サブカルチャー

『もし文豪たちが カップ焼きそばの作り方を書いたら』|どんな顔していいかわからないの

こんにちは。混乱状態のあさよるです。何に混乱しているかって『もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら』を読んだせいですよ。本書は、ただのアホなネタ本のハズなんですよ。しかも出オチの。なのに、なんかこの本「スゴイ…」「見てしまったかもしれない」「アートかもしれない」と脳裏をよぎり、そのたび「違う」と打ち消すことでさらに混乱してゆく……これ、すごいかもしれない。

そう、それはキャンベルのスープ缶のように……w

『ぼくの哲学』|世界で一番おいしいのはマクドナルド

ぼくの哲学

ぼくの哲学

  • 作者:アンディ ウォーホル
  • 出版社:新潮社
  • 発売日: 1998-08-01

たぶん、想像したのであってる

本書『もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら』のタイトルを読んで「こんな感じかな?」と想像したのなら、たぶんだいたいあってるw 太宰にはじまり、村上春樹が焼きそばの作り方を書いたら、ドストエフスキーが、志賀直哉が、シェイクスピアが、グリム兄弟が書いたら……と延々続く。ただそれだけの本だw

初っ端から星野源が登場し、「アレッ」と思うと、小沢健二、尾崎豊、エレカシ宮本と続くだけではなく、ロッキンオンが焼きそばの作り方を書いたら、ポパイが、暮らしの手帖が書いたらと続く。文豪やないやんw

のみならず、ヒカキンとか、イケダハヤトとか、自己啓発本とか、利用者の声とか、文豪でもないし作家でもないし、明らかにネタ切れてるやんけー!ともう、目次を見ているだけで笑けてくるw

これはゲージュツかテツガクなのか?

で、読み始めるとですね、ニヤニヤが止まらない程度に「読書家なら一度は考えたころがありそうなネタ」であります。なのですが、読んでいる内にだんだんとなんだか胸がいっぱいになってくる。ちょっと待って……これどこまで続くの。無茶すんなよ……求人広告ってなによ……。

★誰でもできる簡単なお仕事です!★

1.カップ焼きそばの蓋を点線まで開ける
2.中に入っているかやくとソースを取り出す
3.沸騰したお湯を入れ、五分間待つ
4.湯切りをし、ソースをかけたら完成!

慣れたら簡単な作業なので、未経験でも問題ありません♪

◎自宅作業可
◎服装自由
◎髪型自由

最後まで作れた方には完成のお祝いとしてマヨネーズをプレゼント◎

p.112

こういうときどんな顔すればいいかわからないの……。

ページをめくるたびに混乱が大きくなり、ついにこのページにたどり着いてしまうのです。

もしカップ焼きそばの作り方を
ただそのまんま本に載せたら

p.176

・・・。こういうときどんなka…(以下略

ペヤング ソースやきそば
まるか食品

Big!

[調理方法]
①フタを(A)から(B)の線まではがし、ソース、かやく、ふりかけ・スパイスを取り出します。②かやくめんの上にあけ、熱湯を内側の線まで注ぎ、フタをします。3分後、(C)の湯切り口を矢印の方向にゆっくりはがします。④カップの「☆」の部分2ヶ所をしっかり持ち、ゆっくり傾けながら湯切り口よりお湯をすてます。⑤フタをすべてはがし、ソースをよく混ぜ合わせ、ふりかけ・スパイスをかけてお召し上がりください。
お湯の目安量 480ml

p.176

おわかりいただけるだろうか。ただ、〈文豪がカップ焼きそばの作り方を書いたら〉というネタ本を読んでいただけなのだ。しかしだ、唐突に、カップ焼きそばの作り方が始まるではないか。え、自分で何言ってるのかわかんない。

混乱の極みのまま読み進めると、ペヤング、UFO、一平ちゃん、俺の塩、etc…と続く。「サッポロ一番 オタフクソース焼きそば」って食べたことないなぁ。「ニュータッチ 仙台牛タン風味塩焼きそば」は存在すら知らなかった。って!最後!最後!

エーワン 焼きそば ミックスフード味 カップ(ベトナム)

(ベトナム)って!ww もう焼きそばのネタも切れとるやないか!

心と時間に余裕のある時に読みましょうw

本書、オススメか否かと聞かれると「時と場合による~」と答えます。もしあなたが子育て中なら、本書を読むより子どもと遊んでるほうがずっといいかもしれませんw きっと、洗濯物を畳む方がより有用な活動でしょうw

しかしまぁ、今すぐやるべき仕事もなくて、心にゆとりがあって、読む本がないなぁというこきは、この本をドウゾ!お気に召すかわわかりませんが、あさよるは好きですw大好きです。

ちなみに、紙の書籍で買うと、裏表紙が「もし手塚治虫が太宰治を描いたら…を田中圭一が描いたら」の絵で、全裸のおねいさんがポロリしてるイラストなので、ブックカバーつけてもらうのをオススメしますw

最後に。めっちゃカップ焼きそば食べたい。

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『「若作りうつ」社会』|いつまでも「愛され」「モテ」でいたい

こんにちは。放送中のドラマ『東京タラレバ娘』を見て、胸が痛い あさよるです。

主演の吉高由里子ちゃんも、榮倉奈々ちゃんも大島優子ちゃんも、むちゃくちゃかわいいのは言うまでもありませんが、劇中の三人は「ゼツミョーに超ウザッwww」とニヤニヤ見てたんですよ。なーんか痛々しいんですよねー。意識高い系っていううか~。

すると第一話の終盤、金髪のイケメソくんから「30過ぎて女の子じゃない」と言われて、ショックを受ける三人。そしてショックを受けるあさよる……

―( ̄∇ ̄;)→グサッ!!!

