ビジネスライフ

『ユダヤ人大富豪の教え』|お金に囚われる不自由人をやめる!

こんにちは。「あ~お金が欲しい」と思う年末年始を過ごしたあさよるです……(-_-;)

この『ユダヤ人大富豪の教え』、他の書籍で紹介されていたり、タイトルは何度か見かけていました。

本やブログ等で、誰かが紹介していると「どんなだろう?」と気になっちゃいます。「気になる本」を少しずつ読んでゆこうと、『ユダヤ人大富豪の教え』を手に取りました。

20歳学生が、アメリカで出会った

アメリカ留学中の二十歳の青年は、一人の老人と出会います。

その老人はオーストリアで生まれ、ナチス台頭に伴いアメリカに移住したゲラー氏。不動産業で成功し、大富豪になった人物でした。

帰国後は事業を起こそうと考えている青年は、彼から成功の秘訣を教わりたいと申し出ます。

老人が青年に、時に丁寧に、時に実地でテストを行いながら、「成功」とはなにか。「失敗」とはなんだろうと語りかけます。

エッセイ?フィクション?不思議なお話

老人と青年のエピソードは、著者の本田健さんの経験が元になっているそうです。

しかし、書籍化にあたって、フィクションも混じっているようで、より面白くドラマチックに仕上がっています。

エッセイのようでエッセイでなく、フィクションのようでフィクションではなく、なんか不思議な構成ですね。

あさよるは本書を読書中、全くのフィクションとして楽しんでいたので、著者のあとがきを読んで驚きました。

「お金」から離れて「自由」を手に入れる

大富豪の老人に「成功」する方法を尋ねた青年。

成功とは、もちろん「富豪になること」、すなわち「お金」を集める方法を尋ねました。あさよるも、最初はお金を稼ぐ方法を老人が語るのかと待ちかまえました。

しかし、老人の話は少し違います。

成功している人とそうでない人。なにが違うのだろうか?学歴?家柄?才能や運?

人はそうやって、「成功するための条件」を自ら勝手に作り上げ、「ああ、自分は成功できないんだ」と諦めてゆきます。

だけど、本当に「成功する人」はそうじゃありません。彼らは、仕事が好きでたまらない人なんです。仕事が大好きでしょうがないから、もっといい仕事がしたいし、もっと人に喜んでもらいたい!ただそれを繰り返しているだけなんです。

仕事が大好きでたまらない人は、好きな仕事をしているだけで幸せです。ですから、失敗しても上手くいかなくても諦めることはありません。だって大好きだから。

そして、どれだけ失敗に失敗を重ねても諦めなければ、いつか「成功する」ときが来ます。その時までひたむきに仕事ができるのは、好きじゃなきゃやってられないんです。

豊かになるって、預金残高の桁数だけではありません。「自由に生きる」。これが大事。

不自由に生きていませんか?その不自由さは自分で生み出しているのかもしれません。

こんな出会い、ほしかった!

「成功の秘訣が知りたい」。あさよるも知りたいですwそして、その教えを乞える人物に出会うということも、なかなか起こらない経験です。うらやましい経験です。

そして、“大富豪”が語る成功の秘訣は、とっても素朴な「しあわせ」を教えてくれるものでした。ちょっと拍子抜けするくらい。そして、大富豪ほどお金に執着していないことも印象的でした。

あさよるは「お金」が欲しいです。突然何?と思われてしまうでしょうがw、本音です。そして、多くの人にとっての本音であると思います。

不自由な生活をしている人ほど、「お金」が欲しくてたまりません。だって、不自由を解消するためのお金ですし、不幸を紛らわすためのお金です。

「お金があればなんでもできる」と考えてしまうのも、お金のない人の発想なのかもしれません……(苦笑)。

大富豪ともなると、考えることも庶民とは違うんだなぁと思いつつ、「幸せに生きる」「自由に生きる」ってことに、もっと重きを置きたいなぁと思いました。

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『休む技術』|頑張って休もう!?「動の休み」もあるんです

こんにちは。休むのが下手なあさよるです。

いや、自分ではポジイティブに「頑張り屋さんです☆」「真面目なんですっ♡」って解釈するようにしてるんですけど……いや、無理がある……!?

