リーダーシップ

稲盛和夫『生き方』|素朴な生き方だから、みんなが共感してしまう

こんにちは。あさよるです。秋も深まり気温が下がってきますと、基礎代謝量が増えます。「食欲の秋」というように、身体はたくさん食べてたくさんエネルギーを燃やし始めますから、すごく疲れる! だら~んと週末を過ごしますと、週明けには気合の入るような本が読みたくなります。

今回手に取ったのは京セラ、KDDIの稲盛和夫さんの哲学が詰まった『生き方』です。ずっと積んでました。今のタイミングで読んでよかった。じっくり日曜の午後、時間をかけて読むことができて良かったです。

成功者には成功者の哲学があるようですが、その哲学は拍子抜けするほどに素朴です。「宇宙」とか「ビッグバン」とか壮大な考えも飛び出すのですが、それでも一般の人たちが持っている死生観と遠くありません。むしろ、素朴な思想だからこそ、多くの人に共鳴し、人を動かし、会社を動かせるのかもしれません。

生まれてきたことに意味がある

『生き方』は京セラ、KDDIの稲盛和夫さんの哲学が記された一冊。ビジネス書の定番ですね。といっても本書では、経営のテクニックを語るものではなく、経営者として、職業人として、一人の人間として「どう生きるのか」について言及された抽象的な内容です。

成功者の生き方ですが、「どう生きるのか」はすべての人々がそれぞれに追及しているものです。社会の中で名前もなく不遇であったとしても、「どう生きるのか」は自分で選び取らなければなりません。そのときに、稲盛和夫さんの『生き方』は自分のモデルケースとして採用しても良いのではないでしょうか。

稲盛和夫さんの『生き方』は仏教的な言葉が使われていて、その哲学が紹介されています。日本国内だけでなく、世界でも売れているベストセラーなんですって。今まで読んだことなかったや。

内容が抽象的なので紹介するのが難しいのですが、「生きる」ということが前向きに語られているのが印象的でした。「やってもムダ」「頑張っても仕方ない」「生きてる意味なんてない」なんて言う人もいますが、稲盛和夫さんは「人には生まれてきた意味がある」「人生をかけて心・精神を高めることができる」と考えておられるんですね。あさよるなんかは「生きることに意味なんてないよ」なんて思ってるタイプなので、全然違う世界観です。

人間として正しいことを正しいまま貫いていこう

稲盛和夫さんは京セラができたとき、まだ経営に明るくなくて、どう経営すればよいのか見当がつかず、

人間として正しいことを正しいままに貫いていこうと心に決めました。(p.19)

と回想なさっています。嘘はつかない、人に迷惑をかけない、正直で欲張らない、自分のことばかりを考えない。子どもの頃に教えられるようなことを、実直にやったと仰るのです。

大人になるというのは、子どもへの「建前」と、そうは言ってもその通りにできない「本音」を使い分けることです。阿部謹也さんの『「教養」とは何か』で、建前と本音の二重の世界が存在することを知ることで、日本人は社会を知り、大人になってゆくと紹介されています。

稲盛和夫さんの考えは、ある意味で子どもっぽいのかもしれません。

だけど、成功者って、無邪気で子どものような側面を大きく持っている人物であるイメージがあります。あるいは、優秀な頭の良い人もそうですよね。子どもっぽさを持っていて、その子どもの探求心、好奇心が大きな原動力となっているイメージですね。

京セラでの研究開発のエピソードも、ある意味で「無邪気」と解釈できます。開発者たちは製品としての妥協点を探っていても、稲盛さんは完璧を求める。完璧な製品を「手の切れるような」と表現されていて、モノをつくる人って妥協せず、極限まで極めに極めるんだなぁと遠い目になりました(一応、あさよるも制作の出身なので……)。

ここまで完成度を求め続けなければならないと、襟を正しました(`・ω・´)>

気分が上がる読書って大切

読書っていろんな効能がありまして、「気分が上がる」とか「興奮する」のも読書の大きな役割の一つです。稲盛和夫さんの『生き方』は、初心にかえり襟を正されるような側面もありますが、夢中でモノづくりに邁進する興奮や、完璧、究極を求める業の深さみたいなものも溢れています。

本書『生き方』では「謙虚であれ」と書かれていますが、完璧すぎて「手が切れるような」製品を創りたいって、これはこれですごく業の深い話なんじゃないかなぁ。その二つの思いが同時に存在するからこそ「無邪気」だし、誰もが到達できるものではない「境地」なのではないかと思います。

そんな人、滅多に出会えるもんじゃない。だけど、本を使って特別な人の面影くらいは追うことができる。本を読む醍醐味みたいなものを再認識しました。

ド定番のベストセラーということもあり、一度は読んでおいて良い本だと思いますv

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『レバレッジ・シンキング』|楽して大きな成果を手に入れろ

『レバレッジ・シンキング』挿絵イラスト

こんにちは。「怠けるための努力は惜しまない」がモットーの あさよるです。これを言うと、冗談だと思って笑う人か、同意してくれる人か、「それはおかしい」と反論する人の3つに分かれます。最後の「それはおかしい」というのは「楽をしたいという発想は良くない」という点からだいたい話はスタートします。

あさよるは平気で「楽をしたい」「辛いことはしない」と言っちゃう人なので、ちょいちょい怒られます。「露悪趣味」と言われることもあります(;’∀’)

今日読んだ『レバレッジ・シンキング』は、内容の捉え方によっちゃあ、あさよるのように反感を買いそうなことを、きちんと言語化することで、「なぜ仕事を能率化すると良いのか」「そのためにはなにをすべきか」と説明がなされていますから、「露悪」的では全くありません。

時間が余っている人なんていません。みんな時間が足りない中で、より自分にとって良い時間や環境を手に入れるため「てこの原理」を使って、大きな力で動かしましょう。

小さな力で大きな仕事を!〈てこの原理〉で動かせ

『レバレッジ・シンキング』挿絵イラスト

「レバレッジ」とは「てこ(lever)の作用」……つまり「てこの原理」を指す英語です。経済においては投資をして、少ない力で大きな結果を得る活動を指す言葉だそうです。本書『レバレッジ・シンキング』では会社員が、自分が使える時間の中から、最小の力で最大の結果を得るための習慣が紹介されています。

本書のキーになる言葉は「Doing more whit less」――「少ない労力と時間で大きな成果を獲得する」と日本語に訳されています。頭文字を取って「DMWL」の考え方として度々本書に登場します。

「投資をする」といっても、お金のかかることばかりが投資ではありません。本書では、会社員は日々の業務に追われて勉強をする時間――つまり自分への投資の時間が極端に少ないと紹介されています。具体的には、勉強時間は平均一日10分くらいなんだそうです(2001年、総務省統計局)。勉強する間もないくらい日々の業務に忙殺されている人が多い結果なのですが、このデータを逆手に取れば、「勉強習慣を持つだけで独り勝ち状態になる」ということでもあります。チャンスと考える人も少なくないのではないでしょうか。

先の統計を「学習・研究」「スポーツ」「交際・つきあい」の3項目を集めても、40分に満たなないそうです。また、ベストセラーのビジネス書ですら、読んでいるのは労働人口の0.4%と計算されていました。圧倒的にインプット量が足りていないのがわかります。

日本のホワイトカラーの働き方が生産性が低いと言われているのは、どうやらこの時間の使い方に理由があるのではないかとしているのが本書『レバレッジ・シンキング』の主張です。スポーツ選手は、試合時間とトレーニングに費やす時間の比は1:4くらいだそうです。スポーツ選手並みとはいかなくとも、トレーニング時間を増やす活動が、激動の時代だからこそ求められているのでしょう。

怠けるための努力は惜しまない

あさよるのモットーは「怠けるための努力は惜しまない」でした。意味は似ているけれども、「レバレッジ・シンキング」の方が言い方がカッコいいですね。

あさよるは「突然自分がいなくなっても他の人が勝手に引き継いでくれる仕事」が好きです。だからそうなるように、仕事のルーティンをマニュアル化するのも好き。だって、いつでも他人が引き継げるくらい、半自動的に仕事が進んでいく仕組みを作っておいた方が、自分自身も楽ちんですからね。

本書では「習慣化」も大きな力になると紹介されています。例えば「これから毎日2時間勉強しよう」と思っても、実際にそれを実現するのはとても大変です。だけど、毎日2時間勉強することが習慣になっている人にとっては、お風呂に入ったりパジャマに着替えたりするくらい当たり前の日課としてできるんですよね。この「習慣づけ」も自分への投資の一つです。

あさよるは今読書ブログなんてやってますが、ブログを始めた動機の中に「読書習慣を継続させたい」という願望がありました。元々、子ども時代から読書はしていたのですが、社会人になって忙しさから本を読む習慣がなくなっていました。そして、習慣って一度なくすと、取り戻すのが大変なんですよね(;’∀’)

読書って、必要な時に必要な書物にあたれらたいいんだけど、困ったときほど冷静に自分に必要な知識・資料を探すのはとても難しいことだろうと思います。だから、困っていないときから「下調べしておく習慣」と「読書する習慣」って大事だと思っています。

また、学習習慣を維持するために、資格試験を受験し続けたり、大学に在籍したり、院生になる人もいますね。みなさん、「勉強しなければならない状況」をあえて作ってるんじゃないのかなぁと思います。

