それでいい感じ」ならそのまま続行すればいいけれども、なんらかのトラブルや違和感があるのなら、基礎から知識を技術を紹介してもいいんじゃないだろうか。

本書は『美女ヂカラ』という本の続編だったりする(本書のタイトルは『美女ヂカラ プレミアム』)。こういうのは先に第一作目から紹介するものだろうが、一作目はやたらと食品を使ったスキンケア法が紹介されていて、これはわたしの考えとは合わないから取り上げなかった。わたしが敏感肌だから気になるのかもしれないが、肌につけるのは、それ専用に作られた製品から選んだ方が無難じゃないかと思っている。

心とカラダが若返る! 美女ヂカラ

ただ、それ以外はやはり可愛らしいイラストと基礎的なことを「美容」をキーワードに幅広く紹介されていて面白かった。

軽い読みものにおすすめ

中身はマンガとイラストがたくさん使われているから、軽く読める。分量も少なすぎずちょうどいい感じ。『美女ヂカラ プレミアム』は「美女ヂカラ」シリーズの中で唯一kindle Unlimited化されている(2018/12/13現在)から、おすすめだ。

スキンケア・メイクも、やり方や商品を紹介するのではなく、成分表の成分の説明がなされていたり、下着のつけ方や、体力づくりになるようなエクササイズなど、「美容オタク」っぽい内容をサラリと、しかも超簡潔にまとめられているのも、読んでいて面白かった。

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『痛い靴がラクに歩ける靴になる』|ハイヒールは体にいい!?

こんにちは。あさよるです。都会の人ほどよく歩くと聞いたことがある。電車移動をすると、駅構内や、2駅分くらいなら歩いちゃう人が多いのかもしれない。わたしも今は自転車にも乗らない生活をしているから、以前よりよく歩いている。どこへ行くにも、基本は徒歩だ。

足にぴったり合った紐靴は一つ見つけたから、同じ型の靴を買い替えるようになった。だけど、この秋冬にブーツを履くたびに足が負傷していてツライ>< ブーツを2足持っていて、1足はインソールをいくつも入れて工夫したけれども、翌日歩けない程に怪我してしまうから、捨てようと思っていた。もう1足は、足のむくみ具合なのか、全然平気なこともあれば、かかとを靴ズレしてしまう日もあって困っていた。

たくさん歩ける足をつくるために

『痛い靴はラクに歩ける靴になる』は、靴のトラブルに悩む人なら絶対読んで欲しい。ということは、靴を履く人すべてと言ってもいいじゃないかと思う! 特に女性はハイヒールに対して、足に悪そうと考えているなら、どうやらそれは間違いらしい。むしろ、ハイヒールはふくらはぎをキュッと締めて、歩くたびにポンプのように血液を送り出し、むくみの予防にもなると紹介されている。

自分にぴったり合った靴の選び方さえ知ってしまえば、どんな靴でも履きこなせそうだ。多少サイズにあわなくても、インソールを上手に使って足に合わせてゆくことも可能だ。インソールは100円ショップでも売られているし、100円のインソールをおすすめすることもあるそうだ。だけど、インソールの使い方を知らない人が多く、インソールの説明書きにも間違った使用方法が掲載されているそう。足は大事だから、正しい知識をぜひ身に着けたい。

ぴったり合う靴はこんな靴

新しく靴を買うなら、まずは足に合った靴を選ぶこと。足に合っていない靴は、インソールで調節する。

靴ズレして足が痛くなる靴は、サイズが大きすぎるらしい。サイズが小さいから靴ズレするのかと思っていたから、わざと大きめの靴を選んでしまいがちだった。そうじゃないのか。

靴ズレは、歩く時に靴の中で足が前へ滑ってしまい、足と靴との摩擦で肌が傷ついてしまうことのよう。靴を選ぶとき、①まずはつま先立ちをして、かかとが浮かないことをチェック。次いで、②かかとを上げた時、吐き口がパカッと割れたり広がったりしないか。③靴と甲の間に指を入れてみて、指先が引っかかるくらいがベスト。指がスッポリ入ってしまうと大きすぎ。

