社会道徳

『GRIT 平凡でも一流になれる「やり抜く力」』|才能がなくても大丈夫

こんにちは。あさよるです。ゴールデンウイークはいかがお過ごしでしたか? あさよるは、家財道具をフリマアプリ「メルカリ」に出品してみて、梱包作業に追われていました。これは「いらないもの」が突然「商品」になって面白いですね。

ゴールデンウイーク明けまして、5月は予定が詰まっているので「えいやっ」と元気が出るような本を読もうと『GRIT』を手に取りました。こちら、以前に同じ『GRIT』と同じタイトルの赤い本をブログで紹介したことがありますが、違う内容です。この「GRIT」という言葉は、他の本でも使われていることがあり、意味を再確認できました。また、あさよるのような凡庸な人間にとって「GRIT」の考え方はとても励まされるものでした。

「GRIT」とは

本書『GRIT』とは英語の「Guts」「Resilience」「Initiative」「Tenacity」の頭文字をとった言葉です。ぴったり合う日本語がないのですが、

Guts[度胸]

「Guts」は日本語で「度胸」。「困難に挑み、逆境にもたじろがない勇気」(p.21)と紹介されています。

度胸とは、みずからを危険にさらし、たとえ勝利が目の前に見えなくても、必ず勝つという意思を表明することだ。(p.21-22)

「大胆不敵」になるために必要な力です。

Resilience[復元力]

「Resilience」は日本語で「復元力」と当てられています。

高いレベルのグリットの持ち主は、失敗や障害や逆境にめげることなく意欲と集中力を維持できる。(中略)チャンスがある限り、世界の果てまでそれを追いかける原動力になる。(p.22-23)

世界的な成功者も、学校を落第したり、仕事をクビになったり、挫折を経験していることがあります。だけど、「立ち直った」のです。

Initiative[自発性]

「Initiative」は「自発性」と訳されます。

自発性とはまさしく、グリットを動かし、前へ進めるものだ。リーダーは率先してものごとに取り組む能力で評価されることが多い。(p.23)

自発性はなにも、企業や戦場だけに見受けられるとは限りません。本書では、サバンナに住む少年が、家族で飼っている牛をライオンに襲われた経験から、その悲劇をどう防げばよいのか考えます。あるとき、ライオンが揺らめく懐中電灯を恐れていることに気づき、ライトをつけたフェンスを作りました。ここからわかる教訓は

「敵に勝る知恵を使えば、相手より体が小さくても足が遅くても大丈夫」(p.23)

ということです。

Tenacity[執念]

最後の「Tenacity」は「執念」と訳されます。

執念とは、どんあことがあっても目標に集中し続ける能力だ。これはたぶんグリットにかかわる性質のなかで最も見分けがつきやすい。(中略)執念(粘り強さ)に必要なのは勤勉と決意である。(p.24)

GRITを身につけるべきワケ

「GRIT」の力について、後天的に学ぶ必要があります。それは、人は「潜在的な資質を褒められると、そのことに執着する」傾向があるからです。そして「努力によって身につけたスキルを褒められても、執着が少ない」そうです。それは裏を返せば、「努力によって身につけたスキルは諦めやすい」とも言えます。

本来的に我々は「GRIT」の力を持っていないということです。だから後天的に学ばねばならないし、また子どもたち、若い人たちに教えていかなくてはならりません。

本書ではたくさんの「GRIT」によって成功を掴んだ経験が紹介されているのですが、みな逆境の中、身近な人に「諦めないこと」や「働き続けること」を教えられ、それを愚直に守り続けた人ばかりです。または、負けん気やハッタリで大成功をおさめる人もいます。しかし彼らは、根拠のない自信家ではなく、「なんとかなる」と思えるまで努力をし続けていた人々であることも注目すべきです。

「GRIT」を身につけるのは、今すぐからも始められます。もし「どうせ」「自分なんて」と思っているなら、「度胸」「復元力」「自発性」「執念」を意識し始めましょう。

凡人だから励まされる・粘り強く続けるコト

本書『GRIT』は、特に何の素質もない凡人だからこそ、とても励まされるものです。天才でなくても「やり抜く力」によって、何者かになれるかもしれないんだから。

グリットが素晴らしいのは、自分でコントロールできるという点だ。育ったコミュニティ、通ったハイスクール、両親の貯金や資産、社内政治、経済状況などと違い、もっと一生懸命働き、もっと賢く、熱心に、長くがんばるという行為は自分で制御できる。人一倍才能豊かでなくても、頭の切れる人間でなくても、私たちの誰もがグリットを身につけることができるのだ。
潜在能力を発揮するのに必要な「度胸」「復元力」「自発性」「執念」を利用できれば、じつにたくさんの人が世界的な音楽家、ベストセラー作家、プロスポーツ選手になる可能性を秘めている。あなたもそうかもしれない。

p.25

もし、自分に才能もセンスもなく、環境も整っていたとしても、大きな挫折をしても、大丈夫。きっと今まさに道半ばの人ほど、GRITに励まされるし、GRITの重要性を身を持って知っているのでしょう。

