『IKKO キレイの魔法』を読んだよ

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リラックスは緊張?

リラックスと緊張することは同じ状態なのだそうです。
スポーツをしている人には常識なのかもしれませんが、私は長い間知らず、全く相反するものだと思っていました。

高校野球を題材にしたマンガ『おおきく振りかぶって』の中でも、球児たちがピンチの時にリラックスできるようトレーニングをしています。リラックス=緊張ですから、ピンチの時こそリラックスし、集中する訓練なのですね。昨年話題になった五郎丸選手のルーチンも、リラックスし集中力を高めるものなのでしょう。

2016年1月7日、桂枝雀さんのご子息が“桂りょうば”として初舞台を踏んだことがニュースになりました。

2015年の夏、桂ざこばさんの元へ入門され、たくさんの方に注目されての初舞台だったようで、初日は大入り満員。中へ入れなかった落語ファンの方もたくさんいらしたそうです。
りょうばさんの初舞台として上がられたのは、大阪市西成区にある「動楽亭」という、桂ざこばさんの持ち物の寄席会場です。ざこばさんや、そのお弟子さんのみならず、主に昼と夜の時間帯に落語や演芸の会が催されています。
私は今年は行けずじまいでしたが、毎年正月は、動楽亭で落語初めをしています。

特に元旦の会は、一番最後のトリに席亭(寄席の主人)の桂ざこばさんが勤められるのですが、なにせ“正月”ですから前日からお酒を召されており、師匠のクダを聞くのが楽しみで足を運んでいます。
桂ざこばさんは、関西ではテレビ番組にもたくさん出演されており、お馴染みの落語家さんです。テレビでも怒ったり泣いたりと、素朴で真っ直ぐな発言が印象的ですが、舞台でもお人柄がにじみます。

女性はどんな時におめかしするのか

落語はもちろん決まったフィクションを語る芸ですが、ざこばさんは自分で話しながら、噺の登場人物に本当に怒りはじめたり、噺の途中で泣きはじめたりと、臨場感と言えばいいのか、激情型と言えばいいのか、なんと言うのかわかりませんが、ざこばさんでしか成立しない世界感です。私はとても大好きなのですが、人によって評価が分かれそうにも思います。

ざこばさんの十八番「子は鎹(かすがい)」という噺は、これまでにも何度も聞きましたが、何度聞いても胸がいっぱいです。冷静に聞くとヒドイ話にも思える一席なのですが、ざこばさんの「子は鎹」は格別なのです。
簡単に噺の筋を紹介すると、嫁に息子を連れて逃げられた男が、たまたま息子と出会い、それをきっかけに嫁とも再会し、二人でやり直すというストーリーで、その中を取り持った息子がまさに“子は鎹”です。

息子が元夫に会うと言うので、それを送り出してから女も、いそいそと白粉を塗り一張羅を着てでかけて行きます。
さて、落語家さんは男性が多いですから、ここで女性が化粧をして“よそ行き”を着て出かける様子を、どのように考えて話されているのでしょうか。「恥じらい」とか「照れ」とかいう解釈でしょうか。
私は女性ですから、「見栄」や「負けん気」「意地」で化粧をすることがあるのを知っています。“女子会”と呼ばれる女性ばかりの集まりに参加しないといけないときは、ここぞとばかりにメイクして着飾って行く雰囲気がある気がします。まさに「負けん気」な気がします。そして私はそれがとても「緊張」します。

仕事もせずどうしようもない男から息子を連れて出て行ったのですから、元夫に会うのは賭けですし、面倒なことでもあります。気合を入れて、テンションを高めてゆかねば対処できません。ここでは、緊張状態や、集中するための、身だしなみではないかと思います。

良い集中を導くためのルーチン

テレビでも活躍されている IKKOさんの著書を読みました。出版が2008年と少し前のものですが、流行のメイクではなく、メイクの基本や考え方にスポットが当たっているので、今でも読みごたえのあるものでした。カラーページが多く、ほとんどが写真やイラストなので、パラパラとページを眺めているだけでもイイ感じです。

