菅原洋平

『世界で通用する人がいつもやっていること』|能ある鷹になる

中野信子『世界で通用する人がいつもやっていること』イラスト

こんにちは。東大卒で脳科学者の中野信子さんの本が面白くてまた手伸ばしてみました。中野先生はMENSAの会員でもあるそうで、まさに才女。美人でチャーミングで、憧れまっす( *´艸`) ちなみにMENSAとは「人口上位2%の知能指数 (IQ) を有する者の交流を主たる目的とした非営利団体」by Wikipedia だそうです。

十分に中野先生もすごい人ですが、すごい人が世界のすごい人の特徴を紹介するのが本書です。

すごいすごいといっても、すごい人と普通の人の差って少しで、少しの違いがこんなに成果の差になるのか~と圧巻。あと、我々凡人も、少し変わるだけでも、大きな変化があるのかもと、励まされもしました。

すごい人のすごいトコロ

本書『世界で通用する人がいつもやっていること』の冒頭は、世界のすごい人の特徴が紹介されます。ザックリ見出しをまとめると、

  • 空気は読まない
  • 勝ちを譲る
  • 決まった儀式を行う
  • ニコニコしながら主張する
  • あきらめない
  • 自分の得と相手の得を考える
  • 聞き上手
  • 欠点を受け止める
  • 仕事が楽しそう
  • 嫌いな仕事は他人に振る
  • 褒め上手

最初の「空気を読まない」という言葉を聞くと、協調性を欠いて他人に迷惑をかけることだと思うなら、それは間違いです。周りの雰囲気に流されずに、自分の考えをキッパリと伝えることで、評価を得ている人の話です。苦手なこと、したくないことに時間を使わず、自分のやるべきことに集中します。「嫌いな仕事は他人に振る」も同じですね。イヤない仕事を押し付けるという意味ではなく、自分で苦手を認識して、周りの人に助けてもらいながら仕事をしているのです。

「勝ちを譲る」は、まさに「能ある鷹は爪を隠す」状態のことです。有能な人は、幼い頃から「すごい」「かしこい」と言われ慣れている人が多いから、今さら褒められたいと望んでいない。むしろ、自分の能力を他人に披露しないんだそうです。

また、私利私欲に走らず、かといって捨て身の献身をするわけでもなく、「自分の得と相手の得を考える」、すなわち「ウィンウィン」ってヤツですね。それを実際に話をまとめていくのは、まさに優秀な人ですな。

生まれながらに「すごい」人はいない

「すごい人、優秀な人は、そもそもわたしたちとは違うじゃん」と、イジけながら読み進めていると、きちんとエクスキューズなされていました。

彼らは、「もともとすごい人」ではなかったのです。いい人材を集め、いい友人を惹きつけるために、人の何倍も、何十倍も、心を砕いています。いい人材にとって魅力的な自分であるための努力を、決して怠らないのです。

p.75

生まれながらに有能なわけではなくて、そうなるよう努力をしている……。身につまされます。事実、我々は社会で人と関わって生きていますから、横暴で迷惑な人は、つまはじきにされてしまいます。有能な人ほど、他者との関わりを大切にし、人の心を動かすために苦心しているんですね……。

夢をつかむ!

すごい人は、流れ星を見たらすぐに願いごとができる! どういうことかというと、自分の目標を片時も忘れず、いつも考えているからです。みなさんも、偶然チャンスが舞い込んできたのに、準備が整っていなくて先送りにしちゃったことありませんか。「幸運の女神は後ろ髪がない」なんて言うように、その場で手を伸ばさないと、一瞬でも遅れるともう手が届きません。

だから、いつかやってくる「その時」のための備えこそが大事です。

備えは、栄養管理や、身だしなみまで至ります。「いつでも大丈夫」な状態を作るのですね。

中野信子『世界で通用する人がいつもやっていること』イラスト

すごい人は、すごくなれる環境を作る

自分の非力さ、無能さに軽くめまいがしてしまいそうですが、世界に通用する人は、自分の能力上げるための「環境づくり」に力を入れているようですね。例えば、テスト前のルーチンとか、規則正しい生活とかがその類。

「集中しないと」「勉強しないと」と思い詰めず、「勝手に集中してしまう~」「自動的に勉強モードになる~」という環境を整えるのです。遊び道具やテレビや音楽の流れる机で勉強は難しいので、ガッと集中するしかないスペースを設けましょう。

