科学・テクノロジー

『気が遠くなる未来の宇宙のはなし』|眠るまでに落ち着てね

こんにちは。宇宙の話が好きな あさよるです。子どもの頃は天体や宇宙を扱った本ばかり読んでいたのだ。本書『気が遠くなる未来の宇宙のはなし』は『眠れなくなる宇宙のはなし』の3作目。初代『眠れなくなる宇宙のはなし』は学生時代に何度も読みふけっていたことを思い出します。ワクワク!

どこから来たのか、何者か、どこへ行くのか

本書は、話題になった『眠れなくなる宇宙のはなし』『ますます眠れなくなる宇宙のはなし』に次ぐシリーズ3作目で、宇宙の未来の話題が取り扱われます。ゴーギャンの名画のタイトル「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」と同じく、3作を通じ「我々はどこから来たのか」「我々は何者なのか」「我々はどこへ行くのか」を扱ったことになります。

宇宙の話をするとき、そのスケールに気が遠くなります。「はじめに」でオリオン座の赤い一等星「ベテルギウス」がもうすぐ爆発するというニュースを見聞きなさったことはありますか? ベテルギウスが超新星爆発を起こすと、満月の100倍もの明るさを放ち、夜空を照らすと考えられています。それが「もうすぐ」見れるとは楽しみですね。っと、ここでいう「もうすぐ」とは「100万年以内」と考えられているそうです。……絶句!

あさよるも奈良時代の歴史に軽くハマってたときは、室町時代、戦国時代は新しい時代に感じたし、幕末や明治なんて昨日のことのように感じていましたが、いやぁ宇宙のスケールはすごすぎて、気が遠くなるw なんか、命とか死とか、自分の存在とか、あまりに取るに足りな過ぎて考えるのが失せるというかw

宇宙の話をしよう

宇宙の話って、すぐに「宇宙の始まり/終わり」の話に到達します。それは自らの個としての死を超えた、なんかもうデカすぎて考えられないほどの、超絶どうにもできない、神様すらも意味をなさないような世界です。

そういえば『ムーミン谷の彗星』では、夜空の彗星が地球に落ちると噂されムーミン谷の仲間たちは怯えています。そこでムーミンたちが山の上の天文台へ話して聞きに行くと、天文学者たちは巨大彗星を観察し狂喜乱舞します。巨大彗星が間近で観測できるのです。あさよるは子どものころから、この天文学者たちに心底憧れていましたw 自分の身の上や命なんか忘れて、没頭していたいと思ったのです。

宇宙の話をするって、「生き方」「生き様」の話なんじゃないかと思うんですよね~。」「ベテルギウスが爆発しようと何も私は変わらないぜ」ってカッコいいじゃまいか。宇宙の最後をイメージしながら、お風呂に入ると半身浴が捗りそうじゃないか。

とりあえずもちつけww

何千年何万年の月日とともに、空の恒星たちが移動して星座の模様が変わってしまう。太陽さえも磁場を変え、月はどんどん遠く離れてゆく。地表の大陸も移動し続け、世界地図の形も様変わりしてします。わたしたちの天の川銀河とアンドロメダ銀河が衝突するとき、我々の子孫はそれを目撃するのでしょうか。

すべてを飲み込むブラックホールはいずれどうなってしまうのか、この宇宙はこのまま膨張し続けるのか収縮を始めるのだろうか。なんか、別にこの人生に関係ない話だし、なんの腹の足しにもならないハズなのに、ものすごく人間らしく生きるために必要な好奇心のような気がしてしまう。

巨大すぎる宇宙に絶望と興奮を感じたまま、お布団には入れないので、ここで心落ちつくラインナップを紹介しておわりますw

まず、前田京子さんの『お風呂の愉しみ』は、お風呂への並々ならぬオタク的没頭を楽しめる名著です。お風呂アイテムや、お風呂の時間を、自分が自分流にコーディネートするのです。

続いて『すごいストレッチ』。こちらは説明不要。イラスト通りにストレッチすると体がホカホカ気持ち良い。

最後に、笑い飯哲夫による有難いブッダのお話を。

関連本

『眠れなくなる宇宙の話』/佐藤勝彦

『面白くて眠れなくなる植物学』/稲垣栄洋

『面白くて眠れなくなる数学プレミアム』/桜井進

『宇宙はなぜ「暗い」のか?』/津村耕司

『ホーキング、宇宙と人間を語る』/スティーヴン・ホーキング

『宇宙は何でできているのか』/村山斉

『宇宙はなぜこのような宇宙なのか』/青木薫

『宇宙のダークエネルギー』/土居守,松原隆彦

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『宇宙はなぜ「暗い」のか?』|星が無限にあるなら夜空は明るいはず

こんにちは。ぼんやり空を見上げて子ども時代を過ごした あさよるです。さすがにもう大人なので、仕事するときはカーテンを閉めて、対策していますw

なんとなく手に取って積んでいた『宇宙はなぜ「暗い」のか?』は、あさよるの長年の疑問が晴れるもので、読了後なかなか興奮冷めやらずにいます。中学生でも読める内容で、易しい文体と丁寧な説明の良書ですよ~。

「夜空はなぜ暗いのか」だと?

本書はこんなふうに始まります。

あなたは「なぜ夜は暗いのか」ということを考えたことがあるでしょうか? 夜が暗いなんてあまりに当たり前すぎて、疑問に思ったことさえない人が多いのではないかと思います。けれども、「夜が暗い」ということは実はとても不思議なことで、ただ単に「夜は太陽が沈んでいるから」という説明だけでは不十分なのです。なぜなら、もし宇宙に無数の星が存在すれば、その星からの光で夜空は明るくなってしまうと考えられます。これを「オルバースのパラドックス」と言って、昔から天文学者を悩ませてきた問題です。

p.3

さて、夜空を見て「なぜ夜は暗いんだろう!」と疑問を抱いたことのある方はいますか? どう結論しましたか? あるいは、こんな質問を子どもにされたら、どう答えるでしょうか。

夜空に輝く星たちは無数にあり、空に隙間なく星があるならば、夜空に暗い部分があるのはおかしいのです。

本書は素朴なギモンだけど、人類が何千年とかかって手に入れた知識を使ってしか答えられない、なかなか悩ましい問いなようです。

夜が暗い理由を予想する

地球にいると、宇宙が見えにくい?

私たちは地球の地面の上で生きています。さらに地表には空気が満たされていて、この空気が光を拡散したり、吸収されてします。青空が青く見えるのは、青い光が空気中で拡散され、いろんな角度から目に入ってくるからです。また、空気が太陽の光を吸収したり、地球の磁場により太陽風から守られています。

地表に届く光は限られているんですね。だから、宇宙空間から見る太陽や宇宙は見え方が変わります。

宇宙の塵が邪魔してる?

宇宙空間には「宇宙塵」が散らばっているそうです。この宇宙塵が光を遮って、宇宙が暗く見えているのでしょうか。これを検証するため、宇宙望遠鏡や、赤外線で宇宙を観測できる人工衛星が打ち上げられました。

すると、宇宙塵が密集している部分は、恒星の光で宇宙塵が温められ、赤外線で明るくなっています。あれ? 赤外線も光ですから、宇宙塵が集まる場所は光が多いってこと?

ブラックホールが光を吸い込む?

これは本命、ブラックホールが光を吸い込んでる説。だがしかし、ブラックホールに物質が吸い込まれるとき光を放つこともあり、必ずしもブラックホール=闇ではないそうです。ブラックホールもX線を放ったり、重力波が観測されたことが近年話題になりました。

それに、ブラックホールの数はそんなに多くないんだそうです。宇宙を闇にするほどの力はないってことか。

ビッグバンと星の寿命

では、どの仮説も宇宙が暗い理由になりえないとすれば、どうして宇宙は暗いの?

