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『美女ヂカラ プレミアム』|くびれ、美髪、美肌のつくりかた

こんにちは。あさよるです。肌がカサカサに乾燥していて困っていたんだけど、いろんなクリームを塗ったり、皮膚科でお薬をもらったりしてたけど、最近、マルチビタミンと無機質のサプリメントを飲むようになったら、乾燥がかなりマシになってビックリ。継続したときどうなるかわからないけども、しばらく真面目に飲んでみようと思う……。

ちなみに、取り急ぎ買ってみたのはDHCのサプリだった。

DHC マルチビタミン/ミネラル+Q10 20日分 100粒

次買うときは、ボトルの大きめのやつを考えている。わたしはサプリメントに懐疑的なタイプだったんだけども、変わるものだ。

WEBで探しにくい情報

WEBは無料でたくさんの情報がいつでも読めるけれども、自分の欲しい情報が掲載されている記事を発見するまでが難しい。検索結果でヒットしたページを、結局は一つずつ目を通して探すしかない。しかも、複数の事柄を横断的に知りたいならば、収集する情報量も増え手間が増える。

例えば「美容」について知りたいとき、スキンケアやヘアケア、メイク法はもちろん、生活習慣や栄養管理、女性の場合は女性ホルモンの働きなど、押さえておきたいポイントはかなり幅広い。これらを網羅的に知りたいなら、現時点では本を読んだ方が早いんじゃないかと思っている。

『美女ヂカラ プレミアム』はまさにそんな感じの本で、一つ一つの話題はWEBの無料記事でも読めるだろうが、幅広い話題が本として一冊にまとまっていることが良いところだろう。しかも、全ページカラーで、マンガとイラストを交えてページが進んでいくから、すごく読みやすい。

わたしはこういう本を読むのが好きだ。こういう本とは、初歩的で基本的なことをきちんと書いている本だ。奇をてらって読者の興味を引くような、インスタントな話題じゃなく、手堅い話題。

『美女ヂカラ プレミアム』は、美容に関するスキンケア・メイク、食事、ボディエクササイズ・ケア、生活習慣が紹介されている。女性向けの本だけれども、男性にも当てはまる話題だし、内容だ。それだけ汎用性が高い。

美容情報通なら知っている。ケド……

本書で紹介されている美容情報は、美容についてよく勉強なさっている人にとっては、今更過ぎるような当たり前の情報だろう。だけど、わたしがこういう本を読む理由は、「当たり前のことを自分はできているのか」という確認になるからだ。

例えば本書は、メイク法よりも、スキンケアよりも、クレンジングから話が始まる。それは、クレンジングがそれだけ大事な話題だからだろう。あるいは、本を読んでいる人が、今日家に帰って真っ先にやるべき事柄だからかもしれない。クレンジングについて書かれていることはとても平凡だ。

肌に負担をかけないよう短時間でやさしく

だけどちょっとだけプラスアルファの情報もある。

クレンジング材はメイクを浮かせる油分と、洗い流すのに必要な界面活性剤でできています。タイプによって二つの比率が異なり、肌への負担も変わるので、メイクの濃さに合わせて使い分けを

そして、種類別のクレンジング剤(クリームタイプ、ジェルタイプ、オイル・リキッドタイプ、シートタイプ)の特徴や選び方がごく簡単にまとめられている。

更に、クレンジングの仕方がカラーイラストつきで手順が紹介される。なかなか悪くない。

サンプルがAmazonの本のページにあったので、掲載しておく。

心とカラダが若返る! 美女ヂカラ プレミアム | リベラル社 |本 | 通販 | Amazon

毎日のそのやり方、あってるの?

