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カラーコーディネーター検定が2020年変わる!

転職したのをきっかけに、カラーコーディネーター検定1級を取ろうかなぁなんて思いついて、テキストを買って日々ちょこちょこ読んでいます(カラーコーディネーター検定3級は取得済み)。

勉強し始めてから知ったのですが、カラーコーディネーター検定が2020年から大幅に改定されるそうです。

詳細はこれから出てくるようですが、これまで1級、2級、3級と3つの階級に分かれていましたが、これも「スタンダードクラス」「アドバンスクラス」と2つのクラスに分かれるそうです。

これまで、1級は3つの分野(ファッション、商品色彩、環境色彩)にわかれていましたが、その分野もなくなるんですね。より抽象的な内容になるのかな?と想像していますが、公式ページの「カラーコーディネーター検定試験の全面改訂についてのご案内」では

スタンダードクラス(色の表現方法など、基礎知識を理解していること)とアドバンスクラス(色の基礎知識をもとに、様々な現場で必要とされる知識・技能を発揮できること)の2クラスを設定しました。

https://www.kentei.org/color/2020color/common/pdf/file-20190304095017-01.pdf

とあります。続報が楽しみですね。

この全面改訂により、わたしは2019年12月にある、従来の形での最後の検定に一発合格するしかなくなってしまいましたw(1級のテキストが1冊8000円もするのです><) また、改定後の 「スタンダードクラス」「アドバンスクラス」 でも受験してみたいなぁとも思いました(^^)/

『自分の仕事をつくる』|誰にもできない仕事をする

こんにちは。あさよるです。「仕事」について考えることが増えて、自分の仕事の仕方も変えてかなきゃなぁと思っていたところから、『自分の仕事をつくる』とズバリ今の自分にドストライクなタイトルの本を見つけてしまって手に取りました。

本書では、いわゆる「クリエーター系」「ものづくり系」の仕事をしている人達へのインタビューで構成されています。あさよる自身も元々、制作系の出身だったので、改めて「自分はどんな仕事がしたいんだろう」「自分はどんな仕事に向いてるんだろう」と考えるきっかけになりました。

ただ、取り上げられている職業が結構偏っているので、参考になる人とならない人の差は大きい本でもあるんじゃないかと思います。制作系で、他にはない差別化ができている仕事をしている人……というか、他とは違う仕事をつくった人たちへの取材記録ですね。

いい仕事をする

本書『自分の仕事をする』では、自分の働き方や職場づくりをしている人々へのインタビューで構成されています。「ものづくり」を仕事としている方へのインタビューがメインです。仕事への「こだわり」と言ってしまうと、なんだか安っぽい感じがしてしまいます。「どんな仕事をするか」は個人のこだわりではなくて、社会の中で「自分は何をするか」を考えている仕事の話なんだろうと思います。

デザイナーたちは、カッコいい商品をつくるだけが仕事ではなくて、働く人たちが気持ちの良い環境だったり、「つくる」という根源的な活動を具現化していたりと、切り取られる側面も様々です。

インタビューに答えるすべての人たちは、自分の仕事が特別である理由を言語化できていて、それを真っすぐに紹介されているのが印象的でした。自分の仕事をここまで率直に言えるって、かなり限られた環境や特別な立場の人なんだろうなぁと思って読んでいると、きちんと文庫版あとがきで「これはキレイゴトじゃないか」との手紙が届いた話題にも触れられていました。送り主は美大を卒業してグラフィックデザイナーとして働いた後、今はイラストレーターやライターの仕事をしているという方からです。いわゆる「クリエーター系」「ものづくり系」の仕事をしている人から見ても「特別すぎる」環境に見えたということなのでしょう。

(むしろ自分がクリエーター系だからこそ、「自分とは違う」と思うのかもしれないけど)

本書に登場する人物たちは、他の人の仕事とは違う、差別化に成功した成功例ばかりです。だから、偏っているのは当然で、そこに「成功していない人」を当てはめてもどうしようもありません。だから、ちゃんと成功例として、読むべきじゃないかと思います。そして、他の人にはできない仕事に成功した人は、意外なまでにも愚直な積み重ねでしかないんだなという、なんとも、けんもほろろと言いますか(;’∀’) 自分のやっている方向性は間違ってないと励まされつつ、「これを続けるしかない」とわかります。