2016年の大河ドラマ『真田丸』を毎週見てるんですけどね、堺雅人さん演じる真田幸村も、よく言えば「頑張り屋」。悪く言えば「休むのが下手だなぁ」と思い、妙な親近感を感じます。

人に頼まれると承諾しちゃうんだよなぁ~。お調子者なのだなぁ……チーン

とりあえず、一つだけわかることは、あさよるもここままだと、やられてしまうってこった!

誰も彼も睡眠不足!

はてさて『休む技術』。タイトルがそのまんまです。年中過労気味のあよるには耳の痛いタイトルです。

休むことはとても大切です。「言われなくてもわかってるよ!」と言いたいところですが、その通りに休めていますか?

データによると、日本人のどの年代を通じても睡眠不足気味です。中でも40代の働き盛りの人たちの睡眠不足は顕著。

もちろん、それだけ多忙を極めているからなのですが、きちんと休まないと、終わる仕事も終わりません。

本書『休む技術』の主張は単純です。「休みなさい!」これだけ。だけど、そのひと言を実行するのがどんなにも難しいか!

しかし、それを押してでも休まねばならない。

まずは「休めない」というメンタルブロックを解く。少しでも意識が変わるよう何度も何度も、手を変え品を変え読書に語りかけます。

実際に「休む技術」が身につくか?

『休む技術』というタイトルですが、正直この本を読んで実際に上手に休める用になる人は少数でしょう。

というか、元々上手に休めている人と、休むのが下手な人の差は、本を読んだくらいでは変わらないのではないかと……(-_-;)

しかし、あさよる自身が休むのが下手な人なもんで、次から次へ休むための方法を提示さて続けると、耳が痛く、そして、「確かに、休もうと思えばいくらでも休めるのになぁ」と自分自身に問いかけていましたw

旅行に行く。泊まりが無理なら日帰り旅行へ。半休でも休める。ちょっとの時間でも休める。こんな風に畳み掛けられると、「まぁ、ほんとは休めないほど多忙じゃないよなぁ…」と根負けする感じですw

しかし、まずは「自分には休みが足りない」ということ。そして「その気になれば休める」と自らが気づかずにどうしようもありません。

病気を防ぐあの手この手

著者は精神科医で、専門家ならではの話もあります。

近年増え続ける「うつ」も、休むことが大切です。しかし、まじめな人ほど休むのが下手。

一旦、仕事を休職し、通院しながら職場復帰した患者さんの中には、平日は働けるけど週末になると何をすればよいかわからず気分が滅入ってしまう人もいるそう。

そんな患者さんに、精神科医の著者は話しかけるように、ページは進みます。

「ホッと一息」も立派な休憩。また、家でジッとすることのみが休むことではありません。

ショッピングへでかけたり、気分転換に映画を見に行ったり日帰り旅行をしたり、動の休養というものもあるんですね。

気分転換が苦手な人へ

『休む技術』は、休むのが下手な人、気分転換を上手にできない人にぴったりの本です。

くれぐれも、この本を読んだからって体が休まるわけじゃないし、読むだけで上手に休めるようになるわけでもありません。

あくまで、「休む」ことがとんでもなく大事なことであること、そして、「積極的に休まないと休めない」ことを知りました。

ある日突然、天から「休み」が降ってくるのではなく、自分で意識して、積極的に「休み」を作り出さないといけない。

もし、休まないことで体調不良や能率低下が起こった時、それは自分の管理不足です。人のせいにはできません。

だから、変な話だけれども「頑張って休もう」と思いましたw

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西多昌規さんの本

疲労回復や休息に関する本

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『あなたの職場のイヤな奴』|いじめ、いびり、パワハラ……

こんにちは。怒るのが下手な あさよるです。

「笑顔が何より大切」と思っていましたが、人間関係において上手に怒ったり意思表示をする能力って大事だなぁと思い至るようになりました。交渉として「怒り」を使えるといいのになぁと思います。

