『はじめてのGTD ストレスフリーの整理術』|結構分厚く細かなライフハック本

Getting Things Done 略して「GTD」!

ライフハックの定番、押さえておきましょう~^^

電子書籍化されてないけど…手元に置いておきたい

この『はじめてのGTD ストレスフリーの整理術』は、以前によく書店で見かけたことがありました。学生の頃だったか……なかなか書籍費が捻出できず、書店で何時間もウロウロと立ち読み……というか、パラパラと雑誌や書籍を手に取っては棚に戻していました。

さて、月日は巡って『はじめてのGTD ストレスフリーの整理術』は、当初Amazonのランキングで発見。しかし、電気書籍化されておらず、なかなか手が出ませんでした。

今回、たまたま地元の図書館で所蔵されていたので、手に取れた次第です。しかし、内容は時間をかけてGTDしてゆくものですし、表紙のデザインもいい感じなので、やっぱり紙の本で手元に置いておきたい一冊でした。

Getting Things Done!

「GTD」とは「Getting Things Done」の頭文字を取った言葉です。

やるべき仕事って放っておくとどんどん増えてって、頭の中がいっぱいになってしまいます。業務内容だけでなく、免許証の更新だったり、歯医者の予約を取ったり、洗車をして、家族と買い物に出て……。家族を持っている人は余計に、私生活まで慌ただしく過ごしておられるでしょう。

「てんやわんや」という言葉のてんやわんやさは秀逸だと言っていたのは、よしものばななだっけか……(不確か)。まぁ、現在の社会人たちはみんな、多かれ少なかれ“てんやわんや”なのです。

そこで「GTD」!仕事をDONE!するためのライフハックなのですが、GTDをすると頭の中を空っぽにして、心が澄んだ水のようになるんです。澄んだ水ってなんだ?って話ですが、いわゆる「ゾーンに入る」って状態なんですって!憧れちゃう!

GTDする手順を細かく紹介

まず、頭の中を空っぽにする方法です。

それは、頭の中をぜーんぶ書き出しちゃう!書き出して、とりあえず「inbox」に放り込むのです。この『はじめてのGTD ストレスフリーの整理術』では、紙にペンで書き出していますが、今だったらEvernoteでOKでしょう~。

そして、GTDのために必要なアイテムも箇条書きで紹介されています。

  • 書類受け
  • 手帳やノート
  • パソコンのメモ帳
  • 音声記録ツール
  • メール
  • その他のハイテク機器

どれもすでに机の上に揃っているものかもしれませんね。ということは……今すぐ始められる!

また、お気に入りのステーショナリーでテンション挙げてゆく方向が推奨されていました。

これらの道具を用いながら、GTDでは5つのステップを確実にこなしてゆきます。

どのような職種であれ、どの国にいようとも、この5つのステップは順を追って確実にこなされていなければならない。

①「気になること」すべてを1箇所に「収集」する。
②それぞれの意味と何をすべきかを明らかにする「処理」を行なう。
③その「処理」の結果を「整理」する。
④それらの行動の選択肢を「レビュー」する。
⑤選んだ行動を「実行」する。

デビッド・アレン『はじめてのGTD ストレスフリーの整理術』p.43

この次の行が刺さりました。

 原理は明快だし、誰もが仕事でこうしたことをやっているだろう。ただ、私の知る限り、ほとんどの人はそれぞれのステップをかなりいい加減に行っている。

デビッド・アレン『はじめてのGTD ストレスフリーの整理術』p.44

そう、先の「収集」「処理」「整理」「レビュー」「実行」、以上5つのステップは、多くの人が踏んでいる、ありきたりなものです。しかしながら、同時にこれを疎かにしている人が多い!

5つのうちのどれか1つでも蔑ろにすれば、他のステップの精度も落ちてしまいます。しっかりと一つずつ丁寧にこなしてゆくのが大事!

丁寧にやってゆくのが大切なので、今すぐに、スピーディーにこなしてゆく必要はありません。まずは、「収集」をしinboxに放り込んで、時間ができるまで置いておいてOK。焦る必要はありませんが、きっちりやってゆくのが大切なのです。

簡単にいえば「収集→処理→整理→レビュー→実行しようぜ!」

と、本書『はじめてのGTD ストレスフリーの整理術』で紹介されるライフハックはとってもシンプルです。

極端に言っちゃえば、「収集」「処理」「整理」「レビュー」「実行」しようぜ!そのための方法を教えちゃうよ!って内容です。

結構分厚い本で、行動のリストややるべきことなど、かなり事細かに紹介されています。

定番本は一読しておいていいと思う(^^♪

どうやらこの「GTD」の考え方って、もうスタンダードになっているようで、今読んでも、発表当時の真新しさは実感しにくいかも。他の書籍やライフハックとして知れ渡っているからです。

だからこそ、一度は目を通しておくとよい内容だと思いました。「定番本」って、内容の新旧はともかく、一度読んでおくと他の本も読みやすいように思います^^

あさよるのダメダメを図星されたΣ(・ω・ノ)ノビクッ

さて、GTD、あさよるもここで書かれている内容は、断片的に他の本でも読みました。

だけど、これだけまとまっていて、ボリュームのある本は初めてかも。

「収集」「処理」「整理」「レビュー」「実行」というステップも、あさよる自信「やらなきゃ…」って思い詰めるほど、しないといけない事柄が山積みで……。

山積みになると、ますます億劫になって手を付けられないんですよね……まさにその現象も本書内で指摘されていて、ドキッとしました。

必要な道具は揃っている!今すぐやろう

頭の中を書き出すって、よくいろんな本で書かれていることです。

で、本を読んだら一応、やるんですよ。紙とペンを持って。だけど、その内容を管理してなかった……orz 管理しなさいって何度も『はじめてのGTD ストレスフリーの整理術』で書かれていて、こちらも胸が痛い……。はい、やります……。