これから仕事を「つくる」人へ

本書『自分の仕事をつくる』は、これから仕事を始める学生や、新しく独立したり、働き方を変えようとしている人におすすめです。仕事を「つくる」って感覚を持てる時期って、結構限られていると思うので、本書の内容がズバッと刺さる人はかなり稀なタイミングなんじゃないかと思います。

ただ、あさよるの場合、あさよる自身も美大生時代、グラフィックデザイナーの仕事に憧れていたころがあったので、本書を読むとその学生時代の気持ちを思い出しました。「そうそう、こんなカッコイイ仕事がしたいと思ってたんだった!」と初心を思い出す読書でした。せっかくブログ毎日書いてるんだし、これも「仕事をつくる」にしちゃえばいいのかなぁ。

しかし、誰しも今後「仕事を変える」タイミングはあるだろうし、来るべきその時のために本書は読んでおいてもいいだろうし、できれば頭の片隅に、仕事を自分で作って、選んだ仕事をしている人がいるんだってのは、覚えておいても良いでしょう。あさよるは、励まされる本でした。

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『知られざる地下街』|地震、火災、水害…ヤバイ?安全?

『知られざる地下街』挿絵イラスト

こんにちは。あさよるです。あさよるはショッピングに商業ビルよりも地下街を利用する方が好きです。ビルは上ったり下りたり面倒ですが、地下街は横に伸びていることが多いし、多層になっていても知れていますからね。

通路としても地下街を利用しますが、地下街についてみんな多くを知らないのではないでしょうか。本書『知られざる地下街』は、タイトルからしてこれは読むしかない!

そういや、地下街ってなんだ?

本書『知られざる地下街』は、地下街の歴史や、地下街の仕組みなど、みんな知らない地下街の話題を扱います。地下街を利用する方は多いでしょう。近道に通り抜けたり、ショッピングしたり、雨や暑さ寒さを避けて地下街を通ることもあります。だけれども、地下街のコト、みなさんどれくらいご存知でしょうか?

地下街とは

この「地下街」とは、駅前の広場や通路、都市の公園などみなさんが公共で使う場所(公共用地)の地下にある、店舗と道路の合わさった施設のことをいいます。「地下街」と似た施設に、「準地下」や、「地下階」があります。「純地下街」は、店舗の部分は民間会社が持っている土地(民有地)で、通路部分が公共用地、という施設です。「地下階」は、店舗や通路とも民有地の地下にあるものです。

p.14-15

大阪の地下でいうと、ホワイティうめだや、なんなんタウン、あべちかなんかは「地下街」。店舗が民有地で通路が公共用地という「準地下」は、ヨドバシカメラ梅田の地下階は民有地だけど通路は公共地といったところでしょうか。通路も店舗も民有地の「地下階」は、梅田駅前の第1ビルから第4ビルの地下階ですね。日中は通路のように使ってますが、早朝や深夜はシャッターが閉まってて通れません>< なんばCITYの地下も「地下階」かな。

わたしたちはひと口に「地下街」と一まとめにしてますが、詳しく見ると区分が違うってことですね。

地下街が担っている役割

地下街は公共の施設です。ですから、地下街は公共的な役割を担っています。

①障害物や天候などに左右されない、安全で快適な歩行の環境を整えること
②買い物客が使いやすく回遊性の高い、賑わいのある環境をつくること
③錯綜する地上の道路交通を緩和させ、都市の景観向上に寄与すること
④地下街のある沿道の都市開発を促進し、地下街が接続する建物の価値向上を図ること
⑤地震や台風などの災害が発生した場合の一時避難機能(帰宅困難者など)を有すること

p.27

たしかに、あさよるの利用する地下街もすべての項目に当てはまっていると思います。近年では⑤の災害時の避難場所としての地下街が注目されているそうです。

日本の地下街まとめ!

