倫理学・道徳

ピンチな時ほど本が読めない!『読んだら忘れない読書術』

本を読んで、アウトプットして、豊かになろう!

ピンチの備えが、心の/お金の豊かさを生む?

『読んだら忘れない読書術』を読んだきっかけ

『読んだら忘れない読書術』は、人にオススメされて手に取りました。

この本はたまたま図書館にあったのでラッキー!

さっそくポチッと予約し、手元に届きました。

読書が必要な理由5つ

読書に関する違和感……というか、人によっての温度差を感じることはありませんか?

「読書する=遊び」と思っている人もいれば、「読書する=勉強」と思う人も居る。

「読書することが楽しい、面白い」と言う人もいれば「読書で現実逃避する」と言う人もいます。

本を読む意義も、動機も十人十色です。

1.ピンチを乗り越えるための読書術!

『読んだら忘れない読書術』では、精神科医の著書らしい理由で、読書の必要性が説かれていました。

それは「病気を予防するため」。そして、病気になってしまったら「病気を治すため」。

病気になると生活のあらゆることに支障をきたします。

幸いにも、多くの病気については、対処法や理解を深めるための書籍がたくさん出版されています。病院でも、病気について紹介した冊子が配布されていますよね。

多くの事柄は、その本を読めば解決 or 対処できるでしょう。

ピンチなときほど解決策にあたれない

しかし人間、困っている時ほど、「本を読む」なんて余裕がなくなってしまうものです。元々、読書の習慣のなかった人なら尚更でしょう。

そう、困っている人向けの本ほど、困ったときに読めないのが世の常なのです(´;ω;`)

ですから、事前に「備えておく」必要があります。と言っても、すべての病気について網羅しておくことは不可能です。

ですから、身につけておくべきは「ピンチの時でも本が読める程度の能力」です。

ピンチはたくさん転がっている!

「ピンチの時でも本が読める」というのは、なかなか重要です。

ピンチって、病気以外でも、怪我、事故、失業、留年、サクラチル、犯罪に巻き込まれる、失恋、借金、災害、遅刻、人間関係のトラブルなどなど。

ピンチなシチュエーションって、案外たくさん転がっているものです。

2.本を読むのは最大の「時短」

テレビを見ていると、「時短」テクニックは引き続き人気のです。

テレビの情報も役に立ちますが、時間の節約と言えば、読書ほど時短できる事柄はないでしょう。

なにもかも自己流で一から攻略するのは、膨大な時間と、なんといっても「運」が必要。あまりアテになりませんよね。

ですから、他人の知識や、誰かが調べてくれた事柄を、本で読んでしまうのが手っ取り早いのです。

著者の樺沢紫苑さんは、Facebook やSNSの使い方についての書籍を出版されています。既存のサービスを使用するときは、まずそれに関する本を読んでしまうのが、手っ取り早いのです。

あさよるは、いつも新しいサービスを自己流で使うので、全然使いこなせていない気がします……見習おうと思いました><

3.状況を知るだけで、ストレスは緩和する

「どうせ問題解決しないことなんて、なにも知らないほうがマシ!」と思ってしまいがちですよね。

しかし、精神医学の世界では、これは誤りだそうです。

たとえ、なにも解決しなくても、「なぜそうなるのか」「どうすればいいのか」と理由が分かったほうがストレスは軽減されるのです。

逆境で且つストレスを抱えて生きるより、同じ逆境でもストレスは少ないに越したことはありません。ピンチのときこそ読書が必要、に通ずる話ですね。

4.読書で頭が良くなる!年収も上がる?

本当にそうならとても嬉しいのですが(^_^;)

読書は私たちを「物知り」にしてくれるだけではありません。読書によって「地頭が良くなる」「知能が高くなる」「脳が活性化し、脳のパフォーマンスが高まる」ということは、多くの脳科学研究が示しています。

『読んだら忘れない読書術』p.51

更に、著者の経験がありました。

 大学卒業時と比べると、圧倒的に頭が良くなっている自負があります。思考力、分析力、集中力、文章力、発想力、問題解決能力など、比べ物にならないほど進化しています。
その理由は、月に30冊の読書t,毎日文章を書くことを、30年以上継続してきたからです。

『読んだら忘れない読書術』p.50

月7冊読むだけで、上位3.6%に!

