生産性

ちきりん『自分の時間を取り戻そう』|限られた人生、どう豊かに生きる

こんにちは。結構ケチな あさよるです。

お金は最初からないので無駄遣いする心配はないのですが、“時間”には結構ケチな方じゃないかしら。私生活でも、なにをするにも自分の時給も計算に乗ります。

元々あまり体が丈夫じゃないので、自分の時間がむちゃくちゃ貴重なものに思えます。「お金」と「時間」は同党の価値を感じます。いや、時間をお金で買うこともありますから、時間>お金 かもしれません。

今回、人気ブロガー・ちきりん さんの『自分の時間を取り戻そう』は、まさにそんな「お金」と「時間」のお話。限りあるお金と人生にまつわるお話。

忙しいなら、働く時間を減らす!?

本書『自分の時間を取り戻そう』は“生産性”のお話。著者のちきりんさんも、ブログやTwitterでお話なさってますね。

“生産性”ってなんだ?

 生産性とは「時間やお金など有限で貴重な資源」と「手に入れたいもの=成果」の比率のことです。(中略)「希少資源がどの程度、有効活用されているかという度合い」だと考えてください。
高生産性社会へのシフトとは、「社会全体が、生産性が高まる方向にどんどん動いていく」という意味です。つまり、これから世の中に存在するあらゆる資源は、今までよりはるかに高いレベルで有効活用されるようになります。

p.27-28

冒頭で「生産性」について説明がなされます。が、抽象的でなるほどわからん!ということで、本書『自分の時間を取り戻そう』のページの多くも、生産性の例を挙げることに尽力しています。

ここから あさよるなりに「生産性」について説明してみます。頑張ります……(;’∀’)

例えば、日本では農業をするにも、土地の広さは限られています。土地の面積は一定ですから、収穫を上げるには「生産性」を上げるしかありません。最新の農機具を導入したり、最新のバイオテクノロジーを取り入れ、品質の高い作物を作ろうと思いますね。

あるいは工場のラインは「生産性」の極み!今や巨大なラインはコンピュータが働き管理し、人間は必要最小限の人員です。スペースも限られていますから、すべての同線が考えつくされています。

「生産性」って真新しいことではなくって、私たちの身近でもすでに起こってることです。この「生産性」が、今後、加速度をつけてもっともっと多くの分野で求められるというお話。

例えば、“マイホーム”は買って住むだけでは、生産性は低いままです。これも農地と同じように、限られた敷地で生産性を上げたいですよね。

『自分の時間をとり戻そう』では既にあるサービスの例として、Ubre(ウーバー)、Airbnb(エアビーアンドビー)が紹介されていました。

 一番わかりやすい例は、個人が自分の空き時間に自家用車で乗客を運び、乗車賃を稼ぐUber(ウーバー)のようなサービスや、個人が空き部屋や空き家を宿泊場所として貸し出すAirbnb(エアビーアンドビー)といったサービスの広がりです。

p.29

自家用車を使っていない“空き時間”を利用してしまおう。空き家や空き部屋を使おう。

自分の持ち物がヒマしている時間に着目し、生産性を上げようというワケ。

他にも、お店の閉店時間をほかの人に貸し出し、シェアすることができるかもしれません。実際に、場所を他の人と一緒に使うシェアスペースやコワーキングスペースも広まっていますね。

すでに今持っている、眠っている資産の「生産性」に着目しましょう。

( ´∀`)bグッ!

具体的に、なにすりゃいいの!?

