地曳いく子

『大人美容 始めること、やめること』|アラフィフ大人コスメ談義

こんにちは。アラサー過ぎてからオシャレデビューをしようとしている あさよるです。女性の場合、10代の頃にオシャレが流行します。んで、だんだん流行は落ち着いて、30代になってもコスメや美容に興味津々の人は少数派で、「オタク」「マニア」の領域じゃないかと思います。だもんで、30過ぎてからオシャレデビューしようとすると、同年代はすでにブームが落ち着いているか、オシャレのベテランになろうとしているかの極端で、なかなか同士が見つからんぜ!

ということで、先輩方の知恵を拝借しようと『大人美容』を手に取りました。ファッションスタイリストの地曳いく子さんと、メイクアップアーティストの山本浩未さんの対談がまとめられたのが本書『大人美容』です。

ちなみに、おしゃれ歴ン十年のベテランおしゃれ番長二人の美容トークですから、ハイレベルです。同じく、アラフィフまでずっとオシャレのトレンドを追い続けてきた女性へ向けられています。

おしゃれオタクの美容談義

本書はアラフィフ女性のコスメ談義です。若い頃からオシャレに情熱を燃やし続け、オシャレ番長として、年齢を重ねた女性のオシャレとはどんなものなのか。といっても、堅苦しい話じゃなくって、いくつになっても女性は女性。10代の頃にメイクやオシャレに仲間と精を出した頃と変わりません。むしろ、若い頃よりも知識も技術も場数も踏んでいますし、予算も増えていますから、大人のオシャレの方が燃えるのかも。

そもそも、世間には80代90代になっても、ばっちりオシャレにキメている女性はたくさんいますから、「どうすればあの域に辿り着けるのか」という、自分の「生き方」の模索なのです。

お化粧をして、髪をセットしていると、イヤでも自分の身体の変化に気づきます。皮膚はたるんで、ハリがなくなり、髪は痩せて細くなる。現実を直視しながら、それでもオシャレをするって、人間的です。本書は「魔女」ではなく「人」のまま、老いてゆきながらのおしゃれ、美容を語っています。

おとなメイクは白・黒・赤だけでいい

おとなメイクは白・黒・赤だけでいい

  • 作者:山本 浩未
  • 出版社:宝島社
  • 発売日: 2017-03-09

おしゃれはいつまでも続く

メイクアップアーティストの山本浩未さんは、年齢を重ねた女性のメイクは「白・黒・赤」のメリハリが大切だと説いています。白とは、ハイライトや肌のキメ。黒はアイメイクや眉をキリッと引くこと。赤は口紅とチーク。若い頃と同じメイクだとボヤッとした感じになるから、キリッとメリハリを利かすそうです。

また、TPOに合わせたメイクも大事。家の中での装いと、カジュアルなシーン、フォーマルなシーンと使い分けができてこその大人美容。やっぱオシャレ歴が長くなっているだけに、オシャレのハードルも上がってるんですね。

年齢が隠せない「髪」も、ウィッグをポジティブに活用しようと呼びかけられています。無論、若い世代でもウィッグをおしゃれアイテムとして使う人も多いし、どんどん活用したもん勝ちかもしれません。

皮膚がたるんで、目じりも下がってきます。山本浩未さんはアイプチを取り入れ、地曳いく子さんは大胆に黒いアイラインを引くんだそう。若い頃は「やりすぎ?」なんてメイクも、年齢を重ねるとカッコよくなることもあるのやも。

んで、やっぱハイブランドなコスメアイテムも使えるのが大人美容の特権ですよね。10代の頃は数百円のコスメ選びで悩んでいたのに、大人は「1万円以上のクリームは効果が変わらない」なんてサラッと言えちゃうんだもの。

コスメ・メイクを語らう仲間ってイイネ

本書は第一線で活躍し続けるスタイリストとメイクアップアーティストという、かなりハイレベルな対談です。年齢を重ねても、こういう風にオシャレや美容、コスメ談義を語らえる仲間がいるって羨ましいです。素敵ですよね。

あさよるは、80代と90代の女性が新作コスメの色選びをしている場面に立ち会ったことがあり、二人のレベルの高さにビビった。まず二人ともばっちりオシャレでカッコいいし、自分に似合う色を知っていて「私はこれ」って決まってるんですよ。やばい、シビレル。

