博物館

特別展「国宝の殿堂 藤田美術館展」@奈良国立博物館

2019年4月14日(日)に奈良国立博物館で開催中の「藤田美術館展」へ行ってきた覚書のようなもの。奈良へ行く用事があったので、閉館ギリギリの時間にヒョイと飛び込んだのでありました。

まず、ポスターも看板も、曜変天目茶碗一色だからさ、それしかないかと思ってたの。入り口もこんな感じだし↓

飛び込んでビックリ。見ごたえありすぎる展示でやんの!

時間がなくてかなり駆け足にしか見れなかったのが残念なのでありました。これから行かれる方は時間に余裕をもってぜひ! 2019年6月9日(日)までです。

ボリュームありすぎて嬉しい誤算。時間が足りない!

入ってすぐにあった“白縁油滴天目鉢”と“菊花天目茶碗”が落ち着いた感じで好きだった。中にお茶が入った感じがイメージできる。織部好みな器もあってよかった。

今回の主役、曜変天目茶碗は、最初は正直「なんか写真のようが良かったかも」と思ったんですよ。だけどいざまじまじと眺めていると目が離せない。照明のきらめきなのか、器が光っているのか、いろんな角度から見たくなる。もっとそばに寄れるなら顔にくっつけて見たい。なにせ閉館直前時間で空いてたので、2回列に並んで最前列で拝見いたしました。

驚いたのは、メインは第1章の初っ端にあって、その後9章まで展示が続いていることだ。

2章「墨蹟と古筆」、3章「物語絵と肖像」はゆっくり見れず。

4章「仏像」は数は少ないけど見ごたえありあり。“地蔵菩薩立像”は快慶作だったのね……(出品一覧を見て)。“阿弥陀如来立像”も小さいけど良き(*´ω`*)

5章「尊像と羅漢」もザっと見れただけだった><

6章「壮厳と法具」は厨子がかわいい。特に、シカのいる“春日厨子”(だったかな)がキュート。わたしは厨子を見るのが好きだなぁ。蒔絵の入った箱やなんかもたくさん展示してったのに駆け足で。

7章「仏典」、8章「面と装束」、9章「多彩な美の殿堂」もボリュームがありすぎ。この時点で閉館5分前くらい。2回ダーッと歩き回ってタイムオーバー!

見たいものだけ見るのも乙かも

“古瀬戸肩衝茶入”を見ながら家族にヲタ語りをしているお父さんがいた。奥さんも興味を持って聞いているし、息子くんも小さいのにパパの話を聞いているみたいだった。横で眺めているだけで朗らかだ。私もそばでずっと話を聞いていたかったけれども、いかんせん時間がなく泣く泣く立ち去る。それにしても、あんな入り口の入り口で、あんなに語ってて時間大丈夫なの?なんて余計な心配を。第1章の「茶碗と茶道具」だけに絞って見るのかな。私も時間がないなら見るところを限定するのも賢いやり方かも……と思いつつ、やっぱどうせなら全部見たいよねとも思うなど。

あいにくの雨。奈良公園に行くときはいつも雨か雨上がりな気がする。


関連記事

続きを読む

特別展「恐竜の卵 ~恐竜誕生に秘められた謎~」大阪市立自然史博物館へ行く

特別展「恐竜の卵 ~恐竜誕生に秘められた謎~」イメージ画像

去る2018年4月26日(木)、大阪市立自然史博物館ネイチャーホールでやっている特別展「恐竜の卵 ~恐竜誕生に秘められた謎~」へ。毎年春休み~ゴールデンウイークの時期にかけてネイチャーホールで恐竜や古生物の特別展が開催されていますが、昨年は大阪南港のATC「メガ恐竜展2017」をやってて、ここへ来るのは2年ぶり。

※この展示は2018/5/6に終了しています

今年は「恐竜の卵」がテーマで、展示も入り口から鳥と爬虫類が並んでいる。主役が「卵」だから地味といえば地味(苦笑)。だけど、恐竜、鳥、爬虫類の卵や産卵に関わる体の特徴など紹介されていて面白かった。

恐竜の中には卵巣と卵管が二つずつあって、二個の卵を同時に産むものがいるそう。二つきれいに卵が並んでいる様子は、昆虫の卵の巨大版みたいにも見える。今の鳥類は片方の卵巣と卵管がなくなっていて、一つの卵巣と卵管から卵を産むそうで、左右非対称だ。鳥は少ない卵からヒナを孵し、親が世話をすることで生き残り戦略を取っている。恐竜の場合は、卵を世話するものもいれば、群れで卵を同じ場所に産み群れで育てるものや、産みっぱなしで放置するものなどさまざまあったと考えられているそうです。

あと、恐竜に比べると、鳥の卵は巨大で驚いた。普段ニワトリの卵を見慣れているけれども、ニワトリよりも小さな鳥なのにニワトリの3倍以上のタマゴを生むツワモノもいて、体の中はどうなっているの!? 人間の卵子は極小なのに、排卵にまつわる身体や心の変化があるというのに、巨大な卵を産む鳥の心身を心配するほどw

あと、「恐竜の卵」というのは、結局のところ「何の恐竜の卵なのかわからない」というのも、言われてみて納得。卵と恐竜の成体が同時に見つかったり、近くで見つかることがあるが、それらが「親子の関係」なのか「アカの他人」なのか、判断が難しいのです。また、卵だけ見つかっても、どの恐竜の卵なのかはサッパリわからない。だから、卵には卵の名前がついていた。成体のお腹の位置に卵が格納されている標本もあって、そんな特別な状況じゃない限り「断言」は難しそうだ。