星には寿命がある

まず、星には寿命があります。恒星の寿命は短く、光を放っている恒星は全体の10兆分の1くらいだそうです。びっくり。そりゃ暗いわ。例えるならば、ディズニーランドを3本のローソクで灯した明るさなんだそうです。

宇宙は動いている

宇宙は膨張していますから、どんどん空間と空間の距離が広がっていきます。星と星の間の距離も、広がっていくのでいつまで経っても星で埋めつくされません。

宇宙には始まりがある

宇宙が暗い理由は、「宇宙には始まりがある」という前提が大切です。「ビッグバン」が起こって宇宙が始まったという考えは今では一般的ですが、これはここ数十年の常識です。つい最近まで「宇宙は無から始まった」という話は突拍子もなく理解しがたい話でした。

宇宙にはビッグバンで始まったとすると、宇宙が暗い理由も考えらえます。ビッグバンが起こったのは138億年前。そこからどんどん宇宙が膨張しています。ということは、宇宙には果てがあり、138億年分しか膨らんでいません。それ以上遠くには宇宙がないので、暗いのです。

好奇心と知識欲をシゲキする良書

本書『宇宙はなぜ「暗い」のか?』は中学生くらいなら十分に読みこなせる内容です。宇宙が暗い理由をただ羅列するのではなく、いくつかの仮説が間違いである説明や、ときには周辺の話題に触れたりと、知識欲や好奇心が刺激される構成です。

平易で親しみやすい文体と、丁寧な解説が良いですね~。中学生の頃のあさよるもこの本、好きだと思うw 30代のあさよるも、「天の川見てみたいな」「登山したいな」となかなかワクワクしました(^^♪

〈あさよる〉のヒミツがわかってヨカッタ

「なぜ夜は暗いのか」を考えるためには、ビッグバン宇宙論を待たなければならなかったとは驚きですね。今、あさよるがすんなりと理解できるのも「宇宙には始まりがある」「宇宙は膨張している」という常識があってこそなんだから。

あさよるも実は、幼い頃から「〈暗い〉とは何か」と不思議でした。聖書の創世記の冒頭、神が天と地を創造し「光あれ」と光を創ります。そして光と闇を分け、それぞれを昼と夜とします。神様は世界を創るとき「光と闇」「昼と夜」を創るんです。ってことは、神様が「夜」を創る前は、夜がなかったのか!? と、不思議で不思議で。

ちなみに当ブログ名の「あさよるネット」というのも、なんかそんな感じの意味があります(後付け感)。

関連本

『ホーキング、宇宙と人間を語る』/スティーヴン・ホーキング,レナード・ムロディナウ

宇宙法則のグランドデザイン!『ホーキング、宇宙と人間を語る』

『宇宙は何でできているのか 素粒子物理学で解く宇宙の謎』/村山斉

『宇宙は何でできているのか 素粒子物理学で解く宇宙の謎』を読んだよ

『眠れなくなる宇宙の話』/佐藤勝彦

『眠れなくなる宇宙の話』を読んだよ

『宇宙はなぜこのような宇宙なのか』/青木薫

『宇宙はなぜこのような宇宙なのか』を読んだよ

『宇宙のダークエネルギー 「未知なる力」の謎を解く』/土居守,松原隆彦

『宇宙のダークエネルギー 「未知なる力」の謎を解く』を読んだよ

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『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。』|研究者はやめられない

『鳥類学者だからって、鶏が好きだと思うなよ。』 メジロのイラスト - クリップスタジオ(クリスタ)

こんにちは。鳥が好きな あさよるです。自分でも鳥が好きだと知らなかったのですが、気が付くと鳥をモチーフにした絵本を数冊作っていました。気づかんかった~。鳥の、モリモリっとした羽根の付け根の筋肉とか、背中が超タイプ♥ 博物館なんかで鳥の標本見るのも好きだなぁ~(*´ω`*)

↓このイラストは、お絵かきソフトの「CLIP STUDIO(通称・クリスタ)」のお試し版で描いてみたヤツ。やはり真っ先に鳥を描いておる……ちなみにこれはメジロです。

『鳥類学者だからって、鶏が好きだと思うなよ。』 メジロのイラスト - クリップスタジオ(クリスタ)

研究は命がけ

あなたは「命をかける」ような仕事をしたことがあるだろうか。多くの人は、さすがに命まではかけないだろう。しかし、鳥類学者は違う。鳥類学者は命がけの職業なのだ。小笠原諸島では天敵がおらず、無人島では人もいないから怖いものはない。安心して夜間観察ができると思いきや、耳の穴に蛾がホールインワン!今にも鼓膜を引きちぎり、脳内を蛾がはい回る恐怖に怯えた経験なんて、なかなかない。研究は命がけなのだ。

あさよるは以下の一文を読んで戦慄した。

外来生物は調査器具の様々な場所に潜んでいる。ウェストポーチの隅、靴の裏、マジックテープの隙間、フィールドワークを常をする研究者の道具は、外来種の宝庫でもある。

p.56

外来生物がウェストポーチや靴の裏、マジックテープの隙間に潜んでいる!?これって、つまり、我々普通の生活をしていても、カバンの隅やマジックテープの隙間や靴の裏に生物が潜んでいるというということではないか? ちなみに、あさよるネットでも紹介した『ゴキブリ取扱説明書』でも書かれていた。部屋に出没する虫は、自分が持ち込んでいるってことかい……・゚・(ノД\lll)・゚・

まんじゅう怖い的な?

『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。』というタイトルは「まんじゅう怖い」的な意味だと思いきや、読んでいると「鳥好き」と言ってもペットを可愛がったり、愛でることが好きというよりは、やはり学者、研究対象としての鳥なのですな。また、「研究する」ってこと自体が、とんでもなく楽しそうだ!

こんなに学者、研究者が楽しそうだと知っていれば、あさよるも学者になったのに! もっと勉強したのに! という、ぜひ子育て中の親御さんや、子どもと関わる仕事をしている人、あと、中学生くらいの生徒たちも読むと夢が広がると思うぞ。

まじめな内容なんですよ

ちょっと面白おかしく紹介してしまいましたが、いたって真面目な内容なんですよ。「鳥類学者」という日本に1200人しかいない希少種の生態を紹介しつつ、どんなふうに「研究」がなされているのか、研究者がなにを気をつけているのかなど、一般人には未知の「鳥類学者」という存在に迫ります。そこで、先にも書いたように「研究者」になりたかった!と思うのです。

あさよるも、植物学の先生の授業を履修した時、先生が尋常じゃなく傷だらけでズタズタなのが服の上から見て取れて、「ど、どんな冒険をしてきたんだ!」と一瞬で虜になりました。あさよるには“そういう未来”は来なかったな~。

関連本

『ゴキブリ取扱説明書』/青木皐

『本当に困っている人のためのゴキブリ取扱説明書』を読んだよ

『バッタを倒しにアフリカへ』/前野ウルド浩太郎

『バッタを倒しにアフリカへ』|人類のため、バッタに食べられたい

『わたしのクマ研究』/小池伸介

『わたしのクマ研究』|クマ研究でドングリを数える

『アヘン王国潜入記』/高野秀行

『アヘン王国潜入記』|のどかな山間のアヘン栽培日記

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『わたしのクマ研究』|クマ研究でドングリを数える

こんにちは。自由研究を時たましたくなる あさよるです。本書『わたしのクマ研究』は図書館で、小学生向けの本だなで見つけた本です。著者がクマの研究を始めた経緯や、研究方法などが易しく書かれています。自由研究の資料や、お手本になる本です。

〈研究〉ってどうするの?

著者の小池伸介さんが、クマ研究を始めた経緯から。最初はクマに興味があったわけではなく、子どもの頃から昆虫が好きな昆虫少年だった小池さん。高校生の頃、「森の回廊」が富士山麓に作られるとニュースで知り、興味を持ちます。「森の回廊」とは、別々に分断されている森と森の間に、新たに森を作って繋ぐ計画です。森で生きる生きものが移動して生きるスペースを広げられます。小池さんは、森にすむ生き物について知りたいと思い、東京農工大学へ進学しました。

大学では、神奈川県の森やシカの調査の手伝いをしていると、先生のつながりで、クマの調査プロジェクトに参加するよう依頼されました。このプロジェクトこそ、小池さんが興味をもった「森の回廊」を作るための、クマの調査だったのです。

思わぬところでクマ調査を始めた小池さんは、クマの生息地を歩き回り、足跡や糞をあつめて、クマの生態を調べます。クマを捕まえて、GPSで行動を調べたり、エサのドングリの分布も調査します。

『わたしのクマ研究』を読んでわかること

本書『わたしのクマ研究』では、クマの研究にあたって、森全体を調査している様子がうかがえます。研究者は、クマのことを知っているだけでなく、山のこと、植物のこと、木の実のこと、科学的な測定方法も知っていなければなりません。調査のための道具もオリジナルで手作りするので、お裁縫や大工仕事もできないといけません。

クマは一頭ずつ性格が違う

クマを捕まえるとき、ドラム缶を二つ繋いだ特性の罠の中に、ハチミツを仕込んで待つそうです。クマを傷つけないように、麻酔銃で眠らせてから調査をします。このとき、クマの性格が一頭一頭違っていて、罠の中で怒っているクマもいれば、怯えて縮こまっているクマもいます。

クマは単独で生活しますから、他のクマとの関わりがなく、それぞれ個性的なのかもしれません。一頭一頭個性が違うって、人間みたいですね。

クマのメニューは豊富!