日本人の読書に関するデータでは、読書量の平均は1ヶ月に1冊。文化庁の「1か月にだいたい何冊くらいの本を読んでいるか」という質問に足して、約半数近くが「読まない」と答えています。

 「1、2冊」と答えた人が34.5%。「3、4冊」が10.9%。「5、6冊」が3.4%。「7冊以上」が3.6%です。
つまり、月に7冊読むだけで、あなたは読書量において、日本人の上位4%に入ることができるのです。

『読んだら忘れない読書術』p.35

もしライバルが月に本を3冊読んでいても、自分が7冊読んでいれば、毎月4冊分の差がつきます。これは、一年で48冊もの差ですから、大きな違いです。

高所得者ほど本を読む

そしてこのデータは、所得が高い人よど本を読む冊数が多く、所得の低い人は読書冊数が少ない傾向が表れています。

「お金があるから本が読めるんだろう!」と言いたい所ですが、だいたい高所得者は幼い頃から読書の習慣があるんだそうです。

「読書をすると頭が良くなる」のであれば、本を読む→頭が良くなる→勉強ができる→高学歴→高収入 というルートでしょうか。

5.「豊かさ」と言ってもいろいろあって

そして、読書をすると「豊か」になる!

ここで言う「豊か」というのは、「心の豊かさ」という意味もありますが、もっと即物的に「お金の豊かさ」も差します。

もっとお金がほしい!もっと給料が上がればいいのに!と思うのは、誰だってそうでしょう(あさよるも切実に思います/苦笑)。

しかし、「どうすればお金が増えるのか」と考えるとき「選択肢をいくつ思いつくか」がカギです。

「高学歴でないといけない」「大企業に勤めなきゃいけない」と思い浮かんでも、それ以外の選択肢が思い浮かばないなら、ほとんどの人はそこに当てはまらず「詰み」。夢は叶いません。

しかし、それ以外のルートを50個も100個も思いつくなら……その内の1つくらい、再現性のあるものが含まれるでしょう。

もちろん「心の豊かさ」も

「選択肢がたくさんある」ということは、それだけで心は豊かです。

娯楽の楽しみ方、余暇の過ごし方の選択肢が多いのですから、退屈知らず。

友人に約束を反故されて怒ったり、予定外の渋滞に巻き込まれ、手持ち無沙汰でイラつくこともなくなります。

常にたくさんの「選択肢」があるのですから、瞬時に別のことをすれば良いのです。

読書したならば、アウトプットこそ大切!

『読んだら忘れない読書術』は、読書する筋肉「読書筋」を鍛えるための本、といったところです。

読書筋が必要な理由は、これまで挙げた通り、

  • ピンチに対応するため
  • 時短するため
  • ストレスを緩和するため
  • 頭を良くするため
  • 人生を豊かにさせるため

もちろん、これ意外にも読書の意義はあるでしょう。

そして何より、本を読むのは楽しい!

アウトプットするまでが読書です!

しかし、本は読みっぱなしではいけません。読書の経験をアウトプットするのです。

しかも、著者・樺沢紫苑さんは「アウトプットは3回せよ」と言います。

英単語を覚えるときなんかに、複数回書いて覚えますよね。しかも、忘れないように日をあけて繰り返し覚えます。同じことを読書でもするのです。

できるアウトプットからコツコツと

「アウトプット」と言っても、難しいことではありません。本を読みながらメモを取ったり、線を引くのもアウトプットです。

読了後、感想を人に話したり、オススメするのもアウトプット。

Facebook や Twitter に一言感想を添えて投稿するのだって立派なアウトプットです。

これなら、3回できる気がします。

あさよるのアウトプット経験談

あさよるは、本の感想をブログに書くようになってから、「アウトプットすると内容忘れない!」を実感しています。

ブログを始める前に読んでいた本は、読書記録を見てもピンと来ないものも多いのですが、記事に書いたものは装丁やデザインまで覚えています。

読了後、なんども中身を見直しながら、ちゃんと感想を書いた本ほどそうです。

あさよるも経験から、アウトプット読書術には手応えがあります。オススメです!