誰も時間がない

「時間がない」というのはみんな同じです。子どもだって、暇を持て余せれる時期なんて知れているんじゃないでしょうか。

本書では「残りの時間で○○する」のではなく、目的があるなら最初にその時間を切り分けるべきだと紹介されています。それは、「余ったお金を貯金する」だといつまで経っても貯金が増えないから、「毎月○万円貯金する」と決め、最初に貯金分を別の口座に分けて振り込むのと同じです。

もし「○○しよう」と思っているなら、それは「時間ができたらしよう」だと一生そんな時間はやってこないでしょう。そうじゃなく、具体的に「△時~※時は○○をする」と時間を最初に確保すべきです。

そして、できれば朝一の一日の一番良い時間帯を、自分のために使うのが良いでしょう。

「朝、シャワーを浴びながら本を読む」と紹介されていて「それは良い時間だなぁ」と憧れました。こんな風に「○○しながら××する」と、同時に複数のことができるか考えても良いですね。本書ではジョギングしながら音声データを聞くという話がありました。あさよるの知人でも、オーディオブックで読書(読み聞かせですね)をする人がいます。

通勤時間とか、なんとなく時間を過ごしちゃってるのはもったいないですね。もっと能動的に、どの時間をどう使うのか、自分の意志が通った時間の使い方ができると有意義だろうと思いました。

「遊ぶ」もインプットになる

本書を読んで深刻だなぁと思ったのは、先に紹介した「学習・研究」「スポーツ」「交際・つきあい」の3項目を集めても、40分に満たなないというデータでした。

インプットというのは、何も机にかじりついてガリ勉することだけじゃなく、人との関わりの中でや、スポーツや、遊びの範囲の中から学ぶこともたくさんあります。というか、遊びだって真剣にやれば、とても刺激的です。「その時間がない(時間を設けていない)」というのは、とても大変です。

と言いつつ、あさよるも、なんとな~くダラダラ~っと過ごしてしまう時間がたくさんあります。そして夜になって「あれができなかった……」「連休なのになにもできなかった……」と落ち込むこともたくさんあります(;’∀’)

時間って、能動的に使わない限り、いくらあっても足りないものなんですね。そして、ただ「1時間頑張ったら1時間分の成果が上がる」だけじゃなく、てこの原理を使って「1時間頑張ったら8時間分の成果が上がる」になりたいと思いました。

ブログ書く時間は確保しなきゃなので、それ以外の時間を調整します(^^)>

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『ジョン・C・マクスウェル式 感情で人を動かす』|誰でもカリスマリーダーになれる

『ジョン・C・マクスウェル式 感情で人を動かす』挿絵イラスト

こんにちは。あさよるです。あさよるは他人との距離感を測るのが苦手で、必要以上に距離を取ってしまうことがあります。「近づきすぎてしまうのではないか」という恐れが先立って、踏み込めないのです。その結果、良い関係を結べないこともあります。

本書『感情で人を動かす』は、リーダーシップを身につけるための方法が紹介されています。「リーダーシップ」も「カリスマ」も、後天的に身につけることができる要素だそうです。そして、「誰もが自分の人生のリーダーだ」という言葉が気に入りました。

リーダーシップは、全ての人が持っていても良い能力なのです。

リーダーとはどうあるべきか

本書『感情で人を動かす』はアメリカのリーダーシップ論の権威ジョン・C・マクスウェルから著者の豊福公平さんが直接学んだことが紹介されています。「リーダーシップなんて自分に関係ない」と考える人ほど、本書を読んでみてください。それは、誰もが自分が、自分の人生のリーダーだから。リーダーシップは誰もが持っていても良い能力です。

リーダーは「感情」を操る

リーダーとは、社員を道具扱いせず、感情のある人間として扱います。感情によって人を動かします。

著者の豊福公平さんは外資系大手保険会社に入社前、消防士でした。消防士は命がけの仕事ですから、チームリーダーの指示は絶対です。些細なことまで注意され、厳しい指導を受けますが、家族のような信頼関係で結びつけられていました。しかし外資系に入社すると「成果を出せなかったら去らなければならない」やり方に戸惑ったといいます。リーダーシップやマネジメントにはさまざまな形があると学びながらも、「レスキュー隊型のリーダーシップを目指したい」と意思をはっきりと持ちます。

 成果、数字のみに着目するのではなく、人の「感情」を重視したリーダーシップ。それがマクスウェル式リーダーシップなのです(p.37)

まず、マクスウェルのいう原則に従い、

「相手を動かしたいなら、まず自分から動く」(p.39)

ことから始めました。

リーダーに必要な3つのC

『ジョン・C・マクスウェル式 感情で人を動かす』挿絵イラスト

 マクスウェルは、リーダーには「3つのC」が必要だといいます。
・competence(能力)
・connection(人脈)
・character(人格)
この3つの要素によって、リーダーはチームメンバーから信頼される、というのです。

(p.42)

みなさんにも既に持っている要素、まだ持っていない要素があるでしょう。

また、「ほめることは大事」と言われますが、マクスウェルによるとほめるよりも「激励」する、励ましてくれるリーダーに人はついて行くといいます。

「ほめる」とは、相手の良い点を指摘すること。そう、これも大切です。
それに対して「激励」は、いってみれば「相手の将来に希望を持たせる」ということです。(p.48)

「成長してもらいたい」という要素を伝えましょう。

よい質問をする

また、リーダーは積極的に相手の話を聞きます。人の話を聞くとは、人の頭の中を覗くことです。メンバーの気持ちを覗きましょう。メンバーの話を聞く面談を持ち、彼らのアイデンティティを知ります。それそがメンバーにとって最も大事な価値であるからです。

カリスマはつくれる

マクスウェルによると「カリスマ」と呼ばれる「人を引きつける力」は開発可能だといいます。まずは自分の人生を愛すこと。そして他人の人生も愛します。

「人の上に立つ人間は、自分の智慧や資源、機会を分かち合う」
このマクスウィルの教えにより、社内で頻繁に研修をおこなっています。
私が読んだ本、受講したセミナー、出会った人から受けた影響を、週1回の勉強会でメンバーにフィードバックするのです。
「自分を分かち合う」

(p.80)

自分の持っている知識や資源、機会はメンバーのものとし、メンバーに期待しましょう。

またリーダーには品性が必要です。「こんなリーダーは嫌だな」と思われるようなダサイのはやめましょう。衣服や持ち物まで気を配るのです。「人は見た目じゃない」と考える人は、こう考えを変えてみると分かります。「リーダーは相手=メンバーのもの」なのです。だから、メンバーのために、恥ずかしくない品性を身につけましょう。

カリスマの阻害要因

同時にカリスマを阻害するものも紹介されています。

①「プライド」
②「不安」
③「不機嫌さ」
④「完璧主義」
⑤「嘆き」

p.101

「プライド」とは優越感です。自分は他の人よりも上だと優越感に浸っている人に誰もついていきません。「不安」を持つリーダーは周囲をも不安にします。「不機嫌」なリーダーはとっつきにくい人になります。「完璧主義」は自他ともに認められないため、全体のモチベーションを下げます。「嘆き」はマイナス思考で、マイナス思考の人には近づきたくないと思われます。

自分が「カリスマ」でいることも、メンバーの「チームの目標達成のため」であることを忘れてはなりません。

「影響力」を身につける

カリスマのリーダーには影響力が備わっています。影響力とは「自信」と「ビジョン」です。また、マイナス要素を持ち込む人間はチームから遠ざけないといけません。愚痴をこぼすメンバーがいた場合、呼び出しをし個人面談を行うそうです。その際「改善案を持ってくること」が条件です。

そして小さな成功体験を積み上げてゆきます。

ときにリーダーは批判にさらされます。

 マクスウェルは、批判に対して次の10の視点を持つことを提言しています。
①「いい批判」と「中傷」を見分ける
② 深刻に受け止め過ぎない
③ 尊敬する人の批判にはじっくり耳を傾ける
④ 感情的にならない
⑤ 志を確認
⑥「休む時間」を取る
⑦「一人の批判」を「全体の意見」と勘違いしない
⑧ 時が解決してくれることを待つ
⑨ 同じ土俵で戦わない
⑩ 批判や失敗から学ぶ

(p.141-142)

いい批判と中傷を見分け、感情的にならず批判に耳を傾けましょう。マクスウェルはこれを、

「善を成そうとする人々は必ず批判にさらされる。逆に何の批判もないようなら、問題があると思った方がいい」(p.143)

と明言しています。批判を必要以上に怖れなくても良いんですね。

リーダーシップは誰もが身につけられる

本書『感情で人を動かす』では、リーダシップやカリスマ性は、生まれ持った素質ではなく、誰もが後天的に見に着くものだという前提で語られています。はてさて、しかしチームから支持され、感情によってチームを動かしてゆくリーダーに、自分はなれるのか? と考えると、途方もなくも思えますね(;’∀’)

ただし、一つ一つの要素をじっくりと見てゆくと「人の話を聞く」「人を励ます」「人を信じる」「自分の人生を愛す」「人の人生を愛す」など、素朴で実直な人物像であることがわかります。すべてを一度に行うのは難しいだろうけれど、一つずつなら「できるかも」と思えます。