クマはいろんなものを食べます、ドングリなどの木の実や、木の皮、シカなどの他の動物も食べますし、アリやサナギも食べるそうです。ヒグマが、川を登るサケを取って食べている様子が有名ですが、サケをたくさん食べるのは体が大きなオスで、メスはあんまり食べないそうです。

足尾のクマは、若いクマほど葉やアリを食べています。歳を取るほどシカを摂って食べる個体が増えます。また、初夏の頃にシカをたくさん食べます。この頃にシカが出産の時期で、捕まえやすい小ジカが増えるからだと考えらえられます。

ドングリは豊作の年と不作の年がある

ドングリは年によってたくさん実をつける年と、不作の年があります。この理由は不明ですが、有力説として豊作と不作を繰り返すことで、より多くの子孫を残そうとしているのではないか、と考えられています。

たとえばある山で毎年同じように一〇〇個のドングリが樹木に結実しているとした場合、その山には一〇〇個のドングリを食べられるだけのネズミが生息することができることになる。するとその場合、毎年一〇〇個のドングリはネズミにすべて食べつくされて、植物は子孫を残せないことになってしまうかもしれない。
そんな状況を避けるために、植物のほうは、ある年は五〇個、次の年は一〇〇個のドングリをつけつようにすることで、ある年は五〇個のドングリを食べられるネズミが生き残り、次の年を迎えることになる。さらに次の年は二〇〇個のドングリが存在したとしても、山には五〇個のドングリを食べる分のネズミしかいないため、単純に一五〇個のドングリはネズミに食べられずに残ることができて、それらのドングリは発芽する機会を得られるようになる。

p.48-49

毎年ドングリの数を変えることで、ドングリの捕食者の数をコントロールしているのではないか?ということですね。ドングリ恐るべし。

毎年あさよるを悩ます「花粉」も「今年は多い/少ない」って予報がありますが、こういうこと?

〈調べ方〉も自分で考える

ドングリの実の数を調べる方法が複数紹介されていました。正確に数えたいなら、ドングリの木を切って、一個一個手で数えれば良いですが、これは現実的ではありません。枝についているドングリを人間が一本ずつ数えていく方法。木の下に袋をセットして置き、面積に対し落ちてきたドングリの数から、全体の量を割り出すやり方。

クマの個体識別方法も、ツキノワグマの模様で判断したり、体毛や糞から個体を割り出すやり方があるそうです。クマの首にGPSをつけて、追跡調査もします。

学校の勉強って、すでに答えや調べ方が用意されている問題に取り組むものばかりです。しかし、こうやって研究の現場では、答えもなく、調べ方もないところから、自分で答えや調べ方を模索しないといけません。そもそも最初の「問い」自体を、自ら設定するのです。

クマの種類は8種類しかない!

あさよるが本書『わたしのクマ研究』を読んでびっくりしたのは、「クマの種類は8種類しかない」ってことだった。8種類のメンバーを紹介するぜ!

  1. ホッキョクグマ
  2. ヒグマ
  3. ナマケグマ
  4. メガネグマ
  5. アメリカクロクマ
  6. ツキノワグマ
  7. ジャイアントパンダ

えー!このほとんどって動物園でいるよね!「他のクマも見たいなぁ」と思ってたけれども、そもそもクマの種類自体が少なかったのか。

で、思い浮かんだのはこの本。でん!

去年から話題の『サピエンス全史』である。内容はザックリいうと、この宇宙が誕生し、地球が生まれ、地を這うもの海をゆくもの空を飛ぶものが現れ、やつらの足音が聞こえてから、現在までの記憶を、たった2冊のハードカバーで語ろうという「ムチャしやがって…」本である。あさよるも読んだけど、ブログでまだ紹介してません(;’∀’)

で、『サピエンス全史』であって、「ホモ・サピエンス全史」でなところがポイントです。本書では我々〈ヒト〉だけではなく、かつて地上に存在した他のサピエンスたちの歴史を含んでいます。

でで、我々ホモ・サピエンスには、かつて兄弟たちがいたのです。しかし現在地上に残ったサピエンスは私たちのみ。種が生き残るには多様性が不可欠です。神ならざる我々は未来を予見することができず、ただひたすら「数打ちゃ当たる」的に可能性を増やしておくしかありません。

「クマは8種類しかいない」と知り、真っ先に「え、ヤバイやん、絶滅するやん」と脳裏をよぎったのですが、「サピエンスは1種類しかいない」んすよねー。

関連本

『お父さんが教える 自由研究の書きかた』/赤木かん子

『お父さんが教える 自由研究の書きかた』|これで「知った顔」で教えよう

『ゾウの時間 ネズミの時間』/本川達雄

『ゾウの時間 ネズミの時間』|車輪を持つ生きものがいないのはなぜ?

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『バッタを倒しにアフリカへ』|人類のため、バッタに食べられたい

こんにちは。流行りものに目がないあさよるです。『バッタを倒しにアフリカへ』話題になってたじゃないですか。読むしかないですよね。それにしてもタイトルが謎だし、写真も謎だし、どう見てもふざけているようにしか見えないのですが、著者は何者!?

タイトルの意味も、緑色の出で立ちも、本書を読めば意味が分かるのですが、その意味が予想の斜め上行き過ぎているw オモロー

昆虫学者のアフリカ滞在記

本書『バッタを倒しにアフリカへ』は著者、前野ウルド浩太郎さんのエッセイです。前野さんはファーブル昆虫記を読み、ファーブルに憧れ、昆虫の研究をはじめ、バッタを追ってアフリカはモーリタニアへやってきた。ミッションはバッタの駆除。「神の罰」とも呼ばれるバッタの大発生を防ぐのだ。しかし、干ばつが続きバッタが発生せず、代わりにゴミムシダマシと、キュートすぎるハリネズミとの生活が始まった。

大人の事情も絡んでくる。研究費と生活費が保証された2年が過ぎようとし、もうすぐ無収入になる……日本へ帰るか?バッタを追うか? 一時帰国であちこちで講演をし、京都大学の白眉プロジェクトへエントリーをするのだった。京大総長とのやりとりは、読んでいて思わず目頭があつくなるものだ。はたして、彼は無事に予算を手に入れるのだろうか……ドキドキ、という展開です。

 私はバッタアレルギーのため、バッタに触られるとじんましんが出てひどい痒みに襲われる。そんなの普段の生活には支障はなさそうだが、あろうことかバッタを研究しているため、死活問題となっている。こんな奇病を患ったのも、14年間にわたりひたすらバッタを触り続けたのが原因だろう。
全身バッタまみれになったら、あまりの痒さで命を落としかねない。それでも自主的にバッタの群れに突撃したがるのは、自暴自棄になったからではない。

子どものころからの夢「バッタに食べられたい」を叶えるためなのだ。

p.3-4

ちょ、ちょっと情報量が多すぎてわからない。バッタアレルギー?そんなアレルギーあるの? 本書によれば、バッタが腕をテクテクと歩くと、その足跡にじんましんができるらしい。そんな話初めて聞いた。そしてなによりこの一文だ。「バッタに食べられたい?」?? どうやらバッタが大発生している様子を見学していた人の、緑色の服にバッタが群がり、服を食べてしまったという話が昔、科学雑誌に載っていたそうだ。それが羨ましくて「バッタに食べられたい」ということらしい。

大発生するバッタを前に、成すすべもない人類。その先陣を切って、全身緑のタイツで立ちはだかる男。それが著者なのだった。

冒険記、体験記はオモシロイ

本書はタイトルからどんな本なのか推測しづらく、読んでいても話の終着点はなんなんだ?とハラハラと読み進めました。前半はアフリカでの異国の文化や動植物のレポートが続き、旅行記のような楽しさが、そして後半は日本の研究者の微妙な立場や、日本でアフリカでの様子を講演や雑誌連載など忙しく駆け回る様子もまた、ドタバタで面白い。

学術的な話は置いといて、本書は命懸けの研究者の奮闘を知れる本だと思います。砂漠でサソリに刺されていたし……。学者、研究者って、屋内で青白い蛍光灯の下、机上の空論を並べているにあらず。

おもしろかったデス(^^)v

関連本

『アヘン王国潜入記』/高野秀行

ミャンマーにある「ゴールデントライアングル」と呼ばれる地域に、「アヘン王国」が存在する。

著者が実際に文明から離れた村に潜伏したレポート。

『アヘン王国潜入記』|のどかな山間のアヘン栽培日記

『巨大津波は生態系をどう変えたか 生きものたちの東日本大震災』/永幡嘉之

津波の塩害により、自然がどう破壊されているのか。

大量の写真で見てゆきます。

『巨大津波は生態系をどう変えたか 生きものたちの東日本大震災』|塩害による変化

『うんこがへんないきもの』/早川いくを

タイトルそのまんま。へんな生きものや、へんな習性。

『うんこがへんないきもの』|生きることは食べること。食べることは…

『LIFE<ライフ> 人間が知らない生き方』/麻生羽呂,篠原かをり

マンガとコラムで、動物から人生訓を学ぶ。

『LIFE 人間が知らない生き方』|動物は知っている、生き方を

『生きものの飼いかた』/松橋利光

こんなの飼えるの?どうやって飼うの?