本を読む人へおすすめしたい

『読んだら忘れない読書術』は、「本を読んで、アウトプットして、豊かになろう!」という内容ですから、多くの人におすすめしたい本です。

しかし、先ほど紹介したデータによれば、本を読む習慣があるのは、日本人の半分です。本当は「本を読まない人」にこそ役に立つ内容でしょうが、本は読まないので、難しいですね。

ですから、本を読む習慣のある人に向けてしかオススメできません。

既に本を読む習慣のある人が、アウトプットの方法や、読書の「選択肢」を増やすために、役立ちます。

すでにアウトプットをして、選択肢も持っている人も、自分の行っているコトの意義を改めて知れるのではないでしょうか。

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『「嫉妬する女はブスになる」問題』|NG!嫉妬する/される

こんにちは。あさよるです。インターネットは人の嫉妬心を拡大する装置じゃないかという話を耳にして、ちょっとモヤモヤしていた。ネットの到来によって、これまでなら触れることのなかった人の幸せな話や成功譚により、嫉妬が作られているというのだ。

だけどわたしは、嫉妬はネット以前からもちろんあるし、世間が狭かったからこそ、嫉妬もより複雑だったんじゃなだろうかなんて思うと、今と昔で人の嫉妬心は違っているのだろうか……なんて考えていた。

だけど、嫉妬が自分にとって良からぬものであり、人間関係においても面倒なものであることは同じだろう。もちろん、嫉妬をモチベーションとする有効活用法もあるんだろうけど、上手にコントロールできている人は希だろう。

『「嫉妬する女はブスになる」問題』は、嫉妬が生まれる仕掛けや、そのいなし方、そして、人に嫉妬されない方法が紹介される。軽く読める内容だけど、気づきも多く読んでよかった。

嫉妬は自分への苛立ち

「嫉妬」は誰にでもある感情だけれど、自分の嫉妬心に振り回される人を「嫉妬ブス」と本書では名付けられている。嫉妬は上手に使えば、モチベーションにもなる。だけど、嫉妬の炎にやかれ、人の幸福を見て落ち込み、人の足を引っ張ることに時間を費やすようになると、自分の幸福からどんどん離れていってしまう。そんな生活を「嫉妬ブス」としている。

友人や恋人へLINEの返信や電話の催促で睡眠時間を削って……となると本当に美容にもよくはない。「嫉妬」してしまうこと自体は誰でもすることだだけど、自分で「嫉妬している」と自覚しないと、自分で自分の足を引っ張ってしまうのだ。

本書でハッとしたのは、嫉妬している人は、本当は「変化することのできない自分」に対して苛立っているというものだった。似たような境遇にいたのに、自分より先に良い思いをする人や、幸福を手に入れた人は、環境にうまく適応した人だ。自分が気にいらないのは、「環境に適応できない自分」なのだ。変わらなければならないのは自分なのに、他人の言動や考えを変えようと攻撃や依存をしかけるから、嫉妬は厄介だ。

嫉妬ブスから抜け出すには、嫉妬心を抱いたら、まずは「今自分は嫉妬している」と自覚する、そして「自分が変化しよう」と、この二つの思考へと自分を導くといいみたい。

嫉妬されない方法

「嫉妬の対象にならない」ことも、人間関係では大事だ。負の感情に晒されるだけでエネルギー消耗しちゃうよね。

嫉妬をかわすには「抜け感」が大事だと紹介されている。例えば、FacebookやInstagramに投稿するときは、リア充アピールしたなら、そのあとの〈オチ〉をつける。つまり、失敗エピソードを添えておく。良いところばかり切り取って見せていると、「見せびらかしている」ように受け取る人もいるからだ。

「別に自慢したいわけじゃないし」「向こうが勝手に嫉妬してるんだろう」と思うかもしれないけれども、それはお互い様だ。自分も、他人の言動に勝手に嫉妬心を掻き立てられて、嫉妬ブスに陥っていることもあるだろう。「無暗に嫉妬を誘わない」のも、これもまたスマートなやり方だろう。

嫉妬に火をつけないように

本書はつい嫉妬してしまう嫉妬心を解説したものだけど、それを応用して「嫉妬されない方法」まで話が及んでいるのが良い。嫉妬しないように気を付けている人は多いだろうけど、「嫉妬されること」に無自覚な人は多いように思う。わたしは個人的に、人に嫉妬されることも、これはこれで良くないことだと思っている。

「嫉妬心」は誰もが持っている気持ちだ。そして嫉妬は自らを焼き尽くし、身を破滅させてしまう程の力を持っている。これはすべての人に備わっている危うさだから、心が弱いとか、性格が悪いとか、そういう話ではない。そして、人の嫉妬を掻き立てるのは、破滅という爆弾の導火線に火をつけて回っていることと同じじゃないかと思う。物騒な話だ。

自覚的に嫉妬を煽るのはもちろんだけど、無自覚に人の嫉妬心を刺激していないか、常に確認していたいと思う。

こう感じるのは、わたし自身も嫉妬深いからかもしれない(;^ω^) 「負けず嫌い」で、嫉妬心がプラスに働いてモチベーションを上げることもあるけれども、とめどもなく時間と労力を消費するだけで終わることも多い。