あさよる的には「優越感に浸らない」「批判を恐れない」という二つの点を、自分にまずは取り入れたいと思いました。すぐに調子に乗っちゃうし、なのに人の目を気にしてビビってるからね(;’∀’)(;’∀’)

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リーダシップの本

良い質問の本

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『最高の結果を引き出す質問力』|大人のゲームを始めよう

『最高の結果を引き出す質問力』挿絵イラスト

こんにちは。話し下手の あさよるです。考えてみると「上手に話そう」と力みすぎて空回ってるんですよね。で、よく「話し上手は聞き上手」と言うように、ホントは「上手に聞く」ことに努めなければなりません。しかし「話を聞く」というのは、難しいものです。人の話を上手に聞く人は、上手に質問をする人です。失礼なことを聞いては、相手の心を閉ざしてしまうだけですから、コミュニケーション上手は質問上手なんだろうと思います。

今日手に取ったのは茂木健一郎さんの『質問力』です。この本では、コミュニケーション上の「質問力」のみならず、人生を変え、脳の可能性を広げる「質問力」です。日常の業務や私生活にも役立つスキルなんです。あさよる的にはレベル高すぎてビビったんですが、でも「良い質問」ってそれくらい意味があることなんでしょう。

いい質問をする>答える

日本の学校では「先生が質問をして生徒が答える」「テストの問題に予め用意された答えを記入する」という訓練を受けます。そのせいか「質問に正しく答える」ことが能力だと考える傾向があります。しかし、「質問を考える」ことこそが、とっても大事。

例えば、世紀の難問「フェルマーの最終定理」は、17世紀の数学者・フェルマーが提示した「フェルマーの最終定理」について300年以上にわたり数学者が「答え」に悩み続け、やっと1995年になって「答え」が導き出されました。答えを見つけた人ももちろんすごい人なんですが「フェルマーの最終定理」と呼ばれるように、問いを立てたフェルマーの名前が世に知られています。詳しくは以下の記事を。

世界では「問題を解いた人」よりも「問題提起した人」のほうが偉いという考え方がある

―p.49

子ども時代は「答える」という訓練を受けてきましたが、大人になるともっとスゴイ「質問する」という課題のチャレンジが始まるのですね。さすが大人、レベル上がってるなあ。

世の中に「正解」があると思ってる?

子ども時代の学校の話の続きですが、先生が生徒にする質問はあらかじめ答えがあります。テストの問題もそうですよね、答えが事前に用意されていて、出題者の意図を組んで「当てる」と点数がもらえます。だから、子ども時代のスキルのままだと「問題には答えが一つだけある」と思い込んでいる人がいます。

しかし、実際には答えが複数あることもありますし、あるいは「答えがない」こともあります。さらに「答えはまだ見つかっていない」こともあるし、「自分で答えを探す」こともあります。子ども時代よりもより難しい問題に挑戦しているんです。なのに「答えが一つだけある」と、幼いころの意識のままだったら……生きるのが大変ですよね。仕事は答えのない課題ばっかりだし、私生活も家庭内の問題も、誰も答えを用意してくれないのに、問題ばかり山積みです。

本書『質問力』は、大人の課題「良い質問」とはなにか、どうやって「よい質問」をするのかを、脳科学的な話を交えながら紹介するものです。

あきらめない!

上手くいかないこと、納得できないことを「仕方ない」と諦めている人に朗報です。質問力とは、諦めずに「どうして?」と問い直すことで身に付きます。ここでのポイントは、あきらめずに考え続けたからと言って「必ずたった一つの答えがある」ワケではないことです。だから、もしかしたら延々とずっと同じこと考え続けるかもしれません。

「答えが一つとは限らない」というのは否が応でも「多様性」を認めることにつながります。それは、他人が自分と違った価値観や思想を持っていても「そういう人もいる」と考えられることでもあります。もし今、自分と違うものを受け入れられないのなら、変化のチャンスがあるということです。

そして、なんといっても「失敗する」ことができるようになります。かつて子ども時代は「用意された答えを当てる」ゲームをしていましたから、ハズレを選ぶと失敗です。しかし、大人のチャレンジは、答えがいくつあるのかわからない、無いのかもしれないので、なかなか失敗できません。もし「失敗することは悪いこと」「失敗するのが怖い」と思っている人がいれば、違うゲームを始めるのをオススメします。

「なんで?」から始まる

『最高の結果を引き出す質問力』挿絵イラスト

子どもは「なんで?」「なんで?」と質問を連発します。「なんで雨は降るの?」「なんで勉強するの?」「なんで立って食べちゃダメなの?」なんて具合に。あさよるもそうでした。きっとみなさんそうでしょう。あんまり「なんで?」「なんで?」と言いまくっていると、親に呆れられて「うるさい」とか「しつこい」とか言われても、それでも懲りずに疑問は沸き起こり続けます。

「質問力」ってきっと、素朴な「なんで?」「なんで?」を繰り返すことが全てなんじゃないかと思います。それは「好奇心」とか「興味本位」とも言いますし、「遊び」とか「夢中になる」とも言えるでしょう。失敗が怖くなくなるのは、単に楽しいことに没頭している状態だからなのかもしれません。失敗の意味が変わるかも。

『質問力』というと、良い問いをして相手から有益な情報を引き出すことだと想像していました。結果的に自分が得をする話です。しかし、茂木健一郎さんの話を読むと、「質問力」とは自分自身がワクワクして楽しいことが増えることだと解釈しました。生きるのが楽になるどころか、楽しくなるって、いいね。

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『科学がつきとめた「運のいい人」』|きっといいことがあるはずだ!

『科学がつきとめた「運のいい人」』挿絵イラスト

こんにちは。昨日の記事で「おっちょこちょい」だと告白しましたが、なんとかやっている自分はすこぶる「運がいい」とも思っている あさよるです。本書『科学がつきとめた「運のいい人」』によりますと、「自分は運がいい」と思っている人はホントに運がいいそうなので、これは良いことを知りました。

と、著者の中野信子さんの著書も数冊読みまして、どれも面白かったので、本書も読む前から楽しみでした。

運のいい人の特徴

本書は「運のいい人」の特徴を挙げ、それを科学的な考えに当てはめてゆきます。

「運のいい人」とは、自分を大切に扱い、自分の価値観を持っています。自分に厳しすぎず、失敗しても落ち込むまで卑下しません。自分の直感や感覚を大事にします。自分のことを好きでいて、「自分は運がいい」と思っています。

運のいい人は、良くも悪くも自分の軸で、自分の考えで行動し、自分の意志や肉体を大切に扱っているんだそう。難しいのは、社会の中で「善し」とされる「真面目でキッチリ他人の指示に忠実に従う人」とはかけ離れている点ですね。運のいい人は不真面目とは言いませんが、自分の意志や価値観で行動するので、他人の指示や社会の常識からはズレた言動をする場合があります。

「自分を大切にする」というのは、説明しないと語弊があるかも。自分に甘くワガママ放題するってことじゃないんですよ。自分を、一人前の一人の人として扱って、家の中で一人でいても、粗末な道具を使ったり、だらしない服装で時間を過ごさない。お客さんをもてなすのと同じように、自分のことも扱うんです。

また、「運のいい人」は好奇心旺盛で、新しいモノやコトに目がないそうです。コンビニで見たことのない新商品に迷わず手を伸ばす人と、いつもと同じものしか買わない人がいるそうで、それは脳科学的に見ても、脳の特徴が違うんですって。

失敗や不安、不幸なことや、マイナスなことも上手に付き合っているのが「運のいい人」の特徴です。そして、自分だけでなく、多くの人のために祈ります。

科学的知識に当てはめる

「運のいい人」の行動を科学的にみると、脳の働きを上手に使っているそうです。ドーパミンで夢中になったり、アドレナリンで興奮したり、セロトニンで脳の身体を休めたり、脳内物質がよりよい状態であるための生活習慣を持っていたりします。

「運のいい人」と一緒にいるだけで、周りの人も運がよくなることもあるようです。それは「運のいい人」の習慣が周りに人にも伝播するからなんですね。人は周りの人に影響されるので、どうせ一緒にいるなら「運のいい人」と一緒にいましょう。

「運」という要素だけを見ると、それはランダムに起こることで予測できないのですが、「いいことが連続して起きる」「よい状態が続く」人を「運のいい人」とすれば、科学的にも「運のいい状態」を作り出すことは可能なんですね。

もちろん逆もしかりで、「ツイてない」「運がない」と思い込んでいる人は、どんどん負のスパイラルにハマってしまいます。脳も悪い状況を作り出す方に働いてしまうんです。よく、謙遜のつもりか「とんでもない」「私なんて」「全然ダメです」なんて言う人がいますが、ああいうのも大きな目で見ると自分で自分を「ツイてない」と言い聞かせているモンですわね。

体の状態は自分で変えられる

本書『科学がつきとめた「運のいい人」』のメッセージは、「運のいい人」の状態を科学的に定義することで、自分自身も「運のいい人」の習慣やクセをマネすることが可能になります。脳科学的にも「運のいい人」の脳のクセがあるだなんて目から鱗的ですが、よく自己啓発本なんかで、成功者の習慣をマネるよう推奨する系も、あながちウソではないってことでしょうか。