また、とてもじゃないけど不可能な目標を立てても、そんなの取り組む気になりません。それよりも、身近で今から始める目標を設定し続けましょう。

んで、よく寝る。

脳科学者の中野信子先生ですから、脳の機能として睡眠の重要性と、勉強して寝ると記憶に定着しやすいことが紹介されています。くれぐれも一夜漬けはやめましょう。

「やらないこと」リスト

あさよる的に、今日から実践ようと思ったのは「やらないことリスト」を作るという話です。「やることリスト」を作ってる人は多いでしょうが、時間切れになってしまうこともありますよね。TODOも大事ですが、時間管理には「今日はやらないこと」を明示しておくと、余計な時間が取られなくて済むというワケ。やることに集中するためには、なるべくやることは少なく減らしていく方がいい。そのための「やらないことリスト」。

あと、自分のやったことを記録に残しておくこと。これは、自分の努力を記録することであり、客観的に自分を見るための道具にもなります。そう、世界に通用するすごい人って、自分の長所も短所も客観視できるのです。

「謙虚」というのはすごい人が謙遜するから「謙虚」なのであって、あさよるのような人間が「いやいや……///」「大したことないです」と言っても、それは事実を述べているに過ぎないのだった。

関連本

『正しい恨みの晴らし方』/中野信子

『正しい恨みの晴らし方』|最高の復習は……

『サイコパス』/中野信子

『サイコパス』|冷静で共感しない人たち

『脳内麻薬』/中野信子

『脳内麻薬 人間を支配する快楽物質ドーパミンの正体』|誰もがドーパミン依存!?

『あなたの脳のしつけ方』/中野信子

『あなたの脳のしつけ方』|モテも運も努力も脳次第?

『ウケる技術』/水野敬也,小林昌平,山本周嗣

レベル高すぎ!?笑いのコミュニケーション|『ウケる技術』

『超一流の雑談力』/安田正

『超一流の雑談力』|当たり前だけど難しい「雑談力」!

『GRIT やり抜く力』/アンジェラ・ダックワース

『GRIT やり抜く力』|失敗して挫けても、必ず立ち直る

『最強の働き方』/ムーギー・キム

『最強の働き方』|ホントにすごいヤツはこんなヤツ!

『すぐやる!「行動力」を高める“科学的な”方法』/菅原洋平

『すぐやる!「行動力」を高める“科学的な”方法』|あとでやろう→できなかった→罪悪感

『休む技術』/西多昌規

『休む技術』|頑張って休もう!?「動の休み」もあるんです

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【2017年のまとめ】今年人気だった記事ベスト20!その1【11~20位】

2017年の人気の記事まとめ

2017年もお世話になりました。たくさんの方々が〈あさよるネット〉を訪れてくださり嬉しいです。さて毎年恒例、今年2017年閲覧数が多かったベスト20! あさよる的には毎度かなり意外なランキングでして、一年の楽しみです。

11.『ミライの授業』/瀧本哲史

2017.02.08/公開

瀧本哲史さんが、子どもたちへ贈る授業。歴史を知ると、社会や常識はどんどん変わってゆくものだと分かります。過去が異世界なように、未来もまた異世界なのです。

『ミライの授業』|世代交代が、常識を変える

12.『すぐやる!「行動力」を高める“科学的な”方法』/菅原洋平

2017.03.22/公開

ずるずるとテレビやスマホに時間を取られてしまう人へ。行動を切り替えられないのは、意志の弱さというよりは、人間の習性なんです。過労で倒れる前に「すぐやる」習慣を手に入れよう。

『すぐやる!「行動力」を高める“科学的な”方法』|あとでやろう→できなかった→罪悪感

13.『考えない台所』/高木ゑみ

2017.02.01/公開

料理家による台所のお片付け。考えなくても勝手に片付いちゃうシステムづくりの指南書です。独り暮らしや、家事の初心者さんにオススメ。

『考えない台所』|家事のシステムを作っちゃう!

