近藤麻理恵

メンタリストDaiGo『人生を思い通りに操る 片づけの心理法則』

『人生を思い通りに操る 片づけの心理法則』挿絵イラスト

こんにちは。片づけが続くあさよるです。あさよるネットを始めた当初2015年7月の頃からはかなり劇的に片づけは進んでいるんですよ。ゴミ袋30袋以上捨てたし。ちょっとその量に自分でビビりましたね、さすがに。その後もチマチマと片づけ続行中です。なもんで、片付け本は見つけると手に取りますw 今回はメンタリストDaiGoさんの『片づけの心理法則』。DaiGoさんらしいタイトルで、内容も理論・理屈で攻める内容です。

あさよるには、この本はかなりヒット! 長く停滞していた あさよるの片づけが動き始めました。

ちなみに あさよる的には、実践なら〈こんまり〉さんこと近藤麻理恵さんの『人生がときめく片づけの魔法』を本当に書いてある通りにやれば、効果があると思います。ただ、全ての手順を省かずに、本当に全部をちゃんとやったらという但しつき。んで、理論編ならこのメンタリストDaiGoさん『片づけの心理法則』だな! 今んところ。シンプルで読みやすく、必要なツボだけきっちり押さえてある感じ。

片づかない心理学

本書『片づけの心理法則』は、メンタリストDaiGoさんによる心理学を用いた片付け本です。というよりも「片づけられない」心理状態を解明し、片づく状態に変更すれば、片づけは進みます。また部屋が散らかっていると、そのせいで弊害が起こります。反対に言えば、散らかっていない部屋では何が起こるのか、どう変わるのかイメージすることで「片づけ」を自分のものにしましょう。

まず、我々はなぜ片づけられないのか、3つの理由が挙げられます。

①選択回避の法則
②損失回避の法則
③保有効果

p.24

一つ目の「選択回避の法則」は、人は選択肢が増えると選ぶことができなくなるために、必要なものと不要なものがわからなくなってしまうこと。二つ目の「損失回避の法則」は、人は自分が損をするのを非常に恐れるため〈失うこと〉を嫌うため、物を捨てられません。そして三つの目の「保有効果」は、自分が所有したものはより高い価値を感じてしまう心理です。本書では、この三つをひっくるめて「現状維持の法則」と呼ばれています。人は本質的に「現状維持」をしたい存在ですから、片づけられない、断捨離できないのも当然なのです。

本書では、片づけは「幸福」に結び付けて考えられています。幸福な人とそうでない人の違いは、

限りある時間やお金、体力や注意力といった自分のリソースを、人生において達成したい目標に集中できているかどうか(p.1)

と定義されています。部屋が散らかっていると集中できません。また、どこに何があるのかわからないので、初動が遅れます。時間のロスは見落としがちですが重要です。

片づけは、大切なことに使える時間やお金、体力を最大化します。これを言い換えれば、自分の人生を思い通りに操れるということです。(p.2)

本書は、部屋が片づかない状態から、「部屋を片づけたくなる」ように自分の心理状態を変えてゆく本です。さすがメンタリストって感じですね~。

ポジティブに「選ぶ」

『人生を思い通りに操る 片づけの心理法則』挿絵イラスト

巷に片づけ本は数あります。ヒットした本もたくさんあります。しかし、その多くは「捨てる」ための技術を紹介するものばかりです。「捨てる」という行為は気が重いし、面倒くさい作業です。捨てるにもゴミの分別を考えるし、他人に譲るにも連絡を取り合わないといけないし、売るとなると気も使います。物を手放すのは、どんな方法を選んでも気が重いのです。こりゃ片づけが億劫で進まないワケです。

しかし、本書では片づけは幸福につながるものと定義されていますから、「捨てる」というネガティブなことを考えません。片づけとはポジティブに「自分に必要なものを選び取る」です。このとき単に物の要不要かのみを選ぶのではありません。自分の「よりよい未来」を選ぶことができます。

「よりよい未来」を選ぶって、ワクワクするでしょ? 誰でも、悪いものやいらないものを探すのは楽しくありません。

本来の片づけとは、大事なモノ、持ち続けるモノを選ぶことです。(中略)最初から、いらないモノに目を向けるのはやめましょう。むしろ、片づけを必要なモノに目を向ける練習の機会にするべきです。(p.54)

選ぶのはモノだけではありません。時間の扱い方まで「大事な時間」「持ち続ける時間」と視野を広げると、片づけは生き方を選ぶことであることが実感できます。

まずはカフェや図書館など、静かでお気に入りの場所へ行って、頭の中を片づけましょう。考えるのことは3つ。「理想の一日」「何をしているときが一番楽しいか」そして「自分の一日を記録する」ことです。記録は、アラームを1時間ごとにセットしておいて、そのときにしていることを書き留める程度でOK。

「今すぐ片づけたい!」

あさよるは本書『片づけの心理法則』を出先で読んでいたのですが、ページをめくるごとに「早く家に帰って片づけたい!」と居ても立ってもいられませんでした。本を持つ手がソワソワと震えるのを抑えるに気を使うくらいにw 「目から鱗」だったのです。「そうか、片づけって〈モノを減らす〉ことじゃなく〈選び取る〉ことなのね!」と。