初心に返るじゃないけれど、こういうのは習慣のもんだから、毎日なんとなくやっていることだろう。だから、たまに点検が必要だ。かつての知識は古くなっているかもしれないし、いつの間にか自分オリジナルのやり方に変わっていることがある。「それでいい感じ」ならそのまま続行すればいいけれども、なんらかのトラブルや違和感があるのなら、基礎から知識を技術を紹介してもいいんじゃないだろうか。

本書は『美女ヂカラ』という本の続編だったりする(本書のタイトルは『美女ヂカラ プレミアム』)。こういうのは先に第一作目から紹介するものだろうが、一作目はやたらと食品を使ったスキンケア法が紹介されていて、これはわたしの考えとは合わないから取り上げなかった。わたしが敏感肌だから気になるのかもしれないが、肌につけるのは、それ専用に作られた製品から選んだ方が無難じゃないかと思っている。

心とカラダが若返る! 美女ヂカラ

ただ、それ以外はやはり可愛らしいイラストと基礎的なことを「美容」をキーワードに幅広く紹介されていて面白かった。

軽い読みものにおすすめ

中身はマンガとイラストがたくさん使われているから、軽く読める。分量も少なすぎずちょうどいい感じ。『美女ヂカラ プレミアム』は「美女ヂカラ」シリーズの中で唯一kindle Unlimited化されている(2018/12/13現在)から、おすすめだ。

スキンケア・メイクも、やり方や商品を紹介するのではなく、成分表の成分の説明がなされていたり、下着のつけ方や、体力づくりになるようなエクササイズなど、「美容オタク」っぽい内容をサラリと、しかも超簡潔にまとめられているのも、読んでいて面白かった。

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『リバウンドしないでさらに5キロ痩せました』|リアルな憧れを実現してく!

こんにちは。あさよるです。なんかいろいろと停滞気味で、スッキリしない日が続きます……。寒いしね><

ちょっと自分の生活習慣を見直そうと、それ系の本を手に取って見てるんですが、中で面白かったのが、わたなべぽんさんのマンガ『リバウンドしないでさらに5キロ痩せました』でした。これはわたなべぽんさんのダイエット本の続編で、前作があるんですが、続編の方が思うところが多かったので、こっちを取り上げてみます。

わたなべぽんさんのダイエットは、「スリム美人」さんを観察し、徹底的に真似をしてみるダイエット。前作では、95kgからの激ヤセの記録なんですが、続編の本書は、ぽっちゃり体型から5kg減量するという、かなりリアルなダイエット期です。だけど、単に体重を減らす話じゃなくって、考え方や生き方にまで話が広がっていく様子が面白いと思いました(`・ω・´)b

なぜ食べてしまうのか

まず、本書『リバウンドしないでさらに5キロ痩せました』は、著者のわたなべぽんさんのダイエットマンガの2冊目です。1冊目では、身長165cm、体重95kgから、一年で30kgのダイエットに成功した記録がマンガにまとめられています。トイレの便座を体重で割ってしまうというショックな出来事から一念発起し、スリムな人の生活習慣を観察して、それを真似るダイエットが始まります。一冊目も面白いので読んでみてください。

スリム美人の生活習慣を真似したら 1年間で30キロ痩せました (メディアファクトリーのコミックエッセイ)

ただ、一年で30kgの減量は激しすぎるんじゃないかなぁと思っていて、命にかかわるような状況じゃない限り、もっと緩やかでもいいんじゃないかなぁとも思います。

で、今作は、劇的な減量気が終わり、停滞期がしばらくつづき、65kgから5kg減量に成功したエッセイマンガです。最初の激減よりも、これくらいの体重の減量の方が大変なのは、あさよるも痛いほどわかるw

スリムな人のスリム習慣

わたなべぽんさんのダイエットの面白くて参考になるところは「スリムな人の生活を真似る」というところです。スリムな人は食生活や運動習慣だけじゃなく、どうやら精神的にも安定していたり、イライラしたときの発散方法も違うみたいです。

これ、あさよるも経験したことがあります。友人と喫茶店に行ったとき、ケーキセットがお得で美味しそうで「これ一択でしょ」と思っていたのに、友人は「あ~、コーヒーだけでいいわぁ」と。その発想はなかった。それ以来「お腹が空いてなかったら無理に食べなくていいんだ」と学びました(;^ω^)

わたなべぽんさんの観察によると、スリム美人さんは、気分転換に運動や掃除をしてるんですね。休みの日もダラダラと時間を過ごさず、朝から家のことをパパっとやって、充実した週末を過ごしている、と。そのために、夜遅くまで飲み歩いたりせず、前夜もサクッと家に帰る。

そして、健康的な生活をしていると気持ちも前向きになるのか、スリムな人は「自分に自信がある」とも分析されています。ということは、わたなべぽんさんはご自身に自信がなかったそうで、やりたいことがあってもそれにチャレンジできなかったそうです。今作で5kgの減量に成功したことで、ジャズや、ひとりで海外旅行なんかを自分へのご褒美と設定されています。あと、歯の治療や脱毛も始めておられて、意識がかなり変わっておられるよう。

