『すべての疲労は脳が原因』|パフォーマンス低下してるなら

こんにちは。夏バテがやっと治まったかと思いきや、いくら寝ても寝足りない、「秋眠暁を覚えず」な あさよるです。

眠い……朝も眠ければ昼になっても眠いし、夜ももちろん眠い……眠気のせいでボーっとしているのか、作業が進まず、寝る時間が遅くなるという悪循環まで起こしてしまっています(´ぅω・`)ネムイ

体も重くてダルくて、ああ、なんにもしたくない……。秋の晴天の青い空を眺めながら、自分にムチ打つように活動しています。……ダメじゃん( ノД`)

なんにもしてないのにグッタリ疲れてしまうような日々を過ごしていたので、『すべての疲労は脳が原因』のタイトルを見つけた時、ワラにもすがる思いで手を伸ばしたのでした。

こんなことありませんか?

集中力が欠如しているため、本を読めないし、ぜんぜん頭に入ってこないorz

こういうときに情報を入手しようとしてもムリですから、普段の、元気なうちに情報収集はしておくべきですね……。特に、健康に関することは、健康を失った状態で勉強するのは難しい><

ミスも増え、物忘れも多く、なんだか無駄が多い毎日……冷静さを欠いているのか、お金の無駄遣いも増えているような……。

こんな、何をやってもダメダメモードのときってありませんか?

原因は探ってゆけば様々でしょうが、「疲労」というキーワードで、心身の不調を捉えてみましょう。そもそも、ストレス過多の時代ですから、誰もが疲労困憊しているハズ。人によって違うのは、疲れの回復速度なのではないでしょうか。

「疲労」。こいつを克服することはできませんが、早期回復することで、仕事も、プライベートも充実度が大きく変わります。

『すべての疲労は脳が原因』なら

本書『すべての疲労は脳が原因』では、「脳の働き」という観点から、「疲労」を見てゆきます。

そもそも、「疲労」ってどんな状態なのか、どうやって解消すればいいのか、はっきりと正解を知っている人は少ない。

『すべての疲労は脳が原因』では、みんながしている“誤解”にも触れられます。例えば、元気になろうと栄養ドリンクを飲みますが、実は、栄養ドリンクは飲めば飲むほど疲れが溜まってしまいます。昔、日本が食べ物の貧しかった時代、ビタミンを摂取するために登場したのが栄養ドリンクでした。しかし、現在は飽食の時代、栄養はしっかりと足りているので、栄養補給の役割は果たしません。ただ、覚醒や高揚をもたらす成分が効いているのですが……疲れはなくなるわけでないので、マイナスの効果の方が大きいのです。

さらに、スタミナがつく食べ物として、ウナギや焼き肉を食べる習慣がありますが、こちらも、貧しかった時代には栄養源となったでしょうが、現在ではもともと普段から栄養価が高いものを食べているので、ウナギや焼き肉を食べたからと言って、特別なスタミナ源となるわけではないそうです。

このように、「常識」と思っている疲労回復の方法に、「迷信」と言っていいほどの誤解がたくさんあるようなのです(;´Д`)

「疲労」への意識の改革を行うことで、疲労をしっかりと回復し、活動時間中のパフォーマンス向上を目指しましょう。

別々の症状も、原因は一つ?

『すべての疲労は脳が原因』の著者は意思で、医学的な脳の働き、身体の働きに迫ります。

ですから、学生時代に理科の時間に習ったような用語もたくさん登場します。……あさよるは生物や化学が苦手さんだったので、若干身構えてしまいましたがw、簡単に説明されているので、大丈夫でした。

大切だなぁと思ったのは、各々別の不調を、一つの「疲労」というくくりで解釈しているところです。

例えば、「最近寝つきが悪い」「目が疲れた」「歳を取ったのかな」「記憶力が下がってる」など、普段なら別個の問題として認識し、別々に対応してしまっている問題の「根本は同じものなのだ」という視点を持てたことは、大きな収穫でした。

体は一つなのですから、同じ「原因」が様々な症状として顕在化する、という視点を持てました。その「原因」が、本書では「疲労」という状態の場合を紹介しています。

そもそも疲労って、脳が原因?

そもそも「疲労」とはなんでしょうか。激しい運動をしたり、肉体に負荷がかかると疲れますね。疲れると、休息を取ることで回復しようとします。が、決して休憩できない機能があります。そう、心臓の鼓動と、呼吸です。

心拍や呼吸など、意識しなくても動き続ける機能は、自律神経の副交感神経が動かしています。そう、自律神経はどんなに疲れても休めない!

