ジュラシック・パークは原作小説も超絶品。絶対読むべし

ジュラシックパークに登場する恐竜(ティラノサウルス)と古生代の生物(三葉虫)の化石のイメージをコピックで描いたイラスト 読書記録

今週、金曜ロードショーで映画「ジュラシック・パーク」が放送されるそうなので、この機会に是非とも原作小説も読んでいただきたいのです。

理由は……超絶面白すぎるから。

それだけ!

映画は文句なしの超名作じゃないっすか。
これね、原作小説も超絶面白いの。

しかも、映画版と小説版、面白さの方向性が違っているから、どちらも甲乙つけがたく面白いのよね。
映画は次々とアクシデントが起こって息つく間もない面白み。
それに対し小説は、もちろんスリルもありつつの、さらにサイエンス要素がより多く、サスペンス的な雰囲気もある。

だけど、両方ともちゃんとエンタメしていて、ただただ面白い。

大まかなあらすじは大体同じ……だけど細部が違っていて……

映画、小説とも大まかなあらすじや設定は大体同じです。

恐竜を科学の力で復活させ、恐竜の動物園・「ジュラシック・パーク」の開園が迫っています。
開園前に、ジュラシック・パークの安全性を確認するため、古生物学者や数学者、弁護士がモニターとして招待されます。
一方、パークに雇われているエンジニアが、機密情報をリークするため、一時的に島全体のセキュリティをオフにしてしまいます。
その間、恐竜たちが檻から逃げ出し、パーク内はパニックへと陥っていくのです。

だいたいこんな感じでしょうか。

しかし細部が違います。
映画では好好爺のように描かれる、ジュラシック・パークの生みの親ジョン・ハモンドは、小説では金に細かく、融通が利かず、何もかもを自分の思いのままに動かそうとする嫌な経営者として描かれています。

ジュラシック・パーク崩壊の引き金を引く、太っちょのネドリーは、映画では少しは愛嬌のある人物に描かれていますが、小説ではもっと小者感があり、好きにはなれないキャラクター。
しかし、彼の最期、恐竜に襲われる描写はいやに細やかで、可哀そうに思えます。
だって、彼のしでかしたこととはいえ、一人で島全体のシステムを請け負わされ、ジョン・ハモンドから無理難題を押し付けられるにも関わらず、彼の仕事は評価されず低賃金。超ブラックなのだ。
彼が反乱を起こすのも無理はないと思ってしまう。

勧善懲悪。細部の違いが、結末の違いを生む

小説の「ジュラシック・パーク」は勧善懲悪です。
ここでいう「悪」とは、神様のまねごとをし、命を弄んだ人物。
つまり、ジュラシック・パークの運営者側の人物たち。
先ほど述べたネドリーの最期も無残ですが、パークを作ったジョン・ハモンドの最期はもっとみじめ。
ジョン・ハモンドは、孫たちの悪戯に滑って転んで足を捻挫して、動けなくなったところを、パークの掃除屋である小型の恐竜の群れに襲われます。

ジョン・ハモンドは、映画では生き延びるんですよね。というか、特に怖い思いもせず、最後にジープで古生物学者のグラント博士や子どもたちを迎えに来てEND。
更に、続編の「ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク」にも登場します。
小説の方が容赦ないのです。

続編がすぐに読みたくなる!

小説『ジュラシック・パーク』を読み終えれば、すぐさま続編の小説『ロストワールド ジュラシック・パーク』が読みたくなるでしょう。

こちらは、映画版の「ロストワールド」との違いがより大きくなります。

第一作の「ジュラシック・パーク」のオチが違っているので、続編の設定も違ってくるのです。

小説の第二作目は、よりパニック要素が大きくなり、ドキドキハラハラの連続!

損はないので絶対読んでほしい!

ジュラシック・パーク<上>・<下>
マイクル クライトン/著、酒井 昭伸/訳
早川書房
(1993)

コメント

  1. […] 記事リンク:『ジュラシック・パーク』を読んだよ -2015年10月15日更新 […]

  2. […] 記事リンク:『ジュラシック・パーク』を読んだよ […]

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