どんな人になりたいか

わたなべぽんさんはマンガ家ということもあり、ダイエットして「どうなりたいのか」をイラスト化されているのも、強みなんじゃないかと感じました。たんに数値の話じゃなくって、「どんな人が理想なのか」をよく考えて、それを見える化するのです。

ダイエットとか美容系の本でも、理想像を具体的に挙げるよう指示されているものは多いですが、意味を理解しないままでした。『リバウンドしないで5キロ痩せました』で、やっと「イメージの大切さ」を知るw イラストが苦手な方は、雑誌の切り抜きなどでと紹介されていましたが、苦手なりにも紙にペンで書き出してみるのがいいんじゃないかと思います。人に見せるわけでなし、上手に描けなくてもいいんです。棒人間でいいから、細々と書き込むのが良いんじゃなかろうか。

アクセサリーとか、服装とか、雰囲気とか、「わたしはムリ!」と思うんじゃなくって、理想像をつくって、そこに近づくんですね。

あさよるの場合、見た目だけじゃなく、「人前に出ても堂々としていたい」とか「ゆっくり落ち着いて人の話を聞けるように」とか、そういう要素も欲しいですね。

意外と顔も体も変化する?

以前ブログでも紹介した八藤浩志さんの『見た目が若いは、武器になる。』を読んで以来、出かける前に真顔で写メを撮るようになりました。キメ顔ではなく、真顔で記録として自分の姿を残しておくのです。

人の顔や体は左右非対称ですが、毎日真顔で写真を撮っていると、表情のクセが気になって、少しずつ左右対称に近づくよう意識し始めます。また、お化粧も、パーツを盛ることよりも、左右差をなくす方向へ意志が向くようになりました。

この八藤浩志さん『見た目が若いは、武器になる。』でも「自分の理想像」を具体的に挙げるよう指南されていて、八藤さんご自身はB’zの稲葉浩志さんを理想とされていました。お写真見るとわかりますね。

あさよるは、まだ自分の理想ってのが見えなくて手探りなんですが、ちょっとずつ服装とかアクセサリーとか「こういうのが似合う人がいいなぁ」と方向性は見えつつある。トラディショナルな服装をパリッと着て、5cmくらいのヒールをカッコよく履きたい。

重田みゆきさんの『顔グセの法則』も役立ちました。

顔の表面は表情筋の集まりですから、筋肉を鍛えれば顔が変わるんじゃないかと、日々鏡を覗き込んでトレーニングしてきました。机の左右に鏡を設置して、いろんな表情をつくるのだ。で、これも劇的に変わった! 口角が上がるようになったのと、鼻筋が通った。目の開きも全然違います。

顔グセを治すトレーニングはネット記事でも読めるので、こちらもどうぞ。

何が言いたいかというと、身体の形って、意外と変わるもんなんだな、ということ。よく、骨格は変えられないって言うけれども、結構思っているよりは変化するなあというのが、実際にやってみた印象です。「顔グセ」の本を読んだのは2015年なので、3年間表情筋を動かす練習してるのね。

身近な美人をお手本に

今回読んだわたなべぽんさんの『リバウンドしないでさらに5キロやせました』は、「こんな風になりたい」ってイメージに近づくための経過をマンガ化したもので、ダイエットというよりは、自分のイメージコンサルをやってる感じ?

イメージをより具体的にするために、テレビや雑誌のモデルさんや女優さんではなく、身近な「スリム美人」をお手本にするのも、参考になるところだと思います。どんな人を美人とするかは各人の美意識にもよるんじゃないかと思いますが、アンケートを取って、自分に自信をもっていて、堂々と立ち振る舞える人をお手本となさってるところもいいですね~。

あと、ダイエットの本なんだけど、「お金の使い方」や「時間の使い方」が大きく変化してゆく過程が記録されているのも本書のいいところだと思います。

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『漫画 君たちはどう生きるか』|私たちは誰に当てはまるのか

こんにちは。あさよるです。やっと話題すぎる『漫画 君たちはどう生きるか』を読みました。書店で平積みされ続けていますが、手にも取ってなかたので、実はこの本がマンガであることも今回読み始めるまで知りませんでした(;’∀’)(;’∀’)

とんでもないベストセラーになってるそうで、とりあえず読んでおくべきではないかと思います。「なんでこの本が売れているのか」を知るためにもね。

ちょっと前に「『蟹工船』が若い人に売れている」と話題になりましたが、そんな感じなんでしょうか。読んでみて余計に「なんでこの本が売れてるんだろう」と謎が深まりました。

大ベストセラー!読んどいてもいいんじゃない?

