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『人生を変える「見る力」』|からだ全部で「見る」練習

『人生を変える「見る力」』挿絵イラスト

こんにちは。あさよるです。すっかり涼しくなりまして、この季節になると何やら鼻がもやもや、目もショボショボと……そう、花粉症です(´;ω;`) 稲の花が咲いてるんですね~。で、花粉症の諸症状が出ると、もっと感覚野をスッキリさせてくれ! と切実に思いますw

今日読んだ『人生を変える 見る力』は、目の筋トレをし、また体幹トレーニングで体力アップし、集中力を高めよく目で見て観察する力をつけようと啓蒙されていました。なんとなくスッキリしない、集中できない、仕事が勉強が進まない、気分転換したい……などなど、モヤモヤ~っとしてしまうことがあれば、それは「見る力」が低下してるのかもしれません。

本書、結構切り口が面白いです(`・ω・´)b

脳トレだけじゃ足りない

今週『一流の頭脳』という本を紹介しました。簡単にまとめちゃうと「良い集中のためには運動が必要だ」という内容のものです。その本では、運動の中でも有酸素運動(できればジョギング、ウォーキングなら息が上がるくらいの負荷で)が推奨されていました。

今日読んだ『人生を変える 見る力』も、たぶん言わんとしていることは同じようなことなんでしょう(こっちの本の方が薄くて写真も多く誰でもが読みやすい)。本書では、集中して観察する「見る力」を高めることが、身体的、精神的な状態を良好にするとして、そのための簡単なトレーニングが紹介されています。

トレーニングは主に「体幹を鍛える」ことと「眼球を動かす筋肉を鍛える」の二つのです。どのトレーニングも、子どもからお年寄りまでできる簡単なものです。

トレーニングをすると、集中力が高まり、体力がつくと先のことを考えたり、相手のことを考える余裕もできます。それらを抽象化し、「見る力」と再設定されているのが面白いと思いました。

わたしたちは、ものを見ているようで、ろくに見ていない――つまりは「見えていない」ことがよくあります。本書では「リンゴをイメージする」という例が紹介されています。リンゴを頭の中で細部まで思い出します。質感、色、形、どこまでリアルに思い出せますか? リンゴの実物を知っている人は多いでしょうが、リンゴを「見ている」人は意外と少ないのかもしれません。

「いつものっている電車の色は?」「お気に入りの洋服の模様は?」「ベットカバーの柄は?」繰り返し目にしているはずのものでも、いざ思い出そうとすると、細部までリアルに思い浮かぶでしょうか。

「見る力」とは、体幹と眼球の筋肉を鍛えることで、体力と集中力を高め、それによって観察する力を高めます。

体全体で考えている

集中力を高める、仕事や勉強のパフォーマンスを上げるというと、いわゆる脳トレ的な頭の体操を思い浮かべてしまいますが、実際は肉体を鍛えることが集中力に繋がるんですね。あさよるも実感として、「あと何時間くらい勉強すれば満点取れる」とわかっていても、実際には「必要な時間、集中し続ける体力がない」から、結果的に勉強不足になる体験は何度もあります。

「体力が足りない」って結構、いろんなところで顔を出します。大人になれば年々、肉体は老いていくし、意識的に体力づくりが必要なんですね(;’∀’)

脳トレ的なゲームもだし、コンピューターゲームも、テレビも、たぶん読書も勉強も、いわゆる前頭葉を刺激するような事柄に没頭してしまいがちですが、もっと動物的な、そもそもの負荷に耐えられる肉体がないと、結局は途中で息切れしてしまうのでしょう。

本書で紹介されているトレーニングは、幼い子どもでもできるような簡単な動作です。胡坐をかいてグラングランと体を揺さぶったり、6~8センチの幅の「橋」から落ちないよに歩いたり(子どもの頃こういう遊びをしましたね)、あと眼球まわりの筋肉をきたえるために黒目を上下左右に動かしたり、両目のピントを合わせる運動とかね。

同じ子どもの遊び的要素だけど、脳トレ系の遊びとは違って、全身を使う遊びですね。

体を動かすのは気持ちいい

『人生を変える「見る力」』挿絵イラスト

難しく考えずにシンプルに、じーっと同じ態勢のまま何十分、何時間といるのは辛い。それよりノビーっ! とネコみたいに身体を伸ばせたら気持ちいい! それに尽きると思いますw 難しく考えずその快感を追えばいいのかななんて。

ジョギングもウォーキングも、習慣がなければしんどそうだし面倒くさそうなんですよね。だけど、実際にやるとむしろ気持ちがいい、みたいな。本書『見る力』も、難しいトレーニングでもなく、部屋の中でできるトレーニングなんですが、上手にできるようになれば身体がスッキリするんだろうと思います。

とりあえず、目のピントを合わすトレーニングをして、私は左目を使いがちなのがよくわかりました。目にも利き手と同じように利き目があると聞いたことがありますが、使う目が偏っていると疲れるし、ピントも合わないので「見えにくい」ということが起こるようです。

今、ほんとに視覚情報過多ですから「見る」も意識的にしておかないと、間違えや疲労の原因になるのかもと思いました。

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『おおきく考えよう』|中身が入れ替わってもオリジナル?

『おおきく考えよう: 人生に役立つ哲学入門』挿絵イラスト

こんにちは。あさよるです。こう毎日暑いとなんにも考えたくないですよね。ということで、ボーっとした頭であえて、頭がこんがらがるような哲学を扱った本を手に取ってみましたw といっても、本書は10代向けの本で、ページのほとんどはイラストで構成されています。

しかし、書いてある内容を理解しながら読むとなると、じっくり腰を落ち着かせて読まないと、前後の話がわからなくなるような読みごたえはありました。

「考える」ことはやめられない

本書『おおきく考えよう』はサブタイトル「人生に役立つ哲学入門」とあるように、はじめて哲学的な内容に触れる10代向けに書かれた本です。本と言っても、文字は少なくイラストが紙面のほとんどで、ビジュアルから「考え」をイメージできる工夫がなされています。

子ども時代の思考ってとことん具体的で、成長過程で抽象思考が身についていきます。大人に近づくステップとしてこの『おおきく考えよう』は役立つんじゃないでしょうか。

と言っても、大人が読んでも物足りなさはありません。というか、大人のほうがこんな本が好きかもね。

悩める若い人に語りかける

本書『おおきく考えよう』で問いかけられる哲学的話題は、「生きるってなんだろう」「社会ってなんだろう」「男と女って違うのかな」といった第一章「すべての生きもののなかで、いちばん幸せ」。

第二章「おなじ川に2度、入ることはできない」では、変わりゆくもののなかで「今、ここ」や「これ」「私」とはなんだろうと考えるきっかけに。哲学者ヘラクレイトスは「同じ川に2度、入ることはできない」と言いました。川はどんどん流れてゆきますから、さっき入った川の水は、次に川に入るときははるか河口へ流れ去っています。だから「同じ川には入れない」というワケ。同じような話で「ボートの板を1枚ずつ替えるとしよう。1枚のこらずべつの板と交換した場合、できあがったボートは、もとのボートと同じものかな?」とイラストが語りかけてきます。これは刻々と、新しい細胞が生まれ、死んで、細胞がすっかり入れ替わってしまっても「自分は自分」と言えるのか?という問いに繋がります。

『おおきく考えよう: 人生に役立つ哲学入門』挿絵イラスト

ちなみにこの、ボートの板をすべて入れ替えても、最初と同じボート言えるか」あるいは「新しく組み立てたボートは元の同じボートと言えるか」という問いは、日本建築に当てはまります。例えば、奈良にある法隆寺の五重塔は世界最古の木造建築と言われていますが、修繕が重ねられ、本当に法隆寺建立当時から使われているオリジナルの木材はほんの一部分だけです。新しい材木にほぼ入れ替わっている五重塔を「世界最古」と言えるのか?

あさよるは先日、京都の平等院へ連れてもらったのですが、最近、平等院が修繕されてキレイになったんですよね。ほぉ~と眺めながら「これは〈新築〉に見えるなぁ~」なんて思ったりw 日本人的感覚だと〈リフォーム〉は、新築ではないから、「昔からここにあるもの」なんですね。これは、日本人的な感覚と、西洋哲学的考えの違いの例としてよく挙げられる話ですね。

『おおきく考えよう:人生に役立つ哲学入門』イメージ画像

話は戻って、第3章では、物事の本質を見ること。第4章は空想、創造の幅を広げること。第5章では、人生の意味について尋ねられます。

答えのない問に耐えられる?

本書『おおきく考えよう』は、疑問や考え方を提示されますが、答えらしい答えはなにもありません。そもそも答えのない問いだからです。もし、予め正解が想定された問題ばかりに慣れているのなら、最初から答えの存在しない問いは苦痛に感じるかもしれません。

「本書は10代向けで、若い人にオススメ!」と言いつつ、当のあさよる自身、10代の頃は本書を読めなかっただろうと思いますw まるで言葉遊びをして、からかわれているような気になったろうと思うから(苦笑)。

本書はイラストが大半で、絵本のような作りですが、意外と読み解ける子どもは少ないのでしょう。大人受けする本だと思います。その上で、本書に挑戦する10代の人がいるといいなぁと思います(`・ω・´)b

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『中高生のための「かたづけ」の本』|親離れのための自己管理術

『中高生のための「かたづけ」の本』挿絵イラスト

こんにちは。あさよるです。当ブログ始まって以来、度々「片づけ」が話題になっています。このブログを始めた頃からも、かなり部屋の中の様子が変わりましたよ。たぶん、一番変化があったのは洋服です。あさよるは特にオシャレ好きなわけでもなかったのに、なぜだか押し入れから溢れるほどの洋服を持っていました。なのに、いつも着る服がなく、オシャレもできない……。

だったのですが、今は「お出かけ用」のシャツとワンピース2着ずつ、「リラックス用」2セット、「寝るとき用(パジャマ)」2セットに落ち着きました。めっちゃ数は少ないけども、毎日着まわせるので不便もありません。かなりの変化だと我ながら思います。ほかの荷物も同じように厳選したスタメンに絞り込んでいきたいので、「片づけ本」は今後もちょくちょく読んでいくつもりです。

今回の『中高生のための「片づけ」の本』は、親の管理下から離れ自立しようとしている思春期の人へ向けた片づけの本で、「なぜ片づけが必要か」「片づけができるとどんないいことがあるのか」と、片づけの意味を丁寧に解説されています。欲しいモノ、手放すモノ、失敗した買い物や、大事に取っておきたいモノなど、自分の価値観で選べるようになるためのレッスンです。

部屋が片づくと良いことが起こる!

