リーダーシップ

『会社のルール 男は「野球」で、女は「ままごと」で仕事のオキテを学んだ』

会社は「男の子のルール」で動いている!

男性のルールを知り、そこで「闘う」作戦を立てろ!

口コミで知っていたけど、タイトルに(-_-;)シラッ

「会社のルール 男は「野球」で、女は「ままごと」で仕事のオキテを学んだ」

↑このタイトル見てどう思われます? あさよるは「なにこれ!?性別で決めるけるわけ!?」なんてイタイ感じに反応しておりました(・∀・;)>

Amazonのオススメやランキングで見かけてはいたんですが、変な思い込みが炸裂してしまいなかなか手に取れませんでした。

で、先日たまたま図書館の棚で見つけ、パラパラと中身を見てビックリ。

「あれ…思ってたのと中身違う!!」 そして、なんだか面白そうなので、あの毛嫌いしていた思い込みも忘れて読みふけったのでしたw

男の子と女の子、遊びのルールが違っていた

まずは『会社のルール』のざっくりした概要。

男女同権が叫ばれ、日本でも女性の社会進出が進んでいます。その一方で、未だエグゼクティブな地位の女性は少ない。中には、男性と同じように昇進できず、伸び悩んでいる女性もいるでしょう。

『会社のルール』ではその理由を、ズバリそのまま「会社のルールを理解していないからだ」と説きます。

会社のルールとは、男性のルールです。少し前まで社会は男性のものでした。ですから、会社組織も男性のルールで動いています。

まず、我々は社会のルールを子供時代の「遊び」の中で学んでゆきます。本書の表現を借りると、男の子は「野球」で、女の子は「ままごと」で仲間内のルールやコミュニケーションを学びました。「いや、自分はサッカーだった」とか「いいえ、私は鬼ごっこが好きだった」とか、個人差はあるでしょうが、「象徴的な遊び」という風に、あさよるは理解しました。

さて野球は、敵と味方のチームに分かれて戦います。しかも、さっきまで憎き敵として戦っていた相手と、次の試合では味方同士として助け合い励まし合ったりします。試合中、作戦でモメることもあります。味方の失敗のせいで点数が取られてしまって、腹が立つこともあります。しかし、それらは「試合」の中での話。一旦試合が終われば、さっきまでのモメゴトや怒りも忘れて、ケロッとしちゃいます。だって、ただゲームしてるだけですから。

男性は「野球」というゲームによって、チームプレイを学びます。そして、試合中のイザコザは、次の試合には持ち越しません。これが男性のルールです。そして会社のルールでもあります。仕事中はチームワークを優先し、個人間の私情はワキに置かれます。仕事中の失敗やイザコザも、持ち越しません。

一方、女の子は「ままごと」でルールを学びます。ままごとでは、まず誰もが別け隔てなく平等であることが優先されます。遊び友だちの間で上下関係はなく、公平です。誰かが抜け駆けしたり、ズルすることを嫌います。良いことも悪いことも、みんなで分け合うことが重んじられるんです。これが女性のルール。公平さや平等を優先し、上下関係を作りたがりません。

男性と女性、それぞれルールが違うんです。

そして、会社は男性のルールで動いています。チームで「勝つこと」に特化した男の子のルールの中に、平等を重んじる女性が飛び込んでゆくと、どうもルールが馴染みません。

本書『会社のルール』は、女性蔑視や、あるいは女性の地位向上を叫ぶ内容ではありません。主張は一つです。会社は男の子のルールで動いていることを知り、男性のルールを利用すべき!

女性が出世に遅れたり、成果を上げにくいのは、ルールが違うからじゃね?という本。

この本を読んだ感想

女性が「闘う」ための作戦

どうやら、女性が社会で闘うためには、それなりの「作戦」が必要なようです。

社会は変わっているとは言え、まだまだ会社は男性のルールが色濃く残っています。「だったらば、そのルール攻略してやんよ!」

そんな勢いのある本で、読んでいてワクワクしました。「そっか、私も戦い方を知れば、まだイケるかもしれない!」とよくわからぬヤル気もモリモリを沸き起こります。

あさよるは、ままごととか、女の子ばっかり集まってする遊びが嫌いで、いつもバックレていました。だけど、だからと言って男の子と混ざって遊ぶこともしませんでした。ということは……女の子のルールもよくわからず、男の子のルールも知らないってこと!?