あさよるには内心「あれはもう使わない」「いらない」と分かっている物がたくさんありました。捨てるべきものは一通り手放し済みなので、残るは「売る」か「あげる」かしたいものばかり。しかし、売るとなると〈商品〉になるので、きれいに拭いて梱包しなきゃいけないし、発送の準備も必要です。考えるだけでものすごーく面倒くさい。「誰かほしい人がいればあげるのにな~」と、第三者の介入を消極的に待っていましたw

しかし! 違う。それは「どう処分するか」の話であって、〈「手放す」ことは決定済み〉であることに注目しなければならなかったのです。そう、あさよるの「よりよい未来」からは外れたものなのは、あさよるが一番よくわかっているのでした。

ということで、捨てるか売るかあげるか、処分方法はは追々考えるとして、とりあえず〈「手放す」ことは決定済み〉の物を除けました。

ジャーン

『人生を思い通りに操る 片づけの心理法則』イメージ画像

生活感ありまくりでサーセン。とりあえず、もう使わない物を段ボールに除けました。主に化粧品と、ネイル用品と、カバンなんかですね。他人に譲るか売りたい物(苦笑)。今後の行く末をどうするかはまた考えるとして、引き出しや棚の中はかなりスッキリ!お気に入りばかりが並ぶ様子は壮観ッス!

ということで、今回の片づけは、実は続きがあります。本書『片づけの心理法則』の直後、『部屋を活かせば人生が変わる』という本を読みまして、その勢いのまま部屋の模様替えにまで発展しました。その様子&本についてはまた別のエントリで。to be continued!

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メンタリストDaiGoさんの本

片づけ・断捨離の本

生活を変えるための本

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『簡単に暮らせ』|「しない」「いらない」を選んでもいい

こんにちは。年末の忙しさにかまけて、どんどん部屋が散らかってゆく あさよるです。大掃除どころではございません……しゅん><

さて今月、ブロガーの ちゃくま さんの著書『もっと簡単に暮らせ』を読みまして、「生活」全般に関する考え方の切り口を紹介する本で、面白かったんです。なので、一作目の『簡単に暮らせ』も読んでみたく本書を手に取りました。

『簡単に暮らせ』が一冊目で、『もっと簡単に暮らせ』が続編です。続編は実践編で細かな生活の知恵が多かったのですが、一冊目『簡単に暮らせ』は、考え方、思想が中心に感じました。

人生を選べ

『簡単に暮らせ』で提唱されているのは、大ざっぱに言えば「どんな人生を生きるのか、自分で選べ」というメッセージです。本書のタイトルは『簡単に暮らせ』ですが、例えば「ここはもっと複雑にしたい」「これだけは譲れない」という自分の意志があるなら、それを優先すればいいのです。しかし、特に自分の意志がないことは「簡単にすればいい」という提案なのです。

例えば、今や猫も杓子もスマホを持っていますが、別にスマホを持たない生活をしてもいいし、ちゃくまさんのお父様は携帯電話すら持っていなくても、別に不自由なく生活なさっているそうです。なんとなく持っていて、お金も時間も使っているものも、「なくてもいい」のかもしれません。

ちゃくまさんのお父様は財布も持ってないそうで、ポケットにお金やカードを入れておられるようです。が、やはりお父様はなにも不自由していない。「財布を持たなくてはならない」というのも、常識に囚われているだけなのかもしれません。

また、断捨離は生活の質の向上に効果てきめんで、物が減ると掃除や管理の手間も省けます。しかし、ちゃくまさんは断捨離の逆バージョンも提唱しておられます。それは「本」。ちゃくまさんの場合、本は迷ったら即買って読んでしまうんだそうです。本は自分を豊かにするものですし、本の価値は本そのものではなく、本に書かれた「情報」に価値があるのです。情報はどんどん仕入れようってことですね。……一応あさよるネットは読書ブログですので、この話題を拾いましたw

「写真を捨てる」の真意

本書『簡単に暮らせ』では、結婚前の写真を処分してしまった話が登場します。お子さんの写真は、お子さんの物ですから保管していますが、ご主人は写真に興味がないそうで、夫婦の写真を処分なさったんですね。ちゃくまさんも「おすすめしない」と断っておられます。

しかし、この「写真を捨てる」という話から考えさせられることは、「意外と写真って捨てても大丈夫なんだな」ってこと。というのは、思い出の詰まった写真を失うと、なにか大切なものまで失うような感覚がありますが、別にそんなことはない。それこそ、火事や災害で写真を失ったからといって、家族や仲間との関係がどうかなるわけじゃない。「ああ、写真って紙切れなんだな」と気づきました。

なんとなく漠然と「写真は捨ててはいけない」「スマホは必要」「財布は良いものは持たなければ」と思いこんでいるけれども、あくまで「思いこみ」なのかもな。

ややこしいことは、しなくてもいい

ちなみに あさよるは、紙の写真を持っていません。必要な写真はスキャンしてデータで管理することにしました。もともと写真もほとんど撮らないし、自分の顔写真は免許書更新するときに撮るくらいですw でも別に不便してないし、貧しい暮らしをしているわけではありません。

あと、あさよるはスマホを持っていません。今は自宅で仕事をしているので、自宅のWIFIにiPodとネクサスをつないで使用しています。外出時も不便したことは今のところありません。たぶん、また通勤するようになっても、スマホは持たないような気がします。

だから、ちゃくまさんが仰ることもなんとなくわかります。意外と「なくても困らない」物事にたくさんのリソースを使ってることってあるんじゃないかな。例えば、あなたがガシェットマニアで、最新のガシェットを愛でているなら別ですが、そんな人少ないよね。そのガシェット、必要なの?

