59 家政学、生活科学

『捨てる。』|物、人、過去…断捨離で今に集中する

こんにちは。年が明けても片づけが済んでいない あさよるです。一応、部屋はキレイにして新年を迎えたんですが、ダラダラと正月を過ごしていると、すぐに元の混沌に戻ってしまった。片づけはライフワークね。

片づけの「断捨離」という言葉はもう定着してしまってるけど、本来の意味を失って独り歩きしている感の強い言葉だ。今回読んだ『捨てる。』は「断捨離」という新しい概念を世に広めた、やましたひでこさんの著書で、改めて「断捨離」の意味が説明される。単にモノを捨てたり、部屋を片かたづける言葉ではなく、もっと大きな視点での言葉だった。

ちなみに、「断捨離」という言葉を広めた『新・片づけ術「断捨離」』という本がオリジナルのようなんだけど、これは公演の様子を書籍化したものなので、読み物としては今回の『捨てる。』の方が読みやすいし、わかりやすいと思う。

「片づけ」の話は壮大だ

ベストセラーになった「こんまりさん」こと近藤麻理恵さんの『人生がときめく片づけの魔法』では、「これからの自分の姿」を想像することから片づけが始まる。過去の惰性の未来ではなく、理想の未来を思い描く。この一番最初のステップが、こんまり流片づけの大事なところだろう。片づけを通してセルフコーチングをしながら、あるべき状態へ近づいてゆく。だから、今の仕事にときめかないのであれば、転職のための用意を始めるし、収入を増やしたり、職場環境を変える。だから「人生がときめく」なのだ。

「片づけ」というのはどうやら、単に散らかっている物を棚や箱の中にしまうことではなく、もっと重大なものらしい。「断捨離」はすっかり「片づける」「物を処分する」という意味で日常で使う普通の言葉になってしまっているが、そもそもは片づけの哲学を表した言葉として広まった。

元々「断捨離」はヨガの哲学から着想を得て、やましたひでこさんが考案した考え方だ。

「断」とは、「決断」の「断」です。
「捨」とは、不要・不適・不快なモノを手放すこと。
「離」とは、「断」と「捨」を日々繰り返すことで至る境地、すなわち自在です。

やましたひでこ『捨てる。』(2018年)p.22

片づけができていない状態は、決断ができず、自分以外のなにかに支配されている状態だ。それは、過去に自分が買い集めてため込んだ「モノ」であったり、人間関係であったり、仕事であったり、生活習慣であったりする。だから「断捨離する」ことは、自分で決断をして、自分で選択をすることだ。だから、実は「断捨離」は家の中のことだけじゃなく、仕事や外の世界でも役に立つ。

家の中をきれいにする本だと思って本書『捨てる。』を手に取ると、内容が全然違っているだろう。

先延ばししない

断捨離の〈「断」は決断の「断」〉である以上、断捨離はとてもエネルギーが必要だ。人間の脳は決断をしたがらずに、なるべく決断をしなくて済むよう働いてしまうらしい。これは脳のクセみたいだから、意識して「決断」を選択しないと、ズルズルと過去と同じ行動をし続けてしまう。「断」「捨」「離」と3つのステップはとても大事だろう。

わたしたちは、「もったいない」とか「まだ使える」とか「気が引ける」とか、なにかと理由をつけてものを手放すことから逃れたくなってしまう。モノだけではなく、人間関係や仕事も同じだ。本当は離れた方がよいことが分かっていても、決断するのがしんどいから、先延ばしにしておきたい。

だけど、今目の前のことに集中するためには、過去のしがらみを整理しておかないと、なにもできない。わたしの経験だと、プロの仕事をする人たちの仕事場や机の上は、みな見事に片づいていた。片づけを徹底することは、仕事のための道具を大切にすることでもある。

そんなことを言いながら、わたしの机の上はいつも散らかっていて、今使わないものも出しっぱなしだ(;^ω^) ということで、わたしの片づけも今後も続くのであった。まだ、自分のあるべき状態に到達していないし、まだイメージが膨らみ切れてもいない

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メンズ『最速でおしゃれに見せる方法』|興味がないなら攻略法を

こんにちは。おしゃれ勉強中の あさよるです。

服は大事だ! そう思うようになったのはつい最近。ずっと身につけるものに自分なりの「こだわり」はあったけれども、「服は大事だ」とは考えていなかった。わたしたちは、着ている服や、髪形や、アクセサリーなどなど、これらもコミュニケーションの道具なのだと気づいてから、「自分が好きなもの」ではなくて「相手に伝えたいこと」に重きを置くようになった。

わたしは女性なので、このブログでも女性向けのおしゃれ・ファッションの本はたくさん取り上げてきた。そこで気になっていたのは、男性のおしゃれだ。最近、テレビを見ていても、そこに映っている人の服装が気になる。それぞれのタレントさんの個性を出しつつ、番組全体の雰囲気に合った服が選ばれていたりして、プロの仕事を感じていた。

シルエットで雰囲気イケメンに

『最速でおしゃれに見せる方法』は、現役の洋服のバイヤーさんによるおしゃれの指南本だ。おしゃれに興味がない人ほど、この本を一冊熟読しておくといい。間違いない服の選び方を一つ知っておけば、時短だしコスパもいい。

シルエットにこだわること。そして、アメカジ(アメリカカジュアル)をやめること。この二つが、まずは初心者が取り組むことだ。アメカジは日本人がやると、スタイルが悪く見えがちだ。まずは、スタイルがよく見えるシルエットを意識する。アパレルのショップ店員さんなんかも、シルエットをかっこよくキメることで、雰囲気イケメンになっていると紹介されてた。

つい、物の質にこだわってしまう人が多いそうだけれども、優先順位はシルエットの方が上。

アクセサリー類は、時計と、スタイルを良く見せるストールがおすすめされている。「3首」と言って、首、手首、足首の3か所をおしゃれにキメるといいらしい。足首も、丈のあったパンツを選ぶか、ロールアップしてスッキリと見せる。

ちなみに、アメカジではオーバーサイズなパンツをダボっと着るから、野暮ったくなりがちだ。アメカジをおしゃれに着こなすのは上級者向けみたい。

理論重視。必須アイテムも網羅

本書はおしゃれの「理論」に比重が大きい本だ。まずは考え方をインストールしておけば、いずれ応用もしやすい。しかし、きちんと写真で実際のコーディネート例や、具体的なブランドや持っておきたいアイテムも、紹介されているから、とてもバランスの良い本に感じた。

おしゃれは大事だ

「見た目は大事」という話が本当なんだと痛感したのが、30代になって、ずっとしていたヘアカラーをやめたときだった。髪色を暗くし始めてから、やたらと人に絡まれる機会が増えたのだった。相手の年齢も性別も関係なく、初対面でなぜか上から目線な言葉が飛んでくる。 カラーをしていた頃は一度もなかったような事態だった。

その無礼な相手は、見た感じは大人しそうな普通の人で、人に喧嘩を売って歩いているタイプな人でもなさそうだ。髪が黒いだけで、普通の人に小バカにされるのかとゾッとした。髪を黒に戻して約3年以上経って、やっと黒髪も板についてきたのか、再びへんな人に絡まれることがなくなった。

人の見た目で態度を変えたりしたくないもんだけれども、実際に体のパーツの色が変わるだけでこんなに嫌な思いをし続けるのかとゲンナリ。ヘアカラーはある意味、わたしの結界になっていたのかもしれない。今は、髪は染めてないけれども、変わりに「身支度をきちんと整えておく」ことがその役割を果たしているんじゃないかと思う。「化粧はもともと魔除けだった」というのも、わかる。

たぶん、着る服、選ぶ服が変わると、世界が変わるじゃないだろうか。

おすすめ本

『てつがくを着てまちを歩こう』/ 鷲田清一

哲学者の鷲田清一が「ファッション」について考える。そう、服を着ることは
人間の人間らしい営みであり、「哲学」なのだ。おすすめ。

『ファッション・ライフのはじめ方』/高村是州

ヤングアダルト向けのファッション本。おしゃれの初心者に向けて、言葉の意味や、スタイルなど、基本中の基本から始まる。大人にもおすすめ。

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『美女ヂカラ プレミアム』|くびれ、美髪、美肌のつくりかた

こんにちは。あさよるです。肌がカサカサに乾燥していて困っていたんだけど、いろんなクリームを塗ったり、皮膚科でお薬をもらったりしてたけど、最近、マルチビタミンと無機質のサプリメントを飲むようになったら、乾燥がかなりマシになってビックリ。継続したときどうなるかわからないけども、しばらく真面目に飲んでみようと思う……。

ちなみに、取り急ぎ買ってみたのはDHCのサプリだった。

DHC マルチビタミン/ミネラル+Q10 20日分 100粒

次買うときは、ボトルの大きめのやつを考えている。わたしはサプリメントに懐疑的なタイプだったんだけども、変わるものだ。

WEBで探しにくい情報

WEBは無料でたくさんの情報がいつでも読めるけれども、自分の欲しい情報が掲載されている記事を発見するまでが難しい。検索結果でヒットしたページを、結局は一つずつ目を通して探すしかない。しかも、複数の事柄を横断的に知りたいならば、収集する情報量も増え手間が増える。

例えば「美容」について知りたいとき、スキンケアやヘアケア、メイク法はもちろん、生活習慣や栄養管理、女性の場合は女性ホルモンの働きなど、押さえておきたいポイントはかなり幅広い。これらを網羅的に知りたいなら、現時点では本を読んだ方が早いんじゃないかと思っている。

『美女ヂカラ プレミアム』はまさにそんな感じの本で、一つ一つの話題はWEBの無料記事でも読めるだろうが、幅広い話題が本として一冊にまとまっていることが良いところだろう。しかも、全ページカラーで、マンガとイラストを交えてページが進んでいくから、すごく読みやすい。

わたしはこういう本を読むのが好きだ。こういう本とは、初歩的で基本的なことをきちんと書いている本だ。奇をてらって読者の興味を引くような、インスタントな話題じゃなく、手堅い話題。