地曳いく子さんと山本浩未さんも、お二方ともすごい人なのに、それでも年齢とオシャレに試行錯誤してるもんなのですね。あさよるゴトキが右往左往してるのも当然だわ。オシャレって奥が深すぎるし、人間の根源的な行為なのかもしれません。

関連本

メイク・スキンケアの本

『今さら聞けないスキンケアの正解』/吉木伸子

美容オタクでない人に捧ぐ『今さら聞けないスキンケアの正解』

『米澤先生に聞く、肌のホントのことウソのこと55』/米澤房昭

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『あなたの美を引き出す 正しいヘア&メイク事典』/尾花けい子,朝日光輝

メイク直しの正解、知ってる?|『あなたの美を引き出す 正しいヘア&メイク事典』

『鱗塾』/濱田マサル

『鱗塾』|濱田マサルさんの「美人になる」眼から鱗の美容塾

『肌断食 スキンケア、やめました』/平野卿子

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『美肌革命 お金をかけずにきれいになる』/佐伯チズ

『美肌革命 お金をかけずにきれいになる』

おしゃれやブームについての本

『てつがくを着てまちを歩こう』/鷲田清一

「自分らしさ」ってなんだろう?『てつがくを着てまちを歩こう』

『ファッションの技法』/山田登世子

みんなと同じでいながら、みんなと違っていられる『ファッションの技法』

『誰でも美しくなれる10の法則』/ティム・ガン,ケイト・モロニー

普遍的な美しさを求めて『誰でも美しくなれる10の法則』

地曳いく子さんの本

『50歳、おしゃれ元年。』/地曳いく子

『50歳、おしゃれ元年。』|〈あの頃〉をたなおろし〈今〉を選ぶ

『着かた、生きかた』/地曳いく子

『着かた、生きかた』|自分らしい服…ってなに?

『服を買うなら、捨てなさい』/地曳いく子

『服を買うなら、捨てなさい』|とっておきで、自分スタイル

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『簡単に暮らせ』|「しない」「いらない」を選んでもいい

こんにちは。年末の忙しさにかまけて、どんどん部屋が散らかってゆく あさよるです。大掃除どころではございません……しゅん><

さて今月、ブロガーの ちゃくま さんの著書『もっと簡単に暮らせ』を読みまして、「生活」全般に関する考え方の切り口を紹介する本で、面白かったんです。なので、一作目の『簡単に暮らせ』も読んでみたく本書を手に取りました。

『簡単に暮らせ』が一冊目で、『もっと簡単に暮らせ』が続編です。続編は実践編で細かな生活の知恵が多かったのですが、一冊目『簡単に暮らせ』は、考え方、思想が中心に感じました。

人生を選べ

『簡単に暮らせ』で提唱されているのは、大ざっぱに言えば「どんな人生を生きるのか、自分で選べ」というメッセージです。本書のタイトルは『簡単に暮らせ』ですが、例えば「ここはもっと複雑にしたい」「これだけは譲れない」という自分の意志があるなら、それを優先すればいいのです。しかし、特に自分の意志がないことは「簡単にすればいい」という提案なのです。

例えば、今や猫も杓子もスマホを持っていますが、別にスマホを持たない生活をしてもいいし、ちゃくまさんのお父様は携帯電話すら持っていなくても、別に不自由なく生活なさっているそうです。なんとなく持っていて、お金も時間も使っているものも、「なくてもいい」のかもしれません。

ちゃくまさんのお父様は財布も持ってないそうで、ポケットにお金やカードを入れておられるようです。が、やはりお父様はなにも不自由していない。「財布を持たなくてはならない」というのも、常識に囚われているだけなのかもしれません。

また、断捨離は生活の質の向上に効果てきめんで、物が減ると掃除や管理の手間も省けます。しかし、ちゃくまさんは断捨離の逆バージョンも提唱しておられます。それは「本」。ちゃくまさんの場合、本は迷ったら即買って読んでしまうんだそうです。本は自分を豊かにするものですし、本の価値は本そのものではなく、本に書かれた「情報」に価値があるのです。情報はどんどん仕入れようってことですね。……一応あさよるネットは読書ブログですので、この話題を拾いましたw

「写真を捨てる」の真意

本書『簡単に暮らせ』では、結婚前の写真を処分してしまった話が登場します。お子さんの写真は、お子さんの物ですから保管していますが、ご主人は写真に興味がないそうで、夫婦の写真を処分なさったんですね。ちゃくまさんも「おすすめしない」と断っておられます。