14.『本へのとびら――岩波少年文庫を語る』/宮崎駿

2017.02.24/公開

宮崎駿さんによる、岩波少年文庫50冊のレビューと、エッセイ。宮崎駿さんが影響された作品や、宮崎駿さんの考える世界観の一端が垣間見れます。

『本へのとびら――岩波少年文庫を語る』|宮崎駿のレビューとエッセイ

15.『東京の空』/宮本浩次

2017.06.16/公開

エレファントカシマシの宮本浩次さんがロッキング・オン・ジャパンで連載していたエッセイ。一度増刷され、その後絶版になっているモヨウ。Amazonではプレミア価格になっています。コレクターじゃなければ、図書館で資料請求してみては。

『東京の空』|ロッキングオンジャパン連載・日本語ロックのふるさと

16.『鱗塾』/濱田マサル

2017.01.13/公開

メイクアップアーティスト・濱田マサルさんの「目からウロコ」の『鱗塾』。メイクのテクニックの話かと思いきや、最初の話題は「姿勢」。そして「食事」。「美しい」をトータルに考える本です。

『鱗塾』|濱田マサルさんの「美人になる」眼から鱗の美容塾

17.『いちばんわかりやすい漢方の基本講座』/佐藤弘,吉川信

2017.03.30/公開

漢方や東洋医学について、まず最初の一冊。思想や考え方もカラーのイラストや図解たっぷりで紹介されています。あさよるも漢方について知りたくて手に取りました。

『いちばんわかりやすい漢方の基本講座』|イラスト・図解で知る!

18.『池上彰の宗教がわかれば世界が見える』/池上彰

2017.02.14/公開

池上彰さんが世界三大宗教のキリスト教、イスラム教、仏教、そして神道と科学の、それぞれの専門家たちとの対談集。

『池上彰の宗教がわかれば世界が見える』|社会、外交、世界を考える

19.『洋服で得する人、損する人』/霜鳥まき子

2017.07.11/公開

おしゃれはアイテムだけじゃない。人はあなたの全身を見ているのです。値段やトレンドだけじゃなく「幸せそう」なコーディネートを。

『洋服で得する人、損する人』|人は靴を、カバンを、クローゼットを見ている

20. 『結局、ひとりで勉強する人が合格する』/鬼頭政人

2017.03.16/公開

勉強は独学派?通学派? 目標は試験に合格することですか?知識を増やすことですか? 自分の目的をハッキリとさせて、目標に合った勉強をしましょう。

『結局、ひとりで勉強する人が合格する』|独学は続かない…監視・承認・競争がない

『やってはいけない眠り方』|睡眠の都市伝説を斬る!

こんにちは。眠るのが下手な あさよるです。起きてる間になにかに熱中しちゃって、興奮して眠れなかったり、そのせいで朝起きれなくてどんどん時間の感覚がズレちゃったり、布団に入ってもアレコレ次々と頭の中で思い浮かんで寝れなかったり。おふとんの中でなんでも検索できちゃうのも考えものね……。いつも「時間が足りない」と思ってしまうので、ショートスリーパーを自称する人に憧れと羨ましさを感じてしまったり。「眠るのが下手」というより「眠りたくない」のかもしれない……。

あさよるのような人には本書『やってはいけない眠り方』は自分の眠りへの態度に反省してしまいます。また、よく語られる「睡眠法」のウソやホントのところが紹介されています。

著者、三島和夫さんはナショナルジオグラフィックでも睡眠の都市伝説について連載されているので、こちらもあわせてどうぞ。あさよるも順番に読みます。

睡眠の都市伝説

本書『やってはいけない眠り方』の大部分は、巷で語られる睡眠に関する知識のウソ/ホントを暴いてゆくものです。例えば、

Q2 間違っているのは、どっち?
①「午後10時~午前2時」は成長ホルモンが出るゴールデンタイム
②成長ホルモンの分泌は時間帯と関係ない

p.25

間違っているのは①なんですって。大事なのは「まとまった睡眠時間を取る」こと。睡眠導入から3時間のノンレム睡眠があ成長ホルモンを分泌させるそうです。ちなみに、レム睡眠は体の睡眠、ノンレム睡眠は脳の睡眠と説明されていました。ノンレム睡眠中、脳が休んで、代わりに体の筋肉は動くので寝返りを打てます。

もう一つ例題を。

Q3 正しいのは、どっち?
①体内時計の周期は25時間
②体内時計は1日(24時間)のリズムに近い

p.31

答えは②です。みなさんも、人間の体内時計は25時間で日の光を浴びるとリセットされる、なんていう話を聞いたことありませんか? どうやら、昔の実験でそのような結果が出たらしいのですが、現在では信憑性が低いとされているそうです。代わりに、人の体内時計は24時間10分程度で、それよりも体内時計が長い人、短い人が分布していると考えられています。へぇ~。

大事なことはカンタン!

本書『やってはいけない眠り方』は専門家が書いた本ですが、誰が読んでもわかるくらい簡単に書かれています。大部分がクイズ形式で、従来の睡眠の常識を塗り替えられていくので、楽しくも読めます。そんで、最新の睡眠の考え方を知ると、最新の睡眠のコツはすごくわかりやすい!