『美女ヂカラ プレミアム』は、美容に関するスキンケア・メイク、食事、ボディエクササイズ・ケア、生活習慣が紹介されている。女性向けの本だけれども、男性にも当てはまる話題だし、内容だ。それだけ汎用性が高い。

美容情報通なら知っている。ケド……

本書で紹介されている美容情報は、美容についてよく勉強なさっている人にとっては、今更過ぎるような当たり前の情報だろう。だけど、わたしがこういう本を読む理由は、「当たり前のことを自分はできているのか」という確認になるからだ。

例えば本書は、メイク法よりも、スキンケアよりも、クレンジングから話が始まる。それは、クレンジングがそれだけ大事な話題だからだろう。あるいは、本を読んでいる人が、今日家に帰って真っ先にやるべき事柄だからかもしれない。クレンジングについて書かれていることはとても平凡だ。

肌に負担をかけないよう短時間でやさしく

だけどちょっとだけプラスアルファの情報もある。

クレンジング材はメイクを浮かせる油分と、洗い流すのに必要な界面活性剤でできています。タイプによって二つの比率が異なり、肌への負担も変わるので、メイクの濃さに合わせて使い分けを

そして、種類別のクレンジング剤(クリームタイプ、ジェルタイプ、オイル・リキッドタイプ、シートタイプ)の特徴や選び方がごく簡単にまとめられている。

更に、クレンジングの仕方がカラーイラストつきで手順が紹介される。なかなか悪くない。

サンプルがAmazonの本のページにあったので、掲載しておく。

心とカラダが若返る! 美女ヂカラ プレミアム | リベラル社 |本 | 通販 | Amazon

毎日のそのやり方、あってるの?

初心に返るじゃないけれど、こういうのは習慣のもんだから、毎日なんとなくやっていることだろう。だから、たまに点検が必要だ。かつての知識は古くなっているかもしれないし、いつの間にか自分オリジナルのやり方に変わっていることがある。「それでいい感じ」ならそのまま続行すればいいけれども、なんらかのトラブルや違和感があるのなら、基礎から知識を技術を紹介してもいいんじゃないだろうか。

本書は『美女ヂカラ』という本の続編だったりする(本書のタイトルは『美女ヂカラ プレミアム』)。こういうのは先に第一作目から紹介するものだろうが、一作目はやたらと食品を使ったスキンケア法が紹介されていて、これはわたしの考えとは合わないから取り上げなかった。わたしが敏感肌だから気になるのかもしれないが、肌につけるのは、それ専用に作られた製品から選んだ方が無難じゃないかと思っている。

心とカラダが若返る! 美女ヂカラ

ただ、それ以外はやはり可愛らしいイラストと基礎的なことを「美容」をキーワードに幅広く紹介されていて面白かった。

軽い読みものにおすすめ

中身はマンガとイラストがたくさん使われているから、軽く読める。分量も少なすぎずちょうどいい感じ。『美女ヂカラ プレミアム』は「美女ヂカラ」シリーズの中で唯一kindle Unlimited化されている(2018/12/13現在)から、おすすめだ。

スキンケア・メイクも、やり方や商品を紹介するのではなく、成分表の成分の説明がなされていたり、下着のつけ方や、体力づくりになるようなエクササイズなど、「美容オタク」っぽい内容をサラリと、しかも超簡潔にまとめられているのも、読んでいて面白かった。

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『痛い靴がラクに歩ける靴になる』|ハイヒールは体にいい!?

こんにちは。あさよるです。都会の人ほどよく歩くと聞いたことがある。電車移動をすると、駅構内や、2駅分くらいなら歩いちゃう人が多いのかもしれない。わたしも今は自転車にも乗らない生活をしているから、以前よりよく歩いている。どこへ行くにも、基本は徒歩だ。

足にぴったり合った紐靴は一つ見つけたから、同じ型の靴を買い替えるようになった。だけど、この秋冬にブーツを履くたびに足が負傷していてツライ>< ブーツを2足持っていて、1足はインソールをいくつも入れて工夫したけれども、翌日歩けない程に怪我してしまうから、捨てようと思っていた。もう1足は、足のむくみ具合なのか、全然平気なこともあれば、かかとを靴ズレしてしまう日もあって困っていた。

たくさん歩ける足をつくるために

『痛い靴はラクに歩ける靴になる』は、靴のトラブルに悩む人なら絶対読んで欲しい。ということは、靴を履く人すべてと言ってもいいじゃないかと思う! 特に女性はハイヒールに対して、足に悪そうと考えているなら、どうやらそれは間違いらしい。むしろ、ハイヒールはふくらはぎをキュッと締めて、歩くたびにポンプのように血液を送り出し、むくみの予防にもなると紹介されている。

自分にぴったり合った靴の選び方さえ知ってしまえば、どんな靴でも履きこなせそうだ。多少サイズにあわなくても、インソールを上手に使って足に合わせてゆくことも可能だ。インソールは100円ショップでも売られているし、100円のインソールをおすすめすることもあるそうだ。だけど、インソールの使い方を知らない人が多く、インソールの説明書きにも間違った使用方法が掲載されているそう。足は大事だから、正しい知識をぜひ身に着けたい。

ぴったり合う靴はこんな靴

新しく靴を買うなら、まずは足に合った靴を選ぶこと。足に合っていない靴は、インソールで調節する。

靴ズレして足が痛くなる靴は、サイズが大きすぎるらしい。サイズが小さいから靴ズレするのかと思っていたから、わざと大きめの靴を選んでしまいがちだった。そうじゃないのか。

靴ズレは、歩く時に靴の中で足が前へ滑ってしまい、足と靴との摩擦で肌が傷ついてしまうことのよう。靴を選ぶとき、①まずはつま先立ちをして、かかとが浮かないことをチェック。次いで、②かかとを上げた時、吐き口がパカッと割れたり広がったりしないか。③靴と甲の間に指を入れてみて、指先が引っかかるくらいがベスト。指がスッポリ入ってしまうと大きすぎ。

つまりインソールを入れるときは、足が靴の中で滑らないよう、靴と足のひっかかりを強化する感じ。靴の中全体に入れるものだけでなく、足先だけや、土踏まずだけのパーツごとのインソールを上手に使いこなすことが大事みたい。しかもそれは、1mmとか2mmとかの微妙な差で歩き方が全然変わるから、微調整をしながらベストを見つけていく。

言われてみれば、靴の中に小さな砂が入るだけでも歩きにくくなる。そういえば昨日、土踏まずのところに超細かなトゲが刺さって、歩くとチクッと痛くて難儀した。足は0.1mmの変化でも、体全体の状態にかかわる部位みたいだ。足は大切にせねば。

シューフィッティング専門店、行きたい

著者の西村泰紀さんは新宿でシューフィッティング専門の店をなさっている。元々は神戸の靴屋を継いで、シューフィッティングに特化した仕事へシフトしてきたそうだ。

デザイン性の高い靴が欲しい人もいるだろうが、多くの人はそれ以上に歩きやすさを欲しているんじゃないかと思う。わたしも、とりあえず歩きやすい靴が欲しい。できれば、ガンガン歩いても足に負担ののかからない靴が欲しい。しかも、複数欲しい。カジュアルめな靴と、フォーマルでも対応できる靴と、ハイヒールと、デザインの違うブーツを2足ほど。

おしゃれの幅も広がるし、活動の幅も広がるし、すごく有難いサービスじゃないかと。特に、靴ってモノによっちゃあとても高額だから、とっておきの一足なんかは、是が非でも履きやすい靴にフィットさせておきたいと思う。

ということで、この本、もっと熟読して読み込みたい。とても良い本を見つけた(`・ω・´)b

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『片づけのレシピ』|要るもの/要らないものの「整理」から始めよう

こんにちは。毎日片づけては散らかす あさよるです。人生とは、終わらない片づけをし続けることなんだと悟り始めている……>< 言い方を変えると、生きるとは、散らかし続けることなのかもしれない。

片づけは大変なこともあれば、楽しく取り組めることもある。「こんな風だったらいいのになあ」と憧れを具現化してゆくのは、ワクワクするものだ。わたしとしては、いつも片づけの本を読みながら「もし引っ越したなら…」と思いを巡らす。というのは、今の部屋は手狭だし、自分の美意識的なものが反映されておらず、なんとも居心地が悪い。居心地よい場所を設けるのは、お金を使って手に入れても良いことなんだろう。

「整理」からはじまる

片づけの本はたくさんこのブログでも紹介してきたけれども、片づけで大事なのは「物を捨てる」とか「収納する」とかではなく、「整理する」ことに尽きるようだ。「整理する」とは、自分(たち)にとって使える物/使えない物、必要な物/不要な物、置いておきたい物/手放してもいい物をより分けること。

物を整理して選別するには、他人の価値基準は参考にならない。その世帯ごとに使う物、必要な物、大切な物は違う。だから、よそのお家の「整理」は参考にならない。自分たちが、どういう生活をするのか、なにに価値基準を置くのかをよく考え、決断してゆく過程だ。

だけれども難しく考えて苦しくなくていい。『片づけのレシピ』では、片づけは楽しいものだと紹介されている。考えてみれば、片づけは今よりももっといい状態を作るためのものだし、憧れの生活や、理想の家族像を実現させるんだから、ワクワクするものなのかもしれない。これは忘れがちなことだった。

ただし、やっぱり「物を捨てる」という行為自体は、エネルギーを使うね……ただゴミ袋の中に物を移動させるだけなのに、やたら疲労でぐったりと……。だからこそ、片づけの「楽しい」ってモチベーションは大事。

「整理」するために

『片づけのレシピ』は、収納法やインテリアの参考になる本というよりは、物を選んで、厳選されたものを使いやすく、手に取りやすく配置するコツがまとめられている感じ。収納アイテムがたくさん紹介されている本や、おしゃれなインテリアを知りたいなら、他の本を当たった方がいい。