しかし、この「写真を捨てる」という話から考えさせられることは、「意外と写真って捨てても大丈夫なんだな」ってこと。というのは、思い出の詰まった写真を失うと、なにか大切なものまで失うような感覚がありますが、別にそんなことはない。それこそ、火事や災害で写真を失ったからといって、家族や仲間との関係がどうかなるわけじゃない。「ああ、写真って紙切れなんだな」と気づきました。

なんとなく漠然と「写真は捨ててはいけない」「スマホは必要」「財布は良いものは持たなければ」と思いこんでいるけれども、あくまで「思いこみ」なのかもな。

ややこしいことは、しなくてもいい

ちなみに あさよるは、紙の写真を持っていません。必要な写真はスキャンしてデータで管理することにしました。もともと写真もほとんど撮らないし、自分の顔写真は免許書更新するときに撮るくらいですw でも別に不便してないし、貧しい暮らしをしているわけではありません。

あと、あさよるはスマホを持っていません。今は自宅で仕事をしているので、自宅のWIFIにiPodとネクサスをつないで使用しています。外出時も不便したことは今のところありません。たぶん、また通勤するようになっても、スマホは持たないような気がします。

だから、ちゃくまさんが仰ることもなんとなくわかります。意外と「なくても困らない」物事にたくさんのリソースを使ってることってあるんじゃないかな。例えば、あなたがガシェットマニアで、最新のガシェットを愛でているなら別ですが、そんな人少ないよね。そのガシェット、必要なの?

ややこしいことに頭を使って考えるのも大切ですが、重要でないことなら「別にやめてしまってもいいのよ」という、シンプルなメッセージでした。

関連本

『もっと簡単に暮らせ』/ちゃくま

『もっと簡単に暮らせ』|人生を自分で選ぶコツ

『服を買うなら、捨てなさい』/地曳いく子

『服を買うなら、捨てなさい』|とっておきで、自分スタイル

『人生がときめく片づけの魔法』/近藤麻理恵

  • 記事リンク:『人生がときめく片づけの魔法』を読んだよ

『人生がときめく片づけの魔法』を読んだよ

『新・片づけ術「断捨離」』/やましたひでこ

『新・片づけ術「断捨離」』を読んだよ

『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』/佐々木典士

『ぼくたちに、もうモノは必要ない。 – 断捨離からミニマリストへ』

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『もっと簡単に暮らせ』|人生を自分で選ぶコツ

こんにちは。早くAIが服を畳んで引き出しに収納してくれる時代が来てほしい あさよるです。気の利いた音楽なんて再生してくれなくていい、部屋を片付けてくれないか……。と、そんな話題と関係あるようなないような『もっと簡単に暮らせ』を読みました。

この本では、今現在現実問題として服を畳まなければならない我々が、暮らしやすく暮らすための極意が収められたものであります。著者のちゃくまさんはブロガーの方で、そちらも熟読いたしましょう。

毎日の、コツ

本書『もっと簡単に暮らせ』は、著者・ちゃくまさんによる暮らしのコツ、考え方のコツが86つまった書籍です。ちゃくまさんはブロガーの方で、日々ブログで暮らしに役立つ記事を投稿なさっています。で、どうやら本書は続編のようで『簡単に暮らせ』という本が先に出版されています。順番に読めばよかった(;’∀’)

また、ちゃくまさんご自身が40代女性で、夫と大学生の息子さんがいらっしゃるそうで、同じ年代の方や、子育てがそろそろ終わる方がより共感できるんじゃないかと思います。

簡単に暮らせ

簡単に暮らせ

  • 作者:ちゃくま
  • 出版社:大和書房
  • 発売日: 2016-06-22

人の目、気にするのやめない?

本書では生活全般、家事、日用品、家計、買い物、生き方、着るもの、片づけを、シンプルにするためのコツが紹介されています。しかし、よくよく読んでいると、これらって「他人との付き合い方」に尽きるんじゃないのかな?と気づきました。

たとえば、家計の話では「見栄を張るのをやめる」「つきあいをやめる」と言及されているし、「あの人がああ言うから」「義母にこう思われるのではないか」などなど、自分以外の人間を判断基準にしちゃっていたら、そりゃ片付くものも片付かないし、お金もどんどん出てっちゃうわなぁ、と。