本書『中高生のための「かたづけ」の本』は、収納デザイナーによる10代向けの片づけ本です。子どものころは、親が部屋の片づけをしたならば、子どもは片づけをできなくても仕方がありません。自室を与えられたり、自分の荷物の管理を自分でするよう任されたものの、片づけの方法が分からなず放置なんてことも。

なにより「片づけるとどうなるのか」「片づけないとどうなるのか」を知らないままの子どもも多いようです。本書では、幼い頃からお母さんに「友達を家に呼んだじゃダメ」と言われ続けていた女の子のお話が登場します。女の子は大きくなって、よそのおうちにお邪魔するようになって初めて「うちは散らかってるんだ!」「片づいてないから人を呼べなかったんだ!」を気づいたといいます。そして、収納の先生と一緒に片づけを初めてやっと、人から借りたまま返してないものや、未提出の資料などが多量に発見され、「周囲からの信頼も失っていた」と気づくのでした。

そう、本書では、面倒くさい片づけをなぜしないといけないのか? 片づけるとどんないいことがあるのかが紹介されます。

片づいていない部屋では、常に探し物を繰り返しがち、人に借りた物を返し忘れがち、忘れ物をしがち、部屋が物で圧迫されて心が落ち着かないなんてことも起こります。

みんなが抱えている問題は、片づけをしたくらいじゃ解決しないかもしれないけれど、片づけをすると意外なほどにスカッとするのは事実。やってみよう(`・ω・´)b

「捨てる」は技術じゃない

本書では片づけのステップを「出す」→「分ける」→「選ぶ」→「収める」と紹介されています。あれ? 「捨てる」がないんです。

まず、あちこちに散らばった物を集めて全部「出す」。そして集めたものを「分ける」。物を分類していきます。ここまでは要不要などなにも考えません。感情もはさみません。ただ作業として「出す」「分ける」をします。分類したものを「好きなもの」「必要なもの」「残すもの」に分けます。さらに「残すもの」の中から「手放せるもの」「手放せるか迷うもの」にわけます。

そして、残ったものをやっと「収納」します。収納と言っても、最初から収納家具やアイテムを買うのではなく、最初は空き箱などを使ってしばらく収納法を模索します。

ちなみに、片づけをするとき最も多く出るゴミは、収納家具や収納のための道具だそうです。収納アイテムがあるがために、その収納アイテムに合わせてものを詰め込み、どんどんものが増えてゆきます。で、また収納アイテムを買い足して……を繰り返すという。

で、「捨てる」というのは、片づいたあと、いつの間にか自動的に起こります。淀んでいた川を、川上から河口まで物の入り口と出口を整備すると、自ずと河口付近にものが堆積されてゆきます。それらをある日、ごみ袋に詰めてゴミの日に出せば、それだけで「捨てる」は完了です。

片づけというとまず「捨てる」ことを考える人は多いそうですが、本書では「捨てる」には着目せず、あくまで片づけの結果としてそれが勝手に起こるものと位置づけられています。

捨てることに抵抗のある方はぜひ、「出す」「分ける」「選ぶ」「収納する」に着手してみてください。

片づけの教育・しつけを

よく片づけの本や、片づけに関する話題で「わたしたちは片づけの教育を受けていないから、片づけられなくて当然だ」という言説を目にします。確かに、義務教育中でも、家庭科の時間でも片づけは習いませんでした。

自力で上手に片づけできる人はいいけれども、うまく片付けられないばっかりに自信を失ったり、家族間でけんかや暴力の火種になったり、貸したものを返さないなどの忘れ物・なくし物のせいで、信用を失っているのかもしれません。

そして、不思議なもので、片づけ前は「それが当たり前」ですから、自分の問題に無自覚だったりします。本書でも面白い話が紹介されていました。片づけ依頼主の許可を取って片づけ前と片づけ後の写真をブログに乗せたところ、その依頼主の方が「この散らかった部屋、うちもこんなだったな~」と自分の家だと気づかずに読んでいたというのです。

人は、片づけると、片づけ前の様子をキレイさっぱり忘れちゃうようなので、片づけ前と後に写真を撮っておくといいかもしれませんね。変化が目に見えてヤル気が出るかも。

実は親・大人向けだったりして

本書『中高生のための「かたづけ」の本』は、「中高生のための」と銘打たれていますが、中身を見ると実は大人向けだったりして……とも思ってしまいます。それくらい、片づけって大人の問題でもあるんですよね。

本書でも著者の収納アドバイザーである杉田明子さんが仕事で出会った事例を紹介されているのですが、どれも「生々しい大人の事情」感もあり。だって本書ではズバリは書かれていないけれども、片づけって健康状態とか精神状態にも影響があるだろうし、ひいてはそれは仕事や収入にも間接的に影響するんじゃないかと思います。だから、「片づけられない」って単に部屋が汚いだけじゃなくって、もしかして「家族の問題」「人生の問題」なのかもしれないなあ、なんて思いました。

だから、子どもへ向けて書かれた本だけれども、その延長線上で「家族」や「家庭」を考えるものなのかも、と、片づけの持っている深い意味を覗き込んだような気分。

それにもし、片づけられないお父さんお母さんだったとしても、「これからは子どもたちが支えてゆく」よう、世代間のバトンタッチが自然と促されているのも見逃せません。庇護されていた子ども時代から、大人になってゆく過渡期の『中高生のための「かたづけ」の本』なのでしょう。

自分で片づけられるって「自立」なのかも

『中高生のための「かたづけ」の本』挿絵イラスト

思春期の人にとって「片づけ」は、両親の管理下から逃れる、親離れの一歩なのですね。自分で自分の身の回りを片付けて、居住まい正せるようになるのは、「自立」へ向けた成長過程と位置づけられるのかも。

また、片づけとは、自分の人生、自分の生き方を考えることでもあるようです。

自立して親元を離れてからも、自分の荷物を自分で処分できず実家へ送ってしまう人がいるそうです。そして、両親が亡くなってから、かつて自分が送り付け続けた段ボールの山と再会する……なんてこともあるようです。

自分の持ち物もいつか--それは近い将来――持ち主不在のゴミとなります。100年後、自分はこの世にいないでしょう。今の自分の持ち物も今捨てずに保存したところで、いつか捨てられてしまいます。だからせめて、今は自分の持ち物をスッキリさせて、運命へのせめてもの抗いとして、「とっておきの特別なもの」を厳選し、ムダ遣いせず潔く生きられればいいのになあなんて。

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片づけの本

中高生向けの本

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『外来生物はなぜこわい?』|見慣れた動植物も侵略者!?

こんにちは。あさよるです。外国から日本へ渡航してきた「ヒアリ」が話題になったのは2017年。毒グモである「セアカゴケグモ」が話題になったのは1995年で、すでにセアカゴケグモは全国に定着してしまっているようです。あさよるはこれまで「弱肉強食なんだから、強い生き物が広く繁殖して当然でしょ」なんて思って、あまり外来生物や生き物の生態系に興味を持っていませんでした。

しかし近年、自分で少しずつ理科の勉強をする中で、やっぱり生物の生態系は大切なもので、また生命の多様性は大きな労力を割いてでも守るべきものであることを知りました。あさよるにとっては、「地球に優しく」とか「自然を守ろう」とかフワッとした言葉を使うよりも、「生物の生態系や多様性を守ることが人類にとって有益である」と言う方が納得できる気がします。「人類にとって有益」とはつまり、「自分にとって有益」ということです。

一人一人の力は小さなものですが、飼えなくなったペットを捨ててしまったことで定着してしまった外来生物(アライグマやカミツキガメなど)がいることを考えると、個人の行動が生態系を変えている側面もあります。日本には生息しない動植物を購入する時、ちょっとだけ落ち着いて考えてみるくらいなら、今すぐ始めてみてもいいと思いました。そのための足掛かりとして、『外来生物はなぜこわい?』はぴったりです。

『外来生物はなぜこわい?』は子ども向けの書籍です。全3巻で、全巻で3つの章に分かれています。

  • ①外来生物ってなに?
  • ②陸の外来生物
  • ③水辺の外来生物

全3巻で紹介される動植物たちは、子どもたちにも慣れ親しんだ生き物ばかりです(少なくとも郊外では見かける動植物が多い)。中には、これって外来生物なの?と知らなかったものもいました。

外来生物ってなに?

2017年、日本国内で「ヒアリ」が発見され話題になりました。なんでも、ヒアリは強い毒を持っていて、場合によっては死亡する人もいるオソロシイ「殺人アリ」という触れ込みです。ヒアリが怖いのは、「侵略的外来生物」だからだそうです。

まず、外来生物とは、近代の人間の活動によって別の地へ連れてこられた動植物を言います。スズメやモンシロチョウも稲作と一緒にやってきた生き物ですが、古い時代にやってきたものなので「外来生物」には含みません。また、飛んできたり、流れてきたり、泳いできた生き物も外来生物とは呼びません。あくまで、最近の人間の営みの中で移動して、定着した生き物を指します。

「外来生物」には、人が意図せず持ち込んでしまったものと、人が意図的に持ち込んでしまったものがいます。人が意図せず持ち込んでしまう例は、土砂や海水の中に植物の種や生き物が紛れ込んでいた場合や、荷物にくっついてやってくるなどです。人が意図的に持ち込む例は、ペットを捨てたり、釣りのために池に魚が放たれたり、害獣・害虫駆除として天敵になる生き物を放ったりして、それが野生化し定着してしまうなどです。

「外来生物」といっても、一匹だけでは繁殖できませんし、環境に適応できないと死んでしまいます。熱帯のカッコいいカブトムシなんかは日本の冬は生きられないし、涼しい地域で生きるチンチラは日本の夏は過ごせません。反対に言えば、温度や食料さえなんとなかれば生きのびてしまいます。

また、元々の生息地域では天敵がいたのに、新天地では天敵がおらず大繁殖するケースがあります。例として、アメリカで生きるアライグマは、オオカミやピューマに狙われます。しかし、日本ではアライグマの天敵が少ないため、大繁殖し、問題となっています。

先に挙げたヒアリの場合、繁殖可能な女王アリが見つかっていないので、日本には定着していないと考えられます。働きアリが単独で日本にやってくるだけならセーフ。しかし今後、女王アリが見つかったら、水際で駆除しなければなりません。

日本産の外来生物もある

日本では、外国から海を渡ってやってきた「外来生物」の話題に偏りがちですが、もちろん日本固有の生き物が外国で外来生物となって、現地の生態系を脅かしている例もあります。本書『外来生物はなぜこわい?』では「ワカメ」「イタドリ」「マメコガネ」の三種が紹介されていました。ワカメは船舶によって他の地域へ運ばれます。多くの国ではワカメは食用にしないので邪魔者でしかありません。イタドリは多年生植物で、ヨーロッパで園芸用に育てられていたものが繁殖し在来生物を脅かしています。マメコガネは豆を食べる害虫で、北アメリカで農業に大きな被害を与えています。あの縞々の蚊「シマカ」も東アジアから世界中に生息地を広げているそうです。

なんで外来生物は怖いの?

外来生物が繁殖し始めると、元々その土地に住んでいた生き物と、食べ物や生息地の取り合いになります。そして、外来生物がどんどん増えてしまえば、在来生物の生きる場所が奪われてゆきます。外来生物が在来生物を駆逐してしまう場合もあります。

なぜ、外来生物が繁殖するのが怖いのでしょうか。生き物は他の生き物をエサにしたり、エサになったり、自然全体で「生態系」を作っています。その生態系の中の一つの種類の生き物がいなくなっただけで、生態系全体のバランスが崩れてしまうかもしれません。それはひいては、人間の生活にも影響を及ぼすでしょう。

人や物資が世界規模で行きかうようになってから、以前にも増して生物たちも長距離移動をして、思いもよらない場所に定住し、世界中の生態系のバランスを脅かしています。

「多様性」を守ろう

同じ種類であっても、生息する地域によってDNAが少しずつ違っている生き物がいることも、近年知られるようになりました。

例えば日本にはゲンジボタルとヘイケボタルの二種類のホタルがいますが、同じゲンジボタルであっても、西日本と東日本で光の点滅の間隔が違うそうです。それを、客を呼ぶため、別の地域のホタルを捕まえて放ち、ホタルの数を増やしてしまっては、その土地土地固有の特徴がなくなってしまいます。

野生のクワガタムシを捕まえてDNAを調べてみると、外国のクワガタムシのDNAが混じっていた調査結果もあるようです。お店ではカッコいいクワガタムシやカブトムシが売られていて、誰でも買える状況にあります。それらを野山に捨ててしまうと、在来種と交配してしまう可能性があります。

また、国内の生き物であっても、多様性を守るため、旅行先で捕まえた生物を持って帰らないなどの配慮が必要です。

自然、動植物を観察しよう

本書『外来生物はなぜこわい?』の良いところは、単に知識を得て終わりではなく、身近な自然を観察するよう導入されている点です。日本の風景に溶け込んでいる動植物の中にも、実は外来生物はたくさんいます。「アメリカザリガニ」「セイヨウタンポポ」「ミドリガメ(アカミミガメ)」は有名どころですが、「ハルジオン」や「セイタカアワダチソウ」「オオイヌノフグリ」なんかも、実は外来生物なんだそうです。すっかり見慣れた日本の風景になっていますね。大きなネズミのような「ヌートリア」は大阪の街中(川べり)でもよく見かけて、すっかり街に馴染んでいる感じ。

毒性が高いことから「ヒアリ」や「セアカゴケグモ」は日本で発見時話題になりました。大切なのは、その生物はどのような生き物なのか知ることと、日ごろから身近な生き物に慣れ親しんでおくことでしょう。

本書は写真やイラストがふんだんに使われていていますし、もっと詳しく知りたいなら図鑑や、専門の本へと移っても良いでしょう。「外来生物」という世界的な環境問題を扱っていますが、同時に、生き物の生態はワクワクして面白いものでもあります。

子ども向けの本ですが、大人も読んで欲しい良書です。

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『その情報、本当ですか?』|デマ拡散のネットとテレビ、どっち?