ややこしいことに頭を使って考えるのも大切ですが、重要でないことなら「別にやめてしまってもいいのよ」という、シンプルなメッセージでした。

関連本

『もっと簡単に暮らせ』/ちゃくま

『もっと簡単に暮らせ』|人生を自分で選ぶコツ

『服を買うなら、捨てなさい』/地曳いく子

『服を買うなら、捨てなさい』|とっておきで、自分スタイル

『人生がときめく片づけの魔法』/近藤麻理恵

  • 記事リンク:『人生がときめく片づけの魔法』を読んだよ

『人生がときめく片づけの魔法』を読んだよ

『新・片づけ術「断捨離」』/やましたひでこ

『新・片づけ術「断捨離」』を読んだよ

『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』/佐々木典士

『ぼくたちに、もうモノは必要ない。 – 断捨離からミニマリストへ』

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【今週のまとめ】2016年1月11日~15日

今週のまとめ

今週ブログで取り上げた書籍や雑貨、DISCのまとめです。

『米澤先生に聞く、肌のホントのことウソのこと55』米澤 房昭

説明されると「なるほど」と思える美容知識が詰まっている。美容に関するウソ/ホントというよりは、誤解や勘違いを整理されている印象。特に、メイクを落とすクレンジングと、洗顔の重要性が説かれている。著書のサロンにも一度行きたい。

Kindle版あり

ちふれ ウォッシャブルコ-ルドクリ-ムN 300g

『米澤先生に聞く、肌のホントのことウソのこと55』を読み、クレンジング時にマッサージを取り入れた(本書は弱アルカリ性のマッサージ剤を勧められているが、手元にあるもので代用中)。顔は細かな筋肉が集まり、こりやすいので、時間をかけてマッサージをすると気持ちが良い。化粧をしなかった日でも、夜にマッサージすると白いクリームがほんのり肌色になる(゚д゚;)

『本で床は抜けるのか』西牟田 靖

WEB連載を読んでいたので、久々の対面。紙は木で出来ているから、束になるととても重い。電子書籍や自炊へ移行できるかは、世代間で意識の差があるよう。

Kindle版あり

『新・片づけ術「断捨離」』やました ひでこ

「断捨離」という新しい片付けの概念を広めた一冊。”捨てる”という行為には後ろめたさや罪悪感がつきまとっていたが、“将来のために”片づける前向きなイメージ付けがされたのではないか。不要なものを処分すると、それ以降、不要なものが増え辛くなる。

Kindle版あり

『人生がときめく片づけの魔法』近藤 麻理恵

セルフイメージを高めセルフコーチングしながら新しい自分に生まれ変わるメソッド。書いてある内容を理解し、実践できれば効果があると思う。私の場合は、ファーストステップの理想の自分のイメージを固めてゆく作業に時間がかかっている。片付けが始まれば、早いと思う。

Kindle版あり

『自分だけの部屋』ヴァージニア・ウルフ

20世紀初頭のイギリスの女流作家。当時、女性向けの書籍も少なかったよう。私事ですが、ちょうどレポートを書くためにこれを読まねばなりません。

『万年筆を極める』赤堀 正俊

持ち物が整理され始めると、物をなくさなくなった。すると、これまでよりちょっと“良い物”を持ちたいと思うし、持てる自信がわいてきた。100円ボールペンは卒業して、人前で取り出しても様になるようなペンを探してみたい。

マルマン スケッチブック

朝夜ネットのイラストはマルマンのスケッチブックに描いています。どこでも売っている定番品で、画用紙なので鉛筆でも水彩でも扱いやすい。サイズが取り揃っているので数種類持っていると便利。A4やB5の使い慣れたサイズは持ち運びしやすい。

プラス はさみ フィットカットカーブ フッ素コート

新しいハサミをやっと手にした。とても切れ味抜群で、使用感がこれまでのハサミとは違うため、少し慣れが必要か。フッ素コートで、汚れにくいのもGOOD!