焦りますΣ(・∀・;)。

世代や育った国、地域で違う?

『会社のルール』の著者パット・ハイムさんはアメリカはロサンゼルスで活躍するコンサルタント。ですから、本書内で語られる「男の子」「女の子」も、ロサンゼルスの遊び事情じゃないかと思います。

日本人の子どもも、野球もままごともしますが、アメリカの子供と同じような感じで遊ぶのかなぁ?とちょびっと謎。少なくとも、あさよるが子供の頃は街に子供が無断で野球ができるスペースなんてなかったですし。

同じ日本国内で、同じ世代の人でも、生まれ育った地域によって「遊び」に差はあるのかなぁ?など、「子供の遊び」の喩え話の部分に、ややひっかからないでもない。

けれども、「男女でルールが違うんだ」という主張は、あさよるも納得できるものでした。

まだまだ会社は“男の子”のもの

女性が理解し、クリアしなきゃいけない課題は「会社は男の子のものなんだ」ということです。

はじめは極端な内容だと思って読み始めましたが、読み進めるごとに、女性の「あるある」が満載でした。

平社員だった頃は目一杯活躍できたのに、部下が出来た途端、上手く行かなくなる。

女性が他の女性社員を叱ったり、対立する意見を発言したとき、そのワダカマリは会議が終わっても、次の日になっても延々険悪に……。

女性上司がナメられるのは、「女性だから」ではなく、女性は上下関係を嫌い、部下にもフラットに対応してしまうせいじゃないか、というのは眼から鱗。

あさよるも、男性が自分にナメた態度をとる時に「女だからナメられた!!」と思ってたけど、違うのかもΣ(・∀・;)

そもそも「会社のルール」に無理解で、コミュニケーション方法が適切でなかったのだと思い至りました。

もっと読み込みたいです。

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『EQリーダーシップ 成功する人の「こころの知能指数」の活かし方』

「共感」が人を惹きつける!

リーダーに必要な「知性ある共感」が、人を動かすんです。

「リーダーシップ」が試されている

「リーダーシップ」について書かれた本を、あさよるネットでも紹介しました。

伊賀泰代さん『採用基準』では、世界で通用する人材は、リーダーシップのある人物だと書かれていました。すべての人がリーダーシップを持つことで、チーム全体が活性化します。

瀧本哲史さん『君に友だちはいらない』では、若い人へ仲間探しの大切さが説かれていました。ここでも、リーダーシップのある仲間を集めよ、というのです。

小倉広さんの『自分でやった方が早い病』では、タイトルそのまま「他人に任せるより自分でやった方が早い!」と人から仕事を取りあげ、傲慢で結果、生産性も低い人物について一冊丸々紹介されていました。はい、これリーダーシップとは真逆の考え方なんです。

「リーダーシップ」についてもっと知りたいなぁと、『EQ リーダーシップ』を手に取りました。

リーダーの資質:EQ、感じる知性

『EQ リーダーシップ』と本書のタイトルでもある「EQ」。本書冒頭では「感じる知性」と紹介されています。

本書はこの「EQ」の高い人物(リーダー)が組織の中でどんな働きをするのか、どのような効果があるのか、たくさんの事例を交えながら紹介されています。

リーダーとは冷静で冷徹、血も涙もない決断をする人物ではありません。「共感」する力こそ、EQに欠かせないものです。それはなにも、他人甘く「なんでもOK」しちゃうということでもありません。

自己管理がしっかりとできることは当然ですが、だからと言って全ての感情を我慢し、封じ込めることはありません。従業員に共感できるリーダーは、悔し涙に一緒に泣いたり、喜んだり悲しんだり、感情を適度に表現します。