本書では札幌から博多までの地下街が網羅的に紹介されています。あさよるは大阪に住んでいるので、関西の地下街しか馴染みがありませんが、どの地下街もそれぞれの地域で愛され利用されているんですね。それぞれ地下街のカラーというか、特色があるのも良いですね。

札幌の地下は、冬の積雪を避けるために発達しているそうです。名古屋は「地下街の街」だそうで、独特な雰囲気があるみたい。

というか「意外と地下街って少ないんだなあ」というのが あさよるの感想でした。東京23区内の地下街も16しかないそう。もっと、東京の地下はアリの巣のように街が張りめぐらされているのかと思っていました。一つ一つの規模が大きいのかなあ。ちなみに大阪の地下街は14だそうです。

地震、水害、火災時の地下街

地下街の話題で気になるのは「もしものとき」の対策です。災害や火災時に、地下街って危険なの!?

地震には強い?

まず、地震には地下街は強いみたいです。都市部で震度6~7の大地震が襲ったのは、1995年の阪神大震災。神戸三ノ宮の地下街「さんちか」「デュオこうべ山の手」「メトロこうべ」が被災しますが、地上の大被害とは対照的に、地下の被害は少なく済んだそうです。部分的に柱にひび割れがあったくらいと紹介されています。

2011年の東日本大震災でも、地下街ではありませんが、仙台の地下鉄に被害がありましたが、小規模なものだったそうです。ただし、2016年の熊本大地震のように震度7の地震が2度続けて起こったとき、地下にどのような被害があるのかは警戒が必要でしょう。

また、東日本大震災では「帰宅困難者」が問題になりました。地下が地震に強いからといって、非常時に地下に人があつまる危険性にも触れられています。地下街や地下道の多くはターミナル駅に隣接しています。多くの人が一気に一所に押し寄せると、そこで将棋倒しになったり、二次被害が考えられます。

火災時はヤバイ?

地下での火災というと、2003年にあった韓国での地下鉄の火事を思い出されます。200人近い方が亡くなられ、地下の火災は恐ろしいと感じた人も多いでしょう。しかし、本書『知られざる地下街』では、事前に火災対策がなされているため、地上のビルでの火災よりも安全性は高いと紹介されています。

火災があった場合、火災の起こっている区画のシャッターを下ろして完全に火災を閉じ込めてしまうそうです。また、火災の煙は天井に溜まりますから、地下空間が一酸化炭素で満たされるまでには時間がかかります。すみやかに冷静に対処することで、地下から脱出する時間はあるそうです。

地上での火災はシャッターで完全に封じ込めることはできませんから、確かに考え方によっては地上より火災には強いのかもしれません。

水害はこわい?

近い将来、東南海地震が想定され、その際津浪が広く太平洋側に到来すると報道されています。あるいは、台風や大雨被害など、「水害」に地下街は弱そうに感じます……。

その辺も、地下街は対策が打たれているそうです。まず、地下に浸水させないように、地下への入り口に仕切りをして、水が流れ込まないようにすること。通気口は、地面よりも高い位置に設置すること。あるいは、通気口を手動or電動で蓋をできるようになっているそうです。物理的に「水を地下に入れない」対策がなされています。しかし一度、地下街に水が流れ込んでしまうと、地下から地上への脱出は難しい。水に逆らって階段を上ることは困難です。

あさよるも以前、地下にある駅の改札が完全に水没している現場に出くわしたことがあります。ゾッとして立ちすくんでしまいました……。

緊急の案内板は?

地下街の多くは、お店が立ち並び賑やかな街が続いています。ショッピングの際は、緊急用の案内板を確認しておくのが良いでしょう。さらに、緊急時には電子掲示板が、緊急用の表示に変わるよう用意されている例が紹介されていました。また、地下街を行きかう人は日本語が堪能とは限りません。電子掲示板は、多くの人への情報提供に役立つでしょう。

もし停電したら……

あさよるが『知られざる地下街』を読んで一番こわいと感じたのは、緊急時に「停電」してしまう可能性に思い至ったときでした。当たり前ですが、地下街は停電すれば真っ暗です。火災や水害の最中、停電してしまったらどうするんでしょう……。

本書では、蓄光できる案内の設置が紹介されていました。普段は見えませんが、辺りが暗くなると、しばらくの間光を放つ仕掛けです。

利用者としては、常に出口を意識して地下を利用すべきだと思いました。

地下街を歩くのは楽しい^^

『知られざる地下街』挿絵イラスト

地下のちょっと怖いシチュエーションの話をしましたが、それぞれの対応は考えられているようで、少し安心しました。だけど、繰り返しますが、利用者としても「非常口」の場所を意識するのは忘れちゃいかんとも改めて思いました。もちろんこれは地下に限らず、地上の建物でも同じだけど。