例えば、「夜型人間」というのは存在するようで体質だから変わりません。しかし「本当は朝型なのに夜型に紛れ込んでいる人」が多いそうで、この人たちは睡眠時間を変えた方がいい。

あと、寝つきの悪い人が、ふとんに入って眠れずウズウズし続けるよりも、いっそふとんから出てしまった方が良い。「ふとん=苦しい」ではなく「ふとん=寝る場所」と条件付けするためにも、おふとんの中では寝る以外のことはしません。だからヒツジも数えないw

また、睡眠時間は8時間と決まったものではありません。体質によっても変わるし、加齢によりどんどん睡眠時間は短くなってゆきます。だから無理に「8時間寝なくては」と思いこまなくても大丈夫。

あと、眠れないのは他の病気かもしれないから、病院で調べてもらうべきかも。

睡眠を記録する

で、眠れない我々はじゃあどうすりゃいいのよ!と言うと、とても科学的なアプローチが提示されていました。それは、睡眠日誌をつけて、睡眠を記録すること。寝ようとした時間、それから何分後に寝たか、夜中に目が覚めた回数、目が覚めた総時間。起床時の記録も、目が覚めた時間、ベッドから出た時間、よく眠れたか10段階で。昼寝をしたか。一日の気分や体調などなど。

自分の睡眠と体調をテッテーテキに暴き出そうというのです!

睡眠日誌をつけることで、不眠の原因を見つけます。ふとんに入るのが早すぎて、寝付くまで時間がかかっていた人は、ふとんに入る時間を遅めます。夜型から朝型へ移行する間、昼寝を効果的に取り入れる。反対に、昼寝しすぎていた人は、昼寝をセーブすることでまとまった睡眠時間を作りました。

たしかに、睡眠日誌をつけることで眠れない原因を見つけ、対策できるようになるのです。「なんとなく眠れない」って状態は、原因も現状もなんにもわからなくてツライですよね。

あさよるも簡単に寝た時間、起きた時間は記録してましたが、睡眠日誌付けてみようかな。本書巻末に睡眠日誌のテンプレートも掲載されています。

これまでに紹介した睡眠に関する本

『4時間半熟睡法』/遠藤拓郎

4時間半熟睡法

4時間半熟睡法

  • 作者:遠藤 拓郎
  • 出版社:フォレスト出版
  • 発売日: 2009-06-19

長時間睡眠にも読んで欲しい『4時間半熟睡法』

『あなたの人生を変える睡眠の法則』/菅原洋平

あなたの人生を変える睡眠の法則

あなたの人生を変える睡眠の法則

  • 作者:菅原洋平
  • 出版社:自由国民社
  • 発売日: 2012-09-12

『あなたの人生を変える睡眠の法則』を読んだよ

『仕事力が上がる 睡眠の超技法』/菅原洋平

『仕事力が上がる 睡眠の超技法』を読んだよ

『驚くほど眠りの質がよくなる 睡眠メソッド100』/三橋美穂

『驚くほど眠りの質がよくなる 睡眠メソッド100』

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『すぐやる!「行動力」を高める“科学的な”方法』|あとでやろう→できなかった→罪悪感

こんにちは。YouTubeを見始めるとあっという間に時間が経ってしまう あさよるです。

アレしてコレして……と段取りしていたのに、あっという間に時間が過ぎ、気づけばもう深夜……なんてこともしばしば。

睡眠時間が確保できず、朝寝坊しちゃったりして……どんどん時間に追われる毎日に突入してしまいます……。

『すぐやる!』めっちゃインパクトのあるタイトルです。そして、すぐ、やりたい。

「すぐやる!」習慣

本書『すぐやる!』は「すぐやる!」ための習慣づけを行うためのノウハウ集です。

頼まれごとを後回しにしちゃったり、面倒くさいことを放置したり、忙しくて勉強ができなかったり、すぐに動けないことってたくさんありますよね~。

「自分の意思が弱い」とか「なんで自分はできないんだ……」と闇雲に落ち込んでも仕方がありません。すぐやれないのはすぐやる“習慣”づけなんです。

根拠が分かりにくい?><

副題に〈「行動力」を高める“科学的な”方法〉とあります。この“科学的な”というのが難しい。

著者は作業療法士の先生で、専門に学んでこられた方ですから、門外漢の あさよるにとっては全く分からない世界です。本書はあくまで、作業療法士的な観点から、行動を変化させてゆく簡単な方法を紹介するもの。『すぐやる!』ではあくまでエッセンスとして、事例を挙げ、その場合の対処法が紹介されています。