ちゃくまさんのブログでも、人間関係について言及なさっているエントリーも充実していて、こっちも読みふけっていました。

そういえば、先日読んだ勝間和代さんの『勝間流ロジカル家事』は、トコトン勝間さんのガシェットオタクぶりが追及されている本で面白かったのですが、勝間さんの本には「他人の目」が一切入っていなかったんです。「こんなことしたらあの人はなんて思うだろう」とか「他人に自慢したい」とか、雑念が一切ないんですよねw 清々しい!勝間さんに憧れる女性がいるのもワカルワーとオモタ。

他人の目、気にするべきシチュエーションもありますよ。でも、どうでもいいコトも多い。この、どうでもいい場面で、他人の目を気にして自分の行動を決めるの、やめる……。

自分で選び取ろうよ

不必要に他人の目を気にして、他人の価値観に合わせた行動をやめると、どうなるでしょうか。……自分で考えて、自分で選んで、自分で決断するってことです。それって……上手に出来る人はいいけれども、苦手な人だっているハズです。集団行動が身についている人は、独自路線に進むのは勇気がいるのでは?

本書『もっと簡単に暮らせ』の生活の知恵って、この「他人の価値基準じゃない」「自分で選ぶ」ための手順なのではないでしょうか。

あさよるは、一つ目の項目「バッグに入れる小物は明るい色にする」ですでに「おおお~」と超納得&関心しきり。持ち物を明るい色にしちゃうと、暗いカバンの中で物が探しやすくなるんです。たしかに! んで、あさよるも小物って「自分のセンスの見せどころ」とばかりに「他人の目を気にして」「他人が羨ましがるような」持ち物を選んでいたかも! あさよるも「自分の基準で選ぶ」をやり直します(;’∀’)>

暮らしやすいように暮らす

何やら抽象的な話になってしまいましたが、本書『もっと簡単に暮らせ』は簡単な内容です。「自分の暮らしやすいように暮らす」、以上。おわり。すんごいシンプル。

なのに、簡単なのに、そうそう簡単にできない。どうしていいかわからなかったり、もう諦めている人も多いはず。あるいは感覚がマヒして、不便や不快を認識しなくなってたりして……。

暮らしやすいように暮らしましょう。たぶんそれが「幸せ」に関連する事柄だろうし、きっと「豊かさ」とはそういうことなのだろうと思います。物質的にはすでに恵まれているんですから、あとは「どう生きるか」なのかもしれません。

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『50歳、おしゃれ元年。』|〈あの頃〉をたなおろし〈今〉を選ぶ

こんにちは。オシャレ勉強中の あさよる です。当ブログでもオシャレに関する書籍を多数紹介してきました。あさよるもオシャレを実践しようと、まずはダイエット中です。そこからかいっ!……だって、今のままじゃ素敵なお洋服に袖が通らないもの……(;´д`)トホホ

いつでも〈「今」の自分〉を

本書『50歳、おしゃれ元年。』は、50代女性のファッションについて、ファッションスタイリストの地曳いく子さんが指南するものです。年齢と共に似合うものは変化してゆくのに、いつまでも昔似合ったもの、昔流行ったものを持っていませんか? 本書では地曳いく子さんご自身の反省や発見を織り交ぜて、「今」の自分に似合うものを選び取る大切さが説かれています。

オシャレの落とし穴として、意外とオシャレに敏感だった「オシャレ上級者」さんの方が、年齢を重ねると失敗しやすいんだそう。それは、なまじこれまで「オシャレのセオリー」を勉強しているから、いつまでも〈あの頃〉の自分に似合う服を選んでしまうそうです。

人間誰しも変化し続けるもので、今はもう〈あの頃〉じゃない。〈今〉の自分に似合う服、〈今〉のトレンドを取り入れないと。年を取るって憂鬱に思えることですが、「〈今〉のオシャレをする」って、前向きなメッセージです。だから今が「おしゃれ元年。」なのです。

スタメンを選びぬく力

本書『50歳、おしゃれ元年。』は50代以上の女性が読者に想定されています。きっと、これまでに買い集めた洋服やバッグ、靴、アクセサリーがぎっしりとクロゼーットに収納されているでしょう。中には、「これは一生ものだから」と高価なお買い物をしたこともあるでしょう。バブル期を経験なさった方は、今では考えられない買い物の仕方をされていたのかも。

しかし、地曳いく子さんはそのクローゼットの中身に警鐘を鳴らします。その洋服たちは、「〈あの頃〉の自分」「〈あの頃〉のトレンド」に合わせたものではないのか? 「一生もの」と買ったものは、本当に一生使うのか? 一つずつ見直そうというわけです。

