『人生を変える「見る力」』|からだ全部で「見る」練習

『人生を変える「見る力」』挿絵イラスト 78 スポーツ、体育

こんにちは。あさよるです。すっかり涼しくなりまして、この季節になると何やら鼻がもやもや、目もショボショボと……そう、花粉症です(´;ω;`) 稲の花が咲いてるんですね~。で、花粉症の諸症状が出ると、もっと感覚野をスッキリさせてくれ! と切実に思いますw

今日読んだ『人生を変える 見る力』は、目の筋トレをし、また体幹トレーニングで体力アップし、集中力を高めよく目で見て観察する力をつけようと啓蒙されていました。なんとなくスッキリしない、集中できない、仕事が勉強が進まない、気分転換したい……などなど、モヤモヤ~っとしてしまうことがあれば、それは「見る力」が低下してるのかもしれません。

本書、結構切り口が面白いです(`・ω・´)b

脳トレだけじゃ足りない

今週『一流の頭脳』という本を紹介しました。簡単にまとめちゃうと「良い集中のためには運動が必要だ」という内容のものです。その本では、運動の中でも有酸素運動(できればジョギング、ウォーキングなら息が上がるくらいの負荷で)が推奨されていました。

今日読んだ『人生を変える 見る力』も、たぶん言わんとしていることは同じようなことなんでしょう(こっちの本の方が薄くて写真も多く誰でもが読みやすい)。本書では、集中して観察する「見る力」を高めることが、身体的、精神的な状態を良好にするとして、そのための簡単なトレーニングが紹介されています。

トレーニングは主に「体幹を鍛える」ことと「眼球を動かす筋肉を鍛える」の二つのです。どのトレーニングも、子どもからお年寄りまでできる簡単なものです。

トレーニングをすると、集中力が高まり、体力がつくと先のことを考えたり、相手のことを考える余裕もできます。それらを抽象化し、「見る力」と再設定されているのが面白いと思いました。

わたしたちは、ものを見ているようで、ろくに見ていない――つまりは「見えていない」ことがよくあります。本書では「リンゴをイメージする」という例が紹介されています。リンゴを頭の中で細部まで思い出します。質感、色、形、どこまでリアルに思い出せますか? リンゴの実物を知っている人は多いでしょうが、リンゴを「見ている」人は意外と少ないのかもしれません。

「いつものっている電車の色は?」「お気に入りの洋服の模様は?」「ベットカバーの柄は?」繰り返し目にしているはずのものでも、いざ思い出そうとすると、細部までリアルに思い浮かぶでしょうか。

「見る力」とは、体幹と眼球の筋肉を鍛えることで、体力と集中力を高め、それによって観察する力を高めます。

体全体で考えている

集中力を高める、仕事や勉強のパフォーマンスを上げるというと、いわゆる脳トレ的な頭の体操を思い浮かべてしまいますが、実際は肉体を鍛えることが集中力に繋がるんですね。あさよるも実感として、「あと何時間くらい勉強すれば満点取れる」とわかっていても、実際には「必要な時間、集中し続ける体力がない」から、結果的に勉強不足になる体験は何度もあります。

「体力が足りない」って結構、いろんなところで顔を出します。大人になれば年々、肉体は老いていくし、意識的に体力づくりが必要なんですね(;’∀’)

脳トレ的なゲームもだし、コンピューターゲームも、テレビも、たぶん読書も勉強も、いわゆる前頭葉を刺激するような事柄に没頭してしまいがちですが、もっと動物的な、そもそもの負荷に耐えられる肉体がないと、結局は途中で息切れしてしまうのでしょう。

本書で紹介されているトレーニングは、幼い子どもでもできるような簡単な動作です。胡坐をかいてグラングランと体を揺さぶったり、6~8センチの幅の「橋」から落ちないよに歩いたり(子どもの頃こういう遊びをしましたね)、あと眼球まわりの筋肉をきたえるために黒目を上下左右に動かしたり、両目のピントを合わせる運動とかね。