例えば、家に帰ってきたら、テレビをつけたりスマホやSNSに気を取られ、ああもうこんな時間。やることがあったのに、今夜も出来ずじまい……よくある話ですよね(苦笑)

一度テレビやSNSを見始めてしまうと、それを切り上げるためには“意志の力”が必要です。

 テレビを前にして、「テレビを見ない!」と宣言するのは、いったん脳を「テレビを見るモード」にしてから、無理にテレビを奪おうとする行為です。脳に対して、「見ろ」という環境をつくりながら「見てはいけない」と強いているのですから、無理があります。

p.36

脳にテレビを見るイメージを思い浮かばせてから、「それはしない」と命令するのですから、確かにツライですね。さらに問題はそれだけではありません。

「やってはいけない」と念じたことをやってしまうことで、脳はさらに「すぐやらない」ようになるのです。(中略)

「やってはいけないことをやってしまった」とき、(中略)まずは、罪悪感を抱くと思います。実はこの罪悪感が、「すぐやる」の天敵です。
 罪悪感を持つと、脳内の「両側内側前頭葉」という部位が活性化します。この両側内側前頭葉という部位には、期待感をつくる「ドーパミン」をキャッチする受容体が多く分布しているため、期待感が高まります。(中略)

では、罪悪感の高まった脳は何に期待するのでしょうか。それは、「罪悪感のあとにあなたが取る行動」です。あなたが罪悪感に基づいてとる行動を「とても価値あるものだ」と評価します。
(中略)
そう、「やってはいけないこと」をやることで、結果的に脳は満足感を得ているのです。

例えば、「やってはいけないこと」をやって人を失望させてしまったとき、その罪悪感をから必死で謝りますね。そして、相手に許してもらえたとき、とっても大きな満足感を得ます。脳はこの満足感を知っているのです。

罪悪感は、人に不義理を働いてしまった“理由”を良いもの・仕方がないものと思いたくなります。寝坊して遅刻したなら「朝起きれない“体質”だから仕方がない」とかね。

ですから、「テレビを見る」を想像してから「見てはならない」と脳に強いると、「やってはいけない」ことをやって罪悪感を感じ、それを克服したときの満足感が得たい。そして、そんな罪悪感を感じてでもテレビを見てしまったのは、「テレビが好きだ」「テレビは面白い」と思っていたい。脳はそう考えたがります。

人間の行動っちゅうのは複雑怪奇……。

「やらない言い訳」の正体見たり

「忙しいから試験勉強をする時間がない」「上司ができない人だから残業が多い」「人づきあいが苦手だから皆と距離を取っている」「朝はどうしても起きられない」「人から助けてもらってばかりの自分」「落ち込むと何もできなくなる」「気合いを入れないとやっていけない」

これみんな、本書『すぐやる!』に登場する“やらない理由”なんですが、確かに一旦「やるべきこと」をイメージし、「だけどできない」と罪悪感を持つ言い回しばかりです。

「やらない言い訳」ってこういうことだったのか。

行動の“入力”を変えていく

自分の思考のクセが、やらないorやれない状況を作ってゆく。じゃあ、思考の入力を変えれば、行動が変わってゆく。

先の、「テレビを見て時間を無駄に過ごしてしまう」例。

簡単なことです。リモコンを“いつもの手の届くところ”から移動させてしまう。たぶん、「よっしゃテレビを見たんでぇ!」と意気込んでテレビのリモコンを手に取ることはマレです。多くの場合は、いつもの習慣で、手元にあるリモコンでテレビをつけてしまっていませんか?

で、一度始めた行動を、やめるには強い意志が必要です。テレビを一旦見始めちゃうと、強い意志がないとOFFにできないんです。

ならば、最初っからテレビをつけない生活にシフトしてゆけばいい。「よっしゃテレビを見たんでぇ!」と意気込んだときだけ見ればいい。

「すぐやる」習慣って、強い意志を発揮するのではなく、そもそも自分の行動から変えてゆくこと。そのための、生活リズムや持ち物の配置、習慣を変えてゆく。

単に自分の“意思”の問題だと考えていましたが、自分の生活や家具の配置や持ち物が、今の自分の環境を作っているんだと気づきました。自分の行動を変えたいなら、環境ごと変化させてゆく。おお!