だけど、「何のために片づけをするのか」「わかりやすい収納とは」と考えるのに、良い参考になった。

正直、片づけや収納、インテリアに関することって、今ならブログやYouTubeでもたくさんプロもアマチュアも情報をたくさん拡散している。オシャレで見栄えのいい部屋づくりを紹介するYouTuberさんもたくさんいる。無料で情報に触れられるんだけれども、その情報が雑多で膨大すぎるため、「本」にまとめられているものは読みやすかったりはする。

本書の読みどころは、写真よりも文章だ。第2章の〈Part2「整理・収納・片づけ」のきほん〉はとてもコンパクトだけれども、ツボが押さえられている。

物を厳選するとき、大きく「迷うもの」「手放すもの」「とっておくもの」と3つにわけられる。さらに、「手放すもの」のには「リサイクルするもの」「譲るもの」「捨てるもの」に分けられる。「とっておくもの」も「思い出のもの」「今使っているもの」「必ず使うと言い切れるもの」の3つにわけられる。この分類なら、手放すものと置いておくものの基準が明確だから、悩むことはすくない。どうしようか迷うものは、とりあえず「迷うもの」に分類すればいい。

この物の分類については、『中高生のための「かたづけ」の本』が詳しい。

物を厳選することは、それは自分の生活を見極めることでもある。これって本当に使っているものなのか、数は適切なのか。ストレスから衝動買いをしてしまいがちな人は、そもそもそのストレスを軽減することを優先すべきなのかもしれない。

整理しないと収納できない

片づけというと、収納することを思い浮かべてしまいがちだけど、まずは物の整理をしないと収納できない。要らない物、使わない物を取り除かないと、適切な収納は不可能だから。

本書はそこ「整理しないと収納できない」という基本が徹頭徹尾強調されていて、話がブレなくてわかりやすい。片づけのモチベーションを維持するために役立つと思う。

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『フランス人は10着しか服を持たない』|異文化の中でメンターに出会う

こんにちは。あさよるです。年末、大掃除がそろそろ話題になりはじめていて、片付けや掃除なんかの本を読みたいモード。今日読んだ『フランス人は10着しか服を持たない』は、人からすすめられた本でもある。しかも、外出先で本を読んでいたら初対面の人に話しかけられて、「最近何を読んだのか」という話題でこの本をおすすめされた。「読んどきます」と答えたので、律義に一応読んでみる。

本書は以前に話題になっていたのは知っていたから、読んだものとばかり思っていたが、そんなことはなかったみたい。単にシンプルライフやミニマリストの本かと思いきや、異文化の中で自分のスタイルを見つけてゆく過程がまとめられていて、一人の人間の成長期というか、未熟だった若者が成熟してゆく様子がサラッと書かれていて、さわやかな気持ちだ。

メンターと出会うこと

わたしたちは時々、尊敬したり憧れたりできる人物に出会えることがある。そういう人物のことを「メンター」とか「師匠」とか呼ぶんだろうけれども、わたしはあまり、そういう言葉を使うのは好きじゃない。言葉として「この人はわたしのメンターだ」と認識してしまうと、なんだか言葉に縛られてしまって、本当に大事な本質をうっかり見失ってしまいそうな気がするからだ。だから、わたしは「メンター」とか「師匠」とかいちいち考えずに、ただただ「すごい!」「すてき!」「おもしろい!」と心躍らせることに専念している。

そして、過去を振り返ると「あの頃に出会ったあの人は、わたしの師匠だったのだなぁ」とわかる。夢中になって、一心にその人の持っている「なにか」を吸収しまくっていたり、好奇心や、あるいは反発・怒りを抱いていたりして、わたしの血肉となっていたことに、後々気づくから。

10代の多感な頃の出会いを話題にしがちだけれども、未成熟な子ども時代の考えや発想よりも、大人になってから、つまり20代以降に自分の身に起こった出来事の方が、大人の身体で感じて考えているだけに、実はより密度が濃いんじゃないかと思っている。社会的な経験はね。

『フランス人は10着しか服を持たない』は、以前話題になってタイトルくらいは知っている人も多いかもしれない。カルフォルニア出身の著者、ジェニファー・L・スコットさんが、パリに留学した際、ホームステイ先のホストファミリーを通じて、パリの文化に触れた経験から、シンプルライフを見出す話だ。と言っても、彼女は留学後すぐに新しい生活に突入したわけじゃない。カルフォルニアへ帰国後、また元の生活に戻ってしばらく時間が経ってから、パリでのホストファミリーの暮らしぶりを思い出し、そして彼らが良いお手本だったことを知る。

つまり、学生時代が終わってから、当時出会った人物が自分のメンターであることを知る。留学中は慣れない土地で、違う文化の中で生活するのに夢中だったんじゃないだろうかと想像する。だから、その最中は何が何だかわからないんだけれども、しばらく時間が経って落ち着いた時に「自分は特別な経験をした」と気づく。

「満足」は自分が決める

で、『フランス人は10着しか服を持たない』は、アメリカ人がフランスの文化に触れて、カルチャーショックの中から、自分の生き方を見出してゆく物語だ。もともと著者は、飽食で物が有り余った生活の中から、質素で倹約なパリでの生活に、ホームステイで半強制的に放り込まれる。ホストファミリーの夫婦は、ムッシュー・シックとマダム・シックと本書では呼ばれている。とくにマダム・シックが、著者のメンター的存在になってゆく。

彼らは「シック」に生きている。「シック」とは服装や髪型のテイストだけじゃなくて、生き方そのものがシックなのだ。つまり、服装も髪形も生き方も、その人のスタイルだ。そして、パリで出会う人たちは、みなそれぞれに「スタイル」のある人ばかりだったと回想される。

クローゼットに入っている服も最低限で、だけど質の良いものが用意されている。決して、寝巻姿で家の中を歩き回らず、家庭内でもきちんとした服装をしている。厳選された調度品に囲まれ、一番良い食器でいつも家族が食事を取っている。普段はテキトーにやっておいて、特別な日だけ着飾るのではなく、日頃の平凡な毎日こそ良い物に囲まれ、良い環境で過ごしているのだ。

質素で最低限の生活なんだけれども、選び抜かれた道具たちに囲まれ、折り目正しく生活することは、生活そのものが豊かで充実している。そんな価値観・世界観に、著者は留学で初めて触れたのだ。読んでいると、やっぱりアメリカは豊かで物が溢れていることがわかる。パリでは、どんなものも大事に大事に手入れしながら使わないといけないそうだ。例えばパリでは女性用下着が壊れやすいから乾燥機にかけられないと書かれていた。

大事なのは「自分のスタイル」を持っていることだ。自分のスタイルがあれば、購買欲を煽ってくるセールスにいちいち反応しなくていいし、ブームや見栄に振り回されることもない。「自分が満足できる」ことに集中できれば、それだけで豊かだ。何に満足を感じるのかは、周囲と比べなくても、自分で決めればいい。

長く使える良い物を持つ

今、日本でもアメリカの量販店が全国展開されていて、大量に食品や生活雑貨を購入することで、倹約に努めている人もいる。それは一つの生活スタイルだろうけれども、だからこそ「物を手入れしながら大事に使う」という素朴なことを、時々思い出しておいても悪くはないだろうと思う。

わたしはどちらかというと、大量にものを買いこむタイプではなく、多少割高でも必要なときに必要なだけ買えばいいやと思っている。もちろんセールで安く買えたらラッキーだけど、焦って要らないものや、中途半端なものを買うよりは、よく考えてから定価で買ったほうがいいんじゃないかなぁと考える。なので、買い物にでかけても、何も買わずに帰ってくることも多い。

それでも、これまでは家には物がたくさんあって「安い物を買わなきゃいけない」と思っていた。ここ数年、片づけを進めていて、持ち物がかなり厳選できるようになってからは、「良い物を、それなりの値段で欲しい」思うようになった。これはかなり心境の変化だ。できれば、何年も何十年も手入れしながら長く使えるものが欲しい。だから、デザインや素材にもこだわりたい。オーダーメイドしたいとも思う。それは浪費ではなく、むしろ以前よりも使うお金は減っているから、ふしぎな話。

異文化の中から

『フランス人は10着しか服を持たない』では、メンターと出会うこと、異文化に刺激されることが、読みどころだろう。本書は著者学生時代の若い頃の経験をもとに自分のスタイルを確立してゆく過程が収められているけれども、いくつになってもメンターにも出会うし、異文化にも触れる機会は続くと思う。

そのときに、自分が全身でぶつかってゆける準備はしておきたい。自分を動かすのは好奇心かもしれないし、違和感や戸惑いから始まるかもしれない。面白く楽しい経験かもしれないし、怒りや反発から自分のスタイルを見つけるかもしれない。ときどき、自分をひっかきまわす「何か」に、これからも出会うだろう。

そのとき、本書の著者、ジェニファー・L・スコットさんのように、メゲずに挫けずに、よく周囲を観察して、自分をつくる力としたい。本書『フランス人は10着しか服を持たない』から学べることがあるなら「メンターを持つこと」と「異文化に触れること」が、「シンプルライフ」というテーマでまとめられていることだろう。生活をテーマにしているから、自分の経験が、生き方そのものを大きく変えることがよくわかる。

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『スッキリゆったり暮らす』|自分の居心地は自分でつくる

こんにちは。毎日部屋を片付けても片づけても散らかってしまう あさよるです。それを結構悩んでいたんですが、「つまり生きるとはそういうことか…」となにか納得しようとしていますw

自分の「理想の生活」を思い浮かべると、毎日お花が生けてあって、ドリップしたコーヒーを飲んで、カーテンも小まめに洗って、絨毯は敷かずに拭き掃除しやすい部屋で、スピーカーの上に埃の溜まっていない空間で生きたい……。ヘンなとこマメなので、コーヒーはドリップして淹れるんですけどね。

