産業研究

『大人の語彙力ノート』|齋藤孝式・社会人らしい〈言い換え〉辞典

こんにちは。あさよるです。タイトルを見て気になっていた本を手に取ると、齋藤孝さんの本である確率がとても高い気がしますw 『大人の語彙力ノート』、気になるじゃないですか。さすが。本書は、たった一言ポロっと使うだけで、印象がガラリと変わっちゃうような言葉を紹介する趣です。基本は、いつも使っている表現を別のものに〈言い換え〉るだけ。

そして、暗に「社会人ならこれくらい、使えるよね……?チラッ」みたいなノリもあるから恐ろしい。あさよるは、どの言葉も「知っている」けれども「使えないなあ~」というものばかりでした。反省。

語彙力、上げます(`・ω・´)b

スマートに〈言い換え〉辞典

本書『大人の語彙力ノート』は、より適切な言葉へ〈言い換え〉方を紹介する本です。たとえば、「なるほど」を「おっりゃる通りです」に言い換えましょう、ってな具合。確かに「なるほどなるほど」って言う人いますね。相手との関係性や話の内容によっては適切ではないので、言い換えましょう。

「すごい」「超」「かわいい」「ちょっと」を連発している時の自分、語彙力のなさを痛感します(苦笑)。また「思う」の連発もよく耳にします。「これから○○しようと思います。△△してもらえたらと思います」と話しの中で「思います思います」ってやつ。「これから○○いたします。△△なさってください」でええんちゃうか!?と内心ツッコんでします。はい、もちろん、あさよるも「思います思います」を連発してると思います。

スマートに話したいものです。丁寧に話しているつもりが、そのせいでおかしな言葉遣いになったり、逆に失礼な言い方をしてることもあります。あさよるの場合「取り繕わず素直な言葉を使おう」と心に決めてまいりましたが、しかしいい年して恥ずかしくないモノ言いもできるようになっていたい。

本書『大人の語彙力ノート』は、「大人ならこれくらいの語彙力あって当然でしょ」って最低ラインを示すものです。学生や新社会人の方はぜひ、ご自身の社会人としての語彙力レべルをチェックしてみてください。また、すでに社会人経験の長い方も、意外と間違った使い方してるから言葉は怖い。念のための確認を。

書き言葉・話し言葉の入門書

本書『大人の語彙力ノート』では、よく使う言い回しの〈言い換え〉が多数紹介されていますが、ざっと見ていると書き言葉と話し言葉が混在している印象です。声に出して言うと堅苦しすぎるかな?と思われるワードもちらほら。しかし、畏まったご挨拶も涼しい顔でこなすからこその社会人。これくらいの言葉が咄嗟に飛び出すものなのか!?

第7章の〈「訪問・宴会・手紙で使える」語彙力カード〉で初回されている言い換え例は、リアルで使ったことない言葉ばっかだぞ!? ちなみにこんな→「いただきだちで恐縮ですが」「おもたせで失礼ですが」「卒爾ながら」「ご厚情、痛み入ります「あらあらかしこ」

あさよるのことは置いといて……(;’∀’)> しかし、「社会人ならこれくらい使えるよね?」ってレベルなんだろうと想像しますので、社会人歴が長い人にとっては「レベルが低くて物足りない」というのが正直なところじゃないでしょうか。想定する読者としては、学生向けかな?

気のきいたブログエントリーをw

ブログを毎日書いていると、結構自分の語彙力にヘコみます。同じ言い回しばっか使ってたり、気の利いたこと書けませんからね……。んで、話し言葉はもっとめちゃめちゃです。喋りながら自分で何言ってるのかわからないなんてことザラだし……。凹むなあ。

本書『大人の語彙力ノート』は、ブロガーの強い味方になるでしょう。他の言葉への〈言い換え〉例が載っているし、〈言い換え〉た言葉のニュアンスや使うシーンも紹介されています。くれぐれも、他人の言葉遣いの揚げ足取りに使わないように(苦笑)。

これでちょっと、真面目っぽい、頭よさそうな記事が書けるようになるといいのになあ。

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『誰がアパレルを殺すのか』|「欲しい服がない」の正体

『誰がアパレルを殺すのか』挿絵イラスト

こんにちは。服がない あさよるです。年明けに張り切って春用の服を買ったのですが、なかなか袖を通す気候になりません。春用ワンピースにあわせて、ブーツとジャケットと帽子も買ったのに~( ノД`)

あさよるネットを熟読してくださっている方がこの世に居ればご存知かもしれませんが、オシャレを知らないあさよるは、最近、洋服とかお化粧とか、そういう色気づいた事柄を勉強中です。化粧品を理解するのに化学の勉強をしていたのですが、アパレルを知るには素材や流通のことも勉強しなきゃなあと思っています。そこで、目についたのは『誰がアパレルを殺すのか』という、なんともショックなタイトル。なに?アパレルって殺されそうなの!? なにも知らぬ あさよるは、素直に手に取りページをめくり始めるのでした。

アパレル業界の“無自覚な自殺”

本書『誰がアパレルを殺すのか』というショッキングなタイトルは、〈沈みゆく船〉であるアパレル業界にとどめを刺す存在は誰だろうかと問いかけています。アパレル業界の衰退は、景気が悪いからでも、インターネットが主流になったから顧客が流れたからでもなく、本書では“無自覚な自殺”をしていると結んでいます。

本書では、国内の糸・生地のメーカー、染色・縫製業者から、小社・メーカー、アパレル企業・卸売業者、そして百貨店・ショッピングセンター等の小売店まで、アパレル産業に携わる川上から川下までを俯瞰して取材されています。そこで見えてくるのは、川上・川中・川下の完全な分断と、企画を丸投げしてしまうメーカーや、無計画に中国工場を移してしまう、上辺だけトレンドを追ってしまう体制などが指摘されています。