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【今週のまとめ】2016年1月18日~21日

今週のまとめ

今週紹介した書籍やDISCのまとめです。

『魔女の宅急便』角野栄子

Kindle版あり

『カラオケ上達100の裏ワザ』DVD

『さよならみどりちゃん』

西島秀俊がセクシーでかわいくて、クズなのは分かってるのに離れられない“ユタカ”の魅力がよくわかる。これはハマる。ユーミンの『14番目の月』の歌詞が沁みます。

『さよならみどりちゃん』南Q太

原作マンガ。こちらもGOOD!
なぜ主人公はユタカを手放せなかったのだろうか。

Kindle版あり

『14番目の月』奥村愛子

ユーミンのカバー。奥村バージョンはとっても可愛らしい。

『松任谷由実40周年記念ベストアルバム 日本の恋と、ユーミンと。』松任谷由実

『14番目の月』も収録されているベストアルバム。
誰もが知ってる名曲ばかり。

『自律神経を整えるゆっくり健康法』小林弘幸

忙しいときこそ「ゆっくり」を気をつける。
自律神経の働きを、易しい言い回しで紹介されており、とても勉強になった。

『仕事力が上がる 睡眠の超技法』菅原洋平

睡眠の専門家の著者。
睡眠の重要性や役割だけでなく、具体的に今すぐ始めるべきノウハウが詰まっている。
ステップを一つずつ設定されており、手元に置いておきたい一冊。

Kindle版あり

映画『ドラえもん のび太の夢幻三剣士』DVD

ドラえもん映画の中でも異色作。

『仕事力が上がる 睡眠の超技法』を読んだよ

夢うつつ

夢うつつ

『映画ドラえもん のび太と夢幻三剣士』は、ドラえもん映画の中でも独特な世界観で怖くてゾッとする設定の物語です。
現実世界で冴えないのび太が、夢の中だけでもいい思いがしたくて、ドラえもんに「気ままに夢みる機」というひみつ道具を貸してもらいます。見たい夢の“カセット”をセットすれば、その物語の主人公になれるというものです。
夢の世界の冒険を進める内、夢と現実が錯綜し、物語自体が混沌とした雰囲気が、幼心にも恐ろしく感じました。

実際に私たちは、夢うつつの状態で、現実と夢がごちゃごちゃと入り混じった状態を経験します。私は目覚めてからしばらくの間、夢や思考や記憶がぐちゃぐちゃと溢れかえり、軽いパニックのような状態を経験することがままあります。一体、寝ている間に私の体の中で何が起こっているのでしょうか。

みんなが見る「夢」は謎ばかり

「なぜ夢を見るのか」という理由は、未だ不明だそうです。
寝ている間に頭の中を整理しているとか、脳の不要な物を排出しているとか、記憶を定着させているとか、反対に記憶を消去しているとか、色んな話を聞きますね。

カラーテレビが登場してから夢がカラーになった、白黒テレビの時代は夢も白黒だったと、にわかに信じがたいデータもあるようです。
更に、動物は夢を見るのか?という問いも、様々な見解がありますね。私の経験では、飼っていたネコは寝ている時、夢を見ているように見えました。

毎日の睡眠。大切なことなのに意外と知らない……

「睡眠」という行為自体、少し前までその必要性は高く感じられていなかったそうです。今ではご存知のように、睡眠が生きるためにとても必要なものだと広く認知されていますから、私たちの認識が大きく変わったのですね。
健康のために安眠グッズを買い占める人も多く居ます。

科学的に睡眠に関して分からないことがたくさんあるようですが、毎日行うことですので、「良い睡眠を促す方法」「寝付きを良くする方法」など実践的なノウハウを学ぶことはできます。
『仕事力が上がる睡眠の超技法』の著者、菅原洋平さんは作業療法士として臨床の経験から、現在では睡眠マネジメント研修や、睡眠が昼間の活動の質の改善を促すことを広めておられます。
本書の内容も実践的で、今すぐにでも自分の生活を見直したい内容ばかりです。

日中の活動が眠りの質を左右し、眠りの質が日中活動の質に影響を与えます。夜も昼も自分の過ごし方が、どちらにも大きな影響を与えているんですね。

睡眠にまつわる脳のクセを知る

体の特性、脳の特性を知ることで、事故やトラブルもなるべく回避したいものです。
夜中、脳内ではドーパミンが放出され、興奮状態になります。深夜のテレビや深夜ラジオが面白い理由の一つかもしれません。
その間に、ネット通販やテレビショッピングで衝動買いをしてしまうこともあります。夜中、布団の中で通販サイトやフリマアプリでポチポチとたくさん買い物してしまうことはありませんか?
私は衝動買いのほとんどが深夜だったので、布団の中に通信機器を持ち込まないようにしています……。
本書によると、睡眠に関するグッズも衝動買いしやすいもののようです。睡眠=ドーパミンと脳が条件反射で覚えているので、ついつい買ってしまうようですね。