こんにちは。あさよるです。毎日ブログを更新する程度には日々ネット漬けで、新聞もあまり読まないし、テレビは全く見なくなって久しいです。しかし災害時や緊急時は、ネットニュースの速報性はとても高いですが「まとまった情報を俯瞰する」ことには向いていないようにも思います。また、SNSを使って情報がシェアされますが、なんとなく有益そうな情報に感じるけれども、出どころ不明の情報だったり、どこかから転載してきたと思しき情報も散見されます。出展元がわからないと、その情報をどこまで信頼していいのか悩みます。また、「以前はこうだった」と過去の経験を語る人も多くいます。もちろん、他人の経験は重要ですが、緊急時にそれぞれの人が直面する問題は全く違っているだろうし、平和で安全な場所でいる人が、過去の思い出話を拡散することが、どれくらい今困っている人の役に立つのかなあと感じます。

ネットの情報は趣味や余暇の楽しみには最適です。が、人の命がかかっているような状況では、やはり新聞社やテレビ局の情報に耳を傾けてしまいます。災害時でも、NHKや政府のTwitterアカウントが拡散されていますね。

デマや誤認などの玉石混交……というか、石ばっかりの情報の中から、有益な「何か」を読み取れるリテラシーの高い人にとってネットはとても使い勝手の良いものでしょうが、圧倒的多数の人にとっては、ネット情報を扱うのは難しすぎるのではないか……と、今回『その情報、本当ですか?』を読んで改めて思いました。

テレビや新聞は「誰かがフィルタリングした情報」であることが大事で、意味のあることなのかもしれません。

テレビニュースのつくり方

『その情報、本当ですか?』の著者・塚田祐之さんは1975年にNHKに入社し、報道番組の企画・取材・制作に携わり、専務理事まで務められた方です。1985年の日航ジャンボ機墜落事故や、1995年の阪神大震災、2004年の新潟中越地震、2011年の東日本大震災と、日本の大災害や大事故もテレビマンとして経験されました。

2011年の東日本大震災では、TwitterをはじめSNSで安否情報や被害情報が拡散され、SNSが注目されました。現代ではアメリカのトランプ大統領も、Twitterを使って直接全世界に向けて生のメッセージを拡散しています。ネット情報は迅速でかつ誰もが発信できることが良い点でもあり、悪い点でもあります。ネットニュースには、フェイクニュースが少なくない量混じっています。「フェイクニュース」とは本書では「事実でない、にせのニュース」全般を指して呼ばれており、発信者の意図は問わず、勘違いや間違いも含みます。

1995年にMicrosoftのWindows95がリリースされた頃から、日本国内の一般家庭にも徐々にインターネットが普及してゆきます。1996年にはYahoo!JAPANが登場し、ヤフーニュースが始まりました。当時は、通信社や新聞社から安い価格で記事を買って配信されていたそうです。そして2003年、ライブドアは新聞社の書いた記事と、ブロガーが書いた記事を同じように並べ、ランキング形式にして表示しました。ブロガーの中にも専門家はいますが、裏付けの薄い記事も閲覧数が多ければランキング入りします。数多くの「ニュースサイト」が登場しました。このころから、テレビや新聞の報道と、ネットの情報のパワーバランスが変わり始めたのかもしれません。

著者の塚田祐之さんは、テレビ報道の現場でどのようにニュースが作られるのかを紹介しながら、ネットニュースとの違いを強調されています。粘り強く取材を重ねたり、実際に現場に赴いたり、時間と手間をかけてニュースが作られているのがわかります。また、冷戦時代、「鉄のカーテン」で仕切られたソ連で大やけどを負った少年を北海道の病院が受け入れた様子を取材したり、北方領土問題をめぐり当時のロシアのエリツィン大統領と中継で結び、元北方領土島民がインタビューをする企画を実現しました。こんな企画はテレビならではで、ネットのニュースサイトでは難しそうな企画です。

視聴率主義とページビュー主義

テレビは放送内容よりも視聴率重視の傾向があるなんて言われます。それは民法だけでなく、NHKも視聴率を気にしているようです。ちなみにNHKで2017年一番視聴率が良かった番組は、朝の連ドラ『わろてんか』だったそうです。

じゃあ、テレビは視聴率主義だから、テレビ番組も視聴率を取れる内容に偏っていて、見る価値ないのか? というと、なんとも言えません。それは、ネットの情報もまた、ページビュー数稼ぎのために書かれた記事が大量にあるからです。ネットの場合、記事に添付された広告の表示回数によって収益が発生したり、または記事に張られたハイパーリンクを辿ってショッピングサイトで買い物されると、売り上げの数パーセントを仲介手数料として受け取れる仕組みなどが存在します。ページビュー数を稼ぐためのネット記事が溢れかえっており、正直、なかなか裏付けのある情報にたどり着けなかったりもします。このページビュー数稼ぎは、テレビの視聴率主義とは比べものにならないくらいでしょう。

テレビの方がより〈マシ〉?

本書『その情報、本当ですか?』を読む限り、ネットの出どころ不明、執筆者不明の記事や情報に比べれば、テレビの情報の方が「マシ」といったところでしょうか。今現在、テレビニュースでもSNSで拡散された情報や写真・映像が報道されることが普通になりました。ネット発の情報ですが、「テレビ局が選んだ情報である」という点で、フィルタリングが一度は成されています。ネット上で拡散される情報から、取捨選択して必要な情報だけを抜き出すには「ネットリテラシー」が必要です。テレビが視聴者の代わりに情報を選んでくれていると考えると、テレビでネット発の情報が取り上げられる意味はあるのかもしれません(あさよる個人的には、報道が素人のスクープをそのまま放送してどうするんだと思ったりもする)。

あさよる家では新聞を取っているので、一応毎日、新聞の一面はザッと読んで、紙面の見出しくらいも目を通します。前日の早朝のニュースなんかだと、すでにネット上でひとしきり話題になった後なので、なんだか遠い昔のことのようで「ああ、このニュース昨日だったのかあ」と驚くこともあります。あさよる的には「速報はネット」「まとまった記事は新聞」って感じなので、テレビを情報源として使うことがほぼなくなりました(;’∀’)>

まあ、「ネットの情報より、テレビの方がまだマシ」というのは、納得します。緊急時、SNSではデマの拡散が毎回取り沙汰されますし、「拡散すべきことと、拡散すべきでないこと」の判断を個人が完璧にし続けるのは難しいから、多くの人にとってテレビ報道は必要なのかもしれません。

“TVer”ってサイトを知った

今回『その情報、本当ですか?』を読んで初めて知ったのは、「TVer」というサイトの存在です。「TVer(ティーバー)」は民放各局のテレビ番組が見れるポータルサイトです。直近一週間分のテレビ放送が見れるそうなので、radikoのテレビ版みたいに考えても良いのでしょうか。さっそく「情熱大陸」を見てみました。

部屋のテレビがもう古くて寿命みたいなので、捨てようか悩んでいましたが、ネットでテレビ番組が見れるならテレビ本体は手放してもよさそうだなあ。あさよるは基本ラジオっ子なので、ラジオがあれば十分だし。

今のテレビを買った経緯も、2011年の東日本大震災の時、単身世帯でテレビを持っておらず、ネットニュースはわけがわからないし、SNSではデマが飛び交い、ラジオだけでは状況が把握できなかったので、「映像の情報は最低限必要かも」と思って、テレビを買いました。しかし、今では緊急時もネットでライブ配信されてるし、マテリアルとしてのテレビはなくてもいいかも。

こんなことを言うと、すごく皮肉を言っているような感じですが、報道が、新聞、ラジオ、テレビ、誌面など、媒体によって区切られていた時代から、現代はみんな同じインターネットという媒体に集約され、テレビ局や新聞社の取材や企画、編集、スクープなど、情報の質や内容によって、他のものと分けられ始めていんじゃないでしょうか。

あさよるも好きなユーチューバーさんの動画を見るのは好きですが、テレビを見るとやっぱりテレビ番組のクオリティはすごいと思うし、ネットニュースよりも新聞記事の方がソースとして良いと感じます。今はメディアが再編成される過渡期なのかなあなんて思いました。

「テレビだから信じる」から「テレビ局が取材して裏取りをした情報だから、ネットニュースより信頼できる」へと、利用者の意識が上がってゆくことが、本書『その情報、本当ですか?』で著者が読者へ求めていることだと思います。

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『QOLって何だろう』|命の質を自分で決める、そのために

こんにちは。あさよるです。あさよるはここ数年、断捨離・片づけに励んでいるのですが、「QOL」という言葉を知ってから、片づけがひとつ進むたびに「QOLが向上した!」と悦に浸るようになりました。あさよるにとっての「QOL」は、生活のクオリティー、気分よく、機嫌よく毎日を過ごすことでありました。

今回手に取った『QOLって何だろう』では、生活の質の話ではあるのですが、もっとシビアな「命」のお話です。生命倫理を一緒に考える内容です。

明快な答えが用意されているものではないので、読んだらモヤモヤとしてしまう読書になるかもしれません。だけどそのモヤモヤと向き合って生きることが、QOLを考えることにつながるんだと思います。

「幸せ」ってなんだろう

本書『QOLって何だろう』は、「幸せ」とはなんだろうかと考え込んでしまうものです。現代日本では、高度な医療に誰もがかかることができ、「人生100年時代」なんて言われるくらい長寿が叶っています。ヒトにとって、医療にかかれる、長生きができるとは、これ以上のない幸せが到来している時代だと言えるでしょう。

そこでわたしたしは「どう生きるのか」「幸せに生きるとは」と新たな課題に直面しています。本書『QOLって何だろう』は10代の若い方たち向けに、医療現場で直面する「命」や「幸せ」「意思」を問いかけるものです。若い世代ほど「老い」や「病」がまだ遠いものである方も多いでしょうから、なおさら大切な問いかけです。

「QOL」とは

「QOL」とは「Quality of Life」の略です。。

 Quality of Lifeは、その「よさ(質)」を問います。
「生命の質」と言えば、生きることの意味や価値が問われ、人間の生命の尊厳や、苦痛のない「いのちの状態」が問題となります。
「生活の質」と表現すれば、病気を抱えながらも、できるだけ普段通りの生活を送れることや、自立して生きられること(これは人間の幸福感の源です)を目指そうとし、「人生の質」と言えば、その人の「生きがい」、自分らしく生き切ること、自分の人生観に沿った生き方が実現できるかが注目されます。
つきつめれば、QOLは、そのいのちを生きる本人にとっての「幸福」や「満足」を意味しているのです。

p.9-10

「病気をしても、いつも通りに生活したい」「自分らしく生きたい」と願い、幸せに生きられる「質」の向上が求められています。「畳の上で死にたい」とか「最後は自宅で」と願う人は多いですし、延命治療をどこまで受け入れるのか、どこでやめるのかは、本人にも、また家族にとっても重大な決断になります。

