断捨離

『フランス人は10着しか服を持たない』|異文化の中でメンターに出会う

こんにちは。あさよるです。年末、大掃除がそろそろ話題になりはじめていて、片付けや掃除なんかの本を読みたいモード。今日読んだ『フランス人は10着しか服を持たない』は、人からすすめられた本でもある。しかも、外出先で本を読んでいたら初対面の人に話しかけられて、「最近何を読んだのか」という話題でこの本をおすすめされた。「読んどきます」と答えたので、律義に一応読んでみる。

本書は以前に話題になっていたのは知っていたから、読んだものとばかり思っていたが、そんなことはなかったみたい。単にシンプルライフやミニマリストの本かと思いきや、異文化の中で自分のスタイルを見つけてゆく過程がまとめられていて、一人の人間の成長期というか、未熟だった若者が成熟してゆく様子がサラッと書かれていて、さわやかな気持ちだ。

メンターと出会うこと

わたしたちは時々、尊敬したり憧れたりできる人物に出会えることがある。そういう人物のことを「メンター」とか「師匠」とか呼ぶんだろうけれども、わたしはあまり、そういう言葉を使うのは好きじゃない。言葉として「この人はわたしのメンターだ」と認識してしまうと、なんだか言葉に縛られてしまって、本当に大事な本質をうっかり見失ってしまいそうな気がするからだ。だから、わたしは「メンター」とか「師匠」とかいちいち考えずに、ただただ「すごい!」「すてき!」「おもしろい!」と心躍らせることに専念している。

そして、過去を振り返ると「あの頃に出会ったあの人は、わたしの師匠だったのだなぁ」とわかる。夢中になって、一心にその人の持っている「なにか」を吸収しまくっていたり、好奇心や、あるいは反発・怒りを抱いていたりして、わたしの血肉となっていたことに、後々気づくから。

10代の多感な頃の出会いを話題にしがちだけれども、未成熟な子ども時代の考えや発想よりも、大人になってから、つまり20代以降に自分の身に起こった出来事の方が、大人の身体で感じて考えているだけに、実はより密度が濃いんじゃないかと思っている。社会的な経験はね。

『フランス人は10着しか服を持たない』は、以前話題になってタイトルくらいは知っている人も多いかもしれない。カルフォルニア出身の著者、ジェニファー・L・スコットさんが、パリに留学した際、ホームステイ先のホストファミリーを通じて、パリの文化に触れた経験から、シンプルライフを見出す話だ。と言っても、彼女は留学後すぐに新しい生活に突入したわけじゃない。カルフォルニアへ帰国後、また元の生活に戻ってしばらく時間が経ってから、パリでのホストファミリーの暮らしぶりを思い出し、そして彼らが良いお手本だったことを知る。

つまり、学生時代が終わってから、当時出会った人物が自分のメンターであることを知る。留学中は慣れない土地で、違う文化の中で生活するのに夢中だったんじゃないだろうかと想像する。だから、その最中は何が何だかわからないんだけれども、しばらく時間が経って落ち着いた時に「自分は特別な経験をした」と気づく。

「満足」は自分が決める

で、『フランス人は10着しか服を持たない』は、アメリカ人がフランスの文化に触れて、カルチャーショックの中から、自分の生き方を見出してゆく物語だ。もともと著者は、飽食で物が有り余った生活の中から、質素で倹約なパリでの生活に、ホームステイで半強制的に放り込まれる。ホストファミリーの夫婦は、ムッシュー・シックとマダム・シックと本書では呼ばれている。とくにマダム・シックが、著者のメンター的存在になってゆく。

彼らは「シック」に生きている。「シック」とは服装や髪型のテイストだけじゃなくて、生き方そのものがシックなのだ。つまり、服装も髪形も生き方も、その人のスタイルだ。そして、パリで出会う人たちは、みなそれぞれに「スタイル」のある人ばかりだったと回想される。

クローゼットに入っている服も最低限で、だけど質の良いものが用意されている。決して、寝巻姿で家の中を歩き回らず、家庭内でもきちんとした服装をしている。厳選された調度品に囲まれ、一番良い食器でいつも家族が食事を取っている。普段はテキトーにやっておいて、特別な日だけ着飾るのではなく、日頃の平凡な毎日こそ良い物に囲まれ、良い環境で過ごしているのだ。

質素で最低限の生活なんだけれども、選び抜かれた道具たちに囲まれ、折り目正しく生活することは、生活そのものが豊かで充実している。そんな価値観・世界観に、著者は留学で初めて触れたのだ。読んでいると、やっぱりアメリカは豊かで物が溢れていることがわかる。パリでは、どんなものも大事に大事に手入れしながら使わないといけないそうだ。例えばパリでは女性用下着が壊れやすいから乾燥機にかけられないと書かれていた。

大事なのは「自分のスタイル」を持っていることだ。自分のスタイルがあれば、購買欲を煽ってくるセールスにいちいち反応しなくていいし、ブームや見栄に振り回されることもない。「自分が満足できる」ことに集中できれば、それだけで豊かだ。何に満足を感じるのかは、周囲と比べなくても、自分で決めればいい。

長く使える良い物を持つ

今、日本でもアメリカの量販店が全国展開されていて、大量に食品や生活雑貨を購入することで、倹約に努めている人もいる。それは一つの生活スタイルだろうけれども、だからこそ「物を手入れしながら大事に使う」という素朴なことを、時々思い出しておいても悪くはないだろうと思う。

わたしはどちらかというと、大量にものを買いこむタイプではなく、多少割高でも必要なときに必要なだけ買えばいいやと思っている。もちろんセールで安く買えたらラッキーだけど、焦って要らないものや、中途半端なものを買うよりは、よく考えてから定価で買ったほうがいいんじゃないかなぁと考える。なので、買い物にでかけても、何も買わずに帰ってくることも多い。

それでも、これまでは家には物がたくさんあって「安い物を買わなきゃいけない」と思っていた。ここ数年、片づけを進めていて、持ち物がかなり厳選できるようになってからは、「良い物を、それなりの値段で欲しい」思うようになった。これはかなり心境の変化だ。できれば、何年も何十年も手入れしながら長く使えるものが欲しい。だから、デザインや素材にもこだわりたい。オーダーメイドしたいとも思う。それは浪費ではなく、むしろ以前よりも使うお金は減っているから、ふしぎな話。

異文化の中から

『フランス人は10着しか服を持たない』では、メンターと出会うこと、異文化に刺激されることが、読みどころだろう。本書は著者学生時代の若い頃の経験をもとに自分のスタイルを確立してゆく過程が収められているけれども、いくつになってもメンターにも出会うし、異文化にも触れる機会は続くと思う。

そのときに、自分が全身でぶつかってゆける準備はしておきたい。自分を動かすのは好奇心かもしれないし、違和感や戸惑いから始まるかもしれない。面白く楽しい経験かもしれないし、怒りや反発から自分のスタイルを見つけるかもしれない。ときどき、自分をひっかきまわす「何か」に、これからも出会うだろう。

そのとき、本書の著者、ジェニファー・L・スコットさんのように、メゲずに挫けずに、よく周囲を観察して、自分をつくる力としたい。本書『フランス人は10着しか服を持たない』から学べることがあるなら「メンターを持つこと」と「異文化に触れること」が、「シンプルライフ」というテーマでまとめられていることだろう。生活をテーマにしているから、自分の経験が、生き方そのものを大きく変えることがよくわかる。

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『スッキリゆったり暮らす』|自分の居心地は自分でつくる

こんにちは。毎日部屋を片付けても片づけても散らかってしまう あさよるです。それを結構悩んでいたんですが、「つまり生きるとはそういうことか…」となにか納得しようとしていますw

自分の「理想の生活」を思い浮かべると、毎日お花が生けてあって、ドリップしたコーヒーを飲んで、カーテンも小まめに洗って、絨毯は敷かずに拭き掃除しやすい部屋で、スピーカーの上に埃の溜まっていない空間で生きたい……。ヘンなとこマメなので、コーヒーはドリップして淹れるんですけどね。

