『「自分の言葉」で人を動かす』|本音は伝わる、嘘はバレる

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こんにちは。いつも人に真意が伝わらない あさよるです。モヤッとしたまま過ごすこと多し……。

人に思いを伝える。ごく当たり前のコミュニケーションです。「人に思いを伝えたい」という願いもまた、ごく当たり前の願望です。だけど……自分言葉が他人に伝わらない!そんなコミュニケーションへの不満や悩みを抱えている人は、たぶん多いはず。一方で、スルッと人の心に入り込む言葉もあります。なんであの言葉は伝わるのに、私の言葉は伝わらないんだろう?

「話したい」から「教えたい」へ

本書『「自分の言葉」で人を動かす』では、自分の言葉を引き出し、相手の動かし方を知り、自分の言葉の強め方が紹介されています。

自分の言葉の引き出し方、強め方。めっちゃ簡単に言っちゃえば「誰かに教えたいっ!」ってことを優先すること。「言いたいこと」「聞いてほしいこと」じゃなく、「教えたい!」なんです。自分にとっては何の得にもならない、儲からない話でも思わず人に教えたくなっちゃう情報。それは、話を聞いている方にとっても真実味を感じてくれます。だって、何の得もないのに教えてくれるってことは、真実だろうと思うんですね。

例として、定食屋さんに入ったとき「オススメありますか?」と聞いたら「いいネギが入ったからすき焼がいいよ」と教えてくれた。で、そのネギを作っている農家の人がいかにネギを愛しているかという情報を教えてくれました。そりゃもう、すき焼き頼むしかないですよね(笑)。別にそのお店は、他のお店と比べてすごく綺麗でもないし、すごく良いわけでもない。でも、なんとなくそのお店に通いたくなっちゃう。これが、人に伝える力。言葉の力。「教えたい」を伝えることなんです。

「言いたい」「認められたい」はどうでもいい

 言いたいことを話すと「マジ、どうでもいい」と思われる。
認められたくて話すと「噓っぽい」「つまらない」と思われる。

p.55

苦笑いしつつ「ごもっとも」と納得せざるを得ません(;’∀’)

しかし、「教えたい」という願望は、「言いたい」と「認められたい」とも違っています。言わば、「言いたい」と「教えたい」の間が「教えたい」とも言えます。

「教えたいことは?」という視点で物事を見たとき、まず相手の存在を意識せざるを得ません。教えるという行為自体、「誰に」が必ずセットになるからです。
そしてその相手を想像しながら、「この話だったら共感してくれるかも」「相手にメリットがあるかも」と自然に考えられるようになります。
となれば、単に「言いたい」だけの自分本位から抜けらせることができます。ここに、相手の立場、相手本位の視点でもありません。
 そもそも「教えたい」という感情は、本音がベースでないと決して湧き上がってこない感情です。
この本音を抑えてまで「認めてもらおう」と考えてしまうから、自分の思っていることをセーブしたり、相手の枠の中に収まろうとしたりして、自分が消えてしまうのです。

p.55-56

「言いたい」というのは、自分よがりな感情です。自分の思うことを言いたい!反対に、「認めてもらいたい」という欲求は、相手に決定権をすべて与えてしまっています。認めるか、認めないかを決めるのは他人であって、自分ではないのです。だから、自分の気持ちを押し殺したり、ときには偽りの自分に徹することもあるでしょう。

しかし、「教えたい」という欲求は、ちょうど「言いたい」と「認められたい」の間だというのです。自分よがりというほど自分中心でもなく、相手がいるから「教えたい」と思っている。しかし、何もかも主導権を相手に譲っているわけでもなく、自分の思い、自分の本音が核にあります。決して、自分を抑圧しているわけじゃありません。

だから、自分よがりでもなく、偽りの言葉でもない、「教えたい」という欲求から発せられる言葉に、他人は耳を傾けてくれるんですね。

会話の勘違い集

あさよる的に、勘違い例がズキッと胸に刺さったので、簡単に挙げておきます。

  • 勘違いその1 論理的に伝えれば、人は動く

人は論理よりも感情を優先します。正しいことが行動に結びつくとは限りません。

  • 勘違いその2 知名度が上がれば、人は動く

有名になれば売れるとか、テレビで話せば話を聞いてくれるというものではありません。やっぱり「教えたいこと」が含まれていて始めて、人に伝わり行動を促すのです。

  • 勘違いその3 テクニックを使えば、人は動く

テンプレを使えば人が思い通りに動くなんてこと、ない!テンプレを使って楽をすることで、自分の考えとは違ったことをプレゼンしてしまう自体になってしまう。人に教えたくなる「本音」の力が必要なのです。

感情を動かす

本書『「自分の言葉」で人を動かす』では、本音で語り、他人の感情に訴えかけるよう呼びかけます。もちろんそれは、普段のプライベートなコミュニケーションもでしょうが、仕事でのプレゼンでも同じです。取り繕った、相手に気に入って欲しいがために心にもないことを言うのではなく、だからといって一方的に言いたいことを言うわけでもない。本心からの「教えたいこと」を話すのです。