つまりインソールを入れるときは、足が靴の中で滑らないよう、靴と足のひっかかりを強化する感じ。靴の中全体に入れるものだけでなく、足先だけや、土踏まずだけのパーツごとのインソールを上手に使いこなすことが大事みたい。しかもそれは、1mmとか2mmとかの微妙な差で歩き方が全然変わるから、微調整をしながらベストを見つけていく。

言われてみれば、靴の中に小さな砂が入るだけでも歩きにくくなる。そういえば昨日、土踏まずのところに超細かなトゲが刺さって、歩くとチクッと痛くて難儀した。足は0.1mmの変化でも、体全体の状態にかかわる部位みたいだ。足は大切にせねば。

シューフィッティング専門店、行きたい

著者の西村泰紀さんは新宿でシューフィッティング専門の店をなさっている。元々は神戸の靴屋を継いで、シューフィッティングに特化した仕事へシフトしてきたそうだ。

デザイン性の高い靴が欲しい人もいるだろうが、多くの人はそれ以上に歩きやすさを欲しているんじゃないかと思う。わたしも、とりあえず歩きやすい靴が欲しい。できれば、ガンガン歩いても足に負担ののかからない靴が欲しい。しかも、複数欲しい。カジュアルめな靴と、フォーマルでも対応できる靴と、ハイヒールと、デザインの違うブーツを2足ほど。

おしゃれの幅も広がるし、活動の幅も広がるし、すごく有難いサービスじゃないかと。特に、靴ってモノによっちゃあとても高額だから、とっておきの一足なんかは、是が非でも履きやすい靴にフィットさせておきたいと思う。

ということで、この本、もっと熟読して読み込みたい。とても良い本を見つけた(`・ω・´)b

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『片づけのレシピ』|要るもの/要らないものの「整理」から始めよう

こんにちは。毎日片づけては散らかす あさよるです。人生とは、終わらない片づけをし続けることなんだと悟り始めている……>< 言い方を変えると、生きるとは、散らかし続けることなのかもしれない。

片づけは大変なこともあれば、楽しく取り組めることもある。「こんな風だったらいいのになあ」と憧れを具現化してゆくのは、ワクワクするものだ。わたしとしては、いつも片づけの本を読みながら「もし引っ越したなら…」と思いを巡らす。というのは、今の部屋は手狭だし、自分の美意識的なものが反映されておらず、なんとも居心地が悪い。居心地よい場所を設けるのは、お金を使って手に入れても良いことなんだろう。

「整理」からはじまる

片づけの本はたくさんこのブログでも紹介してきたけれども、片づけで大事なのは「物を捨てる」とか「収納する」とかではなく、「整理する」ことに尽きるようだ。「整理する」とは、自分(たち)にとって使える物/使えない物、必要な物/不要な物、置いておきたい物/手放してもいい物をより分けること。

物を整理して選別するには、他人の価値基準は参考にならない。その世帯ごとに使う物、必要な物、大切な物は違う。だから、よそのお家の「整理」は参考にならない。自分たちが、どういう生活をするのか、なにに価値基準を置くのかをよく考え、決断してゆく過程だ。

だけれども難しく考えて苦しくなくていい。『片づけのレシピ』では、片づけは楽しいものだと紹介されている。考えてみれば、片づけは今よりももっといい状態を作るためのものだし、憧れの生活や、理想の家族像を実現させるんだから、ワクワクするものなのかもしれない。これは忘れがちなことだった。

ただし、やっぱり「物を捨てる」という行為自体は、エネルギーを使うね……ただゴミ袋の中に物を移動させるだけなのに、やたら疲労でぐったりと……。だからこそ、片づけの「楽しい」ってモチベーションは大事。