機嫌よく生きること

『スッキリ落ち着いた暮らし68のヒント』は、気持ちよく生活するための心得やコツが68紹介されています。掃除や洗濯など、多忙な人にとってはうんざりしてしまう家事……とくに子育て中の方なんかは大変ですね。どうせ家の仕事をするのなら、イヤイヤ受動的に「やらされる」よりも、能動的に自分の意思で「やる」方がいい。しかも、物があふれかえって、物に支配されて生活するよりも、自分が物を選別して、自分主体で生きる方がいい、という、至極まっとうな考えを、あたらめて提示してくれる本です。

わかってます……わかってるけれども、そうそう上手くいかないから悩むんですよね……(;^ω^)

ということで、第1章はモチベーションの話から始まります。そもそも「なんで部屋を片付けたいのか」「なんで持ち物をスッキリさせたいか」のかを考えると、一にも二にも「自分が居心地良くしたいから」以外に理由はないんじゃないかと思います。仮に家事を外注するにしても、家事自体は人に頼めても、やっぱり家の中の「居心地」は自分でつくるしかないんじゃないかと思います。たぶんね。

この「居心地のよさ」は一人ひとり違うし、その世帯によっても落としどころが違うだろうから、だから「ミニマリスト」とか「断捨離」とか「ときめき」とかいろんな言葉が使われるし、言葉が独り歩きして尾ひれはひれがついて人待ってくんじゃなかろうか。それぞれ、提唱している元ネタ本を読むと、「なるほど」と納得できるんだけど、言葉が独り歩きして別の意味として理解されている節があります。

自分のために居心地をよくする

思えば、なんでわたしたちは家事を煩わしい、嫌なことだと思ってるんでしょうかね。だって、自分の住まいを維持することって、それって生きることそのもののようにも思えます。本書では、片づけのヤル気の源を「美しさ」としています。美しい空間で、素敵な時間を過ごすために住まいを手入れし、身支度を整えるんだと考えると、今まで以上に「これって大事なことじゃね?」と思えてきます。

『スッキリ落ち着いた暮らし』では、片づいてなくても「花を一輪飾りましょう」という話があって、これも納得。あさよるはそういう繊細な心を持っていないのですが……母が花を生ける人で、いつも家に花がありました。別に花屋で買ってきた花ばかりではなく、その辺の雑草も生けてくれていました。雑草の方が、季節感もあってよかったりするんですよね。そういう習慣、新たに身に着けたいなぁ。

邪魔なものほど衝動的に欲しくなる

あさよるも今、部屋の片づけにとても悩んでおりまして……もう不要なものは一通り手放してしまったし、新たに手に入れるものも厳選したものしか入ってこない状況は整いつつあります。なのに、めっちゃ部屋が散らかる! で、そろそろ「その時」が来たんじゃないかと。その時とは、そう、「収納用品を買い足す時」です。

片づけの本によく出てくる話題なんですが、片づけ・断捨離を始めると、最初に大量に出てくるのが「収納用品」なんだそうです。突っ張り棒とか、なんかの仕切りとか、ひっかける網とか、100均のカゴとか、ああいう系です。これはみなさんも共感なされるんじゃないかと思います。「収納用品が一番邪魔だ」という、身も蓋もない話です(;^ω^)

で、片づけを進めてゆくと、ちょっとひと段落するたびに欲しくなるんです。新たな収納用品がw そこで欲望のままにカラーボックスやポリプロピレンケースを買うと元の木阿弥。我慢、ひたすら我慢!

ででで、今までカラーボックスの誘惑に負けずやってきたんですが、ついにもしかして「収納用品」を買い足す時が来ちゃった??? まだ半信半疑なんですが……。買い足すなら、必要なものもわかっています。散らかるのは机の上限定なので、机の上に出してくるものを収納できれば良いのではないかと考えています。んで、今考えているのは、机のこういうキャビネット的なやつ↓

オフィスコム オフィスワゴン サイドワゴン 3段オールロック 幅395×奥行510×高さ600mm シリンダー錠 ホワイト

ただ、まだ大きさや形は最適解を見いだせていないので、どうしようかなぁ。なにか代用品を作って、テストしてみたいんだけどなぁ。

そんで、こうやって一つ一つ丁寧に精査して、物を選んでいる時間は嫌いではない。テキトーにババッとやっちゃうと一瞬のストレス解消になるかもしれないけど、邪魔なものに圧迫されて生きるのはもう嫌だし、そして「捨てる」という行為もめっちゃしんどい。できればもうしたくない。

ボーっとしてるとエントロピー増大の方向へ動いてしまいますから、時々エネルギーを使ってそれをもとの状態に戻す活動はしなきゃいけないのですね。で、どうせやるなら積極的に、自分の居心地がより良くなる方向にもってきたい。

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『持たない暮らし』|自分スタイルで、とっておきに囲まれて

こんにちは。部屋が片づかない あさよるです。一か所を片付けていると別の場所が散らかって、そっちを片付けているとまた違う場所が収集つかなくなって……と片づけが終わらないループから抜け出せません>< 一応、週末を迎える前には一通り部屋を片付けるんですが、まだまだ物が多くて、管理しきれていない感じ。だけど、だからと言ってこれ以上なにを減らしてよいのかもわからない……。根本的に、自分の生き方(と言うと大げさだけど)から考え直す頃合いなのかなぁなんて思いつつ、悩んでおります。

こんなときは、一人でうんうん悩んでいても仕方がないので、気合を入れるために片づけ本を読むに限ります。読むだけでテンションが上がって「もうちょっと粘ってみよう」と思えます(^^)v

今回手に取ったのは金子由紀子さんの『持たない暮らし』。憧れのシンプルライフについて言及されているのでありました。

すっきりと身軽に生きる

本書『持たない暮らし』の著者・金子由紀子さんはシンプルライフについての著書を多数出版されています。あさよるネットでも以前『お金に頼らずかしこく生きる 買わない習慣』を紹介しました。

金子由紀子さんのお話は、不要なものを手放し、新たに購入・もらってくるものを厳選し、コンパクトに暮らす方法です。質素に生きることなのですが、「貧しい」のではなく、良い物は良い値段を出して手に入れます。

余計な出費を押えれば、浮いた分のお金で、質の高い物を選ぶこともできます。厳選した高品質なもの、良い物を持てると、豊かな感じがしますね。

あさよるも、こまこまと小さな出費をしなようにして(100均に行かないようにしているw)、鞄とか靴とか、長く使えそうなものを選んで、手入れしながら使い続けられたらいいなぁなんて思っています(別な高価じゃなくても、良い物を探したい欲求)。

また、将来ゴミになるものを「もらわない」という習慣も大切です。これは片づけの本によく書かれていますが、人間の脳はなにか決断をするのを先延ばしにしようとするクセがあります。変化を好まないのです。だから「捨てる」という決断をするには、意外なほどに意志の力が必要です。片づけが精神的にも疲弊してしまう理由ですね。だからなるべく、捨てるものを買わない・もらなわいことで、決断する回数を減らして、その分のリソースは別の場所で使いましょう。

物をため込まない秘訣として、「もらわない」「買わない」「ストックしない」「捨てる」「代用する」「借りる」「なしで済ます」と7つの鉄則が紹介されています。といっても決して「買ってはいけない」「ストックをしてはいけない」と言ってるわけではありません。自分(たち)に必要なものを見きわめて、欲しい物は買うべきだし、必要なストックならばします。

誰かにとって不要なものでも、自分にとっては掛け替えのない物もあるし、その逆もあります。だから、すべての人にあてはまる物の選別方法はありません。自分で自分基準を持つことが大事ですね。

油断してると物は増える

シンプルライフを自然にできればいいけれども、かなり気を付けていないと物はどんどん増えるばかりです。特にたくさん買い物するわけでもないし、物をもらわないように気を付けているのですが、それでも物は増える!(;’∀’)