同時に、医師や看護師、介護士らにとっても、クライアントのQOLは重大です。患者の願いを優先するのか、医療を施すべきなのか、悩みが生まれています。

医療の進歩が「QOL」をもたらした

かつて伝染病が蔓延し、たくさんの人々が死んでいった時代、個人のQOLよりも、患者の治療や隔離が重大でした。ことによってはパンデミックを引き起こし、国の存亡にまで関わることだからです。また、医療が十分に発達していなかった時代には、治療を受けることがリスクになることもありました。例えば麻酔がなかった時代や、抗生物質が発見される前の時代は、治療を受けない人もたくさんいました。

QOLは医療が十分に発達したことで、直ちに治療、隔離しなければ他の人の命にかかわるような環境から社会が脱したことによります。医療の進歩が、QOLの概念をもたらしたのです。

医療の進歩が「QOL」を難しくした

同時に、医療の進歩がQOLの判断を難しくしました。余命宣告をされ、手術により延命できるとき、それを受け入れるのか。認知症高齢者は、入院によって体力が落ち、寝たきりになることがあります。治療とにって食事が困難になるならば「おいしいものを食べたい」という欲求の、どちらを優先すべきなのか。

どれも答えのない問いです。本書ではたくさんの実例が紹介されています。

アメリカで起こった「リナーレス事件」では、生後7か月の子どもが風船を誤飲する事故を起こし、一命はとりとめますが、脳を損傷し自発呼吸ができず、意識も回復しないと告げれました。人工呼吸器につながれた息子を前に、父親は「息子の魂を自由にしてほしい」と人工呼吸器を外すよう頼みますが、医師は断ります。当時の考えでは、人工呼吸器を外すことは「殺人」に当たると考えられていたためです。8カ月ものあいだ父親は苦悩し、ある日ある決断をします。銃で医療者を脅し、誰も病室に近寄れないようにして、父親自らが人工呼吸器を外したのです。そして我が子を抱き、命が失われるのを確認してから、泣きながら自首をしました。

当時「延命治療がもたらした悲劇」として話題になったそうです。

本書ではこう考察されています。

 おそらく、彼は、息子のいのちが「生かされている」状況を見て、延命による生とQOLとのギャップを感じていたのではないでしょうか。それは、このような状態で生き続ける息子の「生命の質」は低いという、QOLの判断です。
その判断をもう少し抽象的にすれば、確かに生命は尊いけれど(息子の生命は自分にとってかけがえのないものだけれど)、その生命の状態によっては、生きるに値しない生命もあるということになります。

p.114-115

本来ならば、何が幸せで、何が活きるに値するかのQOLは、本人の意思によって決められるべきです。他の人が見て「あの人はQOLが低い」「あれは生きるに値しない」と決めることではありません。親であっても、我が子の命の判断をしても良いのでしょうか。

植物状態で意識もないと考えられていた人が、肉体が一切反応もなく動かないだけで、全くクリアに意識があった事例が話題になりました。その後、植物状態だと考えられていた人を検査しなおすと、同じような人がたくさん見つかったそうです。動かない肉体の中に、意識が閉じ込められた状態だったというわけ。タブレットを使って意思の疎通が取れるようになった人の話では、医師と家族とのやりとりなど、鮮明に覚えており、ずっと意識がハッキリとしていたといいます。

意識のない人や、QOLの判断ができない状態の人のQOLを、誰が決めるのかについて「生命倫理学」では統一見解がないそうです。

本人のQOL、家族のQOL

認知症で徘徊のある高齢者が骨折をしたとき、家族は「寝たきりのままでいい」と判断することも少なくないそうです。病気や怪我の本人のQOLのみならず、その人を介護する家族のQOLも絡んできます。

本書では羽田圭介さんの小説『スクラップ・アンド・ビルド』のエピソードが紹介されます。主人公は祖父が「自然死」を望んでいることから、祖父の身の回りの世話をなにもかも勝手出ます。祖父を「なにもしなくていい」状態に置き、体力を低下させ、判断力を失わせ、自然と死に導入させられると考えたからです。一方で、主人公の母は「皿は流しに持っていきなさい」「自分でなんでもやらなきゃ寝たきりになってしまうから」と、祖父に厳しく当たります。母には母の思いがあります。

祖父は自分のことを「早う死んだらよか」と言っていたのに、ある時お風呂場でバランスを崩し、主人公に助けられ「死ぬとこだった」と安堵します。その言葉を聞いて主人公はめまいを感じます。「早く死にたい」と望んでいた祖父が「死ぬとこだった」と言うからです。どちらが祖父の本音なのでしょうか? ……たぶんどちらも祖父の本音でしょう。

スクラップ・アンド・ビルド

また、家族も「自宅で自然死してほしい」と願っていても、同時に「少しでも長く生きてほしい」と願ってもいます。自宅で死を迎える準備をしていたのに、いざ親や配偶者が目の前で発作を起こすと救急車を呼んでしまう人も少なくないそうです。そして、「もう一回話がしたい」と、「もう一回」を望むのです。

若い世代には馴染みのない話題をやさしく

本書『QOLって何だろう』は、ちくまプリマ―新書で、10代の人でも読めるように構成されています。副題に「医療ケアの生命倫理」と謳われていますが、若い人ほどまだ「病気」や「老い」に縁遠い人も多いでしょうから、多くの事例や例を挙げて紹介されています。

2016年の相模原障害者施設殺傷事件では、事件が海外でも報道されました。

 私はこの事件について新聞の取材を受けた際に、記者の方といろいろとお話したのですが、そのとき、つくづく感じたのは、この事件に対する、海外の反響と日本のそれとの大きな違いでした。
欧米では、優生思想に対して、世論がとても敏感に反応します。今回の事件でも、米国ホワイトハウスやローマ教皇は、すぐに声明を出しました。
ローマ教皇・フランシスコは、同日、事件で人命が失われたことに「悲嘆」を表明し、「困難なときにおける癒し」を祈り、日本における和解と平和を祈願していました。ホワイトハウスでも、プライス報道官は「相模原で起きた憎むべき攻撃で愛する人を殺害されたご家族に、米国は最も深い哀悼の意を表する」という声明を発表しました。
しかし、日本では、障害者がターゲットにされた事件だということに対して、国民の当事者意識が低いように感じられます。精神的に問題のある一人の男性が起こした凶悪事件という認識にとどまり、彼に「障害者はいなくなればいい」と言わしめてしまった社会のあり方や、いのちの尊厳について、根本から問い直すという問題意識が、希薄なのではないかと思えてなりませんでした。

p.16-17

日本は高齢社会ですから、これからますます「どう生きるか」「どう死ぬか」「幸せとはなにか」に社会は直面するでしょう。にもかかわらず、一般にはまだQOLの考え方は広まりきっていないですし、「命は誰が決めるのか」と議論する土壌すらまだないのかもしれません。

本書は、若い世代へ向けた生命倫理について問いかけるもので、明確な「答え」は存在しません。本人の意思だけでなく、苦悩する家族や医療者にも共感してしまい、答えが見つけられない人も多いでしょう。

幸せは自分で決める

あさよるは昔、路上で気分が悪くなって救急搬送されたことがあります(;’∀’)> その時に始めて「救急車の乗り心地は悪いんだなあ」と知り、カーテンで仕切られた処置室の天井を眺めながら「ここで死ぬのは嫌だなあ」としみじみ思いました。「最期のときは自宅で」と望む人がたくさんいる理由を痛感したのでした(ちなみに、今はもう元気っす)。

誰も病気になりたくないし、怪我や事故に遭いたくはない。叶うならどうか、静かに自宅で家族と一緒に居たいと願うのはおかしなことではありません。だけど、病や事故は突然やってくるもので、願いが叶わない人もいます。

今回、記事中ではかなりギリギリな例を挙げましたが、誰もがいつか最期の瞬間を迎えます。その時自分は「どう生きるのか」「どう死ぬのか」「何が幸せなのか」と考えることは、悪いことではないでしょう。

しかし、自分で選択するとはつまり、責任は自分が持つということでもあります。これまでのように「医師にお任せ」ではなく、自分の意識を持つことが迫られているとも言えます。自分の命の行く末を家族に決めさせるのも、それはそれで酷な話だろうと思います。やっぱり、自分でよく考えて、自分でよく調べて、家族に話しておくべきことじゃないかと思いました。本書はその助けとなる、最初の一冊になるでしょう。

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『頭がよくなる必殺! 読書術』|スゴイ勇者になるために!

こんにちは。寒さに身も心もかじかむ あさよるです。こんな日は毛布にくるまって読書に限る。ということで、『頭がよくなる必殺!読書術』という、よくある自己啓発本っぽいタイトルですが、子ども向けの「読書論」を解く本を読みました。

子ども向けですが、内容自体は大人への読書指南と変わりません。文体が小学生向けになっているだけです。さすが教育学者の斎藤孝先生だけある。よくできた良い本でした。

ということで、以下ザックリと本書の内容をまとめました。

読書は錬金術だ!

読書とは錬金術なのだ。錬金術とは、その辺の石ころを金塊に変えてしまうヤツである。そう、その辺の石ころ人間が、本を読むと黄金人間になっちゃうってワケだ。カッコいいだろう?

ここで問題!

〔問題〕本を読むと、どんな「いいこと」があるでしょうか?
みんな答えを読む前に、考えてみてください!
〔答え〕知らなかったことを知ることができる。知らない人の気持ちを感じ取ることができる。行ったことのない場所を想像することができる。その本を書いた人と一対一で会話している気持ちになれる。ひとりでも楽しい時間を過ごすことができる。友だちとの話題ができる……。

p.8-9

本を読むのはいいこと尽くめ。いいことしかないのかもしれない。損はないしコスパも最高だし、だから本を読もう!

まずは本を読むコツ!

  • 読書術その1 まずは十冊、読んでみようよ

本を読む技術を身にをつけましょう。スラスラ読める人は本を十冊以上読んでいます。

  • 読書術その2 大切なのはスピードだ!

内容は簡単なのでいいから、どんどん読もう。おすすめは『ズッコケ三人組』『三毛猫ホームズ』『かいぞくポケット』『はれときどきぶた』。読み切ったときの「読破感」を味わおう!

  • 読書術その3 自分だけの本棚を持とう!

読書好きは自慢の本棚を持っている。自分の本棚を用意して、読破した本をチラチラ見よう。そのたびに気持ちよくなるよ。

  • 読書術その4 新しい本をどうやってゲットするか

ズバリ「親に買ってもらう」! ソシャゲ課金させてくれないパパママも、本なら買ってくれるぞ。

  • 読書術その5 “チラ読み”で本を選ぼう

パパママとお出かけするときは、必ず本屋に寄ってもらう。本屋さんは何も買わなくても収穫がある。本屋さんで本を眺めているだけで本に詳しくなれるのだ! 「与えられる」のではなく「選ぶ」力が身につくぞ。

  • 読書術その6 “芋づる式”で本と出合おう!

本を読んだら、その本を書いた人を調べよう。同じ人の本を続けて読むと読みやすいぞ! ある本が面白かったら、同じジャンルの本をどんどん読んでもいい。作者やジャンルを芋づる式で読もう!

黄金人間になろう!

  • 錬金術その1 想像力をつけろ!

紙に文字が書いてあるだけなのに、本を読むと頭の中に映像が浮かんでくる。これが想像力だ! 動物は本を読んでも感動しない。本を読んで想像して、感動するのは人間だけだ。想像力がある人は、人の気持ちも想像できる。ジコチューにならずに済む、「人間らしい」力なんだ。

  • 錬金術その2 映画監督になりながら本を読む

他人が作った映画を見てハマってるだけじゃダメ。自分も頭の中で映画監督になれるんだ。本を読んでいるだけで映像が見えてくる。

  • 錬金術その3 読書で人生を十倍楽しもう

自分はこの世にたった一人しかいないけど、本を読むとほかのたくさんの人生が待ち受けている! 本を読むだけで人生が十倍にも二十倍にもなるのだ! これはかなりコスパよし。トクしかしない。

  • 錬金術その4 使える言葉を増やせ!

