
本を読んで、アウトプットして、豊かになろう!
ピンチの備えが、心の/お金の豊かさを生む?
『読んだら忘れない読書術』を読んだきっかけ
『読んだら忘れない読書術』は、人にオススメされて手に取りました。
この本はたまたま図書館にあったのでラッキー!
さっそくポチッと予約し、手元に届きました。
読書が必要な理由5つ
読書に関する違和感……というか、人によっての温度差を感じることはありませんか?
「読書する=遊び」と思っている人もいれば、「読書する=勉強」と思う人も居る。
「読書することが楽しい、面白い」と言う人もいれば「読書で現実逃避する」と言う人もいます。
本を読む意義も、動機も十人十色です。
1.ピンチを乗り越えるための読書術!
『読んだら忘れない読書術』では、精神科医の著書らしい理由で、読書の必要性が説かれていました。
それは「病気を予防するため」。そして、病気になってしまったら「病気を治すため」。
病気になると生活のあらゆることに支障をきたします。
幸いにも、多くの病気については、対処法や理解を深めるための書籍がたくさん出版されています。病院でも、病気について紹介した冊子が配布されていますよね。
多くの事柄は、その本を読めば解決 or 対処できるでしょう。
ピンチなときほど解決策にあたれない
しかし人間、困っている時ほど、「本を読む」なんて余裕がなくなってしまうものです。元々、読書の習慣のなかった人なら尚更でしょう。
そう、困っている人向けの本ほど、困ったときに読めないのが世の常なのです(´;ω;`)
ですから、事前に「備えておく」必要があります。と言っても、すべての病気について網羅しておくことは不可能です。
ですから、身につけておくべきは「ピンチの時でも本が読める程度の能力」です。
ピンチはたくさん転がっている!
「ピンチの時でも本が読める」というのは、なかなか重要です。
ピンチって、病気以外でも、怪我、事故、失業、留年、サクラチル、犯罪に巻き込まれる、失恋、借金、災害、遅刻、人間関係のトラブルなどなど。
ピンチなシチュエーションって、案外たくさん転がっているものです。
2.本を読むのは最大の「時短」
テレビを見ていると、「時短」テクニックは引き続き人気のです。
テレビの情報も役に立ちますが、時間の節約と言えば、読書ほど時短できる事柄はないでしょう。
なにもかも自己流で一から攻略するのは、膨大な時間と、なんといっても「運」が必要。あまりアテになりませんよね。
ですから、他人の知識や、誰かが調べてくれた事柄を、本で読んでしまうのが手っ取り早いのです。
著者の樺沢紫苑さんは、Facebook やSNSの使い方についての書籍を出版されています。既存のサービスを使用するときは、まずそれに関する本を読んでしまうのが、手っ取り早いのです。
あさよるは、いつも新しいサービスを自己流で使うので、全然使いこなせていない気がします……見習おうと思いました><
3.状況を知るだけで、ストレスは緩和する
「どうせ問題解決しないことなんて、なにも知らないほうがマシ!」と思ってしまいがちですよね。
しかし、精神医学の世界では、これは誤りだそうです。
たとえ、なにも解決しなくても、「なぜそうなるのか」「どうすればいいのか」と理由が分かったほうがストレスは軽減されるのです。
逆境で且つストレスを抱えて生きるより、同じ逆境でもストレスは少ないに越したことはありません。ピンチのときこそ読書が必要、に通ずる話ですね。
4.読書で頭が良くなる!年収も上がる?
本当にそうならとても嬉しいのですが(^_^;)
読書は私たちを「物知り」にしてくれるだけではありません。読書によって「地頭が良くなる」「知能が高くなる」「脳が活性化し、脳のパフォーマンスが高まる」ということは、多くの脳科学研究が示しています。
『読んだら忘れない読書術』p.51
更に、著者の経験がありました。
大学卒業時と比べると、圧倒的に頭が良くなっている自負があります。思考力、分析力、集中力、文章力、発想力、問題解決能力など、比べ物にならないほど進化しています。
『読んだら忘れない読書術』p.50
その理由は、月に30冊の読書t,毎日文章を書くことを、30年以上継続してきたからです。
月7冊読むだけで、上位3.6%に!