念入りに、手元に残すもの、手放すものを厳選し続けないとヤバイですね。

日ごろから物を厳選していると、入手する際にも「これは不要だな」と判断しやすいし、物が厳選されていると物の管理がしやすいので「これは持っているからいらない」と思えます。際限なく物が増え続ける状態って、自分が何を持っているのかわからなくて、欲しい時に欲しい物が見つからないから、また新たに買って……と悪循環にハマっちゃいますよね~しみじみ┐(´д`)┌

シンプルライフって、唱え続けないとヤバイ。

最近読んだ中では『ドイツ式 暮らしがシンプルになる習慣』なんて憧れ度が高かったなぁ。

自分のスタイルが必要だ

物が無限に増えてしまう理由って、自分の生き方がブレブレだからじゃないのかなぁと、あさよる自身は思っています(;’∀’) もし「自分はこう生きる」と自分で明確に分かっていれば、余計なものは増えないし、そして「自分に必要なもの」が分かっていれば、それにスペースを使うのは惜しくありません。苦しいのは「別に要らなくて大切でもない物に居住空間を占拠されている状態」なんじゃないでしょうか。

「私はこうよ!」って宣言できれば、身軽に生きられるのかもなぁなんて憧れます。

洋服なんてその最たるものですよね。トレンドを追うのも楽しいですが、まずはベースに自分のスタイルがあって、そこに「今っぽさ」を足してゆくのが楽しいんじゃないのかと思います。ベーシックなアイテムは「自分の定番」として揃えていれば、クローゼットに詰め込んだ服の山の前で「着るべき服がない」と悩むこともなくなります。ああ、憧れる……!

片づけテンション上げに

あさよるは片づいた部屋を維持できないので、ときどきどうしようもなく荒れ果てた部屋の前で途方に暮れ、そして諦めて片づけに取り掛かることを繰り返しています。毎日片づけていればそんなことにならないのにねぇ(;’∀’)

そして、たまに「この部屋のシステムはダメだ!」と一念発起し、根本的な模様替えや持ち物の見直しを図ります。先にも述べたように、「決断する」のはめっちゃ疲れます。だからテンション上げて発破をかけながらしなきゃ続かないんですよね~。その時に、本書『持たない暮らし』のようなシンプルライフや片づけ本が役立ちます。読むとしばらくテンション上がるんです。

だから、片づけ本のお気に入り本と、新たな片づけ本探しに余念がありませんw

みなさんも、片づけに疲れたら、金子由紀子さんのシンプルライフの考えに触れて元気を出してみてくださいね。

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『クローゼットは3色でいい』|基本の白と黒or紺とあと一色

『クローゼットは3色でいい』挿絵イラスト

こんにちは。あさよるです。かつてのクローゼットの中身は一掃してしまったので、季節の変わり目には着る服がなくなります(;’∀’)> ただ、少ない枚数で着まわすことを前提に考えるようになって、洋服選びも慎重に、また選ぶ基準も大きく変わってきました。

今回手に取った『クローゼットは3色でいい』は、オシャレ初心者さんはまず自分に合う基本の3色のアイテムだけそろえて着まわしてゆくよう紹介されています。基本の3色も合わせやすい3色だから、自力で似合うコーディネートにたどり着きやすいんじゃないかと感じました。しかし、オシャレには客観的に判断してくれる第三者の存在も必要かもな、なんて改めて思ったりも。

まず白、黒or紺、あと一色からスタート

『クローゼットは3色でいい』では、最初は3色のアイテムを揃えるところから始まる、オシャレ初心者さん向けのオシャレ指南書です。

本書で紹介されるコーディネートのコツは、全体で色味を3色以内に収める、というもの。基本の3色から始まり、段階的に使える色を増やしていきますが、コーディネートは全部で3色以内にまとめます。

最初に用意すべき色!

まず、最初に用意すべきアイテムは、白。次いで黒か紺。人には黒が似合う人と、紺が似合う人がいるそうで、どちらか似合う方を選びましょう。3色目はグレー、ベージュ、トープ、カーキの中から、自分に似合う色を選択します。第一段階では、1×2×4で8通りの色の組み合わせに分かれます。ちなみに、あさよるの場合は、白、紺、カーキかな?

服を選ぶとき、この3色から選べば失敗がないってわけです。まずは、コーディネートするときは、白を必ず入れるのがポイントです。

体型別悩み解決法も

次に、大事なのはシルエット。若い人はぴったりサイズが似合いますが、大人世代は「ちょいゆる」がオススメされていました。

そして、お悩み別服選びも紹介されており、各自それぞれ該当の箇所をチェックしてみてください。背が低い/高い、上半身にボリューム/華奢、下半身にボリューム/細い、顔が丸い/長い/エラが張っている、脚が短い/長い、ひざ下が短い/長い、太ももが太い/細い、O脚/X脚、肩幅が広い/狭い/なで肩、二の腕が太い/細い、ウエストが太い/細い、胸が大きい/小さい、首が太い/細い、骨盤が張っている/目立たない、お尻が大きい/小さい、お尻が平たい/出ている、以上の項目が挙げられていました。それぞれのカバーの仕方が一口メモ的に紹介されています。

色数を増やしてゆく

基本の3色のアイテムで着回しできるようになったら、さらに使える色を3色加えます。といっても、コーディネートはあくまで3色以内に収めましょう。

増えるのはチャコールグレー、ダークブラウン、デニム。ここでやっとデニム登場です。コーディネート例を見ると、一気にカジュアルな雰囲気が増した感じ。

さらに差し色が欲しくなったら、モスグリーン、バーガンディ、ベビーピンク、サックスブルー、キャメル、グレー、ベージュ、トープ、カーキを加えましょう。これらのカラーは、基本の3色+あとから加えた3色ともカラーコーディネートしやすいんだそうです。

こうやってカラーチャート付きで、具体的な色味を支持されると、オシャレ初心者にとっては心強いですね。

いきなり上級者編はムリ!段階的に

ファッション誌のコーディネートなんかは、上級者さん向けだから、オシャレ初心者さんがマネしようとしても持て余してしまうことが多いんだそう。だから、やっぱ段階的にステップアップしてゆくオシャレが本書では提唱されているのです。

クローゼットにはパンパンに洋服が詰め込まれているのに「着ていく服がない!」「組み合わせられない!」なんてことが頻繁に起こるなら、本書に則って基本のキから始めてみる方が近道かもしれません。

基本の3色は、絶対間違いないカラーの組み合わせですから、大きな失敗は起こらないだろうと思いました。あさよるもここから初めてみようかしら。

断捨離にも役立ちそう

先ほど触れたように、服は大量にあるのに着ていく服がない、という場合、いっそ断捨離しちゃうのがいいんでしょう。そのとき、手元に残すべきカラーが明確なのは、断捨離の指針にも役立つんじゃないでしょうか。基本の3色(白+黒or紺+もう一色)だけを残して、さらに自分の体型にあったアイテムを絞り込んで……だったらシステマチックにあまり感情を挟まずにできるかも……。

クローゼットが片づいている、自分の持っているアイテムが把握できている、というのはオシャレの鉄則っぽいので、まずは頭の中で管理できる程度にはスマートになってみてもいいかも。

『クローゼットは3色でいい』挿絵イラスト

色と、体型にあったシルエット

本書で提唱されるオシャレはシンプル。手に入れるべきアイテムのカラーを決め、コーディネートで用いる色数を3色に限定し、自分の体型に合わせたシルエットを選ぶ。ここまで消去法的に選べるので、考えることが少なくて楽ちんです。

問題があるならば、手に入れるべきアイテムが明確になってから、実際にそれをお店で探して手に入れる作業ですね。あと、どうしても質感やフィット感等の、微妙なニュアンスは紙面じゃわからないし、「万人に似合うコーディネート」と「自分に似合うコーディネート」は違うだろうから、本書に掲載されているものと同じ製品を購入しても、思い通りにいかないかも。