ライトに知りたいならネットで、深く知りたいなら本で

『はじめてのGTD ストレスフリーの整理術』、読めば、「これ知ってる」「ライフハックorビジネスブログで読んだことあるし~」なんて思われるでしょう。

それくらいスタンダードな内容の書籍です。

また、「GTD」を検索すれば、詳しく手法を紹介したブログもたくさんあるようです。日本語で情報が得れるので、簡単に済ませたい人は、親切なブログを探すのも一つでしょう。

『はじめてのGTD ストレスフリーの整理術』は、この手のライフハック本にしては分厚くて文字も細かい方だと思います。しかし、内容はすでに知っているものもあるでしょうから、読書時間は見た目よりは短いかと思います。

GTDについてライトに知りたいなら、ネット上の無料の情報でも十分だと思います。

しかし、しっかりと Getting Things Done したいなら、『はじめてのGTD ストレスフリーの整理術』、面倒でも一読するのがオススメです。

関連記事

はじめてのGTD ストレスフリーの整理術

目次情報

日本語版解説「ストレスフリーとは何か?」田口元
謝辞
はじめに――さあ、GTDを始めよう!

第1部

GDTの基本

第1章 仕事は変わった。さて、あなたの仕事のやり方は?

仕事は増える一方だが……/武道家の「気構え」を身につける/「やるべきこと」とうまく付き合うために/行動こそが管理すべきもの

第2章 生活をコントロールする――GTD実践のための5つのステップ

収拾/処理/整理/レビュー/実行

第3章 創造的にプロジェクトを進めるために――プロジェクトプランニングの5つのステップ

“垂直的な視点”を取り入れる/ナチュラル・プランニングモデル/“ナチュラル”ではないプランニングモデル/リアクション型プランニングモデル

第2部

ストレスフリー環境で生産性を発揮しよう

第4章 さあ、始めよう――時間と場所、ツールの準備

導入編:徹底的にやるか、気楽にやるか――“小技”から入るもよし/まずは時間を確保する/場所を確保する/ツールをそろえる/最後に必要なこと

第5章 収集――“気になること”すべて集める

心の準備はできただろうか/「収集」の実行/inboxにあるもの

第6章 処理――inboxを空にする

処理の指針/処理のポイント――「次に取るべき行動は何か」/現在抱えているプロジェクトを知る

第7章 整理――最適な受け皿を用意する

基本カテゴリー/行動のリマインダーを整理する/プロジェクトのリマインダーを整理する/行動をとる必要のない情報を整理する/チェックリスト――クリエイティブなリマインダーを作る

第8章 レビュー――システムの機能を維持する

いつ、何をチェックするか/システムを更新する/大局的なレビュー

第9章 実行――最善の行動を選択する

4つの基準で現在の行動を選ぶモデル/1日の仕事を3つのカテゴリーで評価するモデル/6つのレベルで仕事をレビューするモデル

第10章 プロジェクトを管理する

必要なのは「ひとつ上の視点」/どのプロジェクトのプランニングを行うか/プロジェクトに関する思考を助けるツールやシステム/さあ、実践しよう

第3部

基本原則のパワーを体験しよう

第11章 収集の習慣を身につけると何が変わるか

個人的なメリット/集団や組織レベルで「収集」する

第12章 次に取るべき行動を決めると何が変わるか

GTDの発案者/行動の選択肢を明らかにする/頭のいい人ほど放置してしまう/「次に取るべき行動」の判断を組織のルールにするメリット

第13章 望んでいる結果に目を向けると何が変わるか

必要なことに目を向け、スピーディーにこなす/望んでいる結果に目を向けることが重要/日常のさまざまなことをさばいていく達人になろう/あらゆるレベルで求めている結果を管理する/ナチュラルプランニングで何が変わるか/組織を前向きな体質に変える

デビッド・アレン[David Allen]

生産性に関する考察で世界的な影響力を持つ権威。ニューヨークライフ保険、世界銀行、フォード財団、L・L・ビーン、米海軍などの相談役を務め、講演を行う。全米で個人や団体向けにワークショップを主催。デビッド・アレン社の社長。人材管理、幹部指導に20年以上の実績がある。「フォーストカンパニー」「フォーチュン」「ロサンゼルスタイムズ」「ニューヨークタイムズ」「ウォールストリートジャーナル」など、多数の新聞雑誌で紹介。本書は米国以外にも世界中で出版されベストセラーとなっている。カリフォルニア州オジャイ在住。著書に『ストレスフリーの仕事術』(二見書房)などがある。

田口 元(たぐち・げん)

監訳者

海外のネットビジネスを紹介するブログ「百式」(http://www.100shiki.com/)を2000年から運営。海外のビジネスアイデアをもとにコンサルティング、セミナー、執筆などの実績多数。2005年には別ブログ、「IDEA*IDEA」(http://www.ideaxidea.com/)も立ち上げた。このブログではGTDをはじめ、さまざまなライフハック(生活や仕事をちょっとだけ便利にするための小技)を紹介している。また、GTDを実践するためのオンラインToDo管理システム「check*pad」(http://checkpad.jp)も開発、運営している。監訳書に『ストレスフリーの仕事術』がある。

コメント

タイトルとURLをコピーしました