日本人の読書に関するデータでは、読書量の平均は1ヶ月に1冊。文化庁の「1か月にだいたい何冊くらいの本を読んでいるか」という質問に足して、約半数近くが「読まない」と答えています。
「1、2冊」と答えた人が34.5%。「3、4冊」が10.9%。「5、6冊」が3.4%。「7冊以上」が3.6%です。
つまり、月に7冊読むだけで、あなたは読書量において、日本人の上位4%に入ることができるのです。『読んだら忘れない読書術』p.35
もしライバルが月に本を3冊読んでいても、自分が7冊読んでいれば、毎月4冊分の差がつきます。これは、一年で48冊もの差ですから、大きな違いです。
高所得者ほど本を読む
そしてこのデータは、所得が高い人よど本を読む冊数が多く、所得の低い人は読書冊数が少ない傾向が表れています。
「お金があるから本が読めるんだろう!」と言いたい所ですが、だいたい高所得者は幼い頃から読書の習慣があるんだそうです。
「読書をすると頭が良くなる」のであれば、本を読む→頭が良くなる→勉強ができる→高学歴→高収入 というルートでしょうか。
5.「豊かさ」と言ってもいろいろあって
そして、読書をすると「豊か」になる!
ここで言う「豊か」というのは、「心の豊かさ」という意味もありますが、もっと即物的に「お金の豊かさ」も差します。
もっとお金がほしい!もっと給料が上がればいいのに!と思うのは、誰だってそうでしょう(あさよるも切実に思います/苦笑)。
しかし、「どうすればお金が増えるのか」と考えるとき「選択肢をいくつ思いつくか」がカギです。
「高学歴でないといけない」「大企業に勤めなきゃいけない」と思い浮かんでも、それ以外の選択肢が思い浮かばないなら、ほとんどの人はそこに当てはまらず「詰み」。夢は叶いません。
しかし、それ以外のルートを50個も100個も思いつくなら……その内の1つくらい、再現性のあるものが含まれるでしょう。
もちろん「心の豊かさ」も
「選択肢がたくさんある」ということは、それだけで心は豊かです。
娯楽の楽しみ方、余暇の過ごし方の選択肢が多いのですから、退屈知らず。
友人に約束を反故されて怒ったり、予定外の渋滞に巻き込まれ、手持ち無沙汰でイラつくこともなくなります。
常にたくさんの「選択肢」があるのですから、瞬時に別のことをすれば良いのです。
読書したならば、アウトプットこそ大切!
『読んだら忘れない読書術』は、読書する筋肉「読書筋」を鍛えるための本、といったところです。
読書筋が必要な理由は、これまで挙げた通り、
- ピンチに対応するため
- 時短するため
- ストレスを緩和するため
- 頭を良くするため
- 人生を豊かにさせるため
もちろん、これ意外にも読書の意義はあるでしょう。
そして何より、本を読むのは楽しい!
アウトプットするまでが読書です!
しかし、本は読みっぱなしではいけません。読書の経験をアウトプットするのです。
しかも、著者・樺沢紫苑さんは「アウトプットは3回せよ」と言います。
英単語を覚えるときなんかに、複数回書いて覚えますよね。しかも、忘れないように日をあけて繰り返し覚えます。同じことを読書でもするのです。
できるアウトプットからコツコツと
「アウトプット」と言っても、難しいことではありません。本を読みながらメモを取ったり、線を引くのもアウトプットです。
読了後、感想を人に話したり、オススメするのもアウトプット。
Facebook や Twitter に一言感想を添えて投稿するのだって立派なアウトプットです。
これなら、3回できる気がします。
あさよるのアウトプット経験談
あさよるは、本の感想をブログに書くようになってから、「アウトプットすると内容忘れない!」を実感しています。
ブログを始める前に読んでいた本は、読書記録を見てもピンと来ないものも多いのですが、記事に書いたものは装丁やデザインまで覚えています。
読了後、なんども中身を見直しながら、ちゃんと感想を書いた本ほどそうです。
あさよるも経験から、アウトプット読書術には手応えがあります。オススメです!
本を読む人へおすすめしたい
『読んだら忘れない読書術』は、「本を読んで、アウトプットして、豊かになろう!」という内容ですから、多くの人におすすめしたい本です。
しかし、先ほど紹介したデータによれば、本を読む習慣があるのは、日本人の半分です。本当は「本を読まない人」にこそ役に立つ内容でしょうが、本は読まないので、難しいですね。
ですから、本を読む習慣のある人に向けてしかオススメできません。
既に本を読む習慣のある人が、アウトプットの方法や、読書の「選択肢」を増やすために、役立ちます。
すでにアウトプットをして、選択肢も持っている人も、自分の行っているコトの意義を改めて知れるのではないでしょうか。
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