完璧に感情を封じ込めてしまうと、冷たくてとっつきにくい人物になってしまいますからね……このへんの加減が難しいなぁと感じました。

内容ボリューミーで難しめ?(^_^;)

あさよるは、EQがとても低いのだと自覚しました(苦笑)。ですから、正直『EQ リーダーシップ』を読んでも、あまりにも自分が至らなすぎて、分からないというか、難しい内容に感じました……(T_T)

また、リーダーシップに必要な資質、能力はあって当然のお話です。経験値や頭の回転の速さ、決断力など、それ以外の力があって、かつEQが伴えば、周りの人をまとめ動かせる人物になる、ということです。

本もボーリュームある内容で、読み応えたっぷりの一冊。じっくり時間をかけて、腰を落ち着けての読書にぴったりです。

( ̄ー ̄)bグッ!

リーダーシップにもスタイルがある!

リーダーシップには6つのスタイルがあります。

  • ビジョン型リーダーシップ
  • コーチ型リーダーシップ
  • 関係重視型リーダーシップ
  • 民主型リーダーシップ
  • ペースセッター型リーダーシップ
  • 強制型リーダーシップ

ビジョン型リーダーシップは、共通の夢を描き出し、それに向かって人々を動かします。

コーチ型リーダーシップは、個々人の長所や才能を活かし、それを組織の目標に結びうつけます。パフォーマンスの向上を援助します。

関係重視型リーダーシップは、人と人とを結びつけ、亀裂を修復します。ストレスの掛かるシーンで、モチベーションの向上に繋がります。チームの仲間の結束を強めます。

民主型リーダーシップはメンバーの参加を歓迎し、従業員らからの貴重な提案を組み上げます。全体から賛同やコンセンサスが得られます。

ペースセッター型リーダーシップは、難易度の高い目標達成を目指します。高いモチベーションのチームから、高レベルの結果を引き出します。ただ、稚拙な使用をされることの多いリーダーシップで、故にマイナスに働くことが多いのが特徴です。

強制型リーダーシップは、緊急時に必要なリーダーシップです。恐怖を沈め、冷静に機器に挑みます。こちらも、誤用されることが多いため、マイナスの結果が多いのが特徴です。

知性ある共感には力がある

「共感する」というと、情にほだされたり、感情的になるあまり、不適切な判断を誘発してしまうものではないかと恐れていました。

しかし、『EQ リーダーシップ』で語られる共感は、ただの共感ではなく、「知性ある共感」です。知性的であることと、人の心に共感し、その感情に働きかけることは、より大きな力を引き出すものだと知りました。

「EQテスト」なるものも、ネットで検索すればたくさんヒットします。あさよるの場合……やっぱりどれも結果奮わずでしたが……(^_^;)>

一生変わらないとも言われるIQとは違い、EQは後天的に変化してゆきます。あさよるも、今後の取り組みとして、新たに「共感」という軸が加わりました。

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『お金を稼ぐ人は何を学んでいるのか?』|自分の弱みが強みになる

こんにちは。あさよるです。

本を読む目的って複数あります。まずは、ダイレクトに「知識」を得たいとき。ほかには、好奇心やワクワクドキドキを感じたいとき。困ったときに解決策を探すこともあれば、話題作が気になって手を伸ばすこともあります。

今日紹介する『お金を稼ぐ人は何を学んでいるか』は、「お金を稼ぐ」ことに話題を絞り、頭の中の「モヤモヤ」「引っかかり」を取ってくれるような内容です。そもそも「お金を稼ぐ」って、大事なことなのに大っぴらに話せない感じって未だにありますよね~。だからこそ、読書で「あ、そっか」と気づきがあれば上々!

