歴史・時代小説

夢枕獏『陰陽師』

わたしが大好きすぎるシリーズが夢枕獏さんの『陰陽師』だ。最近定期的に新館も出ていて嬉しい限りである。久々に第一作目を読み返してみて、最近の巻とは雰囲気がかなり違っているんだなぁと再発見をした。

「陰陽師」シリーズの嬉しさは、いつも安倍晴明の屋敷の縁側で、晴明と源博雅がゆるゆると酒を飲んでいる。それだけで嬉しいのだ。そしていつもと同じように、困った妖の類の持ち込まれ、晴明と博雅が出かけてゆく。それだけのまんねりの物語だ。そうやって、二人がいつもと同じように、同じことを繰り返しているのがただ嬉しいのである。

と思っていたけれど、第一作目は、物語の世界観も丁寧に描写されていて、また登場人物たちも立体的に描き出されている。博雅のいい漢っぷりとかね。

平安時代は闇の時代であったとし、闇の中に人間も鬼も潜んでいたと書かれているが、その闇とは不思議とただただ恐ろしいだけのものではない。

ということで、ちょっくら過去作を順番に読み返してみたい。

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『夢の燈影』|新選組短編集

久々に新選組小説。6つの話が収録された短編集。近藤、土方、沖田の超メジャーな主人公ではなく、他の隊士たちにスポットが当たっているので「新選組無名録」と副題がついているのかな。小松エメルさんはこのあと『総司の夢』『歳三の剣』と新選組モノの小説を出されております。こちらも順次読みます<(_ _)>

  • 今回の『夢の燈影』の一つの目のお話「信心」は、井上源三郎が主人公。鳥羽伏見の戦いの最中、銃弾に倒れた井上が、多摩時代からの思い出を思い出す。
  • 「夢告げ」は蟻通勘吾(ありどおし かんご)が主人公。蟻通の従兄弟で同じく新選組隊士だった七五三之進(しめのしん)が隊から行方をくらまし、間者だったのではないかと噂されている。その七五三之進が、蟻通の夢枕に立ち、何かを訴えてくる。
  • 「流れ木」は谷三十郎の弟で、近藤勇の養子になった周平のお話。
  • 「寄越人」は新選組の勘定方でもある酒井兵庫が主人公。隊の規律に背き切腹になった隊士の遺体の埋葬に立ち会うのが彼の仕事だ。
  • 「家路」は監察の山崎丞の話。伊東甲子太郎率いる御陵衛士を見張っていると、原田左之助の姿を見かける。
  • 「姿絵」は新政府軍に降伏するまで隊に居続けた中島登の物語。

文は平易で、歴史小説を読み慣れてない人にもとっつきやすいと思う。そして、新選組について知らない人も、楽しく読めるんじゃないだろうか。今回登場する彼らの顛末を知ると、もっと奥行きを感じるかも。

わたしは山崎丞の「家路」が好きかな。どの話も登場人物たちに人情味があって、相反する気持ちを抱えていたり、情があったりして、ハートウォーミングな雰囲気が共通してるのよね。わたしは、冷酷非道な新選組も大好きなんですが、こううキャラクターもいいかもしれませんなぁ。

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『新選組血風録』|新選組短編15編

こんにちは。あさよるです。先日は司馬遼太郎『燃えよ剣』を読んだので、次は『新選組血風録』しかないでしょってことで。

「あさよるの愛読書は『燃えよ剣』だった」と言っていましたが、今読み返すとむしろ『新選組血風録』のイメージの方が鮮烈だったんだと気づきました。学生時代にもドはまりしましたが、それ以降も自分なりに実際に幕末史跡を歩いたり、資料を読んだり、他の作品に触れたりしていて、過去に何度も繰り返し読んだ本のはずなのに、初めて読む新鮮さを再体験できました。

これが読書のすごいところですよね。ボロボロになるまで読んでも、また自分が他の本を読んでレベルアップして帰ってくると、あんなに読み込んだ本を初心で読めるんです。

新選組短編15編

司馬遼太郎『新選組血風録』は新選組の短編集。『燃えよ剣』では登場しなかった人物や、触れられなかったエピソードがたくさんあって、今回読み返してみると『新選組血風録』の方が入りにはいいのかも。