『巨石文化の謎』ジャン-ピエール=モエン

「巨石文化」はいくつになっても、自分の中の子供心をくすぐる。本書はヨーロッパの巨石文化にスポットが当たっている。「知の再発見」シリーズは写真も多く内容もおもしろいものが多い。

『IKKO キレイの魔法』IKKO

IKKOさんの美のメソッド集。メイクが中心ではあるが、リラックスや食事など“キレイ”は多岐にわたる。女性だからこそできる集中やパフォーマンスを高めるルーチン。

『おおきく振りかぶって』ひぐち アサ

とある高校の小さな野球部が甲子園を目指す。私は野球について全く知識がないが、マンガの面白さで十分に読み応えがある。「月刊アフタヌーン」で現在も連載中。

Kindle版あり

THE ざこば(DVD付)

ブログで紹介した「子は鎹」も収録されているDISC。「みかんや」「崇徳院」「遊山船」「子は鎹」

『本で床は抜けるのか』を読んだよ

やましたひでこさんの著書『新・片づけ術「断捨離」』が出版されたのが2009年のこと。その後「断捨離」という言葉は流行語に留まらず、日本語として定着した感がある。「捨てる」という行為の後ろめたさや背徳感から、モノへの執着から離れ新たな生き方を見つけるような、前向きな意味を与えた言葉だろう。

世代間による「ものの価値観」の差

現在でも、ある一定以上の年代の方にとって、物を捨てる、処分するということが難しいことであるらしい。80年代生まれの私にとっては「もののない時代」は知らないので、その感覚は想像もつかないものだ。今になって、両親と私との間にも、物の価値や感覚の違いを認識することも増えてきた。

平成不況と共に育ち成人した私にとっては、物への執着するあまり、物質的に物が自分のスペースを占領し、圧迫されていることの方が「もったいない」と感じる。土地やスペースにもお金はかかっているし、いつ家族全員露頭に迷うのかもわからないのだから、持ち物をコンパクトにして、身軽であるべきだと思う。親子間でそのせめぎ合いが続く。

床抜け!?木でできている本はすごく重い

『本で床は抜けるのか』を読んで、感慨深いものがあった。というのも、この『本で床は抜けるのか』がWEBで連載中、ちょくちょくと読んでいたからだ。

この連載は一時期、SNSで仲間内で話題になった。話題の対象はそのまま「本で床は抜けるのか?」だ。私は、実家では6畳の和室一間を自室として割り振られている。床の間と押し入れがあり、すべて開放すると8畳分の面積が確保されている。その壁面には、本棚やカラーボックスを積み上げ、主に書籍や書類を収納していた。押し入れや、母の嫁入り道具の和箪笥の引き出しにも本を詰めていた。

まだまだ「床が抜ける」というレベルではなかったが、畳の上に棚をまっすぐには設置できず、畳も重みで凹んでしまう。いずれ、床にコンパネを張るなり補強しないといけない。更に、両親ともにそれぞれ蔵書がそこそこある。古い家なので、過去に何度かリフォームをしており、新築時よりも強度は下がっている。1995年の阪神淡路大震災で我が家も基礎と柱がずれてしまい、完全に中に浮いている部分もあるらしい。なんとなく「立て付け」や「物の重量」は気になり続けており、東日本大震災もあり、更に「大丈夫なのか?」と心配が募っていた。このWEB連載も人事とは思えない内容だった。

人生がときめく魔法をかける

そう、私も両親にヤイヤイ言いながら、部屋中いっぱいに物がひしめき合っていたのだ。

2015年は私にとって転機になる年だった。私も重い腰を上げ「断捨離」に踏み出した。ずっと「自分は最低限のものしか持っていない」「要らないものは所有しない」と思っていたのだが、いざ片付けを始めると、ゴミが出る出る。
そして眼から鱗だったのが近藤麻理恵さんの『人生がときめく片づけの魔法』を読んだことだ。読了後しばらくは、本に書かれている意味が理解できないままだった。しばらく片付けを続けていると、突然「そうか!」と気づいた。

私はずっと、今の自分にとって「必要か/不要か」と物を選り分けていた。しかし視点が変われば要不要の基準が変わる。「これからの私には必要か/不要か」「3年後の私には必要か/不要か」という視点が加わった。しかも、その将来の自分は、今とは全く違う、理想の生活をしている自分だ。
ああ、だから「人生がときめく」のか。

電子書籍、自炊データ……便利だけど不便

本は以前から、マンガや小説は読み終えるそばからダンボールに詰め、ダンボールがいっぱいになるとブックオフへ売っていた。また読みたくなったら再び購入して読む。特にマンガは、一作品あたりの冊数が多いので、手元に置いておくことは物理的に無理だった。何度も何度も買ったり売ったりを繰り返している本もある。現在は、新刊で発売されるほとんどは、電書で購入している。電子書籍の登場はとてもありがたい。

本書内でも増え続ける蔵書と、電書や自炊(書籍や冊子をスキャンし、自分でデジタルデータ化すること)との両立が画策されている。しかし、著者にとっては電書は読みにくい、扱いにくい代物らしい。本書内では、作家の大野更紗さんが取材されている。彼女は、限られたスペース内で蔵書を管理し、電書や自炊も活用している。世代的にも、彼女の書籍とのつきあい方が私には一番近いだろうか。

確かに、電子書籍よりも、紙の書籍の方がずっと読みやすい。我々にとって、紙という素材はやはり格段に扱いやすく、それに引き換えデジタルによる技術は未熟なのだろう。しかしそれは技術的な問題であって、次第に解決してゆくものだと期待している。
デジタルデータの良い点は、クラウド化しておけば、いつでもどこでもそれを引き出せることだ。私の場合は、自炊したPDFファイルはそのままEvernoteへ投げている。