機嫌よく生きること

『スッキリ落ち着いた暮らし68のヒント』は、気持ちよく生活するための心得やコツが68紹介されています。掃除や洗濯など、多忙な人にとってはうんざりしてしまう家事……とくに子育て中の方なんかは大変ですね。どうせ家の仕事をするのなら、イヤイヤ受動的に「やらされる」よりも、能動的に自分の意思で「やる」方がいい。しかも、物があふれかえって、物に支配されて生活するよりも、自分が物を選別して、自分主体で生きる方がいい、という、至極まっとうな考えを、あたらめて提示してくれる本です。

わかってます……わかってるけれども、そうそう上手くいかないから悩むんですよね……(;^ω^)

ということで、第1章はモチベーションの話から始まります。そもそも「なんで部屋を片付けたいのか」「なんで持ち物をスッキリさせたいか」のかを考えると、一にも二にも「自分が居心地良くしたいから」以外に理由はないんじゃないかと思います。仮に家事を外注するにしても、家事自体は人に頼めても、やっぱり家の中の「居心地」は自分でつくるしかないんじゃないかと思います。たぶんね。

この「居心地のよさ」は一人ひとり違うし、その世帯によっても落としどころが違うだろうから、だから「ミニマリスト」とか「断捨離」とか「ときめき」とかいろんな言葉が使われるし、言葉が独り歩きして尾ひれはひれがついて人待ってくんじゃなかろうか。それぞれ、提唱している元ネタ本を読むと、「なるほど」と納得できるんだけど、言葉が独り歩きして別の意味として理解されている節があります。

自分のために居心地をよくする

思えば、なんでわたしたちは家事を煩わしい、嫌なことだと思ってるんでしょうかね。だって、自分の住まいを維持することって、それって生きることそのもののようにも思えます。本書では、片づけのヤル気の源を「美しさ」としています。美しい空間で、素敵な時間を過ごすために住まいを手入れし、身支度を整えるんだと考えると、今まで以上に「これって大事なことじゃね?」と思えてきます。

『スッキリ落ち着いた暮らし』では、片づいてなくても「花を一輪飾りましょう」という話があって、これも納得。あさよるはそういう繊細な心を持っていないのですが……母が花を生ける人で、いつも家に花がありました。別に花屋で買ってきた花ばかりではなく、その辺の雑草も生けてくれていました。雑草の方が、季節感もあってよかったりするんですよね。そういう習慣、新たに身に着けたいなぁ。

邪魔なものほど衝動的に欲しくなる

あさよるも今、部屋の片づけにとても悩んでおりまして……もう不要なものは一通り手放してしまったし、新たに手に入れるものも厳選したものしか入ってこない状況は整いつつあります。なのに、めっちゃ部屋が散らかる! で、そろそろ「その時」が来たんじゃないかと。その時とは、そう、「収納用品を買い足す時」です。

片づけの本によく出てくる話題なんですが、片づけ・断捨離を始めると、最初に大量に出てくるのが「収納用品」なんだそうです。突っ張り棒とか、なんかの仕切りとか、ひっかける網とか、100均のカゴとか、ああいう系です。これはみなさんも共感なされるんじゃないかと思います。「収納用品が一番邪魔だ」という、身も蓋もない話です(;^ω^)

で、片づけを進めてゆくと、ちょっとひと段落するたびに欲しくなるんです。新たな収納用品がw そこで欲望のままにカラーボックスやポリプロピレンケースを買うと元の木阿弥。我慢、ひたすら我慢!

ででで、今までカラーボックスの誘惑に負けずやってきたんですが、ついにもしかして「収納用品」を買い足す時が来ちゃった??? まだ半信半疑なんですが……。買い足すなら、必要なものもわかっています。散らかるのは机の上限定なので、机の上に出してくるものを収納できれば良いのではないかと考えています。んで、今考えているのは、机のこういうキャビネット的なやつ↓

オフィスコム オフィスワゴン サイドワゴン 3段オールロック 幅395×奥行510×高さ600mm シリンダー錠 ホワイト

ただ、まだ大きさや形は最適解を見いだせていないので、どうしようかなぁ。なにか代用品を作って、テストしてみたいんだけどなぁ。

そんで、こうやって一つ一つ丁寧に精査して、物を選んでいる時間は嫌いではない。テキトーにババッとやっちゃうと一瞬のストレス解消になるかもしれないけど、邪魔なものに圧迫されて生きるのはもう嫌だし、そして「捨てる」という行為もめっちゃしんどい。できればもうしたくない。

ボーっとしてるとエントロピー増大の方向へ動いてしまいますから、時々エネルギーを使ってそれをもとの状態に戻す活動はしなきゃいけないのですね。で、どうせやるなら積極的に、自分の居心地がより良くなる方向にもってきたい。

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『主婦力ゼロからのやってみた家事』|やりやすい暮らし方

こんにちは。あさよるです。毛布にくるまって眠るのが気持ちよすぎて、朝ギリギリまで起きたくなくて困っていますw 朝食もそこそこになると、食器を洗う時間もないし、布団も寝間着もクチャクチャのまま放置になるし、やはり朝の時間は余裕を持ったスケジュールじゃなきゃいかんなぁと思いつつ……やっぱり毛布の中にいますw

オシャレな暮らしぶりも憧れますが、性分的には家事はテキパキと終わらせるのが向いてるようです(;^ω^)

ホントにやりやすい家事をつくる!

『主婦力ゼロからのやってみた家事』では3兄弟を育てるマルサイさん流の料理、整理・収納、掃除、洗濯、育児を紹介するのもです。といっても、インスタ映えするような、見栄えだけいい家事ではなく、三人の男の子の子育て対応している、現実的な家事。片づけや掃除もポイントを押さえ、子どもたちも家事に動員し、対応なさっています。

マルサイさんは家事が苦手だったと回想されており、第一子妊娠中に「これはいかん」と本や雑誌で紹介されている方法も数々試されたそうですが、上手くいかなかったようです。流行の収納や掃除法なんかも、あくまで「流行り」であって、実際にン十年とやり続けることが可能か?となるとまた別の話。

好きな家事、苦手な家事

マルサイさんは料理はお好きで、洗濯が苦手だと書かれていました。あさよるも、料理は好きですが洗濯が超苦手なので、めっちゃ共感しました。得意不得意、好き嫌いは人によって違うでしょうから、だから家事のやり方も人によって全然違ってるんだと思います。

洗濯は苦手とのことで、洗濯機も買い替え、洗った服は子どもたちに各自畳むようしつけてらっしゃるのも、ママの負担は減るし、子どもにとっても服の管理の習慣づけもできるし、とても良いことだと思いました。

料理

マルサイさんはお料理は好きと書かれていて、実際にお料理の献立は、簡単だけど気の利いたメニューです。最近は「一汁一菜」が話題になりましたが、実際にやってみると3人の子どもたちはそれじゃ物足りないそうで、結局おかずの品目は増やすことに。メインとなるおかずはドカッと豪華でボリュームもあるもので、それ以外のおかずは火を使わず、切ったり和えたり、ちぎったり、混ぜるだけの簡単なもの。だけど、見た目はとても豪華に見えます。

何気に大きなポイントだと思ったのは、食器選び。2ページだけ食器を紹介するページがあるんですが、センスがいい! 簡単な料理、ちょこっとしたつけあわせでも、センスのいい食器に乗せればそれだけで目にも美味しいです。食事はただ栄養摂取するだけではなく、心の充実にも大きく関わることですから、「豊かさ」を感じられる食卓ですごいなぁと思いました。

今は夫婦で家事分担は当たり前ですが、ことキッチンに関しては主となる管理者を一人決めて、その人にとっての「使いやすさ」を追求した方が効率がいいのかな、なんて思いました。マルサイ家の場合は、マルサイさんの身体に合わせて物が配置されており、マルサイさんにとっての使いやすさが優先されています。なにせ3兄弟の食事を毎日用意するんですから、これくらいの機動性が必要なんでしょう。

インスタ映えなインテリアってなんなん?

本書の面白いのは、お家を紹介する系のインスタやYouTube動画にありがちな、無印良品の白い箱にスッキリ収納したり、テプラで細かくラベリングしたり、箱の中に箱を入れて細かく細かく物を分けるような収納を、一通り試しておられて、「これはできない!」と諦めてゆく過程。マルサイさんだけじゃなく、ある一定数の方の「本音」なんじゃないかと思いますw

あんな完璧な家事を目指す方は、アスリートのような感覚なのではないかと思っています。尊敬するし、憧れもしますが、あさよるも「生活としての家事」の志向しかないので、参考にはなりにくいです(;’∀’) だけど、やっぱりステキなので目の保養に見ています(^^)>

そういう意味では、マルサイさんは「生活としての家事」をなさってる方です。でも、衛生面や栄養面などポイントはしっかり押さえてらっしゃるし、さらに家族の精神的な充実感も踏まえたうえで、家事の方向性を考えてらっしゃるし、「レベル高いな」ってのが本音!