『燃えよ剣』では喧嘩士の土方歳三が乱世に紛れて暴れまわり、また恋のお話がたまらず、子どものような一面がたまらんかったのですが、『新選組血風録』の土方の方が悪者っぽい雰囲気もあり、これはこれで良いですな (*゜∀゜)=3

ちなみに読んでいると、黒鉄ヒロシさんの『新選組』キャラで再生される^^

関西人としては、ぜひ本書を読んだら実際に京大阪の街を歩いてみて欲しいなぁと思います。というのも、京都大阪って狭いんですよね。目と鼻の先で敵と味方に分かれ、また味方同士で内ゲバしてるんです。物騒な時代ですなぁ。

以下、結構どうでもい あさよるの感想にもならない独り言。

油小路の決闘

分派した伊東甲子太郎一派を粛正する話。「甲子太郎」という名前は、伊東が新選組に参加したのが甲子の年だったかららしい。甲子は十干の一番最初だからキリがいいし、改名したくなる気持ちもわかる(?)。ちなみに、兵庫県の「甲子園球場」も、オープンが甲子の年だったから。つまり、伊東が新選組に参加した60年後に甲子園球場ができたのだ。そう思うと、幕末ってめちゃくちゃ近いよね。

ちなみのちなみに、その60年後に生まれたのが あさよるです(甲子生まれ)w 歴史の勘定するときに、十干は便利で、キリのいい年や、自分にとって覚えやすい年号を使うとより面白い。

って、めっちゃどうでもいい話だな。

伊東一派が粛清されたという油小路に行ったことがあるんですが、西本願寺(当時の新選組屯所)の目の前なんですよね。「ちょっとコンビニ行ってくる」みたいな距離感。近所の人たちは嫌だっただろうなぁと思うw

そんで、今こう司馬遼太郎の『燃えよ剣』『新選組血風録』を読み返してみると、伊東甲子太郎はそれなりに強くてカッコよく描かれていることに気づいた。もっとイヤなヤツに描写されているイメージだったなあ。

池田屋異聞

『燃えよ剣』を読んで「あれ、池田屋のページこれだけ?!」と驚いていましたが、こっちの記憶とごっちゃになっていたモヨウ。確かさらに『竜馬がゆく』の方がページが割かれていたと思うから、自分の記憶を信用ならん。

山崎丞が活躍する話で、彼は執念深く、用心深く、お仕事キッチリなのが好きだ。

前髪の惣三郎

新選組小説を読むなら映画やドラマもみたいなぁと思っていて、今すごく見たいのが『御法度』。この「前髪の惣三郎」が原作で、松田龍平くんのデビュー作ね。山崎丞役のトミーズ雅さんが「いかんいかん」って言ってるのしか覚えてなかったけれど、読みながら思い出してきたw

沖田総司が武田真治くんで、すごく良かったんだなぁ~

沖田総司の恋

沖田が医者の娘を遠目で見るため、清水寺へ出かけるところを土方につかまり、二人で清水の茶屋へ行くことに。沖田は自分の病と、気になる娘の存在を隠していて、土方は気づいているんだかいないんだかで、かみ合わない二人。

清水寺の茶屋というと思い出すのは「はてなの茶碗」で、この話も深刻な沖田にもかかわらず、なんとなくユーモラスな話に思えてしまう。「はてなの茶碗」はわらしべ長者みたいな話で、それは新選組の話のようでもあるからおかしい。

四斤三砲

この前、伏見の御香宮神社へ行きまして「おお!ここが!かの!」と喜んでいました。「四斤三砲」では砲術頭だった阿部十郎が、よくわからん新参者に立場を奪われ、そこから伊東一派ともに新選組を脱退し、その後薩摩の砲兵隊に参加。伏見の戦いでは新選組と敵味方になる。それが清々しいお話。彼は維新後まで生き延びる人だし。