また、早寝早起きの生活習慣も、脳のコンディションに欠かせません。「運のいい人」は規則正しく、いつでもコンディショニングが完璧だからこそ、チャンスが巡ってきたときに行動できるのでしょう。……朝寝坊な あさよるには耳の痛い……。

突拍子もない〈何か〉が始まるはずだ

「運のいい人」という、非科学的っぽい事象を「脳科学的に解釈する」って面白い試みですね。巷でよくある「ゲン担ぎ」も、やってみてもいいのかもなあと思います。神社に参ったり、神棚に手をたたいたりするのも、その「習慣」に意味があるのかも。毎日同じ時間に、同じ行動をすることで体調管理もしやすいしなあ。

あさよるは「運」とか「ゲン」とかそういう類の話は「非科学的だ!」と跳ねのけていましたが、少しは受け入れてみてもよいのかも。

そんで、根拠もなく「わたしは運がいい」と思い込むパワーたるや。あさよる自身も自分を「強運の持ち主」と思っていたので、怖いものなしで生きてきました。最近、年齢と共に「凡人なのかも……」とショゲていましたが、やっぱ「運がいい!」と思ってていいのかも。「大丈夫、私はツイてるから、そのうち道が開ける!」という思い込みはプライスレスなのです。今も「きっと想像するより突拍子のない〈何か〉が始まるはずだ!」と根拠もなく確信しています。

『科学がつきとめた「運のいい人」』挿絵イラスト

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中野信子さんの本

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『世界で通用する人がいつもやっていること』|能ある鷹になる

中野信子『世界で通用する人がいつもやっていること』イラスト

こんにちは。東大卒で脳科学者の中野信子さんの本が面白くてまた手伸ばしてみました。中野先生はMENSAの会員でもあるそうで、まさに才女。美人でチャーミングで、憧れまっす( *´艸`) ちなみにMENSAとは「人口上位2%の知能指数 (IQ) を有する者の交流を主たる目的とした非営利団体」by Wikipedia だそうです。

十分に中野先生もすごい人ですが、すごい人が世界のすごい人の特徴を紹介するのが本書です。

すごいすごいといっても、すごい人と普通の人の差って少しで、少しの違いがこんなに成果の差になるのか~と圧巻。あと、我々凡人も、少し変わるだけでも、大きな変化があるのかもと、励まされもしました。

すごい人のすごいトコロ

本書『世界で通用する人がいつもやっていること』の冒頭は、世界のすごい人の特徴が紹介されます。ザックリ見出しをまとめると、

  • 空気は読まない
  • 勝ちを譲る
  • 決まった儀式を行う
  • ニコニコしながら主張する
  • あきらめない
  • 自分の得と相手の得を考える
  • 聞き上手
  • 欠点を受け止める
  • 仕事が楽しそう
  • 嫌いな仕事は他人に振る
  • 褒め上手

最初の「空気を読まない」という言葉を聞くと、協調性を欠いて他人に迷惑をかけることだと思うなら、それは間違いです。周りの雰囲気に流されずに、自分の考えをキッパリと伝えることで、評価を得ている人の話です。苦手なこと、したくないことに時間を使わず、自分のやるべきことに集中します。「嫌いな仕事は他人に振る」も同じですね。イヤない仕事を押し付けるという意味ではなく、自分で苦手を認識して、周りの人に助けてもらいながら仕事をしているのです。

「勝ちを譲る」は、まさに「能ある鷹は爪を隠す」状態のことです。有能な人は、幼い頃から「すごい」「かしこい」と言われ慣れている人が多いから、今さら褒められたいと望んでいない。むしろ、自分の能力を他人に披露しないんだそうです。

また、私利私欲に走らず、かといって捨て身の献身をするわけでもなく、「自分の得と相手の得を考える」、すなわち「ウィンウィン」ってヤツですね。それを実際に話をまとめていくのは、まさに優秀な人ですな。

生まれながらに「すごい」人はいない

「すごい人、優秀な人は、そもそもわたしたちとは違うじゃん」と、イジけながら読み進めていると、きちんとエクスキューズなされていました。

彼らは、「もともとすごい人」ではなかったのです。いい人材を集め、いい友人を惹きつけるために、人の何倍も、何十倍も、心を砕いています。いい人材にとって魅力的な自分であるための努力を、決して怠らないのです。

p.75

生まれながらに有能なわけではなくて、そうなるよう努力をしている……。身につまされます。事実、我々は社会で人と関わって生きていますから、横暴で迷惑な人は、つまはじきにされてしまいます。有能な人ほど、他者との関わりを大切にし、人の心を動かすために苦心しているんですね……。

夢をつかむ!

すごい人は、流れ星を見たらすぐに願いごとができる! どういうことかというと、自分の目標を片時も忘れず、いつも考えているからです。みなさんも、偶然チャンスが舞い込んできたのに、準備が整っていなくて先送りにしちゃったことありませんか。「幸運の女神は後ろ髪がない」なんて言うように、その場で手を伸ばさないと、一瞬でも遅れるともう手が届きません。

だから、いつかやってくる「その時」のための備えこそが大事です。

備えは、栄養管理や、身だしなみまで至ります。「いつでも大丈夫」な状態を作るのですね。

中野信子『世界で通用する人がいつもやっていること』イラスト

すごい人は、すごくなれる環境を作る

自分の非力さ、無能さに軽くめまいがしてしまいそうですが、世界に通用する人は、自分の能力上げるための「環境づくり」に力を入れているようですね。例えば、テスト前のルーチンとか、規則正しい生活とかがその類。

「集中しないと」「勉強しないと」と思い詰めず、「勝手に集中してしまう~」「自動的に勉強モードになる~」という環境を整えるのです。遊び道具やテレビや音楽の流れる机で勉強は難しいので、ガッと集中するしかないスペースを設けましょう。

また、とてもじゃないけど不可能な目標を立てても、そんなの取り組む気になりません。それよりも、身近で今から始める目標を設定し続けましょう。

んで、よく寝る。

脳科学者の中野信子先生ですから、脳の機能として睡眠の重要性と、勉強して寝ると記憶に定着しやすいことが紹介されています。くれぐれも一夜漬けはやめましょう。

「やらないこと」リスト

あさよる的に、今日から実践ようと思ったのは「やらないことリスト」を作るという話です。「やることリスト」を作ってる人は多いでしょうが、時間切れになってしまうこともありますよね。TODOも大事ですが、時間管理には「今日はやらないこと」を明示しておくと、余計な時間が取られなくて済むというワケ。やることに集中するためには、なるべくやることは少なく減らしていく方がいい。そのための「やらないことリスト」。

あと、自分のやったことを記録に残しておくこと。これは、自分の努力を記録することであり、客観的に自分を見るための道具にもなります。そう、世界に通用するすごい人って、自分の長所も短所も客観視できるのです。

「謙虚」というのはすごい人が謙遜するから「謙虚」なのであって、あさよるのような人間が「いやいや……///」「大したことないです」と言っても、それは事実を述べているに過ぎないのだった。

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『お金を稼ぐ人は何を学んでいるのか?』|自分の弱みが強みになる

こんにちは。あさよるです。

本を読む目的って複数あります。まずは、ダイレクトに「知識」を得たいとき。ほかには、好奇心やワクワクドキドキを感じたいとき。困ったときに解決策を探すこともあれば、話題作が気になって手を伸ばすこともあります。

今日紹介する『お金を稼ぐ人は何を学んでいるか』は、「お金を稼ぐ」ことに話題を絞り、頭の中の「モヤモヤ」「引っかかり」を取ってくれるような内容です。そもそも「お金を稼ぐ」って、大事なことなのに大っぴらに話せない感じって未だにありますよね~。だからこそ、読書で「あ、そっか」と気づきがあれば上々!

「決めつけ」と取っ払う

本書を読んでいると、「ああ、あさよるも〈思いこみ〉〈決めつけ〉」をたくさんしてるなぁと再認識し、反省しました。たとえば、著者の稲村徹也さんは高卒で、20歳くらいのころにホームレスの経験をしたり、30歳になる頃には億単位の借金を背負っていたそうで……ここだけ話を聞くと「成功している」ような感じはしないですよね。特にあさよる自身、大学進学に失敗し苦い思いをしたせいなのか、「高卒」という肩書が気になっていて、改めて「あさよるには学歴コンプがあるんだ」と認識しましたorz

コンプレックスがあると、それは「やらない言い訳」に変身します。あさよるの場合だと「学歴がないからアノ仕事はムリ」「どうせダメだ」と、そもそも「やりたい!」って意欲すらなくなってしまいます。実際にはチャンスがあるかもしれないし、なければ「自分で何とかできる」ことかもしれないのに、最初っから「できない」「やらない」なんですよね。自分への「決めつけ」「思いこみ」によって、自分自身の道を閉ざしてしまっています……。

「再就職を考えるならブラック企業が狙い目?」という話も、これだけ聞くととんでもない話に聞こえますw しかも、来年倒産する会社を選べ!と、超カゲキ。学習はやはり「実学」あってこそ。ということで、なんでも、まずこの来年倒産しそうな会社で5年勤められたら、あなたは成功できるw