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『赤ちゃんと暮らす』|初めて赤ちゃんを迎える準備、部屋づくり

こんにちは。居心地のいい部屋を探している あさよるです。今の部屋は掃除がしにくいし、ちょっと狭いので、引っ越しも視野に入れつつ、どうしたもんかなぁと思案中です。今日読んだ『赤ちゃんと暮らす』の著者の本多さおりさんの本も好きで、過去に何度か読んだことありました。本多さんは収納アドバイザーでらして、プロのこだわりのお部屋は憧れなのです。

その本多さおりさんが、妊活、妊娠出産から子育てがスタートしたことで、お部屋の中も大きく変化してゆく様子が記録されているのが『赤ちゃんと暮らす』です。うまくいかないこともありつつも、幸せいっぱいにワクワクと新しい家族、新しい暮らしの準備をなさっている様子が、読んでいて幸せな気持ちになりました(`・ω・´)b

「こだわり」と家事分担

著者の本多さおりさんの『片づけたくなる部屋づくり』を読んでファンになり、続編の『片づけたくなる部屋づくり2』も読んで、その流れで『赤ちゃんと暮らす』も手に取りました。本多さおりさんは収納アドバイザーで、片づけのコツや、掃除や物の管理のしやすい居住空間づくりを紹介されています。また、本の構成もオシャレで、眺めているだけで幸せになっちゃいます。

片付けたくなる部屋づくり ~古い2Kをすっきり心地よく住みこなす「片付けのプロ」の暮らしテクニック65~ (美人開花シリーズ)

あさよるは収納やインテリアを紹介する本や、YouTubeの動画を見るのが好きです。プロで活躍なさっている方のノウハウもあれば、一般の人のこだわりのインテリアも参考になって面白いのです。

だけど、ずっと気になっていることがありました。それは、インテリアや収納にこだわりがある人って、パートナーはどうやって家事に参加してもらってるんだろう? ということでした。見栄えがいいようにケースを詰め替えたり、「見えない収納」や「物の仕分け」は、それを管理している本人は把握できていても、家族は「どこになにがあるのかわからない」んじゃないのかと気になっていたのです。本多さおりさんの本を読んでいても、同じことを感じていました。隅々まで本多さんの哲学が行き届いているがゆえに、パートナーの人は、これ、部屋の中を勝手に触れない、手出しできないんじゃないかなぁと。

その答えが『赤ちゃんと暮らす』の中で触れられていました。新婚当時はやはり、著者の本多さおりさんが家事をしておられ、ご主人は家事をやっていなかったそう。ある時「なんで自分ばかり家の中のことを考えないといけないのか」と訴えたことで、ご主人も家事に参加してくれるようになったそうです。

これ、難しいなぁと思いました。あさよるも、もし自分のパートナーがインテリアや収納にこだわりがあって「理想の部屋づくり」をしているなら、あさよるも下手に手出しができないから、勝手に家事ををやっていいのかわからないんじゃないかと思います。しかも「見た目」だけじゃなくて、食品や洗剤などの素材や成分まで何かこだわりがあるなら、こっちは何もできないですよね。

一方は良かれと思って家づくりを頑張っていて、家族の健康のために成分や素材まで厳選しているのに、そのせいでもう一方は家事に口も出せないし手も出せなくなってしまうのは、お互いにとって良くない結末です。

本多さんご夫妻は、きちんと言葉でそれを伝えて、少しずつご主人も家事に参加できるよう環境を整えていかれているので、その経緯もぜひもっと知りたいと思いました。

体の不具合とどう向き合うか

『赤ちゃんと暮らす』では、生まれたお子さんがアトピーと診断されてご苦労なさったお話が登場します。その前にも、妊活中が思ったように進まず、治療をいったんお休みした経緯も紹介されていました。

あさよるは子どももいないので「子育て」と聞いても何が大変なのか理解していなかったのですが、「体の不具合とどう向き合うか」という問題を突きつけられる(人がいる)のかと知りました。たぶん、ご自身が健康で、これまで特に大きな病気もせずに来られた方は、妊活が思うようにいかなかったり、赤ちゃんの体調不良なんかがあると、それが生まれて初めての「体の不具合」なんですね。

あさよる自身は子どもの頃から丈夫なタイプじゃなかったし、今も服薬治療をしていて「薬を飲んで元気にやってけるなら、一生服薬し続けてもいいじゃないか」と思っています。だけど、自分の身体の状態を受け入れ、服薬治療に積極的になれるまで10年かかりました(;’∀’) これまで健康にこられた方は尚更、妊娠、出産、子育てと目の回る忙しさの中で、自分や子どもの健康上の不安を受け入れ、理解しなきゃけないなら、これは大変だなぁと感じました。

やっぱり本多さんのお部屋は好きだ^^

なんやかんやと言ってますが、本書は本多さおりさんが、初めての妊娠・出産・子育て1年目までの部屋づくりの記録です。その間に引っ越しもされています。

また、マタニティ用品やベビー用品選びも厳選に厳選なさっています。こういうとき、やっぱ身近な子育て経験者の口コミが重要みたいですね。情報を集めて、新しい生活のための準備をする時間はとても楽しそうです。

たぶん、子育て経験者の方にとっては、言わずもがななことや「そこはこうでしょ」みたいなツッコみどころがあるのかもしれないけれども、初めての妊娠、子育てのワクワク感もたっぷり詰まっていました。

メンバーがかわると部屋もかわる

家族のメンバーが増えると、お部屋の家具の配置も、優先順位もガラリと入れ替わってゆくようです。また、賃貸だったおうちから、家を買うことを前提に動き出されているのも、子育て家庭だからこそに感じました。

妊活から妊娠、出産、子育てと、大変なことをもたくさんあるのでしょうが、それと同時に幸せな雰囲気も伝わってきて、読んでいるこっちまで笑顔になっちゃう本でした。お子さんのためにお部屋の模様替えも、すごく嬉しい変化だと読者として感じました。

普段、子育ての本なんて自分に関係ないので読むこともありませんが、たまには全然自分と接点のない本を読んでみるのも大事ですね。

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『持たない暮らし』|自分スタイルで、とっておきに囲まれて

こんにちは。部屋が片づかない あさよるです。一か所を片付けていると別の場所が散らかって、そっちを片付けているとまた違う場所が収集つかなくなって……と片づけが終わらないループから抜け出せません>< 一応、週末を迎える前には一通り部屋を片付けるんですが、まだまだ物が多くて、管理しきれていない感じ。だけど、だからと言ってこれ以上なにを減らしてよいのかもわからない……。根本的に、自分の生き方(と言うと大げさだけど)から考え直す頃合いなのかなぁなんて思いつつ、悩んでおります。

こんなときは、一人でうんうん悩んでいても仕方がないので、気合を入れるために片づけ本を読むに限ります。読むだけでテンションが上がって「もうちょっと粘ってみよう」と思えます(^^)v

今回手に取ったのは金子由紀子さんの『持たない暮らし』。憧れのシンプルライフについて言及されているのでありました。

すっきりと身軽に生きる

本書『持たない暮らし』の著者・金子由紀子さんはシンプルライフについての著書を多数出版されています。あさよるネットでも以前『お金に頼らずかしこく生きる 買わない習慣』を紹介しました。

金子由紀子さんのお話は、不要なものを手放し、新たに購入・もらってくるものを厳選し、コンパクトに暮らす方法です。質素に生きることなのですが、「貧しい」のではなく、良い物は良い値段を出して手に入れます。

余計な出費を押えれば、浮いた分のお金で、質の高い物を選ぶこともできます。厳選した高品質なもの、良い物を持てると、豊かな感じがしますね。

あさよるも、こまこまと小さな出費をしなようにして(100均に行かないようにしているw)、鞄とか靴とか、長く使えそうなものを選んで、手入れしながら使い続けられたらいいなぁなんて思っています(別な高価じゃなくても、良い物を探したい欲求)。

また、将来ゴミになるものを「もらわない」という習慣も大切です。これは片づけの本によく書かれていますが、人間の脳はなにか決断をするのを先延ばしにしようとするクセがあります。変化を好まないのです。だから「捨てる」という決断をするには、意外なほどに意志の力が必要です。片づけが精神的にも疲弊してしまう理由ですね。だからなるべく、捨てるものを買わない・もらなわいことで、決断する回数を減らして、その分のリソースは別の場所で使いましょう。

物をため込まない秘訣として、「もらわない」「買わない」「ストックしない」「捨てる」「代用する」「借りる」「なしで済ます」と7つの鉄則が紹介されています。といっても決して「買ってはいけない」「ストックをしてはいけない」と言ってるわけではありません。自分(たち)に必要なものを見きわめて、欲しい物は買うべきだし、必要なストックならばします。

誰かにとって不要なものでも、自分にとっては掛け替えのない物もあるし、その逆もあります。だから、すべての人にあてはまる物の選別方法はありません。自分で自分基準を持つことが大事ですね。

油断してると物は増える

シンプルライフを自然にできればいいけれども、かなり気を付けていないと物はどんどん増えるばかりです。特にたくさん買い物するわけでもないし、物をもらわないように気を付けているのですが、それでも物は増える!(;’∀’)

念入りに、手元に残すもの、手放すものを厳選し続けないとヤバイですね。

日ごろから物を厳選していると、入手する際にも「これは不要だな」と判断しやすいし、物が厳選されていると物の管理がしやすいので「これは持っているからいらない」と思えます。際限なく物が増え続ける状態って、自分が何を持っているのかわからなくて、欲しい時に欲しい物が見つからないから、また新たに買って……と悪循環にハマっちゃいますよね~しみじみ┐(´д`)┌

シンプルライフって、唱え続けないとヤバイ。

最近読んだ中では『ドイツ式 暮らしがシンプルになる習慣』なんて憧れ度が高かったなぁ。

自分のスタイルが必要だ

物が無限に増えてしまう理由って、自分の生き方がブレブレだからじゃないのかなぁと、あさよる自身は思っています(;’∀’) もし「自分はこう生きる」と自分で明確に分かっていれば、余計なものは増えないし、そして「自分に必要なもの」が分かっていれば、それにスペースを使うのは惜しくありません。苦しいのは「別に要らなくて大切でもない物に居住空間を占拠されている状態」なんじゃないでしょうか。

「私はこうよ!」って宣言できれば、身軽に生きられるのかもなぁなんて憧れます。

洋服なんてその最たるものですよね。トレンドを追うのも楽しいですが、まずはベースに自分のスタイルがあって、そこに「今っぽさ」を足してゆくのが楽しいんじゃないのかと思います。ベーシックなアイテムは「自分の定番」として揃えていれば、クローゼットに詰め込んだ服の山の前で「着るべき服がない」と悩むこともなくなります。ああ、憧れる……!

