『すごいメモ。』|今日のメモが、未来のアイデアをつくる

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こんにちは。ノート術や手帳術が好きな あさよるです。『すごいメモ。』この本も、ノート術の類かな?と手に取ったのですが、読んでいると内容が全く違った!

裏切られた~!と、嬉しい方の悲鳴を上げました。予想よりもずっと有意義な読書だったからです。「仕事のスピード・質が劇的に上がる」とサブタイトルがあるのですが、それ以上の効果を感じました。

メモから企画を

広告代理店から独立しコピーライター/クリエイティブ・ディレクターを務める著者・小西利行さんによるメモ活用術。そのへんのメモとは違います。

細かく図解やイラストもたくさん収録され、考えを整理したり膨らませたり組み合わせたり、頭の中をあーだこーだ動かすための、すごいメモ。

ただ単に「忘れないように書いておこう」「覚えるためにメモしよう」と消極的メモではなく、発展的でクリエイティブなメモのおはなし。

一般的なメモ書きでは、ないっ!

もし、普通のメモ書きのコツや、メモの整理術が知りたいなら、本書は欲しい内容ではないかもしれません。あさよるも、メモやノート術をイメージして読み始めたので、全然内容が違って驚きました。

でも、欲しかった知識とは違っても、本書で書かれているアイデアのためのメモ、発想のためのメモのとり方は、かなり得るものがあると思います。

制作や企画に携わっている方はもちろんだけど、それ以外の職に就いていても使える考え方です。頭の中を整理するだけでなく、思いもよらない考えが飛び出すかもしれません。

アイデアが生れる環境を

忘れないように、覚えるためのメモから、未来のためのメモをつけましょう。いつか未来の自分が読み返すために、今思いついたこと、考えたことを書き留めておくのです。些細なアイデアや思いつきも、その場ではボツになっても、後々ムクムクと芽吹くこともあります。

すごいメモには、3つの〈未来メモ〉があります。それは、

  • まとメモ
  • つくメモ
  • つたメモ

〈まとメモ〉は情報をまとめて、仕事を効率化します。〈つくメモ〉はアイデアをつくるメモです。そして〈つたメモ〉は、人に伝えるメモ。

本書は実際のメモの写真や、著者が手がけた広告とそのアイデアが生まれるまでの経緯等が、ビジュアルで見て分かるように配置されています。パラパラみているだけで面白い。

メモも、お行儀よく真っすぐに字を書くんじゃなく、ビーッと線を引っ張ったり、〇をつけたり、三角でつないだり、ノートの表面を縦横無尽に線が飛び交います。「ノートはきれいに取らなきゃ」って人にとっては、結構衝撃的なくらいグリグリと線が書かれまくっていました。

アイデアを考えていることの、真反対の事柄を挙げて、反対の状態を考えることで、アイデアを作ってゆくこともできます。頭の中で考えているとややこしいですが、紙に書くとすんなり落ち着きます。

そしてなにより、目で見て手に取れるものは、人に伝えるときも強い。フワフワした話だけでは誰も聞いてくれませんが、目に見えるものがあると相談もしやすいですね。

アウトプットしながら考える習慣

すごいメモのすごいところは、グリグリ書きながら考えが深まってゆくところだと思いました。

ただ忘れないように書くメモじゃない。頭の中を書きつけるメモではなく、頭の中を整理し、考えもつかなかったアイデアに出会うためのメモとでもいいましょうか。

アイデアの作り方を紹介するような本を数々読んでこられた方なんかは、『すごいメモ。』のメソッドはすでに見知っているかもしれません。でも、具体的にノートに書きつけてゆく様子を丁寧に紹介する本って、あさよるははじめて読みました。

文章も平易でやわらかな感じで誰でも読みやすいです。おもしろかった^^

仕事のスピード・質が劇的に上がる すごいメモ。

目次情報

はじめに

序章 未来メモをはじめよう

「記憶に残らない」メモをとろう

忘れている自分に、教えるメモ/脳からノートへ/忘れ去ったアイデアをよみがえらせる方法/「情報の再会」から、130万枚のヒット商品が生まれた

すごい仕事のための「3つの未来メモ」

未来メモ1「まとメモ」。情報をシンプルにまとめて、仕事を効率化するメソッド
未来メモ2「つくメモ」。メモを使って、アイデアをざくざく生むメソッド
未来メモ3「つたメモ」。メモを使って、大切なことを伝えるメソッド