で、その「よくわからん新参者」も面白い。大林兵庫と名のり、長倉新八の師匠筋だと言い、土方、近藤らもそれを信じてしまう。んで、長倉も、誰だかわからんクセに「知り合いだ」「師匠の弟だ」と言われるままに、なんとなくそんな気がしてしまうという、登場人物がみんなおもしろい。

菊一文字

刀を研ぎに出した沖田が、かわりに名刀、菊一文字を借り受ける。その帰りに賊に狙われるが、借りたものだし、あまりに神秘的な刀でもあり、逃げて帰ってきてしまう。しかしその後、同じ賊に沖田の配下が殺されたことから、菊一文字で斬ることにする。

『新選組血風録』では沖田はいつも飄々とみんなから愛され、かわいらしい存在として描かれているが、最後の最後は剣豪の姿で終わっていてよきよき(*´ω`*)

シリーズで読んでいこうか^^

本作は短編が映画化されていたり、他の作品の元ネタ的なものも散見されて、他作品も触れたくなるところですね。

あさよるも張り切って、NHK大河ドラマ『新選組!』のDVDを借りにTSUTAYAへ行ったのですが、なぜか『真田丸』をレンタルしてきましたw 『新選組!』はまた来月辺りに……。それまでに、ちょっくら書籍を当たって、記憶のバージョンアップしておきたいっす(`・ω・´)b

あさよるネット、たぶん読書傾向には偏りがあって、シリーズ化を意図はしていませんが結果的に同じよなジャンルの本を立て続けに読んでいることがあります。新選組シリーズ(幕末シリーズ)のページ作ろうかな~。

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『燃えよ剣』|もっと読みたい!

こんにちは。あさよるです。先日、こんなネット記事を見かけました。

内容を簡単にまとめると、とあるTwitterユーザーの蔵から曾祖母様の日記が見つかって、大学のゼミの先生に見せたところ、曾祖母様自作の新選組の土方歳三と沖田総司のBL小説と、土方と自分の夢小説だったというもの。どうやら曾祖母様は新選組屯所のお隣にお住まいだったそう。

……これはエモい! 「エモい」って言葉を最近覚えたばかりで使いどころがわかってなかったが、「これが〈エモい〉なのか!」とヘンな盛り上がり方をしております。ソースがTwitterなので信憑性がわかりませんが、ええ話ですなぁ~。「このおばあさん、今年の盆は帰ってこれないね」「いや、毎年コミケ行ってんじゃね?」なんて(サーセンm(__)m)。

そして、この話題に触発されて、あさよるもかつての愛読書『燃えよ剣』を久々に読み返すのでありました。

創作欲をかき立てる小説

『燃えよ剣』は、土方歳三が主人公の司馬遼太郎の小説です。司馬先生の代表作の一つと言っていいでしょう(よね?)。生来の喧嘩師だった土方が、時代の巡りあわせで今日へ上京し、帯刀を許されチャンバラに明け暮れる前半。後半は、時代は変わり、戊辰戦争勃発で鳥羽伏見の戦いで敗戦し、江戸へ帰り、東北、そして函館戦争で最期を遂げるまでのお話です。

お話の中で、印象的なのは宿敵とのバトルと、その途中出会った女性「お雪」との恋。この恋が、これが激熱なんですよね~。お雪さんはええ女だし、土方がまた超キュートすぎて、司馬遼太郎小説に出てくるヒーローたちは、キュンキュンするんですが、『燃えよ剣』の土方は格別だ。

で、この『燃えよ剣』の面白がりポイントは、『燃えよ剣』から派生して小説やマンガ、ドラマなど創作物がたくさん作られているところでしょう。これからシリーズ的に、新選組モノ、幕末モノ書籍を読んでまとめるのも面白いかもなぁなんて、ワクワクしております(^^)v (何を隠そう、あさよるも、どっぷり『燃えよ剣』きかっけで幕末モノにハマってた時期があって、その頃に作りかけてた案もあるので、掘り返していきたいですm(__)m)

足りない!から読みたい!

