書き方

『ヘンな論文』|論文のテーマ探しは身近にある?

こんにちは。あさよるです。毎日暑くてダルいですから、サクッと軽く読める本がないかと、積読してた『ヘンな論文』に着手しました。ただこの本、軽く読めるちゃあ読めるんですが、内容は面白いのでじっくり読んでしまいましたw 世の中にはヘンな論文を書く人もいれば、ヘンな論文を読むのが好きな人もいて、さらに本にまとめちゃう人もいるんですね~。

身近なネタから論文ができる

本書『ヘンな論文』は、著者が「サンキュータツオ」さんというユニークなお名前なこともあり、てっきりヘンな論文を集めたネタ本なのかと思いきや、結構まじめに面白い本でした。

まず「ヘンな論文」が集められているのですが、どれも着眼点が「面白い論文」で、ものすごく気になる研究が集められています。第二章の“公園の斜面に座る「カップルの観察」”とかすごく気になります。有名な話では、京都の鴨川沿いに座って並ぶカップルが等間隔に並んでいるという話がありますが、あれを真面目に研究してみた論文です。カップルの隣にいる人との距離と時間帯により、抱き合ったり、手をつないだりと、カップルの密着度も変わるそうです。また、海沿いでは横にいる人との距離を気にしますが、斜面居座っているカップルは前後のグループとの距離を気にするそうです。「だからなんだ」という研究な気もしますが「ヒトの習性」として面白いですね。

女子高と共学では、女生徒の服装や行動が変わるという研究も、同じく「ヒトの習性」を垣間見れて興味深いものです。女子高では制服で登校してきてもすぐ体操服に着替えてしまい、髪形はショートカットが多く、化粧もしない人が多く、文化祭では被り物(馬とか大仏とか)が好まれます。しかし男女共学校では、制服を着替えず、髪が長い生徒が多く、化粧に興味がないと言いながらメイクしている生徒が増え、学際でも浴衣姿やメイド服が目立ちます。

元近鉄ファンの生態も、大阪府民の あさよるとしては興味深い。近鉄バファローズが解散し、オリックス・バファローズに吸収され、選手はオリックスと楽天に分配されました。その元近鉄ファンたちにアンケート調査し、生態を探るものです。ちなみに あさよるの周りでは今は楽天を応援してる人が多いですね。

“「コーヒーカップ」の音の科学”では、「コーヒーカップにインスタントコーヒーとお湯を入れて混ぜていると、カップに当たるスプーンの音がだんだん高くなっていく」と教え子から聞いたことで、研究が始まりました。この論文を書いたのは高校の物理教諭です。学術論文は大学の先生でなくても学会に所属していれば書くことができます。この研究では、インスタントコーヒー粉末と一緒にお湯の中に混ざっている空気が抜けていくと音が高くなっていくと結論付けています。しかし、先に同じ研究をし論文を発表している人が世界にいたため、この論文は発表されませんでした。

ネタはこう探す:論文の書き方、コツ

本書『ヘンな論文』は、ヘンな論文を茶化してる本ではなく、むしろ「研究テーマはこんなに身近に溢れてる」と好奇心掻き立てられるものです。おっぱいの揺れ方を真剣に研究していたり、ネコの癒しを研究している人もいる。大学の研究、論文っていうと、ものすごいメカメカしい最新メカに囲まれてビン底メガネをかけた研究者が哲学的なよくわからん話をしていたり、ザ・マッドサイエンティストが緑色の試験官を両手に持っているワケではないのです(なにそのイメージ)。

『ヘンな論文』で紹介される論文たちは、世間話の中でネタに上がるようなテーマばかりです。等間隔に並ぶカップル然り、ネコが宇宙のヒエラルキーの頂点に君臨していること然り、いわずもがなですよね(キッパリ)。で、それを実際に研究し、その結果を論文にまとめている人がいるってだけです。

もし卒論のテーマで悩んでいる人がいれば、本書『ヘンな論文』はオススメです。普段1mmたりとも考えてないようなテーマを掲げる必要はなく、身近なテーマに目を向けてみるきっかけになるでしょう。

大学進学を考えている中高生へ

論文ってなんだ? 大学の先生って何を研究してるんだ? と、これから大学進学を考える中高生にも『ヘンな論文』はなかなかワクワクする読書体験を与えてくれるんじゃないでしょうか。簡単ではありますが、論文とは何か、どうやって論文は書かれるのかも紹介されています。