「整理」するために

『片づけのレシピ』は、収納法やインテリアの参考になる本というよりは、物を選んで、厳選されたものを使いやすく、手に取りやすく配置するコツがまとめられている感じ。収納アイテムがたくさん紹介されている本や、おしゃれなインテリアを知りたいなら、他の本を当たった方がいい。

だけど、「何のために片づけをするのか」「わかりやすい収納とは」と考えるのに、良い参考になった。

正直、片づけや収納、インテリアに関することって、今ならブログやYouTubeでもたくさんプロもアマチュアも情報をたくさん拡散している。オシャレで見栄えのいい部屋づくりを紹介するYouTuberさんもたくさんいる。無料で情報に触れられるんだけれども、その情報が雑多で膨大すぎるため、「本」にまとめられているものは読みやすかったりはする。

本書の読みどころは、写真よりも文章だ。第2章の〈Part2「整理・収納・片づけ」のきほん〉はとてもコンパクトだけれども、ツボが押さえられている。

物を厳選するとき、大きく「迷うもの」「手放すもの」「とっておくもの」と3つにわけられる。さらに、「手放すもの」のには「リサイクルするもの」「譲るもの」「捨てるもの」に分けられる。「とっておくもの」も「思い出のもの」「今使っているもの」「必ず使うと言い切れるもの」の3つにわけられる。この分類なら、手放すものと置いておくものの基準が明確だから、悩むことはすくない。どうしようか迷うものは、とりあえず「迷うもの」に分類すればいい。

この物の分類については、『中高生のための「かたづけ」の本』が詳しい。

物を厳選することは、それは自分の生活を見極めることでもある。これって本当に使っているものなのか、数は適切なのか。ストレスから衝動買いをしてしまいがちな人は、そもそもそのストレスを軽減することを優先すべきなのかもしれない。

整理しないと収納できない

片づけというと、収納することを思い浮かべてしまいがちだけど、まずは物の整理をしないと収納できない。要らない物、使わない物を取り除かないと、適切な収納は不可能だから。

本書はそこ「整理しないと収納できない」という基本が徹頭徹尾強調されていて、話がブレなくてわかりやすい。片づけのモチベーションを維持するために役立つと思う。

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『フランス人は10着しか服を持たない』|異文化の中でメンターに出会う

こんにちは。あさよるです。年末、大掃除がそろそろ話題になりはじめていて、片付けや掃除なんかの本を読みたいモード。今日読んだ『フランス人は10着しか服を持たない』は、人からすすめられた本でもある。しかも、外出先で本を読んでいたら初対面の人に話しかけられて、「最近何を読んだのか」という話題でこの本をおすすめされた。「読んどきます」と答えたので、律義に一応読んでみる。

本書は以前に話題になっていたのは知っていたから、読んだものとばかり思っていたが、そんなことはなかったみたい。単にシンプルライフやミニマリストの本かと思いきや、異文化の中で自分のスタイルを見つけてゆく過程がまとめられていて、一人の人間の成長期というか、未熟だった若者が成熟してゆく様子がサラッと書かれていて、さわやかな気持ちだ。

メンターと出会うこと

わたしたちは時々、尊敬したり憧れたりできる人物に出会えることがある。そういう人物のことを「メンター」とか「師匠」とか呼ぶんだろうけれども、わたしはあまり、そういう言葉を使うのは好きじゃない。言葉として「この人はわたしのメンターだ」と認識してしまうと、なんだか言葉に縛られてしまって、本当に大事な本質をうっかり見失ってしまいそうな気がするからだ。だから、わたしは「メンター」とか「師匠」とかいちいち考えずに、ただただ「すごい!」「すてき!」「おもしろい!」と心躍らせることに専念している。

そして、過去を振り返ると「あの頃に出会ったあの人は、わたしの師匠だったのだなぁ」とわかる。夢中になって、一心にその人の持っている「なにか」を吸収しまくっていたり、好奇心や、あるいは反発・怒りを抱いていたりして、わたしの血肉となっていたことに、後々気づくから。

