和田秀樹『コツコツ勉強するコツ86』書影

忙しい現代人にとって、スマホの存在は、敵なのか!?味方なのか!?
すごくビミョーです。
もちろん、道具は使い方次第ですから、便利過ぎる道具を、私たちはどう使いこなすかが、我々がどう生きるのかを決めるのです。

と言いながら、私にとっては、モバイル端末は「凶」と働いていることも多いのも事実です。
途方もない時間を、無闇にタブレット画面を覗き込んで消費してしまっているように思います。
各SNSのチェックや、お気に入りのブログの更新を見て回っているうちに、気づけば時間が……なんてことも毎日のようでした。対策として、画面からアプリを削除してしまって、半強制的に自分を端末から引き離す作戦にも出たりして。

かといって、スマホのない生活はもうできません。私たちはいつでもSNSで誰かと繋がっていて、これまでにない人間関係やコミュニケーションの形態を作り出しています。それをやめることはいまさら出来ないし、やめる必要もないんじゃないかと思います。

現代人は、慢性的に時間ない!時間に追い立てられています。
まとまった時間を新たに生み出すことは不可能ですから、スキマの時間を使いこなしてゆくことがキモでしょう。
電車の中や、乗り換えまでのたった数分間、ボーッとしてすごすのか、意識的に“なにかをする”のかで、塵も積もれば山となる。小さな積み重ねが、大きな差を生むのではないでしょうか。

そのための投資は必要経費なのかなぁと、思い直すようになりました。
スキマ時間に読書もいいですが、YouTube もオリジナルのコンテンツがたくさんアップロードされていて、なかなか見応えがあります。Podcast や、私はAMラジオが好きなので、radiko のアプリもおすすめです。
耳で聞くコンテンツは、両手と視野が自由に使えるので、スキマ時間活用には大きな存在じゃないかなぁと思います。ですから、ちょっとだけ背伸びして、ヘッドホンやイヤホンを用意してみるのもいいなぁと思います。

英会話のリスニングにも、いいヘッドホンだと聞き取りやすいそうで、期待しています。

和田秀樹『コツコツ勉強するコツ86』では、日々の小さな積み重ねをすることが、現代日本人にとっていかに重要かが説かれています。従来の日本式の企業は数が減り、アメリカ式の働き方がどんどん増えています。さらに、ロボット技術は日進月歩で進歩し、どんどん人間の仕事が減ってゆきます。

 ということは、脳を使い、知恵をしぼって付加価値を生み出すことができない人材――いわば首から下だけの人間は、今後、二重の意味で、職を奪われる可能性が高いのだ。
翻って、価値を生む人間にとっては、会社は天国である。たとえば、アメリカの会社では、100億円売上を上げられる人間には、10億円払ってもおしくないと考える。そのため、トップ企業の社長の年俸は、ゆうに10億円を超え、100億円に近い人まで存在するのだ。
(中略)
結局、勉強して高い能力を維持できる人は、以前よりはるかにリッチになり、それができない人間は食うこともままならないということを示唆しているのだ。

―和田秀樹『コツコツ勉強するコツ86』(2008、幻冬舎)p.5-7

現代では、自力で学習し続ける力が問われているようです。そのためにも、とにもかくにも物理的に「時間」が必要になりますが、我々は「時間がない」のですから、細切れの時間の使い方が問われます。

「第5章 やる気のマネージメント術」の中で「贅沢を否定しない」という節がありました。
現在、倹約や節約がもてはやされ、それが上手にできる人が「賢い人」と言われる風潮があります。しかしそれは「ガマンすれば済む」「自分には不釣り合い」「欲しいと思うから悪い」と、どんどんお金を使わない、お金の要らない自分にカスタマイズしてゆくことです。お金が不要な自分にとっては、お金を稼ぐ理由がなくなり、スキルアップや上昇志向を持ちづらくなってしまうかもしれません。

「贅沢をしない」ということは「チャレンジをしない」ということなのかもしれないなぁと思いました。
反対に「贅沢を否定しない」ことは、「チャレンジする」ことです。
そしてスキマ時間を使って、コツコツ勉強することはチャレンジする生き方ですから、贅沢を否定してはいけません。
私も、勉強のために必要な経費なら、喜んで出費するよう心がけようと思いました。

コツコツ勉強するコツ86

  • 著者:和田秀樹
  • 発行所:株式会社 幻冬舎
  • 2008年9月25日

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