嫉妬心をコントロールすることも、自慢話でマウンティングしたい気持ちを抑えるのも、どちらも「試されている」瞬間なのかも。

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『マーケット感覚を身につけよう』|売れるところで売ろう

ちきりんさんはTwitterでもちょこちょこチェックしていて、新刊が出る度気になっている(今回読んだ『マーケット感覚を身につけよう』は2015年の本だけど)。とっつきやすくて誰にでもわかるように話が展開されていく、読みやすい本だ。だけど、書いてある内容は毎度「なるほど」と納得。

市場を間違えば価値がなくなっちゃう

本書でなるほどと思ったのは、若くてイケメンで性格も良い男性が、結婚相談所に登録したところ、年収が低いためお見合いをしてもマッチングしないというお話。女性は年収でしか男性を見ていないというよりは、彼は市場を間違えている。どうしてもマッチングサイトやお見合いサイトなんかだと、年収や年齢というわかりやすい基準で篩い分けることになる。普通に出会えば、性格がよくていい人ならば、彼を選ぶ人もいるだろう。

市場を間違えてると、価値があるはずのものだって、価値がつかなくなってしまうのだ。

インターネットが市場を変えた

インターネットの登場で、市場が大きく変わっていることも忘れてはいけない。婚活の場合だと、昔ならお見合いで「嫌な人でないなら」良かったものが、婚活サイトで何百何千もの人の中から一人の人を選ぶとなるとどうしても「一番いい人」を選ぼうとしてしまう。もちろん、それが悪いことというわけはないし、社会は変わっているのだ。

就活だって、ネットでエントリーできるから、100社応募したなんていう猛者が現れる。ネット前の就活はそういうわけにはいかなかったらしい。だから、いわゆる「コネ」も大切だった。今は、ツテがなくても情報を集められるから、より多くの企業にエントリーできる。

わたしたちはもうすでにそれが当たり前になっていて、以前がどんなだったかも忘れちゃってるんじゃないだろうか。

どこで売るか

クオリティを上げたら売れるとか、安売りすれば売れるわけではない、というのが、本書を読んでよくわかった。良い物でも売れないものもあるし、高価でも売れているものもある。つまり、どんなものを売るかより、「どこで誰に売るか」がとっても大事なのだ。

マーケット感覚を身につけるとは、「安売りすれば売れる」「良いものなら売れる」という考えからまずは脱却して、「どこでなにが売れるか」「これから何が売れるか」考えることなのかも。

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『「運がいい人」は何をやっているのか』|上手に割り切ってこう

こんにちは。あさよるです。さて、スピリチュアル本です。わたしね、最近スピリチュアル方面に興味があって……なんて、このブログ始めた頃(2015年)はまさか、自分がこんなことを言い出すだなんて予想だにしなかったのだけど……(苦笑)。興味があるのは、「一体何を言わんとしているのか」「なぜそれが必要とされているのか」ってあたりだろうか。

なるほどと思ったのは、自分とそりが合わない人は「波長が合わない」としている。わたしも数年前、部屋の断捨離と並行して、人間関係の断捨離というものを決行した。いやぁ、こうして文字にするとかなりキツイ文言だけれども、一緒にいても自分にプラスのない相手(つまりマイナスしかない相手)はもう会わなくてもいいだろうと割り切って、さくさくアドレス帳から消去しまくったんですよ。その時に「この人はあんなところが気に入らない」とか「あの人はわたしにあんなひどいことを言ったから嫌いだ」とか、負の感情がなかったとは言わない。あった。いっぱいあったよ。でね、連絡先を消去したところで、そのモヤモヤは数年経っても胸の中に残っていて、それはそれでしんどいのよね。だから、人を悪く思って、わだかまりを心の中に残すよりは「波長が合わないから距離を置くんだ」と考えたほうが、長期的に見ていいんだろうと思う。

あるいは、縁を断ち切りたい相手がいるなら、護符をもって、塩を体にもみ込んで、さらに塩を入れた風呂に何日も入るそうだ。そうして、悪いものを追い払うんだって。これも、これくらいキョーレツなことを自分自身にしないと、縁なんて切れないということじゃないか。人間って悩ましいもので、憎しみや嫌悪なんかの悪い感情は強い感情だから、逆にその相手にこだわってしまって、ズルズルと泥沼にハマってしまうことが多々ある。自分の意志で相手との関係を断ち切れるならいいけれども、そうでないならキョーレツなおまじないを自分自身にかけ続けることで、自分の気持ちを納めていくしかないんじゃないのかなぁ。