しかし、地下街ってなんかすごく楽しい空間ですよね。ただ通り抜けるだけのときも、お買い物をするときも、地上の路面を歩くよりも、地下を歩く方が好きです。

本書で日本中の地下街が紹介されているので、他の街の地下街も歩いてみたくなります。

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『喫茶とインテリア WEST』|待ち合わせは関西の喫茶店で

『喫茶とインテリア WEST』挿絵イラスト

こんにちは。喫茶店のコーヒーが好きな あさよるです。「カフェ」じゃないんです、「喫茶」なんです。このへんの趣味が合う人とは一緒にいるとお店選びが楽ちんです。ゆったりとした空間に、良い調度品。良い椅子に良いテーブル。良い食器に、素朴だけど絶対おいしいメニュー。完ペキ。

さて『喫茶とインテリアWEST』という書物を見つけてしまいました。〈WEST〉とあるように、関西の良い喫茶店と、そのこだわりのインテリアの写真集です。

関西レトロ空間へ

本書『喫茶とインテリアWEST』は関西のレトロな喫茶店の写真集です。カラー写真が豊富、文字少な目。しかし最低限のデータは網羅。よく、大阪のレトロ喫茶店を紹介する特集を目にしますが、本書では大阪のみならず、京都、和歌山、兵庫の喫茶店も掲載されています。

もうね、このレトロ喫茶、レトロビルの良さは「写真で見てください」いや「実際に目で見て楽しんでください」というのが全てなのですが、いいんですよ!

磨きあげられた床はペタペタしてないし、椅子は座り心地のよい椅子で、クッションもキチンと仕立てられているんです。で、それらが毎日磨きあげられていることは、調度品の角が丸まって有機的なラインからわかります。カップもソーサも、普通に「良い」のです。すべての要素の平均点が異常に高いんですよね。建物自体も古くて、レトロビルとして愛されている建物も多数。今のビルにはないような装飾や、シャンデリアや大理石や、愛ではじめるとキリがないという。

しかもこんな喫茶店が、「日常」の中にあるのがすごくいい。非日常じゃない、特別じゃないんです。本書で紹介されている喫茶店は関西でも有名なお店ばかりですが、こんなお店がゴロゴロあるのが楽しいところ。

喫茶店が多い理由

ここから、あさよる的な勝手な独り言です。大阪の街にはやたらと喫茶店が乱立しています。しかもどこもそこそこ流行っています。大阪人は、喫茶店で待ち合わせをして、外に出ると「とりあえず喫茶店にでも行こう」と再び喫茶店に入り長話をして、その後、フラッとまた別の喫茶店に入ったりします。喫茶店のハシゴは当たり前だし、一日に複数回同じお店に入ることもあります。

それはなぜか? あさよるの個人的見解ですが、大阪の街は極度に「広場」がないんですよね。東京へ行って驚くのは、至る所に公園があるコトと、駅前や町中になにもない「広場」があることです。だだっ広い空間がデーンとある感じ、大阪にあんまりないかも?

だから、待ち合わせをするにも、立ち話をするにも「とりあえず建物の中へ入ろう」となるんですね。今は、川沿いのスペースが整備されていますが「待ち合わせ場所」になるんでしょうかね。喫茶店が小さなランドマークになっている街なんじゃないかと思います。

関西人には喫茶店の話題を

ここではあえて「関西人たるもの気に入りの喫茶店がある」と断言しましょう。いや、これは言いすぎか? いやいや、みんなお気に入りがあるよね。関西人として、もう「お好み焼き」も「串カツ」も「お笑い」の話題も辟易しているので(大阪人としてかな)、喫茶店の話題でも振ってくれると、ホッとすると思いますw できれば喫茶店でお茶でもしながらね。

ともかく、喫茶メニューのおいしさって家では作れないよね。

『喫茶とインテリア WEST』挿絵イラスト

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『トコトンやさしい水道管の本』|水道の歴史!種類!管理!修繕!