あさよるは最近、こういうことはサクッとお金を出してプロにコーディネートしてもらう方がいいかもな~なんて、思い始めていたりします。着ない・着れない服を買って失敗するよりも、客観的に一緒に選んでもらって失敗が少ない方が結果的に安上がりかもしれぬ。デパートのサービスや、フリーランスで活動するスタイリストさんも巷にいらっしゃるそうで、近くで探してみてもいいかも。

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『中高生のための「かたづけ」の本』|親離れのための自己管理術

『中高生のための「かたづけ」の本』挿絵イラスト

こんにちは。あさよるです。当ブログ始まって以来、度々「片づけ」が話題になっています。このブログを始めた頃からも、かなり部屋の中の様子が変わりましたよ。たぶん、一番変化があったのは洋服です。あさよるは特にオシャレ好きなわけでもなかったのに、なぜだか押し入れから溢れるほどの洋服を持っていました。なのに、いつも着る服がなく、オシャレもできない……。

だったのですが、今は「お出かけ用」のシャツとワンピース2着ずつ、「リラックス用」2セット、「寝るとき用(パジャマ)」2セットに落ち着きました。めっちゃ数は少ないけども、毎日着まわせるので不便もありません。かなりの変化だと我ながら思います。ほかの荷物も同じように厳選したスタメンに絞り込んでいきたいので、「片づけ本」は今後もちょくちょく読んでいくつもりです。

今回の『中高生のための「片づけ」の本』は、親の管理下から離れ自立しようとしている思春期の人へ向けた片づけの本で、「なぜ片づけが必要か」「片づけができるとどんないいことがあるのか」と、片づけの意味を丁寧に解説されています。欲しいモノ、手放すモノ、失敗した買い物や、大事に取っておきたいモノなど、自分の価値観で選べるようになるためのレッスンです。

部屋が片づくと良いことが起こる!

本書『中高生のための「かたづけ」の本』は、収納デザイナーによる10代向けの片づけ本です。子どものころは、親が部屋の片づけをしたならば、子どもは片づけをできなくても仕方がありません。自室を与えられたり、自分の荷物の管理を自分でするよう任されたものの、片づけの方法が分からなず放置なんてことも。

なにより「片づけるとどうなるのか」「片づけないとどうなるのか」を知らないままの子どもも多いようです。本書では、幼い頃からお母さんに「友達を家に呼んだじゃダメ」と言われ続けていた女の子のお話が登場します。女の子は大きくなって、よそのおうちにお邪魔するようになって初めて「うちは散らかってるんだ!」「片づいてないから人を呼べなかったんだ!」を気づいたといいます。そして、収納の先生と一緒に片づけを初めてやっと、人から借りたまま返してないものや、未提出の資料などが多量に発見され、「周囲からの信頼も失っていた」と気づくのでした。

そう、本書では、面倒くさい片づけをなぜしないといけないのか? 片づけるとどんないいことがあるのかが紹介されます。

片づいていない部屋では、常に探し物を繰り返しがち、人に借りた物を返し忘れがち、忘れ物をしがち、部屋が物で圧迫されて心が落ち着かないなんてことも起こります。

みんなが抱えている問題は、片づけをしたくらいじゃ解決しないかもしれないけれど、片づけをすると意外なほどにスカッとするのは事実。やってみよう(`・ω・´)b

「捨てる」は技術じゃない

本書では片づけのステップを「出す」→「分ける」→「選ぶ」→「収める」と紹介されています。あれ? 「捨てる」がないんです。

まず、あちこちに散らばった物を集めて全部「出す」。そして集めたものを「分ける」。物を分類していきます。ここまでは要不要などなにも考えません。感情もはさみません。ただ作業として「出す」「分ける」をします。分類したものを「好きなもの」「必要なもの」「残すもの」に分けます。さらに「残すもの」の中から「手放せるもの」「手放せるか迷うもの」にわけます。

そして、残ったものをやっと「収納」します。収納と言っても、最初から収納家具やアイテムを買うのではなく、最初は空き箱などを使ってしばらく収納法を模索します。

ちなみに、片づけをするとき最も多く出るゴミは、収納家具や収納のための道具だそうです。収納アイテムがあるがために、その収納アイテムに合わせてものを詰め込み、どんどんものが増えてゆきます。で、また収納アイテムを買い足して……を繰り返すという。

で、「捨てる」というのは、片づいたあと、いつの間にか自動的に起こります。淀んでいた川を、川上から河口まで物の入り口と出口を整備すると、自ずと河口付近にものが堆積されてゆきます。それらをある日、ごみ袋に詰めてゴミの日に出せば、それだけで「捨てる」は完了です。

片づけというとまず「捨てる」ことを考える人は多いそうですが、本書では「捨てる」には着目せず、あくまで片づけの結果としてそれが勝手に起こるものと位置づけられています。

捨てることに抵抗のある方はぜひ、「出す」「分ける」「選ぶ」「収納する」に着手してみてください。

片づけの教育・しつけを

よく片づけの本や、片づけに関する話題で「わたしたちは片づけの教育を受けていないから、片づけられなくて当然だ」という言説を目にします。確かに、義務教育中でも、家庭科の時間でも片づけは習いませんでした。

自力で上手に片づけできる人はいいけれども、うまく片付けられないばっかりに自信を失ったり、家族間でけんかや暴力の火種になったり、貸したものを返さないなどの忘れ物・なくし物のせいで、信用を失っているのかもしれません。

そして、不思議なもので、片づけ前は「それが当たり前」ですから、自分の問題に無自覚だったりします。本書でも面白い話が紹介されていました。片づけ依頼主の許可を取って片づけ前と片づけ後の写真をブログに乗せたところ、その依頼主の方が「この散らかった部屋、うちもこんなだったな~」と自分の家だと気づかずに読んでいたというのです。

人は、片づけると、片づけ前の様子をキレイさっぱり忘れちゃうようなので、片づけ前と後に写真を撮っておくといいかもしれませんね。変化が目に見えてヤル気が出るかも。

実は親・大人向けだったりして

本書『中高生のための「かたづけ」の本』は、「中高生のための」と銘打たれていますが、中身を見ると実は大人向けだったりして……とも思ってしまいます。それくらい、片づけって大人の問題でもあるんですよね。

本書でも著者の収納アドバイザーである杉田明子さんが仕事で出会った事例を紹介されているのですが、どれも「生々しい大人の事情」感もあり。だって本書ではズバリは書かれていないけれども、片づけって健康状態とか精神状態にも影響があるだろうし、ひいてはそれは仕事や収入にも間接的に影響するんじゃないかと思います。だから、「片づけられない」って単に部屋が汚いだけじゃなくって、もしかして「家族の問題」「人生の問題」なのかもしれないなあ、なんて思いました。

だから、子どもへ向けて書かれた本だけれども、その延長線上で「家族」や「家庭」を考えるものなのかも、と、片づけの持っている深い意味を覗き込んだような気分。

それにもし、片づけられないお父さんお母さんだったとしても、「これからは子どもたちが支えてゆく」よう、世代間のバトンタッチが自然と促されているのも見逃せません。庇護されていた子ども時代から、大人になってゆく過渡期の『中高生のための「かたづけ」の本』なのでしょう。

自分で片づけられるって「自立」なのかも

『中高生のための「かたづけ」の本』挿絵イラスト

思春期の人にとって「片づけ」は、両親の管理下から逃れる、親離れの一歩なのですね。自分で自分の身の回りを片付けて、居住まい正せるようになるのは、「自立」へ向けた成長過程と位置づけられるのかも。

また、片づけとは、自分の人生、自分の生き方を考えることでもあるようです。

自立して親元を離れてからも、自分の荷物を自分で処分できず実家へ送ってしまう人がいるそうです。そして、両親が亡くなってから、かつて自分が送り付け続けた段ボールの山と再会する……なんてこともあるようです。

