

あさよるは若い頃、格式ばった取って付けた敬語や遜りや謙譲が大嫌いでした。素朴な言葉で、自分の言葉でしゃべればいいじゃん!思いが伝わればいいじゃん!
しかし、歳をとると考えが変わるもので、もっと「伝え方」のバリエーションが欲しいなぁと思うのです。例えば、自分より若い人に話しかけると、相手の人は明らかに緊張して気を遣ってくれます。「フラットに話してほしいなぁ」と思っても上手くいきません。〈人の気持ちをほぐす〉言葉が欲しいなぁと思います。
ちょっと〈気の利く大人〉になる
『できる大人のモノの言い方大全』はもうタイトルがすべてを語っています。ちょっとした言葉遣いで、人との関係は変わるものです。「余計なひと言」で反感を買ったり、たったひと言で疲れが吹っ飛んだり。人が人と関わって生きている限り「言葉」のパワーは重要です。
みなさん苦手なシチュエーションってありますか?
あさよるはクレームや人の間違いを指摘するのが超苦手です。遠まわしに言いすぎて相手に伝わらなくって、余計イライラして感情的になってしまったりとか、一人でジタバタしてしまいます。業務連絡としてスマートに伝えられたらなぁ。そして、人を「褒める」のも出来てない……。いつも人から自分が褒めてもらった時に「あ、また自分ばっかり自分の話をしてしまった……」と気づいて落ち込みますorz
『できる大人のモノの言い方大全』は、日頃「うまく言えない」ひと言が総まとめになっています。ほめる、もてなす、断る、謝る、反論する。
あさよるは中でも、なんとなく言い出しにくいことをサラリと自然に言える「言い方」がいっぱい詰まっていてイイネ!と思いました。
特に覚えておきたいと思ったのは、この3つ。内2つは相手にとって嫌なことを伝える方法です。これを上手になりたい!
- クレームを上手に言える
- 難しい断り方、謝り方を増やす
- 人を上手にほめる
「言いにくいコト」こそコミュニケーションに必要
クレームを上手に言える
大人になれば、時にはクレームをキチンとつけなきゃいけないときもあります。しかし、言い方に失敗すれば、迷惑なクレーマーだと思われては敵いません。
「違うの!違うの!私は迷惑をかけたいわけじゃなくって!」
心の中で繰り返しながら、できるだけ柔和に、優しい雰囲気で明るく伝えるのですが……話がこんがらがってしまうことも。角を立てずに!円滑に!やりたいのよ!
第8章 世渡り上手は角を立てずに「自己主張」ができる!の「それ違います!」を上手に伝える方法が役に立ちました。
- 言いにくいことを言うときの「前置き」
- 相手を怒らせずにクレームをつけるコツ
- 相手の嫌味をさりげなくかわすには?
- 部下をやんわり注意するときの言葉
「お言葉を返すようですが」「大筋ではそうかもしれませんか」くらいはあさよるも言えますが、「おっしゃることはよくわかりますが」「ぼくもあなたの立場なら、そういうと思うんです」というのは、なかなか言えないなぁ。
一旦相手の気持ちに共感したり、相手立場に立った発言をした上で「しかし」と続けば、ケンカ腰には見えないφ(..)
難しい!断り方、謝り方
人にお断りをするのもムズカシイ。お誘いをお断りする、縁談を断る、商談を断る、シチュエーションはさまざま。また、誤り方もバリエーションが欲しい。「〈もうしません〉〈気をつけます〉って、前も同じこと言ってたじゃないか!」って人の話を聞いていても思います。自分で言っていても思います(;´Д`)
第3章 カシコい大人はこの「断り方」「謝り方」でピンチを抜け出す!と、一章丸々「断り方」「謝り方」に割かれています。
断る際は、ズバッと言う前に、ワンクッションを置く。「よく考えさせていただいたのですが」「あいにくですが」と、この出だしの時点で相手に結論が伝わっています。また「お役に立てず残念です」「お汲み取りください」と、「いりません」「やめます」を他の言い方に変えます。厄介ごとを断るときの「安請け合いして、かえって迷惑をおかけしては……」というのは、是非に使いたいですw
謝るときは「申し訳ありませんでした」「お詫び申し上げます」と率直な言葉がやっぱ大切ですね。「面目ありません」「このたびはこんなことになり」くらいのレパートリーは持ちたいなぁと思いました。「肝に銘じます」「申し開きがないことです」とか、言えるようになりたい。
人を上手にほめる
スゴイなぁ、敵わないなぁという気持ちを、上手に相手に伝えたいなぁと思うも、取ってつけた言い方になったり、嫌味に聞こえてしまわないか気になることもあります。
- 思わず相手の顔がほころぶ定番フレーズ
- 気配り上手が使いこなす秘密のフレーズ
それ!それ!
- 「頭の良さ」をほめるにはコツがいる!
- 「ほめ上手」になるには、「ほめられ上手」になろう!
このあたりも気になるのですが、
なんて上級者っぽい感じがします。
「魅力的ですね」「品がありますね」「似合ってますね」って、言葉はありふれていますが、なかなか人に向かって発したことはない言葉……こういうのスマートに言える人になりたい……。
バリエーションがコミュニケーションを円滑にする
モノの言い方のバリエーションが多いことに、あさよるは勝手な嫌悪を感じていました。おべっちゃらや、心にもないことをペラペラと舌先三寸で言うことだと思っていたからです。
しかし、「言い方」のバリエーションって、多様なコミュニケーションを手に入れるツールなんだなと気づきました。そう、言葉って、他人と自分をつなぐ道具です。
より豊かな人間関係を築くために、いろんな「言い方」を手に入れる必要がありました。
思えば、未成年の若い頃は、友人たちとのすれ違いに心を痛めていました。理由は、今ならなんとなく分かります。お互い思いやりも足りず自分勝手に振る舞っていました。そして、何といってもボキャブラリーが今より貧しかった!だから、誤解もしまくり&されまくりで、意味もなくヒドイことを言いまくってた&言われまくってたと思います。
言葉の使い方、そして使える言葉の数、言い方の数は、人間関係を円滑にするものだと思います。少なくとも、不用意に人を傷つけたり、苛つかせる機会が減るんじゃないかと思います。
大人だからこそ、スマートに、人とぶつからないように「言い方」って大事だな。
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