こんにちは。楽しみは後に取っておく方の あさよるです。本書『水道管の本』も、「あとで読もう」とずっと積んでいた本でした。この「今日からモノ知りシリーズ トコトンやさしい~」のシリーズを以前読んで面白かったので、これも楽しみだったのです。

本書『水道管の本』は、水道管に関するあらゆることが収録された本です。水道管の歴史、水道管の原理、水道管の素材、水道管の設計や修理、特殊な水道管、水道管のトラブルなどなど。各節は見開き2ページにイラスト付きで分かりやすく掲載されています。

町に見えない川がある!

水道の歴史は古く、エジプト王朝や古代バビロニア王朝でも水道の遺構が見つかっているそうです。本格的な水道は古代ローマのアッピア水道。エルサレムにあるヒゼキア王のトンネルが世界最古の水道トンネルです。日本じゃ小田原早良上水が最古の水道設備として記録されています。現存する最古の水道は熊本県の豪泉水道です。太閤下水は現在も使われています。

水道管に使われる素材も多種多様で、作り方と特性によって使い分けられているみたい。時代と共に使われなくなる素材もある。素材を聞いただけで設置された頃や目的までわかるのかな?〈利き水道管〉したいw

水道管が町中張り巡らされているようすを想像すると「我々は川の上に棲んでいる」とも言えるのではないだろうか。町には目に見えない川が流れ、流れ続けているのだ。

管理し続ける仕事

ローマ水道もローマ帝国の滅亡により破壊され荒廃してしまいました。水道管は管理し続けなければなりません。現在使われている水道は、日々誰かが管理し続けているということです。本書でも管理、点検、修繕の様子が紹介されているんですが、なんだか途方もない話で唖然!

人が入れない水道管もありますし、有毒ガスが発生していたり、低酸素状態の水道管もあります。危険を伴う仕事の上、気の遠くなるような地道な作業ばかり。鏡を使って地上の光を取り込んだり、車に乗せたライトやカメラで水道管内を点検するマシンがカッコいい。また、超音波やX線を使って水道管内を点検したり、ハイテクとローテクが入り乱れている感じがいい。

他人の仕事にアーダコーダ言えない

うちのご近所も水道工事でしばらるドカドカと賑やかで大きな車も出入りしていたんですが、「おお!この水道管を掘っていたのか!」と思うと、煩わしさは吹っ飛んで「カッケー!」と興奮してしまいました。他人様の仕事にゴチャゴチャ言っちゃあいけないっすな。何か必要があってやってるんだろうし。

この「トコトンやさしい」シリーズはお気に入りで、あさよるネットでも『トコトンやさしい染料・顔料の本』を紹介しました。こちらも、人の知恵の集大成を見ているようで良い本でした。本書の著者、高堂彰二さんも本シリーズで他にも本を書かれているようなので読んでみたいです。

「色」をとりまく人の知恵、すごい!『トコトンやさしい染料・顔料の本』

トコトンやさしい染料・顔料の本 (今日からモノ知りシリーズ)

トコトンやさしい染料・顔料の本 (今日からモノ知りシリーズ)

  • 作者:中澄 博行,福井 寛
  • 出版社:日刊工業新聞社
  • 発売日: 2016-02-09

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『家康、江戸を建てる』|地味ぃ~な天下取り!?

書評ブログや読書メーターでちらちらっと見かけて気になっていました。『家康、江戸を建てる』。

歴史小説です。

このブログで歴史小説ってまだ取り上げていないかも?夢枕獏さんの『陰陽師』のレビューはしましたが、あれは歴史小説のカテゴリーなのかな?

あさよるは一時期、歴史小説ばっかり読んでいた時期がありまして、結構好きですw

ちなみにこちら、岡田斗司夫さんが動画で紹介なさっていて、面白そうなので手に取りました↓

開拓すっぞ!

天正18年、小田原にて。相模、武蔵、上野、下野、上総、下総、安房、常陸の関八州。

豊臣秀吉から天下一の広大な土地を受け取った徳川家康。城は江戸とした。

当時の江戸は沼地で、将来、日本の都になるな土地ではなかった。

さて、家康は江戸を開拓に開拓する。

川を曲げ、山を切り開き、道を作る。

そして、日本全土に流通するにたる貨幣を作る。

都市に必ず必要な飲み水を確保する。

そして、徳川の天下を示す、ランドタワーを築く!