出典を忘れてしまったので偉そうなことが書けないのですが、先日「ネットで評価の高い映画は、次の映画が見たくなる作品だ」という記事がありまして、そこから派生して「きっと、みんなが愛してしまう作品というのは、それだけでは不完全だったり、なにか足りない要素があって、それを補いたくて他の作品を欲してしまうものではないか」という仮説を立てました。

そして『燃えよ剣』もまさにそういう作品じゃないかと思うんですよね。まず、なんと言っても「短い」! 今回久々に読み返して「あれ?こんなに短い小説だったっけ?」と驚きました。もっと読みたい。もっとこの世界に浸ってたいし、もっとキャラクターの心情を知りたい。だけど、物語は淡々と進んでいき、たった上下2巻で終わってしまう。圧倒的に「足りない」し、「もっと追いかけたい」んですよね。これが、「他の作品を読みたい」原動力なんだろうと思います。また、『燃えよ剣』から派生している作品がたくさんあるのも納得できます。

あともう一つ驚いたのは、思ってたよりも司馬先生の「以下余談ながら」が少なかったことですね(笑)。説明がとても少ない。もっと説明書きが長いと思っていました。むしろすごく淡泊。池田屋事件なんかも、ト書きくらいな感じで、要点だけ書かれている感じだった。これも記憶の中と実際が違っていたなぁ。これももっと他の資料に当たって掘り下げたくなる理由かもな、と。

以下、あさよるの好きな新選組作品の話

個人的に好きなのは、みなもと太郎さんの『冗談新選組』。これは『燃えよ剣』のパロディマンガですね(どちらかというとドラマ版のパロディっぽい)。終始ドタバタが、『風雲児たち』にも引き継がれていて、よろし。

(↑『冗談新選組』kindle unlimited版アリ-2018/08/17現在)

あと、今パッと思いつくのが、映画版『壬生義士伝』の佐藤浩市の着流し姿ががエロくて……///。佐藤浩市さんは斎藤一役で、沖田総司が堺雅人さんなのが個人的にたまらんという。映画版『壬生義士伝』は配役がツボったな。小説版ももちろん読みましたが、小説も好きなんだけど、吉村貫一郎の最期が苦しいんですよね( ノД;)

(↑Amazonプライムで見られます)

数を上げるとキリがなさそうなので、今後、ブログで書いてきたいなぁと思います。

あ、新選組、幕末モノのドはまりしてた頃にテレビ放送していたのが、野村萬斎さんのNHKドラマ『鞍馬天狗』で、鞍馬天狗の宿敵の新選組が「どんだけ隊士がおんねんww」とツッコみつつ、バッサバッサと鞍馬天狗が新選組隊士を倒しまくる、ザ・悪役新選組で、これはこれですごく好きでした。これ、TSUTAYAであるかなぁ~。また見たいな。

この『鞍馬天狗』は、司馬遼太郎の『燃えよ剣』路線じゃないけど(なにせ「鞍馬天狗」ですからね)。

あさよるは、10年以上前にも読書記録をつけるブログを書いていまして、その頃のログを見ると新選組、幕末モノばかりなので、過去の書き散らしを有効活用してきたいです。

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『超高速!参勤交代』|ドタバタハラハラエンタメ歴史小説!

こんにちは。深田恭子ちゃんにメロメロのあさよるです。

ディーンフジオカさんと共演してた『ダメな私に恋してください』をちょこっとだけ見てて、ディーンフジオカに惚れ惚れするはずが、深キョンちゃんにメロメロだったんですよ(すごくどうでもいい話っすなw)。

映画『超高速!参勤交代』でも、あまりに可愛いすぎる女の子が出てくるから、「誰!?」っと色めきだっていたら、深田恭子ちゃんだと!?

あさよるより ちょい年上のお姉さんのハズでしたが、絶対見えない!!