あとね、人とのトラブルなんかでも、自分は悪くない!悪いのは相手だ! なんてときに「とりあえずこちらから謝る」というのは、潔癖な人ほどできないんじゃないだろうか。だけど、スピリチュアルな切り口だと、運気とかなんかそういうようなものを高めるための手段として、割り切ってできちゃえるのかもしれない。

オカルトな分野って、太古の昔から今に至るまでずっと人間社会の中に根付いていて、オカルトのない社会なんて成立しない。それなりに役割があるはずだから、毛嫌いするよりも、興味を持って観測してみたいと思っている次第。

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『人生を変えるメンターと出会う法』|弟子が見込んで「先生」をつくる

『人生を変えるメンターと出会う法』挿絵イラスト

こんにちは。毎日ブログを更新しているものの、方向性が見えてこない あさよるですw ブログの師匠がおればいいのになあと思うのですが、「ブログ」ってまだ新しいものですからね。先人がいないから困ったところ。それが面白いところなんだけど。

今日読んだのは本田健さんの『メンターと出会う法』。あなたはこれまで「メンター」に出会ってこられたでしょうか。あさよるは、考えると「あれは あさよるの師匠だったなあ」と思う人が数名います。勝手に「先生」と呼んで、勝手に懐いて、勝手に学んで、先生の知識やノウハウを「どろぼう」してきました。

「メンター」とは、どのような存在なのか。どうやってメンターを見つけ、卒業してゆくのか、本書にはまとめられています。今あるいはかつて、メンターがいた人は、自分のことを思い出して、まだメンターと出会っていないひとはこれから起こるスペシャルな出来事を想像してみてください。

メンターはえらい

『人生を変えるメンターと出会う法』挿絵イラスト

『メンターと出会う法』の冒頭は、「メンター」という言葉の意味の説明から始まります。

 メンターとは、人生を導く先生という意味です。英語圏では日常的に使われる言葉ですが、日本では、あまり聞いたことがないかもしれません。(中略)日本でも、恩人や恩師という言葉ならピンとくるでしょう。メンターとは、あなたの人生を変えてしまうぐらいのインパクトのある先生ちう意味です。
いずれにしろ、人生の大切な転機に、的確な導きをしてくれる師の存在は大きいものです。

p.1

古くはソクラテスとアリストテレスや、イエスキリストと弟子たちや、孔子と弟子たち。古今東西、師匠と弟子の関係は珍しくありません。日本でも、昔は子どもを商家に「丁稚」に出して、プロの仕事を覚えさせる文化もありました。「師匠と弟子」は特別な人だけの関係ではなく、普通の、一般の人たちの間でも師匠と弟子は存在します。

メンターは弟子に対して、優れた人生のガイド役を果たします。弟子が進みたい方角をメンターが指し示し、時に褒めて、時に叱って導きます。また、メンターは「憧れのメンター」も居れば、「こうはなりたくない」という反面教師も存在します。どちらも、自分の進む道をはっきりと教えてくれる存在です。

メンターはえらいのです。メンターがいなければ、ここがどこかもわからない森の中を、地図もなくウロつくようなもの。目指していた山の頂上に到着したと思いきや、違う山に登っていてはかないません。メンターが行き先を照らしてくれるから、進む方角がわかるのです。

あわせて内田樹さんの『先生はえらい』もおすすめ。

メンターから学べるもの

メンターとは、具体的にどんなことを教わることができるのでしょうか。

 メンターに教わるべき内容は、大きく分けて6つあります。
(1)人間としてのあり方
(2)幸せで豊かな人の感性
(3)人とのつき合い方
(4)人生のビジョンを受け取り、それを実現する方法
(5)ライフワークに関するスキル
(6)日常的なふるまい
これらを身につけることで、人生を楽しむ達人になれるのです。

p.110

昔は師匠の家で住み込み修行をすることもありました。師匠と寝食を共にすることで、「成功者のリズム」を身につけたのではないかと考察されています。

メンターの見つけ方

メンターを探すには、まず自分はどうなりたいのか、どう生きたいのかイメージしましょう。「理想の人生」は人によって違います。社会的成功やお金持ちになりたい人もいれば、子育てしたい人もいますし、出世しなくてもいい人もいるし、ひっそり静かに生きたい人もいます。また「どのレベルまで到達したいか」も重要です。ある分野の一流になりたいのか、三流でいいのか。自分の「理想の人生」を考えましょう。