すると相手も、本音で話すあなたの話に耳を傾け、行動へ結びつく。嘘の言葉では、相手に伝わらないんですね。

話を伝えるテクニックを紹介する本はたくさんありますが、勉強すればするほど、そもそも素朴な「本音が伝わる」「嘘はバレる」ってことが置き去りになっちゃってるような方。ハッと初心に戻る気がします。

そして、これから伝え方を知りたいなぁって方は、難しく考えすぎず、単純で簡単なことなんだって教えてくれる本書は、ゴリゴリに凝り固まらずに良いんじゃないかと思います。

あさよるは、学生の頃にこの本を読んでいたら「本音が伝わるなんてキレイごとだぁ!」と逆に信じれなかった気がしますw 今だからこそ「それな」と同意できる気がする(;’∀’)>

「自分の言葉」で人を動かす

「自分の言葉」で人を動かす

「自分の言葉」で人を動かす

  • 作者:木暮 太一
  • 出版社:文響社
  • 発売日: 2016-05-18

目次情報

第1章
「教えたいこと」で
あなたの世界はこんなに変わる

大切なことは、定食屋のおかみさんが教えてくれた
友人のテンションで気づいた「自分の言葉」を引き出す視点
「人を動かす伝え方」には3つの大きな勘違いがある

勘違いその1|論理的に伝えれば、人は動く
勘違いその2|認知度が上がれば、人は動く
勘違いその3|テクニックを使えば、人は動く

あなたが「言いたいこと」は、私にとっては「マジどうでもいい」
かといって、無難にまとめるのもつまらない
「教えたい」は、「言いたい」と「認められたい」の中間視点

「教えたいこと視点」のメリット①|人から自然と信頼が得られる
「教えたいこと視点」のメリット②|本音のままで、相手が喜ぶ話ができる

「本当に教えたいこと」を書いたら、読者に「人生が変わった」と言われた

第2章
人を動かす「自分の言葉」を
引き出すメソッド

ステップ1 「自分の言葉の作り方」を身に付ける

感情の「震源地」に目を向ける
プロボクサーの密着番組を見た感想は「字がきれいだった」

引き出す技術①|言葉にみるみる血が通う「これ、すげぇんだよ!」の魔法
引き出す技術②|「ふーん」「ほう」「はっ」などの感嘆詞から感情をひもとく
引き出す技術③|「比較」をすると感情にグラデーションがつけられる

ステップ1を使って、言葉を引き出すレッスン

ステップ2 「相手を動かす言葉の選び方」を身に付ける

誰に話すかによって、話すポイントを決める
「切り口」を変えるのではなく、「教えたい人」を変える

ステップ3 「言葉の力を強くする方法」を身に付ける

なぜ「教えたい!」と思うのか、理由を付け加える
「教えたいこと」は、なんでもいい

column|教えるつもりで学ぶと、インプット効率が格段に上がる

第3章
「教えたいこと」で、
あなたの言葉が武器になる

「これ買ってみたい」と思わせるキャッチコピーを書きたい
「よし、これで行こう!」と言われて、会議を前に進めたい
「ありがとう」と喜ばれる自然な褒め方で人を褒めたい
まわりの人に、自分の意見をもっと提案してほしい
「○○さんの意見を聞いてみたい」と言われる存在になりたい
「今度詳しくお話を聞かせてください」と言われる自己紹介をしたい
お店のコンセプトを発信して、「ファンになりました」と言われたい
就職活動で「君、採用!」と言われる自己PRをしたい
「私も今度買ってみよう」と言われるプレゼントを贈りたい
「もうちょっと話したいな」と思われる楽しい雑談がしたい
「思わずメモしちゃいました」と言われる、印象に残るスピーチをしたい
「これ、どう思う?」のような漠然とした質問に、うまく切り返したい

おわりに

木暮 太一(こぐれ・たいち)

作家、一般社団法人 教育コミュニケーション協会 代表理事
慶応義塾大学 経済学を卒業後、富士フィルム、サイバーエージェント、リクルートを経て独立。
学生時代から難しいことを簡単に説明すること、頭の中を言語化することに定評があり、大学時代に自作した経済学の解説本が学内で爆発的にヒット。現在も経済学部の必読書としてロングセラーに。相手の目線に立った話し方・伝え方が、「実務経験者ならでは」と各方面から好評を博し、現在では、企業・団体向けに「説明力養成講座」を実施している。
フジテレビ「とくダネ!」レギュラーコメンテーター、フジテレビ「ネプリーグ」、NHK「ニッポンのジレンマ」、Eテレ「テストの花道」などメディア出演多数。『カイジ「命より重い!」お金のお話』『今までで一番やさしい経済の教科書』など著書多数、累計135万部。
説明力養成講座、「自分の言葉で人を動かす」実践講座、開講中
一般社会法人 教育コミュニケーション
http://educommunication.or.jp/

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