研究についてこんな説明もなされています。

 美しい夕景を見たとき、それを絵に描く人もいれば、文章に書く人もいるし、歌で感動を表現する人がいる。
しかし、そういう人たちのなかに、その景色の美しさの理由を知りたくて、色素を解析したり構図の配置を計算したり、空気と気温を計る人がいる。それが研究する、ということである。
だから、研究論文は、絵画や作家や歌手と並列の、アウトプットされた「表現」でもある。無粋だという人もいれば、最高にポエジーだという人もいるだろう。美しいものを配置する法則もまた美しい。数学者や物理学者に詩人が多いのはこういうことに由来するのではないかと思う。
研究は未来を予見する表現だ。
p.77-78

世界の心理を研究し、論文にまとめて書いて発表するのか、絵にかいたり音楽に乗せるのか、表現の仕方が違うだけでやってることは同じなんですね。自分も将来論文を書くかもや論文書きたいと思う人にオススメです。

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『一瞬で心をつかむ できる人の文章術』|自分でしっかり考えよう

こんにちは。文章力が欲しい あさよるです。毎日ブログ書いてたら少しはマシになってそうなものですが……どうでしょう。あとね、当ブログでは本の感想を書いていますが、ほら、やっぱ、自分でも物語とか創作もしたいな~なんて思うんですよ。だけど、どうやって書いていいのかわからない!

本書『一瞬で心をつかむできる人の文章術』は、これまで読んできた文章術の本とは趣の違うものでした。本書を読めば小説が書けるとか、企画書が書けるものではありませんが、「文章を書くとはどういうことなのか」を考えさせられる読書となりました。言語コミュニケーションを操る「ヒト」である限り、言葉や文章を磨くってのは使命なのかも。

文章力が必要な理由、文章が書けない理由

本書『一瞬で心をつかむできる文章術』では、半分以上のページ数を割いて「文章力はなぜ必要か」「文章力がないとどうなるか」「なぜ文章が書けないか」など、作文にまつわる話を実例を挙げて数々紹介されています。例の中には自分に当てはまるものや、身に覚えのあることもあるでしょう。

文章力が必要な理由

「なぜ文章力が必要か?」を考えるとき、反対に「文章力がないとどうなるか」を考えてみてもよいでしょう。本書ではは以下の〈文章力がない人の8つの弱点〉が挙げられています。

  • 何を言っているのか話がよくわからない
  • 考え方に柔軟性がなく思い込みも強い
  • なぜか言葉が出てこない
  • どうしてもよいアイデアが浮かばない
  • 多角的に見る力や疑問を持つ力が弱い
  • 自分を客観的に見るのが苦手
  • 会議の司会進行がうまくできない
  • 企画書がうまく書けない

具体的な事例は本書で詳しく紹介されているのでそちらを見ていただくとして、全体を見ると文章力がない人の共通点が浮かび上がってきます。

それは、自分で考え反芻し、何らかのアウトプットするまでの過程が苦手であることです。「こうしなさい」と指示されると返事をするのですが、指示の意図が理解できません。自分で考える過程を経ないので、思い込みのまま行動したり、また他人からの受け売りの言葉を自分の意志だと勘違いしてしまいます。偏った思想に染まりやすい特徴もあります。自分で考えないから、考えを表明することができないのです。

先ほどの〈文章力がない人の8つの弱点〉の裏を返すと、〈文章力がある人の8つの特徴〉になりますね。

  • 話が筋が通っていてわかりやすい
  • 考え方に柔軟性があり、思い込みが少ない
  • 言葉で表現できる
  • よいアイデアが浮かびやすい
  • 多角的に見る力があり、疑問に思う力がある
  • 自分を客観的に見られる
  • 会議の司会進行ができる
  • 企画書がうまく書ける

文章力がある状態とは、ただ単に作文が上手いだけの状態ではありません。相手に伝わるように話す。そのための客観性を持っています。自分自身も視野が広く、柔軟に他の意見を聞き入れ、思い込みが少ないのです。人の言いなりになるのではなく、自分で考え、時に常識を疑ったり、アドバイスも適切かどうか熟考します。人前で話すことも上手で、仕事もよくできます。