日本のアパレル業界は、戦前に花開き、戦後の好景気に胡坐をかいたまま90年代を迎えます。バブル崩壊後の90年代は、洋服は「どのブランドか」よりも「どう着こなすか」にトレンドはシフトしてゆきますが、アパレル業界は新たなブランドを乱立させました。そして、グローバルな時代の到来により、外国からアパレル業界への参入もありました。現在ではインターネットで服を買うことに我々は抵抗がありません。だからといって、安易にインターネットショッピングに手を出すも、惨敗しているのが、現在のアパレル業界です。

〈お客様〉不在

本書では現在のアパレル業界の状況と、これまでの変遷が2章にわたり紹介されているのですが、驚くのは「お客様」がどこにもいないことです。消費者に提案すべきスタイルや、お客様が何を求めているか等の視点ではなく、「ユニクロが」「ZARAが」「ZOZOTOWNが」と、同業者やデパートや小売店、卸の事情ばかりが並びます。

これが“無自覚な自殺”の所以です。

「景気が悪いから」「円高/安だから」「消費が落ち込んでいるから」ではないのです。

消費者は〈なにか〉を望んでいるのかもしれませんが、アパレル業界が消費者を見ていないので、我々はいつまでも満たされません。

躍進する企業もある

アパレル業界が苦戦する中、反対に売り上げを伸ばしている企業もあります。例えば、「nutte」は、縫製職人とオーダーメイドを望む消費者をマッチングするインターネットサービスです。本書では、加齢で背中が丸まってしまった母親が、結婚式に出席するためのドレスを受注した事例が紹介されています。既製品では体に合わず、要介護なので、脱ぎ気がしやすく、見た目にも華やかなドレスが提案されました。

「メルカリ」を利用なさっている方は多いでしょう(あさよるも、めっちゃ使ってますw)。「メルカリ」は〈フリマアプリ〉と呼ばれる、フリーマーケットのように誰もが物品を出品できるサービスです。値付けは出品者が行います。ヤフオク!一人勝ちだった市場に、ヤフオク!からオークション機能を取り払った「メルカリ」が席巻しました。「メルカリ」の特徴は、物を多くの人たちが「シェアしている」感覚に近いことです。着れなくなった子ども服が、人から人へ譲られていきます。同じ商品がなんどもメルカリでやりとりされていくのです。そして、その売上金で、別の〈お古〉を買うのです。

限りなく受注生産に近づけロスを出さず、セールを行わないことで、低価格で商品の提供を努力する企業もあります。

既存のアパレル業界は“無自覚な自殺”をしようとしている最中、従来のしがらみや概念を持たず、新しいサービスとしてアパレル業界に参入してくる企業もあります。そして、そこで成果を出している人たちがいることも、忘れてはなりません。

競合は他のブランドじゃない

アパレル業界は、慢性的な人材不足を抱えているそうです。それは、小売店に立つ店員です。かつて、ショップ店員は流行の先端であり、若者の憧れの存在でした。しかし現在では、アパレルのショップ店員は「ブラック」だと認知され、避けられる職種になっています。実際に、過酷な業務であるにもかかわらず、アパレルの正社員の平均年収は、全国平均に届いていません。また、ブランドの洋服を購入し試着して出勤するため、収入のほとんどが衣装代になることもあるそうです。

そして、アパレルブランドには設定する年齢層があり、その年齢を過ぎると、同じブランドで働き続けられません。そこから、内勤や買い付けなどの裏方業に回るしくみもなく、多くのアパレル店員は「使い捨て」が慣例だそうです。また、資格や能力によって昇給する仕組みもないため、多くのスタッフに活気やモチベーションが保てません。業界のしがらみ・慣例で、店舗に立つスタッフたちの待遇や状況により、〈お客様〉の存在はなくなっています。

アパレル業界は、まずは優秀な人材を集めなければなりません。それは、隣のアパレルブランドを視察することではなく、ベンチャーや、IT企業や、新進気鋭の業界から、生え抜きを探し出さねばならないのです。にも拘わらず、アパレルブランドは、他のブランドとの差別化や、世界の他のアパレル企業ばかりを気にしていると指摘しています。

「欲しい服がない」

『誰がアパレルを殺すのか』挿絵イラスト

本書『誰がアパレルを殺すのか』では、「欲しい服がない」という消費者の本音に触れられています。そう、欲しい服、買いたい服がどこにも売られていない! 今、フリーサイズで、袖付けの位置が低いダボダボの服ばっかり売ってて、どのブランドも似たりよったりで困っていました。あさよるは、自分のサイズで、肩の位置が合った服が欲しいのに。この冬は「オーソトックスな型紙のピーコートが欲しい」と探し回りましたが、なかなか見つからず難儀をしました(;’∀’)

そしていい加減「欲しい服がない」のは仕方がないとして、「自分で服を作ろう」と、夜な夜なPinterestで洋服のシルエットを考えたり、型紙探しを始めています……。本書の「欲しい服がない」という指摘を見て初めて、あさよるが困っていることの意味を理解しました。そうか、ホントに、わたしたちが着たい服は売られていないのか。

そして、先ほども紹介した「nutte」というサービスを知り「プロの人にオーダーメイドしてもらいたい!」なあと思いました。値段もオーダーメイドにしては手ごろみたいだし。

みなさんも、アパレル関係で感じる「違和感」があるなら、本書に当たってみると、ちょっと理解が深まるかも。

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『営業マンは「お願い」するな!』|幸福を売ってあげるために