「50代の自分」なんて想像できなかった20代、30代の自分が買った持ち物を使い続けるよりも、「〈今〉の自分」に似合うものを選び直しましょうよ、という提案。

そして、クローゼットは小さく、持ち物はコンパクトにしていこうとも呼びかけられています。自分の持ち物は、自分が死ねばみんな不要になる物です。選び抜いた〈スタメン〉だけを手もとに置いて、良いもの、似合うもの、使うものに囲まれて生きる。

「オシャレ」って「どう生きるか」

あさよるがオシャレに関する本を読み始めて驚いたのは、意外にも服装のコーディネートの写真や、服の選び方について書かれている分量は多くないことです。それよりも「どう生きるのか」「なにを選ぶのか」「どう振る舞うのか」などの、精神的な、人生観のようなものにページが割かれていたことです。

本書『50歳、おしゃれ元年。』も、確かにコーディネートのコツやアイテムの選び方も紹介されているのですが、やはり「生き方」や「選択」の話にページが割かれています。「オシャレな人」ってのは「自分はどう生きるのか」を自分の意志で選択している人なのかもしれません。

その一例として、地曳いく子さんのご友人Bさんのお宅の片づけを手伝ったエピソードが紹介されていました。

 知人Bの場合は一軒家を処分し、50代後半からワンルームマンションで暮らしています。生活用品のすべてのものが厳選され、カップ&ソーサーは2セット、食器類も2個ずつ。来客があっても、それで十分こと足りるのだそうです。
クロゼットも余裕があり、何でもすぐに探し出せます。病気をして生活スタイルが変わってからも、もう必要としなくなったものはすぐに人に譲ったりしていました。

(中略)

それにしても、ものを片付けるには、大変な体力と気力が必要。
今なら、私たちにはその両方があります。これから素敵な60代、70代を迎えるためにも、クロゼットのクロゼットのリセットをするなら、今がベストなタイミングなのです。

p.85-86

あさよるはこれを読んで「カッコいい!」と胸が高鳴りました。それは、Bさんがご自身にとって〈今〉必要な生活を選んでいることと、〈これから〉を見据えていると感じたからです。荷物が少なくコンパクトであることは「行動しやすい」ことでもあります。年齢問わず「変化する」ことはワクワクする一方で、恐怖を感じることでもあります。それでも「〈これから〉の自分」の受け入れる準備ができてるって、すごく前向きだ。

関連本

『着かた、生きかた』/地曳いく子

地曳いく子さんの著書。

『着かた、生きかた』|自分らしい服…ってなに?

『服を買うなら、捨てなさい』/地曳いく子

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『服を買うなら、捨てなさい』|とっておきで、自分スタイル

『洋服で得する人、損する人』/霜鳥まき子

洋服選びは、靴からカバンから。クロゼットから。

『洋服で得する人、損する人』|人は靴を、カバンを、クローゼットを見ている

『毎朝、服に迷わない』/山本あきこ

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『毎朝、服に迷わない』|オシャレ初心者に!最強の21着で着回し!

『大人おしゃれのルール』/高橋みどり

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『洋服で得する人、損する人』|人は靴を、カバンを、クローゼットを見ている

こんにちは。おしゃれ初心者のあさよるです。服になんて全然興味がなかったので、今手探りで自分が着るべき服装を探しています。本書『洋服で得する人、損する人』は書店でもよく見かけ、Amazonのランキングでも上位だったので気になっていました。

読んでみると、想像より硬派で「どう生きるのか」「服とは何か」と根源的な問いに応えるかのような内容で驚きました。服装、持ち物で、自分の生き方が見られている。どうして、なんのためにこの服を着ているのか?スルーしてきた問いを、突き付けられたみたいです。

女性向け。特に30代後半、働く女性へ

本書『洋服で得する人、損する人は』女性向けの洋服コーディネートについて書かれた本です。「洋服を着る」という行為にまつわる話題が広く扱われています。具体的なコーディネート例は少ないです。

女性ならどなたでも当てはまる内容ですが、中でも年齢なら35歳くらい以上の、特に働く女性にぴったりです。独身でも既婚者でもいずれも使えますし、「自分にぴったり合う洋服を着る」「着まわす」「クローゼットを管理する」等、日々の生活がスムーズに過ごすために必要な考え方も盛り込まれています。