人とのトラブルは数あれど、『あなたの職場のイヤな奴』は、ズバリそのまま、職場でのトラブル。その中でも、上司が部下に対して行う「パワハラ」「いじめ」「虐待的行為」「いびり」を取りあげます。

ちなみに、原題は『The  No Asshole Rule』です。日本語訳では、タイトルこそ『イヤな奴』とお上品に(?)訳されていますが、本文はすべて「クソッタレ」と表記されています。「Asshole」っすなぁw

で、この本は「The  No Asshole Rule」。クソッタレを許さないルールづくりを呼びかける一冊です。

あなたの隣のクソッタレ

クソッタレの特徴は、まず自分より下の立場の人間を虐待すること。主に精神的苦痛を意識的にも無意識的にも加えます。

厄介なのは、無意識的に虐待するクソッタレ例です。クソッタレは、自分以外の人間を無能で役立たずだと考えています。ですから、悪いのは無能の役立たずであって、自分は悪くないのです。クソッタレは上司から指摘され指導されても、考えを改めず、会社のお荷物になってゆくこともあります。

そして、クソッタレは恐ろしいことに伝染する。類人猿のヒヒによる実験結果も掲載されていて興味深い……(人間の生態とどう関係するのかギモンもありますが、環境によって個体の性格や振る舞いも変わるそうです)。

そしてそして、一番気をつけておきたいのは、自分はクソッタレになっていないか?ということ。本書『イヤな奴』では、クソッタレが結果的に会社を追われることもある例が紹介されています。そう、自分にとっても、自分がクソッタレである事実は避けておきたい。人から嫌われ、疎まれるのも気分のいいものではありませんし、全力で回避しましょう。

クソッタレは損害を生む!

原題は『The  No Asshole Rule』。そう、本書はクソッタレの撲滅ルールなのです。クソッタレをどのように排除するのか。あるいは、どのようにクソッタレから身を守るのか。

実は、経営者も、クソッタレ従業員に気を揉んでいるようです。ある企業は、クソッタレがもたらした損害を計算すると年間16万ドルにも及びました。

その被害総額の内訳は、いじめの対象になった人物や周囲が、仕事に集中できず、ミスを恐れ、話し合いも上手くできなくなり、仕事への意欲がなくなる。虐待が横行することで人事異動が増える、人材が流出する、などなど。

クソッタレのせいで、上司、人事、役員にも仕事が増え、残業が増え、コストがかさみます。

そう、クソッタレは企業にとっても許せない存在。クソッタレに社会の雰囲気を支配されてはならないのです。

ぶっちぎるクソッタレは許される!?

クソッタレ撲滅ルールとして、抜きん出たクソッタレを許さないことを提唱されています。ぶっちぎり勝っている人物は、人格に難があっても許されます。クソッタレがもたらす損害よりも、収益の方が勝っていれば「仕方がない」と思われるのです。

まずは、ぶっちぎりのクソッタレを許さない。クソッタレは長期的な目で見れば会社に損害を与えます。クソッタレが一人いるだけでクソッタレは伝染し、「いじめ」や「いびり」が横行する雰囲気を生み出します。

ぶっちぎりクソッタレの例として、『イヤな奴』ではあの「スティーヴ・ジョブズ」の名前が挙げられていました。ジョブズの下で働きたいか否かという話しです。

ジョブズの癇癪と暴言は周囲のスタッフの神経をすり減らすし、なかには会社を去ってゆく者も多い。しかし、そうした激しい気性と強い意志――とくに、完璧を追い求める姿勢と、美しいものをつくろうとするあくなき欲望――があったからこそ、まの成功をつかんだのだともいえる。そのため、ジョブズを心から軽蔑している者さえもが、「クソッタレのなかには、性格の悪さを帳消しにするだけの才能のあるやつがいる。ジョブズがそのいい証拠じゃないか」というほどだ。

ロバート・I・サットン『あなたの職場のイヤな奴』p.237

はてさて、あなたは才能あふれるクソッタレの下で働きたいでしょうか。著者ロバート・I・サットンは、ジョブズの業績を認めながらも、それでも彼の下で働くのは嫌だと言います。あさよるは……あさよるも嫌かなぁw

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『会社のルール 男は「野球」で、女は「ままごと」で仕事のオキテを学んだ』

会社は「男の子のルール」で動いている!