こんにちは。毎日本を読んでいる あさよるです。毎日ジャンルもこだわらずに読んでいると、くだらない本もあれば、ガチな本にも出会います。今回、ガチです。これガチ。『営業マンは「お願い」するな!』は、これ、モノホンじゃないだろうか! 多分、この本に書いてあることを、書いてある通りにやれば、それなりの……いや、かなり成果が上がるんじゃないだろうかと思う。あさよる今、営業やってないのが残念なくらい。

念のために言っておくと、評価の高いビジネス書って、書いてあることを書いてある通りにやれば、それなりに成果が上がります。しかし、多くの人は読むだけでやらないから成果がないのです。それを踏まえたうえで、『営業マンは「お願い」するな!』は恐ろしい本だわ。こんなの、全営業マンが実践された日にゃ……、うーん、意外と、きちんと正しく物を売ってくれるのは、消費者としても嬉しいことかもしれないけど……。

営業は、売ってあげる

本書のタイトル『営業マンは「お願い」するな!』は、営業は「買ってもらう」のではなく、商品を「売ってあげる」のだ、という説明に集約されます。この商品を買うとお客様は幸福になる。営業マンはお客様に幸せを「売ってあげている」。だから、だらだらと長い商品説明や、わざわざデメリットを提示するのは蛇足なのです。大事なのは「売ってあげる」こと。そして、お客様に一刻も早く幸せになってもらうこと。これ!これに尽きる!

相手のために売ってあげる

お客様の時間を奪って営業をかけた限りは、何が何でも商品を売ってあげねばなりません。なぜなら、売らなければ、お客様の時間を無駄に使ったことになるからです。お客様の貴重な時間を無駄にしないためにも、売って差し上げます。お客様はいろんな理由をつけて断ろうとしますが、そこで断らせてはいけない。なにがなんでも「売ってあげる」のです。

「いらない」はいらないわけではない

お客様はなにかにつけて「いらない」と拒否しますが、本当にいらないわけではないそうです。お客は断れるから、断っているだけです。だから、断らなくてよいようにガイドしてやれば、断らなくても良くなります。一刻も早く売ってあげて、お客を幸福にしましょう。

そのためのスキルとして、インターフォン越しの会話のコツや、玄関先では座り込んで、家の中に上がり込んで、営業をします。断り文句はあくまでそう言ってるだけですから、心の隙間にスルっと入り込みましょう。例えば玄関先のお花や絵を褒めたり、ペットや子どもに注目するのはテッパンです。インターフォンは壊れたものとすれば、お客は玄関を開けて出てきます。

こりゃ買っちゃうかもな(;’∀’)

仏教用語で「方便」という言葉がありますが、本書『営業マンは「お願い」するな!』のセールストークはまさに「方便」のですね。買えば幸せになれるから、とりあえず買いなさい、と。正直、こんな営業さんがうちに来たら嫌だなぁ。だって、きっと乗せられて買っちゃうだろうから。この人の担当に当たったのが運の尽きですね。

一方で、商品が悪いものでないかぎり、営業マンの言いなりに買い物できればどんなに楽かとも思います。こんなに情報過多の時代、商品の良し悪し口コミを参照し、検討を検討を重ねるのは、正直しんどい。インターネットを使えば世界中の商品を買えてしまいます。だからこそ、何を買えば良いのか決断を迫られ続けてクタクタです。

玄関先まで来てくれて、悪くない商品をそこそこの値段で売ってくれるなら、それでいい気もする。意外と、ネット社会の今だからこそ、『営業マンは「お願い」するな!』の営業スタイルは需要があるのかも!?

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『喫茶とインテリア WEST』|待ち合わせは関西の喫茶店で

『喫茶とインテリア WEST』挿絵イラスト

こんにちは。喫茶店のコーヒーが好きな あさよるです。「カフェ」じゃないんです、「喫茶」なんです。このへんの趣味が合う人とは一緒にいるとお店選びが楽ちんです。ゆったりとした空間に、良い調度品。良い椅子に良いテーブル。良い食器に、素朴だけど絶対おいしいメニュー。完ペキ。

さて『喫茶とインテリアWEST』という書物を見つけてしまいました。〈WEST〉とあるように、関西の良い喫茶店と、そのこだわりのインテリアの写真集です。

関西レトロ空間へ

本書『喫茶とインテリアWEST』は関西のレトロな喫茶店の写真集です。カラー写真が豊富、文字少な目。しかし最低限のデータは網羅。よく、大阪のレトロ喫茶店を紹介する特集を目にしますが、本書では大阪のみならず、京都、和歌山、兵庫の喫茶店も掲載されています。

もうね、このレトロ喫茶、レトロビルの良さは「写真で見てください」いや「実際に目で見て楽しんでください」というのが全てなのですが、いいんですよ!

磨きあげられた床はペタペタしてないし、椅子は座り心地のよい椅子で、クッションもキチンと仕立てられているんです。で、それらが毎日磨きあげられていることは、調度品の角が丸まって有機的なラインからわかります。カップもソーサも、普通に「良い」のです。すべての要素の平均点が異常に高いんですよね。建物自体も古くて、レトロビルとして愛されている建物も多数。今のビルにはないような装飾や、シャンデリアや大理石や、愛ではじめるとキリがないという。

しかもこんな喫茶店が、「日常」の中にあるのがすごくいい。非日常じゃない、特別じゃないんです。本書で紹介されている喫茶店は関西でも有名なお店ばかりですが、こんなお店がゴロゴロあるのが楽しいところ。

喫茶店が多い理由

ここから、あさよる的な勝手な独り言です。大阪の街にはやたらと喫茶店が乱立しています。しかもどこもそこそこ流行っています。大阪人は、喫茶店で待ち合わせをして、外に出ると「とりあえず喫茶店にでも行こう」と再び喫茶店に入り長話をして、その後、フラッとまた別の喫茶店に入ったりします。喫茶店のハシゴは当たり前だし、一日に複数回同じお店に入ることもあります。

それはなぜか? あさよるの個人的見解ですが、大阪の街は極度に「広場」がないんですよね。東京へ行って驚くのは、至る所に公園があるコトと、駅前や町中になにもない「広場」があることです。だだっ広い空間がデーンとある感じ、大阪にあんまりないかも?

