『池上彰の宗教がわかれば世界が見える』|社会、外交、世界を考える

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こんにちは。テレビで池上彰さんを見かけると、思わずお話を聞いてしまう あさよるです。

テレビでの池上彰さんしか知らないので、著書も読んでみたいなぁと『池上彰の宗教がわかれば世界が見える』を手に取りました。

世界の宗教を通じて、信仰を考える

本書、『池上彰の宗教がわかれば世界が見える』の冒頭、著者・池上彰さんが「宗教」の働きが定義されます。

 私は、宗教を考えることは、よく死ぬことだと思っています。宗教は「死のレッスン」と言った人もいます。つまり、どう死ぬかという予習なのです。
(中略)
死の予習をすることが、よりよく生きることにつながる。それが宗教を考える意味だと、私は思っています。

『池上彰の宗教がわかれば世界が見える』p.66

「宗教を考えることは、よく死ぬこと」「死の予習をすることが、よりよく生きること」とあります。

宗教とは「死」を考えること。それは「生」を考えることでもある、というのです。

ですからタイトル『池上彰の宗教がわかれば世界が見える』にある「宗教」とは「死がわかれば世界が見える」「生がわかえば世界が見える」という意味に解釈できますね。

じゃあ、ここでいう「世界」っていうのは、「現世」とか「この世」とかいう意味でしょうか。

誰のための本?

なんでタイトルにこだわっているかというと、この本、なかなか難解なんです。

一読すると、タイトルと、冒頭の文言、そしてその後に続く専門家との対談、それぞれがちぐはぐに感じるのです。

というか、あさよる、正直さっぱり意味が分かっておりませんw

タイトルも興味深いし、池上彰さんの冒頭の第一章は面白い。そして、対談の内容も悪くはない。しかし、3つの要素がどう関連しているんだろう??

対談の内容も、池上彰さんが各宗教者から“何かを聞き出そうとしている”感じがするんですが、何を聞き出したのかわかりませんでした><

最終章でも、結論として“何かを言おうとしている”と匂わせている感じがしますが、上手くくみ取れませんでした><

世界三大宗教+神道+科学

と言いつつ、やはり対談が何といっても興味惹かれます。

世界三大宗教である、仏教、キリスト教、イスラム教と、神道に詳しい識者との対談です。

「仏教」「キリスト教」等と一口に言っても、宗派もたくさんありますし、そもそもそれぞれ専門書がいくらでも書けるような内容です。

たった一冊の新書で、これだけ複数の要素を扱っているので、ライトな内容ではあります。

が、これだけディープなら十分じゃない!?と思います。

辞書引きながらとか、ワード検索しながら読まれる方も多いはず。注釈も特にないので、分かっている人にとっては基本的なことなのかな?とも思います。

さらに、宗教家だけでなく、最後に科学者である養老孟司さんが登場するのが、いいなと思いました。

宗教、信仰の話題を身近なものに

本書『池上彰の宗教がわかれば世界が見える』この一冊を読んで、宗教の世界がわかるようにはなりません。

しかし、我々は「宗教」「信仰」の中にいます。

日本人には「無宗教」だと自称する人が多いですが、本書に登場する宗教家+科学者は、口をそろえて、日本人ほど信仰が深い人はいないと言います。

もう、私たちは信仰を意識しないくらい、息をするのと同じように信仰を持っているんです。

そして、信仰は行動規範となり、社会を形作っています。信仰を考えることが、今の日本の社会を考えることなのかもしれません。

『池上彰の宗教がわかれば世界が見える』は、社会や政治、外交を考える上で、意識しておきたい「宗教」の話を、意識させられる本だと思います。

池上彰の宗教がわかれば世界が見える

目次情報

第1章 宗教で読み解く「日本と世界のこれから」
~東日本大震災・ビンラディン殺害・中東革命

第2章 宗教がわかる!
ほんとうに「葬式はいらない」のですか?
vs.島田裕巳(宗教学者)

第3章 仏教がわかる!①
「南無阿弥陀仏」とはどんな意味ですか?
vs.釈徹宗(浄土真宗本願寺派如来寺住職)

第4章 仏教がわかる!②
仏は「生・老・病・死」を救ってくれますか?
vs.高橋卓志(臨済宗神宮寺住職)

第5章 キリスト教がわかる!
「最後の審判」は来るのですか?
vs. 山形孝夫(宮城学院女子大学名誉教授)

第6章 神道がわかる!
日本の神様とはなんですか?
vs.安蘇谷正彦(國學院大學前学長)

第7章 イスラム教がわかる!
『コーラン』で中東情勢がみえますか?
vs.飯塚正人(東京外国語大学教授)

第8章 宗教と脳がわかる!
「いい死に方」ってなんですか?
vs.養老孟司(解剖学者)

おわりに 宗教は「よく死ぬ」ための予習

池上 彰(いけがみ・あきら)

1950年、長野県生まれ。慶応義塾大学卒業後、73年NHK入局。報道記者として、松枝放送局、呉通信部を経て東京の報道局社会部へ。警視庁、気象庁、文部省、宮内庁などを担当。94年より11年間、NHK『週刊こどもニュース』でお父さん役をつとめ、わかりやすい解説が話題に。05年3月にNHKを退社し、フリージャーナリストとして多方面で活躍中。著書に『伝える力』(PHPビジネス新書)『知らないと恥をかく世界の大問題』(角川SSC新書)『大人も子どものもわかるイスラム世界の「大疑問」』(講談社+α新書)など多数。近刊に『世界を変えた10冊の本』(文藝春秋)。

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