あなたの都市に地震がきたらどうしますか?|備えと工夫を!

  • LINEで送る

被災しない、帰宅難民にならない。

備えと工夫をしよう。

地震。他人事ではない話題だから

地震大国に住んでいるとはいえ、地震のニュースを聞くと冷や汗が出ます。

胸を痛めつつ、「明日は我が身」だと恐怖を感じるからです。

45分でわかる!シリーズの『あなたの都市に地震が来たらどうしますか?』は、本自体が薄めのA5版。手の届くところに置いておきたいなぁと、手に取りました。

都市の災害を知り、備える

日本各地の市街地で使える本

都市と言っても、東京のような大都市だけでなく、各都道府県に数か所ある市街地を指します。各地方ごとに、中心となる街がありますよね。

『あなたの都市に地震が来たらどうしますか?』では、まず都市部での地震のリスクについて、細かに解説がなされます。「どんなことが起こるのか」って、知っているだけでも行動は変わります。

帰宅困難者が発生するのが特徴的

東日本大震災では、帰宅困難者が問題となりました。都市の特徴は、住居と職場が遠く離れていることです。

交通のインフラがストップすると途端に「家に帰れない」「職場に行けない」という問題が発生します。

一人暮らし世帯と、地域社会

また、都市部で一人暮らしをしている世帯は、やはり地域社会との関わりが大事だと思い知らされます。

マンションの住民ぐるみで備えをしたり、その地域全体で緊急時の用意が必要です。

準備しててもうまくできない!緊急時パニックにならないように

また避難の仕方や、緊急時の連絡手段なども細く紹介されています。

著者の中林一樹さんの経験談として、災害伝言サービスに触れられていました。防災を研究なさっている先生ですから、もちろん普段から家族にも、緊急時に災害伝言サービスを利用するよう伝えてあったそうです。

しかし、いざ東日本大震災の際には、災害伝言サービスを家族が忘れていて、上手く利用できなかったといいます。災害という混乱の中では、冷静に行動するのが難しいのでしょう。

よく言い聞かされていても上手く出来ないのですから、全く予備知識がなければ、ただただパニックになってしまうでしょう。精神面を考えても、事前に準備をしておく必要を感じました。

ちょうどいいサイズの本

特に分かりにくい点、見難い点もなく、とても良くできた冊子です。

文章により詳しく説明がなされますが、各ポイントごとに表が差し込まれており、とても見やすいです。表の部分だけ、手帳に書き出したり、コピーして持ち歩いてもいいですね。

自治体などで配られる薄い冊子と、分厚い専門書の間のような存在です。かゆいところに手が届く、「ちょうどいい」サイズなんです。

多忙の日々、頭の片隅で気に留めていて!

自宅や職場の、手の届くところ、目の届くところに置いておきたい本なんです。たぶん、日々の忙しい毎日の中で、地震の準備にまで気が回らないこともたくさんあるでしょう。でも、頭のどっかで「準備しないと」と忘れずに思い続けることが、行動の一歩じゃないかなぁと思います。

ですから、サイズや分量がちょうどいいなぁと感じます。

「被災者にならない」「帰宅困難者にならない」

多くのページが割かれているトピックスは、「被災者にならない」「帰宅困難者にならない」ための心得です。これが大切なんですね。

もちろん、どんなに備えを万全にしていても、想像以上のことも起こるでしょう。しかし「想定内」のことを一つでも増やすことが、まずなにより心の負担を減らす。自分の心も、家族や仲間の心もです。そして、近所の人たちへの負担も軽減されます。

一人ひとりの心がけとして、「被災者にならない」「帰宅困難者にならない」という目標を持ちましょう。改めて、肝に銘じました。

家族でも、一人一冊持っていたい

家庭に一冊、こういう本があればいいなぁと思います。

各地の災害のニュースを耳にするタイミングなど、ふと自分たちの準備も気になるタイミングがありますよね。そんなとき、家族で備えを点検して、心構えをチェックするための、ガイドラインが一冊あればいいですね。

あさよるの場合は、一家に一冊ではなく、一人一冊ずつ必要だなぁと思いました。それぞれ書き込んだり、持ち歩いたりして欲しいと思ったからです。

5分でわかる! あなたの都市に地震がきたらどうしますか?
いざというときのための備えと工夫の「都市防災」。

目次情報

Information/はじめに

1/都市防災とは何か?

3つの大震災の違い
東京を大地震が襲ったら?
いつどこで地震が起きてもおかしくない
火災発生の原因はガスよりも電気!
仮装建築の長い揺れも特徴
都市災害への備えは自助が基本、次が共助

2/帰宅困難に備えよう

都市災害ならではの問題「帰宅困難」
「帰宅困難者」を減らすには?
帰らなくていい人が増えることの利点
家族間で安否確認のルールを決めておく
オフィスに用意しておくもの

3/被災者にならないための備えと工夫

自宅の耐震化を進めておこう
家具の転倒防止対策もしっかりと!
水と食料は3日を目安に用意
災害時の意外な盲点「トイレ対策」
高層マンションでは1週間分を目安に
身体の保護、情報入手の手段を忘れずに
自動車は我が家の“防災センター”
究極の備え①防災イメトレ・5分間シミュレーション
防災の備え②「被災者になってみる訓練」のススメ
サバイバル気分で応用編にチャレンジ!
荷物を持って避難訓練をしてこう
地域は災害に備える総合人材バンク

4/こんな時はどう行動する?

地下にいて災害が起こったら?
エレベーターでの閉じ込め
車に乗っていたら?
海岸や河口付近で被災したら?
どこに避難するかも把握しておこう

5/日頃の意識と心構えが命を守る

火事場の“クソ知恵”は出せない!
地域の中に自分の家があるという認識を
防災の底力は2つの「そうぞう力」

中林 一樹(なかばやし・いつき)

明治大学危機管理研究センター特任教授。首都大学東京名誉教授。工学博士。専門は都市防災学・都市計画学。1947年、福井県生まれ。72年、東京都立大学大学院工学研究科建築学専攻修士課程修了、75年同博士課程退学。76年の酒田大火wきっかけに都市防災・復興研究を始める。首都大学東京都市環境学部・同大学院都市環境科学研究科教授、同研究科長を経て、2011年より現職。元中央防災会議専門委員、人と防災未来センター上級研究員。『東日本大震災・原発事故復興まちづくりに向けて』(共著・学芸出版社)、『大震災に備える』(共著・日本建築学会叢書/丸善)、『巨大都市と変貌する災害』(監訳・古今書院)他。

SNSでもご購読できます。

スポンサードリンク


コメントを残す

*