先日読んだ熊代亨さんの『「若作りうつ」社会』を思い出しました。彼女らは、女の子の世界から抜け出して、大人の女性になれるのでしょうか!?ドキドキ

年の取り方がわからない

『「若作りうつ」社会』の冒頭で、精神科医の著者・熊代亨さんの元へやってきた患者さんのエピソードから始まります。

Cさんは仕事と子育てをソツなくこなす女性で、合間には趣味も楽しみ、社内で尊敬を集める人でした。しかし、ある時から睡眠や食事がうまく取れなくなり、心療内科で「うつ病」と診断されました。

治療により病状は改善しましたが、彼女は納得しません。朝から晩までスケジュールが詰まった、エネルギッシュで充実した“元の生活”に戻られないからです。

「若い頃と同じように頑張りたい」と主張し、自身の加齢を受け入れることに抵抗を感じています。

「老いを受け入れられない」

アンチエイジングがトレンドの21世紀。多くの人が抱えている問題です。

世代が分断された社会

かつての日本社会は、良くも悪くも様々な世代が関わり合って生きていました。

監視し合い、古い風習や価値観に支配された生活であった一方で、生まれる人、老いる人、病気になる人、死ぬ人。人間のさまざまなステージの人々が一つのコミュニティに交じり合っていました。

現代は、地域社会や因習から解放された一方で、孤立した世帯は、他の世代と隔絶されてしまいました。

「年の取り方がわからない」とは、自分たちの先を行く人々を見失ってしまった世界です。

70代に差し掛かる団塊世代も、自らを「老人」とは感じていません。いつまでも若々しく、老いのない世界は夢のような世界ですが、残念ながら存在しない世界です。

現実と願望のギャップにより、じわじわと苦しむのが現在人なのかもしれません。

誰も何も言わなくなった

アンチエイジングは超人気です。テレビをつければ次から次へと健康食品のコマーシャルばかり。

何を口にするのも人の勝手ですが、それにしても、買う人がいるからテレビで宣伝してるんですよねぇ……。

と、「人の勝手」というのも、現在人が陥っている落とし穴になっています。

赤の他人である友人知人が、怪しいげなものにハマっていても「人それぞれだし」「人の自由だし」と積極的には口出ししません。

ムラ社会的な相互監視の世界から抜け出した我々は、気軽になった半面に、間違った方へ進もうとしても誰も引き留めてはくれなくなりました。自由と責任、両方を手に入れたんですね。

本書『「若返りうつ」社会』の「第二章 誰も何も言わなくなった」は静かにゾツとする話でした。

父親不在の社会

「年の取り方がわからない」社会は、「モテ」が力を持つ社会です。

小さな子どもは、一人で生きてゆけませんから、大人から「愛され」ることで生存率を確保できます。ここでいう「愛され」とは、容姿が優れていたり、コミュニケーション能力が高いことです。

簡単に言やぁ、かわいらしい、愛らしい子どもが可愛がられるという、身もふたもない話なんすが……(;´・ω・)

かつてのムラ社会では、多少コミュニケーション能力が低い子も「みんなの子ども」「社会の子ども」という認識がありましたから、なんとかやっていけました。

しかし、現在は個人と社会が遮断されていますから、生まれ持ったかわいらしさ(容姿)か、コミュニケーション能力がないと、かわいい子どもになれません。

いつまでも「愛され」たい

そして、年の取り方を忘れた社会は、大人たちもいつまで経っても子どもの世界にいます。容姿が優れ、コミュニケーション能力の高い「愛され」「モテ」こそが社会を生き抜く力なのです。

……なんか自分で書いてて冷や汗しか出ないんだけど(;’∀’)

で、自分の「愛され」「モテ」要素を受け入れてくれる「母性」を求めている。

一方で、現在は父性不在の社会でもあります。

戦後の経済成長とともに、父親は朝早くにはるばる遠くへ出勤し、夜遅くに帰宅する、家庭にいない人物になりました。子どもから見ると、父親が毎日なにをやっているのか分かりません。

「仕事をしている」「働いている」とは言っても、具体的に何をしているのか分かりません。実際に育て、養育してくれるのが母親ですから、母性が力を持つのも頷けます。

社会の構造が変わったことで、家庭内の形まで変わり続けています。そして、新しい社会像、家族像をなかなか描けず、終わらない子ども時代を過ごしているのが現代なのかもしれません。

……って、エヴァンゲリオンみたいな話やないか!