本を読む量は、言葉遣いでわかる! 本を読んで言葉をたくさん知ると、とっても気持ちがラクになる。自分の気持ちをうまく言葉にして伝えることができるからだ。会話の中に熟語や四文字熟語を取り入れると、かなり時短にもなるし、ちょっとカッコいいよね。

本を読むと頭がよくなる!

本を読むと、「文脈」がわかるようになる。

文脈について説明しよう。脈というのは“つながり”です。山脈という言葉を聞いたことがあるでしょう? 山と山のつながりを山脈といいます。同じように文と文のつながりを文脈といいます。
「前にこう言ったから、いま、この話をしている」
というのが文脈です。
そして、この文脈をキャッチして、わかる力が“文脈力”。その力のある人は、文脈力のある人。そして、じつは“頭がいい”というのは、文脈力があるということなんです。

p.67

文脈がわかるようになると、人の言葉を誤解することが少なくなります。文脈について説明するのはカンタンですが、大人でも文脈がわからない人はたくさんいます。本の場合はわからなくなったらページを読み返せばいいでトレーニングにぴったり。ガンバレ!

読書感想文対策も!

  • 必勝法その1 読んだら人に話す!

本を読んだら「聞いて!」といろんなひとに話そう。

  • 必勝法その2 “らくがき読書術”を使おう!

本を読むとき、本に色ペンで線を引きながら読もう! 斎藤孝先生は、絶対に大事なところは赤まあまあ大事なのは青おもしろいところは緑にしています。で、読書感想文で大事なのは、緑のおもしろいところ!読書後、緑のところを集めれば読書感想文ができたも同然なのです。 ※ただし、くれぐれも自分の本にしかしちゃだめだぞ!

  • 必勝法その3 本の文章を写そう!(引用)

一冊の長い本の中から、面白い部分を切り取れる力が大切だ! 本をちゃんと読んだって証拠にもなるしね。引用はプロもやっていいんだよ。

 最初は、自分がなにか気になるなと思うところ、ここではなにか一言、言ってみたいなと思うところを引用するのがいいでしょう。そうすると、
「~~(引用部分)~~とありますが、ぼくは……と思います」
というふうに文章を書くことができる。

p.96-67

以上、引用の仕方を引用してみた(^^♪

  • 必勝法その4 “名場面ベスト3”を見つけだせ!

自分で名場面だと思ったところベスト3を選んで、どうしてそこが名場面だと思ったのかを口に出して言ってみる。よかった理由があるはずだ! それを「キーワード」といいます。

  • 必勝法その5 “かど折り読書術”を使おう!

あとからキーワードを探しやすいように、本のページの角を折って印をつけておこう! 絶対引用するところはデッカク赤ペンかなんかで囲っておこう。だから本は買って読むのがおすすめだ!

  • 読書感想文の書き方 まとめ

大人になっても役立つ読書感想文の書き方がまとめられているのですが、これは本書を読む人のお楽しみってことにしておきます。先に挙げた必勝法1~5をまとめてあるだけなのですが、コンパクトにまとまっていて役立つでしょう~。

子ども向けを侮るなかれ!

本書『頭がよくなる必殺!読書術』の読了後の感想は……「ふつうにええ本やなあ」。子ども向けの内容ですが、書かれていることは大人にも当てはまります。日ごろから読書習慣がある人だって、読書がどんな風に人の成長に関わっているのか、簡単に説明するのは難しいはずです。また、文脈を扱う力も、意識しないと身につかないでしょう。

そして、秀逸なのは読書感想文必勝法です。めっちゃコンパクトで簡単に書かれているだけなんですが、これなら感想文を軽いノリで書きこなせそうです。あさよるネットでもこれまで、読書感想文の書き方の本を紹介していますが、どれも「読書感想文という特別なもの」という感じでしたが、本書ではブログ記事を書くようなノリです。

あさよるも読書ブログなどを運営していますので、斎藤孝先生のいう「読書感想文必勝法」は知らずに実践している部分が多かったです。

子ども向けだけれども、それだけに率直でマジメなことを、軽いノリで書いてある良書でした。

読書感想文の書き方の本

『ドラえもんの国語おもしろ攻略 読書感想文が書ける』/藤子 F不二雄

『すらすら作文が書ける』/方倉陽二

『読むことは生きること―読書感想文の書き方 中学生向き』/依田逸夫

『読書かんそう文のかき方 中学年向き』/依田逸夫

備忘録的個人メモ…φ(‘ω’)ノ

以下、『頭がよくなる必殺!読書術』に収録されていた斎藤孝先生のおすすめ本。みなさんは何冊読んだことがあるだろうか。

まずは、このあたりから読んでみよう

  • 『こくごであそぼ』/齋藤孝
  • 「大どろぼうホッチェンプロッツ」シリーズ/プロイスラー
  • 『きまぐれロボット』/星新一
  • 『フランダースの犬』/ウィーダ
  • 『あばれはっちゃく』/山中恒
  • 「イソップ」の童話/イソップ

一気に読めるものシリーズもの

  • 「はれときどきぶた」シリーズ/矢玉四郎
  • 「かいぞくポケット」シリーズ/寺村輝夫
  • 「クレヨン王国」シリーズ/福永令三
  • 「ムーミン」シリーズ/トーベ・ヤンソン
  • 「大草原の小さな家」シリーズ/ローラ・インガルス・ワイルダー

冒険もの・探偵もの

  • 「ドリトル先生」シリーズ/ヒュー・ロフティング
  • シュール・ヴェルヌのSF(『海底2万マイル』『十五少年漂流記』ほか)
  • 「ゲド戦記」シリーズ/アーシュラ・K.ル=グウィン
  • 『タイムマシン』/H.G.ウェルズ
  • 「シャーロック・ホームズ」シリーズ/コナン・ドイル
  • 「怪盗ルパン」シリーズ/モーリス・ルブラン
  • 「怪人二十面相」シリーズ/江戸川乱歩

日本の名作・世界の名作

  • 『坊ちゃん』/夏目漱石
  • 『走れメロス』/太宰治
  • 芥川龍之介の短編集(『蜘蛛の糸』『羅生門』『杜子春』など)
  • 宮沢賢治の童話(『セロひきのゴーシュ』『雨ニモ負ケズ』『銀河鉄道の夜』など)
  • 『わらしべ長者――日本民話選』/木下順二
  • 「ギルガメッシュ王」三部作/ルドミラ・ゼーマン
  • 『三銃士』『モンテ・クリスト伯(巌窟王)』/アレクサンドル・デュマ
  • 『レ・ミゼラブル(ああ無常)』/ビクトル・ユーゴ―

ファンタジーもの

  • 『星の王子さま』/サン=テグジュペリ
  • 『モモ』『はてしない物語』/ミヒャエル・エンデ
  • 『ピーターパン』/J.M.バリ

女の子のための必読図書

  • 「赤毛のアン」シリーズ/ルーシー・モード。モンゴメリー
  • 『秘密の花園』/フランシス・ホジソン・バーネット
  • 『アルプスの少女ハイジ』/ヨハンナ・スピリ
  • 『若草物語』/ルイザ・メイ・オルコット
  • 『あしながおじさん』/ジーン・ウェブスター

その他、ぜひ読んでほしいもの

  • 『いしぶみ――広島二中一年全滅の記録』/広島テレビ放送

関連本

『読書力』/齋藤孝

『ちっちゃな科学』/かこさとし,福岡伸一

『王様の勉強法』/荒俣宏,中谷彰宏

『子どもはなぜ勉強しなくちゃいけないの?』/おおたとしまさ

『キミが勉強する理由』/藤原和博

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『新訳 メアリと魔女の花』|たった一夜の魔法もあるんだよ

こんにちは。話題を遅れて取り入れる あさよるです。見ましたか?『メアリと魔女の花』。あさよるはもちろんまだ見てませんw なんだか事態をよく呑み込めないまま公開が終わってしまいましたw

児童文学『小さな魔法のほうき』が『メアリと魔女の花』のタイトルでアニメ映画化された。アニメーションを手がけたのはスタジオジブリのOBたち、ということでおk? という程度の認識で、完全に乗り遅れてしまったーw

今さら予告編を見ています。ちなみにSEKAI NO OWARI のMVは公開時に見たな。

↑この映画の予告編にも出てくる本が、本書のデザインと同じなのね。

『メアリと魔女の花』あらすじ

『メアリと魔女の花』はこんなお話。

 夏休みに両親や兄弟と離れて、田舎の親戚の家にひとりで預けられた十歳の少女メアリは、年寄りしかいない家での生活に退屈しきっていた。それでもなんとかおもしろいことを探そうとしているうちに、小さな黒ネコ、ティブと出会い、ふしぎな力を持つ魔法の花「夜間飛行」とほうきを見つける。メアリはネコとほうき(魔女の話には付き物の三要素)に導かれるようにして、空を飛んで魔女のいるエンドア大学へ行き、やがて近所の少年ピーターとともに、思いもかけない大冒険に巻きこまれていく。

p.219-220

黒ネコと花とほうきを手に入れたメアリが、ほうきで空を飛びエンドア大学で魔法を学ぶことになる。しかし……というお話。黒ネコ、花、ほうきという「魔女モノ」の三種の神器と、ハリーポッターでもお馴染みの「魔法学校へ行く」という展開。ザ・魔法使いなお話。

こちらは映画『メアリと魔女の花』に伴い新訳で出版されたもののようですが、昔の『小さな魔法のほうき』をお読みになった方もおられるかも。

小学生から大人まで

本書は読んでみると小学校高学年以上が対象なのかな?という感じ。漢字にルビなし。お話自体はシンプルな筋書で、〈夏休みのたった一夜の大冒険〉という、何がどう転んでも胸がトキメク、子どもさんにも薦めやすい内容です。また、〈魔法使いモノ〉の定番の設定や道具が次々登場しますから、「一般教養としての魔法使いのお話」にもいいかもw 役に立たない知識ですが、そういう「お約束」をどれくらい知っているかって大事じゃないっすか。

映画を見た後に、「本でも読んでみない?」なんて持っていくのも良いやも。

で、大人のあさよるが読んでも楽しい。適度にドタバタ、適度にコミカル、適度にハラハラ。やっぱ魔法を使ったり魔法が解ける描写は胸がキュンとする。

風景や状況描写も丁寧で、土のにおいや湿った草原や、乾いた風が吹きぬける様子など、読んでいて気持ちよくなっちゃう。植物や動物の名前がたくさん登場したりね。

児童文学、イイネ!

当あさよるネットでは時折「児童文学ってイイネ!」という記事を書いております。これはあさよるネットの中の人が単に、思い出したように児童文学を読んでみては、「これは良いものだなぁ……」と唸っているだけなのですが。

過去にイイネ!と唸っていたのは『魔女の宅急便』と『精霊の守り人』でした。どちらも映像化されているのでご存知の方も多いでしょう。ぜひ原作でも読んでみてください。

『新装版 魔女の宅急便』(全6巻)|児童小説をあなどるなかれ!

『精霊の守り人』|守り人シリーズ第一作。謎、バトル、ファンタジー

あさよるは個人的に、読書ってジャンルをこだわらずにイロイロ雑多に読む方が、どんどん読書が楽しくなってゆくと思っているので、子ども時分に「児童文学ばっかり」になるのはオススメじゃないんです。だけど、あれもこれも色んな本や辞書や図鑑などなどを読む中で「児童文学も読む」のはgoodだと思います。こんなに名作もたくさんあるしね。

もちろん、大人も「大人向けの本ばっかり」じゃなくってたまには「子ども向け」「児童文学」を読んだっていいじゃないか!と、そういうスタンスで行こうと思いますw あまりたくさんを読んだことないので楽しみです。

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『あした選挙へ行くまえに』|なにを投票するの?