だから、待ち合わせをするにも、立ち話をするにも「とりあえず建物の中へ入ろう」となるんですね。今は、川沿いのスペースが整備されていますが「待ち合わせ場所」になるんでしょうかね。喫茶店が小さなランドマークになっている街なんじゃないかと思います。

関西人には喫茶店の話題を

ここではあえて「関西人たるもの気に入りの喫茶店がある」と断言しましょう。いや、これは言いすぎか? いやいや、みんなお気に入りがあるよね。関西人として、もう「お好み焼き」も「串カツ」も「お笑い」の話題も辟易しているので(大阪人としてかな)、喫茶店の話題でも振ってくれると、ホッとすると思いますw できれば喫茶店でお茶でもしながらね。

ともかく、喫茶メニューのおいしさって家では作れないよね。

『喫茶とインテリア WEST』挿絵イラスト

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『「死」と向き合う「おくりびと」たち』|葬儀にまつわる死者のこと遺族のこと

こんにちは。実は「おくりびと」の仕事に就きたいと微かに考えていた あさよるです。映画『おくりびと』の影響で「おくりびと」志望の人が増えたそうです。結局全然違うことしていますが、未だに気になるようで『「死」と向き合う「おくりびと」たち』も、目にしてすぐ「読みたい」と思いました。

あさよるが想像している「おくりびと」も紹介されていますが、全く知らない仕事も紹介されており、最新の葬儀にまつわるあれこれを知るにも良い本です。また、自分の来し方行く末を考えずにはいられない本でもあり、何重にも意味のある本でした。

様々な「おくりびと」の仕事

映画『おくりびと』がヒットしたことで、葬儀に係る仕事が注目されるようになったそうです。もちろん、映画になるずっと前からある業界ですが、あまり表に出ない職業でしたが、映画の影響でこの業界を志望する人もいるそうです。

本書で紹介される葬儀に係る仕事は多種多様です。みなさんも知っている職業から、知らない職業もあると思います。

  • エンバーマー

まず、エンバーマーという、遺体を修復し生前の状態に近づける仕事。アメリカではメジャーな方法らしく、日本では資格も必要でまだ多くはない。遺体の損傷部や病巣を取り除き、血管に薬品を送り込み遺体の防腐をするそうです。従来の納棺士よりも、より遺体の修復が可能だそう。エンバーマーへのインタビューと共に、エンバーマー養成の学校へも取材がなされています。

  • 納棺士

次いで納棺士は、従来の「葬儀屋」と呼ばれる「おくりびと」の仕事です。映画のように華麗に遺体をきれいにすることもあれば、淡々とやることもあるそう。遺体をきれいにし、髪を整え化粧をし、死に装束に着替えさせます。「湯かん」を扱う業者も紹介され、単に遺体の状態を整えるだけでなく、宗教的な作法も含まれているように思いました。

  • 葬祭ディレクター

そして葬儀を取り仕切る葬祭ディレクター。近年では葬儀の形も様々で、簡略化したり、家族葬にしたりと、選択肢が増えています。遺族にとって必要な葬儀の形を提案します。

  • 遺品整理人

遺品整理人は、亡くなった人の荷物を片づける仕事。特に孤独死した世帯の整理は壮絶。都会であるほどすぐ側に人がいるのに、誰も通報せずに放置されることも多く、また大家と遺族が揉めることもあるそう。遺品整理人が近所や大家の間に入る様子も紹介されていました。若い人の孤独死は餓死が多いというのも、ゾッとした。

  • 火葬場職員

火葬場職員が、遺体を火葬する様子は、とても繊細な仕事をしてくれてるんだなぁと感心しました。少しでもきれいに骨の形が残るように手動で調整します。

  • お墓ディレクター

お墓ディレクターという職業もあるそうで、条件に合う墓地を選んだり、墓の引っ越し等、相談してくれます。

  • グリーフサポートバディ

グリーフとは悲しみ、苦悩という意味で、強い悲しみの中にいる遺族をサポートする仕事です。普段は気丈に振る舞っていたり、家族の前では涙を見せない人のなかにも、深い悲しみを抱いている人がいます。日本ではまだなじみのない仕事ですが、必要な役割です。

職業としての「おくりびと」

本書『「死」と向き合う「おくりびと」たち』では、おくりびとたちへのインタビューもなされているのですが、どの方も謙虚で、淡々と業務を語り、そしてご自身の職業の意義をきちんと理解してらっしゃる様子が印象的です。「死」を扱う仕事だけに、あまり普段は表立って話題にならない職業ですが、必ずなくてはならない職業です。

表舞台には立たないけれども、とてもカッコいい職業でもあります。本書では、最新の技術や伝統的な作法を踏まえつつ、遺族や亡くなった人を想い、最上のサービスを尽くしている様子が、まじプロフェショナルで超カッコいい。

実は……とここから自分語りですが、あさよるも昔、火葬場の職員募集の求人を見て応募しようと履歴書を書いていたところ、母に「あんたは向いてない」と止められました。向いてない理由は一つ「真面目な顔ができないから」という。父も同じ理由で祖母に止められたそうですw