すごくどうでもいい導入ですがw、映画『超高速!参勤交代』は、ひたすらに深田恭子ちゃんが可愛い映画だったのですよ。

映画もまぁまぁ面白かったので、ちょいと小説版も読んでみようか!と。

ちなみに、原作“小説版”と映画の“ノベライズ版”があるようです。あさよるが読んだのは原作版です。

土橋章宏さんによる脚本・小説→映画化の順みたいですね。

↓こっちが映画のノベライズ版

ドタバタ、そしてチャンバラ!

あらすじ

ときは享保20年(1735)初夏、改革の嵐吹き荒ぶ8代将軍吉宗の時代。わずか1万5000石の磐城湯長谷藩に隠し金山の嫌疑がかかり、幕府老中から「5日以内に参勤せねば、藩を取り潰す」と難題をふっかけられた。若殿様以下7名は東国一の忍びの力を借りつつ、陸前浜街道、水戸街道、さらには山野を踏み越え江戸城本丸へ急ぐ。軽量化のため竹光しか持たない一行を阻む公儀御庭番と百人番所の精鋭。湯長谷藩の運命や如何!?

超高速! 参勤交代 (講談社文庫) | 土橋章宏 | 日本の小説・文芸 | Kindleストア | Amazon

貧乏の弱小藩の殿様と家来たちが一致団結、野宿をしつつ、野を駆け山を駆け江戸を目指す!途中、江戸参勤を阻止すべく、幕府方から放たれた忍びも待ち伏せる。

話の筋はほんと、これだけなんです。

主な登場人物は、

  • 湯長谷藩の殿様・内藤政醇(まさあつ)
  • 政醇に雇われた忍者・雲隠段蔵
  • 道中、政醇が出合う飯盛り女・お咲
  • 幕府の老中。ヤなヤツ。人民をいたぶって遊ぶ松平信祝(のぶとき)

たぶん、この4人を覚えておけば大丈夫!(そうか?)

生き方を選べない3人

政醇、段蔵、お咲の三人は、過去に辛い経験を背負っている。そんな意味で似たもの同士だった彼らは、多くを語らずとも互いに信頼し、繋がってゆく。

んで、彼らの過去がやけに重い(苦笑)。政醇は乳母からひどい折檻を受けて育ち閉所恐怖症。明るく振る舞う様子が逆につらい。段蔵は仕事が上手くいかずアル中で妻と子に手を上げ離縁。今はアルコール断ちをしているが、その描写がつらい。お咲は口減らしで売られ、気が強く虐待を日常的に受けているよう。

……エンタメの中に潜んでいるから余計に、設定がつらい。

彼らは、物語を通じ、自らの置かれた立場や経験をどう受け入れ、どう乗り越えるんだろうか。あまり言うとネタバレになっちゃうけど、結果、三者三様の向き合い方をする。

政醇、段蔵、お咲は、身分も立場も性別も違い、だからこそそれぞれの運命に抗えない。

身分の高い貧乏藩の殿様として振る舞わねばならないし、段蔵は忍びとして任務を遂行するしかない。飯盛り女のお咲に、できることなんてほとんどない。

おお、これが「身分制」なのか……描かれているのは教科書で習った「参勤交代」だけではない。

やっぱチャンバラ、忍者vs忍者っしょ!

と言いつつ、やっぱり時代物で見たい(読みたい)のは、刀を振り回るチャンバラシーンでしょ!

政醇は居合の達人で、強いんだぜ!

そして雲隠段蔵が、江戸城の大勢のお庭番相手に大バトルは超カッコいい!段蔵は登場時、得体が知れずモヤモヤした感じなんだけど、話が進むごとに段蔵の過去が明かされ、そして段蔵は更に強くなってゆく~!

映画版も、大チャンバラシーンがあるんだけど、唐突感があって若干呆気にとられながら見ていました(苦笑)。小説の方がスムーズに話が進んでいく感じ。

映画→小説の順がいい、かな?