片づけテンション上げに

あさよるは片づいた部屋を維持できないので、ときどきどうしようもなく荒れ果てた部屋の前で途方に暮れ、そして諦めて片づけに取り掛かることを繰り返しています。毎日片づけていればそんなことにならないのにねぇ(;’∀’)

そして、たまに「この部屋のシステムはダメだ!」と一念発起し、根本的な模様替えや持ち物の見直しを図ります。先にも述べたように、「決断する」のはめっちゃ疲れます。だからテンション上げて発破をかけながらしなきゃ続かないんですよね~。その時に、本書『持たない暮らし』のようなシンプルライフや片づけ本が役立ちます。読むとしばらくテンション上がるんです。

だから、片づけ本のお気に入り本と、新たな片づけ本探しに余念がありませんw

みなさんも、片づけに疲れたら、金子由紀子さんのシンプルライフの考えに触れて元気を出してみてくださいね。

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『痩筋力』|確実に痩せたい人にしかオススメしません

こんにちは。食欲の秋を満喫している あさよるです。夏の間節制できてたのに、これじゃだめだ! 今からちょっと気を引き締めて、ついでにお腹も引き締めたいなぁと、石井直方先生の著書『痩筋力』を読み始めました。石井直方先生の本は過去に数冊読んでいて、筋肉のしくみについて全然何も知らなかったあさよるにとっては、石井先生の本に出会えたことで人生観が変わりました。それまで、ザ・昭和な非科学的な行為を「トレーニング」だと思っていたのでした……(-_-;)(-_-;)

ちなみに、あさよるを変えた石井先生の本は『姿勢の科学』でした。

石井先生の本は正論。マジぐう聖。だから、本当に自分の体を変えたい人以外にはおすすめしません。

筋トレだけで痩せる!

本書『痩筋力』は、筋肉をつけて痩せやすい身体をつくる利点と、その理由、そしてその方法が紹介されている親書です。タイトルの「痩筋力」とは「筋肉をつけて痩せる力」のこと。なんとも頼もしい言い方です^^ もちろん、痩筋力はダイエットのためだけではなく、健康習慣や、歳を取ったとき寝たきりになるリスクを軽減したり、肩こりなど身体の不良も緩和します。

速筋と遅筋

筋肉には「速筋」と「遅筋」という二つの筋肉があります。「速筋」は瞬発力を発揮する筋肉で、遅筋はマラソンなど持久力が必要な活動で使われます。

「痩筋力」では、瞬発力を生む「速筋」を鍛えます。速筋はエネルギーを燃やし、体を温める役割も担っています。だから、速筋がたくさんある人はそれだけエネルギー消費の多い人……つまり「燃費の悪い人」ということ。これは食糧難のときには大きなデメリットとなりますが、「ダイエット」という観点からは、エネルギーが燃えやすい=痩せやすいことなので、多くの現代人にとっては嬉しい力です。

「遅筋」も大事な働きをします。脂肪を燃焼するのは遅筋だからです。

今、糖質制限ダイエットが流行していますね。巷で言われている通り、糖質を「制限する」のは大事なことです。糖質はおいしいですから、食べすぎてしまうんですよね~。だけど「糖質抜き」にはリスクがあります。まず、身体は栄養不足になると「省エネモード」に切り替わります。「痩筋力」である、エネルギー消費増大モードとは真逆です。そして身体は、糖質が足りなくなると筋肉を分解して糖質を確保し始めます。筋肉はエネルギーを浪費する機関ですから、動物としての生き残り策としては、省エネに移行するのは理にかなっています(それが飽食の時代にはデメリットになってるんだけど)。また、食べ物がなくてストレスを感じると、ストレス時に分泌されるホルモンの影響で脂肪が作られやすくなるそうです。

つまり、糖質が足りないと、それはそれで「痩せにくい身体」どころか「太りやすい身体」へとモード変更されちゃうみたいです。気をつけねば……。

筋トレすればいい!

じゃあどうすればいいのか、ややこしいことはできない……と落ち込まなくても良いのです。なぜなら、筋トレすれば大丈夫だから!w

筋トレといっても、下手にやると身体を壊してしまいます。トレーニングマシンを使ったトレーニングが安全だとされていたこともあったそうですが、今ではマシンを使ったトレーニングも知識がなければ弊害があることが知られているそうです。

だから、安全安心で、手軽で、お金がかからないトレーニング……著者の石井直方先生は「スロトレ」を推奨しておられます。ズバリ『スロトレ』というDVDつきの本も出版されています。

「スロトレ」は「スロートレーニング」の略なのですが、決して楽なトレーニングという意味ではありません。むしろ、ある一定時間筋肉にジワっとゆっくり負荷をかけ続けるトレーニング、キツいトレーニングです。だから、石井直方先生は、トレーニングしたい筋肉を狙い撃ちできるトレーニングメニューを提案なさっています。スロトレ自体はキツいトレーニングだけれども、ピンポイントで負荷をかけることで、ゼェゼェと息が上がってしまうような疲労は感じません。……ただ、あさよるもスロトレやってますが、ジワっとびっしょり汗をかいて、心拍数と呼吸が上がってるのは感じます。気持ちよい汗ですね。

食事制限はキツイ! 筋トレのほうが楽かも……

あさよるも数十年生きていますとね、いろいろ学習しております。食事制限だけで体重を減らすのはムズイ。趙ムズイ。確かに、食事の量を減らせば最初はある程度減るんですよ。ただ、ある程度減るだけで、それ以上は減らないし、いつまでも食事をガマンするのはキツくて、我慢しきれずに食べちゃうと元の木阿弥……どころか、ダイエット前よりも体重が増えて、体脂肪率も増える……つまり不健康な感じで太ってしまうのがお約束。この「不健康な感じ」ってのが厄介ですよね~。見た目を気にしてダイエットしたいのに、不健康そうって一番目的から遠い( ノД`) 本書『痩筋力』でも、食事制限のリスクが紹介されていました。

一方で、「スロトレはデメリットがない」という指摘が目からウロコでした。筋トレはやり方を間違えると身体を壊すリスクもあるのですが、正しくやれば必ず成果が上がります。そして、例え途中で挫折してトレーニングをやめちゃっても、不健康になるわけじゃありません。単に、トレーニングをやめただけなんですよね。で、時間とともにまた体重が増えてきたり、筋力が落ちてきたかな~と思うなら、その時にまた再開すれば良いのです。筋トレにハマってとことんストイックに極めちゃう人もいますが、別にゆるーくやってもOKなのが筋トレのいいところ。

ただし、スロトレも、最初の3ヵ月は続けてやるよう指示されています。

筋トレは休み休みやる

筋トレって、毎日何百回も腕立て伏せをしたりするようなやり方はもう古いみたいです。本書『痩筋力』でも、トレーニングは2~3日おきくらいにやるのがいいと紹介されていました。また、100回も連続でやれちゃう負荷で腕立て伏せをしても、本当に効いているのは最後の10回くらいだそうです。そうじゃなくて、10回もやればもう限界なくらいの負荷でトレーニングをやって、1~3分ほど休んで、また10回もできないくらいのトレーニングをやって……と、10回くらいを1セットに、間に1分ほどの休憩を入れながらやるのが最も効果的だそう。

トレーニング後、筋肉を休めて回復させることで、筋肉は太くなってゆきます。

スロトレでは、2つのトレーニングをそれぞれ1セットずつ交互にやることで、片方のトレーニング中、もう片方の筋肉を休めるよう組まれています。これはさっき挙げた『スロトレ』のDVDと一緒にあわせてやってみてくだされ。

筋トレは適度な休息が必要で、毎日するより週に2、3回くらいがいいって、あさよるは石井先生の本に出合うまで知りませんでした。なんでも勉強しなきゃいけませんね。

ちなみに、腹筋と背筋だけは別で、毎日やってもOKだそうです。科学的な理由はまだわかっていないそうですが、特別な筋肉みたいですね。

今すぐ感じる効果もあるよ

本書『痩筋力』では、スロトレは最初3カ月感は週2、3日くらいのペースで続けてゆく必要があると書かれていました。しかし、ウエスト周りだけは最初の2週くらいで効果を実感する人もいるそうです。お腹の中は空洞ですから、筋肉を少しつけるだけでお腹が引き締まって、ウエストが細くなるんだそう。

これは、それまでトレーニングをしていなかった人ほど顕著に表れやすい効果だそうで、そう聞くとやってみたいと思いませんか?

そんなことを言っているあさよるも、スロトレを始めてすぐに身体が変わっていると実感しました。体を起こしているのが楽になるというか……なんか、違うんですよ、動作も、身体の感覚も。その最初の変化を再体験したくて、スロトレをやろうと原動力になっています(`・ω・´)b

本書に書かれていることって、すごく「普通」です。「○○するだけ」みたいな奇をてらったダイエット本ではありません。だから、本当に痩せたい、本当に健康や美容のために身体を鍛えたい人にしかおすすめしません。

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石井直方さんの本

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『ドイツ式 暮らしがシンプルになる習慣』|少なくても居心地のいい家

こんにちは。あさよるです。あさよるは長年、片づけに取り組み続けておりまして、「まだまだ物が多い」と悩んでいます。自分で管理しきれないほどの物があふれていると、疲れているときなんか参ってしまいます><

今回手に取った『ドイツ式 暮らしがシンプルになる習慣』では、世界中で生活をなさった経験のある著者が実践している、質素だけど折り目正しく、小さく生活なさっている様子がとても気持ちよさそうに思いました。

自分で持ちものを選んで、いい物だけを手元に置く暮らしに移行したいなぁ。

小さく、折り目正しく

本書『ドイツ式 暮らしがシンプルになる習慣』の著者・門倉多仁亜さんは日本人のお父様と、ドイツ人のお母様を持ち、日本、ドイツ、アメリカなど、複数の国々で生活をした経験を持っておられます。それぞれの地域の文化に触れられた経験を交えつつ、門倉さんのシンプルな生活の様子が紹介されているのが本書です。