飼い猫が死んだときも、火葬場でスーツ着て真面目に応対してくれる職員がカッコよかったのだ~。という、個人的に〈すごい職業〉の一つだった「おくりびと」の仕事が、こうやって書物で知るとなおさら「すごいなぁ」と憧憬。

弔いとは、やっぱり死者のためにあるのかも……

よく、葬儀は生きている人のためにやるもんだなんて言いますが、本書を読むと「やっぱり葬儀って死んだ人のためなのかもな」と感じました。おくりびとたちはみんな、もちろん遺族への思いやりもあるものの、やはり亡くなった人へ心づくしのもてなしをしているように思えました。

おくりびとたちが死者に対し大切に特別に接するからこそ、遺族たちも心の持っていきようが生まれているような。納棺士が、死に装束や湯かんをする仕事は、宗教色もあり、儀式としての弔いなんだなぁと感じ入る。

孤独死した人の部屋の片づけは、肉親でもできない仕事を引き受け、整理をしながら大事な書類やお金、遺言など残されていないかも探すそうで、「その人がどう生きたか」をまざまざと見る仕事です。ご近所や大家や遺族のゴタゴタにも見舞われるそうだから、いろんな意味での〈人間模様〉に直面します。

「おくりびと」のプロフェショナルな仕事ぶりを通じて、人の生き死にを見て、自分の〈この身〉の行く末も少し気になります。

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『新・観光立国論』|世界のVIP・富裕層を「お客様」に

こんにちは。お・も・て・な・しという言葉を聞いてから、「そうか、おもてなしなのか」と英語の勉強を始めたり、実はコッソリやっている あさよるです。今、Airbnbというのも流行っているらしいし、あさよるも観光業なんてやるのかしらなんて考えております。ブログは、どこでも書けるしね。

日本が観光立国になるべき理由

まず、GDPは人口によって決まると定義がなされています。国内の人口が増えれば生産量も増え、人口が減れば生産量も減る。当然前と言われれば当然に思います。そして、現在日本の人口は減り始めている。GDPもこれから減少するでしょう(本書では「大幅に減るわけではない」と予想されています)。

GDPを維持するため、働き方を変えたり、女性の社会進出を押し進めようとの動きがあります。日本では既に若年層ほど男女同じように働いています。しかし、女性は所得が低いことが多く、そもそも女性している仕事を変えて、貢献度合いを高める必要があると提言されています。日本のGDP維持のために、女性の給与を上げ、仕事の中身を変えてゆく必要がありそうです。

生産性について著者のアトキンソンさんが鼎談なさっている記事がありました。

国内の生産性を上げる。そして、さらにやるべきことが「短期移民」。GDPの9%を外国人観光客から収入を得て、「観光立国」になるという方法が示されています。9%というのは、国連世界観光機関の報告に照らしています。

観光立国・4つの要素

「観光立国」には4つの条件が必要不可欠だと言われています。それは「気候」「自然」「文化」「食事」です。パッと見ても、この4条件すべてを日本は充たしていることがわかります。そう、日本は観光立国としてのポテンシャルを元々持っている。……なのに、イマイチ世界から観光客を呼べていない。

日本は北海道から沖縄まで地域によって気候が全く違います。日本は、スキーと海水浴を同時にできる国なんです。もちろん、そこでは多種多様な動物、植物、虫たちが生きています。我々にとって当たり前の環境ですが、これも観光資源なんですね。

また、観光にお金を使う富裕層はヨーロッパとオーストラリアに多く、彼らから見ると東洋の日本は興味ある対象のようです。また、日本は古い時代の伝統が残っている稀な国です。普通は、新しい権力者が現れると全時代ものは破壊されるのですが、日本では新しい社会でも古いものが生き残っているのです。日本の「歴史」とはハリボテの観光地ではなく、文化そのものが観光資源になりうるということですね。そして、外国人観光客が求めているのは、オタク文化だけでもないし、ショッピングだけでもないのです。

観光客と言っても目的やスタイルは様々です。観光バスに乗り込んで観光地をガーッと回る人もおれば、バックパッカーもいて、そして世界の富裕層が超リッチな観光をします。それぞれのニーズに応えることが大事であり、今の日本はそれは全くできていません。

「お・も・て・な・し」の現状

観光地に求めるもの・居住地に求めるもの

日本人の自国自慢は結構なことですが、それが「外国人観光客から見て」魅力的なのかを考えないといけません。

一般財団法人経済広報センターが「東京オリンピック・パラリンピックを契機とした観光立国に関する意識報告書」を公表しました。(中略)日本のどのようなところを世界にアピールしたいかを聞いたところ、「日本人のマナーや気配りのすばらしさ」が72%ともっとも高く、ついで「日本の食文化、おいしい食べ物」(68%)、「治安のよさ」(55%)、「洗練された日本のサービス」(50%)との回答が寄せられました。

p.81

「日本人のマナーや気配りのすばらしさ」「日本の食文化、おいしい食べ物」「治安のよさ」「洗練された日本のサービス」。これらの要素は、残念ながら外国人観光客へアピールには的外れです。本書では一つずつ丁寧に解説されています。

簡単に言っちゃうと、「日本人のマナーや気配りのすばらしさ」とは、「日本人以外はマナーが悪い、気配りがない」と宣言しちゃっているようなもの。外国人観光客の「お客様」にとっては気分が悪いし、それぞれの国のマナー、気配りがあるものです。日本だけが特別とは言えません。また、日本人同士のマナーや気配りは、外国人には伝わらないことがあります。「日本ローカルのマナー・気配り」と「世界のスタンダードなマナー・気配り」があるってことですね。