男性のルールを知り、そこで「闘う」作戦を立てろ!

口コミで知っていたけど、タイトルに(-_-;)シラッ

「会社のルール 男は「野球」で、女は「ままごと」で仕事のオキテを学んだ」

↑このタイトル見てどう思われます? あさよるは「なにこれ!?性別で決めるけるわけ!?」なんてイタイ感じに反応しておりました(・∀・;)>

Amazonのオススメやランキングで見かけてはいたんですが、変な思い込みが炸裂してしまいなかなか手に取れませんでした。

で、先日たまたま図書館の棚で見つけ、パラパラと中身を見てビックリ。

「あれ…思ってたのと中身違う!!」 そして、なんだか面白そうなので、あの毛嫌いしていた思い込みも忘れて読みふけったのでしたw

男の子と女の子、遊びのルールが違っていた

まずは『会社のルール』のざっくりした概要。

男女同権が叫ばれ、日本でも女性の社会進出が進んでいます。その一方で、未だエグゼクティブな地位の女性は少ない。中には、男性と同じように昇進できず、伸び悩んでいる女性もいるでしょう。

『会社のルール』ではその理由を、ズバリそのまま「会社のルールを理解していないからだ」と説きます。

会社のルールとは、男性のルールです。少し前まで社会は男性のものでした。ですから、会社組織も男性のルールで動いています。

まず、我々は社会のルールを子供時代の「遊び」の中で学んでゆきます。本書の表現を借りると、男の子は「野球」で、女の子は「ままごと」で仲間内のルールやコミュニケーションを学びました。「いや、自分はサッカーだった」とか「いいえ、私は鬼ごっこが好きだった」とか、個人差はあるでしょうが、「象徴的な遊び」という風に、あさよるは理解しました。

さて野球は、敵と味方のチームに分かれて戦います。しかも、さっきまで憎き敵として戦っていた相手と、次の試合では味方同士として助け合い励まし合ったりします。試合中、作戦でモメることもあります。味方の失敗のせいで点数が取られてしまって、腹が立つこともあります。しかし、それらは「試合」の中での話。一旦試合が終われば、さっきまでのモメゴトや怒りも忘れて、ケロッとしちゃいます。だって、ただゲームしてるだけですから。

男性は「野球」というゲームによって、チームプレイを学びます。そして、試合中のイザコザは、次の試合には持ち越しません。これが男性のルールです。そして会社のルールでもあります。仕事中はチームワークを優先し、個人間の私情はワキに置かれます。仕事中の失敗やイザコザも、持ち越しません。

一方、女の子は「ままごと」でルールを学びます。ままごとでは、まず誰もが別け隔てなく平等であることが優先されます。遊び友だちの間で上下関係はなく、公平です。誰かが抜け駆けしたり、ズルすることを嫌います。良いことも悪いことも、みんなで分け合うことが重んじられるんです。これが女性のルール。公平さや平等を優先し、上下関係を作りたがりません。

男性と女性、それぞれルールが違うんです。

そして、会社は男性のルールで動いています。チームで「勝つこと」に特化した男の子のルールの中に、平等を重んじる女性が飛び込んでゆくと、どうもルールが馴染みません。

本書『会社のルール』は、女性蔑視や、あるいは女性の地位向上を叫ぶ内容ではありません。主張は一つです。会社は男の子のルールで動いていることを知り、男性のルールを利用すべき!

女性が出世に遅れたり、成果を上げにくいのは、ルールが違うからじゃね?という本。

この本を読んだ感想

女性が「闘う」ための作戦

どうやら、女性が社会で闘うためには、それなりの「作戦」が必要なようです。

社会は変わっているとは言え、まだまだ会社は男性のルールが色濃く残っています。「だったらば、そのルール攻略してやんよ!」

そんな勢いのある本で、読んでいてワクワクしました。「そっか、私も戦い方を知れば、まだイケるかもしれない!」とよくわからぬヤル気もモリモリを沸き起こります。

あさよるは、ままごととか、女の子ばっかり集まってする遊びが嫌いで、いつもバックレていました。だけど、だからと言って男の子と混ざって遊ぶこともしませんでした。ということは……女の子のルールもよくわからず、男の子のルールも知らないってこと!?

