『「賢い子」に育てる究極のコツ』|脳の成長は〈ワクワク〉!

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こんにちは。みなさんはどんな子ども時代を過ごされましたか?習い事をしたり、英才教育を受けさせられた方もいるでしょう。思春期、青年期をどう過ごしたかの方が、後の人生に影響を与えそうですが、赤ちゃんや幼少期の頃の教育ってどれくらい効果があったんでしょうか。自分も幼い頃いろんな教育を受けた気もしますが、あまり成果が出ていない あさよるです(;’∀’)

本書『「賢い子」に育てる究極のコツ』は、脳の加齢を研究している脳医学者が、脳の成長について書かれた本です。脳の成長はいくつになっても起こります。その時必要なのは〈好奇心〉。子どもの脳の成長を考えるときも、〈好奇心〉をくすぐるように持っていくことが、コツ!

子供にしてやれること、そうでないこと

本書『「賢い子」に育てる究極のコツ』は、タイトル通り「賢い子」に育てるために、親ができることが紹介されます。著書は脳医学者であり、脳の加齢について研究なさっている方が、「加齢」から視点を変えて「子育て」について書かれているのが面白いところです。脳の成長と老化について、ですね。

本書では、精神論的な子育て論ではなく、あくまで脳医学的なお話。印象としては、あまり熱くなりすぎない感じです。

で、結論から言いますと、「賢い子」に育てるために必要なもの。それは……好奇心!

好奇心は尽きることがありませんし、自分の興味で見知ったことを後から学校の教科書で習うと、勉強への導入もラクなのです。学校で習うより先に、知っているって強みですね。

好奇心には「図鑑」を

好奇心こそが人の脳を刺激し成長させ、学習にのめり込むエネルギーです。勉強をイヤイヤやるのは限度がありますが、好奇心で突き進む学習はずっと続けられます。結果的に、「賢い子」とは好奇心の尽きない子ということですね。

好奇心を刺激してやりたいのなら、子供への贈り物として「図鑑」をプレゼントしましょう。図鑑を読んで、実際に動植物を見に行ったり、外で見つけたものを図鑑で調べたり、本に書いてあることと現実世界をリンクさせながら読むことで、好奇心が更に刺激されます。他の図鑑を子どもが欲しがったら、その好奇心や「なぜ?」「なに?」を伸ばしてあげましょう。だんだんと大人は答えられない質問をするようになりますが、子ども自身が「自分で調べる」が身についていれば、大人もヒヤッとしません。

図鑑の扱い方、図鑑の楽しみを教えるには、親が楽しく図鑑を見ていれば良いのです。子どもは親のマネをするんですね。すなわち、好奇心が溢れる親のそばにいると、子どもも同じように好奇心刺激されちゃうってこと。

習い事をさせたいのなら

もし、子どもに何か習い事をさせるなら……と考える親御さんへ、習い事を始める指針とその理由も説明されていました。

0~3歳は図鑑、絵本、音楽など。その後の学習の土台になるような知識やスキルの習得を。3~5歳では、楽器や運動の、身体と学習がリンクしたようなものを。8~10歳で語学。10歳以上では社会性・コミュニケーション能力を身につけます。本書では、英語を習うなら8~10歳くらいがいいんじゃないかと提案されています。確かに、発音や聞き取りは赤ちゃんの頃から触れている方が習得が早いかもしれませんが、8~10歳だからと言って遅いわけでもありません。

そう、学習のポイントは、基本的に人間は何歳になっても学習できます。歳を取ってからでもスポーツも語学も楽器の演奏も、練習すれば可能です。ただ、時間がかかります。ここで紹介される年齢は、この年齢で始めると効率がいいんじゃないかというものですから、年齢を過ぎてしまったら無効になるものではありません。

ただ、無暗やたらと英才教育をしても、あまり思ったような効果がなさそうで、丁度良い時があるようですね。

「子育て」を脳医学者が見たら

子育てを脳医学的に見ると、精神論的な英才教育よりも、脳を刺激する〈ワクワク〉〈ドキドキ〉が大切だとわかりました。自主的に学習をすると、息切れせずに長く続けられる上に、好きなことやってるだけで先取り学習ができちゃうなんてこともある。それを上手いこと親がリードしてやれば良い。それも無理やりやらすよりも、あくまで親はサポート的な感じなんですね。