「日本の食文化、おいしい食べ物」というのも、これも〈日本人にとって〉おいしい物はたくさんありますが、食文化が全く違う外国人観光客にとって、どれくらいおいしく食べて貰えるのかは再考の必要があるべきです。また、箸を使う文化も悩ましいようで、「西洋人=箸を使えない」とスプーンを出すのも変ですし(日本人だって、ヨーロッパ旅行中レストランで「どうせフォークとナイフを使えないだろう」と先回りで何らかの対応をされると、ちょっとムッとするカモ)、だかと言って、はやり異文化の食事は食べにくい。お客様をどう「おもてなし」するのかという課題ですね。

「治安のよさ」、これも意外と観光の動機にはならない。確かに日本人も「日本は世界一治安がいい」なんて言いながら、治安の悪い外国へ海外旅行へ行きますからねw 治安は良いに越したことはないだろうけど、ン十万という旅費を払って体験したいののは、例えば「ピラミッドが見たい」とか、特別な経験なんですよね。「治安がいいから来てください」「ほら、自販機も道にいっぱい並んでるでしょ」って、それを見にわざわざ高い旅費を出してくる人は少数なのです。

「洗練された日本のサービス」も、先ほどのマナー・気配りに通じますね。あと、日本は外国人からみると決してサービスの良い国ではないそうです。「おもてなしは無料」というのは、チップを払わなくても良いサービスを受けられますよってアピールです。が、チップ文化の地域に住んでいる人からすれば、日本のチップなし文化はすごくサービスが悪く感じられるそうです。日本では予め〈チップ上乗せの価格〉を請求している。すなわち、チップの額を客が決めずにサービス提供者側が決めているんですよね。また、日本の「なんでも平等」「なんでも順番」の文化も、チップ文化とは相いれません。

日本の〈特別じゃないトコロ〉も知る

日本人が「日本らしさ」と感じていることも、意外とありふれていることもあります。例えば、日本人は外国の宗教も柔軟に受け入れるという主張も、実は世界でも珍しくありません。例えを一つ。アジアで生まれたキリスト教は、ヨーロッパへ広まり、ヨーロッパの文化と交じり合って存在しています。

日本の文化が良い/悪いの話ではなく、世界中に違った文化や歴史背景を持った人たちがいます。彼らにとって、日本へ行きたい、旅行がしたいって思ってもらわないと「観光立国」にはなれません。そのためには、日本の持っている素晴らしい特性も知る必要がありますが、同時に、世界の他の国と似ているところも知っておかないといけないんですね。

「世界の富裕層」にアピールせよ!

日本が観光立国になるために、一番難しそうに感じたのは、世界の富裕層を「お客様」として捉え、アピールすることです。これは「VIPは特別席に通す」とか「並ばなくてもサービスが受けられる」とか〈特別扱い〉をするってことです。

たぶん、商売人というのはプロフェッショナルですから、いざVIPを持て成すサービスがメジャーになればどんどん変わってゆくんじゃないかと思いました。で、肝心なのは、国や自治体、鉄道会社などのインフラを整備する側です。京都の観光地のアクセスは万全とは言えません。日本国内は広く大きく、新幹線で移動を重ねるには高額です。東京から東北へ、関西へ、出雲へと、あっちこっちへ移動してもらうには、莫大な金額になっちゃいますね。

また、ホテルも充実しているとは言えない。外国人観光客が宿泊しているホテルはビジネスホテルです。これまでホテルも国内のビジネスマンを対象にしていれば良かったのでしょうが、今後は富裕層を受け入れられるサービスを用意しないといけません。

「観光立国におれはなる!」って一人で決意してもどうしようもなくって、ほんとに国をあげて取り組まないといけないんだと思いました。そして現在はまだ、適切な共通認識を持っておらず、足並みも揃っていないのかなぁという感じ。

日本人も、日本のこと知ろうよ……

本書を読んでいて気になったのは、有名な観光地でさえも外国人に対して説明が不十分だという話。例えば、京都の二条城には案内板等がほぼなくって、なにがなんやら分からない史跡だそうです。世界遺産に登録されても、整備しないと伝わらないんです。

観光ガイドやパンフレットがあったとしても英語だけ、とか。それも日本語を直訳しただけの不案内なものだったり。「お客様」をおもてなしする感じではありませんね。

んで、日本人自身も、観光地へ出向いてもそこが何か分かっていないことが多々ありますw 先ほどの二条城、みなさんどんな場所かご存知でしょうか。現地でも、修学旅行生たちがせっせとスマホをのぞき込んで、二条城をググっているそうです。

どうやら、観光というのは、提供する側とお客様の側で、認識が大きく異なっているのではないかと思いました。あさよるは大阪府に住んでいますが、テレビや雑誌で取り上げられる「大阪」は、あさよるが見知っている大阪の街とは似ても似つかないものです。たまに大阪案内を頼まれることがありますが、リクエストされる先はあさよるも知らない、見たこともない「大阪」ばかり。「こっちの方が景色がきれいだよ」「おいしいものを食べたいならアッチへ行こうよ」と提案しても、「観光客が見たい大阪」ではなんでしょう。これも、ガイドラインというか、案内がきちんとなされていないから、すれ違っているのかなぁなんて思いました。

「観光立国」は、現在の観光地とは違ったスポットが注目されるでしょう。大混雑の海水浴場ではなく、静かで穏やかなビーチが。賑やかできらびやかな繁華街ではなく、なんにもない山の中が、外国人から見ると豊かなのかもしれません。

どこに資源があるのか分からない、むしど、どこもかしこも観光資源になりうるのかもなぁと思おうと、ちょっとワクワクしました。

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『生きものの飼いかた』|カッコいい生きものカタログ!しかも飼える!