そして、スーパーで買ってきた食材も、飼えるのだ。

『生きものの飼いかた』|カッコいい生きものカタログ!しかも飼える!

『ちっちゃな科学 – 好奇心がおおきくなる読書&教育論』/かこさとし,福岡伸一

ワクワク、ドキドキはどこからくるの?

好奇心を大きく育てるために。

『ちっちゃな科学 – 好奇心がおおきくなる読書&教育論』|好奇心はどこから来るの?

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『ゾウの時間 ネズミの時間』|車輪を持つ生きものがいないのはなぜ?

こんにちは。生物の話が好きな あさよるです。今日読んだのは『ゾウの時間ネズミの時間』。Amazonランキングでタイトルを見つけて、めっちゃ気になっていました。種類は違えどみな〈生きもの〉。生き物ですから形が違っても棲み処が違っても、同じような性質を持っているのに驚きでした。

生物のフシギな話

本書『ゾウの時間ネズミの時間』はタイトルのゾウとネズミの時間の話題から始まって、生物に関する科学的なコラム集と言ったところ。空いた時間にページをめくると次の瞬間、知的好奇心がかきたてられる読書です。

「ゾウの時間ネズミの時間」とは、みなさんもゾウもネズミも一生のうち心臓の鼓動する回数が大体同じという話を聞いたことがある方は多いかも。

体が大きい動物は長生きをしますが、小さな動物は寿命が短い。小さな動物はすぐに死んでしまいますが、体が小さいから隠れやすい。そしてどんどん繁殖するから進化も起こりやすい。大きな動物は体が大きいから外敵に襲われないが、進化の袋小路に入った状態だそう。

面白いのは、天敵のいない島では、ゾウは体が小さくなり、ネズミは体が大きくなる。これは、ゾウは体を大きくしなくても生き延びれるから無理をせず小柄になってゆく。一方ネズミも隠れなくていいから体が大きいものが生き残ってゆく。結果、巨体な動物はおらず、小さな動物もいなくなる。これを、島国である日本人に当てはめているのも面白い。日本は島国なので、飛びぬけた天才もいないけれども、市井の人たちもそこそこ頭がいい。大きいものもいないが、小さいものもいないってこと。

移動コストについての章が あさよる的に面白かった。どうして車輪を持つ生物はいないのか? 車輪は移動効率が良いけれども、インフラ整備があってこそ。タイヤはガタガタの道や段差、穴があったらお手上げなのです。車輪は移動コストが断トツ低いのですが、そのためのインフラ整備が莫大だそう。

こんな感じで、様々な生物が登場します。哺乳類だけでなく、昆虫や植物や魚や。

ヒトも生物であると実感!

本書『ゾウの時間ネズミの時間』を読んでいると、他の人間も他の動物と同じように移動コストや、一つの細胞に必要なエネルギーや、運動効率の上にいるんだと実感。ヒトは地上の動物の中では大きい方で、体が大きいとその体を支えるだけでヘトヘトに疲れてしまいます。水の中をクルクルと泳ぎ回るイルカが羨ましい!

歩いたり走ったり生きているのも、実は生物学的に理由があるのね。面白かった。

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『トコトンやさしい水道管の本』|水道の歴史!種類!管理!修繕!

こんにちは。楽しみは後に取っておく方の あさよるです。本書『水道管の本』も、「あとで読もう」とずっと積んでいた本でした。この「今日からモノ知りシリーズ トコトンやさしい~」のシリーズを以前読んで面白かったので、これも楽しみだったのです。

本書『水道管の本』は、水道管に関するあらゆることが収録された本です。水道管の歴史、水道管の原理、水道管の素材、水道管の設計や修理、特殊な水道管、水道管のトラブルなどなど。各節は見開き2ページにイラスト付きで分かりやすく掲載されています。

町に見えない川がある!

水道の歴史は古く、エジプト王朝や古代バビロニア王朝でも水道の遺構が見つかっているそうです。本格的な水道は古代ローマのアッピア水道。エルサレムにあるヒゼキア王のトンネルが世界最古の水道トンネルです。日本じゃ小田原早良上水が最古の水道設備として記録されています。現存する最古の水道は熊本県の豪泉水道です。太閤下水は現在も使われています。

水道管に使われる素材も多種多様で、作り方と特性によって使い分けられているみたい。時代と共に使われなくなる素材もある。素材を聞いただけで設置された頃や目的までわかるのかな?〈利き水道管〉したいw

水道管が町中張り巡らされているようすを想像すると「我々は川の上に棲んでいる」とも言えるのではないだろうか。町には目に見えない川が流れ、流れ続けているのだ。

管理し続ける仕事

ローマ水道もローマ帝国の滅亡により破壊され荒廃してしまいました。水道管は管理し続けなければなりません。現在使われている水道は、日々誰かが管理し続けているということです。本書でも管理、点検、修繕の様子が紹介されているんですが、なんだか途方もない話で唖然!

人が入れない水道管もありますし、有毒ガスが発生していたり、低酸素状態の水道管もあります。危険を伴う仕事の上、気の遠くなるような地道な作業ばかり。鏡を使って地上の光を取り込んだり、車に乗せたライトやカメラで水道管内を点検するマシンがカッコいい。また、超音波やX線を使って水道管内を点検したり、ハイテクとローテクが入り乱れている感じがいい。

他人の仕事にアーダコーダ言えない

うちのご近所も水道工事でしばらるドカドカと賑やかで大きな車も出入りしていたんですが、「おお!この水道管を掘っていたのか!」と思うと、煩わしさは吹っ飛んで「カッケー!」と興奮してしまいました。他人様の仕事にゴチャゴチャ言っちゃあいけないっすな。何か必要があってやってるんだろうし。

この「トコトンやさしい」シリーズはお気に入りで、あさよるネットでも『トコトンやさしい染料・顔料の本』を紹介しました。こちらも、人の知恵の集大成を見ているようで良い本でした。本書の著者、高堂彰二さんも本シリーズで他にも本を書かれているようなので読んでみたいです。

「色」をとりまく人の知恵、すごい!『トコトンやさしい染料・顔料の本』

トコトンやさしい染料・顔料の本 (今日からモノ知りシリーズ)

トコトンやさしい染料・顔料の本 (今日からモノ知りシリーズ)

  • 作者:中澄 博行,福井 寛
  • 出版社:日刊工業新聞社
  • 発売日: 2016-02-09

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『古生物たちのふしぎな世界 繁栄と絶滅の古生代3億年史』|古生物知識をアップデートするのだ

こんにちは。幼稚園児だったころ「海の生きものを作ろう」というテーマの工作で、せっせとウミサソリやチョッカクガイを作っていたら、保護者呼び出しになった あさよるです。先生曰く「サソリは砂漠の生きもので、海にはいません」と言っても聞かなかったそうで(;´・ω・)コマッタモンネ

ウミサソリは、古生代に生きたサソリみたいな形をした生きものですぞ!