「やり抜く」ことは誰でもできる

あさよるも、そろそろ三十代仲間で辺りを見回すと「やり抜く力」を持っている人しかいなくなっていることに気づきます。十代の頃、羨ましい才能を持っている人や、センスの良い人、環境に恵まれている人、それら全てを持ち合わせている人がたくさんいました。しかし、その多くの人たちは、道半ばで諦めてしまったり、店じまいをしてしまいました。

年齢を重ねても何かに邁進している人って、「才能」や「環境」は関係なくただ「継続している」だけの人だったりします。もちろん、才能があって且つ継続し続けている人もいます。でも、意外と若い頃は平凡で目立たなかったのに、いつまでも同じことを続けていて「ひとかど」の人物になっている人もたくさんいます。

本書『GRIT』は平凡で、特に秀でたこともなく、センスもなく、目立たない「その他大勢」を鼓舞します。また挫折を味わったり、今環境的に恵まれていなくても「大丈夫」。「ここから抜け出せる」と信じられると、とても未来が楽しみに思えます。

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『北欧スウェーデン式自分を大切にする生き方』|ネガティブ思考をハックせよ!

こんにちは。夜中におにぎりを食べてしまった あさよるです。そして自己嫌悪に陥り、なんかものすごい絶望的な気持になります。そんなに後悔するなら食べなきゃよかったのに! さて、あさよるも〈ネガティブ思考〉な人間ですから、今回手に取った『自分を大切にする生き方』のテーマである、〈ネガティブ思考〉からの脱却は、耳に痛くもあり、ためになる話でもありました。

本書は、著者のビルマーク夫妻が「心の病」から抜け出した経験から書かれたものですが、いわゆる精神病治療の話ではありません。〈ネガティブ思考〉から〈ポジティブ思考〉への思考の変え方。あるいは〈自己欺瞞〉から脱却する方法といったところでしょうか。医学的な話ではないのであしからず。

心の病から抜け出した夫婦の話

本書『自分を大切にする生き方』の著者であるビルマーク夫妻は、二人とも心の病に苦しみ、そこから脱却した経験がまとめられています。二人の間の娘との関係も描かれます。不調を自覚し、少しずつ生活習慣や思考を変えてゆくことに苦心した記録や、自分以外の人の存在を認識し、「今」に集中できるまでに回復します。

夫妻の住むスウェーデンは、暮らしやすい国ですが、真面目な国民性からメランコリー(うつ)を抱える人が少なくないそうです。社会的背景を元に、彼らがメランコリーを乗り越えるまでの経緯を知りましょう。

ストレス、ネガティブ思考を把握する

まずは、自分の心身に起こっている症状を自覚する必要がります。ストレスは肉体的な変化を引き起こします。肉体に起こっているストレスレベルを把握しましょう。次いで、ストレスの要因の特定です。ストレスの原因を遠ざけられれば良いですが、それが難しい場合は自分が対処するしかありません。

これまでの対処の仕方が、ストレス、不安、頭痛、睡眠障害、高血圧、潰瘍、腰痛、集中力散漫、憂鬱、自身のなさにつながっているのかもしれません。これを「ネガティブ反応」と呼びます。ネガティブに反応することを自ら選んでいるのです。

p.29

メランコリーの原因は、ネガティブな事柄に自らが集中してしまっていて、悪循環に陥っている可能性があります。悪かったことばかり注目するのではなく、良かったことにも目を向けます。

専門家への相談を!