こんにちは。ネコが飼いたい あさよるです。しかし、ネコアレルギーなんですよね……(´;ω;`)ウッ

ペット、いろいろ飼いました。一番長く飼ったのはネコ。これは元ノラで、勝手にうちに住み着いてしまった。あとウサギ。ウサギにしては長生きで10年くらい生きた。その他、小動物は、ザリガニとウズラのヒナから始まり、カブトムシ・クワガタムシを筆頭とした虫。あと、ハムスターが無限増殖しはじめてビビったこともあった。

今は、部屋に住んでいるトビグモを観察している程度なのですが、なんかペット飼いたいなぁと悶々としています。

〈生きもの〉への好奇心を!

『生きものの飼いかた』。これいい本だなぁ!と思います。だって、ページをめくるのが楽しいんだもん!

総カラーページで、写真もきれい。ペットのカタログのように配置されてるんだけど、そんじょそこらのペットじゃございません!全部カッコイイ生きものばかり!

これ、ぜひ小さい子どもと一緒に見たい。生きものがワクワクする存在であることだけではなくって、生きものを「飼う」って、ロマンなんだぜ!って。

実際に飼うとなると準備も必要だし、家族総出で取り組むことになるでしょうから、作戦会議が必要です。

そっか!これも〈生きもの〉

『生きものの飼いかた』で面白いのは、食用に飼ってくるアサリやサザエ、イセエビも飼える!ってところ。

別にペットショップへ行って、ガラスの向こうの動物を物色するだけがペット選びじゃない!そして、食べ物だって生きものであるってメッセージ。大人から子どもへ知らしめたいことです。

ちなみに、食べ方まで掲載されているのも面白いところ。〈命〉を考える時、もちろん大切に「育てる」ことも大切ですが、「食べる」こともまた、命の側面です。こういうの、説教臭くなくサラッと書いてあるのもいいなぁ!

ホントに飼うなら専門の本をw

『生きものの飼いかた』は「こんな動物がいるんだ!」「こんなの飼えるんだ!」って発見やもう、興奮とともに見入っちゃう本だと思うのですが、実際に何か飼うのならば、専門の飼育本を用意しましょう。

あくまで本書はカタログ的な、ワクワクを提供する内容です。

あと、ネコとかイヌとか、定番の生きものは載ってませんw これも面白い。

昭和世代のあさよるには、ヤゴやメダカ、チョウやカマキリなどの昆虫はとても〈ふつうじゃない〉生きものではなく、定番の生きものでした。これは、今と変わっているのかなぁと思いました。

パパママや、じぃじ、ばぁばの、昔買ってた生きものの話を織り交ぜながら、一緒に読むのも楽しいかな?うーんでも、これ、子どもが一人で没頭して夢中で見てほしいな!

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『図解 知識ゼロからの林業入門』|山の仕事って「謎」だった

こんにちは。乱読ばかりしている あさよるです。

半年ほど前に『照葉樹林文化』という本を読み、当ブログでも紹介しました。

この本で紹介されている内容が面白く、植物の分布によって、人間の文化や習慣が広がっているというのです。

日本人とよく似た習慣を持っている地域では、日本と同じような植物が分布し、よく似た食べ物を食べています。

植物学って、人類の文化を知ったり、歴史を知ることなんだ!これって博物学じゃん!と面白く思いました。

もっと、身の回りの植生や山や森のことを知りたいなぁ~と思っていたので、今回『知識ゼロからの林業入門』を見つけて、手に取りました。

学校で習った話から、今の話まで

『図解 知識ゼロからの林業入門』は、そのタイトルの通り、右も左もわからない あさよるが読んでも、最後まで楽しく興味深く読めました。

「林業」をキーワードに、林の成立や、山に手を入れることが、どういうことをしているのかを知れました。

小中学校で、林業について習った記憶がかすかにあります。その頃の知識を呼び起こされ、アップデートされたようです。

山、森林=大自然ってイメージで語られることが多いですが、実際に日本の山の多くは、誰かが管理してを入れている山です。

枝打ちをしたり、蔓を払ったり、結構、想像以上に大変な仕事なのですね……(いや、想像でも大変そうって思ってたけれども)。

キツくてキケンな仕事であることから、林業に携わる人が減っていることが、深刻な問題であることも知れました。

林業を始められるわけではない

実は、『図解 知識ゼロからの林業入門』というタイトルを見て、あさよるはてっきり「この本を読めば林業が始められるのか!」と思って手に取りましたw

職業紹介の本だと思ったのですねw

読んでみると、想像していた内容とは違っており、「林業」にまつわる界隈のお話を広く紹介する内容でした。

そういえば、表紙にも「育林」「加工」「流通」「歴史」「制度」「森の活用」と書かれています。

たぶん、これらの話題も深く掘りすすめれば、それぞれ一冊の専門書になる内容でしょう。それらを大きくまとめ、林業全般の話をしているのが本書『図解 知識ゼロからの林業入門』です。

お間違いのないように!(;’∀’)ww

図解や写真、表が多く理解しやすい

あさよるは林業に関する知識がありませんので『図解 知識ゼロからの林業入門』の「図解」の部分に救われました。

文章だけでなく、写真や表が多くてわかりやすい。

例えば、森林がどうやって形成されてゆくのかという話で、背の高い樹木が立ち並んでいると、地面に光が届かないので、ほかの植物は育ちません。しかし、一本樹が枯れてしまうと、その下の空間に光が届き新しい木が伸び始めます。