あさよるネットでも、コーディネートについて書かれた本を数冊紹介してきましたが、「パーティーに呼ばれたら」とか「子どもの卒業式」「夫婦でデート」とか、限られたシチュエーションだったり、プライベートシーンでの装いが多かった気がします。

本書は会社員で働いている女性が対象になっていますし、キャリアアップを目指しているのに相応しい服装ができていない人なんかも、気づきがあると思います。

〈よそ行き〉の装いから、私生活が見える

仕事着をビシッと決めているつもりでも、他人は細部を見ています。クタクタのかばん。汚れた靴。カサカサの指先。みなさんも、他人を見るとき、何気なく細かなところが目が入っていますよね。

著者の霜鳥まき子さんは、スタイリングの一環でクライアントのクローゼットすることがあるそうで、その時の印象が紹介されています。

 ご自宅のクローゼットを見せていただくことは、生活のすべてを見ることと同じです。1着1着をていねいに扱い、定期的にクリーニングに出し、保管用カバーを掛けているような方は、たいてい美しく整えられた部屋で暮らしていらっしゃいます。
気づかいも細やかで、お目にかかるたびに、ちょっとしたプレゼントをくださったり、うれしくなるような言葉をかけてくださったりすることもあります。
(中略)
これまでの経験から言えば、多くの方が洋服と大小わせて200着、靴を40足程度は持っています。そして、無理矢理、クローゼットやチェスとに押し込んでいるため、シャツやワンピースにシワが寄っていたり、気づかないうちにセーターが毛玉だらけになっていたり、古着を処分しきれていなかったりと、生活に追われ、洋服を管理しきれていない状況です。
洋服がその状態ですから、家の中も推して知るべし。一生懸命、掃除されていても、やはりどこかに整理しきれていない雑然とした場所があるのです。

p.7.8

いかがでしょう。目に浮かぶような気がするのは、あさよるだけじゃないハズ……そして胸が痛い。雑然として片づかない環境から、イライラと周りに当たってしまったり、自分が悲しくなってしまったり、収集がつかなくなってしまうようです。

洋服を大量に持っている人は、自分がどんな服を持っているのかも把握しきれておらず、実際に着ている服は10着程度。大量の洋服もアクセサリーも、買ったもののしっくりこないまま、クローゼットで眠っています。

 クローゼットには、これまで生きてきたあなたの人生が詰まっています。
買った瞬間のことを思い出してみてください。
買った瞬間は、どんな理由で手に入れた服でも、新しいものを手にした喜びがあったはずです。それなのに、着なくなってしまった。
私はこう考えます。
買ったときのあなたと今のあなたの望みがずれてきているのではないか。あるいは、服を手に入れたときのあたなが、「本当のあなた」ではなかったのかもしれない、と。

p.6

今クローゼットに入っている服は、過去の自分が買った服です。過去に自分にとって必要だったものや、過去の自分が憧れたアイテムです。しかし、今の自分は、そうじゃない。だからしっくりこない。

今の自分に必要なもの、今の自分が「なりたい自分」になるための服が必要なんでしょうね。

洋服は道具であり、商売道具なのだ

洋服はコミュニケーションのための道具です。人はパッと見た目でどんな人なのか判断します。「清潔感がある」とか「マジメそう」とか「気が強そう」とかね。道行く人を見ていても、「仕事中の人」「休日の人」もパッと見て大体分かります。制服が分かりやすい服装ですよね。警察官の制服を着ている人にはドキッとしますし、医者は医者らしい服装をしていてほしいものです。

ネガティブな人間関係を断ち切れる

ですから、服装を変えるだけで周りの人の印象が変わります。本書で紹介されていた例では、子育て中、脱ぎ着しやすい服装でノーメイク、髪も一つにまとめただけだった方が、悪口ばっかり言うママ友に辟易していたそうです。育休から職場復帰に向けて、自律した女性スタルの装いに変わってゆくと、周囲の人の反応も変わり、悪口を言うママ友は近寄ってこなくなった、と紹介されています。一方で、同じように働くママ友が増えたそう。

服装一つで人間関係が変わる例ですね。みなさんも、同じような経験をなさったことがあるかもしれません。

デキる女性の服装とは

仕事着の場合は、その服装が商売道具なワケです。服装次第で周りの人からの対応が変わるのですから、仕事着は重要です。

例えば、自分は出世したいと望んでいるのにも関わらず、見た目から「そうは見えない」という理由で昇格ができていない人もいます。「男性ウケ」とか「モテ要素」とか意識しつつ、多忙さから若い頃のままの服装で過ごしていると、「そうは見えない」状態に。