で、他に親ができることって、「よく寝る」「朝食をとる」など生活習慣をつけること。これも、脳を刺激し、成長させるコツです。

脳は何歳になっても育ちます。だから「遅すぎる」ってことはありません。親は子供を応援するのも大事な役目です。

また、兄弟姉妹と〈比べる〉ことで、その子が持っている個性が際立ち、気づきやすくなります。反面〈比べる〉ことで劣等感を煽ってもいけません。この辺のさじ加減が〈コツ〉なんですね。

 

今からだって、脳を育てられる

本書では〈子育て〉のコツが紹介されていますが、大人だって好奇心を絶やさず脳に刺激を与え続けることで、脳は成長するし、新しいスキルも身に付きます。本書での核は、子どもに〈させる〉だけじゃなく、大人も〈する〉ことがポイントじゃないかと思いました。

図鑑を見てワクワクするのは子どもじゃなくて、大人です。そのワクワクする姿を子どもが見ていて、「図鑑を見るとワクワクする」と覚えるのではないでしょうか。

子どもに楽器や英会話を習わせるのも大事なことかもしれませんが、大人が、楽器や音楽、語学に親しみ楽しんでいる土壌を作っていくのが大事なんでしょう。そして、ゼロから始めるのは大変で、時間のかかることでもあります。だから〈「賢い子」に育てる究極のコツ〉は、〈時間がかかってもいい〉から〈じっくり粘って〉〈楽しみながら〉〈学習を繰り返す〉という様子を、大人が実践して見せることなのかな?

16万人の脳画像を見てきた脳医学者が教える 「賢い子」に育てる究極のコツ

目次情報

はじめに

1章 「好きなこと」で頭がよくなる!「脳を育てる」子育て法

◆難関大学生が子どもの頃に皆、持っていた「ある本」とは?

親のちょっとした心がけで、子供の能力がここまで変わる
なぜ好奇心が、子供の学力を効果的に伸ばすのか?
図鑑が育てる、脳の「こんな力」「あんな機能」
「自分でできる子」の共通点

◆子供の“伸びしろ”は5歳までに決まる!?

脳の成長の「黄金期間(ゴールデンターム)」とは?
なぜ好奇心を「早く持つこと」が才能の伸び方をこれほど変えるのか

◆好奇心のある子は、自然と賢く優秀に育つ

「勉強ができる子」と「賢い子」は、脳のどこが違うのか?
どんなことも楽しみながら成長できる子の条件

◆新発見! 子育ての仕方で、「脳のつくり」が変わる

一生、脳の健康を保つ! 好奇心の見逃せない効果
親も子も……認知症にならない脳のつくり方

2章 子供がぐんぐん賢くなる「3つの秘密道具」

◆今日から実践!「好奇心たっぷり脳」に育てる工夫

秘密道具その1:図鑑
◆小さい頃のプレゼントは「図鑑」で決まり

ここが「学校大好き!」「勉強は得意!」のスタートライン
文字への興味もグンと上がる
「なぜなぜ?」期の、頼れる味方に!
男の子も女の子も! 理系の能力を伸ばすコツ
いつ買う? どう読む?――わが家の秘訣

◆「図鑑に無関心」にきく特効薬

5歳以上の子を「図鑑に夢中」にさせるには?
親のひと言で、効果がさらに倍増

秘密道具その2:虫とり網
◆外で一緒に「本物(リアル)に触れる」

「わが子の秘密道具」を見つけよう
日常生活が「学びの場」になるこのアイデア
家族旅行・お出かけ……「親子の楽しみ」が子供を伸ばす
この「ちょっとの手抜き」で子の「やる気」がアップ!

秘密道具その3:楽器
◆最初の習い事なら「音楽」がベスト

音楽が英語の力を伸ばす!? 脳の意外なネットワーク
だから、音楽は幼いうちに始めたほうが絶対いい

◆3つの秘密道具でモチベーションも成績も上がる理由(ワケ)

受験を難なくクリアする「努力の仕方」
「頑張らずに上達する子」はココが違う!

3章 芸術・語学・運動能力……才能とセンスは「始める時期」で決まる

◆なぜ「取組む時期」で「伸びかた」がここまで違うのか

時間もお金もかけずに才能を伸ばす「脳の成長年齢マップ」

0歳~:図鑑・絵本・音楽
◆「感覚」と「感性」は目と耳で磨かれる

「見極める目」「鋭い耳」が人間性の土台になる

3~5歳:楽器・運動
◆音楽、スポーツの才能が花開く時期

「器用な手先」は、親がつくってあげるもの
「東大生の習い事はピアノ」という統計が教えてくれること
努力は「生まれつきの才能」を超えられる?
絶対音感・相対音感を身につける

8~10歳:語学
◆「英語教育は早く始めるほどいい」は誤解だった

「8~10歳の英語がベスト」な脳の事情
「0歳から英語」は子供のため? 親のため?