こんなエピソードがあるくらい、小さなころからどうかしてるくらい繰り返し繰り返し読みまくったのが、古生物や恐竜の図鑑でした。昆虫や植物図鑑も愛読していましたが、ダントツだったのがコレ!Amazonで書影を探すと一冊だけヒットした、我が原風景。

大むかしの動物 (学研の図鑑)

大むかしの動物 (学研の図鑑)

  • 作者:大森 昌衛
  • 出版社:学習研究社
  • 発売日: 1994-11

恐竜だけじゃない!古生物

「古生物」と聞いて何を思い浮かべますか? 昔の地球に生きた生きものと言えば、恐竜!ティラノサウルス!って連想する方が多いのではないでしょうか。本書『古生物たちのふしぎな世界』で紹介されるのは〈古生代〉と呼ばれる地球の時代区分に生きた生きものたち。恐竜よりもっと古い時代の生きものたちです。

 約5億4100万年前にはじまった古生代。
その中には六つの地質時代が存在した。私たち哺乳類を含む脊椎動物の祖は、カンブリア紀において魚の仲間として誕生し、オルドビス紀には鱗をもち、シルル紀にはあごをもった。デボン紀になると海洋の支配権を確立。そして、陸上への進出を開始した。石炭紀を経て到達したペルム紀には、単弓類が地上生態系の覇者となり、我が世の春を謳歌するに至った。単弓類は哺乳類の祖先を含むグループである。すなわち、私たちの祖先仲間たちは“天下”をとりかけた。
だが、しかし、その栄華は長くは続かなかった。

p.228

その後、ペルム紀に大量絶滅が起こり、海に住んでいた生きものの81パーセント以上、計算によっては96パーセントが絶滅してしまいます。古生代の終わりです。ちなみに、ペルム紀の大量絶滅の理由はまだ定説がないようです。この大量絶滅事件ののち、恐竜たちが登場する中生代が始まります。

本書は、生命が多用な進化を遂げた中生代に生きた生物たちを紹介します。イラストもたくさん使われていて、目で見ているだけで楽しいんです!

恐竜の本と比べると、古生物だけの本ってありそうで少ないですよね。

カラー図解!たっぷり読める!

本書『古生物たちの不思議な世界』のいいトコロは3つある!

  • 古生物ばっかり!
  • 文章もボリュームがある!
  • 復元イラストもめっちゃいっぱいある!

胸熱!さすがブルーバックス!ヒューッ!(歓声)

解説は大人向けで、読みこなせるのは中高生以上かな?ガンガン次から次へ古生物語りが展開されていて夢中で最後まで読んじゃいます。

あさよるのようなモグリですと、アノマロカリスみたいな形をしてるのは全部「アノマロカリス」と呼んでいたし、三葉虫的なものはみんな「三葉虫」と思ってましたが、それぞれカタカナのカッチョいい名前が付いていますし、それぞれの解説も細かく。

それにしても、古生物の復元イメージのイラストも、どれも超カッコよく描いてあって、「カッコ良すぎへん!?」とツッコミたいw そもそも日本語でいうトコロの「虫」に当てはまるようなものを「ステキ!」「シビレル!」って感激しちゃう感性を持っている人は、復元図もカッコよく描きすぎているのではないかとw 思うのですよ。それくらいカッコいいし、カッコ良すぎる!

好きな古生物語りキボンヌw

さてみなさん、それぞれ古生物に関する〈自分語り〉をお持ちでしょう(そうか?)。みなさんの古生物知識をアップデートしつつ、熱い思いをたぎらせてください。

あ、アップデートと言えば、かつては「哺乳類は爬虫類から進化した」と学校で習いましたが、現在では「単弓類」から哺乳類に進化したと習うそうです。

 そもそもあなたは「脊椎動物の進化」をどのように学校でならった記憶があるだろうか?
最初に「魚類」があり、そこから「両生類」が進化して、両生類から「爬虫類」が生まれた。そして、爬虫類から「鳥類」と「哺乳類」が生まれた……。
もしもまだ、そんな考えをお持ちなら、残念ながら改める必要がある。
近年の考えでは、そもそも「魚類」という単一の分類群は存在しない。(中略)
そして、哺乳類は爬虫類から進化したのではなく、哺乳類の祖先を含むグループである「単弓類」が両生類から進化したと考えられている。そして単弓類からやがて哺乳類が生まれる、というわけだ。

p.207

研究は進んでいるんです!時たま新たな情報仕入れとかなきゃ、おいてかれちゃう!

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『日本人の9割が知らない遺伝の真実』|測れる才能だけじゃない

こんにちは。自分に才能ってあるのかな?と不安な あさよるです。『日本人の9割が知らない遺伝の真実』は、話題の本っぽいことと、才能が発言するタイミングは?なんて帯に書いてあって、恐る恐る手に取りました。

あさよるは、煽り気味のタイトルから「どうせ炎上商法でしょ」「オカルトじゃないの?」なんて疑いながらページをめくり始めたのですが、2章目くらいまで読んでから「こ、これ……マジメなやつちゃうん?」と気づき、驚きましたw マジメなヤツなので、導入部が長いです。結論も、スッキリと読了感が良いわけでもありません。今、「遺伝についてこういう風に考えられてるんだなぁ」と知って、自分の思い込みや勘違いが多かったことにも気づきました。

勘違いされがちな〈遺伝〉の話

本書『日本人の9割が知らない遺伝の真実』のあとがきでは、本書が『言ってはいけない 残酷すぎる真実』のヒットにあやかった便乗本であることが告白されています。

『言ってはいけない 残酷すぎる真実』|親の言うことをきかない子

『言ってはいけない 残酷すぎる真実』は、遺伝にまつわるみんなの誤解を解く内容で、専門知識がなくても読める内容に書かれています。『言ってはいけない 残酷すぎる真実』の著者は作家ですが、本書『日本人の9割が知らない遺伝の真実』は行動遺伝学、教育心理学の専門家です。

本書の冒頭でも、本書についてこう説明されています。

「知能は遺伝する」というと、「親がバカなら、勉強してもムダ」、「遺伝の影響は一生変わらない」、「才能は遺伝ですべて決まってしまう」――そう思い込んでしまう人がいますが、これらはすべて誤解です。
(中略)
行動遺伝学のもたらす知見とは、遺伝的な差異によって人を差別するためのものではありませんし、人の才能がすべて遺伝で決まるといっているのではありません。
私たちは、行動遺伝学が導き出した知見とどうやって付き合っていくべきなのか。本書ではそれを明らかにしていきます。

p.26

「知能は遺伝する」のですが、「親がバカなら、勉強してもムダ」ではありませんし、持って生まれた遺伝とは別の力も働きますから、生まれたときに一生が決定しているわけでもありません。また、現代日本の現状では、学歴と学力、そして生涯年収がリンクしているように感じますが、実際にはそれぞれ別の能力のハズです。現代の教育問題にまで幅広く話が展開してゆきます。

頭が良いのは遺伝?

本書の冒頭で、「かけっこ王国」のたとえ話がなされます。かけっこ王国ではかけっこが早い人たちは18歳になると一斉にかけっこ勝負をし、優秀な人たちはプロのランナーになったり、マラソンランナーや走り高跳びの選手に転向する人がいます。しかし、かけっこ上位10%に入るような超優秀な人は、スポーツの道に進まず、官僚や研究者、経営者になります。家柄やコネがなくても、かけっこの実力があればチャンスがあります。かけっこ王国では、かけっこの能力が高く評価されており、かけっこが苦手な人は好きな職業にも就きにくく、劣等感を受けて生きています。

かけっこ王国の話は、突拍子もなく非現実的な話に思えます。しかし、現代では「頭の良さ」が「かけっこ」に当たる尺度として働いています。頭のいい人は様々な職業に就くチャンスがあり、18歳のとき勉強ができなかった人は能力が低いとみなされ職業も選びにくく、劣等感を抱いて生きます。

そもそも「頭の良さ」は測れるの?

