池田義博

『奇跡のメモ術』|記憶、アイデア、モチベーションをメモで!

『奇跡のメモ術』挿絵イラスト

こんにちは。うっかり者の あさよるです。ぼんやりしているとケアレスミスを連発するタイプなので、何をするにも紙に手順を書き出してから行動しないと、ムダが多すぎて体がもちません。ということで、結構メモ魔ですから、メモ術、手帳術系の本もチェックしています。

今日読んだ『奇跡のメモ術』は、メモを使った記憶術やアイデアの出し方が簡潔に紹介されており、老若男女問わず役立ついい本だと思いました。コンパクトにまとまっているので、子どもの勉強を見ている親御さんにも良いと思います。

メモはこう使う!

「記憶力日本選手権」という大会があるそうで、本書『奇跡のメモ術』の著者の池田義博さんは5度、記憶力選手権で日本一になったそうです。検索すると大和郡山市のサイトがヒットするんだけども、この催しのことなんでしょうか。

面白そうです。著者の池田義博さんは学習塾を経営なさっている方で、塾の教材のアイデアを探していたとき、記憶術に出合ったと紹介されていました。だから本書は、子どもから大人まで幅広く、誰もが使える記憶術やアイデアの出し方が紹介されています。

本の厚さは薄めで、文体もとても読みやすく、内容も簡潔で、よい良い本だなぁと思いました。お子さんの勉強のアシスタントをしている親御さんなんかにも良いんじゃないかと思います。

本書では、大きく3つの話題が扱われています。

  • 記憶術
  • アイデア術
  • メモの効能

記憶術

メモを使った記憶術では、具体的にどのメモ帳やペンがいいかまで紹介されています。また、「記憶術」として、他のものと関連付けたり、似ている名前のものや連想するものと紐づけたり、空間の感覚を使って立体的に記憶を「収納」したりと、いろんな記憶術が紹介されています。

アイデアの出し方

アイデアの出し方は、記憶力ともつながっています。「アイデアは既存の要素と要素の組み合わせ」ですから、まずは頭の中に既存の要素が格納されていることが前提となっています。どんどん頭の中にあらゆる要素を詰め込んでいけるのが人間脳のすごいところです。

そして、ときどき「ひらめき」が起こります。それは既に頭の中に全く別の事柄としてあったものが、あるとき一つのものだと気づく瞬間です。その瞬間のために日々、記憶を詰め込み、アイデアを生むための土壌を耕しています。

また、どうしても「ひらめき」がやってこないときのための、アイデアの出し方も紹介されていました。自分メモ的にここにも書いておきます。

・Substitute(代用)……現状以外に代用できるものはないのか?
・Combine(結合)……他のものと結びつけられないか?
・Adapt(応用)……今あるものを応用できないか?
・Modify(修正)……これをどのように修正および変更できるか?
・Magnify(拡大)……規模を拡大したり、何かを加えたりできないか?
・Put to other uses(別の用途)……今のやり方を別の用途に使えないか?
・Eliminate(削除)……何かカットできるものはないか?
・Reverse(逆)……現状を逆にしたらどうなるか?
・Rearrange(再編成)……今のやり方をよくする再編の仕方はないか?

p.107-108

これらの頭文字をとって「SCAMPER」と呼びます。

メモの効能

最後は「メモの効能」です。メモは単に、その場で忘れないよう要件を控えるだけではなく、上手に使えば役に立ちます。頭の中でなんとなくモヤモヤと考えていることを書き出しましょう。

書き出すべきは「目標」です。目標を書き出したら、その目標に到達するために必要なステップも順番に書いてゆきます。漠然と「なにかしないと」と思っているだけではなく、メモすることで具体的な行動にしましょう。また、モチベーションを維持するためのツールとしてもメモを活用しましょう。目標に向けて記録を取り、自分の取り組みが数値化する方が、モチベーションになります。

例えばダイエット。なんとなく「痩せなきゃ」と思うだけではなく、ダイエットの計画を立てるのが大事ですね、ハイ……(反省)。

また、ネガティブな感情も、紙に書きだすと良いそうです。不安なことをグルグルと考え続けるよりも、書き出して視覚化した方が、不安の量が見た目でわかり、冷静になれるそう。

「かく」ことにも意味がある!