10歳~思春期:社会性・コミュニケーション能力
◆「誰と出会い、どう過ごしたか」がもっとも大切なとき

就職で一番求められるのは、「コミュニケーション能力」です!

◆「思春期の脳」内では、いったい何が起こっているのか?

脳には明確な「成長のターニングポイント」がある
どうして、才能の種類によって、習得時期が違うの?
脳と発達と「好き・嫌い」

4章 心も体も脳も!一生の健康をつくる「親の役割」

◆成長期の子供に親がしてあげられる“一番大事なこと”

10歳を過ぎた子供をバイリンガルにしたい人へ
「やったけど身につかなかった」も、子供の財産

◆ひとりっ子? 兄弟姉妹?どちらもいい点・悪い点がある

◆将来の夢――どこまで子供は「親を超えられる」もの?

「夢をかなえられる子」の共通点
結局、最後に勝つのは「自身のある子」
脳はどこまで、「遺伝的素質」に縛られるもの?
「親の収入が子の学歴を決める」のウソとホント

◆「この子」と「あの子」を比べる前に

「兄弟姉妹間の能力差」はどう考える?
「成長スピード」と「頭のよさ」は関係なし!
男性と女性――そもそも脳は「違うもの」

5章 脳が勝手に成長スピードを上げる!おすすめ生活習慣

◆「海馬が大きく健やかに育つ」生き方のすすめ

◆知っていますか?「睡眠が足りないと脳が縮んでいく」事実

「無自覚の睡眠不足」が脳の成長を妨げる
「寝つき悪い子」のお昼寝テクニック
夜、寝る前の読み聞かせ習慣で、脳がもっと豊かに

◆脳がぐんぐん知識を吸収するテスト勉強&受験勉強

「成績のいい子」がこぞって実践する勉強法がある
勉強効率を120%上げる、たった数分間の復習術
これが、子供の成績を上げるキーワード

◆子供の朝食、よりよいのはどっち?

朝食を変えるだけで、IQがアップする!?
「朝食抜き」は絶対ダメ
これが「脳が喜ぶ」朝食メニュー

◆スポーツでも勉強でも大活躍する子の共通点

「運動をすると賢くなる」のはなぜ?
脳の持つ「自ら成長する力」を伸ばそう

◆ゲーム・スマホ……「してほしくないこと」をやめさせる方法

ゲームは「成長の通過点」?
しつこい「ゲーム病」の撃退法

◆子供がよりイキイキ輝く、親の「言葉がけ」

やっぱり! 叱るより褒めるほうが脳にいい理由
海馬を委縮させる「ストレス」の正体
毎日の生活習慣で、子供はもっと賢くなれる

おわりに

瀧 靖之(たき・やすゆき)

東北大学加齢医学研究所教授。医師。医師博士。1970年生まれ。東北大学大学院医学系研究科博士課程卒業。東北大学加齢医学研究所機能画像医学研究分野教授。東北大学東北メディカル・メガバンク機構教授。一時の父。
東北大学病院加齢核医学科長として画像診断に取り組むかたわら、東北大学加齢医学研究所及び東北メディカル・メガバンク機構で脳のMRI画像を用いたデータベースを作成し、脳の発達や加齢のメカニズムを明らかにする研究者として活躍。読影や解析をした脳MRIは、これまでに16万人に上る。
「脳の発達と加齢に関する脳画像研究」「睡眠と海馬の関係に関する研究」「肥満と脳委縮の関係に関する研究」など多くの論文を発表。脳を生涯健康に、若々しく保つ生活習慣は、新聞・テレビなどのマスコミでも数多く取り上げられ、そのノウハウをまとめた著書『生涯健康能』(ソレイユ出版)は、10万部を突破するベストセラーとなっている。
本書では、最新の脳研究と自身の子育て経験をふまえた「科学的な子育て法」を提案。一個人の経験や主観に頼らない「脳の成長」に沿ったメソッドで、何歳からでも、子供の才能や能力を伸ばすことができる。

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