さて、『自分の時間を取り戻そう』を読んでいると、「生産性」がいかに大事なのか身につまされます。自分自身の生産性を上げてかなきゃ、今後、今より生産性が重視される時代が到来したとき置いていかれてしまいます。

じゃあそのために……どおすりゃいいのさぁっ!?><

『自分の時間をとり戻そう』では、“考え方”や“ヒント”は散りばめられているのですが、ズバリこれ!という答えは提示されていません。

自分の資産なんだから、自分で生産性を上げよってか。というか、未来のことなんて誰も分かりません。新しいWEBサービスも次から次へ登場しますから、不確定要素が多くて見通しはつかないのが本音かな。

ただ、今後これまで以上に「生産性」が求められる時代が来るだろうというのは、予想されているんですね。

極端な話に思えますが、ベーシックインカムに関するこんな話題が収録されていました。社会には、生産性の高い人もいれば低い人もいます。もっと働きたい人もいれば、働きたくない人もいます。ベーシックインカムは、生産性の低い人や働きたくない人、社会の足を引っ張る人に、「それでどうにかやってください」ってお金を渡してしまう。すると多くの人が退場し、市場には生産性が高く働きたい人だけが残され、思う存分働ける社会がやってきます。生産性の低い人でさえも雇っているだけでコストがかかりますから、ベーシックインカムでお金を渡しちゃう方が社会全体の得じゃね?という考えです。

自分が、生産性の低いままで構わない人もいるでしょう。しかし、生産性を今より高めたい人もいるはずです。

本書は、ちきりんさんの著書『マーケット感覚を身につけよう』の続編的存在のようです。こっちは未読ですから、読んでみたいなぁと思います。

社会はどんどん変わってゆく

イケダハヤトさんの『年収150万円で僕らは自由に生きていく』を思い出しました。ざっくり言うと、今後ますます多くの人の所得が少なくなってゆきます。少ないお金で生きてゆく術を身につけないといけません。

高度成長期の頃は、煩わしい手間や人間関係を「お金」で清算してきました。来る時代は反対に、手間や人間関係を駆使して生きる術が必要ですね。

『年収150万円で僕らは自由に生きていく』|「少ないお金でもなんとかなる」に

イケダハヤトさんの話って、サラッと聞くと社会が前の時代のものに戻ってしまうように感じてしまいます。が、そんなわけはありません。社会はどんどん変化して、前へ前へ進んでいるんですから、過去に戻ることはできないのです。

この『年収150万円で僕らは自由に生きていく』でも、言及されている話って「生産性」のことなのかな?と思い至りました。

手元のお金の額は少ないかもしれないけれど、自分の持っている人脈やアイデア、資産のすべてを最大限に利用する。「お金がないから不幸せ」じゃない。お金は少なくても豊かな生き方をする。……これも「生産性」の話ですよね?

ちきりんさんのお話も、イケダハヤトさんのお話も、どちらも「社会は変わってゆく」ということが大前提です。我々の持っている価値観も、人生観も、幸不幸も、時代によって変化してゆきます。

突拍子もないお話に“今は”思えることも、案外ちょっと先の未来では常識だったりするのかもしれません。

20年前と、20年後の世界

20年前……1997年のあの頃、今の2017年の現状が予想できたでしょうか。ケータイが広く普及し始めようかという頃ですね。まさか、さらに暗黒の00年代が始まるだなんて。アメリカ本土、しかもマンハッタンで大規模テロが起こるだなんて。大災害が起き、原発事故が実際に日本で起きようなんて。

たった20年のあいだにも、社会は何度も何度も転がり揺さぶられ、我々の価値観や世界観、倫理観さえもダイナミックに変化しています。

さて、これから20年後を想像できますでしょうか。「……なにごともなく」は“願望”ですが、とてもとても、そんな未来のことなんて考えられません。それは20年前に、現在の様子を想像できなかったのと同じです。

人生には限りがある

「生産性を上げましょう」と言われても、これだけではピンときません。「新しい働き方をしよう」と言われても、うーん、それはどんな?と悩んでしまいます。

「自分の時間をとり戻そう」という指針は、ちょっと目指すべき方向が分かるような気がします。自分の人生の時間には価値があります。ムダな時間を過ごすということは、ムダな人生を過ごすことになってしまいます。

「人生には限りがある」。これは、土地の広さに限りがあるのと同じです。限られた時間の中で、最大限の成果を生むためには「生産性」が欠かせません。

人生の残りの時間をどう過ごすのも自分の勝手ですが、より有意義に、より豊かに生きるための「生産性」のお話です。

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