自分の持ち物もいつか--それは近い将来――持ち主不在のゴミとなります。100年後、自分はこの世にいないでしょう。今の自分の持ち物も今捨てずに保存したところで、いつか捨てられてしまいます。だからせめて、今は自分の持ち物をスッキリさせて、運命へのせめてもの抗いとして、「とっておきの特別なもの」を厳選し、ムダ遣いせず潔く生きられればいいのになあなんて。

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片づけの本

中高生向けの本

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『知識ゼロからの脱収納の断捨離術』|収納しない片づけ

『知識ゼロからの脱収納の断捨離術』挿絵イラスト

こんにちは。あさよるです。ブログを始めてから、片づけの本を読むようになり、劇的に部屋の中が片づこうとしています。しかし、なにかスッキリしない! 結構、持ち物は絞り込まれているし、掃除もしやすくなったし、QOLも向上しているのですが、「充実した生活」にはまだ及んでいない気がします。

もうちょい、片づけと向き合ってみようと、やましたひでこさんの『知識ゼロからの脱収納の断捨離術』を手に取りました。著者のやましたひでこさんは片づけの「断捨離」という言葉を世に広めた方です。ヨガの考えから着想を得たそうで、「物を捨てる」というネガティブなイメージだった片づけを、「断捨離」という新しい概念に書き換えた方です。

「収納」ではなく「断捨離」

本書『知識ゼロからの脱収納の断捨離入門』は、「断捨離」という思想を広めた やましたひでこさんの著作です。断捨離とは言わずもがなですが、

モノを絞り込んで、空間とのバランスをはかる。
モノを絞り込んで、自分の時間とエネルギーとの調整をはかる。

これが、断捨離の片づけです。
モノを絞り込むということは、選択・決断の連続です。そう、選択・決断なくしては、モノは減ってはいきません。
入り口での【断】。何を取り込み、何を取り込まないかを選択・決断します。
出口での【捨】。何を残し、何を取り除いていくのかを選択・決断します。今、目の前にあるモノの山は、自分の選択・決断の結果であり証拠です。

p.18

断捨離の「断」は新たに入ってくるものの精査、「捨」は何を手元に残し何を手放すかの精査、そして「離」は執着から離れることです。

わたしたしは意識的にも無意識的にも〈何か〉に執着しています。それは過去の思い出だったり、自分のコンプレックスだったりします。「断捨離」とは、今の自分を客観視し、人生の主役の座を「モノ」から「自分」に取り返すことです。もし、家の中がモノに占領され、モノのために生活をしているのなら、自分の人生がモノに乗っ取られていると考えられます。そのモノを補完するために家賃を払い、管理をし、労力を割いているのですから。

「断捨離」は、単にモノを捨てて減らすことではなく、自分に必要なモノを選び取ることです。しかも「断」も「捨」も二重に〈選ぶ・決断〉することです。

スキマは埋めるものでなく、作るもの

「片づけ術」では、ホームセンターや100円均一ショップで収納グッズを買ってきて、家の中の隙間という隙間を有効活用することだと考えていた人は多いはず。あさよるも以前は、デッドスペースを最大限に有効活用する〈収納術〉こそが賢い片づけだと思っていました。

しかし「断捨離」は考えがまるで別です。隙間を埋めるどころか、むしろ隙間を生み出すのが「断捨離」です。家の中にギッシリモノが詰まって、クローゼットの奥、引き出しの中、目の届かないところまでモノで埋め尽くされていても、それらを頭の中で管理できる人はそうそういません。溢れかえる物モノを管理するために、知らず知らずに結構膨大な労力を使っているのです。

断捨離では、手元に置くモノを決断して選び取るので、モノは最小限。部屋の中にも、クローゼットも引き出しの中にもスキマが生まれます。ゆったりとモノを管理できるので、頭の中もスッキリするのです。「モノを飾る」ということまでできるようになると、生活が豊かになってゆく気がしますね。

「捨てられない理由」を捨ててゆく

片づけ・断捨離をするとき、「捨てる」という行為自体への罪悪感や拒絶を感じる人も多いでしょう。本書『知識ゼロからの脱収納の断捨離入門』でも、「捨てる」ことへのメンタルブロックを解くことにほとんどのページが割かれています。

片づけ・断捨離を阻む感情は「もったいない」という気持ちではないでしょうか。モノを大事し「もったいない」と思う気持ちは大切なことです。しかし一番大切なのは、「本当にモノを大切にしているか」ということです。押し入れの奥にしまい込んで、存在を忘れ去っているモノを「大切にしている」と言えるでしょうか。もう二度と着ない服をタンスに詰め込むことも、埃まみれでドロドロになったものを収納していることも、「モノを大切に扱っている」とは言い難いでしょう。

「もったいない」は、片づけを投げ出す自分への言い訳にもなってしまいます。

断捨離では、自分の手元に置いておくべきモノを厳選して選び取ります。すると、自分の持ち物は「お気に入り」や「とっておき」ばかりになってゆきます。最小限のモノになれば、頭の中でどこになにがあるのかも把握できるようになるでしょう。すべてのモノへ配慮が行き届き、とっておきのモノを大切に使いましょう。それが「もったいない」という気落ちの表現の仕方なんです。

コンプレックスに執着してるのかも

また、捨てられないモノの中には、自分の見栄やコンプレックスのせいで手放せないこともあります。本書では、高価な買い物をしようとしたとき友人に「そんな高いものを買うの?」と言われ、「高価なものはお前には似合わない」と言われたような気がして、ムキになって購入してしまったという例が紹介されていました。もちろん、その人はそんなコンプレックスを忘れていて、なんとなく「捨てられない」と思っていました。よくよく自分と向き合ってゆくうちに、「他人からバカにされた」というエピソードに執着していたことに思い至ったそうです。

高価な持ち物を買う時、時にそれを「自分が欲しいから」ではなく「他人から良く見られたい自分」を優先して購入してしまうことがあります。そんなモノを手放すときは、「他人から良く見られたい自分」を捨ててしまうようで気後れしてしまうようです。

断捨離とは、他人の評価に価値基準を置くのではなく、自分基準でモノを選び、決断することです。

片づけは〈思想〉なのだ

以前、やましたひでこさんの『新・片づけ術「断捨離」』を読んだときも感じたのは、自分の生活の場や職場を片づけることって、これは一つの思想なのだなあということです。

もちろん、散らかった部屋で生きるのも、モノをギッシリ収納して生活するのも、その人の生き方です。「断捨離」もそういう〈生き方〉なんですよね。「もったいない」といってモノを捨てないのも生き方だし、自分の身の回りを整理して小ざっぱりを生きるのも生き方です。

これは断捨離に限らず、ときめきの魔法の片づけも、ミニマリストの生き方も、みんな「自分はどう生きるか」という思想のもとになされているのではないかと思います。あるいは「自分はどう生きたいか」という、未来をデザインすることなのかもしれません。

片づけは、単に身の回りの世話を自分ですることだけではなく、なにやらそれ以上の〈意味〉があるようですね。

未来の自分にふさわしい生活を

『知識ゼロからの脱収納の断捨離術』挿絵イラスト

断捨離の「断」は新しく入ってくるモノを〈選び・決断〉すること。「捨」は今あるモノを〈選び・決断〉することと紹介しました。この「断」と「捨」の二つの要素が断捨離のポイントです。

まず新たに入ってくるものを精査する「断」によって、自分が「これから必要なモノ」を選び、決断することになります。それは自ずと「これからどう生きるか」を真っ向から考えることになります。

既にあるものを取捨選択する「捨」では、「過去に必要だったもの」と「これから必要なモノ」を選別します。過去の自分には必要だった、だけど今の自分、未来の自分には不要なモノは「離」へ進みます。収着で手元に置いておくのではなく、きっちりケジメをつけて手放します。

断捨離をすると否応なしにも、「これからの生活」を想像せずにはいられません。見回してみると、過去の自分に必要だったモノが溢れているなら、いったん整理して、これからの自分のために装備を改め直したいと思いました。

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『部屋を活かせば人生が変わる』|岩崎夏海・ときめきでも断捨離でもない片づけ……ヘヤカツ!