本書『漫画 君たちはどう生きるか』はずっと書店でも平積みされていますね。2018年上半期一番売れた本だそう。200万部突破ってすごいなぁ~。

宮崎駿監督によるスタジオジブリの次回作が「君たちはどう生きるか」というタイトルであることが発表されて話題になってるんだと思っていましたが、この編集会議の記事を読むと、それとは別のプロジェクトだったって話なんですね。

200万部って信じられないようなベストセラーになってるんですから、一度は読んでおいてもソンはないでしょう。マンガとしても、羽賀翔一さんの絵柄は好きだし、読みやすかったです。

だいたいこんな内容

主人公は中学生は〈コペル君〉。コペルニクスにちなんで、おじさんが彼をニックネームでそう呼びます。編集者だったおじさんは、勤め先が倒産したことをきっかけにコペル君の家の近くに引っ越してきました。数年前に亡くなったコペル君のお父さんが「立派な人間になってほしい」と願っていた意志を、おじさんが引き継いでくれています。

圧力、勇気、卑怯、貧しさ、生産

コペル君は学校やクラスメイトの友人たちを通して、様々な出来事に出会います。

豆腐屋の浦川君がいじめのターゲットにされたときは、コペル君も教室内にうごめく目に見えない圧力に呑まれ、それを跳ね返すことができませんでした。しかし、いじめっ子に立ち向かうガッチンと、自分をいじめた奴が殴られるのを「もう許してやってくれ」と言う浦川君の気丈な姿を見て、コペル君も自分が正しい行いをしようと心に決めました。

また、貧しさにも出会います。学校を休んでいる浦川君の様子を見に行くと、彼は家業の豆腐屋の手伝いと兄弟の子守に追われていました。浦川君はまだ中学生なのに働いて、物を作りそれを売り、生産をしています。コペル君は働く浦川君を見て、自分も誰かが作ったものを食べ、着て、人と人が網の目のように繋がることで生きているのだと気づきます。

更におじさんは、コペル君が貧しい人を見下さないことを褒めます。貧しくても正しく振舞う人もおれば、お金持ちでも尊敬できない人もいるのです。そして中学生のコペル君はまだ働いていませんが、それでもコペル君は何かを生み出しているんだと問いかけます。彼は何を生み出しているのでしょうか。

そしてある日、コペル君は大きな苦しみを経験します。友人であるガッチンが上級生から目をつけられ、「絶対にガッチン守る」と約束をしていました。しかし、本当に上級生に襲撃されたとき、コペル君は卑怯にも逃げ出してしまったのです。それを悔やみ、何日も寝込んで学校を休んでしまい、苦しみから「死んでしまったほうがマシだ」とさえ思いました。おじさんにすがりますが、おじさんからは「自分がしなければならないことにまっすぐ向かっていく」ように諭されます。そして「君は今正しい道へ進もうとしている」とも励まされました。

おじさんのノート

おじさんはコペル君との交流から、コペル君に伝えたいことをノートにしたためてくれていました。そして、コペル君が友人を裏切ったことで苦しんでいるとき、そのノートを手渡してくれたのです。

そのノートは、コペル君が大人として歩み始めた記録でもあります。自分が世界の中心だった子ども時代から、自分も社会の中のちっぽけな要素でしかないことに気づいた「コペルニクス的転回」をしたその日からの記録だからです。

おじさんはコペル君を見守りながら激励します。そして問うのです。「君たちはどう生きるか」と。

本書『漫画 君たちはどう生きるか』はマンガなのですが、おじさんのノートと、コペル君が書いた手紙だけ活字で構成されています。

時代背景を知った方がわかりやすいかも

原作の『君たちはどう生きるか』が発行されたのは1937年で、戦前に書かれた本です。コペル君のお父さんは銀行の重役で(物語の数年前に死去)、コペル君も勉強もできます。旧制中学は尋常小学校を卒業した男子が入学するところですから、コペル君へのメッセージは「旧制中学に通う男子」と限られた人へ向けられています。