本書で紹介されているキャリアの女性の場合は、部下に対し、慮って話しているつもりなのに、納得してくれない。こちらの思うように働いてくれない。そこで、服装を少し変えたところ、外見が柔らかく親しみやすい見た目に変わったそうで、部下もそれを好意的に受け取ってくれたようです。

女性の働く服装は、男性のスーツのように統一されたデザインがないor分かりにくいですから、難しいんですね。働く女性は増えてはいますが、未だにお手本がわからない方も多いでしょう。

働く女性の服装については、『ビジネスファッションルール』がおすすめです。

「お手本」がいない女性が読むべき『ビジネスファッションルール 武器としての服装術』

道具は正しいメンテナンス

道具はメンテナンスしないといけません。板前さんが包丁を研ぐように、エンジニアがスパナを磨くように。

みなさんは、洋服やカバン、靴、アクセサリーのメンテナンス法をご存知でしょうか?また、ご存知の方は正しくメンテナンスしておられますか?あさよるは、皮の財布とバッグを持っていますが、手入れがよくわからずテキトーで、すぐにウェットな感じになって大変です(;’∀’)

当然ですが、コミュニケーションの道具である洋服、靴、カバン、アクセサリーも、正しくメンテナンスしましょう。先ほども紹介しましたが、人は細かなところを見ています。靴は汚れていませんか?かばんはクタクタになっていませんか?

本書『洋服で得する人、損する人』ではメンテナンスや管理についても紹介されています。ハンガーの選び方や、コートのブラッシングの仕方等。メンテナンスのためのアイテムも、「良い道具を使う」ってのが徹底されています。丁寧に手間をかけて管理されているものは、ひと目見ても分かるものです。

服が変われば生き方が変わる

『洋服で得する人、損する人』のサブタイトルは「40歳を過ぎると、生き方は装いにあらわれる」。物を丁寧に扱う人、持ち物をきちんと管理できる人。たしかに、年齢と共に表から見えてきそうな気がします。

自分の立場は何も変わらなくても、装いが変わる、物の扱い方が変わるだけで、周囲の反応が変わる。評価が変わったり、人間関係が変わる人もいるでしょう。仕事のための道具の扱いや、考えが変わると、働き方から変わるのかもしれません。

「服装が変わる」って言葉では言うのは簡単ですが、実際にこれは、結構インパクトでかいですよねw

あさよるの体験談では、ずっとショートカットだった髪型をロングに変えたら、それまで持っていた洋服だと合わなくなり手放しました。服装が変わると、周りの人の対応も変わった気がします。人からナメた対応される機会が減りましたw

持ち物の管理、メンテナンスができる、というのも、自立した大人にとっては必要な要素でしょう。というか、これができなきゃコミュニケーションに支障があるとも言える?

あさよるは、「服装」「コーディネート」というと、見てくれの印象の話なのだと思い込んでいました。しかし本書『洋服で得する人、損する人』を読んで、服を選ぶというのは、もっともっと深い、生き方や人生を選択することなのだと思い至りました。今日一日身にまとう衣装、きちんと精査して、整備して、今日を送りたいです。

あさよるネットで紹介した服装に関する本

『ビジネスファッションルール 武器としての服装術』/大森ひとみ

女性のビジネスファッションに迷ったらコレ!

「お手本」がいない女性が読むべき『ビジネスファッションルール 武器としての服装術』

『毎朝、服に迷わない』/山本あきこ

絶対に持っておくべき21選!ますはこれ、最低限欲しいアイテムをチェックしよう。

『毎朝、服に迷わない』|オシャレ初心者に!最強の21着で着回し!

『着かた、生きかた』/地曳いく子

服を着ることは、生きかたを着ることでもある。

流行を追い求めるのはやめて、自分らしいスタイルを。

『着かた、生きかた』|自分らしい服…ってなに?

『働く女性のための色とスタイル教室 幸せを呼ぶ外見のつくり方』/七江 亜紀

パーソナルカラーが自分でチェックすることができます。色について少し知ってみよう。

『働く女性のための色とスタイル教室 幸せを呼ぶ外見のつくり方』

『35歳からの美肌カウンセリング』/佐伯チズ

佐伯チズさんの美容本。メイクやスキンケアだけでなく、女性の生き方や、スタイルのある女性像について紹介されています。

『35歳からの美肌カウンセリング』|アラフォー、どう向かえる?