しかし、考えてみると、「頭の良さ」ってどういう能力なのでしょうか?そして、それはどうやって測れるものでしょうか?学力テストは、テストの成績を測ることはできますが、それがその人の能力を示しているとは限りません。

何を持ってして「知能」とするのかは、諸説あり、どの要素をどうやって測るのかもそれぞれ。結局のところ、「測れる知能」が知能とされ、測れない知能は測れないので評価対象になりません。

測れない才能の方が多い

当然ながら、測ることはできないけれども、他にない才能であるという事柄は存在します。本書では、例えば有名大学を出て道路工事の現場作業に従事する人は少ないけれども、土木の現場で必要な才能はあるはずだと考えます。怪我しないよう、安全に大きなものを運び、設置する一連の「勘」としか呼びようのない存在。それは、知能であり才能でしょうが、「測れない」から評価されません。どうように、測れないがゆえに評価されない、低く見られている才能がたくさんあるはずです。

「知能」とは、「測れる知能」のことであり、我々は「測れる知能」の分野が得意な人が評価され、社会の中でチャンスに恵まれます。一方で測れない知能を持っている人は、測れないが故に低く評価され、劣等感を持って生きる人も少なくありません。「どうせやってもムダ」「自分には才能がない」という思い込みほど、人の行動を制限するものはありません。

明快な答えがある話じゃない

本書『日本人の9割が知らない遺伝の真実』は、現在も研究中の内容を扱っている&これからの教育について扱っているので、明快な気持ちのいい答えが用意されたものではありません。もし、読了後のスッキリ感や感動が欲しいなら、別の書籍を。

反対に、知っているつもりでよく知らない〈遺伝〉のことや、教育、能力について、新しい発見や気づきがあるかもしれません。なぜだろう?どうしてだろう?って答えはないけれども考える指針はある。結論は「自分次第だ」と分かると、元気が出る人もいると思います(逆に、白けちゃう人もいるかもしれないケド)。

分かりやすい才能ばかりじゃない

子育てで、子どもの才能を伸ばしてやりたいと考えている方もいらっしゃいますね。子どものうちに才能の芽が出る子っていますが、それは「見つけやすい才能」だった時の話です。例えば、楽器の演奏が上手いとか、他の子より運動神経がいいとか、分かりやすい、見つけやすい才能です。見つけやすい才能を持っている人は、先ほどの「測れる才能」と同じく、分かりやすいので人に評価されやすいんですね。

しかし、子どもの頃に目立った才能がなかったからといって、その人の能力は決められません。大人になってから芽が出てくる時間のかかる才能もあります。地道に、社会の中で揉まれながら、少しずつ少しずつ磨かれていく才能もあります。あくまで、子どもの頃に見つかる才能は「見つけやすい才能」のみ。ほとんどの人は、時間をかけて才能を磨き手に入れていくんですね。

現在の教育は悪くない、でもベストでもない

現代日本の教育、小中の義務教育と、多くの人が進学する高等学校の教育を、著者は否定しません。多くの人が教育を受けられることに加え、多種多様な「部活」も用意されており、部活動の中で自分の才能を模索する人も少なくありません。教員の質が話題になることもありますが、一部レベルの低い教員はいるかもしれないが、概ね同じくらいの教員が用意されていることも評価しています。

しかし、今の教育がベストでもありません。繰り返しますが、現代の教育は「測れる知能」が評価され、それ以外の人は大きな劣等感を抱くシステムでもあります。本当は他の才能を持っている人が、劣等感から無気力になってしまっては、チャンスもなくなってしまいます。

多様性を見出す教育のかたち?

現在の教育がベストでないなら、どんな教育の形が望ましいのでしょうか。本書では、学校で従来の学習をするよりも、若いうちからインターンシップに出て、本物のプロに出会い、プロの仕事を体験してみることが提案されていました。どんどん、様々な分野に触れてゆく、その中で自分に合った仕事を見つけることもあるでしょうし、反対に「これは向いていない」と向き不向きを実感することもできます。

また、子どもの内は勉強して大人になった勉強しない社会ではなく、必要なときに勉強できる社会が必要です。MOOCや放送大学など、そのための取り組みもなされており、環境は整いつつあります。

あなたの才能を見つけるために

本書で苦笑いしちゃったのは、小中校と12年間もみっちり勉強してもみんな忘れてしまう、と、指摘されていたことです。……た、確かに(;’∀’) 子どもにどんどん学習をさせても、どうせ忘れてしまうんだから、リアル・キッザニアのように、どんどん社会の中で実際にプロの仕事に触れて、適性を見出してゆく方がいいんじゃないかってことですね。そして、学習は自分で、必要なもの・興味のあるものを選べばいい。ポイントは、年齢は関係ないってところでしょうか。必要とあらば、大人になっても、歳をとっても学ぶ。

本書を通しても読むと、どうやら「才能」というのは持って生まれた遺伝的なものが作用しているようです。しかし、その才能を掘り起こし磨き上げられるかどうかは、環境や行動が作用しています。自分で「なんとなく向いてるんじゃないか」と思うことをやってみるってのも、大事。やってみて、向いてるかもしれないし、やってみないとわからないんですね。あさよるも、いまいち自分の適性が自分で見出せていないんですが(;’∀’)、これからもじっくり時間をかけて、磨いたり揉まれたりしながら、目の前のことをやるしかないのね!と思いました。ヨシッ( ・ㅂ・)و ̑̑

本書を読むにあたって、こちらも併せて読むと分かりやすいかも。↓

『エピジェネティクス――新しい生命像をえがく』|「遺伝」だけじゃなかった!

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『ちっちゃな科学 – 好奇心がおおきくなる読書&教育論』|好奇心はどこから来るの?

こんにちは。読書論や読書法的な本は気になる あさよるです。そんな本って、ブログを始めるまで特に気にならなかったのですが、毎日読書に関する記事を書くようになり、他の人の考えがめっちゃ気になります。

『ちっちゃな科学』は、内容をあまりチェックしないまま「読書論」ということで読み始めました。読んでみてビックリ!Σ(・ω・ノ)ノ!! あの「かこさとし」さんじゃないっすか!そして福岡伸一さんのコラム+対談集。すごい!

好奇心はどこから来る?

『生物と無生物のあいだ』『動的平衡』の福岡伸一さんは、昆虫の標本づくりに熱中し、幼虫を育て、顕微鏡で小さな世界を覗いた経験を、興奮と共に書き記しておられます。子どもの頃の興奮が、大人になっても冷めやらない。

なにも、好奇心が刺激される〈自然〉とは限られた場所にしかないわけではありません。小さな自然はその辺にあるものです。

小さな好奇心。それを受け止めるのは小さな科学。

子どもたちは科学に夢中です。お空のお星さまや、海の底や、植木鉢の裏っ側や、風がどこから吹いてくるんだろうとか、科学科学!

誰だって一度は〈科学の子〉だったはず!

そして〈科学の子〉の心にヒットしちゃうのが、かこさとしさんの絵本です。

子育て&教育に関わっている人ならぜひ

『ちっちゃな科学』は読書と教育論を扱う内容です。子育てや教育に係る方なら読んでおいてソンはナシ!ぜひぜひ!

……と言いたいところですが、あさよるは本書、結構難しかったです。一般向けの教育系の本ってこんなレベルなのだろうか!?あさよる、子育てはしてないのでそっち系、全然分からないです。

可愛らしい表紙で、軽い気持ちで読み始めたら激マジメじゃん!ってヤツですな(-“”-)

もちろん、著者の福田伸一さんと かこさとしさんの対談もたくさんで、楽しい内容です。

文系、理系、どっちも必要!

福田伸一さんと かこさとしさんの対談で印象的だったのは「文系」「理系」と生徒を分けちゃう弊害についてでした。現在、文系学科と理系学科を卒業した人たちはピシッと別れちゃっている。業界によって、文系が多い業界、理系が多い業界に偏りがあり、国や自治体の体質まで決めてしまっている。

本当は、文系だって理系の知識が必要だし、理系学科へ進んでも文系の勉強をすべきだ、という話。

だから、子どもの頃から「あなたは文系」「あなたは理系ね」なんて決める必要はないし、両方をごちゃごちゃに学んでもいいんですね。

子どもに伝えるには、まず大人が

繰り返しますが本書は読書&教育論を扱う内容ですから、読者の対象は〈大人〉。大人が子どもの好奇心を刺激し、満たすには、大人側も少なからず勉強しないといけないんだとメッセージを強く感じました。

子ども向けの科学の本は年々減っているそうですが、その理由は明確で、親が買わなくなったのです。子どもの理科離れは、親が理科離れを起こしているからだとも考えられます。

繰り返しますが、例え文系に進んでも、理系の知識は必要です。なのに、科学の子になる前に、科学や理科に触れずに勉強を強いられるのはツライね(;’∀’) 大人の側が子どもの「なぜ?」「なんで?」に程よく答えつつ、逆にこっちから好奇心を刺激しちゃえるくらいのパワーがあればいいなぁと感じた。それにしても、子育てや教育というのは、他者のために学ぶのね。こりゃ大変だなぁと思う。

あさよるネットで紹介した福岡伸一さんの著書

『動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか』

『動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか』|生命とは、流れのなかの淀み

『せいめいのはなし』

『せいめいのはなし』|「生命」をテーマのダベリはおもしろい

『子どもはなぜ勉強しなくちゃいけないの?』

『子どもはなぜ勉強しなくちゃいけないの?』ソボクなギモン

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『カラー版 細胞紳士録』|私の中の頼もしい紳士たち!カラー写真で

こんにちは。理科の勉強を復習中のあさよるです。中高で習った化学、生物学なんですけどね……むっちゃ苦手なんですよね( ノД`)

しかしやっぱ、義務教育中に習ったこと+高等学校で習ったことって、生きていくのに必要なんだなぁとしみじみと実感しております。まぁ、センチメンタルになったところで、苦手はものは苦手なんですけどね(;’∀’)

ということで、岩波文庫の『カラー版 細胞紳士録』なる謎なタイトルの本を見つけ手に取ったのでした。

ごらん!個性豊かな細胞紳士たち

本書『細胞紳士録』ではタイトル通り紳士たちが多数登場なさいます。

人体ビルの建築士!