「自分だけの部屋」は“ときめく”だろうか

さて、この連載は「オチ」がついて終わる。
著者は、大量の蔵書を収蔵する自らの仕事部屋を、ヴァージニア・ウルフの『自分だけの部屋』になぞらえて表現していたのが、なんとも皮肉だ。

ヴァージニア・ウルフは20世紀初頭に活動したイギリスの女流作家で『自分だけの部屋』では、女性は書斎・「自分だけの部屋」を持っておらず、ゆっくりと本も読めないことや、文壇は男性社会であることが諧謔的に表現されている。
そして、著者に最後に待ち受けていたのは、皮肉にも妻からの別居話……。部屋を蔵書が占領するあまり、家族のスペースがおろそかになっていたのかもしれない。ちょっぴり後味の悪い読了感。

本で床は抜けるのか

  • 著者:西牟田靖
  • 発行所:株式会社 本の雑誌社
  • 2015年3月10日

目次情報

  • はじめに
  • 1|本で床が埋まる
  • 2|床が抜けてしまった人たちを探しにいく
  • 3|本で埋め尽くされた書斎をどうするか
  • 4|地震が起こると本は狂気になってしまうのか
  • 5|持ち主を亡くした本はどこへ行くのか
  • 6|自炊をめぐる逡巡
  • 7|マンガの「館」を訪ねる[前編]
  • 8|マンガの「館」を訪ねる[後編]
  • 9|本を書くたびに増殖する資料の本をどうするか
  • 10|電子化された本棚を訪ねて
  • 11|なぜ人は書庫を作ってまで本を持ちたがるのか
  • 12|床が抜けそうにない「自分だけの部屋」
  • おわりに
  • 参考文献

著者略歴

西牟田 靖(にしむた・やすし)

1970年大阪府生まれ。ノンフィクション作家。アジア・太平洋諸島の元日本領、北方領土や竹島といった国境の島々をテーマにした作品で知られている。著書に『〈日本國〉から来た日本人』『ニッポンの国境』『僕の見た「大日本帝国」』『ニッポンの穴紀行』『誰も国境を知らない』など。

2015年に読んだおすすめ15冊!

2015年に読んだおすすめの本15冊

電子書籍端末と紙の本のコピックマーカーを使ってのイラスト

2015年は、この朝夜ネットがスタートしたはじめの年となりました。
ブログに訪れてくださった皆様に、感謝しております。

年の最後は2015年に読んだ本の中から手元に置いておきたい、おすすめの15冊の紹介です。
ブログで既に紹介済みのものが多数ですが、1月~12月までに私が読んだ本ということで、それ以外のものも混じっています。

ピックアップしたものを、ざっくりと5つのカテゴリに分けました。健康と美容、現代社会、自分について、生き方について、エンタメ、といったところでしょうか。
読書の参考にしていただけると幸いです。

健康と美容を考える手助けに

たったの5分で小顔になれる 顔骨リセットセラピー


顔の筋肉の緊張や張りをほぐすと小顔になるという本。ページ数も少なく殆どは写真でマッサージの手順が紹介されている。
「筋肉」が人の外見を大きく変えていることに気付かされた。外見は生まれ持ったものよりも、筋肉の使い方という後天的な理由が大きいのではないかと思い始めた。
と、そんなことより、手順の通りにやると最初はめちゃくちゃ痛いけれども、スッキリするのでオススメです。

太らない教室


「ダイエット」という切り口から、筋肉の働きや特性、筋肉の必要性や鍛え方が紹介される。
運動して痩せるという王道ダイエット本とも言えるが、筋肉量と太りやすさの関係をキチンと紹介されている。
その後、同じ著者の『スロトレ完全版 DVDレッスンつき』を買い週に2回ほど15分くらいDVD見ながらトレーニングして、劇的に体型が変化中。

『スロトレ』もイチオシだけど、まず筋肉について『太らない教室』で知識と段取りを知っておくのがおすすめです。

ツボに訊け!―鍼灸の底力

東洋医学をこれまでやや訝しんで避けていたのですが、『ツボに訊け!』を読み意識が変わりました。鍼灸治療には迷信や誤りがあることも認めながらも、確かに効果があることが説明されています。
鍼灸や漢方薬など東洋医学も大きな効果があるゆえに、素人考えで施術や服薬は危険なのだと考えを改めました。専門家による指示の元、西洋医学と併せて効果的に取り入れたいです。

現在社会を考える手助けに

実録 自衛隊パイロットたちが接近遭遇したUFO

どうやら、お天気、気象について、人類ははまだまだ分からないことだらけのようです。大空では不思議なことがたくさん起こっているそうで、航空自衛官たちも任務中、不思議なできごとに遭遇することもあるそうですが、報告されることはありません。本書は貴重な証言を集められた書籍です。
自衛官を辞めてから証言を始めているので、事例は古く、冷戦時代のできごとでしょう。
宇宙人や不思議体験は横へておいても、領土や領海とともに、広大な日本の領空でも「何か」があるようです。