10代の多感な頃の出会いを話題にしがちだけれども、未成熟な子ども時代の考えや発想よりも、大人になってから、つまり20代以降に自分の身に起こった出来事の方が、大人の身体で感じて考えているだけに、実はより密度が濃いんじゃないかと思っている。社会的な経験はね。

『フランス人は10着しか服を持たない』は、以前話題になってタイトルくらいは知っている人も多いかもしれない。カルフォルニア出身の著者、ジェニファー・L・スコットさんが、パリに留学した際、ホームステイ先のホストファミリーを通じて、パリの文化に触れた経験から、シンプルライフを見出す話だ。と言っても、彼女は留学後すぐに新しい生活に突入したわけじゃない。カルフォルニアへ帰国後、また元の生活に戻ってしばらく時間が経ってから、パリでのホストファミリーの暮らしぶりを思い出し、そして彼らが良いお手本だったことを知る。

つまり、学生時代が終わってから、当時出会った人物が自分のメンターであることを知る。留学中は慣れない土地で、違う文化の中で生活するのに夢中だったんじゃないだろうかと想像する。だから、その最中は何が何だかわからないんだけれども、しばらく時間が経って落ち着いた時に「自分は特別な経験をした」と気づく。

「満足」は自分が決める

で、『フランス人は10着しか服を持たない』は、アメリカ人がフランスの文化に触れて、カルチャーショックの中から、自分の生き方を見出してゆく物語だ。もともと著者は、飽食で物が有り余った生活の中から、質素で倹約なパリでの生活に、ホームステイで半強制的に放り込まれる。ホストファミリーの夫婦は、ムッシュー・シックとマダム・シックと本書では呼ばれている。とくにマダム・シックが、著者のメンター的存在になってゆく。

彼らは「シック」に生きている。「シック」とは服装や髪型のテイストだけじゃなくて、生き方そのものがシックなのだ。つまり、服装も髪形も生き方も、その人のスタイルだ。そして、パリで出会う人たちは、みなそれぞれに「スタイル」のある人ばかりだったと回想される。

クローゼットに入っている服も最低限で、だけど質の良いものが用意されている。決して、寝巻姿で家の中を歩き回らず、家庭内でもきちんとした服装をしている。厳選された調度品に囲まれ、一番良い食器でいつも家族が食事を取っている。普段はテキトーにやっておいて、特別な日だけ着飾るのではなく、日頃の平凡な毎日こそ良い物に囲まれ、良い環境で過ごしているのだ。

質素で最低限の生活なんだけれども、選び抜かれた道具たちに囲まれ、折り目正しく生活することは、生活そのものが豊かで充実している。そんな価値観・世界観に、著者は留学で初めて触れたのだ。読んでいると、やっぱりアメリカは豊かで物が溢れていることがわかる。パリでは、どんなものも大事に大事に手入れしながら使わないといけないそうだ。例えばパリでは女性用下着が壊れやすいから乾燥機にかけられないと書かれていた。

大事なのは「自分のスタイル」を持っていることだ。自分のスタイルがあれば、購買欲を煽ってくるセールスにいちいち反応しなくていいし、ブームや見栄に振り回されることもない。「自分が満足できる」ことに集中できれば、それだけで豊かだ。何に満足を感じるのかは、周囲と比べなくても、自分で決めればいい。

長く使える良い物を持つ

今、日本でもアメリカの量販店が全国展開されていて、大量に食品や生活雑貨を購入することで、倹約に努めている人もいる。それは一つの生活スタイルだろうけれども、だからこそ「物を手入れしながら大事に使う」という素朴なことを、時々思い出しておいても悪くはないだろうと思う。