『部屋を活かせば人生が変わる』挿絵イラスト

こんにちは。片づけが終わらない あさよるです。さて、先週紹介したメンタリストDaiGoさんの『人生を思い通りに操る 片づけの心理法則』を読んだ感想の最後に、次回予告をしましたw DaiGoさんの『人生を思い通りに操る 片づけの心理法則』を読み、「手元に残すべきもの」だけ選べばいいんだと天命を受け(笑)、さらに立て続けに読んだ『部屋を活かせば人生が変わる』を読み、ダイナミックに あさよるの片づけが前進したことをここにお知らせしておきますw

今日紹介する『部屋を変える人生が変わる』(略して「ヘヤカツ」)の著者である「部屋を考える会」とは、『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』(略して「もしドラ」)の著者、岩崎夏海さんが主宰する会です。あさよるは、YouTubeで「部屋を考える会」を知りました。津田大介さんのすさまじい仕事場を片づけるという、ショッキングな動画でした。未視聴の方は、一度見てみてください。

注目すべきは、「要らないものを捨てる」といった思考ではなく「物の流れを変える」「情報の流れを変える」ということに重点が置かれています。津田さんのオフィスの場合は、ボスが一番奥の部屋を陣取ることで、人の流れを変え、情報の流れを変え、そして物の流れを変えようと提案されます。断捨離や、ときめきの片づけとは、違うのだ!

ということで、あさよるはこの動画を見てから「ヘヤカツ」の本が読みたかった。しかし、片づけ熱が下がっていたので、しばらく忘れていましたw

悪いのはあなたじゃない。部屋だ!

本書『部屋を活かせば、人生が変わる』略して「ヘヤカツ」は、感動的な言葉で始まります。部屋が片づかないのは、あなたのせいじゃない。人生が上手くいかないのは、あなたが悪いんじゃない。片づかないのは、片づかない部屋のせいです。人生が上手くいかないのは、部屋が悪いのです。だから、部屋を変えれば人生は変わる。部屋を変えれば、人生が活きる!という、長い序文から始まります。

掃除機をいつかけましたか? シンクに食器は溜まっていませんか? シーツを交換しましたか? 本棚には本がギッシリと詰まっていませんか? 一つでもあてはまるなら、「ヘヤカツ」しましょう。

なぜ、部屋を変えると、自分が変わるのか。それは、

「自分を変える」努力が成果を結ばない理由。それは、その人自身のベースにある性格や生活習慣といった根底の部分を変えることができないからです。根柢の部分が変わらなければ、知識やスキルが多少身についたところで、人生を変えるほどの劇的な変化を起こすには至らない。(中略)

つまり、(皮肉なことですが)「自分を変えよう」という努力では、人生を変えることはできないのです。
ではどうすればいいのか。その答えは、「部屋を変える」ことにあります。「自分を変える」のではなく、「部屋を変える」のです。
人は環境によって変わるということはよく言われますが、「部屋」というのは、その人を取り巻く環境の中でもっとも大きなウェイトを占める存在です。私たちは自分の部屋で長い時間を過ごし、身体や精神の鋭気を養います。部屋の環境によって、私たちの心身は多大な影響を受け続けているのです。

p.19-20

人は環境によって思考や言動が影響されると言います。「部屋」とはまさに、自分が長時間滞在し、自分を自分たらしめている空間と言えます。その部屋が、散らかっていれば、掃除ができていなければ、心身に悪影響があると言われると、ナルホド……。

人生が上手くいく人たちは個人的な意思や能力だけで、掃除の行き届いた部屋を維持しているわけではないからです。話はむしろ逆です。彼らは「整理整頓や掃除をしやすい部屋」を作ることによって、人生の流れを好転させている人たちなのです。

人間に備わった能力の差など、たかが知れています。人生がうまくいく人と、うまくいかない人を分けているのは、能力ではなく、環境です。「悪い部屋」に住む人は自分の能力に常にブレーキをかけ続け、「良い部屋」に住む人は、自分の能力にドライブをかけ続けている。つまるところ、人生がうまくいくかどうかの差はそこでついてしまうのです。

p.21-22

なんかここまで断言されて話が進んでゆくと、「お、おう。そういうもんか」と思えてくるから不思議です。しかし思い返してみると、〈仕事ができる人〉の机の上はいつもキレイでした。引き出しの中まで物の定位置が決まってあって、他の人に仕事を頼むときも、どこになにがあるか口頭で伝えているのを見たことがあります。

片づいているとは、自分の頭の中が整理されていることであり、余計な手間がない状態です。そりゃ仕事もできるわな。

掃除機の道を通す!

んじゃ「ヘヤカツ」とは具体的になにをするのか。めっちゃ簡単に言えば、部屋の中に「道を通す」のです。部屋の中の道は、大きな道と、小さな道を作ります。その道を通るのは、そう、掃除機です。掃除をしやすく、物が移動しやすいインフラ整備に尽力しましょう。すると、サッと掃除機をかけ、自ずと物が適切な場所から場所へ移動しはじめるんです。

ということで、あさよるもやりましたよ。部屋の模様替えを! 本のレビューをするために、まさか部屋の家具を全部動かす日が来るだなんて思いませんでした。まずは、あさよるの部屋のビフォーアフターを見ていただきましょう。

『部屋を活かせば人生が変わる』あさよるのヘヤカツイメージ画像ちなみに画像の下にある引き戸が、出入り口です

あさよるの部屋は床の間のある和室で、床の間スペースが使いにくくて仕方がないのです。一時期「床の間を床の間として使おう」と、展示スペースとして改装しようとして途中で挫折し、物が堆積するだけの空間になり果てていました。今回のヘヤカツで、まずは掃除機の通るインフラ整備から。掃除機を部屋の中心に置いて、机の下まで掃除機をかけやすくしました。本棚と壁の隙間には、掃除機の幅の分の隙間を設けたので楽チンです。ちなみに、ベッドはすのこベッドで、パカッとすのこを上げて掃除ができます。あるいは、ベッド自体が軽いので片手で動かせます。

いかがか!

家事が楽しい部屋

「ヘヤカツ」が行き届いた部屋は、家事が楽しくなる部屋です。掃除を愉しみ、食器洗いを愉しみ、洗濯を愉しむことができれば、日々の面倒くさい業務が、一気にやりがいのある習慣に変わります。本書では、ヘヤカツの仕上げとしてタオルを必要枚数買い替えたり、必要な食器を絞り込み、「とっておき」に囲まれて暮らすよう指南されています。

以下の動画で、岩崎夏海さん自らが仕事場の特等席にある、押し入れの中身を紹介されています。

部屋のいちばん良い押し入れを、掃除用具入れとして使っておられる様子に「おお~、うらやましい~」と感嘆。そう、あさよるは掃除用具が好きなのだw 家事をエンターテインメントにするというのは、道具を愉しむことであるのだなあ。

生活のためのステージ

自分の部屋は、自分の人生において、重要な意味のある空間です。生まれ育った家の中や、一人暮らしをした部屋、引っ越した部屋にも、それぞれ思い出があり、思い入れがあるものです。だから、自分の部屋を自分の居心地の良い場所であるのは大事なことだし、自分の移し鏡のような空間であるとも言えます。

少数精鋭、家具を「育てる」

本書では、ヘヤカツの一環としてテーブルや椅子など家具の買い替えも提案されています。このとき、木製の家具を選ぶことがオススメされています。それは、使い込めば使い込むほど、角が取れ、風合いが変わり、自分だけの「家具を育ててゆく」ことができるからです。