『奇跡のメモ術』挿絵イラスト

本書ではスマホやパソコンを使ったメモではなく、紙にペンというスタイルが紹介されています。それは「かく」という行為そのものにも着目されているからです。本書では「かく」「書く」「描く」「書」と4つの「かく」が取り上げられています。

まず「かく」。意志力には集中力が必要です。この集中力を鍛えるトレーニングとして、利き手と反対の手で「かく」をしてみるという方法が紹介されています。

次いで「描く」は感性を鍛えます。ここでは模写が勧められていました。ただし模写といっても、絵や写真を「上下逆さまにして模写」というもの。たしかに!見る方向を変えると、意外なほど自分が「なにも見ていなかった」と気づくものです。あさよるも絵を描くので、いつもと違った書き方をすると発見と驚きがあります。

「書く」では「プライベートライティング」が紹介されています。プライベートライティングとは、そのとき頭の中にあるものをただ紙にひたすら書いてゆくことです。決して書く手を止めず、文章の論理性なども気にせずただただ書く。この方法では、頭の中に浮かんでは消えてゆくアイデアを捕まえることと、アウトプット能力向上を期待します。

そして最後は「書」。これは書道の「書」です。言わずもがな、書は超集中して字を書きますよね。常に自分にすこし負荷がかかる程度の難易度にチャレンジしましょう。本書では4パーセントほど高い難易度と書かれていました。少し負荷がかかることでフロー状態を作りましょう。

記憶やひらめきはトレーニングできる

本書『奇跡のメモ術』を読んで改めてわかったのは、記憶力やひらめきはトレーニングすることで強化できるということです。歳を取ると「ダジャレ」を言いたくなりますが、あれは頭の中にたくさん言葉や概念がストックされていて、言葉と言葉を取り出して遊んでいるんですよね。だから、語彙の少ない子どもよりも、大人の方がダジャレ力は高い。ライターの先生も、朝から晩までダジャレのオンパレードで、こうやって頭の中で言葉をふにゃふにゃと常に扱っているんだなぁと感心したことがあります。

そのためにもまず、頭の中に知識を詰め込まれていないといけません。スカスカだと遊べないですからね。

記憶力は、大人よりも子どもの方が優れていると感じることがたくさんあります。スポンジのようとは正にそうで、目の前でグングン新しい知識を吸い込んでゆく子どもたちが羨ましく思えます。しかし、知識の量は大人の方が多くて当然ですから、いいアイデアを出せるのは大人の方が得意なんじゃないかと思います。

だから、大人と子どもの両方の特性を持っている人が最強です。子どもの記憶力と、大人のアイデア。最強!

そんで、その二つは、トレーニング次第で能力アップ&維持できるんですから、これは嬉しいことですね。

覚えられない……思い出せない……

あさよる自身、若い頃は一度見聞きしたことは全部記憶できたし、その知識をいつでも取り出せたんですが、30歳前後の頃から「覚えられない」「思い出せない」という事態に陥り、オロオロとしていました。自分にとっては「覚えられない」という事態が生まれて初めての経験ですから、ほんとにオロオロ。そして、過去に覚えていたはずのことが、サッパリ思い出せない。なんだか自分が来た道を忘れてしまって迷子になったような気持ちです。

最近はやっと「覚えられない」「思い出せない」モードに慣れ、「そういうもんだ」とあきらめの境地。

そして、10代20代の頃にやってきたことを、もう一度復習しなおして、自分の知識や歩いてきた道順を確認しなそうと思ってた矢先、出会ったのが本書『奇跡のメモ術』でした。先にも触れたとおり、簡潔で薄い本なんですが、とても励まされました。

あと、今思い出したんだけど、そもそもこのブログ自体が「10代20代の棚卸をする」という目的があって、過去に得た知識を復習し、アップデートかけるために「毎日本を読もう」と目標を置いたんだった。ものすごく初心を思い出しました(`・ω・´)b

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