わたしはどちらかというと、大量にものを買いこむタイプではなく、多少割高でも必要なときに必要なだけ買えばいいやと思っている。もちろんセールで安く買えたらラッキーだけど、焦って要らないものや、中途半端なものを買うよりは、よく考えてから定価で買ったほうがいいんじゃないかなぁと考える。なので、買い物にでかけても、何も買わずに帰ってくることも多い。

それでも、これまでは家には物がたくさんあって「安い物を買わなきゃいけない」と思っていた。ここ数年、片づけを進めていて、持ち物がかなり厳選できるようになってからは、「良い物を、それなりの値段で欲しい」思うようになった。これはかなり心境の変化だ。できれば、何年も何十年も手入れしながら長く使えるものが欲しい。だから、デザインや素材にもこだわりたい。オーダーメイドしたいとも思う。それは浪費ではなく、むしろ以前よりも使うお金は減っているから、ふしぎな話。

異文化の中から

『フランス人は10着しか服を持たない』では、メンターと出会うこと、異文化に刺激されることが、読みどころだろう。本書は著者学生時代の若い頃の経験をもとに自分のスタイルを確立してゆく過程が収められているけれども、いくつになってもメンターにも出会うし、異文化にも触れる機会は続くと思う。

そのときに、自分が全身でぶつかってゆける準備はしておきたい。自分を動かすのは好奇心かもしれないし、違和感や戸惑いから始まるかもしれない。面白く楽しい経験かもしれないし、怒りや反発から自分のスタイルを見つけるかもしれない。ときどき、自分をひっかきまわす「何か」に、これからも出会うだろう。

そのとき、本書の著者、ジェニファー・L・スコットさんのように、メゲずに挫けずに、よく周囲を観察して、自分をつくる力としたい。本書『フランス人は10着しか服を持たない』から学べることがあるなら「メンターを持つこと」と「異文化に触れること」が、「シンプルライフ」というテーマでまとめられていることだろう。生活をテーマにしているから、自分の経験が、生き方そのものを大きく変えることがよくわかる。

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『スッキリゆったり暮らす』|自分の居心地は自分でつくる

こんにちは。毎日部屋を片付けても片づけても散らかってしまう あさよるです。それを結構悩んでいたんですが、「つまり生きるとはそういうことか…」となにか納得しようとしていますw

自分の「理想の生活」を思い浮かべると、毎日お花が生けてあって、ドリップしたコーヒーを飲んで、カーテンも小まめに洗って、絨毯は敷かずに拭き掃除しやすい部屋で、スピーカーの上に埃の溜まっていない空間で生きたい……。ヘンなとこマメなので、コーヒーはドリップして淹れるんですけどね。

機嫌よく生きること

『スッキリ落ち着いた暮らし68のヒント』は、気持ちよく生活するための心得やコツが68紹介されています。掃除や洗濯など、多忙な人にとってはうんざりしてしまう家事……とくに子育て中の方なんかは大変ですね。どうせ家の仕事をするのなら、イヤイヤ受動的に「やらされる」よりも、能動的に自分の意思で「やる」方がいい。しかも、物があふれかえって、物に支配されて生活するよりも、自分が物を選別して、自分主体で生きる方がいい、という、至極まっとうな考えを、あたらめて提示してくれる本です。

わかってます……わかってるけれども、そうそう上手くいかないから悩むんですよね……(;^ω^)

ということで、第1章はモチベーションの話から始まります。そもそも「なんで部屋を片付けたいのか」「なんで持ち物をスッキリさせたいか」のかを考えると、一にも二にも「自分が居心地良くしたいから」以外に理由はないんじゃないかと思います。仮に家事を外注するにしても、家事自体は人に頼めても、やっぱり家の中の「居心地」は自分でつくるしかないんじゃないかと思います。たぶんね。