自分で対処が無理な場合は、専門家に相談しましょう。専門家を頼ってる人は多いですし、服薬治療をしている人も少なくありません。身体に悪影響が出ているのですから、速やかに専門窓口へ。

ネガティブ思考に対処する

ネガティブ思考を遠ざけるため、「心配タイム」を設けます。これによって、日中、心配事が起こったとき「あとで心配タイムに考えよう」と保留できます。そして、心配タイムでは、心配事を書き出し、心配事の対策を考え書き出します。そして、その対策をいつ取るのか決め、必ずそれを実行します。

心配タイム導入により、漠然とした不安ではなく、建設的に心配事に取り組めるようになります。しかも、心配事の対策を実行することで、少なくとも一つの心配事は減ります。

生活を変えてゆく

生活習慣そのものも変えてゆきましょう。マルチタスクは非効率だと割り切り、タスクを周りの人に分散し協力してもらいましょう。また、部屋を片付け、心がくつろげる環境を整えましょう。思い切って模様替えに勤しんでもOK。睡眠の質と量の改善も。寝具を奮発して良いものに変えてみるだけでも、変化があるかも。

健康的な生活に必要なのは、睡眠と、栄養と、適度な運動です。これらが確保できるよう生活習慣を変えてゆく必要があります。

毎日テレビを何時間見ていますか? 何時間スマホを見ていますか? 自分の何気ない時間が、自分の生活を圧迫しているかもしれません。時間切れになって自己嫌悪になるよりも、一日の時間の使い方を見直しましょう。

ネガティブ思考を変えてゆく

上手くいかないことがあっても、それにどう対応するかは自分で決められます。いつも元気な人なんていないし、いつでも良い人なんていません。「良きパートナー」「良き親」「ダイエットする」「学びなおす」など、責任感や約束事に思うなら、それはなぜ? 周りの人から求められているのかもしれません。

「~べき」とか「~しなければ」という思考を捨てましょう。「~したい」に変えてゆくのです。

そして、大変な時は「大変です」と言い、完璧な人のフリをするのはおしまい。自分の弱みも、人に見せられるように。

「他者」の存在を意識する

完璧な人をやめることは、他者を受け入れることにもつながります。どうしても、自分を誇大に見せようとすると、自慢話をしたり、相手に自分の価値を確認させようとしてしまいます。SNSでマウンティング投稿をやめ、他者への感謝を日記に書き留めましょう。

「今」に集中する

きちんと「ノー」を言い、お人好しをやめ、テレビやスマホに時間を奪われるのをやめて、何をするのでしょう。それは、「今」に集中しましょう。過去に何があっても、今は過去ではありません。将来にどんなに不安になっても、まだ将来は来ていません。「今」しかないのです。

頭の中のおしゃべりをやめ、雑念を取り払い、「今」に集中する。

ネガティブ思考から得ているものはなに?

ここから、あさよる的目から鱗だったお話。

ネガティブな思考に陥っているときって、自分自身が苦しんでつらいのですが、実はネガティブ思考になることで自分は「何かを得ている」のかもしれない、という指摘はショックでした。

 ネガティブ思考は、やりたくないことから逃げる方便にもなります。

p.158

まず、ネガティブ思考に陥り、体調を崩すと、「何か」から解放されることがあります。もしこれが本当ならば、自傷しているのと同じじゃないかと思い至りました。何か欲求があって、そこから解放されるために自信を苦しめているのです。矛盾しているように思えますが、実際にそのような行動を取ってしまう人は少なくないでしょう。(あさよるも、夜中にアイスクリームを食べてしまいます(^^;)

また、ネガティブ思考は自尊心を満たすこともあります。

 自尊心が低い人は、人から同意や承認を得ようとしがちです。自分はよくやっている、十分魅力的だ、特別な存在だ、と誰かに言ってもらいたいのです。

p.160

自分で自分の評価が正しくできない場合、他者に評価してもらいたくなります。「正しく評価ができない」とは、〈過大評価〉のみならず〈過小評価〉も同じです。自己評価が低い場合、他者に評価され、認められたいと願うのです。そのため、ネガティブ思考が発動します。さながら、よく女子会なんかで展開される「わたしブスだから」「もっと痩せないと」みたいな話も、同じ心理状態ですかね。

なんらかの報酬があって、ネガティブ思考をやめられない場合は、心がけで少しずつ思考を変えてゆきましょう。

ネガティブ思考を改めるためにできる心がけをいくつかあげてみましょう。

・自分に正直になる。ネガティブ思考で自分を傷つけていることを自覚する。
・ネガティブ思考は改めなければならない悪い習慣、と自覚する。
・起きている間のエネルギーのすべてを、不健全な思考パターンを経つのに費やすと決意する。
・自分の思考パターンを意識する。
・人に認めてもらおうとするのではなく、アファメーションや励ましの言葉によって、自分自身で気分を高揚させる。

p.160-161

長い年月にわたって〈ネガティブ思考〉を培ってきたのですから、〈ポジティブ思考〉に鞍替えするのも気長に暇がかかりそうですね(;’∀’)