こんにちは。世間のトレンドについていけてない あさよるです。選挙ですよ!今さら感はありますが、ちょいと勉強くらいしておこうと、池上彰さんの『あした選挙へ行くまえに』を手に取りましたよ。

池上彰さんと言えば、開票速報芸が風物詩になりつつありますが、池上さんがどんな感じで「選挙」を語るのかも興味がありました。ちなみにに本書は「14歳の世渡り術」という河出書房新社のシリーズで、社会人が中学生に語りかけるような内容が多く、このシリーズが好きだったので、二重に期待!

ちなみに、小中高で習った社会科のおさらいをするような内容も多いので、大人にもオススメ。自分の知識の再確認にぴったりです。

「選挙へ行こう!」投票のススメ

本書『あした選挙へ行くまえに』の「おわりに」で、本書のねらいが紹介されています。

 この本で私は、「選挙は、あなたが払った税金の使い道を決める人を選ぶのだ」と書いてきました。
あなたが苦労して払った(納めた)大事なお金。ムダ遣いされては困ります。
お金を稼ぐのに苦労し、自分や家族がお金を使うときにはうるさく言うのに、税金の使い道には無関心。こんな人がいますね。これでは、せっかくのあなたのお金(税金)が、ムダ遣いされてしまいます。
税金を有効に使うためにも、投票に行き、税金を上手に大切に使ってくれる政治家を選ぼうではありませんか。

p.189-190

選挙制度や国会の話題はいつも、ネガティブで悪い話ばかりが飛び交います。そんなのをずっと聞いていると、「選挙なんかやってもムダじゃね?」とか「どうせ政治家なんて庶民のことなんて考えてないんだよ」なんて言いたくなります。それは、もちろん事実でもあるだろうし、民衆の感情を煽っている報道に疲れているコトもあるかもしれません。

「でもねでもね……」というのが、池上彰さんの『あした選挙へ行くまえに』です。確かに、日々政治家の不祥事のニュースなんて聞いてると嫌になっちゃいますが、「それでも選挙へ行こうよ」と呼び掛けているのです。

それは、なんだかんだいいつつも日本で暴動が起きないのも、社会保障が充実しているのも、政治の力だし、また日本の選挙制度は、権力を分散し、腐敗を招かないように苦心されているんですよ、と。んで、確かに今の政治のニュースって嫌んなっちゃうけど、それでも改善改善され続けてきて今があるという。これは、今後もっと良くなるために、我々も政治に参加しないとねというお話。

なんのための選挙?

まず、日本の選挙は明治以降かなり変わり続けています。そもそも、税金の使い道を決めるために政治家を選ぶので、税金をたくさん払っている男性に選挙権が与えられていました。1890(明治23)年、金額は15円、今の金額で数千万円の税金を納めた人です。貧乏人に選挙は無縁だったんですね(;’∀’) 1925(大正)年、25歳以上の男性全員に選挙権が与えられました。女性に選挙権が与えられたのは第二次大戦後のこと。年齢も20歳に引き下げられました。選挙権持っている人の変遷を見るだけでも、選挙制度がガラリと変わっているのがわかります。

日本では20歳になれば自動的に選挙権が与えられお家に選挙のお知らせが届きますが、アメリカでは選挙前に選挙権を自分で申し出ないと投票できないそうです。こんな些細なことでも国のかたちが違うのがわかりますね。「20歳になれば選挙権があって当たり前」ってことではないんですね。

選挙では代表者を選び、わたしたちが納めた税金の使い道を決め、不正がないか見張らせるための仕事があります。だから国会が予算案を決めるんですね。

例えば、義務教育の費用は税金が使われます。みんなが読み書きでき、誰もが計算をでき、仕事ができるのは、教育の力です。社会秩序にも関わる大事なお金です。社会保障の充実も同じです。病気になっても医療にかかれるし、歳をとれば年金があるから、貯蓄を溜め込まなくていいし、不安が払拭されます。防衛費も、安心安全にかかわること。これらのことを国会議員たちが大議論するのは当たり前のことです。

で、そのお金の使い道を決める代表者を決めるのが選挙!ってことね。

アメリカの選挙制度も見ておこう

本書『あした選挙へ行くまえに』の面白いのは、アメリカの選挙制度も詳しく解説されていることです。アメリカ経済は日本にも影響があることですし、アメリカの「国のかたち」を知っていてもソンはないっしょ。

まず、〈アメリカ大統領のなり方〉から始まるのも何やら楽しい。アメリカ大統領になるにはアメリカで生まれ、アメリカ国籍を持ち、14年以上アメリカ在住の35歳以上と決まっています。……ですので、あさよるは米大統領になる資格がありません。アメリカ生まれじゃないからです。しかし、例えばアメリカ人と結婚して、アメリカで出産をすれば、子どもはアメリカ生まれのアメリカ人なので、ひょっとすると大統領になるかもしれません。「そんなことあるの?」と思いますが、現にオバマ大統領は父親がケニア人、母親がアメリカ人です。もしかしたら、自分の子どもが大統領なんてことも……?w

いや、冗談ではなく、こう考えると自分はアメリカ人じゃなくても、関係のない話ではないという気がします。

アメリカ大統領になるためには、アメリカの選挙で勝たないといけないのですがアメリカの選挙はややこしい。これはアメリカ建国当時の伝統が守られているそうです。党内で候補者争いから始まり、予備選挙がありぃの、有権者登録をさせ、大統領選挙人と選び……とややこしい! 州ごとに違っているようで、わかりまへん。詳しくは本書で学んでくださいm(__)m

結論は「選挙へ行きましょう」

本書は「選挙は行っとこう」という結論です。まず「選挙権が与えられている」というのは当たり前ではなく、長い年月をかけて手に入れたことである点。納税しているんだから自分たちのお金の使い先を自分たちで決めようということ。今の政治や選挙制度を変更するならその代表者を選挙で選ぼう。

国会で教育や社会福祉、国防、外国人の選挙権などなど、喧々諤々の議論をしているのは、それが選挙で選ばれた代表者の仕事なんですね。あまりに見苦しい誹謗等は除外するとして、白熱した議論の中で突飛な発言や、極端な言葉が出るのは当然なのかもなと思いました。今度からそういう「議論のための発言」もあるだろうと仮定して国会中継を見てみます。

あさよるは結構「選挙って知らんがな~」「めんどいな~」と、消極的なタイプだったんですが、改めて選挙制度を知ると、「ほう、おもしろいなぁ」と能動的に選挙に参加したいと思いました。

せっかくみんな義務を果たしてるんだし(国民の三大義務は教育、勤労、納税{消費税含む})、せっかく権利もあるんだから選挙は行っといてもイイよねって呼びかけですね。

あさよるネットで紹介した池上彰さんの本

『池上彰の宗教がわかれば世界が見える』/池上彰

『池上彰の宗教がわかれば世界が見える』|社会、外交、世界を考える

『伝える力』/池上彰

『伝える力』|子どもへニュースを伝える力

『学び続ける力』/池上彰

『学び続ける力』を読んだよ

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『高校生のための評論文キーワード100』|大人も理解しておきたい用語100!

こんにちは。ブログを書き始めてから、自分の文章力の低さを痛感し、慌てて文章を書くための本などを読み始めました。本書『高校生のための評論文キーワード100』も、高校生向けの新書ということで、初心者の あさよるも読んでおいて損はないだろうと、手に取りました。

評論文を読み解くために理解しておきたい用語100が紹介されており、高校の授業や大学受験のみならず、社会人ならこれくらいのボキャブラリーは欲しいなぁと思える内容で、汎用性も高いと感じました。ブログを書くにも役立ちそうです(^^♪

評論文の読解のために

本書『高校生のための評論文キーワード100』は、高校生が評論文を読み解くために必要な100の用語が収録されています。授業で必要だったり、大学入試に必要な評論文読解のためのものです。本書は、用語の説明が主で、まずは知っておかねば理解しにくい用語を押さえておこうという趣旨。

哲学用語が多いので、西洋哲学や西洋思想を押さえながらの説明が繰り返され「急がば回れ」的網羅の仕方だと紹介されています。

一つの用語につき見開き1ページで説明がなされ、【ポイント】【切り口】【展開】と三つの項目に分けて解説がなされます。【ポイント】はざっくりとした用語の説明、【切り口】では用語がどのような文脈で使われるのかを知ります。【展開】は、その用語が、ほかにどんな分野で使われているのか、どんな発展性があるのか見ます。

巻末には知っておきたい哲学者のプロフィールも簡単にまとめられています。

授業のため、受験のためはもちろんのこと、社会人になっても「これくらい知っておきたい」用語や用法ばかりで、汎用性の高い内容です。

辞書のように索引から引けるのもポイント。

丸暗記してもいいかも……

賢明なる高校生諸君なら、本書の内容は丸暗記してしまっても良いでしょう。それくらい、普段の会話や雑談の中で使われる言葉から、読書をするのに押さえておきたい用語ばかりです。意外と、「耳で聞いたことある」「知った気になっている」けれども、実は意味を知らない単語というのがザクザクあるもので、間違った意味で言葉を使っているばっかりに人とコミュニケーションが上手く取れないこともあります。はい、あさよるのことですw

「高校生諸君は~」なんて書きましたが、はい、本当は大人だってこれくらい丸っと頭に入っていてイイ加減なのかもしれません>< あさよるも、しばらくは本書を手もとに置いておきたいなぁと思いました。

辞書のように使えると紹介しましたが、辞書よりもずっと詳しく説明がなされています。読書として読み解いていっても楽しい内容です。高校生向けとあって、親近感わく文体で楽しい。

ブログ書くにも最適w

あさよるは(ほぼ)毎日ブログを書いている人ですので、「これはブログ書くのに必要な語彙力だな~」と感じ入りました。実際には平易な言葉を使うようにしていますが、それでも「読み解く」「思案する」って過程ではボキャブラリーがモノを言うんじゃなかろうかと。

どんな用語が紹介されているかについては、この記事の後半の目次情報をご参照くださいv

あと、言葉って用法容量を守って使用すれば、とても有益なものですが、下手をすると痛い目を見るものでもありますw たまにはちゃんと勉強しなきゃと思いました(;’∀’)

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『真夜中のディズニーで考えた働く幸せ』|情熱をカタチにするってコト

こんにちは。子どもの頃なりたかった職業は「ケーキ屋さん」のあさよるです。理由は……なんとなく。〈将来の夢〉が明確にある人がずっと羨ましい人生でした。今でも「楽しいことしたい」と、ゆるく夢見ています。

さて、今回は〈仕事〉と〈熱意〉を考える本に出会いました。働くってなんだろう?ってこと。そして、熱意を持って取り組むパワー。

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『すらすら作文が書ける』|夏休みの宿題かけこみ!作文、日記を書こう

こんにちは。夏休みもあと少し!感想文や作文を残している人もいたりして!?

この時期になるとあさよるも、子どもの頃の宿題を思い出します。そう言えば、作文や感想文は超が付くほど苦手でした。「嫌い」って言った方が適切かも!あの頃、「何を書いていいのかわからない」「出題の意図が分からない」のが「嫌い」の理由だったと思います。

大人になっても文書や書類は作らなければなりませんが、そういえば、夏休みの作文って、どう書けば正解だったんだろう?と、今回は『国語おもしろ攻略 すらすら作文が書ける』を手に取りました。本書を選んだのは、前回に読んだ『国語おもしろ攻略 読書感想文が書ける』がなかなか楽しく〈使えそう〉な内容だったからです。

『ドラえもんの国語おもしろ攻略 読書感想文が書ける』|これで名人!