恐竜の骨格標本も展示されていましたが、あくまで主役は卵で、卵!たまご!タマゴ!が並んでおり、肝心の子どもは退屈な展示だったかもしれない(苦笑)。が、渋いテーマで大人は燃える。

特別展「恐竜の卵 ~恐竜誕生に秘められた謎~」イメージ画像

関連記事

続きを読む

「第68回 正倉院展」に行ってきた(^^)/

2016年の正倉院展の様子(外観)

2016年10月22日(土)、奈良国立博物館で開催中の「第68回 正倉院展」へ行ってきました。初日です。

混み具合が気になりましたが、初日の17:00頃だと一切並ばずスルッと入れました。館内も、やや混みくらいで、見たいものはじっくり近くで見れる感じで。

土日は17:30からオータムレイトチケットが使えるので、そちらは行列ができていました(平日は16:30からだそう)。昨年も初日か2日目の、夕方17:00頃に入場して、混雑していなかったので、レイト入場直前は狙い目なのかも!?

長い年月、守り続けた人がいる(‘ω’)

展示内容は、楽器がいくつか展示してあって楽しかった。笙と竽です。

ポスターやチラシにも使われている「漆胡瓶」も、想像以上にきれいでびっくり。時間の経過を感じさせないような……正倉院展の展示を見るに、これらをせっせと保存し修繕し続けた人がいるのだなぁと思うと、壮大すぎて想像がつきません。

また、正倉院展って、お土産コーナーも充実してるんですよね~♪

正倉院の宝物の意匠が現代的にデザインされた日用品や文具は、カッコよくってみんな欲しいぃぃ!というか、元のデザインがハイセンスすぎなんですよね~。見ていて惚れ惚れ。迷いすぎて、結局何も買わずに出てしまったんですが……ww

天平時代っぽいデザイン、好きです(^^♪

会期は11月7日(月)まで。お近くにお出かけなさった際はぜひ~(^^)/~~~

2016年正倉院展の様子(外)、無料休憩所

↑外には休憩所があって、周りには売店がいっぱい!お祭りみたいな雰囲気でゆっくり遊びに来たいです^^

続きを読む

『イメージを読む―美術史入門』を読んだよ

ゴッホの絵を見るために美術館へ行った思い出のイメージをコピックマーカーを使って描いたイラスト

高校生の頃、初めて一人で隣の県にある美術館へ行きました。

隣の県と言えど、当時はそんなに遠くまで一人で出かけたことは初めてでした。
自分の意志で、どこかへ出かけるのも初めてだったかもしれません。

初体験は大冒険

当時の私にとっては大冒険です。
JRを乗り継ぎ乗り継ぎ、事前に調べたメモを握りしめ、不安とワクワクの入り混じった気持ちでした。
高校生にしては幼かったのかもしれませんね。

なぜ美術館へ行こうと思い立ったのかは、今や覚えていません。
たまたまポスターなのか、CMだったのか、特別展の宣伝を見て「行かねばらならい」と思い立ったのでしょう。

ゴッホの絵を見るために美術館へ行った思い出のイメージをコピックマーカーを使って描いたイラスト

特別展の目玉はゴッホのヒマワリの絵でした。
当時の私は、なにせ世間が狭い。
「この機会を逃してしまうと、ゴッホの絵を見るためにヨーロッパまで行かないといけない!」
「ヨーロッパへ行くことに比べれば、美術館までの電車代はガマンしないと!」
当時の私はお金を持っておらず、電車代ですら大金でした。

筆跡まで見える!

美術館へ行くのも初めてですが、他人の描いた絵をしげしげと鑑賞するのも初めての経験でした。
額装され、展示された作品に触れた最初の経験です。

油絵は、間近で見ると筆の跡が生々しく残っています。
作者が描いた筆跡に感動し、「この絵をどうやって描いたのか」と気になりました。

美術館に手紙!?

ゴッホの有名な作品が多数展示されていました。
驚いたのは、絵画だけでなく、ゴッホとゴッホの弟がやりとりした手紙が展示されていたことです。
美術館って絵を飾るところだと思っていたのに、不思議でした。

『イメージに読む-美術史入門』では、初心者に向けて全4回の美術史の講義する体で書かれた内容でした。
美術史は、作品が描かれた時代それぞれの思想や常識、科学、社会情勢などが絡みあう複合的な知識で読み解いてゆくものだと解説がありました。

切り口が増えることは、視野が広がること

高校生の頃の私は、絵画そのものの迫力に驚き、感動しました。
あれから時間が過ぎ、今の私が同じ絵を見ても、また思うことは異なるのでしょう。

生きた年月だけ、経験も知っていることも増えただろうし、考え方もうんと変わりました。
高校生の頃よりは、いろんな切り口から一つの絵を鑑賞できるようになったかもしれません。

それは、これからもっと様々な経験をして、もっと違ったものの見方が増えるだろうと期待が持てます。

何も知らず、少し足を伸ばして美術館へ行くことすら大冒険だった高校生の私。
あの頃よりも、今のほうがずっとのびのびと、広い世界で生きている気がします。
同じように、これからの自分が更に大きな世界で生きれるように、絵画や美術を通じても、新しい考え方を学ぼうと思いました。

続きを読む