同じ子どもの遊び的要素だけど、脳トレ系の遊びとは違って、全身を使う遊びですね。

体を動かすのは気持ちいい

『人生を変える「見る力」』挿絵イラスト

難しく考えずにシンプルに、じーっと同じ態勢のまま何十分、何時間といるのは辛い。それよりノビーっ! とネコみたいに身体を伸ばせたら気持ちいい! それに尽きると思いますw 難しく考えずその快感を追えばいいのかななんて。

ジョギングもウォーキングも、習慣がなければしんどそうだし面倒くさそうなんですよね。だけど、実際にやるとむしろ気持ちがいい、みたいな。本書『見る力』も、難しいトレーニングでもなく、部屋の中でできるトレーニングなんですが、上手にできるようになれば身体がスッキリするんだろうと思います。

とりあえず、目のピントを合わすトレーニングをして、私は左目を使いがちなのがよくわかりました。目にも利き手と同じように利き目があると聞いたことがありますが、使う目が偏っていると疲れるし、ピントも合わないので「見えにくい」ということが起こるようです。

今、ほんとに視覚情報過多ですから「見る」も意識的にしておかないと、間違えや疲労の原因になるのかもと思いました。

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人生を変える「見る力」

目次情報

はじめに「アスリートではない、あなたにこそ必要なトレーニングです」

第1章 なぜ、村田諒太は「見る力」を高めようと思ったのか?

「見る力」は、視力のことではない
まず「眼球運動」で「見えるようになってきた」
土台となるのは自分の体の「中心軸」
「目の筋トレ」という新しい発想
「見えた!」瞬間、ある日突然やってきた
たけしさんの言葉「いろんなアングルから見るといいよね」

第2章 「見る力」が、あなたの日常も変える

あなたの「見る力」は、低下している
「自分ではなかなか気づかない」ということが問題
あなたは昨日、何時間、スマホやパソコンを見ていた?
「見る力」を高めると、日常生活はこう変わる

①文字の見落とし、見間違いが減る
②相手の気持ちを考えられるようになる
③計画力が高まる
④緊急に強くなる
⑤細かな気配りができるようになる
⑥整理整頓ができるようになる
⑦転倒によるケガなどが防げる
⑧人生設計を描きやすくなる

第3章 簡単! 1日5分からの「見る力」を高めるトレーニング

「眼球運動」だけでなく、体の動きと連動させることが大事

トレーニング①「大仏」自分の体の中心軸を知る

揺れや傾き、動きを感じるセンサーを刺激する
筋力は不要で、子どももできる
「大仏」のやり方

トレーニング②「一本橋」 ぶれない体をつくる

自分の体の中心線を強化する
「一本橋」のやり方

トレーニング③「眼球運動」 目を全方位にスムーズに動かす

目の動きは何歳からでも鍛えられる
「眼球運動」のやり方

トレーニング④「ブロックストリング」 両目のチームワークを鍛える

どちらかの目をちゃんと使えていない人が多い
「ブロックストリング」のやり方

第4章 「見る力」で人生を好転させた人たち

アメリカでは100年以上の歴史があるビジョントレーニング
オプトメトリストの先生とともに村田諒太選手を指導
「7歳の息子がキレなくなった。私にも夢ができた。70歳の母も明るくなった」
「ダウン症の娘に1カ月で効果が出た! 絵の才能が開いて今では個展も開催」
「小1から6年間続けて運動も勉強も格段にできるようになった」
「トレーニングを取り入れ甲子園初制覇」。決勝戦のピンチでは走者を刺激した」
「60代の私が1カ月で新聞が見やすくなった。視力は0.4から0.8に」
「現在77歳。もう10年続けて目のトラブルなし。趣味も復活!記憶力も向上!」
北出勝也先生が活動するジョイビジョングループのリスト
「極低出生体重児として生まれた息子の体幹がしっかりしてきた」
「3人の子どもが苦手な部分を克服。集中がついて学校の成績もアップ」

おわりに「ここに何が描かれているか、わかりますか?」

飯田 覚士(いいだ・さとし)

第9代WBA世界スーパーフライ級チャンピオン。日本視覚能力トレーニング協会代表理事。2004年、「飯田覚士ボクシング塾ボックスファイ」を設立し、ビジョントレーニングと、体幹トレーニングを融合させたオリジナルプログラムを開発。著書に『おうちで簡単 ビジョントレーニング』(ベースボール・マガジン社)がある。

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