領地を仕切る人垣!

家内工場フル回転!

選びぬかれた防衛隊!

運河の街の生活者!

運動のエリート!

情報社会の管理職!

能力は管理職なみ!

子づくりの担当!

以上の紳士たちのラインナップ。最後に近づくにつれ、なんか面白いですけどw

57もの細胞を取り上げ、細胞を着色し、光顕や電子顕微鏡で小さな世界を覗きます。みんなの体の中にいる〈紳士たち〉にご対面!って趣ですね。

ともすればとっつきにくい世界を、少しのユーモアとマジメな話と、そして誰もが見入ってしまうカラー写真で構成されています。ちょっと面白いタイトルですが真面目な一冊。

勉強しないと楽しめないカモ…><

細胞の写真は美しく、またグロテスクでもあり、とにかく目が釘付け。

しかし、これがどの部位で、どこの部分で、どんな働きをしているのか。多少は事前の知識が必要?もちろん本書内でも丁寧に解説されているのですが、とてもとてもこのページ数で全てを語れるものでもないのでしょう。

もっと勉強したい!&もっといろんな写真が見てみたい!と好奇心かき立てられる内容です。中高生で生物学の勉強をしている人にもおすすめです。

岩波新書のカラー版、好きです

岩波新書のカラー版シリーズ、あさよる好きです。新書でコンパクトながら、結構見ごたえあるものが多い!

あさよるが好きだったのは、このあたり。これ、確か10代の頃によく見ていました。新たに好きなラインナップが増えました。

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『LIFE<ライフ> 人間が知らない生き方』|動物は知っている、生き方を

こんにちは。ペットを飼いたいあさよるです。ネコが飼いたいんですが、あさよる自身がネコアレルギーを持っておりまして、どうしたもんかなぁと悩んでいます。イヌでいいかな?とか、カメなら飼えるかな?と考えつつ……。

そういうわけもあるのかないのか、自然と生きものを扱った書籍にも手が伸びます。ちなみに本書は、動物ネタを扱った本なのに、ビジネス書なんですよね。イイネ!

動物の不思議な生態 マンガ+コラム

本書『LIFE』は、動物園・水族館で我々も見たことのある動物たちの不思議な生態を扱っています。1つの動物につきマンガ家の麻生羽呂さんが5ページのマンガ+生物オタクの篠原かをりさんのコラムが2ページ。マンガ+コラムを1セットに、サクサクと読み進められるのが楽しいのです。

特に、マンガがページ数少ないながらも、その動物を好きになる「キュン」っとしちゃう感じがイイ!

生物オタクと称されている篠原かをりさんは、あさよるは存じ上げなかったのですが著書も多く、テレビにも度々出演なさっている方だそう。またチェックしてみます……。

他者を見ながら、自分を見ている

本書は、動物たちのひたむきな生き方を通して、我々ヒトの生き方を考えるという趣き。

例えばペンギン。ある種のペンギンは氷の上から海へ飛び込むとき、先頭のペンギンが蹴り落される。海の中にシャチがいるかもしれないので、一羽落として確かめてみようというw 何事でも、群れの先頭に立つ者はリスクを伴う。しかし、トップバッターがいるからこそ、群れが守られているのも事実。我々ヒトも、恐れず先陣を切りチャレンジしよう!というもの。

……終始こんな感じでw

あさよるは話のオチとして、ヒトの生き方の話に着陸するのはアリかなと思いますが、さていかが?w他の動物の話って、好きな人は大好きだけど、興味ない人からすれば「で?」って話でw こういうアプローチもアリじゃん?とw

で、面白いのは、全く何もかもが異なる他の生物を観察していても、そこに自らを見いだしてしまうって、面白い話だなぁと思います。確かにあさよるも、「ハダカデバネズミ」の本を読んだ時は、ヒトの話に置き換えずにはおれませんでしたw

みんなよく知った動物たち

ここで取り上げられる動物は、みなさんもよくご存じのものがほとんどでしょう。ペンギン、ライオン、パンダ、ネコ、キリン、ミツバチ、ハダカデバネズミ、ラッコ、パピバラ、ゾウ、リス、イルカ、ウシ、タコ、ラーテル、ナマケモノ、ゴリラ、ダンゴムシ、イヌ、カンガルー。

知ってる!見たことある!だけど、どんな動物なのかあんまり知らない!

例えば、手話を覚えたゴリラに「ゴリラは死ぬとどこにいくの」と尋ねると「苦労のない穴にさようなら」と返したそう。ゾウは幼い頃「自分に鼻がある!」と気づいてしばらくは鼻が気持ち悪くしていて、だんだん大人に鼻遣いを教わってゆくとか、知能が高いのは人間ばかりじゃないんだなぁと思う。

小説『ジュラシック・パーク』の続編『ロスト・ワールド ジュラシック・パーク2』では、恐竜たちは現代の地球に蘇ったものの、種として生きるための〈教育〉をする大人がおらず、群れの統率が取れていない様子が描かれていました。動物って、生まれたままだと生きれない親や群れが〈教育〉によってその動物らしく生きれるのですね。

話のネタにどぞ^^

図鑑には載ってない、動物園の案内板にもたぶん載ってない生態が、もっと各動物のことが知りたくなったら、個別の本を探してみて~!

本書は、きっとこういう動物本が好きな方は知っている話が多いんじゃないかと思います。それよりも、普段は動物、生物にあまり興味がないなぁという人が、ビジネス本と間違えて、手に取っちゃえばいいのになぁ!と他人事なので思いましたw

軽い気持ちで読んで、マンガ&コラム楽しんでください。

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『実はスゴイ四股 – いつまでも自力で歩ける体をつくる』|颯爽と歩く美人に

こんにちは。体バッキバキなあさよるです。ストレッチして寝るのに、朝起きるとバッキバキって、どんな寝方をしているのだろうか。そして足がむくんで仕方ない。

お友達の人が毎日、四股を踏むことを日課にしていて、「オススメだよ」と仰っているのをかねがね聞いていました。興味はあったんですが、そもそも「四股って何?」「あれ何してんの?」と疑問だったんですよね。

そして『実はすごい四股』ですよ!あれ、ただ足をドンドンってしてるだけじゃないんです。

四股で足腰を鍛える!

まず、『実はスゴイ四股』は健康な身体を作るための指南書です。著者もスポーツのトレーナーの方と、医師が監修しています。相撲の四股のことですが、相撲の話を掘り下げるものではなく、一般人が取り入れられる健康法として紹介されています。

四股ってみなさん見たことはあるでしょうが、なかなか全身を使った運動のようです。

ステップは5つ。

1.まず、真っすぐ立つ。これは簡単そうですが、上手に立てない人が多い!

2.そして「腰を割る」という動作。お相撲さんが、脚を広げて腰を落とすポーズです。この体勢でピタッと制止するのも難しいっ。

3.片脚に体重移動し、反対の足をあげます。

4.そしていよいよアレ!足を高くまっすぐと上げます。ビシッと静止するには全身を使いますね。

5.そして再び「腰を割る」

たったこれだけ。しかし、全身運動と、体の柔らかさが試されているっ!

特に、股関節を大きく動かしたり、足の太ももを十分に動かす動作って、日常ではしないですからすごくイイですね。また、先にも書きました「真っすぐ立つ」「静止する」って意外と難しい。筋肉を上手に使う必要があるからです。

血行が良くなり、便秘にも効きそう

あさよるは女性でして、女性に多い悩みを持っておりまして……それは、冷え性と便秘……。最近はずっと体を温め体温を上げる活動をしていたのですが、四股は効きそう。

だって、試しに腰をグッと落とす「腰を割る」ポーズをやってみたのですが、これだけで足の先までスーッと血が巡っている感じがバシバシします。で、クる!ちなみに、足は上がらない。動けない!