分厚い!けど、読める!

『家康、江戸を建てる』、分厚いです……w 単行本で約3センチ強くらい。

あさよるもビビってしまい、「しょ、正月に読もう……」と寝かせておりました。

で、年明け早々読み始めたのですが、これ、スラスラと一気に読める。三が日かけて読もうと思ってたのに、数時間で読み終えちゃいました。

ビビらなくてOKでしたww

歴史小説ですが、登場人物たちは現代の言葉を話していますし、堅苦しい雰囲気もありません。

サクッと楽しく、街づくりができる!

江戸を建てるプロフェッショナルたち

『家康、江戸を建てる』というタイトルですが、江戸を建てるのはその道のプロフェッショナルたちです。

「江戸城を建てたのは誰?」「大工さん!」というやつです。

第一話は、東京湾へ流れ込む川の流れを変えるお話。昔の江戸は一面の湿地帯で、とても人がたくさん住めるようなところではありませんでした。

大規模な土木工事によって、土地を手に入れないと日本一の城下町は作れない!

第二話は、日本の通貨を徳川が乗っ取ってしまおうというお話。精度の高い金の小判を作るプロジェクト。

第三話は、江戸の町に水道を通す。井戸を作っても飲み水が引けない江戸は、大都市になりえない。どこから水を引く?どうやって水を引く?と壮大なお話。

第四話は、江戸城の石垣をつくるお話。ただの石垣、されど石垣。巨石を江戸に運び込む。ただこれだけの話に思えるが、胸アツ展開なのです。

第五話は、いよいよ江戸城の天守を建築するのですが……ここでは秀忠が将軍として立派に振る舞っています。

「江戸を建てる」とは、江戸の街をつくることであり、またきちんと将軍家が代替わりすることです。

んで最後、なんかよく分からない感動で幕を閉じます。「あれ、これなん話だっけ?」って感じでw

地味ぃ~な天下取り、のお話

戦国武将が次の幕府を開く話です。

ですが、派手でドメスティックな“天下取り”の話ではなく、地味に土木工事、建設工事にいそしむお話なんです。

江戸版リアル・マインクラフトを想像すると、なんとワクワクしませんか!

ということで、結構面白かったです。サクッと読めるのも気持ちいい。

戦国武将や江戸時代の大名って、土木工事ばっかりやってるんですよね。そこを全面的に取り上げて、楽し気です。

登場するキャラクターたちも、みなどことなく愛らしいのも良い。

あさよる的には結構好きでした。

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『木に学べ―法隆寺・薬師寺の美』を読んだよ

鉋、鋸、ノミをコピックで描いたイラスト

鉋、鋸、ノミをコピックで描いたイラスト

大阪市にある四天王寺は、奈良県・飛鳥寺と並んで、日本で最古の寺とされており、今なお多くの信仰を集めています。

四天王寺のあるあたりは「夕陽ヶ丘」という地名でも呼ばれます。陸奥宗光の父・陸奥宗広が、家人藤原家隆の歌にちなみ「夕日岡」と命名しました。
その名の通り、夕陽ヶ丘は大阪の市街地よりも一段高い高台で、今では高層ビルやマンションで分かりにくくなってしまっていますが、かつては、夕方には大阪湾に沈む夕日が美しく見えました。司馬遼太郎『燃えよ剣』でも、主人公の土方歳三が鳥羽伏見の戦い直前に、恋人と夕陽ヶ丘で共に時間を過ごし、夕日について二人で語らいます。

更に古くは、この夕陽ヶ丘のや四天王寺のある高台部分のみが陸地で、現在の大阪の市街地、梅田や心斎橋、難波などがある土地は海だったと言われています。四天王寺は、周りを海に囲まれた半島部分に建立された寺院で、奈良の都から大阪方面へ山を越えると、海の上にぽっかりと四天王寺が見え、更にその向こうに夕日が沈んでいったのでしょう。想像するだけでも幻想的です。
夕日は、浄土思想と繋がっています。西の方角に極楽浄土があるとされ、西へ沈む太陽は復活や生まれ変わりなどを連想させます。