次に「理想の人生」のために必要なスキルを考えます。スキルを身につけることにワクワクする分野を探しましょう。そこから、どんなルートでそこに到達するか考えます。学校に通う? 弟子入りする? 転職する? 資格が必要な場合は、資格取得の計画を立てましょう。

そして、メンターに教えてほしい項目を具体的に考えておきましょう。メンターは多忙なことがほとんどです。

 一般的にメンターは、忙しくて社会的に成功している人が多いと思います。そんな人から教えを請うのですから、心構えが大切なのは、言うまでもないでしょう。
落語家や伝統芸能の師匠の家に住み込む若者は、最初はたいしたことをさせてもらえません。そこで、「俺は、掃除をやるために修行してるんじゃない」と不満を言う人は伸びないでしょう。
掃除の合間に、師匠がどのような人生で生きているのか、肌で感じ、それを身につけていこうという態度の若者が成功していくのです。

p.44-45

ここでのポイントは「やらされている」のではなく、自らメンターを求め、自分の意志でメンターのそばにいるということでしょう。そのために「理想の人生」を考え、必要なスキルをあぶり出し、メンターを探し出したのです。明確に「メンターから教えを請いたいこと」があるならば、指示通りの掃除をしていても、「教わる」ことができるというワケですね。

いつどこでメンターに弟子入り志願できるかわかりませんから、日ごろから弟子入りの準備をしておきましょう。

メンターを盛り立てる

自分がメンターに決めるくらいの人物は、社会的にも多忙で、それなりの立場についている人が多いでしょう。偉い人って、実は他の偉い人と出会う機会が少ないそうです。そこで、弟子である自分がメンターを他のすごい人と引き合わせることができます。

僭越ながら、弟子がメンターにモノ申すこともあります。そのとき、怒るメンターもおれば、指摘を受け入れるメンターもいます。メンターは忙しい人ですから、メンターに変わってメンターを成長させるんです。

メンターから卒業する

メンターから教えを請うたら、そのうちにメンターからの卒業の時がやってきます。メンター卒業のときは5つのサインが教えてくれるそうです。

(1)メンターが、弟子を否定する
(2)教わる人が、学ぶものがなくなったと感じる
(3)男女関係が終わる
(4)教えにワクワク感がなくなる
(5)メンターが終了宣言をする

ついにメンター超えの瞬間です。メンターのもとを卒業するときは恩返しをお忘れなきよう。

メンターを写し鏡に成長する

学校の先生は、向こうからやってきて否応なしに「先生」に君臨しますが、「メンター」は違います。弟子が、メンターを探して、弟子がメンターに任命し、弟子が勝手に弟子入りしてくるのです。「弟子が見込んだメンター」なんです。

そう、メンターが偉大だからメンターなのではなく、弟子が勝手にメンターを任命し、勝手に見様見真似で学び、勝手にメンターを超えて卒業していくのです。メンターは弟子にとっての「移し鏡」なのかもしれません。メンター越しに自分を見ているのです。

あなたのメンターはどんな人?

あなたにも「メンター」と呼ぶべき人に出会ってこられたでしょうか。

あさよるの場合は、あさよるの失態で、厳しく切って捨てられた経験が、今の自分を作っていると思います。学生時代の恩師のもとで仕事をし、可愛がられ、能力も買ってもらっていたのに、ある連絡を怠ったときです。あとから、「約束できない人とは仕事はしません」とハッキリと宣言され、それ以来仕事を回してもらえなくなりました。そのときは、あさよるにも言い分があり、とても悲しくなりましたが、今は「いい先生だあ」と感謝しています。

なあなあで仕事を続けることよりも、「約束できない人とは仕事はしません」と宣言する方が気が重いはずです。だけど、先生がハッキリと「約束できない人とは仕事はしません」と社会のルールを教えてくれたから、それ以来は「約束は守る」という当たり前のことを怠らないようにしています。

また同時に、あさよる自身も「約束できない人とは仕事はしません」と自分のポリシーを持てるようになりました。どんなに優秀でも、どんなにステキな人でも、約束を守ってくれない人とは一緒にいなくてもいいんだと思うと、かなり肩の荷が下りました。

あともう一つ、あさよるのメンターたちは総じて「机の上がいつも片付いている」という共通点がありました。あさよるの机はいつも散らかっていますから、これはまだメンターに倣えていません……(;’∀’)>

だけど、メンターに恩返しせずに来てしまったなあ。

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