焦りますΣ(・∀・;)。

世代や育った国、地域で違う?

『会社のルール』の著者パット・ハイムさんはアメリカはロサンゼルスで活躍するコンサルタント。ですから、本書内で語られる「男の子」「女の子」も、ロサンゼルスの遊び事情じゃないかと思います。

日本人の子どもも、野球もままごともしますが、アメリカの子供と同じような感じで遊ぶのかなぁ?とちょびっと謎。少なくとも、あさよるが子供の頃は街に子供が無断で野球ができるスペースなんてなかったですし。

同じ日本国内で、同じ世代の人でも、生まれ育った地域によって「遊び」に差はあるのかなぁ?など、「子供の遊び」の喩え話の部分に、ややひっかからないでもない。

けれども、「男女でルールが違うんだ」という主張は、あさよるも納得できるものでした。

まだまだ会社は“男の子”のもの

女性が理解し、クリアしなきゃいけない課題は「会社は男の子のものなんだ」ということです。

はじめは極端な内容だと思って読み始めましたが、読み進めるごとに、女性の「あるある」が満載でした。

平社員だった頃は目一杯活躍できたのに、部下が出来た途端、上手く行かなくなる。

女性が他の女性社員を叱ったり、対立する意見を発言したとき、そのワダカマリは会議が終わっても、次の日になっても延々険悪に……。

女性上司がナメられるのは、「女性だから」ではなく、女性は上下関係を嫌い、部下にもフラットに対応してしまうせいじゃないか、というのは眼から鱗。

あさよるも、男性が自分にナメた態度をとる時に「女だからナメられた!!」と思ってたけど、違うのかもΣ(・∀・;)

そもそも「会社のルール」に無理解で、コミュニケーション方法が適切でなかったのだと思い至りました。

もっと読み込みたいです。

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『「脳を本気」にさせる究極の勉強法』|我慢、苦労は脳にいい?

こんにちは。勉強のはかどらない あさよるです。言い訳として、日々の業務に追われて時間が過ぎてしまいます。現実には、食事(おやつ含む)に時間を取りすぎで、YouTube見る時間が長すぎてタイムオーバーしています。はぁ。優先順位が「YouTube>勉強」になってんのよね。そりゃそうか。

なんとか意識改革をしたいと、脳医学者・瀧靖之さんの『「脳を本気」にさせる究極の勉強法』を手に取りました(`・ω・´)>

大人の勉強法

本書『「脳を本気」にさせる究極の勉強法』は、大人に勇気とやる気をくれる脳医学者の本です。もし、「勉強」というものが子どもだけのものだと思っていたり、歳を取れば「成長」できないと思っている人がいるなら、本書を読むべきです。「勉強」は今からできるし、「成長」は死ぬまで続けられるのです。

著者の瀧靖之さんの本は、以前あさよるネットでも紹介しました。こちらは、脳医学者が子育てや子どもの教育を語ったもの。脳には刺激が必要で、その刺激はワクワクや好奇心がそれを促すのです。

好奇心は大人の脳も刺激します。大人の脳も、ふだんから刺激を与えていれば成長し続けます。反対に、動かさなければ錆びてしまいます。「勉強する」っていうと嫌な気持ちになるなら「好奇心を刺激する」ならワクワクしますね。

『「賢い子」に育てる究極のコツ』|脳の成長は〈ワクワク〉!

真面目な、フツーの勉強法!?