四天王寺はこれまで幾度も焼失しており、建立時の建物は残っていません。現在の建物は、第二次世界大戦時の大阪大空襲により焼失し、戦後に再建されたものです。
鉄筋コンクリート建築にも関わらず、飛鳥時代の様式をデザインとして取り入れており、ちぐはぐな印象もありながらも、独特の雰囲気で面白く思いました。

あさよるさん(@asayorunet)が投稿した写真


柱はエンタシスの形に加工されています。エンタシスとは、真ん中がふっくらと丸みのある形状の柱で、古代ギリシアのパルテノン神殿にも採用されている構造で有名です。はるばるとシルクロードを超え、日本でも古い大きな木造建築でちらほら目にします。力学的にも理にかなった構造です。世界最古の木造建築を有する法隆寺でも、門や回廊の柱など、至る所でエンタシスの柱が配されており、それらに習って四天王寺でも鉄筋コンクリートでエンタシスを再現されています。
梁には「人」という字の形の支えが入っていたりと、飛鳥時代の様式を真似ています。他の場所では、構造をデザインとしてペイントしているように見える箇所もありました。

私はこれらを面白いと感じたのですが、法隆寺の宮大工で薬師寺再建の棟梁もされた西岡常一さんは『木に学べ』にて、鉄筋コンクリート寺院に苦言を呈しておられます。と言うもの、鉄筋コンクリート製の建築は日本の高温多湿の気候では傷みやすく長持ちをしません。法隆寺の金堂や五重塔は約1400年もの時を超え、現在も存在しているのですから、鉄筋コンクリートよりも木造建築の方が長持ちするというのは本当でしょう。

しかし、なかなか木造で新たに大きな寺院が建てられない理由があるようです。同書でも建築材料の不足が指摘されており、薬師寺再建の折も、日本国内ではもう樹齢の古いヒノキがないため、台湾へ買い付けに出向いたと言います。樹齢が古いヒノキの方が新しいものよりも長持ちするそうで、例えば、樹齢が100年なら100年、樹齢が1000年なら1000年持つと聞いたことがあります。更に、質の良い鉄も手に入らないようで、ノコギリやカンナ、釘も、現在のものは質が悪く、古い建築物を解体し出てくる古い釘を再利用することもあるそうです。技術的には現在のほうが進歩していても良いようなものを、コストカットや手順の短縮により、古材のほうが質が良いとは皮肉に聞こえます。
古い様式を再現しようとすると、材料がない。更に技術者もいない。となると、やはり鉄筋コンクリートにて建築するしかないジレンマを抱えているのかもしれません。

四天王寺は長い歴史の中で宗派も本尊も変わっていますし(弥勒信仰が聖徳太子信仰と融合していった?)、建物は何度も消失し、なにも残っていません。そこにあるのは信仰だけです。信仰だけが悠久の時の中、変わらず人々に宿り続けているのでしょう。大阪の雑多な街中の一角のスペースで、今日も大勢の人が足を運ぶ祈りの力を目の当たりにし、驚きました。

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『川がつくった川、人がつくった川』を読んだよ

山の中の岩場にある川の風景を、コピックで描いたイラスト

先日、「気象について」の本とともに、「川について」書かれた本を図書館で借りました。毎日小学生新聞で連載されていたシリーズで、誰が読んでもわかるよう、よく噛み砕かれた内容でした。

自然のままの河川ではなく、人の手が入った河川についての取り組みや問題点が示されています。

「水」そのものの特性を考えることで、水が稀有な存在だと知り、その水がもたらす環境への影響まで語られます。本書でも、水害についても取り上げられており、決して「自然のままの川」を良しとはしていません。人がどう手を加え、管理すべきなのかと考えさせられます。

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『もっと知りたいル・コルビュジエ』を読んだよ

ル・コルビュジエは20世紀に活躍した建築家です。

私たちに馴染み深いル・コルビュジエ建築といえば、東京・上野の国立西洋美術館でしょう。東京へ出向いた際には、一度はじっくり見て回りたい建築の一つです。

2016年5月には、ル・コルビュジエ設計の国立西洋美術館が世界遺産登録へとのニュースも。

鉄筋の直線的な構造とコンクリートの素材が面白い。あさよるはまだ、館内の間取りや装飾などをじっくりと見て回ったことがないのが残念です。

展示品ではなく、建物そのものも楽しめると、興味が尽きないですね。


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