作文?そんなの簡単!

ドラえもんが電話の音で飛び起きるところから本書は始まります。電話の主はのび太くん。ドラえもんの道具を勝手に使い〈作文ワールド〉に迷い込んだまま、帰れなくなっちゃった!作文ワールドは、作文の達人にならないとその世界から帰って来れないのであ~る!そうこうしている内に海賊にしずかちゃんが連れ去られ、作文ロボット「スラスーラ」の力を借りながら、のび太、ジャイアン、スネ夫の作文作成が始まるのでありました。

本書はオールマンガ仕立てです。本を読むのが苦手な子も楽しく読める!

作文のコツもマンガで紹介されているので、勝手にザクッとまとめてみました。

  • 作文は手紙だ

作文は難しく考えずに、手紙だと思って取り組みましょう。手紙を書く時大事なのは「だれに書くのか」「どんな用事で書くのか」ですよね。相手と目的をはっきりと決めましょう。

そして、手紙の基本。いや、文章の本は3つの要素です。
・前文(あいさつ)
・主文(本文)
・末文(結びのあいさつ)
そして後付け(日付、名前等)でできています。

  • 自由作文はアイデア勝負!

作文は他のものになりきってもOK!自己紹介じゃなくて他者紹介をしてみたり、自分史や宇宙史を書いてもいいし、みんなが知ってる物語の続きを考えてもいい!「もし……だったら」「もし……れば」と、たらればで別の人になりきって書いたり、動物や物になりきって書くのも面白い。

未来の自分になったつもりでもいいし、自分が物語の主人公になったつもりで作文を書くのも、視点が変わって発見があるかも。

  • 作文になりやすいネタ/なりにくいネタ

作文になりやすいネタと、作文になりにくいネタがあります。ざっくり言っちゃうと、
・作文になりやすい→はっきりしたこと(イメージが浮かぶ)
・作文になりにくい→ぼんやりしたこと

具体的で特定の話の方が書きやすいんですね。えー、書くこと思いつかない!って人は、五感を磨け!

  • 気づいたこと、感じたことをメモに取ろう!
  • 作文を組み立てる

メモを見返し、〈はじめ〉〈なか〉〈おわり〉の三つに組み立てます。作文の基本はこれ。新聞作りも物語を作るのも同じです。手順は以下。
1、どんなことをしたか
2 その時の気持ち、思ったこと
3 どこを中心に書くか
4 箇条書きにする
5 書き出しを考える

  • 文章を正しく書く

文が間違っていては伝わりません。よく読み返してチェックします。

  • 物語を作る起承転結
  • 説明文、意見文、報告文、解説文

説明することをよく知っておくこと。読者にわかりやすく表現しましょう。説明していることがらと自分の関係を示しましょう。

  • 新聞を作る

新聞やかわらばんを作ってみましょう。いつ、だれが、どこで、何を、どういうわけで、どうしたかをわかりやすく書きます。また、構成を工夫しましょう。実際に新聞の構成の例が本書で紹介されています。

  • 読書感想文

読書感想文も手紙の形で書いてみましょう。図書紹介風にしてもいいね。

ダメな文

ダメな文というのも紹介されていまして、ブログを書くにあたり気をつけようと思いました(;’∀’)

  • 主語や述語がわからない文
  • 主語と述語が合ってない文
  • だらだら続く長い文
  • 内容がずれている文

このノリ、嫌いじゃないw

本書『すらすら作文が書ける』は全編マンガで、作文が楽しそうで誰でも書けるものであると紹介されています。「ドラえもん」ですから、もちろん終始ドタバタギャグであることも天晴。なかなかオヤジギャグきつくて、「子どもがこのネタで笑えるとでも!?」と逆に笑っちゃうオヤジっぷり。このノリ、嫌いじゃないです。

マンガなので、パッと一覧して作文の書き方がまとめられているわけではないので、手を動かしながら読むのが良いのかな?本書の内容の通り、メモを取りながら読んでまとめましょう。

あと、ドラえもんたちの顔のコレジャナイ感が、妙におかしいw僕らの〈しずちゃん〉はこんなんじゃないやい!ww

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『ドラえもんの国語おもしろ攻略 読書感想文が書ける』|これで名人!

読書感想文、これって得意な人いるの??あさよるも毎日読書感想ブログを書いているくせに、幼い頃から苦手だった読書感想文。いや、今だって「どうやって書くのか」と聞かれると困ります。ブログはあくまでほら、趣味で書きたいように書いてるだけだし…(;´・ω・)>

『ドラえもんの国語面白攻略 読書感想文が書ける』は小学生向けの読書感想文の指南書です。ページの半分くらいはマンガで構成されていて、読み物として楽しい!

のび太くんと一緒に読書感想文を書こう!

どうしよう!読書感想文を書かないと!

コンクールに出す読書感想文を宿題に出されたのび太くん。いつものようにドラえもんに泣きついて虎の巻を手に入れるも、タイムリミットはすぐそこ!そこへ家へ訪ねてきた〈のび朗おじさん〉に、感想文の書き方を相談します。のび朗おじさんは「自由に書くように」と教えてくれました。

それでも宿題が難航しているのび太くんに、物語の中のシャーロックホームズと直接話ができるひみつ道具を貸し出すドラえもん。ホームズから感想文を書く三つの柱を教わりました。さらに、マンガ家のフニャコフニャ夫先生に、人の心をつかむ方法を伝授されました。次はのび太くんが桃太郎に扮し、物語の世界に入り込み、実際にキャラクターに聞き込みをしてみたり、未来の道具で出木杉君にのび太くんの分の読書感想文を書いてもらおうと画策します。最後はやっぱり作戦失敗ですが、出木杉くんが読書感想文のコツをレクチャーしてくれました。そして最後は、タイムマシンで夏目漱石に会いに行こう!

ドラえもんの未来の道具を駆使し、あの手この手で〈読書感想文〉にアプローチします。それは〈本の読みかた〉〈考えかた〉〈自分の気持ちを発見する方法〉を手に入れる物語なのです。

物語のマンガ半分、感想文の書き方半分

本の構成は、マンガと文章が交互に挟まれています。ストーリ部分はマンガ、先生たちが教えてくれる〈読書感想文の書きかた〉についてはテキストです。イラストも散りばめられていて、楽しい雰囲気。マンガもお馴染みのキャラクターたちが登場しますから、とっつきやすいものです。のび太くんは粘り強くがんばり屋さんで、ジャイアンたちもそれを褒めてくれます。そして最後はのび太くんも読書感想文のコンクールで見事優勝!ハッピーエンドが待っています。

一辺倒な〈書き方〉だけじゃない

読書感想文の書き方を紹介する本て、いくつかタイプがありますよね。本書は、読書感想文へのアプローチの方法を多数紹介するものです。あの手この手と「読書感想文の書き方は一つじゃないんだよ」と子どもたちに語りかけるようです。それは冒頭で「読書感想文は自由に書くものだ」と宣言したのですから、「だけど自分勝手に書いていいわけじゃない」「人に伝わるように」「あなたの切り口で」と、じっくりと語りかけているのです。

読書感想文の切り口について、かなりたくさん紹介されています。ですから、もしかしたら選択肢が多すぎて混乱する子どもさんもいるかもしれません。適度に大人がサポートしながら使いこなしてゆくと良いと思います。

読書感想文はこう書く!

まず本を選ぶ。どうやって?好きなものでいいよ。だけど……本を読むのが大っきらいだったら、どうすればいい?それは、読んでみて、面白くなかったら途中でやめちゃっていい。「本は最後まで読まなないといけない」って思わなくていいんだ。最後まで自分の気に入ったものが見つかるまで、いろいろ読んでみよう。

正しい感想文の書き方が知りたい!という人は、まず「正しい読書感想文」って考え方をやめましょう。千差万別、みんな違った感想文を書いていいんです。良い子ぶったこと書かなくてもいいし、感動しなかったならその通り書けばいい。批判したり、これは違うって思ったならそう書けばいい。

どうしても書くことが見つからない!って人へのアドバイスもありました。

1 もう一度、本を読み直す。
2 目をつむって考える。
3 気分てんかんをする。
4 登場人物について考える。
5 とにかく何か書きだす。

p.40

それでもどう書いていいかわからない!ってときのコツを、「術」として楽しく教えます。

絶体絶命のピンチ! どうしても書くことが見つからない!

①「いいとこさがし」の術
②「へんなとこさがし」の術
③「なるほどさがし」の術
④「面白いとこさがし」の術
⑤「気になるとこさがし」の術
⑥「にたとこさがし」の術
⑦「きにいらないとこさがし」の術

p.41

そして、本を読んでも感動できないって人へのメッセージは、あさよるも支持します。

本を読んでも感動できないという人は
「こんな話で感動するほど、ぼくは単純じゃない」って書いたらいいんだよ。

p.42

感想文を書くときは、三つの柱を意識しましょう。

1 どんな本だった?
2 何について書かれていた?
3 読んでどう思った?

これを、順番に書くだけで、基本は読書感想文が完成します。大人も覚えておきたいコツですね。

理論や作戦、術を駆使せよ!

本書『読書感想文が書ける』の面白いところは、文章を書くテクニックを「○○理論」とか「△△作戦」「※※の術」と子どもでも楽しめる、親しみやすい名前で紹介されていること。これは、読書感想文が行き詰っちゃたときや、前回とは違った方法で書きたいなってときに使えます。使いこなせるようになれば、本のテイストに合わせてテクニックも変えていけると絶対楽しいですね。

組み立て理論

1 本との出会いを書く。具体的なエピソードを入れる。
2 ざっと読んだ感想をひとことで印象的に書く。
3 本のテーマについて書く。
4 そのテーマだと思った理由を書く。
5 大づかみしたストーリーや大切だと思うことを、文中から引き出して書く。
6 ストーリーや大切だと思うことについての、きみの意見を書く。
7 「もしも」の文を書く。
8 「もしも」の文の理由、きみの意見のモトを書く。
9 「だから」の文で、意見をまとめる。
10 感じたことをつけ加えて書く。
11 最後のまとめを書く。

p.79-80

こちら、フニャコフニャ夫先生から教わったもの。この構成のまま、中身を当てはめれば一つ読書感想文が完成しますね。本書ではもっとスラスラ感想文を書くための作戦も紹介されています。日頃から使えそうです。

読書感想文が難しいのは、書き出し。どんな風に感想文が始まるといいだろう?これは個人の美意識が働く部分でもあろうから、ぜひ吟味されたし。しかし、書き出しパターンを羅列されているのは役立つ~(当ブログでも参考にさせていただきますw)。

書き出しが決まれば、感想文もキマる!

1 「出会いがから入る」の術
2 「もしも」の術
3 「場面ぬき書き」の術
4 「体験から入る」の術
5 「感想ワード」の術
6 「お手紙」の術
7 「きっと・たぶん」の術
8 「やはり」の術
9 「セリフぬきし」の術
10 「ヤマ場から入る」の術
11 「反省から入る」の術
12 「ほらね!」の術
13 「コピーライター」の術
14 「べたぼめ」の術
15 「なりきり」の術
16 「まわりからせめる」の術
17 「基本にちゅうじつ」の術
18 「だれかの意見と対決」の術
19 「正直にぼやく」の術

p.104-109

書き出しはよくても、テーマが不明瞭だと読んでいる方もツライ。ぜがひでも何かしらかの「言いたいこと」や「考えたいこと」を設定しておきたい。そのためのテーマの見つけ方。子どもがここまでやれば大したものじゃないっすか?あさよるは「テーマ」なんて概念も持ってなかった子ども時代だった気がする……。

忘れちゃいけない、大事なテーマ探し。

1 「主人公のセリフに注目」の術
2 「主語に注目」の術
3 「本の説明に注目」の術
4 「キーワードをさがせ」の術
5 「登場人物に注目」の術
6 「結末に注目」の術
7 「なぜ? どうして? で押しとおす」の術
8 「マイテーマがあればOK」の術
9 「作者の気持ちを感じよう」の術
10 「感動がテーマだ」の術
11 「要約力でせまれ」の術

p.110-114

他にもたくさん、読書感想文の必殺技が紹介されています!これだけ種類を使いこなせれば……手練の読書感想文名人になること間違いなし!