ヤンキー化する日本

存在はひしひしと感じていたが、なんと呼べば良いのか分からなかった人間の層に「ヤンキー」と新たに命名されたことで、私たちは現在版「ヤンキー」たちを認識できるようになりました。マーケティングにも役立つのではないでしょうか。
面白いのは「粋」や「傾奇者」にも通ずる価値観や美意識を持っている点でしょう。昭和のヤンキーとはまた違う、平成版ヤンキー的嗜好を、私もまた持っているように感じ他人事ではありません。

木に学べ―法隆寺・薬師寺の美

奈良の法隆寺、薬師寺の棟梁だった西岡常一さんの貴重な、日本の木造建築の記録です。本書は1988年に最初に出版されたものですが、その頃にはもう後継者不足や、資材不足が深刻だったようです。技術も道具も、守らなければなくなってしまいます。
スカイツリーだって、伊勢神宮が20年毎に遷宮するように、たまに建て続けないと修理もできなくなるんじゃないのかなぁと考えつつ、現在話題の?オリンピック会場の建築についてのニュースを思います。

自分について考える手助けに

友達がいないということ

「友だちがいない」とはどういうことなのか。なぜ「友だちがいない」のか。考えはグルグルと巡り、話はあっちへこっちへと行き来しながら、自分の持っている指向や考えを内省し、または他者を観察し社会を考えます。「だから友だちがいないんだろ」と言われてしまいそうですが、それが「性分」なのです。
同性の友だちが作れない理由として「ホモ・フォビア」、同性愛指向を持っていないからではないかと、語られ「そうかもしれない」と気付きました。

人類史のなかの定住革命

「人類」がどのように生きてきたのかを考えることも、自分を知ること、自分の置かれている社会を知ることかもしれません。我々が他の類人猿たちから離れ、ヒトがヒトとして生き始めたのはいつなのか。いつからこのような社会を築き始めたのか。
現在、同性婚や夫婦別姓など「婚姻制」についてのニュースを見聞きします。婚姻、家族の形態を考えるときにも役立つ一冊ではないでしょうか。

生き方について考える手助けに

この世でいちばん大事な「カネ」の話

「お金がない」とはどういうことか、なぜお金がないといけないのか、こんなに生々しく直球に投げつけてくる本はなかなかありません。貧乏は、欲しいものが買えないだけじゃない、貧乏は心まで貧しくし、貧乏は子どもたちにも病気のように感染し、一度貧乏に飲まれると、そこから逃れることができない不治の病。
そしてまた、働くことの大切さ、お金を稼ぐことの意味も、率直に、正直に語られます。
お金の話をすると「汚い」「はしたない」と言われてしまいがちですが、「生きるため」に避けて通れない話題です。

はじめて学ぶ生命倫理: 「いのち」は誰が決めるのか

自分の命は自分のもの?自分の好きなように扱ってもいいの?子どもの命は誰のもの?親は子どもの命を決めてもいいの?信仰のために命を手放すのはどういうこと?生まれてくる前の人の命は誰のもの?安楽死は?尊厳死は?
答えのない、答えの出せない問がいくつも提示され、その度考えこんでしまいます。本書でも、考えるいくつかのヒントは紹介されますが、答えは書かれているはずもありません。自分と向き合うためや、子どもたちと向き合うために。
答えのない、だけど素朴な「なぜ?」「なぜ?」は、子どものみならず、大人たちだって本当は誰かに尋ねたいものです。

私とは何か――「個人」から「分人」へ

「私」とはなにか。確固たる形のある一つの塊なのだろうか。「本当の自分」というものがあると考えると、その時々に見せる様々な自分の顔は「ウソの自分」になってしまう。じゃあ、自分はウソの仮面、ペルソナをいくつも持っているのか。そんな風に考えてこんがらがることは誰もがありますよね。
しかし、本書では「分人」という考え方を提唱されています。「私」というものは、一つのものじゃない。「分人」がいくつも寄り集まった“集合体”が「私」なのです。それは小さな細胞が集まって私達の肉体を形作っているのと同じです。そしてその「分人」は、他者との間に生まれると考える。面白くて、ちょっと肩の荷が下りる考え方を、取り入れていてはいかがでしょう。

人生がときめく片づけの魔法

“片付けの魔法”というタイトルですが、ただ部屋を片付ける方法が紹介された本ではないようです。自分の理想の状態をイメージし、そこに近づくためにセルフコーチングを行い、最終的には新しい自分に生まれ変わるための手順が紹介されています。
部屋を散らかしていた過去の自分から、別の人に生まれ変わったから必然的に部屋が片付くのです。だから“人生がときめく”のかぁと関心しました。
私はまだ、新しい自分をイメージできておらず、自分と向き合う必要があるようです。

物語を楽しむ

デビルマン

朝夜ネットではまだ、マンガを紹介したことがありません。マンガは完結してから……と考えていたら機会がありませんでした(^_^;)

『デビルマン』をずっと積ん読していたのですが、思い切ってブックオフに売ってしまおう一気読みしました。
しかし、一気に読もうとすると、物語の展開の凄まじさと、そのイラストのインパクトから最終巻に差し掛かるには既にクラクラ。そしてあのヒロインの扱いや、オチは知っていましたがそれでもビックリ。
しかし、最後の物語の終わり方は、好きだなぁと思いつつ、現在のマンガのレベルってすごく高いんだと再認識しました。過去に、実験的で挑戦的なマンガが存在するからこそでしょう。