また、最初から高級な家具を導入するのではなく、ヘヤカツの段階に合わせて少しずつ買い替えてゆくことも推奨されています。本書は、ときめきの片づけや、断捨離とはそもそも思想が違います。前者は、物の処分のための片づけメソッドですが、本書は「部屋を育ててゆく」ことに重点が置かれているので、必要な物は買い足しますし、一時的に物が増えても構いません。

机・テーブルはステージ

部屋の中心に据えるのは机・テーブルです。この机・テーブルは、部屋のメインステージとします。机・テーブルの上には、なにも置かないのがデフォルトの状態です。そこへ、食事の際は食器を並べ、勉強するときは本を広げ、パソコンを操作するときだけパソコンを置きます(ということで「ヘヤカツ」ではノートパソコン推奨です)。

机・テーブルはステージです。登場人物たちが現れては去り、また登場します。その都度必要な物を広げ、用が済んだら片づけましょう。

本棚はエンターテインメント

本棚は、客人をもてなすためのエンターテインメント空間だと考えましょう。「見せる本棚」を作るのです。本棚には人柄が出ると言います。小難しい本ばかり並べているのもヤなヤツっぽいし、かといって軽い本ばかりも違います。ギュウギュウに本を詰め込むのも、スマートではありません。あくまで人に見てもらう前提で本棚を用意しましょう。さて、あなたは「見せる本棚」に何を並べますか? 自分の〈キャラ〉を表現するチャンスです。これ、考えるの楽しいですね。

ちなみに、見せる本以外の本は、客人の目につかないところに収納します。あくまで、エンタメとしての本棚を思いっきり演出しましょう。

部屋は非日常

これまでの部屋は、嫌になるくらい日常の空間だったなら、ヘヤカツ後の部屋は、そこは「非日常」の部屋です。部屋の中心にはメインステージが設置され、エンタメとしての本棚が鎮座し、楽しみながら家事をします。そこで団らんをし、体を休め、勉強をし、仕事をし、人と語らい、物思いにふけるのです。

イイネ! 部屋に帰るのが楽しみな部屋をつくりたい。

机の上を毎日片づけるようになった結果……ww

『部屋を活かせば人生が変わる』挿絵イラスト

あさよるも部屋の模様替えをし、部屋のど真ん中に机を配置しました。あさよるは、ダイニング用のテーブルを仕事机にしています。本書にある通り、机の上はその都度片づけるのですが、あさよるはこれ、ものすごく乗り気じゃなかったんです。だって、イチイチ机の上を片づけるの、めんどくさいじゃん~。

あさよるはノートパソコンを使っているので、パソコンを使い終わったら、線を抜いて、マウスを外して、パソコンを棚に戻すことにしました。パソコン収納用のスペースも設けました。朝起きると、何もない机の上にパソコンを設置することから一日の業務が始まります。

と、意外とやりはじめると、できる。メンタルブロックが強かった分だけ、なんだか拍子抜けです。また、寝る前に机の上をデフォルト状態に戻すことで、「よし、寝るぞ」って気分になることもわかりました。もう1週間以上続けていますが、眠りもうまく取れている気がします。

エアコン買い替える!

そして、ヘヤカツの成果なのか、今週エアコンを買い替えることにしました。「よし買おう!」と決心してから、心が晴れ晴れとしています。毎年夏場になると、冷房の効きが気になって気をもんでいたのです。意外にも、あさよるはエアコンに悩まされていたようです。無自覚でしたが。

片づけは続く……

まだ模様替えして10日くらいなので、行き場がなくて宙ぶらりんの物があります。収納方法をじっくり考えてゆきます。「手放そう」と決めたものは一か所にまとめました。

片づけって、一旦動き出すと一気にゴロゴロと転がり始めますね~。

春夏用の洋服や帽子、日焼け対策グッズなど、すんなり用意が済んで、楽しみです。

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『それって、必要?』|誰かのために生きるの?ミニマリストの提案

『それって、必要?』挿絵イラスト

こんにちは。片づいたと思うとすぐに散らかってイヤんなってる あさよるです。これ以上モノを減らすとなると、なにか自分の中の〈タガ〉を外さないといけない気がして、メンタルブロックが強いです。だけど、どう考えても今の状況はモノが多い気がする……少なくとも、今のあさよるは、自分の荷物を管理しきれていないのだった。

断捨離なあ~。ときめき……ときめかないけど取っておいてあるもの多いなあ……。いらない、使わないってわかってるのになあ~と、自分の中でモヤモヤが収まらないので、ミニマリスト筆子さんの断捨離・片づけ本『それって、必要?』を手に取りました。

あさよるが感心したのは、「家事こそマニュアルが必要だ」という項目です。確かに。家事はルーチン化されているものも多いからマニュアルにしやすいし、一方で至急・急用も頻発するので管理が面倒くさいんですよね。自分用のマニュアルを作っておけば、頭の中がずいぶんスッキリします。同じように、一日の仕事や食事の段取りも、なんとなく宙ぶらりんなまま進めていることが多い。丁度4月だし、家計簿、つけますか。タスク書き出しましょうか。予定を立てましょうか。

えっと、あさよるは、この記事を抽象的なテーマをピックアップして書きました。が、本書『それって、必要?』ではもう少し具体的に片づけの進め方や、気持ちの持ってゆきかたが紹介されているので安心してください。そう、片づけって、精神的にキツくて「気持ちをどう落ち着かせるか」が大事だったりします。ちゃんとその辺もフォローされている本ですw

ミニマリストは物を持たないことじゃない

本書『それって、必要?』はミニマリストの筆子さんによる、ミニマリストになるための指南です。しかし、もしミニマリストを「何も物を持たない人」だと考えているのなら、筆子さんのミニマリスト像とは異なります。筆子さんの唱えるミニマリストとは、必要なものを自分で見極め、自分の「ちょうどいい」環境を自ら整える活動だと言えるでしょう。

もったいぶった言い方をしてしまいました。簡単に言えば、「自分にとって必要なものを見極める」「他人の基準ではなく、自分基準で選ぶ」「自分に不要なものは手放す」を徹底し、「自分が過ごしやすい環境」「自分が豊かに生きれる環境」を自ら作るのです。

人生の主体を取り戻す!

大切なのは、「基準は自分」ということ。「流行っているから」「テレビで見たから」「みんながやってるから」採用するのではありません。また「あの人が良いって言ってたから」や「本に書いてあった」でもありません。一つ一つ、自分で精査して、自分に必要なものを選び取っていく作業が「ミニマリスト」の生き方なんです。

もちろん、単身世帯なら話は早いですが、家族がいれば、家族の幸福度が自分のそれにも大きく影響します。だから、自分勝手な活動になってもいけません。難しく、とても神経を使う判断もあるでしょう。そうまでして、なんで「ミニマリスト」をやらなきゃならないの? って、それは「人生の主体を取り戻す」ためです。

他人の基準で生きていれば、いつまで経っても満たされません。だって、新しい商品や流行はどんどん生まれ、社会は消費を促すのです。それに、誰かに見栄を張ったり、自慢をするためにモノを集めていても、所詮は「他人のため」の物。ひと時の優越感が味わえるかもしれませんが、自分が豊かになれるわけではありません。

自分基準で、自分が豊かに生きる。そのためのミニマリズムであり、本書『それって、必要?』はそのアシスタントをする本です。

自分で責任を引き受ける

本書のミニマリストになるための手引きはシンプルなんですが、それを実行するためには、自分自身で生活の、人生の責任を自分で負う必要があります。なぜなら、例えば〈ときめきの片付け〉が失敗したなら「片付けの魔法が効かなかった」と言えばよいのです。〈断捨離〉に失敗したなら「本が読みにくい」と言えばよいのです。他人の知恵を借りている限り、失敗すれば他人のせいにしとけばいい。だけど、本書『それって、必要?』では、究極の一言が飛び出します。それは……