  • 意見おし出し方程
  • 感想が中心方式
  • 問題発見方程式
  • 自分にこだわる方程式
  • 反対意見方程式
  • 「な・た・も・だ」作戦
  • 「5つの感想」作戦

そして、読書感想文の考え方も、まずは大人が知っておきたいなと思います。

  • 材料は多いほどいい
  • ストーリーを変えてみよう!
  • テーマはとちゅうでかわっていい
  • 書き手の立場で読む
  • 場面を読む
  • 批判しよう
  • 本は「置きかえられたもの」と考えよう。
  • 感想文は意見力だ!

いつかはオリジナルを

そしてそして、やっぱりいつかは〈自分のオリジナルの方程式〉を見つけましょう。その時に気配りする点は以下3つ。

1 相手に意味がきちんと伝わること。
2 書くべき要素(三つの柱)をちゃんと入れること。
3 読み手を納得させられること。

ここまで気配りと熟考をし、文章を書けるなら、人生素晴らしくね!?と羨ましくなりました。文章力って、大人になってももう悲しいくらい必要です……。SNSやLINEも文章だしね……。

健闘を祈る!

ブログで紹介した読書感想文の書き方に関する本

『読むことは生きること―読書感想文の書き方 中学生向き』を読んだよ

『読書かんそう文のかき方 中学年向き』を読んだよ

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『お父さんが教える 自由研究の書きかた』|これで「知った顔」で教えよう

こんにちは。夏休みの宿題をろくにやらずに始業式を迎えていたあさよるです……。ですので、「自由研究」を宿題に出された記憶がないのですが、やらなかったのか、なかったのか定かではない(;’∀’) しかし、一回だけ、「通貨」の歴史を調べて提出したことがあります。

あの時勉強した知識は今でも役立っているので、「やっぱ勉強はするもんだなぁ」としみじみ思います。そして、やはり〈レポートにまとめる〉って大事なんでしょうね。ただ調べっぱなしではなく、自分なりにでも考えてまとめるステップは、大人になっても試されている力なんでしょう……。

『お父さんが教える 自由研究の書きかた』は、親が子に自由研究の書きかたを教える際の教材として使えます。しかし、大人のあさよるにもこれは必要だと思い、手に取った次第であります。

お父さんが「どやぁ」とできる本

『お父さんが教える自由研究の書きかた』は、取り扱い方法があります。それは、自由研究に取りかかる子どもを前に、親が先に本書を読み、そして「どやぁ」と知った顔でレクチャーしましょう。

この本は原則、見開き1テーマで構成されています。読んでそのテーマがわかったら、お子さんには、まるで自分が考えたような顔をして教えてやってください。そして次のページのテーマにお進みください。

p.6

「自由研究の宿題をやりなさい!」と指示するのは簡単です。しかし、「研究ってなに?」「何をすればいいの?」という素朴なギモンに答えられる大人は、そんなに多くはないでしょうか。

大学でも専攻によっては、レポートをガシガシ書くところとそうでないところもあるし、卒論も必須じゃない学部もありますね(あさよるもレポート書く機会は少なかった)。

子どもと一緒に読みながら

大人が先に本書を読んでおいて、しかし教材として、一緒に見ながら研究の手引きとなります。「ほら、ここにも書いてあるでしょ」と知った顔で進めていきましょう。

低学年の子でも、大人と一緒に読めるように書かれています。言葉の意味の説明も、簡単に短くまとめて書かれています。

「研究する」ってどんなこと?

自由研究をあなどるなかれ!「研究」という意味では、難し~い研究と同じ!だから、研究のまとめ方にはやり方があるし、ルールもある。「自由研究」と言っても〈やりたい放題〉ではないんですね。

作戦をたてる!

まず自由研究を完成させるための作戦をたてます。「自由研究」だから、テーマは自由。事前に「これを調べたい!」って決まっている人はそれでOK。

「え、何をしていいかわからないよ…」って人は、身近なところや、好きなことからテーマを探します。家族やお友達とお出かけや遊びの約束の中から探してもいいですね。

そして、テーマを絞り込んでいく!これは大人も参考になります。

  • まず、大きなテーマを決める。例・魚
  • 次に、中くらいのテーマを決める。例・魚>サメ
  • 更に、三つ目のテーマを決める。例・魚>サメ>歯

最初「魚の研究をしよう」と決めただけでは範囲が広すぎますから、絞り込んでいくんですね。この絞り込みを3回することが大事だと紹介されていました。

情報の探し方・図書館で、インターネットで

研究のテーマが決まったら、さっそくテーマについて調べます。子どもの自由研究ですから、方法は主に二つ。

まず、図書館で資料を探すこと。そして、インターネットで検索すること。

図書館では、百科事典を使って調べてみようと案内されています。事典の引きかたも紹介されています。が、これは大人がさらに詳しく解説すると、よりよさそう。

図書館では、分からないことは司書さんに尋ねれば、資料探しを手伝ってくれたり、レポートの書きかたも教えてくれます。心強いですね。閑話休題的な感じで、図書館が何をするための施設なのかも紹介されています。

ネットでの資料の集め方

そして、現代はインターネットで調べごとをする機会がほとんどです。

気になるのは、ネットの情報って信用に足るの?研究資料として使えるの?ってこと。結果を先に言うと、ほとんどのWEB情報は研究の資料にするのは難しそう。WEBページは明日消えてなくなるかもしれないし、誰が書いているのかもわからない情報が多いからです。

研究に使えるデータとして、国や自治体が出しているデータが挙げられていました。もしこの情報が間違っていたとき、自治体に責任があることが明確です。

そう、WEB情報って、間違っていた時の問い合わせ先や、責任の所在が分からないのがネックなんだそう。これはインターネットリテラシーの話ですので、大人から子どもへ伝えておきたい部分ですね。

自由研究、レポートにはルールがある

自由研究がいくら〈自由〉とはいえ、やりたい放題やっていいわけではありません。

自由研究で守るべきルールは、まず情報の出どころ、参考文献や引用元を記すこと。そして、書きかたも決まっていることです。

引用、参考文献の扱い方

本で読んで調べた情報は、勝手に自由研究に使っていいものではありません。本に書いてあることを写すときは、誰のどの本に書いてあったのかきちんと明記して、誰が見ても分かるようにします。

研究するにあたって読んで調べた本も、参考文献として明記します。

理科の研究は、誰がやっても再現できるように

理科の研究では、実験をして確かめることもあります。このとき、実験の結果は誰がやっても同じ結果が得られないといけません。「自分がやったとき」と「友だちのAくんがやったとき」で結果が異なっていては、検証できません。

結果だけでなく、実見の手順もよく考えないといけませんね。

清書するときのルール

いざ!自由研究を清書するときも、書式にルールがあります。

まず、鉛筆ではなく消えないペンで書くこと。あとから改ざんされないように。

そして、大まかに序論→本論→結論の順に書きます。

序論は、調べたいと思った理由と、テーマをわかりやすく。本論は調べたことを書きます。ここでは感想は書きません。そして、結論で、自分の考えを書きます。最後は、完成した原稿のホッチキスの止め方まで紹介されています。

大人も使える?少なくともブログでは使える!

さて『お父さんが教える自由研究の書きかた』は、小学生の子どもとその親を対象にした本です。が、これ、意外と大人も役に立つかも?と思ったのがあさよるの感想。

先にも書きましたが、レポートや論文を書きなれている人はいいですが、そうでない人にとっては「自由研究」であっても謎が大きいですよね。かなりわかりやすく、子どもでも分かるように本質的な話がなされていて、いい本だなと思います。

「マジメ」な本なんです。でも、やわらかい文体で読みやすい。

お子さんの宿題の応援にも最適ですが、ブログを書いている人にも役立つかもと思いましたw 当あさよるネットも、少しはマジメな感じになればいいのになぁ。

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『たねがとぶ』|雑草って!野の草って!ロマンなのよ!

当ブログで絵本を紹介するのは初めてかも?あさよる自身、大人になってから絵本を読む習慣は少ないのですが、Amazonランキングで『たねがとぶ』がランクインしていて、めっちゃ気になって入手いたしました。

だって、タイトルからして気になるし、表紙のイラストもすばらしい!

作者の甲斐伸枝さんは、植物の絵本をたくさん描いておられるようですね。それも、日本のどこにでもある野の草が扱われているんです。

あさよるは幼少時代、日々お散歩に繰り出し続けました。その時、小脇に抱えるのは植物図鑑。田んぼ道を歩きながら、端から知らない植物を図鑑で探して回るのです。……何が楽しかったのか覚えておりませんが、雑草って!野の草って!ロマンなのよ!

丁寧で色鮮やかな水彩がステキ!

『たねがとぶ』は、ほんとに道端や電車道に生えている、どこにでもある植物づくし!いわゆる「雑草」というヤツですよ。

魅力的な表紙のイラストが、延々とページをめくっても続きます。

あざみ、たんぽぽ。すいば、おおばこ、すみれ、しろつめくさ。名前を知らなくても大丈夫。見れば絶対に知っている植物ばかり。いわばオールスターズですな。

イラストも、水彩で特徴をとらえて、色鮮やかに描かれています。図鑑みたいな精密なものではなく、ササッと程よく力が抜けた感じが生ますぎる。きちんと、情報の取捨選択がなされていて、図鑑ではなくあくまで〈絵本〉として成立させているのもすごい!

あさよるもこれくらい絵が描けるようになりたい。

時間の移ろいを、感じる

ページをめくり、視線を動かすことで、どんどん時間が流れていく構成も、子ども向けの絵本でありながら、ドラマチックに物語が展開される作りがすごい!もちろん、絵本ですから文章は最小限ですよ。

花が咲いて実がなって。道端の花も、空き地の花も、畠の花も。

そして、種の構造や形をズラッと並べて見せるページは、これは大人でもワクワクしちゃうでしょう~。『しろくまちゃんのほっとけーき』の、見開きでホットケーキが焼けていく様子が並んでるみたいなさー。

そして、これまで見てきた種をつけた植物たちは、やがて旅に出る。風に吹かれてゆくもの。はじけて飛んでゆくもの、こぼれて、虫に運ばれるもの。

手触り、肌触り

もちろん本を読んでも視覚情報しかないのですが、まるで手触り肌触りまで感じるようだし、葉っぱの緑のにおい、土のにおい、水くさい香りまで思い出します。

で、ちゃんと種を触った手触りを、擬音を使って触れられているのも、これはあさよるの中の子ども心をくすぐりまくりですよ。

おさえてごらん。
ぱち ぱち ぱち。

さわってごらん。
ぴょん ぴょん ぴょん

おしてごらん。
ぴん ぴん ぴん

はずしてごらん。
ぽん ぽん ぽん

p.24

てな感じで。絵がないとこの心地良さが伝わりませんが、手の感覚とその様子をあらわす擬音が結び付いているのが、小気味いい。片栗粉をキュッキュッってするような。

絵本も、今読んでも楽しいね

絵本ってページも少ないし文字も少ないけど、想像以上に情報は詰まっているんですね。

あさよるは他にも、作者・甲斐信枝さんの『雑草のくらし』も読みました。こちらも良書。

この赤い植物はよく見かけますが、名前を知らなかった。「すいば」というそう。

ワックワクですな。絵本、たまに読んでみるとイイネ。

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