「決めつけ」と取っ払う

本書を読んでいると、「ああ、あさよるも〈思いこみ〉〈決めつけ〉」をたくさんしてるなぁと再認識し、反省しました。たとえば、著者の稲村徹也さんは高卒で、20歳くらいのころにホームレスの経験をしたり、30歳になる頃には億単位の借金を背負っていたそうで……ここだけ話を聞くと「成功している」ような感じはしないですよね。特にあさよる自身、大学進学に失敗し苦い思いをしたせいなのか、「高卒」という肩書が気になっていて、改めて「あさよるには学歴コンプがあるんだ」と認識しましたorz

コンプレックスがあると、それは「やらない言い訳」に変身します。あさよるの場合だと「学歴がないからアノ仕事はムリ」「どうせダメだ」と、そもそも「やりたい!」って意欲すらなくなってしまいます。実際にはチャンスがあるかもしれないし、なければ「自分で何とかできる」ことかもしれないのに、最初っから「できない」「やらない」なんですよね。自分への「決めつけ」「思いこみ」によって、自分自身の道を閉ざしてしまっています……。

「再就職を考えるならブラック企業が狙い目?」という話も、これだけ聞くととんでもない話に聞こえますw しかも、来年倒産する会社を選べ!と、超カゲキ。学習はやはり「実学」あってこそ。ということで、なんでも、まずこの来年倒産しそうな会社で5年勤められたら、あなたは成功できるw

引用しますw

実地の学びということで、私がセミナーなどで強調しているのは「再就職を考えているならブラック企業を選べ!」ということです。
それも、
「来年には倒産すると噂されている会社に勤めなさい」
とつけ加えます。
この会社が仮に倒産せず、あなたが5年間勤め上げることができたとしたら、あなたは間違いなく「成功」できます。
なぜならブラック企業は、長時間労働に給与未払い、売り上げ低下に大赤字、ついには借金地獄や不渡りもあり、おまけに社内紛争にも出会えるからです。
どれもこれも避けて通りたいマイナス面だらけですが、私にとっては楽しいこと満載の、毎日ワクワクして過ごせる環境です。

p.110-111

レベル高すぎww これは経営者向けの指南ですね。著者自身も、マイナス要素を抱える会社を経営していた経験から、「どうやって切り抜けようか」と知恵を絞っていることが毎日ナチュラルハイ状態だったと回想しておられますw

確かに、これから自分が経営者になる人は、会社経営の「終焉」に立ち会ってみるって、「実学」かもね。

「学ぶ」ことをやめない

本書のタイトルは『お金を稼ぐ人は何を学んでいるのか?』とあるように、何を「学ぶ」のかが語られています。「学ぶ」といったら、スクールに通ったり、誰かに指南したり、テキストを解くことを想像してしまいがちですが、違います。先ほどの「ブラック企業で学ぶ」もそうですが、自分が「学ぼう」と思えば、どんな環境からでも学べるのです。例え、勤務先が来年には倒産しそうでも、そこから「学ぶ」たくましい人もいるんだなぁ。

「時間がないから」「家族がいるから」「忙しいから」と学びを先送りする必要はなく、今すぐ今の環境から学べるって、これに気づけると強い。著者はホームレス経験で出会った年配のホームレスが、最初のメンター的存在だったと回想しておられます。

「時間がないから」「家族がいるから」「忙しいから」勉強できないって、逆に言えば「時間があって余裕があるとき勉強する」って意味になっちゃいますが、むしろ逆境の中でこそ「学び」があるのかもしれません。そこから抜け出すって、強烈な目標がありますしね(;’∀’)

「人生」のスケールで考える

忙しいと目の前の事柄で頭がいっぱいになってしまいます。しかし「お金を稼ぐ人は何を学んでいるのか」というならば、「人生をどう生きるのか」というスケールから、目前の問題を考える視点が必要なのかな?と思います。著者の稲村徹也さんも波瀾万丈な半生を送って来られたようですが、諦めたり腐ったりしないのは「人生」って尺度を持ってるからじゃないかしら。

今「欲しい」とか今「したい」って、今の欲求に流されがちですが、人生のスケールで「欲しい」「したい」を考えると、選択が変わり……ますよね?