本書では、メイクテクニックのみならず、IKKOさんの美への考え方や、おすすめアイテム、スポットが紹介されています。エステやスパ、住居であったり、見た目から心華やぐ美容用品は“美容”に関連するもの、と理解できるのですが、スイーツや飲食店など、脈略のないものに見えます。
しかし、“リラックス”という切り口で見ると、どれもそれに当てはまります。

初めに、リラックスと集中は同じものだと触れました。五郎丸選手が集中のためにルーチンをこなすように、リラックスのためのルーチンを持っている方も多いのではないでしょうか。自宅でも、お風呂でロウソクを付けたり、寝る前にアロマオイルを焚いたり、心身を休めるために旅行にでかけたり。どれもリラックスのための手順ですよね。
同じように、お化粧をしたり、お洋服を選ぶことも、リラックス=緊張のルーチンになり得ます。

緊張し、良い集中状態を作り出せれば、パフォーマンスの向上も期待できます。そのために、私たちは、身だしなみを整え、旅行をし、オフタイムを充実させるのかと気づきました。
私はこれまで、「リラックス」することへの理解が低かったので、大きな発見でした。

愛され顔のメイクレシピ IKKO キレイの魔法

目次情報

  • IKKO流 美の理論 ほめられることがキレイになる第一歩
  • IKKO MAGIC Part1 レイチェルの七変化
  • 私のこだわり その1 アイラッシュ
  • 第1章 IKKO’s HAPPY Make-Up
  • Step 0 メイクをする前に/Step 1 スキンケア/Step 2 ベースメイク ナチュラルスキン、ピーチスキン、テラコッタスキン/Step 3 アイブロウ/Step 4 アイメイク つけまつ毛、目ヂカラ3倍実践講座/Step 5 リップメイク
  • 私のこだわり その2 メイクブラシ
  • IKKO MAGIC Part2 実践レベルⅠ
  • 私のこだわり その3 香り
  • 第2章 IKKO’s Beauty Advice
    ベースメイク編/アイメイク編/IKKO流 秘密のテクニック!/チーク&ハイライト編/リップ編/IKKO的美の哲学
  • 私のこだわり その4 ハイヒール
  • IKKO MAGIC Part3 実践レベルⅡ
  • 私のこだわり その5 仕事環境
  • 第3章 IKKO’s Recommend Cosmetics
    Petit price〈プチプラ〉/Fascinating Ltems〈ひと目ぼれ〉/Daily Care〈スキンケア〉/Special Care〈スペシャル〉/Body Care〈ボディ〉/Hair Care〈ヘア〉/Inner Care〈サプリ〉/Useflu Items〈お役立ち〉
  • 私のこだわり その6 和の心
  • 第4章 IKKO’s Favorites
    Beauty Salon/Sweets/Restaurant/Hot spa/大好きな軽井沢~私の別荘へようこそ~
  • IKKO的 肌づくりの3つの極意
  • おわりに
  • 問い合わせ先リスト
  • ●巻末付録 特性 IKKO直筆「美のお守り」

著者紹介

IKKO(いっこー)

1962年、福岡県生まれ。
『家庭画報』(小社刊)などさまざまな女性誌の表紙をはじめ、テレビ・CM・舞台等のヘアメイクとして活躍。
“IKKO流 女優メイク”を確立して偉大なる信用を得る。
最近では、美容家としてのセンスを生かしドレスや着物のデザインを手がけ、タレントとしても活躍中。
また、コスメのアカデミー賞といわれる「マリ・クレールボーテ大賞」で、初の人物賞「プラネット・ミューズ賞」を受賞。
「おネェ★MANS」(日本テレビ)
「めんたいワイド」(福岡放送)
「おしゃれ工房」(NHK)
など多くの番組に出演している。

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