ジュラシック・パーク

2015年夏に公開された映画『ジュラシック・ワールド』を見たついでに、シリーズ第一作目の原作小説も読みました。これまでSF小説をあまり読んだことがなく、初めてサイエンス・フィクションの面白さを体験しました。
映画第一作目と話の筋はだいたい同じですが、細かな設定が違うため、物語もどんどん違うものになってゆきます。恐竜たちは恐ろしく、しかしページを捲る手は止まらず、深夜までドップリと読みふけってしまいました。

悪者たちは命を落とし勧善懲悪されてゆくのですが、恐ろしいのは「いや、確かにセコいやつだけど食べられなくていいじゃん!」「え!その人もダメなの!??許したげようよ~」と情け容赦ない。しかも最期が酷い。
そして、本当に怖い!恐ろしい!情け容赦ないのは恐竜たちです。恐竜ですから独白などもするわけもなく、淡々と人々を襲います。背筋が凍る!

勢いで二作目の『ロストワールド・ジュラシックパーク』も読了しましたが、思い入れがありすぎて、なかなか記事にできないまま年を越してしまいます(苦笑)。二作目の方が思うところ(もちろん好きなところ!)が多かったようです。

ジュラシック・パークシリーズの小説まだ読んでない人は、ぜひぜひご一読をば!

2015年、お世話になりました

今年はブログを開始したおかげで、例年よりたくさんの本と出会えました。
来年も、マイペースにブログを更新してゆきます。
「朝夜ネット」ですので、いつか、朝と夜更新できるようになるといいなぁと考えております。
どうぞ今後も、よろしくお願い致します。

良いお年を!

『人生がときめく片づけの魔法2』を読んだよ

片付けで洋服を畳むと嵩が減って綺麗になったイメージをコピックマーカーで描いたイラスト

片付けで洋服を畳むと嵩が減って綺麗になったイメージをコピックマーカーで描いたイラスト

みなさん家事の中で、好きな家事、嫌いな家事ってありますか?

私は洗濯にまつわる家事が嫌いで苦手です。
特に、衣類をキチンと畳んで棚や引き出しに戻す動作が嫌で嫌でたまりません。

洗濯物を畳まなくても良いように、シワにならない素材の衣類を選び、乾いた衣類をそのまま衣装ケースにポーイと放り込めば済むようにしていました。
洗濯にまつわる憂うつさは少しは軽減できたのですが、シワにならない素材の服しか持てないので、自分のファッションに制限がかかってしまいます。

それでも、これまでは何も気に止めていなかったのですが、段々と、年齢に応じた服装をすべきではないかと考えるようになり、TPOに合わせたいくつかの洋服は常備しておくべきじゃないかと思うようになりました。
場合によっては、シワになる素材のものも持つべきかもしれません。
これまでにないファッションにチャレンジできるのは楽しみな半面、洗濯物を畳むことを考えると憂うつです。

「畳むのが嫌」なのは難しく考えすぎてたせい?

なぜ衣類を畳むのがそんなに嫌なのか。
地味で面倒くさい作業が億劫なのもありますが、考えてみるとそもそも私は衣類の「畳み方」を知りません。
見知っている畳み方と言えば、アパレルショップで棚に並んだ洋服の畳み方です。

私は、家でもお店と同じように衣類を畳まなければならないと思い込んでいて、嫌になっていたのかもしれません。
ですが今更、服の畳み方を他人に聞けないし、どうせシワにならない洋服しか持っていないので、やはりポーイと衣装ケースに洋服を放り込む毎日でした。

こんまり流・衣類のたたみ方を実践してみた

先日、こんまり先生こと近藤麻理恵先生の『人生がときめく片づけの魔法』を読み、とても良い本だったので、次は続編の『人生がときめく片づけの魔法2』を手に取りました。
前作は、片付けの考え方やモチベーションの持ち方に比重が置かれていましたが、続編はそれの補足的な存在。
洗面所の片づけ方、キッチンの片づけ方、料理器具の片付け方等々と、より具体的で実践的な内容です。

そこで、衣類の畳み方が詳しくページを裂き、イラスト付きで紹介されていました。
それは、まさに私がずっと悩み続けていた答えだったのです!

私はずっと、衣類の形は全て違っているので、何をどう畳めば良いのか分からなかったのです。
Tシャツや長袖シャツは畳めても、フードの付いたパーカーの扱いが分かりませんでした。
素材感もまちまちですし、ギャザーがたっぷり寄ったスカートや、個性的なフォルムのポンチョなど、衣類は例外ばかりです。

『人生がときめく片づけの魔法2』では、全ての衣類は、最終的に全て同じ長方形に畳むよう指南されていました。
こんまり先生がテレビでも紹介されていた、衣類を立てて収納した時、単独でも自立するように畳むようにも書かれていました。

さっそく、自分が所持している全ての衣類をベッドにぶちまけ、イラストと同じように見よう見真似で畳みました。
すると!なんと!これまでの1/3くらいの分量になりました。
びっくり!