一瞬「大げさな!」と思いますが……確かに「文章力がある」状態って、これくらいのこと当たり前にできる状態なのかもしれません。それはつまり「論理的に考える能力」「インプットする能力」「推測する能力」なんかが必要だからかもしれません。

文章が書けない理由

文章を書きたいのに書けない理由は、「論理的に考える能力」「インプットする能力」「推測する能力」が足りていないと考えると、ぐぬぬ。言葉がありません。「本書でも文章が上手く書けない」という人とのエピソードを交えて紹介されています。

多くの人は「何が問題なのか」を分かっておらず、アドバイスされてもスルー。根本的に解決する気がないように見えてしまいます。それは「どのような状態が問題解決なのか」を突き詰めて考える力がないことで、何をしたいのか本人が分かっていないような状況です。

論理的でなく、客観性を欠き、思い込みの中から抜け出せない。その状態では「文章が書けない」のも当然ということですね。「文章が書けないから問題解決できない」ではなく、「問題解決もできない状態じゃあ文章も書けるわけないよね」と言ったところでしょうか。

なにを言いたいの?

本書では文章を書くためのテクニックよりも、文章を書くために前もって必要な資質の話に多くのページを割いています。たとえ文章が上手くても「何を書くか」「何を書きたいのか」がなければ、何も書けません。文章を書くために必要なのは「なにを言いたいの?」ということです。そのためには、自分の頭で考えなければなりません。やはり先ほどの考える力に戻ってきてしまうのです。

しかし……ここで著者は、国語教育の功罪では?といった指摘がなされています。読書感想文作文で苦い思いをした人も多いでしょう。また自分の意見を言わさない風潮も関係あるのかもしれませんね。ライターになるためのスクールにお金を出して通った経験者の話も紹介されています。どうやら看板に偽りありの不親切なスクールもあるようですね。

こんなことが積もり積もって、文章が苦手な人を生み出しているのかもしれません。

テクニックよりも大事なこと

肝心の文章を書けるようになるテクニックも紹介されています。しかもたった10日間で効果が出るトレーニングメニューが組まれているのです。書いてある通りにやってみればOK。基本的なことから、それをブラッシュアップしてゆくようなレッスンも楽しそう。だけど、ページ数は少な目です。

あくまでも大事なのはテクニックではなくて「なぜ文章が書けないのか」と、人の意見を聞き入れながら、従来の文章術を疑い、客観的に多角的に考える力を身につけてゆくことこそが、本書で繰り返し説明される〈文章術〉です。

文章術をレクチャーする本ってたくさん読んできましたが、ここまでテクニックよりも「なぜ文章力が必要か」に重点を置いている本ってはじめてかも。

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『ガムテープで文字を書こう! ―話題の新書体「修悦体」をマスターして』

『話題の新書体「修悦体」をマスターして ガムテープで文字を書こう』|あさよる 修悦体フォント

こんには。みなさんは「修悦体」なるものをご存知だろうか。最近、SNSで知人が話題にしているのを見て、修悦体で看板を作る佐藤修悦さんの姿にくぎ付けになった あさよるです。その動画がこちら。

ロケットニュースの取材で、実際に修悦体で看板を作っている様子です。動画を見ると、ガムテープを使って何やら暗号を組み立てては解読するように見る見る「ロケットニュース24」と文字が浮き出してくる!

ロケットニュース24の記事では、佐藤修悦さんへの取材と、修悦体の作り方の説明、そして続編で実際に修悦体で文字を作る様子を実践されています。ぜひ、ロケットニュースもご覧ください~。

あさよるが以前に、修悦体を初めて知ったのって、デイリーポータルの記事だったんじゃないだろうか?と思います。

「修悦体」とは

「修悦体」は、日本一の乗降者数を誇るJR新宿駅で誕生した。「修悦体」の生みの親、佐藤修悦さんは、2003年、この駅の改修工事現場で、乗客の誘導業務をおこなっていた。通路が何重にも入り組み、迷路のようになった駅構内で、道に迷った多くのお客さんが「○○はどこですか?」と佐藤さんに尋ねてくる。そこで佐藤さんは、そんなお客さんたちのために、案内表示を作ることを思いついたのだ。
手に取ったのは、工事現場の詰め所にあったガムテープ。それを大きく壁に貼り、カッターで切り出して文字にした。独特の丸みをつけて……。
こうして生まれたのが、世界に1つのガムテープ書体、「修悦体」だった。

p.3

JR新宿駅の工事現場の警備員として勤務していた佐藤さんが、混雑する構内の上客のために案内標識を作り始めたのがきっかけで、佐藤さんがガムテープで書く独特な書体が「修悦体」と呼ばれるようになったそうです。

本書では駅構内の案内ではなく、日常で使える(?)ワードの修悦体フォントがたくさん。いや、日常使いはしないかな……看板に仕えそうなワード多数ですね。「運動会」とか「No Smoking」「売上アップ」とか。実際に佐藤さんが修悦体を作ってゆく手順もたっぷり紹介されています。

「修悦体」を作ってみると構造がわかる!?