ちょっとやっても、太もも、ふくらはぎの大きな筋肉がプルプルしているのが分かります。大きな筋肉を使うと、それだけエネルギーも燃えるでしょうし、体が温まりそう。そして、足の先まで血液を送るためにも足の筋肉は重要です。冷え性対策にイイネ!

そして、便秘に効くかもと感じたのは、終始良い姿勢を保ち続けないといけないところ。これ、腰回り・おなか回りの筋肉がないと姿勢が保てません。インナーマッスルが必要なんですね。姿勢が悪いと内臓の位置もズレてきて、お腹が押しつぶされて便秘にもなりそうです。

「胴体の筋肉をつけなきゃ四股が踏めない!」と切実に思いました。こんな切迫感を持ったのは初めてですw

若い人にも、年齢を重ねても

本書『実はスゴイ四股』は、足腰に自信がなくなってきた世代の方に向けた本みたいですね。

しかし、姿勢とか歩き方って、「おばちゃんみたい」とか「おじいちゃんかと思った」とか、パッと見て年齢を感じる部分です。反対にいつまでも若々しい人って、スクッと立って、スタスタと歩いてらっしゃいます。

あさよるも三十代になりまして、スクッと立って颯爽と歩く“お姉さん”でいたい……今が勝負時でしょう!

ということで、年齢関係なく使えます。しかも、動作自体は単純ですから、覚えることは少ない。その気になれば、いつでもできるしw

簡単な動作なのに、効く

そう、動作が簡単ってのが素晴らしい。

あさよるは以前このブログでも紹介した「スロトレ」をやっていたんですけど(最近サボっているw)、これは少々手順があることと、床にへたり込んだり寝そべったり、椅子を使うなど道具が必要ですので、家でしかできないんですよね。

それに比べると四股はいつでもできんじゃん!と興奮!(周りの人に説明してから始めるのがよいかとw)

『スロトレ完全版 DVDレッスンつき』を読んだよ

四股の「腰を割る」って動作が、「スロトレ」で椅子を使ったスクワットと似ていると思います。スクワットですから、結構キますw

単純な動作に見えて、大きく体を使い、血行も促進する四股、簡単だし続けてみます。

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『20歳若く見えるために私が実践している100の習慣』|究極のアンチエイジング?できる?

こんにちは。ダイエット再開しようと思っている あさよるです。“思っている”だけという話もあります……w

肉体改造的な?美意識を上げる的な?そんな読書をしようと、『20歳若く見えるために私が実践している100の習慣』が目につきました。

本書の著者・南雲吉則さんはテレビでもお馴染みらしく、ご存知の方もいるかも?(あさよるは存じ上げませんでした)。

ピッと集中状態のチューニング法

まず、南雲吉則さんのアンチエイジング法は、かなりストイックというか、かなりすごいことをおっしゃっているように思います。

運動量を減らし、食事量を減らし、肉体への負担を減らすことで、超省エネで生きるのです。医師である著者の話ですし、ご自身もこのアンチエイジング法を実践されているそうなので、効果のほどは本当だろうと思います。

省エネモードになると、肉体は緊急事態モードに切り替わるのかな?と思いました。緊急事態だから、頭も冴えてたり、感覚も鋭くなるのかな?……すみません、想像なので真偽のほどは定かではないです。

自分の肉体を省エネモードにチューニングすることで、望みの状態を作り出そうというもの。確かに、やればできるのかもしれないけど……。

誰向けの本なの?

本を読んでいても、この本が誰に向けて書かれているものなのかわかりにくかったので、考えてみました。

本書〈20歳若く見えるために〉とタイトルにありますから、読者は50代、60代以上の人を想定しているのでしょう(30代の人が20歳若返ると、子供になってしまうw)。そして、本書が出版されたとき、著者は56歳だったというのですから、同年代~同年代以上の人向けの本ですね。

ちなみに、本書の表紙に著者のお写真と、その横に〈56歳〉という文字。確かに、お若く見えますね。

そして、女性に対してのアドバイスもありますが、なんとなく男性向けな感じがします。なぜだろうか?女性は元々男性に比べて筋肉量が少ないので、ここにあるアンチエイジング法を実践するのは少々不安に感じたんですが、いかがでしょうか。

アンチエイジングの実践に

どんな状態を〈アンチエイジング〉を考えるのか。例えば、若い人と同じくらい体力があって活発に動き回れる筋肉なのか、ガツガツいくら食べても胃もたれしない強靭な消化器を手に入れることなのかw

本書『20歳若く見えるために私が実践している100の習慣』では、タイトルにある〈若く見える〉というのが、目的でしょう。同じ目的を持っている人は、一読してみてもいいかもしれません。

先生の仰る体づくりはとてもハードに思えますが、確かに、食事の量や運動量を、若い頃と同じ基準で考えているのならば、どこかでバージョンアップが必要です。

そして、著者は男性でありながら、UVケアを心がけておられて、日傘をさしておられると書かれていました。男性が日傘をさす習慣がありませんし、なかなか目立つかもしれませんが、アンチエイジングを考えるなら、UV対策は必要ですよね。あさよるもかなり気をつけています(๑•̀ •́)و

美肌づくりは、いろいろ聞きかじった結果、今んところ保湿と紫外線対策しかないなぁと、以前読んだ↓こんな本を思い出した。

〈思い込み〉はやめる

『20歳若く見えるために私が実践している100の習慣』をパラパラっと見て「スポーツしない」「走らない」から始まり、「腹6分目」「肉を食べない」など、巷で語られる健康法と相反するような主張が目につき、興味がわいて読み始めました。

あさよるは、本書の内容を無作為に他人におススメはしませんが、アンチエイジングの考え方としては、この方法も存在するだろうと思いました。

また、ストレスをため込まない習慣や、お酒やたばこを遠ざけるなど、あさよるも納得できるものも半数以上です。

はてさて、頭ごなしに「ダメ」というのは簡単ですが、「こういう世界があるのか」と知るのは興味深いものです。超省エネの体をつくるのは、結構コツやバランス感覚が必要に思いますが、確かに、成功すれば〈若く見える〉は手に入りそうです。

あさよるも、今より年齢を重ねたとき、どんなアンチエイジングに着手するのだろうかと、考えておこうと思いました。

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『うんこがへんないきもの』|生きることは食べること。食べることは…

こんにちは。子どもの心が忘れられないあさよるです。

当あさよるネットでも、ちょくちょく動物や植物の本を紹介している気がします。子どもの頃から動植物や、宇宙や自然の本を読んでいました。

あと、まぁね~なんて言ったらいいんでしょうか。トイレの話、好きよねw

『うんこがへんないきもの』。見つけちゃったら、読むよねw

へんないきものがいるもんだ

『うんこがへんないきもの』は、糞を上手に利用しつくす生きものや、糞を巡る変な習性を持っている生きものが紹介されています。

名前もそのままのフンコロガシの話は熱かった。彼らは砂漠で糞を見つけると、丸く加工しコロコロと転がし運び去ります。動物の糞が砂漠での貴重な食料なのです。卵も、丸く固めた糞の中に産み付けます。生まれた幼虫は糞の中で育ち、サナギになり、成虫になると、雨に濡れて柔らかくなった糞から出てきて、再び糞を探すのです。

熱い!壮大!

一番最初に紹介される「ハイラックス」という哺乳類は、あさよるは知りませんでした。ハイラックスの群れは岩山に住んでいて、崖っぷちで糞をします。人間で想像すると、背筋がソワッとします。

洞窟の中のコウモリの糞に群がる動物たちの〈地獄〉の話は背筋が凍ります。どんなものなのかはここでは自粛します(苦笑)。が、家の軒にコウモリが巣を作って、虫が湧くという話を聞いたことがありますから、あのコウモリがン百万匹もいるとなると……(以下自粛)

誰が読む本?

『うんこがへんないきもの』は、扱われている内容は、是が非でも子どもに読んでほしいものなのですが、本の構成自体は大人向けです。しかも、こういう動物や生物の本を日ごろから読んでいる人向けというのではないように思います。

生物や動物を専門に学んでいるわけではないけど、面白いとっかかりを探している人向け?

特別、専門的な内容でもなく、面白おかしく楽しめる本ですね。

ネタ本的に楽しむべし

先に述べた通り、専門的な内容ではないので、楽しく読むのに適しています。

あまり深いことは考えず、「ほー」とか「へー」とか、ニヤニヤしながら読むのがお勧めかな。

“我々生物”が生きるということは「食べる」ことであり、「排泄」することです。生物の営みは面白い!という真理は、変わらないと思いました。

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