さらに、もっと大きな範囲で、土砂崩れでドカッと空間ができると、その部分で一気にほかの植物が増えてゆきます。そうやって、まだらに、モザイク状に森ができてゆく。

その過程が、簡単で的確な図解がなされていて、読んでいてワクワクしました。

謎の空間「山」を知れた

普段、住宅地で生活しているあさよるにとって、「山」って謎の空間です。

あさよるの生まれ育った地域は、山手の田舎ですが、どこも田畑として開墾されている地域で、「林業」というものは身近なものではありません。

親類の持ち物の「山」でタケノコ掘りをしたり、レジャーとして訪れることはありましたが、「山」を所持して何をしているのか知りませんでした。

そうか、林業かぁ~。

と、納得したと同時に、「山を持ってても管理が大変だ」という話も思い出しました。

現在、管理されず放置された山が増えたことで、新たな問題が起こり始めています。山でクマや害獣が繁殖し、人里に出てくるニュース、よく見ますね。

クマやサルが住んでいた地域は、人の住むエリアと遠く離れていたから出会うことはなかったのに、間にある「山」が放置され、動物が住む山になってしまった。

これも「林業」が遠ざけられた結果、すでに起こっている事実です。

あさよるも、「林業なんて知らない」「縁がなかった」なんて言っておらずに、もう少し知ってみたいなぁと思いました。

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『統計学が最強の学問である』|統計って、知れば面白い!?

こんにちは。表の読み方がわからない あさよるです。

いや、書いてあることはわかるような気がするのですが……むしろ、なまじ中途半端にわかっちゃうからこそ、「それっぽい」「真実っぽい」表に気が取られている気がします。別の言い方すると「騙されてるんじゃね?」って疑いがいつまで経っても拭えない。

確信が持てないんですね。

そして、先日『不透明な時代を見抜く「統計思考力」』という本をたまたま図書館で見つけ、読んでみました。結果、「統計」って全然理解してない分野だなぁと分かりました。

今回、Amazonランキングの中で、たまたま同じような本を発見し、さっそく読み始めたのでありました( ´∀`)bグッ!

難しい計算はナシ!簡単!

『統計学が最強の学問である』の魅力は何といっても、「統計」なんて聞いてもサパーリな あさよるにもわかる、ということです。

難しい計算式もありませんし、電卓も必要ありません。表や数式もかなり少なく、殆どは統計にまつわる「お話」や「考え方」。しかもそれらは面白い!

「ああ、統計学って勉強してみたいなぁ」と思いました。その前に、数学の復習をしたいなぁとも、強く思います(^_^;)

簡単で誰でもわかるように、しかも好奇心掻き立てられるようなまとめ方をされている本。新しい世界が開けるようで嬉しいですね。

一歩踏み込んだ内容は、他の本で

反対に言えば、中級者以上の方にとってはものたりない内容でしょう。

あさよるも前に読んだ『不透明な時代を見抜く「統計思考力」』と比べても、ほとんど同じようなことが書いてありました。例え話まで同じものもあり、統計を語る上でハズせない話題だろうと予想されます。

また、初心者にわかるように説明しようとすると、同じような内容にならざるをえないんだろうなぁとも思いました。

統計データ、使いこなせると面白そう!

統計データは、相関関係のあるデータもあれば、一見、理にかなっていそうで、実は関連のないデータもあります。日頃、「このグラフって何?」「なんか上手いこと言われてない?」と不安になってしまうこともあります。その理由がちょびっとわかりました。

こんな喩え話ご存知ですか?

〈次の食べ物を禁止すべきかどうか考えてみましょう〉

・心筋梗塞で死亡した日本人の95%以上がずっとこの食べ物を食べていた。
・強盗や殺人などの凶悪犯の70%以上が犯行前24時間以内にこの食べ物を口にしている。
・日本人に摂取を禁止すると、精神的なストレス状態が見られることもある。
・江戸時代以降日本で起こった暴動のほとんどは、この食べ物が原因である。

西内啓『統計学が最強の学問である』p.70

このデータだけ見ると、かなりヤバい“ブツ”が巷に出回っていることがわかります。凶悪犯を反抗に掻き立てるのです。江戸時代の資料にも残っているものを、未だ政府は規制せず一般に販売してけしからん!

という風に見て取れますが、この食品は実は「米」のこと。心筋梗塞で亡くなった方の殆ども、凶悪犯も、江戸時代の人々も食した「米」の話でした。

データというのは意味のないものを並べただけでも意味があるかのように見えてしまいます。

あるいは、データを提示する側に“悪意”があったとき、まんまとその悪意に乗せられてしまうかもしれません。勘違いの情報が伝聞されてくることもあります。

さも真実であるかのようなデータに注意を払う必要を感じました。

表を見るだけでイヤッ!…はもう卒業

『統計学が最強の学問である』を読み、ページを開いて、表をすっ飛ばして読むのはやめようと思いました(^_^;) データにもきちんと注意を向けようと思ったのです。

本書『統計学が最強の学問である』は、実際に統計データを作る時、注意をしなければならない事柄や、ポイントもまとめられています。この一冊を読んで統計を扱えるようにはなりませんが、データがどのように集められ解析されているのかを知ることで、理解が深まりました。

「ランダム」や「確率」という言葉は、日常の中でも使用します。ですが、実際にランダムをどうやって作るのでしょう。「確率」は学校で習いましたが、実際の使い所をよくわかっていない気がします。

メンデルの法則やニュートンの万有引力の法則も、統計を用いて紹介されました。統計ってとても身近にあることなんですね。

『統計学が最強の学問である』。あさよるは駆け足でザザッと読みました。改めて、じっくりと腰を押しつけて読みたい内容だなぁと思います。これまでに身に着けた知識もブラッシュアップできそうな予感がある、ワクワクする読書でした。

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