この「居心地のよさ」は一人ひとり違うし、その世帯によっても落としどころが違うだろうから、だから「ミニマリスト」とか「断捨離」とか「ときめき」とかいろんな言葉が使われるし、言葉が独り歩きして尾ひれはひれがついて人待ってくんじゃなかろうか。それぞれ、提唱している元ネタ本を読むと、「なるほど」と納得できるんだけど、言葉が独り歩きして別の意味として理解されている節があります。

自分のために居心地をよくする

思えば、なんでわたしたちは家事を煩わしい、嫌なことだと思ってるんでしょうかね。だって、自分の住まいを維持することって、それって生きることそのもののようにも思えます。本書では、片づけのヤル気の源を「美しさ」としています。美しい空間で、素敵な時間を過ごすために住まいを手入れし、身支度を整えるんだと考えると、今まで以上に「これって大事なことじゃね?」と思えてきます。

『スッキリ落ち着いた暮らし』では、片づいてなくても「花を一輪飾りましょう」という話があって、これも納得。あさよるはそういう繊細な心を持っていないのですが……母が花を生ける人で、いつも家に花がありました。別に花屋で買ってきた花ばかりではなく、その辺の雑草も生けてくれていました。雑草の方が、季節感もあってよかったりするんですよね。そういう習慣、新たに身に着けたいなぁ。

邪魔なものほど衝動的に欲しくなる

あさよるも今、部屋の片づけにとても悩んでおりまして……もう不要なものは一通り手放してしまったし、新たに手に入れるものも厳選したものしか入ってこない状況は整いつつあります。なのに、めっちゃ部屋が散らかる! で、そろそろ「その時」が来たんじゃないかと。その時とは、そう、「収納用品を買い足す時」です。

片づけの本によく出てくる話題なんですが、片づけ・断捨離を始めると、最初に大量に出てくるのが「収納用品」なんだそうです。突っ張り棒とか、なんかの仕切りとか、ひっかける網とか、100均のカゴとか、ああいう系です。これはみなさんも共感なされるんじゃないかと思います。「収納用品が一番邪魔だ」という、身も蓋もない話です(;^ω^)

で、片づけを進めてゆくと、ちょっとひと段落するたびに欲しくなるんです。新たな収納用品がw そこで欲望のままにカラーボックスやポリプロピレンケースを買うと元の木阿弥。我慢、ひたすら我慢!

ででで、今までカラーボックスの誘惑に負けずやってきたんですが、ついにもしかして「収納用品」を買い足す時が来ちゃった??? まだ半信半疑なんですが……。買い足すなら、必要なものもわかっています。散らかるのは机の上限定なので、机の上に出してくるものを収納できれば良いのではないかと考えています。んで、今考えているのは、机のこういうキャビネット的なやつ↓

オフィスコム オフィスワゴン サイドワゴン 3段オールロック 幅395×奥行510×高さ600mm シリンダー錠 ホワイト

ただ、まだ大きさや形は最適解を見いだせていないので、どうしようかなぁ。なにか代用品を作って、テストしてみたいんだけどなぁ。

そんで、こうやって一つ一つ丁寧に精査して、物を選んでいる時間は嫌いではない。テキトーにババッとやっちゃうと一瞬のストレス解消になるかもしれないけど、邪魔なものに圧迫されて生きるのはもう嫌だし、そして「捨てる」という行為もめっちゃしんどい。できればもうしたくない。

ボーっとしてるとエントロピー増大の方向へ動いてしまいますから、時々エネルギーを使ってそれをもとの状態に戻す活動はしなきゃいけないのですね。で、どうせやるなら積極的に、自分の居心地がより良くなる方向にもってきたい。

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『主婦力ゼロからのやってみた家事』|やりやすい暮らし方

こんにちは。あさよるです。毛布にくるまって眠るのが気持ちよすぎて、朝ギリギリまで起きたくなくて困っていますw 朝食もそこそこになると、食器を洗う時間もないし、布団も寝間着もクチャクチャのまま放置になるし、やはり朝の時間は余裕を持ったスケジュールじゃなきゃいかんなぁと思いつつ……やっぱり毛布の中にいますw

オシャレな暮らしぶりも憧れますが、性分的には家事はテキパキと終わらせるのが向いてるようです(;^ω^)

ホントにやりやすい家事をつくる!