あさよるは先に映画を見て、後から小説を読みました。

もし人に薦めるなら、同様に映画→小説の順をお薦めします。

理由は、映画の内容は欠けているからです。端折ってあるせいで唐突に物語が展開したり、「今の何?」「その設定何!?」と疑問が多かった。

小説版を読むと「なぜそうなったのか」「なぜその設定が必要だったのか」わかります。(なんで江戸の街でバトルしてるの?とか、政醇とお咲の過去重いわ!とかw)

ですから小説を読んでから→映画を見ると、なんかイメージ映像みたいになるんじゃないかなぁ?と思います。

映画は映画で楽しい作品なので、存分に楽しんでから小説をじっくり味わう作戦が(・∀・)イイネ!!

“歴史小説”ってとっつきにくいなぁって人へ

「歴史小説」って、なんか難しそう、とっつきにくそうなイメージがある方は『超高速!参勤交代』を読めば、そんなイメージぶっ飛びます。

あさよるは学生時代、歴史小説にハマってそればっかり読んでいた口なのですがw、全然堅苦しくないし、難しくないし、ひたすら超カッコいい話ばっかりで、歴史の登場人物たちにお熱でした(苦笑)。

気楽な感じで、エンタメとして楽しんでも乙なものです。

その意味で『超高速!参勤交代』は終始ドタバタと慌ただしくコミカルで、だけどキメるとこはびしっとキメる。素晴らしくエンタメしてる作品でした。

勧善懲悪モノの要素もあり、スカーッとする読了感。どうぞ~

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『家康、江戸を建てる』|地味ぃ~な天下取り!?

書評ブログや読書メーターでちらちらっと見かけて気になっていました。『家康、江戸を建てる』。

歴史小説です。

このブログで歴史小説ってまだ取り上げていないかも?夢枕獏さんの『陰陽師』のレビューはしましたが、あれは歴史小説のカテゴリーなのかな?

あさよるは一時期、歴史小説ばっかり読んでいた時期がありまして、結構好きですw

ちなみにこちら、岡田斗司夫さんが動画で紹介なさっていて、面白そうなので手に取りました↓

開拓すっぞ!

天正18年、小田原にて。相模、武蔵、上野、下野、上総、下総、安房、常陸の関八州。

豊臣秀吉から天下一の広大な土地を受け取った徳川家康。城は江戸とした。

当時の江戸は沼地で、将来、日本の都になるな土地ではなかった。

さて、家康は江戸を開拓に開拓する。

川を曲げ、山を切り開き、道を作る。

そして、日本全土に流通するにたる貨幣を作る。

都市に必ず必要な飲み水を確保する。

そして、徳川の天下を示す、ランドタワーを築く!

分厚い!けど、読める!

『家康、江戸を建てる』、分厚いです……w 単行本で約3センチ強くらい。

あさよるもビビってしまい、「しょ、正月に読もう……」と寝かせておりました。

で、年明け早々読み始めたのですが、これ、スラスラと一気に読める。三が日かけて読もうと思ってたのに、数時間で読み終えちゃいました。

ビビらなくてOKでしたww

歴史小説ですが、登場人物たちは現代の言葉を話していますし、堅苦しい雰囲気もありません。

サクッと楽しく、街づくりができる!

江戸を建てるプロフェッショナルたち

『家康、江戸を建てる』というタイトルですが、江戸を建てるのはその道のプロフェッショナルたちです。

「江戸城を建てたのは誰?」「大工さん!」というやつです。

第一話は、東京湾へ流れ込む川の流れを変えるお話。昔の江戸は一面の湿地帯で、とても人がたくさん住めるようなところではありませんでした。

大規模な土木工事によって、土地を手に入れないと日本一の城下町は作れない!