あさよるも、ずっと今の衝動を抑えられなくて、お金をどんどん使っちゃったり、思いつきで行動して自分自身が疲弊している時期があったんですが、その時って「刹那主義的」で「何にも考えられない」ような心境だったかも。今思うとヤバイ(;’∀’)

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『世界で通用する人がいつもやっていること』|能ある鷹になる

中野信子『世界で通用する人がいつもやっていること』イラスト

こんにちは。東大卒で脳科学者の中野信子さんの本が面白くてまた手伸ばしてみました。中野先生はMENSAの会員でもあるそうで、まさに才女。美人でチャーミングで、憧れまっす( *´艸`) ちなみにMENSAとは「人口上位2%の知能指数 (IQ) を有する者の交流を主たる目的とした非営利団体」by Wikipedia だそうです。

十分に中野先生もすごい人ですが、すごい人が世界のすごい人の特徴を紹介するのが本書です。

すごいすごいといっても、すごい人と普通の人の差って少しで、少しの違いがこんなに成果の差になるのか~と圧巻。あと、我々凡人も、少し変わるだけでも、大きな変化があるのかもと、励まされもしました。

すごい人のすごいトコロ

本書『世界で通用する人がいつもやっていること』の冒頭は、世界のすごい人の特徴が紹介されます。ザックリ見出しをまとめると、

  • 空気は読まない
  • 勝ちを譲る
  • 決まった儀式を行う
  • ニコニコしながら主張する
  • あきらめない
  • 自分の得と相手の得を考える
  • 聞き上手
  • 欠点を受け止める
  • 仕事が楽しそう
  • 嫌いな仕事は他人に振る
  • 褒め上手

最初の「空気を読まない」という言葉を聞くと、協調性を欠いて他人に迷惑をかけることだと思うなら、それは間違いです。周りの雰囲気に流されずに、自分の考えをキッパリと伝えることで、評価を得ている人の話です。苦手なこと、したくないことに時間を使わず、自分のやるべきことに集中します。「嫌いな仕事は他人に振る」も同じですね。イヤない仕事を押し付けるという意味ではなく、自分で苦手を認識して、周りの人に助けてもらいながら仕事をしているのです。

「勝ちを譲る」は、まさに「能ある鷹は爪を隠す」状態のことです。有能な人は、幼い頃から「すごい」「かしこい」と言われ慣れている人が多いから、今さら褒められたいと望んでいない。むしろ、自分の能力を他人に披露しないんだそうです。

また、私利私欲に走らず、かといって捨て身の献身をするわけでもなく、「自分の得と相手の得を考える」、すなわち「ウィンウィン」ってヤツですね。それを実際に話をまとめていくのは、まさに優秀な人ですな。

生まれながらに「すごい」人はいない

「すごい人、優秀な人は、そもそもわたしたちとは違うじゃん」と、イジけながら読み進めていると、きちんとエクスキューズなされていました。

彼らは、「もともとすごい人」ではなかったのです。いい人材を集め、いい友人を惹きつけるために、人の何倍も、何十倍も、心を砕いています。いい人材にとって魅力的な自分であるための努力を、決して怠らないのです。

p.75

生まれながらに有能なわけではなくて、そうなるよう努力をしている……。身につまされます。事実、我々は社会で人と関わって生きていますから、横暴で迷惑な人は、つまはじきにされてしまいます。有能な人ほど、他者との関わりを大切にし、人の心を動かすために苦心しているんですね……。

夢をつかむ!

すごい人は、流れ星を見たらすぐに願いごとができる! どういうことかというと、自分の目標を片時も忘れず、いつも考えているからです。みなさんも、偶然チャンスが舞い込んできたのに、準備が整っていなくて先送りにしちゃったことありませんか。「幸運の女神は後ろ髪がない」なんて言うように、その場で手を伸ばさないと、一瞬でも遅れるともう手が届きません。

だから、いつかやってくる「その時」のための備えこそが大事です。

備えは、栄養管理や、身だしなみまで至ります。「いつでも大丈夫」な状態を作るのですね。

中野信子『世界で通用する人がいつもやっていること』イラスト

すごい人は、すごくなれる環境を作る

自分の非力さ、無能さに軽くめまいがしてしまいそうですが、世界に通用する人は、自分の能力上げるための「環境づくり」に力を入れているようですね。例えば、テスト前のルーチンとか、規則正しい生活とかがその類。