これらも、脳や睡眠の特性について知ることで、無駄な出費を防げるかもしれません。

そして、やはり睡眠は生活習慣によるものです。
長いスパンで時間をかけ、少しずつ是正するしかないものですから、即席アイテムでどうにもならないようです。
具体的に、睡眠のための生活改善してゆく順番をステップにわけ紹介されており、とても勉強になります。

仕事力が上がる 睡眠の超技法―これで「集中力」「切り替え力」が冴えてくる

  • 著書:菅原洋平
  • 発行所:祥伝社
  • 2013年11月10日

目次情報

  • はじめに
  • 第1章 「睡眠サイクル」が整うと残業が減る
    ――「集中力」「切り替え力」が冴えるメカニズム
  • 第2章 仕事力が上がる!「睡眠サイクル」を整える3つのステップ
    ――「短時間睡眠」「不規則な生活」でも眠りの質を上げる方法
  • 第3章 睡眠の「5つのスイッチ」を使いこなせば効率がアップする!
    ――「集中力」を生み、「昼の眠気」「夜の不眠」を解消する
  • 第4章 ビジネスパーソンにとって怖いのは不眠より睡眠不足
    ――「集中力低下」「疲れやすい」「怒りっぽい」が3ヶ月続いたら
  • 第5章 ちょっとした習慣で病気や不調を防ぐ
    ――「がん」も「糖尿病」もその眠り方が招く
  • 第6章 3つのステップでどのように生活が変わるのか
    ――なぜ彼は「3時間睡眠」でも体調が良くなったのか
  • おわりに
  • 参考文献

著者紹介

菅原 洋平(すがわら・ようへい)

作業療法士。ユークロニア株式会社代表。青森県生まれ、静岡育ち。国際医療福祉大学卒業後、国立病院機構で、脳のリハビリテーションに従事する。脳の回復には睡眠が重要であることに着目して、臨床を実践。生体リズムを活用して企業の業績を高めるビジネスプランを作成し、SOHOしずおかビジネスプランコンテストにて最優秀賞を受章。2012年4月ユークロニア株式会社設立。現在、多くの企業で、生体リズムや脳の仕組みを使った「睡眠マネジメント研修」を行っている。
著書に『あなたの人生を変える睡眠の法則』『誰でもできる!「睡眠の法則」超活用法』(宝島社)、『「いつも眠い~」がなくなる快眠3法則』(メディアファクトリー)がある。

【今週の記事まとめ】2015年11月9日~12日

今週のまとめ

今週紹介した書籍のまとめです。

偶然とは何か――その積極的意味 (岩波新書)

日本語では「必然」の対義語は「偶然」ですが、他の言語ではこの二つの言葉は違うもののようです。
「然」の考え方が、アニミズム的なのかもしれません。

確率を知ることで、偶然とは何かを考えられるのかもしれませんが、実際の確率とは別に「心理的確率」も我々には働きます。
AよりBを選ぶべき、と、確率では導き出されれいても、心理的にそれを受け入れられないのです。

記事リンク:『偶然とは何か――その積極的意味』を読んだよ

「体幹」ランニング (MouRa)

正しい姿勢でいることや、丹田を意識することなど、多くの書物で語られています。
スポーツだけでなく、芸能や美容など、どんな分野でも基本中の基本なのでしょう。

本書はフルマラソンを走り切るためのランニング法が紹介されています。
東京マラソンを筆頭に、市民ランナーがたくさん増えましたが、良いフォームで走らないと、体を壊してしまいます。
これからマラソンを目指す市民ランナーのためのtトレーニングスケジュールも添付されています。

記事リンク:『「体幹」ランニング』を読んだよ

Kindle版あり

朝昼夕3つのことを心がければOK! あなたの人生を変える睡眠の法則

良い睡眠を取り生活習慣を改善することで、頭痛やダルさ、やる気のなさも改善できるそうです。
ヤル気のメカニズムや、イライラの信号なども紹介されています。

一生、毎日毎日睡眠は取り続けるもので、それが日中のパフォーマンスに大きく影響を及ぼします。
たまには、自分の睡眠を見直してみた方がよさそうです。

記事リンク:『あなたの人生を変える睡眠の法則』を読んだよ

友達がいないということ (ちくまプリマー新書)