『「これ」だけ意識すればきれいになる。』/小林弘幸

自律神経を整えることで心身の調子を整える。調和のとれた美しさに近づくための一冊。

『「これ」だけ意識すればきれいになる。』|無謀なダイエットより「自律神経美人」

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『着かた、生きかた』|自分らしい服…ってなに?

こんにちは。おしゃれ初心者から卒業できない あさよるです(;´Д`)>

おしゃれ指南書を何冊か読んで、おしゃれって感覚だけのものではなく、結構理屈や頭で考える部分も多いんだなぁと知りました。

『服を買うなら、捨てなさい』|とっておきで、自分スタイル

以前読んだ『服を買うなら、捨てなさい』では、おしゃれのアンテナの張り方を知りました。著者・地曳いく子さんの書籍は人気のようで、2016年出版の『着かた、生きかた』も人気のようで、気になって手に取りました。

大人世代のおしゃれ、スタイル

著者の地曳いく子さんはアラカン世代。スタイリストとしてのキャリアも30年以上ということで、頼もしいですね。本書『着かた、生きかた』も地曳いく子さんと同年代の方が参考になりそうです。

ゴテゴテと着飾ったり、周りの女性と張り合ったりする〈おしゃれ〉は卒業。部下や年下の人たちから尊敬や憧れられるような存在になるべきです。そのために必要なことって……?

それは、〈自分のスタイルある女性〉であること。流行を追っかけるのって〈みんなと同じ〉であることです。それよりも自分にしかない〈自分らしさ〉をまとうべきです。

自分らしさって何?と思いますが、足りないものをごまかしたり、無理しないってこと。例えば、背がい低い人はその体型に合う服を着ればいい。太っている人も、きちんとサイズのあった服を選ぶ。顔が大きいとか、首が短いとか、自分の体型をよく理解して、自分にピッタリ合った服を着るってことです。

素敵なお洋服を見つけたなら、信頼のできるお店でサイズ直しを頼んでみる習慣もいいかもしれません。あさよるも、お直しってアリだなぁと思いました。

おしゃれレベル高め!?

本書『着かた、生きかた』は、これまでたくさんおしゃれをしてきた人向けの本なのかも?と思いました。流行や新作をそのまま来ていても「なんかしっくりこない…」と感じたとき、しっくりこない理由を説明するものだからです。

メイクもそうですね。これまでにお化粧はずっとしてきたのに、なんか野暮ったい。垢抜けない。そんな時は、今使ってるコスメは手放して、デパートの化粧品カウンターですべてのアイテムを買い替えを薦めています。あさよるも、これは効果あるなと思いました。あさよる自身、ごそっと化粧品を買い替えたとき、自分の意識も仕上がりも変わって驚いたからです。

かわいい/ダサい の外へ

あさよるはまだまだ、「これかわいいな」「ダサいって思われないかな」って、かわいい/ダサいに囚われているんだと思いました。

しかも、それは自分に似合うか否かではなく、服の形がかわいいとか、トレンドかどうかとか、自分以外のものの価値ばっかり気にしていて、肝心の「自分が着たらどうなのよ?」が抜け落ちていたのでした……。

自分を基準に、自分らしいものを。これって、年齢を重ねたからこそできるおしゃれなのかな?あさよるも、今からでもチャレンジできるだろうか。むっちゃカッコいいんですけど。

どんな年齢を重ねたいのか

先輩世代が、カッコよく年齢を重ねていく様子って、かなり憧れます。刺激的です。実際に、おしゃれでカッコいい女性を街で見かけると、こっちまで背筋がしゃんと伸びる気がします。

『着かた、生きかた』はアラカン世代の著者が、同年代に向けた内容です。しかし、30代のあさよるにとっても、刺激的でした。これまで「モテ要素」とか「かわいい」とか、そんなことしか考えてなかった!

年齢に関係なく、自分のスタイルを持ち、サラッと着こなしている人はいます。だから、『着かた、生きかた』も、世代関係なく読むことができる本です。

いつでも、どんなとき誰にあっても、背中をしゃんと伸ばして挨拶できるような服装でいようと思いました(いつも、顔も合わせられないような恰好をしているw)。

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