「集中しないと」「勉強しないと」と思い詰めず、「勝手に集中してしまう~」「自動的に勉強モードになる~」という環境を整えるのです。遊び道具やテレビや音楽の流れる机で勉強は難しいので、ガッと集中するしかないスペースを設けましょう。

また、とてもじゃないけど不可能な目標を立てても、そんなの取り組む気になりません。それよりも、身近で今から始める目標を設定し続けましょう。

んで、よく寝る。

脳科学者の中野信子先生ですから、脳の機能として睡眠の重要性と、勉強して寝ると記憶に定着しやすいことが紹介されています。くれぐれも一夜漬けはやめましょう。

「やらないこと」リスト

あさよる的に、今日から実践ようと思ったのは「やらないことリスト」を作るという話です。「やることリスト」を作ってる人は多いでしょうが、時間切れになってしまうこともありますよね。TODOも大事ですが、時間管理には「今日はやらないこと」を明示しておくと、余計な時間が取られなくて済むというワケ。やることに集中するためには、なるべくやることは少なく減らしていく方がいい。そのための「やらないことリスト」。

あと、自分のやったことを記録に残しておくこと。これは、自分の努力を記録することであり、客観的に自分を見るための道具にもなります。そう、世界に通用するすごい人って、自分の長所も短所も客観視できるのです。

「謙虚」というのはすごい人が謙遜するから「謙虚」なのであって、あさよるのような人間が「いやいや……///」「大したことないです」と言っても、それは事実を述べているに過ぎないのだった。

関連本

『正しい恨みの晴らし方』/中野信子

『正しい恨みの晴らし方』|最高の復習は……

『サイコパス』/中野信子

『サイコパス』|冷静で共感しない人たち

『脳内麻薬』/中野信子

『脳内麻薬 人間を支配する快楽物質ドーパミンの正体』|誰もがドーパミン依存!?

『あなたの脳のしつけ方』/中野信子

『あなたの脳のしつけ方』|モテも運も努力も脳次第?

『ウケる技術』/水野敬也,小林昌平,山本周嗣

レベル高すぎ!?笑いのコミュニケーション|『ウケる技術』

『超一流の雑談力』/安田正

『超一流の雑談力』|当たり前だけど難しい「雑談力」!

『GRIT やり抜く力』/アンジェラ・ダックワース

『GRIT やり抜く力』|失敗して挫けても、必ず立ち直る

『最強の働き方』/ムーギー・キム

『最強の働き方』|ホントにすごいヤツはこんなヤツ!

『すぐやる!「行動力」を高める“科学的な”方法』/菅原洋平

『すぐやる!「行動力」を高める“科学的な”方法』|あとでやろう→できなかった→罪悪感

『休む技術』/西多昌規

『休む技術』|頑張って休もう!?「動の休み」もあるんです

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『科学がつきとめた「運のいい人」』|きっといいことがあるはずだ!

『科学がつきとめた「運のいい人」』挿絵イラスト

こんにちは。昨日の記事で「おっちょこちょい」だと告白しましたが、なんとかやっている自分はすこぶる「運がいい」とも思っている あさよるです。本書『科学がつきとめた「運のいい人」』によりますと、「自分は運がいい」と思っている人はホントに運がいいそうなので、これは良いことを知りました。

と、著者の中野信子さんの著書も数冊読みまして、どれも面白かったので、本書も読む前から楽しみでした。

運のいい人の特徴

本書は「運のいい人」の特徴を挙げ、それを科学的な考えに当てはめてゆきます。

「運のいい人」とは、自分を大切に扱い、自分の価値観を持っています。自分に厳しすぎず、失敗しても落ち込むまで卑下しません。自分の直感や感覚を大事にします。自分のことを好きでいて、「自分は運がいい」と思っています。

運のいい人は、良くも悪くも自分の軸で、自分の考えで行動し、自分の意志や肉体を大切に扱っているんだそう。難しいのは、社会の中で「善し」とされる「真面目でキッチリ他人の指示に忠実に従う人」とはかけ離れている点ですね。運のいい人は不真面目とは言いませんが、自分の意志や価値観で行動するので、他人の指示や社会の常識からはズレた言動をする場合があります。