〈ポジティブ思考〉は周囲の幸福度UP

本書のメッセージは「過去にどんな経験をしてきても、今変わることができます。遅すぎることはない」という力強く心強いものです。

そして「ポジティブな人は、周りの人を幸せにする力を持っている」と、変化の先にあるものも示されています。これって、真面目で責任感の強い人ほど〈ポジティブ思考〉に向いているってことですよね。周りの人をより幸福にする〈責任感〉は〈ポジティブ思考〉になることにより達成されるのです。

逆に言うと、〈ネガティブ思考〉に陥っているとき、本人の真面目で責任感の強い性格とは裏腹に、周りの人に悪影響を与えてしまっています。

自分だけの幸福を追求するのではなく、周囲の人たちの幸福度にちょっとだけでも貢献できるなら、それは嬉しい話カモ。

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『メンタリストDaiGoの心を強くする300の言葉』|自分を動かすメンタリズム

メンタリストDaiGoさんの本が読みやすくて面白かったので、再び同著者の本を手に取りました。

以前に読んだのは『人を操る禁断の文章術』。「メンタリスト」ってなんぞや?と思っていましたが、人を動かすテクニックが紹介されていて、オーソドックスな手法なのに、「見せ方」次第で面白くなるんだなぁと思いました。

“自分を”動かすテクニック!?

今回手に取った『メンタリストDaiGoの心を強くする300の言葉』は、読者である自分の心が動かされる内容。

と言っても、DaiGoさんがTwitterアカウントに投稿しておられる、前向きになれる言葉集です。ですから、Twitterをフォローするだけでも十分、前向きな言葉に触れられます。

他人を動かすメンタリズム……ではなかった(^_^;)

メンタリストDaiGoさんと言えば、やっぱりマジックのように人を操るメンタリズムを期待してしまいます。

でもね「人の心」っていうのは、自分の心も含まれるんですね。

自分の心、自分のモチベーションも思うがままに動かせればいいのになぁと思いました。

前向きなメッセージと猫^^

本書『メンタリストDaiGoの心を強くする300の言葉』では、GaiGoさんの前向きな300もの言葉とともに、随所随所に猫ちゃんの写真が挿入されています。

なぜ猫!?と思いつつ、猫に癒やされる(*´`*)

「元気の出る言葉集」みないな本はよくありますが、本書は若干趣が違う気がします……。なにせ言葉が300もあって多すぎだし、本も分厚い!

ちょっぴり不思議な本でした(^_^;)

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素直で正直な聞き上手は得をする?|『人を動かす 新装版』

こんにちは。対人トラブルとは言わないけれど、人とのすれ違いに悩む あさよるです。

人の心をつかむテクニックや、人を動かす方法を紹介している書籍はたくさんあります。あさよるネットでも紹介してきました。

しかし、それらを一発で実践するのは難しい……シチュエーションも毎回違いますし、場数を踏んでゆくしかないのでしょう。そしてね、忘れたころにまた指南書を読み返して、また読み返して……と続けています(;’∀’)

今回は、ビジネス書、自己啓発本の定番の『人を動かす』を手に取りました。あさよる的には、なかなか気に入りました^^

80年間読み継がれる定番本

D・カーネギー『人を動かす』の原題『How to Win Friends and Influence People』、1937年に発表され、その後80年もの間読み継がれる「名著」です。

書かれている内容はシンプルなものの、シンプルな故にハッとします。

本書内の各項目のまとめを作ってみました^^

人を動かす三原則

  • 人を動かす原則① 批判も非難もしない。苦情も言わない。
  • 人を動かす原則② 率直で、誠実な評価を与える。
  • 人を動かす原則③ 強い欲求を起こさせる。

人に好かれる六原則

  • 人に好かれる原則① 誠実な関心を寄せる。
  • 人に好かれる原則② 笑顔で接する。
  • 人に好かれる原則③ 名前は、当人にとって、もっとも快い、もっともたいせつなひびきを持つことばであることを忘れない。
  • 人に好かれる原則④ 聞き手に回る。
  • 人に好かれる原則⑤ 相手の関心を見ぬいて話題にする。
  • 人に好かれる原則⑥ 重要感を与える――誠意をこめて。