門倉さんの小さく、少ない量で、折り目正しい生活の様子は、読んでいるだけでも気持ちよくもあり、最少で大事な時間と空間で生きられたらいいのになぁと思いました。

門倉多仁亜さんの生活スタイルは、とってつけたような「こだわり」ではなく、「習慣」から豊かな時間と空間が作られています。なんでもないことです。花を生ける。絵を飾る。ベッドを整える。キッチンを磨く。持ち物を手入れする。当たり前のことなんだけれども、それを粛々と続けていると、こんなに隅々まで気配りの行き届いた部屋になるんですね。

ドイツではお掃除に力を入れる人が多いそうですけど、念の入れようが日本人では見たこともないレベル。かなりのキレイ好きさんでも、なかなかここまでやってる人はいないんじゃないだろうか。どれくらいかというと、本書の話が本当ならば、1週間のうち丸1日掃除のための日を設ける人がいるという。

そして、これは見習いたいなぁと思ったのは、「日本では週末にみんな布団を干している」というお話。ドイツの家庭では、週末は家族と過ごす時間を最優先するから、なるべく掃除や布団を干すなど日頃できる仕事は前日までに済ませておくというもの。これは「時間がない」「忙しい」というよりも、けじめ、時間の使い方の話なんだろうと思います。

本書で紹介されている暮らし方って、お金をかけたらどうにかなるものじゃないですよね。お金を払っても、この小ざっぱりした気持ちよさを手に入れるのは、やっぱり住んでいる人の人柄と、物や人、時間や空間を大事に使うことなんでしょう。

親から子へ、習慣は引き継がれる

本書『ドイツ式 暮らしがシンプルになる習慣』では、著者の母方にあたるドイツ人の祖父母にしこまれた行儀や習慣に比重を置きつつ、他の国で暮らした経験や、結婚後の夫の家族から教わったことなど、身近な体験からシンプルな習慣が語られています。

感心したのは、居住まいの正しさです。朝起きたらベッドをきれいにする。そうすると、寝るとき気持ちよく寝られる。旅行先でも、部屋の掃除をしてくれる人が仕事をしやすいように、布団を畳んでおく。乱れたままの寝具は見せないなど、「しつけ」のお話。だけど、あさよるは、キレイに部屋を出られる時と、チェックアウトの時間を気にして慌てているときもあり、完璧とは言えないなぁと反省しました(-_-;)(-_-;)

水回りがスッキリ片づいていて、リビングはモデルルームのよう! 著者の門倉多仁子さんはお父様や旦那様の仕事の都合で転勤もたくさん経験なさっているそうで、もともと道具も少なったのかもしれませんが、それにしても物が少なく厳選されきっていて、気持ちいい。

お家の中に飾ってあるお花や絵、写真も、飾った人の美意識が通っているのがわかると、そこに人柄が見えるようです。

小さな習慣でサッパリする

あさよるは、お風呂場に置きっぱなしだったシャンプーや洗剤類を、使った後タオルで拭いて、お風呂から出して、自分の部屋で保管するようにしました。お風呂に入るときは、銭湯に行くようにお風呂セットを持って入ります。いちいち面倒くさそうな気がしますが、やってみると大した動作ではありません。タオルで体を拭くついでにシャンプーのボトルもクルンと軽く吹くだけですから、時間にして5秒もかからない動作です。

しかしこの5秒の動作が、かなり生活の質に影響して驚いています。お風呂場にボトルを置きっぱなしにしていると、底がヌルヌルしてきたり、お風呂用品を収納するための籠や台を設置して、よけいに掃除が面倒くさくなっていました。だけど、いっそお風呂場になにも置かないようにすると、収納道具もいらないし、掃除も楽。

意外にも、やる前は面倒くさそうに思えるひと手間が、逆になん手間も仕事を楽にしてくれることがあるんですね。

本書で紹介されているライフハックも「そんな時間ない」「そんなことやってられない」と思うよりも、たぶん実際にやっちゃった方が楽なんだろうななんて思いました。

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『うれしいおくりもの』|イラストレーター・杉浦さやかさんのプレゼント

『うれしいおくりもの』挿絵イラスト

こんにちは。あさよるです。夏休みちょっとのんびりできる時間があったので、ここ数ヶ月分の日記をまとめていました(それを「日記」と呼ぶのかは定かではないが)。

いつも日記づくりのモチベーションになるのは、杉浦さやかさんのイラスト本です。もともと、デザイン関係の雑誌で杉浦さやかさんが出版社に売り込みに回っていたころのポートフォリオの作り方を見て、「こうすればいいのね」と勉強していたころから、「日頃から記録や絵を描き溜めておくのは大切だな」と思った経緯があります。杉浦さんの本を読むと、その頃の初心を思い出すので、手元に置くようにしています。

今回読んだのは『うれしいおくりもの』。これは初読みでした。杉浦さやかさんによる誰かにおくりたいプレゼント。手作りのカードを添えたり、自分でラッピングしたり、読んでいるだけで、おくりものをあげる/もらうワクワクがあふれ出て来るようです。

てづくり、とくべつな「おくりもの」

『うれしいおくりもの』はイラストレーターの杉浦さやかさんが、誰かの誕生日や結婚式、日々の中でのちょっとしたプレゼント。もちろんお店でとっておきを見つけてきてプレゼントすることもあるけれど、手作りのプレゼントや、カードを添えたり、オリジナルのおくりものも特別でいいですね。

杉浦さんご家族は、ご両親もご兄弟も、それぞれの誕生日はちゃんと家族でプレゼントを用意してお祝いするそうです。還暦のプレゼントに手作りカードなんていいですね。

そう、プレゼントって言えば、すっかり「お店で買うもの」と思っていましたが、子どもの頃みたいに、手書きのイラストやカードの方がずっと特別で嬉しいかも。ページをペラペラとめくっているだけで、ムクムクと「わたしも作りたい!」と創作意欲がわいてきます。

また、杉浦さんのイラストが素敵ですね~。眺めているだけでウットリ(*´ω`*)

杉浦さやかさんのイラストたっぷり

『うれしいおくりもの』挿絵イラスト

杉浦さやかさんの本を手に取ったことがある方ならご存知でしょう。杉浦さんの本は、杉浦さんのイラストたっぷり。手書きの文字と相まって、すんごく素敵なページが次から次へと続きます。

おくりもの一つ一つイラスト化されていたり、てづくりカードの作り方を紹介されていたりと、ボリュームたっぷり。ほれぼれ~。

おんなじプレゼントでも、ちょこっと絵をかいたり、シール一枚でもプラスすると渡すのももらうのもうれしいですね。

新しいリボンやシールや紙ものが欲しい!

プレゼントって楽しい!まねっこしたい

本書『うれしいおくりもの』は、もらうだけじゃなく、人にプレゼントをするのが楽しみでたまらなくなってしまいます。真似したいですね。

可愛いもの、すてきなものを見つけたとき、「自分はどれを買おうか」だけじゃなく「あの人は喜びそう」「あの人に似合う」って思えるのはワクワクするなぁ。

別に高価なものが欲しいんじゃなく、だけど「いつかどこかで、わたしのことを思い出してくれた」ってことが嬉しかったりもする。

『うれしいおくりもの』は、あげるのも、もらうのも、待ち遠しく早くその時が来るのが楽しみです。

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『ひと月9000円の快適食生活』|レシピ集なのによだれが……

『ひと月9000円の快適食生活』挿絵イラスト

こんにちは。あさよるです。さっそく夏バテ気味で食欲が減退中デス……ということで、いつもと違ったメニューを作ってみようかなあと『ひと月9000円の快適食生活』を読み始めました。この本は以前から読みたくて積ん読してた本です。読んでみると、読んでるだけで目からよだれが出てくるような……(^q^)

どの料理も手順は凝ったものではなく「家庭料理」の範囲だろうと思います。だけど「家で作るの面倒くさそう」なメニューを、簡単に手を抜くところは抜きながら、だけどおいしく調理するコツが紹介されています。ちょっと凝った料理を自分で作れるとホクホクですね(*´ω`*)

あさよるも毎日おんなじ料理を食べてるタイプなので(そしてそれが苦にならないタイプなのですが)、ちょっとレパートリーを増やしてみるのもいいなあなんて。なによりこの本、レシピとしてじゃなく、読み物としても軽快で良すぎる(^q^)

レシピ本……なのにおいしすぎ

本書『ひと月9000円の快適生活』はレシピ本です。そしてタイトルからみるに、お金をかけなくても節約しておいしい食生活のためのノウハウが紹介されているのです。しかも、手間もかからず簡単な、料理のコツのようなレシピが多いのです。

が、どうして、これが読んでいるだけでとんでもなくおいしそうなのです。江戸っ子口調で気風が良い文体も余計においしさを引き立てます。レシピは手の込んだ料理ではなく、家庭料理の範疇にあるものばかり。だけど、ちょっと手の込んだような献立に思えるものですね。それをチャキチャキと簡単に手際よくさばいてゆくよう。

あさよる自身も料理は嫌いじゃないし、テレビの料理番組は好きです。YouTubeでもいつも見ているのは料理チャンネル中心。料理が面白いのは、テキパキと段取りよくこなしてゆくところでしょう。自分でも、段取りよくメニューを揃えられると達成感があります。

その、料理の楽しみを疑似的に読書で体験させてくれるのがこの『ひと月9000円の快適生活』なのです!