(「第三章 サブカルチャーと年の取り方」は、オタクと年を取れない我々のお話で、他人事とは思えません)

「老い」と「死」をどう受け入れる

「年の取り方がわからない」世界は、「老い」と「死」のない世界です。

しかし、実際に現実には我々人間は日々刻刻と年を取り、老い、死に近づいてます。観念世界と現実世界の隔たりこそが、苦しみや、居心地の悪さを生んでいるように思いました。

個人的な話ですが、あさよるの祖父母はみな早く他界していて「老人」というものを知りません。

街中で出会う高齢世代の人たちは、みなさんハツラツとしてらして、元気いっぱいで何度目かの青春を謳歌しているように見えます。または、まだまだ現役世代バリに働く人たちばかりです。

これから両親も老いてゆくのでしょうが、「老いた人」を側で見たことがありませんから、「老人」がどのようなものか、あさよるにはロールモデルがありません。それは、自分自身が老いてゆくイメージがないことです。

あさよるもまた、現在人の一員として自らの「老い」や「死」を持っていない一人なのでしょう。

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統計・平均・偏差……ってなに?|『不透明な時代を見抜く「統計思考力」』

こんにちは。テレビを見ているとモヤモヤする あさよるです。

情報バラエティって言うんでしょうか。ミヤネさんとかメグミさんとかやってるヤツね。ああいうの、見るともなしに見ていると、あることないこと言ってます。

図解やグラフや地図やイラストを使って「わかりやすく」説明しているみたいですが、「それ、違くない!?」と内心ツッコんでしまうときがあります。

「バラエティ」だからOKって解釈なんでしょうが、モヤッとします。

「統計」「平均」「偏差」……それってなんだ?

モヤッとの正体は、相関関係や因果関係と関係あるのかもしれません。

『不透明な時代を見抜く「統計思考力」』では統計データの見方、扱い方を説明します。しかも、統計とか、グラフとか、数字が苦手だ!と豪語する方、どうぞ。

計算式もなくって、「理屈」の部分を言葉で紹介します。だから、数学ギライの方も読めますよ。

「統計」「平均」「偏差」などなど、聞いたことあるけど……むしろよく聞くけど……なんだ!?

新聞やニュースの読み方も、世間話の質も、ゲームも遊びにも、役立つ統計、グラフのお話です。

数字は少なく「統計」を知りたい

『不透明な時代を見抜く「統計思考力」』はタイトルに“思考力”とあるように、考え方を言葉で説明する内容です。

ですから、実際の計算方法やグラフの作り方など、数学、統計学的に使えるようになるものではありません。

実際に、手を動かし頭を動かし、統計学を学びたい方は他の書籍を。

あくまで、数字やグラフは嫌い!だけど、知識として「統計」の扱い方を知っておきたい人へ。

出版年がやや古め?改訂版の文庫もある

あとね、2009年出版の本ですので、ちと例が古い?

サブタイトルに「小泉改革は格差を拡大したのか?」とあるところから、なんとなくわかりますねw 今だったら「アベノミクスは~」とかになるんでしょうか。

で、2013年に出版された文庫版もあるようです。Amazonの説明文を見ると全面改訂と書いてあるので、これから読まれる方はこっちの方がいいのかも。

それって関係ある?その話ホント?

具体的に「例」を挙げ、さまざまなグラフや統計データを見ながら相関関係を見てゆきます。

例えば、「若者の読書離れ」ってホント?

あるグラフを見ると、若い人ほど本を読まなくなっているように見えます。それを、携帯電話やネットの普及が原因だと見る人がいます。だけど本当?

子どもの読書量のグラフを見ると、昔より今の子どもの方が本をよく読んでいます。学校での読書の習慣づけが功を奏しているよう。

グラフをさまざま見てゆくと、読書離れを起こしているのは「大学生」です。昔の大学生はたくさん本を読みましたが、現代の大学生は本を一冊も読まない学生も増えているようです。なぜか?

ポイントは「大学進学率」。一時期「大学全入時代」なんて言われたように、かつて大学へ進学しなかった層まで大学進学するようになりました。

大学生率が上がり、結果、本を読まない人まで大学生になった。これが「若者の読書離れ」の正体と、本書では結論づけています。

ネットや携帯電話の普及とは、相関関係はない、ということです。

統計から、何を読むか?

ほかに、小泉政権は成功したのか?という命題も、さまざまなグラフを見ながら検証してゆきます。

ホームレスの数は減ったように感じますが、それは「目に見える場所」からホームレスを追い払ったからです。また「ネット難民」という存在も注目されましたが、彼らは新しいホームレスの形なのかもしれません。

ワーキングプアという、これまでにない、新しい概念を、どのように統計の中から見い出せばよいのでしょうか。

グラフは数値の集まりです。そこから何を読み取るのかが重要なんですね。統計って面白いと感じました。これから、もっと勉強したいと思います(・∀・)

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