人を説得する十二原則

  • 人を説得する原則① 議論に勝つ唯一の方法として議論を避ける。
  • 人を説得する原則② 相手の意見に敬意を払い、誤りを指摘しない。
  • 人を説得する原則③ 自分の誤りをただちにこころよく認める。
  • 人を説得する原則④ おだやかに話す。
  • 人を説得する原則⑤ 相手が即座に“イエス”と答える問題を選ぶ。
  • 人を説得する原則⑥ 相手にしゃべらせる。
  • 人を説得する原則⑦ 相手に思いつかせる。
  • 人を説得する原則⑧ 人の身になる。
  • 人を説得する原則⑨ 相手の考えや希望に対して同情を持つ。
  • 人を説得する原則⑩ 人の美しい心情に呼びかける。
  • 人を説得する原則⑪ 演出を考える。
  • 人を説得する原則⑫ 対抗意識を刺激する。

人を変える九原則

  • 人を変える原則① まずほめる。
  • 人を変える原則② 遠まわしに注意を与える。
  • 人を変える原則③ まず自分の誤りを話したあと相手に注意する。
  • 人を変える原則④ 命令をせず、意見を求める。
  • 人を変える原則⑤ 顔をたてる。
  • 人を変える原則⑥ わずかなことでも惜しみなく心からほめる。
  • 人を変える原則⑦ 期待をかける。
  • 人を変える原則⑧ 激励して、能力に自信を持たせる。
  • 人を変える原則⑨ 喜んで協力させる。

幸福な家庭をつくる七原則

  • 幸福な家庭をつくる原則① 口やかましくいわない。
  • 幸福な家庭をつくる原則② 長所を認める。
  • 幸福な家庭をつくる原則③ あら探しをしない。
  • 幸福な家庭をつくる原則④ ほめる。
  • 幸福な家庭をつくる原則⑤ ささやかな心づくしを怠らない。
  • 幸福な家庭をつくる原則⑥ 礼儀を守る。

最後の「幸福な家庭をつくる原則」は付録で掲載されていたもののまとめです。

どの人を動かす原則もとても単純だし、よく見聞きすることも多数です。

全体を見渡すと、実直で素直で、礼儀正しい人物像が浮かんできます。しかも、押しが強いわけでもなく、前に出るタイプでもない。静かにじっと人の話を聞き、思慮深く言葉を一つ一つ選ぶ人物。なんとなく、寡黙だけど愛嬌のある人を連想します。

人を動かすにはまず人の話をよく聞く。そして、相手を認め、相手に敬意を払いつつしっかりと意思を伝える。

根気よく人の話を聞くことって難しいことです。自分と意見の対立する人間を認めることも、なかなか思うようにできません。本書『人を動かす』で紹介される原則は、それが基本的でシンプルであるがゆえに、自分の実力・能力と真正面から向き合わなければならないと感じました。

定番本の宿命……「ほかの本にも書いてある」

さて、『人を動かす』はビジネス書や自己啓発本の定番書です。しかも、発表から長い年月が流れている……ということは、『人を動かす』に書かれている内容は、たくさんの書籍でも引用され、紹介され、触れられています。

あさよるも、D・カーネギー氏の『人を動かす』を読んだのは初めてでしたが、いくつもの本で『人を動かす』が引用、紹介されていましたので、存在は知っていました。

そして、『人を動かす』の内容も、たくさんの本で触れられていますから、ビジネス書や自己啓発本をたくさん読まれている方には、よく見知った内容です。

「同じ内容、他の本でも読んだし……」となる方も多いでしょう。これはもう、名作や定番本の宿命ですね……。

あさよるの場合、元ネタ読みたくなっちゃう性なので、手に取れてよかったです。

定番・名著は押さえとくべき?

はてさて、「この本オススメ?」と聞かれたらどう答えようかと考えました。

『人を動かす』では数々の実例を交えて「人を動かす原則」が紹介されます。この実例が、約80年前のアメリカでの例なんです。ですから、現在の日本で生きる あさよるにとっては、物語を読んでいるように感じました。

ですから最近、日本人が書いた本の方が、ずっと実例が身近でしょう~。

あと、もっとページ数も文字数も少なく、もっと短時間で読める本も、探せばあるんじゃないかなぁと思います。

現在刊行されている書籍でも引用されてますし、それでも十分かもしれません。それを承知の上、「やっぱ元ネタ知りたいよね!」「定番は押さえておきたい」って人には、間違いなくオススメです。

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