ちょっとブレイク1 「メモ散歩」メモを持って街を歩こう。

第1章 まとメモ

情報は、まとまると「武器」。まとめないと「ゴミ」

まとメモ1 3つの「○」

やることは、「○」を付けるだけ/必ず忘れる、という前提/あのコピーも、ひとつの「○」から生まれた

まとメモ2 矢印「←」

「混乱」の反対にあるのが「秩序」/道標があれば、迷わない/「←」は、気づきを生む/理解は後。まずは気持ちよく「←」でつなげばいい。

まとメモ3 記号

記号は、素早く、カンタンに、多くを語る/記号を使うと、頭が整理される

まとメモ4 吹き出し

3つのポイントで、レシピを残そう/小さな言葉で、大きな理解を

ちょっとブレイク2 「ワンノートのススメ」メモ帳を統一してみよう。

まとメモ5 デジメモ検索

検索こそが、最大のメリット/デジメモ検索しやすくする方法とは?/超カンタンなワードで、分類しよう/さらに、目立たせるために「★」

第2章 つくメモ

カタイ仕事にこそ、クリエイティブを

つくメモ1 ハードルメモ

ハードルメモが、目的ときっかけを生む/3秒で書けるハードルメモ/ハードル化されると、行動しやすくなる/合言葉で考えよう!/言葉ひとつで会議を動かせ!

ちょっとブレイク3 「一会議十メモ」頑張りすぎないメモの取り方。

つくメモ2 マンガメモ

脳が歓ぶメモを書く/名前とセリフでメモしよう/棒人間だけでも、頭は整理できる!/誰でもイラストがうまく描ける4ステップをご紹介!/マンガメモが世の中を動かした!

つくメモ3 ブラック三角メモ

隠れニーズを探せ/隠れニーズを見つける、最強の武器/不満を書けば、アイデアが見つかる

つくメモ4 ホワイト三角メモ

たくさん出して選べば、いいアイデアになる/1時間に100個のアイデアを生もう/テーマから離れず、今の流行を取り込む/アイデアを出すのは楽しいこと。苦しいことじゃない

つくメモ5 つなぎメモ

わからないときは、まず「つなぐ」/アイデアの断片をつなぎ合わせて、ストーリーにする

ちょっとブレイク4 「メモで出世する方法①」飲み会スリーメモ。

つくメモ6 あまのじゃくメモ

未来は「逆」のほうにある/いまやってないから、やる/絶対やってはいけないことの、逆

第3章 つたメモ

つたわるためには、技術がいる

つたメモ1 『見出し』メモ

見出しには、カンタンな書き方がある/見出しを、もっと、感動的に!

つたメモ2 ズメモ

「大小ズ」。大きさがわかれば、大事さがわかる/「設計ズ」。複雑なものを直感的に説明できる/「関係ズ」。関係を線と太さでイメージ化

つたメモ3 スピーチメモ

人が興味を持つときの言葉が、「なぜ?」/数字があると部数が伸びる/書籍タイトルを並べてスピーチする/1行がタイトルがあれば、話しやすい/未来メモは、すごいメモ

ちょっとブレイク5 「メモで出世する方法②」名刺メモしよう。

第4章 たつメモ

ベストセラー作家は、メモに何を書いているのか?

アイデアは、組み合わせでつくる/まず頭の中にある場面をメモする/メモしていくと、書きたい場所が整理される/メモしてから歩くと、脳が活性化する/「タイトル」を決めてからでないと、物語は書けない/「文字で書く」のか「絵で描く」のか/「伊坂幸太郎」というレジンは広い

おわりに

小西 利行(こにし としゆき)

POOL inc. 代表/コピーライター/クリエイティブ・ディレクター/劇作家/絵本作家

◎――1968年生まれ。京都府出身。大阪大学卒業後、1993年に株式会社博報堂入社。2006年に独立し、POOL inc. を設立。「伝わる言葉」を掲げ、CM 制作から商品開発、都市開発までを手がける。
◎――主な仕事に、サントリー「伊右衛門」「ザ・プレミアム・モルツ」、TOYOTA「もっとよくしよう」、ライザップ、PlayStation4「できないことが、できるって、最高だ」キャンペーンなど。また新商品開発にも多数携わり、ハウス「こくまろカレー」や「伊右衛門」、ザ・プレミアム・モルツ「マスターズドリーム」、ロート製薬「SUGAO」などのヒット商品を量産。数々の店舗、商業ビルなどのプロデュースも行い、2008年「イオンレイクタウン」のクリエイティブ・ディレクションで、国際SC協会世界大会にて日本初となる「サスティナブルデザインアワード」最高賞を受賞。「一風堂」国内&世界戦略プロデュース、野屋、バーニーズ・ニューヨークなどのブランディングを手がけている。CLIO、ONE SHOWなどの海外広告賞を多数受賞。著書に、『伝わっているか?』(宣伝会議)がある。
◎――本書は、著者がこれまでの二十数年間のキャリアのなかで培い、現在の仕事を支えている「メモ術」についてまとめた1冊。

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