引用しますw

実地の学びということで、私がセミナーなどで強調しているのは「再就職を考えているならブラック企業を選べ!」ということです。
それも、
「来年には倒産すると噂されている会社に勤めなさい」
とつけ加えます。
この会社が仮に倒産せず、あなたが5年間勤め上げることができたとしたら、あなたは間違いなく「成功」できます。
なぜならブラック企業は、長時間労働に給与未払い、売り上げ低下に大赤字、ついには借金地獄や不渡りもあり、おまけに社内紛争にも出会えるからです。
どれもこれも避けて通りたいマイナス面だらけですが、私にとっては楽しいこと満載の、毎日ワクワクして過ごせる環境です。

p.110-111

レベル高すぎww これは経営者向けの指南ですね。著者自身も、マイナス要素を抱える会社を経営していた経験から、「どうやって切り抜けようか」と知恵を絞っていることが毎日ナチュラルハイ状態だったと回想しておられますw

確かに、これから自分が経営者になる人は、会社経営の「終焉」に立ち会ってみるって、「実学」かもね。

「学ぶ」ことをやめない

本書のタイトルは『お金を稼ぐ人は何を学んでいるのか?』とあるように、何を「学ぶ」のかが語られています。「学ぶ」といったら、スクールに通ったり、誰かに指南したり、テキストを解くことを想像してしまいがちですが、違います。先ほどの「ブラック企業で学ぶ」もそうですが、自分が「学ぼう」と思えば、どんな環境からでも学べるのです。例え、勤務先が来年には倒産しそうでも、そこから「学ぶ」たくましい人もいるんだなぁ。

「時間がないから」「家族がいるから」「忙しいから」と学びを先送りする必要はなく、今すぐ今の環境から学べるって、これに気づけると強い。著者はホームレス経験で出会った年配のホームレスが、最初のメンター的存在だったと回想しておられます。

「時間がないから」「家族がいるから」「忙しいから」勉強できないって、逆に言えば「時間があって余裕があるとき勉強する」って意味になっちゃいますが、むしろ逆境の中でこそ「学び」があるのかもしれません。そこから抜け出すって、強烈な目標がありますしね(;’∀’)

「人生」のスケールで考える

忙しいと目の前の事柄で頭がいっぱいになってしまいます。しかし「お金を稼ぐ人は何を学んでいるのか」というならば、「人生をどう生きるのか」というスケールから、目前の問題を考える視点が必要なのかな?と思います。著者の稲村徹也さんも波瀾万丈な半生を送って来られたようですが、諦めたり腐ったりしないのは「人生」って尺度を持ってるからじゃないかしら。

今「欲しい」とか今「したい」って、今の欲求に流されがちですが、人生のスケールで「欲しい」「したい」を考えると、選択が変わり……ますよね?

あさよるも、ずっと今の衝動を抑えられなくて、お金をどんどん使っちゃったり、思いつきで行動して自分自身が疲弊している時期があったんですが、その時って「刹那主義的」で「何にも考えられない」ような心境だったかも。今思うとヤバイ(;’∀’)

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『これからの「正義」の話をしよう』|ヒーロー?犯罪者?法の裁きは「正義」?

NHKの「ハーバード白熱教室」が話題になったのは2010年のことだそう。当時、あちこちで話題になっていたのを覚えています。……あさよるはちょこっとしか見ていなかったので、7年遅れでやっと本を読みました(苦笑)。

マイケル・サンデルさんはハーバード大学の政治哲学の教授です。サンデル教授の「Justice」という科目があまりに人気すぎて、ハーバード大は初めて講義の一般公開に踏み切ったそう。テレビで放送されたのはその模様だそうですね。

社会のリーダーはどんな決断をするか

講義を受けるハーバード大学の学生たちは、未来の社会のリーダー候補たちです。リーダーたちは「決断」を迫られます。決断を誤れば、たくさんの人の命が失われたり、生活を失ってしまいます。

『これからの「正義」の話をしよう』では、さまざまなケーススタディを見ながら、どんな決断をすべきなのか。個人がどうしようもない事態の中で、下した決断が法秩序に反していた場合、それを裁くことははたして「正義」なのだろうか?

有名な列車事故のたとえ話を見てみましょう。あなたは線路を見下ろす橋の上にいます。

 線路上を路面電車が走ってくる。前方には作業員が五人いる。(中略)ブレーキはきかない。路面電車はまさに五人をはねる寸前だ。大惨事を防ぐ手立ては見つからない――そのとき、隣にとても太った男がいるのに気がつく。あなたはその男を橋から突き落とし、疾走してくる路面電車の行く手を阻むことができる。その男は死ぬだろう。だが、五人の作業員は助かる(あなたは自分で飛び降りることも考えるが、小柄すぎて電車を止められないことがわかっている)。

P.32

一人の人間を犠牲にすることで、より多くの命を救える。究極のシーンです。この例えの悩ましいのは、一人の人物を〈自分が突き落とす〉ということ。自分が人を〈殺す〉のです。しかし、それで多くの人が救われる。

このような選択を、民衆のリーダーは迫られます。大統領や総理代大臣、官僚や行政の長は「決断」しないといけない場面があります。日本は災害が多いですから、リーダーの判断によって多くの人が助かったり、逆に被害が拡大します。一人の犠牲で、多数の人が救われるなら、それを選択するシーンが実際に起こっているのでしょう。

そして「正義」の話。仮に、太った男を橋の上から突き落とし、一人を犠牲にして五人を救った人物は、殺人罪に問われるのでしょうか?五人の命を救った彼を殺人犯にする社会は、良い社会なの?それが「正義」?

難しい…わかんない…(;´Д`)

未来のリーダーたちを相手に「正義」の授業をしているのです。サンデル教授は「見て見ぬふり」という選択はさせてくれません(-_-;) 必ず何らかの決断をせねばならない。

『これからの「正義」の話』ではほんとたくさんのケースが集められているのですが、サンデル先生は〈答え〉を与えてもくれません。〈これからの〈正義〉の話〉なのですから、「答えはまだない」のかもしれません。

また、アメリカ社会と日本社会でも違いがあるでしょうし、なにより、あさよるは重大な決断をする立場にはないw

あさよるが読むと、どうしても〈個人〉のケーススタディに読めてしまうのが難しさに拍車をかけました。サンデル先生の意向も組めなくって、苦しい読書となりました。

ヤイヤイ言いながら読むのが面白いかも

あさよるのような凡人が『これからの「正義」の話をしよう』を読むならば、他人とヤイヤイと話しながら読むと面白いのかなぁと。

「思考実験しようぜ」とか「ギロンしようぜ」とかってノリはあまり好きじゃないのですがw、たくさんのケーススタディを見ながら、あーだこーだ言うにはぴったり。

あるいは、「自分が大統領だったら」「次期総理大臣になったら」という仮定のもとに話すとなお面白いかも。

なにせ、一人で読んでて、うまく吞み込めずモゴモゴと苦しい感じでした。一人で読んでると行き詰っちゃうぜ。

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『「良い質問」をする技術』|言いにくいことも話したくなる

こんにちは。コミュニケーション能力を底上げしたいあさよるです。人前で焦って喋りまくったり質問しまくって空回りの日々が続き、今や人前で「喋らない」という消極的な対策を取っています(苦笑)。沈黙を恐れないメンタルを目指してしまいましたw

しかし、相手が同等や目上の人に対してなら〈沈黙を恐れない作戦〉は使えますが年下の人の人に対しては、そういうワケにもいきません。ねぇ、ええ年齢の大人がムッスリ黙っていては、相手を委縮させるだけですね……。

先日『人を動かす人の「質問力」』を読んで、質問次第でひとを動かしたり、人との関係を変えてゆくんだなぁと知りました。もっと〈質問〉について考えてみたくなり、『「良い質問」をする技術』を手に取りました。

『人を動かす人の「質問力」』|すごいリーダーのすごい質問

人は質問に支配されている

著者はエグゼクティブコーチとして、コーチングのプロ。すなわち質問のプロです。そのエグゼクティブコーチが、成功する人は「良い質問」をする「質問力」を持っていると解説します。

また、自分自身への質問も重要です。

 何百人もの社長にお会いし、直接お話をしてきた私は、「質問」ことがその差を生んだと確信しています。
極論すると、社長になる人は、「自分が社長だったらどうするか?」「自分が社長なら、この問題にどう対処するか?」といった質問を、他の人よりも多く自分自身に投げかけ続けてきたのです。

p.22-24

自分への問いかけ次第で、自分のなかのイメージまで変わっていってしまうんですね。

同じように、他人への問いかけ次第で、他人の行動を変えてしまうということです。「悪い質問」をすれば、他人の意欲をそいだり、行動を委縮させてしまいます。

「良い質問」を知ることは「悪い質問」をやめることでもあるでしょう。

 私たちは意識的な行動をとる前に、自分自身に質問をすることで意思決定をしています。
(中略)
人間がどのような行動をするかは、自分自身に対する質問の内容次第で決まるのです。
ということは、「質問を変えれば、行動も変わる」ことになります。

「良い質問とはなにか?」という問いへの私の回答もここにあります。
問われた人が思わず答えたくなる、新しい気づきを与えてくれる質問こそが「良い質問」なのです。

p.16-17

質問の力は偉大です。本書内で以下の動画が紹介されていました。可能であればぜひご覧ください。

Q.エレベーターホールで男女がバスケットボールをしています。〈白いユニフォームの人たち〉が何回パスをしているか数えて下さい。

ぜひ一度ご覧になってから回答を見ていただきたいです。というのは、この動画にはある〈仕掛け〉があるからなのです……。

ちなみに、白い服を着た人は15回パスをしています。しかし、大事なのはそこじゃない!