『主婦力ゼロからのやってみた家事』では3兄弟を育てるマルサイさん流の料理、整理・収納、掃除、洗濯、育児を紹介するのもです。といっても、インスタ映えするような、見栄えだけいい家事ではなく、三人の男の子の子育て対応している、現実的な家事。片づけや掃除もポイントを押さえ、子どもたちも家事に動員し、対応なさっています。

マルサイさんは家事が苦手だったと回想されており、第一子妊娠中に「これはいかん」と本や雑誌で紹介されている方法も数々試されたそうですが、上手くいかなかったようです。流行の収納や掃除法なんかも、あくまで「流行り」であって、実際にン十年とやり続けることが可能か?となるとまた別の話。

好きな家事、苦手な家事

マルサイさんは料理はお好きで、洗濯が苦手だと書かれていました。あさよるも、料理は好きですが洗濯が超苦手なので、めっちゃ共感しました。得意不得意、好き嫌いは人によって違うでしょうから、だから家事のやり方も人によって全然違ってるんだと思います。

洗濯は苦手とのことで、洗濯機も買い替え、洗った服は子どもたちに各自畳むようしつけてらっしゃるのも、ママの負担は減るし、子どもにとっても服の管理の習慣づけもできるし、とても良いことだと思いました。

料理

マルサイさんはお料理は好きと書かれていて、実際にお料理の献立は、簡単だけど気の利いたメニューです。最近は「一汁一菜」が話題になりましたが、実際にやってみると3人の子どもたちはそれじゃ物足りないそうで、結局おかずの品目は増やすことに。メインとなるおかずはドカッと豪華でボリュームもあるもので、それ以外のおかずは火を使わず、切ったり和えたり、ちぎったり、混ぜるだけの簡単なもの。だけど、見た目はとても豪華に見えます。

何気に大きなポイントだと思ったのは、食器選び。2ページだけ食器を紹介するページがあるんですが、センスがいい! 簡単な料理、ちょこっとしたつけあわせでも、センスのいい食器に乗せればそれだけで目にも美味しいです。食事はただ栄養摂取するだけではなく、心の充実にも大きく関わることですから、「豊かさ」を感じられる食卓ですごいなぁと思いました。

今は夫婦で家事分担は当たり前ですが、ことキッチンに関しては主となる管理者を一人決めて、その人にとっての「使いやすさ」を追求した方が効率がいいのかな、なんて思いました。マルサイ家の場合は、マルサイさんの身体に合わせて物が配置されており、マルサイさんにとっての使いやすさが優先されています。なにせ3兄弟の食事を毎日用意するんですから、これくらいの機動性が必要なんでしょう。

インスタ映えなインテリアってなんなん?

本書の面白いのは、お家を紹介する系のインスタやYouTube動画にありがちな、無印良品の白い箱にスッキリ収納したり、テプラで細かくラベリングしたり、箱の中に箱を入れて細かく細かく物を分けるような収納を、一通り試しておられて、「これはできない!」と諦めてゆく過程。マルサイさんだけじゃなく、ある一定数の方の「本音」なんじゃないかと思いますw

あんな完璧な家事を目指す方は、アスリートのような感覚なのではないかと思っています。尊敬するし、憧れもしますが、あさよるも「生活としての家事」の志向しかないので、参考にはなりにくいです(;’∀’) だけど、やっぱりステキなので目の保養に見ています(^^)>

そういう意味では、マルサイさんは「生活としての家事」をなさってる方です。でも、衛生面や栄養面などポイントはしっかり押さえてらっしゃるし、さらに家族の精神的な充実感も踏まえたうえで、家事の方向性を考えてらっしゃるし、「レベル高いな」ってのが本音!

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