誰もがみな同じやり方で家事をする必要はないはず

筆子さんも本書で家計簿をつけたり、家事のマニュアル化など、取り組むべき課題を挙げています。しかし、家計簿をどのようにつけるのか、家事をどうマニュアル化するのかは、その人によって、その家庭によって違っていて当たり前です。だから、試行錯誤しながら作ってゆくしかないんです。

本書では、事細かな具体的なメソッドを手取り足取り教えるものではありません。そうではなく、人生の主体は自分であること、自分で必要なものを選ぶこと。他人を牽制するためにモノを買うのではなく、自分が豊かになるためにモノを選ぶこと。自分がより幸せに、のびのびと生きられるための生活習慣を手に入れることなど、「課題にすべきこと」の項目が挙げられます。

もちろん、筆子さん流の〈やり方〉は紹介されていますが、あくまでそれは筆子さんファミリーでのお話。ちなみに筆子さんはカナダ在住のブロガーの方なので、日本在住の会社員の人とは生活そのものも違うでしょう。

だけど、ありきたりですが「自分らしく」生きるって、職業や住んでいる場所は関係ないですよね。自分の、自分らしい、自分が気持ちいい生き方を、自分で見つけるための行動を「ミニマリスト」と定義されているんです。

『それって、必要?』挿絵イラスト

〈誰か〉のために生きるのか

本書を読んでいてドキッとしたのは、「他人のために持っている物」の数々に思い至ったからです。別に「自慢したい」「マウンティング用」とか意識しているわけではありませんでしたが、「あの人に見せたらどう思うかなあ」「これを持っている私はどんな風に見えるだろう」と〈他人の視点〉から物を選び、買い、保管していたのです。

あさよるも、これまで片づけ・断捨離本を紹介してきましたし、かなり家財道具を見直し、物は少なく減らしました。それでもまだ、「自分の中の他人」が棲んでいて、自分基準ではない物品を所持していることに気づきました。ショック!

もっともっと、自分の欲しい物、自分が気に入ったもの、自分に特別なものを選んで持っていても良いんです。だって、あさよるの持ち物なんて誰も気にしていないから。自分の持ち物を気にしているのって、この世で自分だけなんですよね……w 他人を牽制してマウントを取りたがる人は、たとえ高価なアクセサリーを持っていても、オシャレしていも、何をしていてもイヤミを言うんだから、自分本位に物を選んでいても同じなのだった。何を気にしてたんだろ~。

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『1週間で8割捨てる技術』|最小で最大の幸福を

『1週間で8割捨てる技術』挿絵イラスト

こんにちは。季節の変わり目、部屋を片付けたい あさよるです。あさよるも以前、思い切って断捨離をしまして、45Lのゴミ袋30~40袋以上捨てた経験があります。驚くべきことは、そんなに捨てたのに「以前、なにを持っていたのかわからない」「一体何を捨てたのかわからない」ことです。大事にしまい込んでいて、一緒に引っ越しもした道具なのに……「大事」と思い込んでいたけど、手放してみると「思い出せない」だなんて……ショック!

んで、新しい今の生活にシフトして、必要なものをその都度買い足していく感じです。ちなみに今、春物のワンピースを1着買うのにひどく悩んでいる。

で、また部屋の中のものが増えて、散らかってきたので、そろそろ持ち物の整理をしたいなあと思いながら、面倒くさいので保留中ですw

この春「変わる」なら

本書『1週間で8割捨てる技術』は片付け・断捨離本で、ミニマリストの生き方を紹介するものです。著者の筆子さんは、モノに執着し捨てられず溜め込むタイプだったそうですが、ある時に自分の荷物の量に驚き、考えが変わります。また、海外留学を期に、カバン一つで留学し、モノを持たない暮らしにシフトしました。

本書を読んで励まされるのは、今まさに「変わろう」としている方でしょう。これまでの生活に一旦区切りをつけて、「これから」のために準備を始めるなら、「片付ける」というステップも待ち受けています。「モノを捨てる」のは精神的にも疲れる作業で、なかなか踏ん切りがつかないなら、断捨離や片付け本を手にしみてください。

筆子さんの本が特徴的なのは、まずは片付けに際し「気持ちをどこへ持っていくか」の話が続き、次に具体的に、7日間で7つのステップでモノを片づける段取りを提案されています。1日目・洋服、2日目・バッグ、3日目・食器、4日目・本、5日目・書類、6日目・雑貨、7日目・思い出の品、ってな具合。それぞれに、捨てるのに迷ったり、くじけそうになったときの励ましも添えて。

『1週間で8割捨てる技術』挿絵イラスト

そう「物を捨てる」ってほんと精神的にくるんですよね……。だから途中でメゲそうになっちゃう。それは「モノを大切にする」って呪文にかかっていることもあるけれども、人には「変わりたくない」という力が働いているからです。「ホメオスタシス」ってやつですね。生物は変化を嫌います。だから、「変わろう」とするには多大なエネルギーが必要なのです。「モノを処分する」というのも、エントロピーを減少させるのですから、力が要ります。

人に励まされたり、労われたり、自分に発破をかけながら取り組みましょう。

ミニマリストは、×捨てる、○選ぶ

本書『1週間で8割捨てる技術』で印象的だった箇所です。

ミニマリストの本質は、できるだけモノを捨てて、何もない部屋に住むことではないと私は思っています。
ミニマリストに共通するのは「レス・イズ・モア」のポリシーと自分らしく暮らそうとしていること。部屋を空っぽにすることではないのです。
(中略)
レス・イズ・モアは、自分が本当に必要なものだけを少しだけ持つ暮らし方です。ミニマリストは「最小限のもので最大限に生きよう」としています。
モノが少ないと、時間とスペースが生まれるので、自分の人生にとって大切なことを見つけやすくなります。モノを減らしながら、大事なものだけに意識を向ければ、節約もできるし、ストレスも減り、より健康になり、時間ができて、自分のやりたいことに集中できます。つまり、より幸せな人生を生きることができるのです。

p.190-191

「ミニマリスト」というとなにもないマンションの一室に一組の布団だけ置いてある図を想像してしまいます。しかし、「何もない部屋」がミニマリストの姿なのではなく、「最小限のもので最大限に生きる」という本質にフォーカスすべきです。だから、ミニマリストの部屋にモノが置いてあっても構わない、それが最小で最大の幸せにつながるものであれば。

ミニマリストは「モノを捨てる」のではなく「モノを選ぶ」生き方であることもわかりますね。あれものこれもと何でも家に持って帰るのではなくて、自分でよく考えて、自分の基準で、自分に必要なもの、ふさわしいものを。それが居心地の良い空間なハズ。

また、モノが少ないと単純に、管理が楽になります。これまで煩わしい雑用に時間を割かれていたのなら、モノが減ることで時間的余裕も生まれます。貴重な時間で、なにをしますか?

片付け本って、誰のための本だろう

ふと、この手の断捨離や片付け本って、一体誰のために書かれた本なんだろうと不思議に思いました。

本書を手にって、実際になにか行動する人は、きっと「すでに変わり始めている人」なんじゃないかと思います。参考にこのような本を手に取るのでしょうが、たとえ本を読まなくても「すでに変わり始めている人」は勝手に一人で変化してゆくでしょう。だって、本人がそれを望んでいるんだから。

「変わりたくない人」「片づけたくない人」は、別に変らなくてもいいし、片づけなくても構わないし、「そのままでいい」ハズです。すでに自分の望むように生きているんですから。

とすると、片付け本って、一体誰に語りかけているんでしょうか。

あさよる的には「すでに片づけた」「すでに変わった人」が読んで、自分のしてきた軌跡を確認するためなのかもな、なんて思いました。あるいは「すでに行動してる人」が、時折進行方向があっているのか現在地を確認するような。

いずれにせよ、この手の本を読んでも、行動する人は勝手にするし、行動しない人はそのままなんじゃなないだろうかと、邪推します。片付け・断捨離に関する本のレビューがパッカリと別れるのも、このせいじゃないのかしら( ̄ヘ ̄)フム

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