著者にも友達と呼べる人はいないらしく、読者に問いかけながら、その理由を考察してゆきます。
数々の書籍や作家、著名人の名前が飛び交い、ジャンルや話題も幅広くどんどん話が展開されてゆきます。

同性の友人を持つには、同性愛的な志向が関係しているのではないか、という指摘は面白かったです。
たくさんの参考にしたい書籍や、雑多な知識がふんだんに散りばめられた本で、まるで深夜ラジオをコソコソ布団の中で聞いているような、なんだかそんなワクワクが生まれました。

記事リンク:『友達がいないということ』を読んだよ

Kindle版あり

王様の勉強法

荒俣宏さんと中谷彰宏さんの対談をまとめたものですが、中谷さんがノート作りに没頭してしまうとおっしゃっていて、その通り、きちんきちんと、こでもか!と二人の対談がまとめられ、インデックスが付けられ、整理されています。
暫くはこの形式が読みにくかったのですが、途中から心地よくなりました。

「勉強」という言葉に対して、人によって抱くイメージや意味は全く違うのかもしれません。
著者のお二人にとって、勉強は遊びであり、趣味であり、それが仕事にもなっており、また性癖でもあるようです。

記事リンク:『王様の勉強法』を読んだよ

『あなたの人生を変える睡眠の法則』を読んだよ

パソコンやスマホタブレットのブルーライトでYouTubeを見すぎているイメージをコピックで描いたイラスト

パソコンやスマホタブレットのブルーライトでYouTubeを見すぎているイメージをコピックで描いたイラスト

パソコンの作業に疲れては、ホッと一息気分転換にタブレットでYouTubeを再生し始めたり、LINEでメッセージを送ったり、そして再びパソコン作業に戻って……。
私は一日中、何かの画面を眺めているようです。

あまりにも視覚ばかり負担をかけていると、頭痛や軽い吐き気を感じます。
そんな時は程々切り上げて休憩にするのですが、やっぱり気が付くと、何かを検索していたり、動画を見たり、音楽を聞こうとiPodを手にしていたり……。

最近はもう、半強制的にパソコンやタブレットから引き離すべく、財布とガラケーだけ持って散歩に出かけることもしばしばです。

パソコンが我が家にやってきてから早20年

私のもとにパソコンがやってきたのは、もう20年ほど前。
Windows95 が発売されてしばらくした頃だったので、1997年くらいだったでしょうか。
その頃は、10代の中高生へも携帯電話が普及し始めようとしていた頃で、まだまだパソコンがある家庭は多くはありませんでした。

その頃から、ブルーライトや、バックライトで発光する画面を見つめ続ける生活が始まりました。

今更YouTube漬けの日々です……

しかし、こんなに眩しい画面を四六時中見続けるようになったのは、スマホが普及し始めてからでしょうか。
私は未だにガラケーユーザーですが、大小サイズ違いの、AndroidとiOSのタブレットを持つようになってからです。

しかも、今更ながら、最近になってYouTube動画の視聴にハマってしまい、日々、新たな国内外のYouTuberの動画を発見しては、見まくっています。
もちろん、起床直後から、寝る寸前までYouTubeアプリが手放せません。

ブルーライトの見過ぎ?目が冴えてしまって眠れない!

そんなことを繰り返していると、すごく目が疲れるのですが、何か気が高ぶって目を閉じたり、仮眠を取ることが上手にできません。
興奮状態が続き、夜も寝付けず、寝付けないとYouTubeを見る……という悪循環。

元々寝付きが悪く、睡眠を取るのが下手だったのですが、睡眠の改善には、いかにモバイル端末から離れるかという問題が発生してしまいました。

睡眠の法則、睡眠のコツ

『あなたの人生を変える睡眠の法則』では、睡眠のメカニズムの簡単な説明を交えつつ、睡眠のコツが紹介されていました。
これこそ私が長年探し続けていたものです。

上手に寝たい!そのためのポイントは3つ。
・起床後4時間以内に光に当たる
・起床から6時間後に目を閉じる
・起床から11時間後に姿勢をよくする

また、これら脳の働きには、ヤル気やひらめきとも関係しているらしいのです。
夜は良い睡眠を取って、日中は活動の質を上げたいです。

 

朝昼夕3つのことを心がければOK! あなたの人生を変える睡眠の法則
菅原洋平
自由国民社
(2012)