そしてそして、本書のすごいのは、修悦体のひらがなカタカナが収録されていることだ!

佐藤さんの修悦体の書き方の手順を見ても、正直なにをやっているのか分かりにくい。そこで、実際に手を伸ばしてみることをおススメします。枠線や目印の線たちが、どう活かされているのか、実際にやろうとすると、見えてきます。

で、あさよるもさっそく作ってみました!じゃーん!

『話題の新書体「修悦体」をマスターして ガムテープで文字を書こう』|あさよる 修悦体フォント

ガムテープがなかったので、マスキングテープで作ってみました。そのせいで、テープを重ねた部分が透けてしまっていますが……。難しいのは、横線をどう揃えるかですね。本書のひらがなカタカナの修悦体フォントは、特に書き方が載っているわけではないので手探りでやるしかない……しかし、頭の中で考えているときよりも、手を動かし始めたほうがわかりやすかったです。

ちなみに、あさよるの感覚だと、筆と塗料で書いた方が早いのではないかという感じ。だから、修悦体をガムテープで書く利点は〈めくれる〉〈剥がせる〉ってところじゃないかと予想します。原状回復が前提だからこそのガムテープ。やっぱ、駅構内の、その時だけの案内板、って要素が合わさって生まれた修悦体なのだと実感!

実物が見てみたい!

さて、本書を読んで修悦体に触れ、更に修悦体を書いてみた今、ぜひ本物の修悦体が見てみたいなぁと思います。新宿駅、日暮里駅で生まれたフォントとあって、関東圏でのみ知られているものなのだろうか~。

できれば、実際に修悦体で文字を書く様子を見てみたい。

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『考える技術・書く技術』|説得力ある資料を作るには?

こんにちは。文章がさっぱり上達しない あさよるです。あさよるは高校生のころから今のようにサイトやブログを作って遊んでいました。毎日せっせと日記や本の感想を書いたりして、今と同じことを10年以上やってるんですね。月日の流れを感じる……と言いたいところですが、まったく文章が上達してない!というか、昔のほうがもっと小粋な感じで書いていた気がする!もちろん、文章ってブログやSNS等遊びの場面だけでなく、ビジネスシーンでも必要なスキルですから、「文章を書ける人うらやましい」と劣等感を抱いてしまうヒト、あさよるだけじゃないハズ……。

『考える技術・書く技術』は、どうやらビジネスでの文章作成の定番本らしい!?と言いつつ、あさよるはこの本を読むの、もう何度目かなのですが、あさよる的には結構レベル高くて、何回読み返しても使いこなせずにいます。たった一冊で、エッセンスが詰まった本なのです。

考えないと書けないよ

『考える技術・書く技術』とタイトル通り!〈書く技術〉よりも〈考える技術〉が先に来ています。そう。文を書くには、そもそもキチンと考えられ、練られ、論理的な思考があってこそ、それをアウトプットできるのです。『考える技術・書く技術』では〈考える技術〉にもページの多くが使われ見ます。目次のⅠ~Ⅳ部の公正を見てもわかります。

  • 第Ⅰ部 書く技術
  • 第Ⅱ部 考える技術
  • 第Ⅲ部 問題解決の技術
  • 第Ⅳ部 表現の技術

考えたことを書くだけではく、問題を定義し疑問を見つけ取り組む手順や書類やスライドを作るときの表現までが触れられています。

難解?実践的でむずかしい…

たった一冊で「書く」「考える」「問題解決」「表現する」までの手順が網羅されていますから、かなり内容が濃い!文章もかなり情報量が多くて、一行一行じっくりと読み、何回も読み直し……とあたふたしながら読んでいます。

もし、もっと手軽に砕けた感じの内容をお探しなら、他を当たったほうが無難かも(^_^;) あさよるも本書『考える技術・書く技術』は何度も投げ出しております。でもね、それでも「やはり読みたい」と思うくらい、コンパクトにぎゅうぎゅうに詰まってるんですよね。そして、ぎゅうぎゅう故に読み解くには時間がかかります……さらに実践出来るようになるにはいつのことやら。

ちなみに、あさよるのような読者のために、入門編もあるらしい!