動画の中で、ゴリラの着ぐるみを着た人が堂々と画面を横切っていきます。結構長い時間画面の中にいます。しかし、パスの数を数えることに夢中になっていると、ゴリラの存在に気づかない人がいるそうです。

あさよるはネタバレを読んでから動画を見たので、「これに気づかない人がいるの!?」とナゾすぎるのですが、質問って思い込みを誘導しちゃうんですね。悪い質問は事実を見逃してしまうということです。

「良い質問」の入門編

さて、あさよるはあまりコーチングについて知らないのですが『「良い質問」をする技術』は、人への質問やコーチングを紹介する本としては、初歩の初歩を扱っている書籍のようです。あさよるが読んでもわかるようなたとえ話や例が挙げられていますし、専門的な話はありません。

誰にでも簡単に読める一方で、もう少し突っ込んだ内容を知りたい人には初歩的すぎるんじゃないかと思います。

コーチングとは良い質問をし〈気づき〉を与えるもの、コンサルティングとは〈アドバイス〉を与えるもので、これらは違う、ということを知りました。

「良い質問」とは?

質問の種類を4つに分類されています。

  • 良い質問……気づきがある、答えたくなる
  • 軽い質問……気づきがない、答えたくなる
  • 重い質問……気づきがある、答えたくない
  • 悪い質問……気づきがない、答えたくない

まず、軽い質問は信頼関係を築く前に有効な質問です。成功体験を聞いたり、軽くて答えやすい質問をします。自己紹介や挨拶がわりの質問ですね。

重い質問は、答えにくいことをあえて質問します。ですから、お互いの間柄や信頼関係が重要です。しかし、口にしたくない事柄を顕在化すべきこともありますから、重要な質問でしょう。

悪い質問は信頼関係を失います。突然出し抜けに「年収いくら?」とか「結婚しないの?」とかプライベートなことや、その場に相応しくない質問をされると、警戒をしたり嫌な気持ちになります。

そもそも相手に質問の意図が伝わらない質問は、それはただの〈ひとりごと〉ですから質問に数えません。

そして「良い質問」とは。「軽い質問」に〈気づき〉が生れると「良い質問」に変わります。「重い質問」が答えたくなるものになると、「良い質問」です。

自分が○○だったら

質問の答えがネガティブなものだったら、誰も答えたくありません。

例えば「宿題まだやってないの?」というお母さんからの質問に、答えたくないのが子の心情(苦笑)。しかし、少し質問を変えて「宿題もう終わったよね」だったら、少し受け止め方が違うかもしれません。前者は糾弾するようなニュアンスがあるので反発してしまいますが、後者だとただの確認に聞こえるからです。

質問とは、ほんのちょっとのニュアンスの違いで、意味がどんどん変わってゆくのかもしれません。

自分も、その時々で「もし○○だったら」と立場を入れ替えて質問を考えると良さそうです。例えば、「宿題まだやってないの?」と聞かれる子どもの立場になってみたり、お母さんはなにを聞きたいのか母親の立場になってみたり。

自分が社長だったら、社員にどんな質問をするだろうか。Google社の社長だったら?成功する人物は周りの人たちにどんな質問をするんだろう?

「質問の力」には大きな力がある。それを知れるのが本書『「良い質問」をする技術』でした。

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『人を動かす人の「質問力」』|すごいリーダーのすごい質問

こんにちは。人と受け答えが苦手な あさよるです。人からの質問に答えることはできるけど、あさよるから質問をするのが苦手なんですよね……(-_-;)> 気が利いた質問ができれば、人とのコミュニケーションももっと楽しめるのになぁ~といつもヤキモキ……。

「質問力」ってタイトルについた本を見つけたら……読むっきゃないでしょ!

本書の著者であるジョン・C・マクスウェルさんは「世界一のメンター」と呼ばれている人物です。世界的企業のリーダーを育成するプロだそうです。あさよるは存じ上げておりませんでした(-_-;)

質問次第で「一目置かれる」こともある

第一章では、なぜ良い質問が必要なのかが紹介されます。〈人生では「投げかけた質問」の答えしか返ってこない〉……ドキッとする項目です。

「底の浅い質問しかできない人」は「底の浅い答え」しか得られず、自信も欠如している。意思決定はお粗末で、優先順位も曖昧、未熟な対応しかできない。
一方、「深い質問」ができる人は、「奥深い答え」が得られ、人生に自信が持てる。賢い意志決定で最優先事項に集中でき、大人の対応ができる。

p.23

問いによって得られる答えが変わり、底の浅い質問をすれば底の浅い質問しか返ってこない。こんなことを繰り返していれば自信をもって意思決定もできず、現状を客観視するのも困難で、優先順位もわからなくなってしまう。まさに負の連鎖!ただ、質問が下手なだけなのに!

「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」を地で行ってしまう。「こんな初歩的なことを質問して良いのだろうか…」と迷って、自分の無知を隠すために質問のタイミングを失ってしまうことって……ありますよね(;´Д`) ジッとただ待っていると、回答が与えられるのは学校の勉強であって、それ以外のシーンでは自分から質問をしないと何も与えられません。

これって、反対に言えば、良い質問、素晴らしい質問ができれば、必要な答えが与えられるってことですよね!?これはこれで希望があります。

【「問題」に直面した時に役立つ質問】

・なぜ、この質問に突き当たったのか
・この問題を解決するには、どうすればいいか
・この問題を解決するためには、具体的にどういう手順を踏む必要があるか

p.24

リーダシップのある人の「質問力」

本書は『人を動かす人の「質問力」』というタイトルに和訳されていますが、原書のタイトルは『Good Leaders Ask Great Questions』。「優れたリーダーはすばらしい質問をする」といったところでしょうか。そう、日本語版のタイトルと、原書のタイトルの印象がちょっと違う!

読むと分かるのですが、本書は「リーダーシップ」について書かれた本です。「質問力」は優れたリーダーが持っているべき能力として紹介されているのですが、それが本題ではないんですよね。質問する力そのものを知りたい人が読んだら、もしかしたら目的と違った内容かもしれません。

しかし、優れた質問には、主体性があり意思決定力のある人物であることは、必須なようです。だって、質問って少なからず相手の時間と労力を奪うことですから、お互いに実りある「質問」でありたいからです。

「すばらしい質問」はチームを引き上げてゆく

質問をするには、羞恥心や見栄が邪魔をすると紹介しました。「こんなこと質問してバカにされないだろうか…」って“不信”が生れてしまうんですね。反対に言えば、人に良い質問ができる人って、人を信じているんですね。そして、他人の目を気にするのではなく、自分を信じているってことです。確かに、リーダーに必要な能力だ!

優れたリーダーはチームの仲間を信じ、互いが成長できる質問をする。すごい!そのためのリーダーシップ。そのための質問力なんですね。ですから、自分のことばっかり話す人は、良い質問者ではありません。相手の話の腰を折りません。

 有能なリーダーは、たとえ耳が痛いことでも、“聞く耳”を持っている。
マックス・デプリー(訳注 世界的家具メーカー、ハーマンミラー社の元CEO)は、「リーダーの果たすべき第一の責任は、現実を把握することだ」と言っている。
そのためには、たとえ耳が痛くても、イヤな気分になっても、「本当のこと」を聞き、それを受け止めねばならない。

p.72-73

相手への問いは「聞きたい答え」を引き出すために尋ねることがあります。しかし、返ってくる答えは自分の意図しない答えであることも多いですよね。その度にいちいちイラついて、ブチ切れる人までいます。これは……これほど愚かなことはないのですな……(-_-;)

優れたリーダーって、マジ人格者。

「質問力」は人間関係の基本のキ?

優れたリーダーシップのために必要な「質問力」ですが、これって誰だって必要なコミュニケーション能力じゃないかと思いました。リーダーシップも特別な立場の人だけでなく、誰もが持つべき事柄です。リーダーシップのある人は、自分で考え、自分で決断し、自分の責任のもと実行できる人物です。そのためには、他者に質問を投げかけます。しかも、素晴らしい質問を。

他人の手間や時間を奪ってしまうばかりの質問。あるいは、見栄や羞恥心のため質問できず成長できない人。どちらも、チームにとって困った存在になってしまいます。周りの能力をより引き出す「質問力」。レベル高ぇなぁ!

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『最強の働き方』|ホントにすごいヤツはこんなヤツ!

東洋経済オンラインでムーギ―・キムさんの連載を読んでいました。「ほぅほぅ」と納得できるコラムもあれば「んなことあるかいっ!」と突っ込みたくなる話もあったりと、結構読んじゃうんですよね(苦笑)。

ムーギー・キムさんの本は以前、キムさんのお母様ミセス・パンプキンさんとの共著『一流の育て方』を読み、当ブログでも紹介しました。こちらの書籍も、納得できる部分と「なんでやねんっ」と突っ込みたくなる部分と両方があって、いろんな意味で面白い本でした。

『一流の育て方―――ビジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子を育てる』

東洋経済オンラインのコラムと同じタイトルの『最強の働き方』という書籍が発売さえたと知り、興味津々で読み始めたのでした。

スゴイ人ってこんな人!