本書を読んでいて、だんだんと疑惑が確信に変わってゆきました。

「あれ……これって……ガチなホントの勉強法なんじゃ……(;^ω^)(;^ω^)(;^ω^)」

  • 寝るベシ

まず、学習のために睡眠は必須です。脳は休めないと働かないし、眠ることで記憶が定着しやすくなります。むしろ、「眠りも学習の一部」と考えるべきですね。また、寝ると頭がすっきりするというのも科学的な話し出そうです。眠っているとき脳がキュッと収縮してすき間が出来、そこを脳髄が流れて入れ替わるんだそう。へぇ~。

  • 「しなければ」から「してしまう」に

手の空いた時間にソシャゲをするより、パパっと勉強をする方がいい。そのためには、常にいつでも勉強できるように備えておくのです。メモ帳を常に手元に置いておきましょう。くれぐれもスマホでメモしてはいけません。なぜなら、スマホの画面を開いたら他のアプリも触っちゃうでしょう?

そう、人の脳は「決断」をするのを避けます。だから、決断しなくても「やってしまう」環境づくりをすべきです。一旦開いたアプリを閉じ、スマホを触るのをやめるのは、決断しないといけませんから、大変です。勉強部屋や勉強机をもうけることも、机=勉強=嫌!になってしまうなら不要。むしろ、その辺で気楽にゆるっとやる方がいいのだ。本書ではこんな指南が。

・本棚はリビングに置く
・食卓の端に勉強道具を常備する
・資格試験のテキストは出しっ放しにしておく

p.84

そういやなんか、東大生は子どもの頃、台所のテーブルで勉強をしてたとかなんとか聞いたことある気がする。

  • 小さな積み重ねを続けるベシ

また、生き物は変化を嫌います。だから、ボーっとしてると、ずーっと今のまま。変化は起きません。自分の習慣や生活を変えたいなら、エネルギーを使って「決断」し「変化」をしないといけません。あまりに大きな変化は苦痛だから、日ごろから小さな積み重ねしかないのね……(;^ω^)

  • 脳は疲れる!だから

脳は使うと疲れるので、朝のほうが脳は元気。朝のアタマが冴えている感は、経験として多くの人が感じていることのようです。が、科学的にはよくわからないんだそう。んで、医学生の定番は、寝る前に暗記ものの勉強をすること。こっちはテッパンみたいね。

  • 夢を見るベシ

なにか目標を持って勉強するなら、その先を考えないとモチベーションが続きません。例えば、親が子に「医学部へ入学しなさい」と助言するよりも、「医者はこんなにすごい職業だ」とか「医者になるとこんなことができる」と、医学部へ入学した先の話をしないと、なんのために勉強しているのかわかりません。

確かに、あさよるも英語の勉強したいのですが全く手つかずなのは、「英語を勉強してどうするか」が全くないからなのね。数学の復習もしてるのですが、こっちは「数学復習しなきゃ化学の計算式が微妙だ」と思ってるからで、化学が必要なのは、栄養学を勉強して体調管理につなげたい。そして「メリハリボディが欲しい!」これが数学の問題を解く原動力なのですなw

  • 苦手と不慣れはちゃうで

ちなみに、何ごとも最初は慣れないから上手くいかないものです。でも、「不慣れ」と「苦手」は違います。うまくできない、わからないストレスは、続けている内になくなってゆきます。時間をかけて見極めましょう。

コツコツ頑張りましょう^^

子どもはある程度、他の子と競争することで経験値が上がってゆくようです。しかし、大人は競争するよりも「好きなこと」「得意なこと」にどっぷりとハマることの方が、ずっと学習効率は良いみたい。大人の勉強って「とっておき」でやめられまへんなぁ( *´艸`)

先に、受験生に「医学部へ行け」じゃなく「医者はすごい」という話をすべきだと紹介しました。それは、大人の学習に当てはめると、「私はなぜ勉強をするのか」と突き詰めて考え続けることで、その先に「マジでしたいこと」があるはずです。それを強く意識する。そのために「なんで勉強するの?」の問いをやめてはいけません。

そもそも、好きでやってるんだし、そんな自問自答苦じゃないよね。

で、「予習」をしよう。予め知ってるコトしか頭に入ってこないし、予習しないとメモもろくにとれない。自分の明日のために「予習」しておく、って、なんか充実してる感じよね。

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