これは今まで知らなかった~!入門を先に読んだほうがいいかもね(^_^;)>

「書くのが苦手」克服のトレーニングに

巻末に本書のポイントが一覧されているのがやたら便利です。内容は一度熟読してしまえば、ある程度まではこのポイント一覧を見ながら当てはめていける!

なんとなく「書くのが苦手」だぁと感じているのは、そもそも「考えがまとまっていない」「考えが深まっていない」からじゃないか?と、根本から見直してみましょう。「それはなぜ?」「それはなぜ?」「それはなぜ?」と質問を重ねることで要素が細分化されていく様子は面白いですね。

そして、ただ読むだけでなく、実際に自分で見よう見まねでやってみるのが大事。ピラミッドのように思考を深めていく様子や「演繹法」と「帰納法」を使い推論してみるなど、基礎的ではありますが、場数分でナンボだと思います。

マジメにお仕事に利用するのはもちろんですが、友達との会話とかプライベートの時間を豊かにする要素でもあると思います。考え方や、その表し方を知っているということは。うん、一度身につけば見えるものが変わるくらいの内容じゃないかな?とあさよるはかなり期待しております。

と、終始ふわっとした感想しかなくてカタジケナイ!あさよるも目下〈考える技術〉〈書く技術〉を身に着けようと奮闘中でゴザイマスm(_ _)m

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『読むことは生きること―読書感想文の書き方 中学生向き』を読んだよ

読書感想文のための原稿用紙と鉛筆をコピックマーカーを使って描いたイラスト

小中学生の頃、作文や感想文の類はとても苦手でした。
苦手だから嫌いなのか、嫌いだから苦手なのか、分からないくらいに嫌厭していました。

今振り返ってみると、根本的に「何を書けばいいのか」全く掴めていませんでした。

読書感想文が苦手だった

例えば、夏休みの読書感想文の宿題に直面しても、「感想文とはなにか」「感想とはなにか」と突き詰めて考えることを放棄していたと思います。
始めっから、深く考え、掘り下げる気がないので、感想文の書き方の本を読んでも、理解ができませんでした。
理解しようとしていなかったのです。

今になって慌てています。
読んだ本の感想のようなそうでないような分を、こうやってブログ記事にして投稿するようになったからです。

ただただ、本を読んで、それに纏わる話や、関連した話をつらつらと書いているだけなのですが、書く限りは誰かに読んで頂けるように書きたいと思います。
最低限、読み物として楽しんで頂ける出来栄えにしなければと思います。

読書感想文のための原稿用紙と鉛筆をコピックマーカーを使って描いたイラスト

読書感想文ってなんだろう?

読書感想文を書くのが苦手だったのは、「読書感想文とは一体何なのか」が分からなかったからだと思います。

「感想?感想を書けばいいの?感想は“感動した”だよ。それがすべてだ。感想だけで原稿用紙なんて埋まらないよ」
なんて思っていました。

「感想とかって言って、長々とあーだこーだと書けるヤツなんて信用ならないね。先生に媚びようとしてるだけんじゃないの?」
なんて穿った見方もしました。
自分が出来ないからって、僻んでしまっていますね。

読書感想文の書き方を調べてみて、気付いたこと

しかし私はとうとう読書感想文とはなんだったのか、分からないまま大人になってしまいました。
ずっと、あの時、感想文としてどんな文章を書くのが望ましかったのか、ずっと分からないままでした。

『読むことは生きること 読書感想文の書き方』という本の中で、実際に中学生の書いた読書感想文を交えながら、

・感想文用の本の選び方
・感想文を書くための本の読み方
・何について書くのか
・何を書かねばならないのか
・どんな感想文が良いとされるのか
・どのように書くのか
・文章の推敲の仕方
・題名の付け方

など、感想文を書くための、具体的なステップがわかり易い文章で紹介されていました。

一通り読んではたと気付きました。
私は読書感想文について、大きな思い違いをしていたのかもしれない。
私は、読書感想文って、先生への報告のような、生活発表のようなものだと思っていました。
けれど、それは間違っていました。

読書感想文を書くことは、自分の「作品」を作ることなんですね。

読書感想文って、作品なんだ!