衣装ケースの引き出しが2/3空いたので、他の物が収納できます。
普段あまり使わない画材を収納してみようかなぁと考えています。

「知らない・分からない」が「嫌い・苦手」の原因だった

本を読みながら衣類を畳むのは全然嫌にも感じず、どんどん持ち物がコンパクトになってゆくのが面白かったです。
もちろん、これを日々継続しないと意味がないので、いつまで続くのかわからないのですが、最初の関門をクリアできた気分です。

そう実感しながらこんまり先生の本を読むと、物の選び方や配置の仕方のガイドラインを描いてくれているので、書いてある通りに実践すれば、これまでのように片づけに迷ったり悩んだりと、心労を減らせそうです。

何事も、一から全て自分で、手探りで道を模索するのは途方もなく大変です。
ですから私達は、先人たちの言葉に耳を傾けたり、本を読み学習します。

読書をすることで、身の回りが片づき、すっきりと気持ちのよい部屋で生活できると良いだろうなぁと思います。

 

人生がときめく片づけの魔法2
近藤麻理恵
サンマーク出版
(2012)

『人生がときめく片づけの魔法』を読んだよ

こんまりさんの片付けの魔法の本を読んで、理想の部屋を想像し、部屋に置きたいIKEAのラックに最小限の物だけを収納したイメージをコピックマーカーを使って描いたイラスト

数カ月前から、私の部屋の大掃除プロジェクトに着手していました。
きっかけは、連続して害虫が部屋に出没したからです。
このままではいけないと一念発起し、掃除をしやすい部屋づくりを目指し始めました。

掃除のしやすさを考えれば、部屋に物が一つでも少ないほうが良いでしょう。
そこで早速、私は自分の持ち物の片付けを始めました。

私はずっと「自分は必要最低限のものしか持ってない」「まだまだ足りないものがあるけれど、我慢するしかない」と思っていました。
しかし、今振り返ると、あり得ないくらいの量の荷物を所有していました。
ゴミ袋に数十袋分くらい処分しました。
なのに、まだまだ足りないと思っていたので、不思議です。

新しい自分の望むもの

私は今、これまでとは違う、新しいステージに来ているのではないかと思います。
私の考え方や、行動が大きく変わりましたし、欲しいと思うものや、食べ物や飲み物の好みまで変わりました。
だからこそ、片付けが必要だったのかもしれません。

私がたくさん持っていたのは、これまでの自分が必要だったものです。
ですが、今の私には、それらは不要になってしまいました。

こんまりさんの片付けの魔法の本を読んで、理想の部屋を想像し、部屋に置きたいIKEAのラックに最小限の物だけを収納したイメージをコピックマーカーを使って描いたイラスト

こんまりさんの『人生がときめく片づけの魔法』を読んだよ

テレビでもよく取り上げられていた『人生がときめく片づけの魔法』も読んでみました。
未だ読んでいる途中から、ウズウズと片付けがしたくて堪らなくなりました。

著者の言う、片付けが終わったあと「ときめく物だけに囲まれた生活」を想像し、ときめきが止まらなかったからです。
これから始まる自分の生活にワクワクします。

とりあえず、本にあった取扱説明書を捨てました。
これまで説明書を読む機会は殆どなかったし、ネットで検索してみると、私の持っている電化製品の取扱説明書はダウンロードが可能だったので、迷いませんでした。

「もったいない」気持ちと向き合う

私自身、片付けで大きな問題になったのは「もったいない」という気持ちでした。
まだ使えそうなものを捨ててしまうのは、罪悪感と「もったいない」と思ってしまいます。
物に感謝し、お礼をきちんとしてから手放すよう書かれていました。
確かに、私は物への敬意と感謝が足りていません。
これから、きちんと感謝し、お礼を言い、これまでの私の生活から卒業してゆこうと思いました。

物から卒業できないばっかりに、自分の進む道が塞がれてしまっては、それこそもったいない話。
これまで、私を支えてくれた愛しい物ものと、きちんとお別れします。

片づけの現実……

しかし、実際には片付けはなかなか進みません。
ゴミの分別や粗大ごみや資源ごみの問題があるからです。
私の住んでいる地域は、ゴミの分別はゆるい方ではあると思うのですが、それでも、なかなか思うように処分ができないんですね。

これから自分が買う物も、いずれ処分するときのことを考えて、本当に買うべきものだけを選びとってゆきたいと、改めて思いました。
将来的にまた、ゴミの問題で悩むだろうと予想できるので、なるべく不要なものは買わないようにしたいです。

物を所有することって、どういうことだろう

片付けをすることで、「何のためにこの物を持ってるのかな?」「なんで私は片付けがしたいのかな?」「私はどんな部屋に住みたいのかな?」「どんな生活がしたいのかな?」と持ち物や、部屋、住居について深く考えることができました。

欲しい物を持つことが、豊かさだと思っていたかもしれません。
しかし私の場合、物を持ちすぎていることで不自由が起きていました。
さらに、全然豊かな気持ちにもなれませんでした。

「どんな物を持つか」
これからも、じっくりと考えてゆきたいです。

 

人生がときめく片づけの魔法
近藤麻理恵
サンマーク出版
(2010)