第二話は、日本の通貨を徳川が乗っ取ってしまおうというお話。精度の高い金の小判を作るプロジェクト。

第三話は、江戸の町に水道を通す。井戸を作っても飲み水が引けない江戸は、大都市になりえない。どこから水を引く?どうやって水を引く?と壮大なお話。

第四話は、江戸城の石垣をつくるお話。ただの石垣、されど石垣。巨石を江戸に運び込む。ただこれだけの話に思えるが、胸アツ展開なのです。

第五話は、いよいよ江戸城の天守を建築するのですが……ここでは秀忠が将軍として立派に振る舞っています。

「江戸を建てる」とは、江戸の街をつくることであり、またきちんと将軍家が代替わりすることです。

んで最後、なんかよく分からない感動で幕を閉じます。「あれ、これなん話だっけ?」って感じでw

地味ぃ~な天下取り、のお話

戦国武将が次の幕府を開く話です。

ですが、派手でドメスティックな“天下取り”の話ではなく、地味に土木工事、建設工事にいそしむお話なんです。

江戸版リアル・マインクラフトを想像すると、なんとワクワクしませんか!

ということで、結構面白かったです。サクッと読めるのも気持ちいい。

戦国武将や江戸時代の大名って、土木工事ばっかりやってるんですよね。そこを全面的に取り上げて、楽し気です。

登場するキャラクターたちも、みなどことなく愛らしいのも良い。

あさよる的には結構好きでした。

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『哲学用語図鑑』|ド忘れ&知ったかぶりから卒業!

こんにちは。先日『ハーバードの人生が変わる東洋哲学』を読んで、自分の無知さを知ったあさよるです。

( ゚д゚)ハッ! これが無知の知……。

東洋人なのに東洋哲学をなんにも知らないんだな……と謎のショックを受けました。そして次に手に取ったのは『哲学用語図鑑』。帯には「21世紀を生き抜くための必修科目」とまで書いてあります。

そうなのか……哲学って、「ビジネスにも交渉にも役立つ」のか……。

哲学用語が飛び交いまくり!(;’∀’)

「哲学」ってなんだかよくわからなくても、意外と哲学ちっくなキーワードは普段の会話で飛び交っています。「フロイト的には~」とか「アドラー先生はねぇ」とかね。

なんとなく「そっすねww」とかヘラッと笑って相づちを打っているけれども、実は内心大焦り。「あれ……それなんだっけ???(;’∀’)(;’∀’)(;’∀’)」

わかってるんですよ、知ってるんです。前に本で調べたのに……wikiで読んだことあるのに……ただ“思い出せない”だけなんです!

これ、あるあるじゃないですか?

かわいいイラストがやたら分かりやすい

『哲学用語図鑑』はその名の通り、(西洋)哲学の用語図鑑。

哲学者簡単なプロフィールと、哲学用語の説明が、ほのぼのかわいいイラストで紹介されます。そう、この『哲学用語図鑑』は、文字よりイラストの面積の方が多い!

昆虫図鑑や植物図鑑を眺めるように、哲学を俯瞰する図鑑。(・∀・)イイネ!!

まさに昆虫図鑑よろしく、索引も充実していることと、イラストがユーモアたっぷりに、その哲学者や哲学用語の特徴や性質が一目瞭然なんです。

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出典:哲学用語図鑑 | 田中正人, 斎藤哲也 |本 | 通販 | Amazon

ね、かわいいでしょ!そして、特徴やポイントがパット見てわかる。なんとなくキャラクターたちの服装や出で立ちも時代に合わせて変わってゆくのが面白いんです。

「図鑑」ですからね、種類がパッと見分けられて、その特徴がザッとつかめる。これは良いなぁ(・∀・)

知ったかぶりからの卒業

『哲学用語図鑑』。A5版で厚さ2.5cmくらい。

表紙も中身も全体的に白が基調の、古代ギリシアの大理石彫刻のようなデザイン。表紙は何気にローマン体で哲学者の名前もズラリと並び、雰囲気出てますw

そう、なんかこの『哲学用語図鑑』、装丁もオシャレなんです。そこも気に入りました。そこそこボリュームがあって値段もそこそこ(1,800円+税)なので、デザインがオシャレってのも大事な事実v

常に携帯するにはちょっと重い&大きいので、据え置き用として。気になったときサッと手に取れる場所に配置して起きたい。

文章量は少なめですから、一から哲学について知りたい方は他の書籍を。『哲学用語図鑑』は、知ってるけど思い出せない時、大まかな流れを掴みたい時なんかに、役立ちます。

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