「おいしい」は官能的

「おいしい」という感覚は官能的です。なんてったって本能、欲望を満たす行為ですからね。料理はある種の快感を得られるし、また「食べる」という行為も快楽です。今の社会で、毎日の食事の多くは「生きるための活動」ではなく「咀嚼する快楽」のために行っていることの方が多いでしょう。

そして「おいしい」を感じる読書とは……ある意味の官能小説的? 小説じゃないけどね。

ちなみに、あさよるはよく「おいしそうに食べる」と褒められる(?)ことが多く、若いころはこの才能(?)によって生き長らえていました。若者はお金がないのにお腹が減っているものですから、「おいしそうに食べる」ことが気に入られ御馳走していただく機会に恵まれていたのです。あさよる自身と、あさよると同じように「おいしそうに食べる」人を観察していると、おいしそうに食べる人は、「おいしいおいしい」と声に出してよく喋ります。具体的になにがどうおいしいのか、どんなところが気に入ったのか、コレとアレはどう違うかなどなど、とにかく「おいしい」を言葉にする。ある意味の言葉攻めですねw

食い道楽する人は、同じような人が集まるもんで、あさよるの友人知人はみんなよく食べるし、「おいしい」を言葉で表現するのを惜しみません。お酒を飲むときも同じ。ひと口ひと口どうのこうのと感想を述べながら飲むからこれがまた楽しい。

『ひと月9000円の快適食生活』はそういう、食い道楽に通ずるレシピ本。料理好きはおいしいもの好きなんですね。

ジブリ飯みたいなね

アニメなんかの評価で「食べ物がおいしそう」ってのが語られることがありますね。その代表格がジブリ飯じゃないでしょうか。ジブリ作品で描かれる食べ物がたまらなくおいしそうってやつ。ポニョが食べるラーメンとか、ルパンが食べるスパゲッティとか、ドーラが食べる海賊肉とかね。

よしもとばななさんの『キッチン』の主人公は、台所が落ち着く場所で、孤独な時間を台所で過ごします。『キッチン』でも、食べるシーンが印象的です。

「食べる」って動作を、五感が刺激されてよだれが出るような表現ってすごいよね。

夏バテ気味ならこれでOK?

『ひと月9000円の快適食生活』挿絵イラスト

あさよるはここ1カ月くらい夏バテ気味でお腹の調子も思わしくありません。いや、その前から最近、脂っこいものを食べると胃にきて……若い頃よく年長者から「30過ぎるとから揚げを食べられなくなる」と聞かされていましたが、まさか我が身にもそれが降りかかるなんて……。あさよるは絶対いくつになってもからあげを食べられると信じていたのに(遠い目)。飲み会でもとりあえず野菜を注文してしまう自分に驚いていますw

あさよると同様、夏バテで物理的に食べるのが大変なら、本書『ひと月9000円の快適食生活』でひとまずその場をしのぎましょう……w

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『中高生のための「かたづけ」の本』|親離れのための自己管理術

『中高生のための「かたづけ」の本』挿絵イラスト

こんにちは。あさよるです。当ブログ始まって以来、度々「片づけ」が話題になっています。このブログを始めた頃からも、かなり部屋の中の様子が変わりましたよ。たぶん、一番変化があったのは洋服です。あさよるは特にオシャレ好きなわけでもなかったのに、なぜだか押し入れから溢れるほどの洋服を持っていました。なのに、いつも着る服がなく、オシャレもできない……。

だったのですが、今は「お出かけ用」のシャツとワンピース2着ずつ、「リラックス用」2セット、「寝るとき用(パジャマ)」2セットに落ち着きました。めっちゃ数は少ないけども、毎日着まわせるので不便もありません。かなりの変化だと我ながら思います。ほかの荷物も同じように厳選したスタメンに絞り込んでいきたいので、「片づけ本」は今後もちょくちょく読んでいくつもりです。

今回の『中高生のための「片づけ」の本』は、親の管理下から離れ自立しようとしている思春期の人へ向けた片づけの本で、「なぜ片づけが必要か」「片づけができるとどんないいことがあるのか」と、片づけの意味を丁寧に解説されています。欲しいモノ、手放すモノ、失敗した買い物や、大事に取っておきたいモノなど、自分の価値観で選べるようになるためのレッスンです。

部屋が片づくと良いことが起こる!

本書『中高生のための「かたづけ」の本』は、収納デザイナーによる10代向けの片づけ本です。子どものころは、親が部屋の片づけをしたならば、子どもは片づけをできなくても仕方がありません。自室を与えられたり、自分の荷物の管理を自分でするよう任されたものの、片づけの方法が分からなず放置なんてことも。

なにより「片づけるとどうなるのか」「片づけないとどうなるのか」を知らないままの子どもも多いようです。本書では、幼い頃からお母さんに「友達を家に呼んだじゃダメ」と言われ続けていた女の子のお話が登場します。女の子は大きくなって、よそのおうちにお邪魔するようになって初めて「うちは散らかってるんだ!」「片づいてないから人を呼べなかったんだ!」を気づいたといいます。そして、収納の先生と一緒に片づけを初めてやっと、人から借りたまま返してないものや、未提出の資料などが多量に発見され、「周囲からの信頼も失っていた」と気づくのでした。

そう、本書では、面倒くさい片づけをなぜしないといけないのか? 片づけるとどんないいことがあるのかが紹介されます。

片づいていない部屋では、常に探し物を繰り返しがち、人に借りた物を返し忘れがち、忘れ物をしがち、部屋が物で圧迫されて心が落ち着かないなんてことも起こります。

みんなが抱えている問題は、片づけをしたくらいじゃ解決しないかもしれないけれど、片づけをすると意外なほどにスカッとするのは事実。やってみよう(`・ω・´)b

「捨てる」は技術じゃない

本書では片づけのステップを「出す」→「分ける」→「選ぶ」→「収める」と紹介されています。あれ? 「捨てる」がないんです。

まず、あちこちに散らばった物を集めて全部「出す」。そして集めたものを「分ける」。物を分類していきます。ここまでは要不要などなにも考えません。感情もはさみません。ただ作業として「出す」「分ける」をします。分類したものを「好きなもの」「必要なもの」「残すもの」に分けます。さらに「残すもの」の中から「手放せるもの」「手放せるか迷うもの」にわけます。

そして、残ったものをやっと「収納」します。収納と言っても、最初から収納家具やアイテムを買うのではなく、最初は空き箱などを使ってしばらく収納法を模索します。

ちなみに、片づけをするとき最も多く出るゴミは、収納家具や収納のための道具だそうです。収納アイテムがあるがために、その収納アイテムに合わせてものを詰め込み、どんどんものが増えてゆきます。で、また収納アイテムを買い足して……を繰り返すという。

で、「捨てる」というのは、片づいたあと、いつの間にか自動的に起こります。淀んでいた川を、川上から河口まで物の入り口と出口を整備すると、自ずと河口付近にものが堆積されてゆきます。それらをある日、ごみ袋に詰めてゴミの日に出せば、それだけで「捨てる」は完了です。

片づけというとまず「捨てる」ことを考える人は多いそうですが、本書では「捨てる」には着目せず、あくまで片づけの結果としてそれが勝手に起こるものと位置づけられています。

捨てることに抵抗のある方はぜひ、「出す」「分ける」「選ぶ」「収納する」に着手してみてください。

片づけの教育・しつけを

よく片づけの本や、片づけに関する話題で「わたしたちは片づけの教育を受けていないから、片づけられなくて当然だ」という言説を目にします。確かに、義務教育中でも、家庭科の時間でも片づけは習いませんでした。

自力で上手に片づけできる人はいいけれども、うまく片付けられないばっかりに自信を失ったり、家族間でけんかや暴力の火種になったり、貸したものを返さないなどの忘れ物・なくし物のせいで、信用を失っているのかもしれません。

そして、不思議なもので、片づけ前は「それが当たり前」ですから、自分の問題に無自覚だったりします。本書でも面白い話が紹介されていました。片づけ依頼主の許可を取って片づけ前と片づけ後の写真をブログに乗せたところ、その依頼主の方が「この散らかった部屋、うちもこんなだったな~」と自分の家だと気づかずに読んでいたというのです。

人は、片づけると、片づけ前の様子をキレイさっぱり忘れちゃうようなので、片づけ前と後に写真を撮っておくといいかもしれませんね。変化が目に見えてヤル気が出るかも。

実は親・大人向けだったりして

本書『中高生のための「かたづけ」の本』は、「中高生のための」と銘打たれていますが、中身を見ると実は大人向けだったりして……とも思ってしまいます。それくらい、片づけって大人の問題でもあるんですよね。

本書でも著者の収納アドバイザーである杉田明子さんが仕事で出会った事例を紹介されているのですが、どれも「生々しい大人の事情」感もあり。だって本書ではズバリは書かれていないけれども、片づけって健康状態とか精神状態にも影響があるだろうし、ひいてはそれは仕事や収入にも間接的に影響するんじゃないかと思います。だから、「片づけられない」って単に部屋が汚いだけじゃなくって、もしかして「家族の問題」「人生の問題」なのかもしれないなあ、なんて思いました。

だから、子どもへ向けて書かれた本だけれども、その延長線上で「家族」や「家庭」を考えるものなのかも、と、片づけの持っている深い意味を覗き込んだような気分。

それにもし、片づけられないお父さんお母さんだったとしても、「これからは子どもたちが支えてゆく」よう、世代間のバトンタッチが自然と促されているのも見逃せません。庇護されていた子ども時代から、大人になってゆく過渡期の『中高生のための「かたづけ」の本』なのでしょう。

自分で片づけられるって「自立」なのかも

『中高生のための「かたづけ」の本』挿絵イラスト

思春期の人にとって「片づけ」は、両親の管理下から逃れる、親離れの一歩なのですね。自分で自分の身の回りを片付けて、居住まい正せるようになるのは、「自立」へ向けた成長過程と位置づけられるのかも。

また、片づけとは、自分の人生、自分の生き方を考えることでもあるようです。

自立して親元を離れてからも、自分の荷物を自分で処分できず実家へ送ってしまう人がいるそうです。そして、両親が亡くなってから、かつて自分が送り付け続けた段ボールの山と再会する……なんてこともあるようです。

自分の持ち物もいつか--それは近い将来――持ち主不在のゴミとなります。100年後、自分はこの世にいないでしょう。今の自分の持ち物も今捨てずに保存したところで、いつか捨てられてしまいます。だからせめて、今は自分の持ち物をスッキリさせて、運命へのせめてもの抗いとして、「とっておきの特別なもの」を厳選し、ムダ遣いせず潔く生きられればいいのになあなんて。

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