本書の中でも、おじさんのノートには「小学校にしか行けなかった人」の話が登場します。コペル君のクラスメイトの浦川君の家は貧しいと言っても、息子を中学にやれるくらいの店を持っているのです。

中学へ行かなかった人は、当たり前ですがコペル君が学校で習ったことを知りません。全ての物質が分子でできていると知らなければ、コペル君のように世界がガラッと変わって見える体験をしないかもしれません。銀座のビルの上から街を見下ろして「人間はちっぽけだ」と気づいたのは、彼がビルのある街に住んでいたからかもしれません。

あくまでコペル君は限定された境遇にいます。だから、コペル君は社会的な責任を負っているのだろうし、お父さんもおじさんもコペル君に「立派な人間になってほしい」と願っています。

現在の日本では格差が広がっているといいます。それはつまり、コペル君になれる人となれない人が、生まれながらの境遇や生まれた時代によって分けられ始めているということです。本書がベストセラーになるのは結構だけれども、多くの人がコペル君にはなれない時代が来てしまうというのはなんとも。

浦川君のうちの若い衆

あさよるの感想としては「こんだけ売れてるなら一度は読んどけば?」というのは本当ですが、同時に「へー、これが売れてるの」って感じもある。共感要素もないし、なにをどう解釈すればいいのかもわからず、とてもムズムズする。

先に触れたように、あくまで特別な立場にある「コペル君たち」への「どう生きるか」という問いだろうから、少なくとも あさよるには当てはまりません。あさよるはエリートじゃないし、女だし。たぶん、売れに売れているマンガ版の読者の多くもそうでしょう。

だからなんか読んでいて居心地が悪いというか、自分をどこに当てはめていいのかわからないんですよね……しいて言えば、おじさんのノートに書かれていた、「浦川君のうちの店に勤める若い人」が、多くの人(とくに若い世代)にあてはまる立場じゃないかと思います。

 現に浦川君のうちに若い衆となって勤めている人々を考えてみたまえ。あの人々は、何年か後に、せめて浦川君のうちぐらいな店がもてたらと、それを希望に働いているのだ。
浦川君のうちでは、貧しと言っても、息子を中学校にあげている。しかし、若い衆たちは、小学校だけで学校をやめなければならなかった。
また、浦川君の一家は、まだしも、お豆腐を作る機械を据えつけ、原料の大豆を買いこみ、若い衆を雇い、一種の家内工場営んで暮らしを立てているけれど、若い衆たちは、自分の労力のほかに、なに一つ生計をたててゆくもとでをもっていない。一日中からだを働かせて、それで命をつないでいるのだ。
こういう人々が、万一、不治の病気にかかったり、再び働けないほどの大怪我をしたら、いったい、どうなることだろう。労力一つをたよりに生きている人たちにとっては、働けなくなるということは、餓死に迫られることではないか。

p.269-270

戦後、教育は行き届いて、義務教育のみならず、多くは高等学校を卒業します。高校卒業後さらに進学をする人も少なくありません。ただ、学校に通う期間は長くなったけれども、働き方としては、おじさんのいう「浦川君のうちの若い衆」に近い状況の人が多いんじゃないでしょうか。となると、おじさんの話のように、病気や怪我で勤め続けられなくなると「餓死」というのは困ります。

エリートでもない我々は「コペル君にはしっかりしてもらわないと」と思うしかないんでしょうか。

あと、これを引用しながら〈浦川君のうちの若い衆〉は「将来自分も工場を持てたら……」と多少の希望を持ってるんだなぁ~と。すごい時代にわたしたちは生きているのかもしれません。

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『森下えみこの 私の敬語、正しいと思っていたけれど。』

こんにちは。いい歳して敬語を雰囲気で使い続けている あさよるです。

あってるのか間違ってるのか分からないので、内心ドッキドキであります。もう、目上の人と喋ると嫌んなっちゃうNE☆彡

勉強しなきゃなぁと思いつつ、なんか礼儀とかマナー、敬語の本って、堅苦しいし、古臭い感じがしちゃって手が伸びないんですよねー(すごい「やらない言い訳」感…)

敬語に自信のある人……っているの?