『最強の働き方』は77の項目からなり、そこで優秀な人の振る舞いや、二流の人物との違いが紹介されています。つまり!優秀な人ってどんな人なのか、人物像が朧気ながらも見えてきます。

まず、優秀な人は早起きで、朝早くから活動をしています。食事も節制され、体づくりにも積極的に取り組んでいます。要は、自己管理がしっかりできていて、健康で、アクティブで、最も良いコンディションで働くのです。

凡人はついつい、「優秀=エリート=ガリ勉=ひ弱」みたいなイメージをしてしまいがちですが、実際には違います。優秀な人ほど、なんでも真面目に積極的に取り組みますから、筋肉ムキムキな人もいるし、スポーツマンも多い。お腹がでっぷりと出ている人はいないそう……。

また、優秀な人はテキパキとなんでも早い!メールも即返信。決断する能力が高いから、自分で決定ができるし、そして行動もできる。

そして、周りの人に対し気遣いができます。いつでも親切で、誰よりも腰が低い。誰に対しても物腰優しく、目下の人への配慮も怠りません。部下に得になる仕事をさせ、部下を育てることに余念がない。

そして愛されキャラ。人から愛される、好かれることで、評価が上がります。優秀な人は優秀+人から愛される能力があるんですな。

会社への貢献だけでなく、社会貢献、社会への使命感を持って生きている人が、優秀な人なんです。こんな人が側にいれば、その人をお手本にできます。が、普通に生活していたら、こんな人物になかなか出会えませんよね……こうやって、優秀な人の人物像を教わるって貴重なことなのかも!?

一流と二流の違いって……凡人にはわかるまい><

一流の人の働き方との対比として、二流の人の振る舞いもちょこちょこ登場するのですが、正直、凡人・あさよるから見れば一流も二流も「スゴイ人」に見えてしまうという罠。

例えば、一流の人はマガジンや週刊少年ジャンプを嬉々として愛読していたりします。飛行機の中、新幹線の中でおもむろに難しそうな“それっぽい”雑誌を広げてしまいがちなんだとか。あるいは、一流はコミュニケーションスキルが高いですから服装もTPOにあわせて自在に変えてきます。しかし二流の人は相応しくない服装をしてしまいがち。個性的な服装とか、ポリシーでいつも同じテイストの人とか、「それってなんかスゴそう!」とあさよるは思っていたんですが……違ったの!?

凡人・あさよるが、一流/二流の違いを認識できる日はやってくるのでしょうか……(‘_’)

自己啓発本の決定版

本書『最強の働き方』は冒頭の〈はじめに〉も充実しています。著者のムーギ―・キムさんの本書の使い方が紹介されているのです。本書は、すべての幅広いビジネスマンに向けて書かれた本です。

 本書は、ビジネススクールに行く前に必ず読んでほしい本である。
しかし、ビジネススクールに行ったあとでも読んでほしい。
そして、ビジネススクールに行く気がなくても、必ずや読んでほしい一冊である。

p.17

とくに以下の方々にお読みいただければ幸いだ。

*いくらためになる本でも、面白くなければ絶対に読む気がしない
*内心、学歴やIQと、仕事の能力は関係ないと思っている
*一流のビジネスパーソンが皆実践している、「仕事の基本」を全部知りたい
*キャリアや就職・転職活動で、じつは自分が何をしたいのかわからない
*一流のビジネスパーソンの大半も悩んでいる
*世界一流の職場で上司に怒られること、説教されることを先取り学習したい
*よい上司に恵まれず、職場で成長の実感がなく焦っている
*自分の競争優位を失わないため、質の高い勉強を継続したい
*人を動かし、周囲からの信頼と支援を受けたい
*社会に選ばれるエリートより、自分で人生を選ぶリーダーとして生きたい
*一度しかない人生、年齢に関係なく、新しい挑戦をしたい
*大切な人に贈ってあげるビジネス書・啓発書を探している
*効果的に社員研修・ビジネス研修を行いたい

p.17-18

上司が伝えたいことや、これから学ぶであろうこと、これから注意を払うべきことが77もの項目に分けられ紹介されているんです。あさよるも、健康管理・体調管理と、時間管理、持ち物の管理等、気をつけなきゃなぁと思いました。

そして、やはり周囲の人への気配り、親切は、全然できてないかもしれない……(;´Д`)反省

自分の行動を当てはめるだけ…!?

一流の働き方を知りました。さぁ!あとは自分の行動に当てはめるダケ……なんですが……(-_-;)

読んで、それだけで終わっちゃうなら、いくら本を読んでも同じです。やっぱり、学んだことを実践してこそ……ですが、どこまでできるやら。これをスイスイッとやっちゃう人だから、「一流」であり「優秀」なのかもしれませんね……。

ムーギ―・キムさんの語り口も軽やかで、ところどころユーモアもたっぷりで、読みやすかったです。そして、ムーギ―・キムさんご自身、“最強の働き方”を見て、自分との違いを自虐っぽくオチとして使われているので、とっつきやすかったです。ムーギー・キムさんが「こうなりたい」「こうしたい」って切り口で、アドバイスされてると、「そうそう、私もそうなりたい」って共感しやすいんですよね。

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『自分の小さな「箱」から脱出する方法』|リーダシップと自己欺瞞。本音で生きろ!

こんにちは。本は最初から最後まで読むタイプのあさよるです。

最初の1ページ目から順番に隅から隅まで読みます(ザッとですが)。一度手に取った本は、内容はどうであれ最後まで読んでしまうタイプでもあります。

なのですが、たまーに途中で投げ出しちゃう本があります。この『自分の小さな「箱」から脱出する方法』がそうでした。

1割くらい読んで、「もういいや」と投げちゃったんですよね~(;’∀’)。そして後に、いつも読んでいる書評ブログさんが本書を紹介していて、「前に読もうとしたヤツだなぁ。この人はいい本だって紹介してるなぁ」と再び気になり、再び手に取りました。

読んでみると意外と……というか、すごく、いい本ジャマイカ!(; ・`д・´)

リーダーシップと自己欺瞞

『自分の小さな「箱」から脱出する方法』。このタイトルだけ読んでもサッパリ意味が分かりません。

英語版のタイトル『Leadership and Self-Deception: Getting Out of the Box』の方が、内容をよく表しているかも。直訳すると「リーダーシップと自己欺瞞:箱からの脱出」です。

リーダーシップについて書かれた書籍だと分かりますが、自己欺瞞とは?それより箱ってなんだ?

自己欺瞞が、あなたを「箱」に閉じ込める

英語版のタイトルにある「Self-Deception」は、日本語にすると「自己欺瞞」です。自己欺瞞とは、自分で自分を欺くことです。

親切心が憎しみに?

例えば、席がなくてウロウロしている人を見つけた時、「自分が変わってあげよう」と思った。だけど、声をかけそびれてしまい、モヤッとしました。

このとき、「席を譲ろう」と自分の意志があったのに、意に反した行動を取ってしまったことになります。「自己欺瞞」ですね。

すると、自分を欺いた自分の行動を正当化しようとし始めます。先の例だと「席を譲って欲しいなら、頭を下げて頼むべきだ」とか「座りたいならもっと手前の駅から乗るべき」「この時間帯の電車が混んでいるのは当然だ」などなど、自分は悪くない理由を挙げ連ね始めます。

場合によっては、実際に相手に詰め寄ったり、辛くあたったり、イライラを爆発させてしまうこともあります。

人間心理として、そういうこともあるだろうなぁと想像できます。しかし……あれ?

「自己欺瞞」という箱の中

よく考えてみて下さい。最初、ただ相手に「親切にしよう」と素直に思っただけでした。なのに、いつの間にか相手を責め、攻撃しているんです。おかしな方向に迷走しています。

この状態を THE BOX ・「箱」の中にいる、と定義します。

自己欺瞞から端を発した「箱」の中にいると、事実を歪めて認識してしまいます。さっきの例だと、ただ席を探していただけの人を、グズな奴と思ったり、恩着せがましい奴、図々しい奴と思い込みます。「箱」の中にいると、そう見えてしまうんです。

これは、会社内でも起こります。家族間でも起こります。もちろん、見ず知らずの相手でも起こります。

「箱」の中にいると、周りの人々が事実とは異なる様子に見えてしまいます。そのせいで、怒り散らしたり、嫌味を言ったり、意地悪をしてしまったら……

自己欺瞞から始まった誤認のせいで、人間関係を壊してしまいかねません。そんな状態で、組織内でよいパフォーマンスなんてできるわけがありません。

物語形式で進む……サクッと読めない(;´・ω・)

『自分の小さな「箱」から脱出する方法』、結構いい本です。少なくともあさよるは、かなり図星でグサッときましたし、そして、今後人と良い関係を結べる気がして、気持ちが明るくなる本でした。