そして、その自律神経を動かしているのは、「脳」です。体は休憩できても、脳はいつまで経っても休むことができません。ですから、脳はいつも疲労しているんですね……。

医学的な、マジメなパフォーマンスアップ法

『すべての疲労は脳が原因』では、疲労の原因から、そのメカニズム、テーマである「脳の疲労」の解消方法が紹介されます。

脳の疲労回復のポイントの「睡眠」に一章割かれており、「睡眠時無呼吸症候群」の恐ろしさを知ったり、また疲労回復に必要な成分を知り、それを積極的に摂取することもできます。

医学的なアプローチですから、どれも正攻法。一つ一つの知識や治療法は、広く知られているものが多い。ですから、奇抜な方法を求めている方には、物足りないでしょう。

ガチで疲労を克服し、日中活動時のパフォーマンスをアップさせたいなら、科学的なアプローチがおススメです。

「最近調子出ない」のは……

『すべての疲労は脳が原因』では、「疲労」を「脳」の機能という切り口で考えます。

また、「疲労」は日中の集中力の低下や心身の不調を引き起こします。

「最近、調子出ないなぁ」とモヤモヤしているなら、脳が疲れているのかもしれません。

脳を休めるための睡眠や、必要な栄養素を意識したことって……ありますか?あさよるは、もちろんナイです(苦笑)。

新書で、ボリュームも多くなく、文体も読みやすいので、サクッと今のうちに読んでおきましょう。いざ、脳が疲労で動かなくなったら、読めないのです(;’∀’)>

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すべての疲労は脳が原因

  • 梶本修身
  • 集英社
  • 2016/4/15

目次情報

はじめに 疲労を科学することとは

第一章 疲労の原因は脳にあり

「疲労」とは生体アラームのひとつ
運動疲労の正体は脳だった
「疲労」と「疲労感」は別の現象
達成感のある仕事が過労死をまねく
「飽きた」は脳疲労の最初のサイン
同じ作業の繰り返しは脳の作業効率を低下させる
脳は大きく3つのブロックからなる
もっとも疲れているのは自律神経
疲労が蓄積すると視野が狭くなる
眼精疲労の原因は自律神経にある
集中力を高めるのは危険な行為
終業後のスポーツクラブ、土日の早朝ゴルフは危険
スポーツや楽器演奏での反復練習が飽きない理由とは
脳の神経細胞は新生しないため疲労が蓄積しやすい
疲労を放置すると生活習慣病、メタボのリスクが高まる
疾病としての疲労「慢性疲労症候群」は治療が必要

第二章 疲労の原因物質とは

乳酸は疲労の原因ではない
疲れの直接の原因となるのは活性酸素である
サングラスで紫外線による疲労を最小限にとどめる
疲労因子FFの発見で疲労度が計測できるようになった
ヒトヘルペスウイルスも疲労の蓄積度を示す
疲労回復因子FRが疲労因子FFを制御する
疲労回復を促す疲労回復因子FRは加齢で変化する

第三章 日常的な日等の原因はいびきにあった

昼間にウトウトは睡眠中のいびきが原因か
いびきには新開発「疲労回復CPAP」で呼吸負荷を軽減
CPAPではいびきがある85%以上の人に疲労回復効果
酸素カプセルと「疲労回復CPAP」の決定的に異なる点
「睡眠時無呼吸症候群」は疲労と関わりが深い
いびきがある場合はPSG検査で睡眠チェック
睡眠時無呼吸症候群は生活習慣病に罹るリスクが高い
厚労省も警告する疲労回復FRの働きが疲労因子FFを上回る
疲労回復の決め手は睡眠開始の3時間
睡眠の質を向上させるには生体リズムを整える
夕方以降は強い照明を浴びないようにする
安眠を呼ぶ入浴と食事法
寝酒は睡眠にとって悪影響でしかない

第四章 科学で判明した脳疲労を改善する食事成分

栄養ドリンクを飲み過ぎると疲れはむしろ溜まる
世界初のプロジェクトで判明した疲労回復成分「イミダペプチド」
イミダペプチドの抗酸化作用が抗疲労効果をもたらす
イミダペプチドは持続的に抗酸化作用が働く
イミダペプチドは鶏の胸肉100gで効果的に摂取できる
イミダペプチドは細胞の酸化と損傷を抑える
「クエン酸」にも疲労回復効果があることが判明
ビタミンCとBCAAに疲労軽減作用がるというのは間違い
酒の飲み過ぎは活性酸素が発生すること

第五章 「ゆらぎ」のある生活で脳疲労を軽減する

森が快適なのはマイナスイオンの作用ではない
生体に「ゆらぎ」があるから自然環境は心地よい
「ゆらぎ」で疲れにくい環境を作ることができる
「ゆらぎ」を意識してサーカディアン・リズムを整える
デスクワーク中に立ち上がるだけで疲労が軽減する
「休日に1、2泊で温泉旅行」は疲労のもと
「新緑の香り」が疲労を軽減する
理想の休日のすごし方は犬や猫を見習う

第六章 脳疲労を軽減するためにワーキングメモリを鍛える

複数のことを同時に考えて行動する脳の力
ワーキングメモリを鍛えて認知機能の衰えを抑制する
「トップダウン処理」の力を強化する
「記憶のタグつけ」で情報を有効活用する
効果的な「記憶のタグつけ」のコツは感動すること
ワーキングメモリの基礎力は「再生」にあり
日常的にワーキングメモリを鍛える3つの方法

あとがきにかえて

梶本 修身(かじもと・おさみ)

医学博士。大阪市立大学大学院疲労医学講座特任教授。東京疲労・睡眠クリニック院長。一九六二年生まれ。大阪大学大学院医学研究科修了。二〇〇三年より産官学連携「疲労定量化及び抗疲労食薬開発プロジェクト」総括責任者。ニンテンドーDS『アタマスキャン』をプログラムして「脳年齢」ブームを起こす。著書に『間違いだらけの疲労の常識 だから、あなたは疲れている!』『最新医学でスッキリ!「体の疲れ」が消える本』他。

コメント

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