まさに目からうろこでした。
読書感想文って「自由に書け」「自分らしく書け」と言われる割に、感想に良し悪しが付けられることが気に入らなくて、嫌だなぁと思い続けていました。
ですが、読書感想文が「作品」なのだとすると、自由に自分らしくあるべきで、且つ、「作品」のクオリティが求められるのは納得できます。

例えば、音楽のCDを買ってきて聞いてみると、演奏を途中で間違えていたり、ガサガサと雑音が入っていたら話にならないですよね。
音楽は「作品」なのだから、間違わないように、できる限り良い状態で録音して欲しいと思います。

同じように、読書感想文も「作品」なのだから、少しでも良い作品にしようと、何度も何度も本を読み返し、何度も何度も自分の書いた文章を読み直し、手を入れてゆく必要があります。

「作家」になって書こう

読書感想文という「作品」を制作する私は、さながら「作家」です。
いえ、アマチュアですが、すでに読書感想作家です。

作品を制作する作家ですから、他人の書いた文章を盗んではいけません。
字を間違えない、きれいに書く、ですますを揃えるなどの、最低限の努力を怠らず、少しでもクオリティの高いものを目指します。

読者をどんな気持ちにさせたい?

作家は、常に読者を意識しながら文を綴ります。
読者が誤解しない表現を使いながら、読者を嬉しい気持ちにさせたり、悲しい気持ちにさせたり、感動させたり、読者の感情を揺さぶります。
時にはユーモアで笑わせることもあるでしょうし、怒り心頭させることもあるでしょう。

読書を通じて感じたことを題材に、読者をどんな気持ちにさせたいか?
これが読書感想文で大切なことじゃないかと、私は思いました。

大人になってやっと、あの時、読書感想文をどう書けばよかったのか腑に落ちました。
きっかけは、このブログを書き始めたお陰ですね。
これから、細々とでもブログを続けようと思いました。

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『読書かんそう文のかき方 中学年向き』を読んだよ

幼いころ図鑑や百科事典が好きだったため読書感想文が苦手だった思い出をコピックマーカーを使って描いたイラスト

私は読書感想文を書くのが苦手でした。
理由の一つに、私の読書傾向があったのかもしれません。
小さい頃から本を読むのは好きでしたが、読んでいた本は図鑑や百科事典で、なかなか感想文と結びつかなかったのだと思います。

幼いころ図鑑や百科事典が好きだったため読書感想文が苦手だった思い出をコピックマーカーを使って描いたイラスト

『読書感想文の書き方 中学年向き』を読んだよ

『読書感想文の書き方 中学年向き』を読みました。

読書嫌いのつよしくんは、これから読書感想文に取り組むよう先生の指示にショックを受けます。
本なんて読んだことないんですから、感想文なんて書けるわけありません。

慌てて親戚の読書好きのひろみ姉さんに助けを求めます。
ひろみ姉さんや先生、図書館の司書さんや、お友達にアドバイスをもらいながら、つよしくんが読書感想文に取り組みます。

本選びが大切なんだ

読書感想文を書くには、本選びがとても重要なんだと知りました。
お姉さんや先生、司書さん、お友達にオススメの本を聞いていたつよしくんは、大切なことをしていたんですね。
みんなに、複数のおすすめの本を教えてもらい、その中から、自分にぴったりな本を決めていました。

どうやら、読書感想文を書くことは、自分を見つめることでもあるようなのです。
「感動した」「面白かった」「悲しかった」「悔しかった」など、感情の変化や、自分自身を見つめられる内容の本を選んだほうが、感想文の書き甲斐もありそうです。

図鑑を読んで感想文は書けなくはないでしょうが、なかなか難しそうです。

苦手だったのは本選びだったのかも

読書感想文にずっと苦手意識がありましたが、私が苦手だったのは、読書感想文に合った本を探すことだったのだろうと思います。
これまでの読書経験の中で、読んでいて感動したりキュンキュンしたり、自分自身を振り返ったり様々な気持ちになる本にはいくつも出会いました。
それらの本の中から、選んでやれば良かったのかもしれませんね。 続きを読む