「自分を大切にする」というのは、説明しないと語弊があるかも。自分に甘くワガママ放題するってことじゃないんですよ。自分を、一人前の一人の人として扱って、家の中で一人でいても、粗末な道具を使ったり、だらしない服装で時間を過ごさない。お客さんをもてなすのと同じように、自分のことも扱うんです。

また、「運のいい人」は好奇心旺盛で、新しいモノやコトに目がないそうです。コンビニで見たことのない新商品に迷わず手を伸ばす人と、いつもと同じものしか買わない人がいるそうで、それは脳科学的に見ても、脳の特徴が違うんですって。

失敗や不安、不幸なことや、マイナスなことも上手に付き合っているのが「運のいい人」の特徴です。そして、自分だけでなく、多くの人のために祈ります。

科学的知識に当てはめる

「運のいい人」の行動を科学的にみると、脳の働きを上手に使っているそうです。ドーパミンで夢中になったり、アドレナリンで興奮したり、セロトニンで脳の身体を休めたり、脳内物質がよりよい状態であるための生活習慣を持っていたりします。

「運のいい人」と一緒にいるだけで、周りの人も運がよくなることもあるようです。それは「運のいい人」の習慣が周りに人にも伝播するからなんですね。人は周りの人に影響されるので、どうせ一緒にいるなら「運のいい人」と一緒にいましょう。

「運」という要素だけを見ると、それはランダムに起こることで予測できないのですが、「いいことが連続して起きる」「よい状態が続く」人を「運のいい人」とすれば、科学的にも「運のいい状態」を作り出すことは可能なんですね。

もちろん逆もしかりで、「ツイてない」「運がない」と思い込んでいる人は、どんどん負のスパイラルにハマってしまいます。脳も悪い状況を作り出す方に働いてしまうんです。よく、謙遜のつもりか「とんでもない」「私なんて」「全然ダメです」なんて言う人がいますが、ああいうのも大きな目で見ると自分で自分を「ツイてない」と言い聞かせているモンですわね。

体の状態は自分で変えられる

本書『科学がつきとめた「運のいい人」』のメッセージは、「運のいい人」の状態を科学的に定義することで、自分自身も「運のいい人」の習慣やクセをマネすることが可能になります。脳科学的にも「運のいい人」の脳のクセがあるだなんて目から鱗的ですが、よく自己啓発本なんかで、成功者の習慣をマネるよう推奨する系も、あながちウソではないってことでしょうか。

また、早寝早起きの生活習慣も、脳のコンディションに欠かせません。「運のいい人」は規則正しく、いつでもコンディショニングが完璧だからこそ、チャンスが巡ってきたときに行動できるのでしょう。……朝寝坊な あさよるには耳の痛い……。

突拍子もない〈何か〉が始まるはずだ

「運のいい人」という、非科学的っぽい事象を「脳科学的に解釈する」って面白い試みですね。巷でよくある「ゲン担ぎ」も、やってみてもいいのかもなあと思います。神社に参ったり、神棚に手をたたいたりするのも、その「習慣」に意味があるのかも。毎日同じ時間に、同じ行動をすることで体調管理もしやすいしなあ。

あさよるは「運」とか「ゲン」とかそういう類の話は「非科学的だ!」と跳ねのけていましたが、少しは受け入れてみてもよいのかも。

そんで、根拠もなく「わたしは運がいい」と思い込むパワーたるや。あさよる自身も自分を「強運の持ち主」と思っていたので、怖いものなしで生きてきました。最近、年齢と共に「凡人なのかも……」とショゲていましたが、やっぱ「運がいい!」と思ってていいのかも。「大丈夫、私はツイてるから、そのうち道が開ける!」という思い込みはプライスレスなのです。今も「きっと想像するより突拍子のない〈何か〉が始まるはずだ!」と根拠もなく確信しています。

『科学がつきとめた「運のいい人」』挿絵イラスト

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