街中で耳にする、店員さんの喋り方。テレビでタレントさんが話す言葉。YouTubeの動画の、言葉遣いが変で気になる……。

他人が使っている言葉、中でも敬語って、すごく気になります。それが間違った使い方だった場合、めちゃくちゃ気持ち悪くって、話が耳に入らない!

そう、自分のことは棚に上げて!

恐ろしいことに、他人が間違った言葉遣いをしているときすごく気になりますが、自分が間違っても絶対に気付けない。

「その言葉は誤用ですよ」とか「なんて口の利き方だ!」と注意&叱ってくれる人は親切な人なんですよね~(;’∀’) ほとんどの人はスルーです。

さて、自分の使っている敬語って、自信ありますか?

コミカルなマンガで送る、敬語の「あるある」失敗談

『私の敬語正しいと思っていたけれど』は、デパートに勤める主人公が先輩や上司、お客様に注意されながら敬語を学んでゆくというストーリー。

間に、監修者である人材育成トレーナーの美月あきこさんの解説やコラムも充実しています。マンガで語れない「かゆい所に手が届く」感じ。

小中高で習った「敬語」、だからこそ

本書『私の敬語正しいと思っていたけれど。』で紹介される、間違った敬語の例は、とっても基本的なもの。あさよるは、中学高校の授業で習った遠い記憶があります……。

そう、学校で習うような基礎的な「敬語」だからこそ、間違えられないんです。だって、間違いに気づいてないのは自分だけで、みんな知っているんですから。

二重敬語…上品な言葉遣い…同じ言葉の繰り返し

あさよるが、他人の話を聞いていて、よく気になるのが「思います」の大連発。「これからニンジンを切ろうと思います」「だしを入れようと思います」「試食してみたいと思います」ってな具合で。

つくづくと、他人の口調は気になるもんですよねぇ(自分のことを棚上げ)。

『私の敬語正しいと思っていたけれど。』でも、あるある口調のオンパレード。

ああ、これ自分もやっちゃってるなぁと胸が痛いのは「二重敬語」。「ご利用になる」「ご利用になられる」で既に敬語なのに、「~れる」をつけたくなる!

「ご利用になられる」と言いたくなってしまう!これは二重敬語ですから要注意です!

余計な事言いたくなっちゃうのって、語彙の少なさなのかな…

敬語の間違いって、大間違いというよりは、敬語と敬語を重ねたり、言わなくてもいい一言を付け加えておかしくなっていることが多いのだと気づきました。

例えば一時期話題になった、スーパーのレジで「○○円になります」「△△円からお預かりします」なんていうのも、「○○円です」「△△円お預かりします」でいいのに、間に余計な言葉が挟まってるんですね。

丁寧に、言葉を重ねたい!

敬語って、言葉を重ねることで、相手との距離を大きく置くことで、相手への敬意を示す働きがあります。「お近づきになるなんて恐れ多い」!

だから、丁寧に話そうとすればするほど、我々はやたらと言葉を重ねたくなります。「しようと思います」大連発とか、二重敬語とか、「なります」「~の方から」とか、言葉を重ねた結果なのかなぁと考えています。

さて、これを解決するには、「言葉をいくつ持っているか」が鍵でしょう。

いつもの敬語ではまだ敬意が足りないと思うなら、他に敬意を示す言葉がないか検討すべきです。ですから、ボキャブラリーの数がモノを言うんじゃないかと!思いました。

楽しく読んで、ドキッとしたい方!

『私の敬語正しいと思っていたけれど。』にも、コラム・解説として、お礼や謝罪の言葉のバリエーションや、敬語の種類の一覧表など、充実しています。

もっとガッツリと敬語を勉強したいなら、他の書籍がおススメです。なにせ『私の敬語正しいと思っていたけれど。』はメインはマンガで、そちらに多くページ数が割かれていますから。

『私の敬語正しいと思っていたけれど。』は、可愛らしいマンガを楽しく読みながら、自分の敬語を間違えに気付いてドキッとする、刺激の多い読み物です。

休憩室なんかに設置したいなぁと思いました。話のネタにもね。

 

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