しかし、これは欠点と呼ぶものなのかわかりませんが……。

本書は物語形式で話が進んでゆきます。ザラム社でチームを率いることになった主人公は、専務副社長バドからマンツーマンの研修を受けるところから始まります。

「君には問題がある。当社で成功したいのなら、その問題を解決しなくてはならない」

「そのことは職場の人間も知っているし、奥さんも知っているし、義理のお母さんも知っている。そしてご近所の人たちも知っている」

「問題なのは、君自身がそのころに気づいていないということだ」

副社長から突然こんなこと言われると、心臓に悪いですねw

もちろん、彼が変えている「問題」とは、彼が「箱」の中に入っているということ。バドは丁寧に根気強く聡すのです。

……こんな感じで、物語が進んでゆくので、サクッと読めるタイプではありません。もっとも、この「箱」に関する話、じっくり読まないと意図がつかみにく話でもあります。

理解すると単純な話なのですが、“「箱」に入る”という概念をイメージしないといけませんからね。

THE BOX・「箱」 からの脱出

余談ですが、日本語で「箱」というより、「THE BOX」の方がイメージしやすい気がします。この記事でも「THE BOX」で統一しようかとも迷ったのですが、日本語タイトルが「箱」とカギカッコつけて表現しているので、日本語版にあわせました(マジで余談w)w

そのTHE BOX・「箱」の中に入っていることに“気づく”。この“気づく”という行為で、「箱」から解放されるのです。

これは自己嫌悪に陥ったり、自分を卑下することとは違います。きちんと、問題点を見つけ、向き合うことです。「箱」に自分を閉じ込めたのは、そもそも“自分の思いを自分が裏切った”、自己欺瞞から始まりました。

“自分によって自分が裏切られた”。そのやり場のない思いを見つけるところから始まります。

別の言い方すれば「本音で生きる」ってことなのでしょう。

(ホリエモンこと堀江貴文さんの『本音で生きる』の内容を思い出しました)

居心地が悪い人間関係、なんとかしませんか?

本書『自分の小さな「箱」から脱出する方法』はビジネス書です。しかも原題にあるように、リーダーシップについて書かれた書籍です。

もちろん、家庭やプライベートでも利用できるスキルですが、やはりビジネスシーンで大きく生かしたいところ。

「リーダーシップ」について紹介された書籍は、あさよよるネットでも数冊紹介してきました(最後にまとめて紹介します)。

『自分の小さな「箱」から脱出する方法』では、リーダーシップを発揮するために、まずは自らクリアしておかなければならない話です。他者との関係、チームのことを考えるとき、まずは自分が、自己欺瞞状態から抜け出す必要があります。

「箱」という新しい概念で捉えることで、今自分が陥っている状況を客観視できる、よいツールを得ました。あさよるも、常に箱の中にいるわけではありません。一日の中の多くの時間、箱の外に出ています。

しかし、ある特定の人物や、特定のシチュエーションでは、箱の中に入り、相手が悪いと怒っています。この状況を客観し、納得したのは、あさよるの中では大きな変化でした。

「箱」。この概念、今後も使います。

リーダーシップに関する本

『EQリーダーシップ』/ダニエル ゴールマン

『採用基準』/伊賀泰代

『LEAN IN(リーン・イン)』/シェリル・サンドバーグ

記事リンク:『LEAN IN(リーン・イン) 女性、仕事、リーダーへの意欲』

『会社のルール』/パット・ハイム,スーザン・K・ゴラント

『君に友だちはいらない』/瀧本哲史

『エッセンシャル思考』/グレッグ マキューン

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素直で正直な聞き上手は得をする?|『人を動かす 新装版』

こんにちは。対人トラブルとは言わないけれど、人とのすれ違いに悩む あさよるです。

人の心をつかむテクニックや、人を動かす方法を紹介している書籍はたくさんあります。あさよるネットでも紹介してきました。

しかし、それらを一発で実践するのは難しい……シチュエーションも毎回違いますし、場数を踏んでゆくしかないのでしょう。そしてね、忘れたころにまた指南書を読み返して、また読み返して……と続けています(;’∀’)

今回は、ビジネス書、自己啓発本の定番の『人を動かす』を手に取りました。あさよる的には、なかなか気に入りました^^

80年間読み継がれる定番本

D・カーネギー『人を動かす』の原題『How to Win Friends and Influence People』、1937年に発表され、その後80年もの間読み継がれる「名著」です。

書かれている内容はシンプルなものの、シンプルな故にハッとします。

本書内の各項目のまとめを作ってみました^^

人を動かす三原則

  • 人を動かす原則① 批判も非難もしない。苦情も言わない。
  • 人を動かす原則② 率直で、誠実な評価を与える。
  • 人を動かす原則③ 強い欲求を起こさせる。

人に好かれる六原則

  • 人に好かれる原則① 誠実な関心を寄せる。
  • 人に好かれる原則② 笑顔で接する。
  • 人に好かれる原則③ 名前は、当人にとって、もっとも快い、もっともたいせつなひびきを持つことばであることを忘れない。
  • 人に好かれる原則④ 聞き手に回る。
  • 人に好かれる原則⑤ 相手の関心を見ぬいて話題にする。
  • 人に好かれる原則⑥ 重要感を与える――誠意をこめて。

人を説得する十二原則

  • 人を説得する原則① 議論に勝つ唯一の方法として議論を避ける。
  • 人を説得する原則② 相手の意見に敬意を払い、誤りを指摘しない。
  • 人を説得する原則③ 自分の誤りをただちにこころよく認める。
  • 人を説得する原則④ おだやかに話す。
  • 人を説得する原則⑤ 相手が即座に“イエス”と答える問題を選ぶ。
  • 人を説得する原則⑥ 相手にしゃべらせる。
  • 人を説得する原則⑦ 相手に思いつかせる。
  • 人を説得する原則⑧ 人の身になる。
  • 人を説得する原則⑨ 相手の考えや希望に対して同情を持つ。
  • 人を説得する原則⑩ 人の美しい心情に呼びかける。
  • 人を説得する原則⑪ 演出を考える。
  • 人を説得する原則⑫ 対抗意識を刺激する。

人を変える九原則

  • 人を変える原則① まずほめる。
  • 人を変える原則② 遠まわしに注意を与える。
  • 人を変える原則③ まず自分の誤りを話したあと相手に注意する。
  • 人を変える原則④ 命令をせず、意見を求める。
  • 人を変える原則⑤ 顔をたてる。
  • 人を変える原則⑥ わずかなことでも惜しみなく心からほめる。
  • 人を変える原則⑦ 期待をかける。
  • 人を変える原則⑧ 激励して、能力に自信を持たせる。
  • 人を変える原則⑨ 喜んで協力させる。

幸福な家庭をつくる七原則

  • 幸福な家庭をつくる原則① 口やかましくいわない。
  • 幸福な家庭をつくる原則② 長所を認める。
  • 幸福な家庭をつくる原則③ あら探しをしない。
  • 幸福な家庭をつくる原則④ ほめる。
  • 幸福な家庭をつくる原則⑤ ささやかな心づくしを怠らない。
  • 幸福な家庭をつくる原則⑥ 礼儀を守る。

最後の「幸福な家庭をつくる原則」は付録で掲載されていたもののまとめです。

どの人を動かす原則もとても単純だし、よく見聞きすることも多数です。

全体を見渡すと、実直で素直で、礼儀正しい人物像が浮かんできます。しかも、押しが強いわけでもなく、前に出るタイプでもない。静かにじっと人の話を聞き、思慮深く言葉を一つ一つ選ぶ人物。なんとなく、寡黙だけど愛嬌のある人を連想します。

人を動かすにはまず人の話をよく聞く。そして、相手を認め、相手に敬意を払いつつしっかりと意思を伝える。

根気よく人の話を聞くことって難しいことです。自分と意見の対立する人間を認めることも、なかなか思うようにできません。本書『人を動かす』で紹介される原則は、それが基本的でシンプルであるがゆえに、自分の実力・能力と真正面から向き合わなければならないと感じました。

定番本の宿命……「ほかの本にも書いてある」

さて、『人を動かす』はビジネス書や自己啓発本の定番書です。しかも、発表から長い年月が流れている……ということは、『人を動かす』に書かれている内容は、たくさんの書籍でも引用され、紹介され、触れられています。

あさよるも、D・カーネギー氏の『人を動かす』を読んだのは初めてでしたが、いくつもの本で『人を動かす』が引用、紹介されていましたので、存在は知っていました。

そして、『人を動かす』の内容も、たくさんの本で触れられていますから、ビジネス書や自己啓発本をたくさん読まれている方には、よく見知った内容です。

「同じ内容、他の本でも読んだし……」となる方も多いでしょう。これはもう、名作や定番本の宿命ですね……。

あさよるの場合、元ネタ読みたくなっちゃう性なので、手に取れてよかったです。

定番・名著は押さえとくべき?

はてさて、「この本オススメ?」と聞かれたらどう答えようかと考えました。

『人を動かす』では数々の実例を交えて「人を動かす原則」が紹介されます。この実例が、約80年前のアメリカでの例なんです。ですから、現在の日本で生きる あさよるにとっては、物語を読んでいるように感じました。

ですから最近、日本人が書いた本の方が、ずっと実例が身近でしょう~。

あと、もっとページ数も文字数も少なく、もっと短時間で読める本も、探せばあるんじゃないかなぁと思います。

現在刊行されている書籍でも引用されてますし、それでも十分かもしれません。それを承知の上、「やっぱ元ネタ知りたいよね!」「定番は押さえておきたい」って人には、間違いなくオススメです。

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