齋藤孝

『大人の語彙力ノート』|齋藤孝式・社会人らしい〈言い換え〉辞典

こんにちは。あさよるです。タイトルを見て気になっていた本を手に取ると、齋藤孝さんの本である確率がとても高い気がしますw 『大人の語彙力ノート』、気になるじゃないですか。さすが。本書は、たった一言ポロっと使うだけで、印象がガラリと変わっちゃうような言葉を紹介する趣です。基本は、いつも使っている表現を別のものに〈言い換え〉るだけ。

そして、暗に「社会人ならこれくらい、使えるよね……?チラッ」みたいなノリもあるから恐ろしい。あさよるは、どの言葉も「知っている」けれども「使えないなあ~」というものばかりでした。反省。

語彙力、上げます(`・ω・´)b

スマートに〈言い換え〉辞典

本書『大人の語彙力ノート』は、より適切な言葉へ〈言い換え〉方を紹介する本です。たとえば、「なるほど」を「おっりゃる通りです」に言い換えましょう、ってな具合。確かに「なるほどなるほど」って言う人いますね。相手との関係性や話の内容によっては適切ではないので、言い換えましょう。

「すごい」「超」「かわいい」「ちょっと」を連発している時の自分、語彙力のなさを痛感します(苦笑)。また「思う」の連発もよく耳にします。「これから○○しようと思います。△△してもらえたらと思います」と話しの中で「思います思います」ってやつ。「これから○○いたします。△△なさってください」でええんちゃうか!?と内心ツッコんでします。はい、もちろん、あさよるも「思います思います」を連発してると思います。

スマートに話したいものです。丁寧に話しているつもりが、そのせいでおかしな言葉遣いになったり、逆に失礼な言い方をしてることもあります。あさよるの場合「取り繕わず素直な言葉を使おう」と心に決めてまいりましたが、しかしいい年して恥ずかしくないモノ言いもできるようになっていたい。

本書『大人の語彙力ノート』は、「大人ならこれくらいの語彙力あって当然でしょ」って最低ラインを示すものです。学生や新社会人の方はぜひ、ご自身の社会人としての語彙力レべルをチェックしてみてください。また、すでに社会人経験の長い方も、意外と間違った使い方してるから言葉は怖い。念のための確認を。

書き言葉・話し言葉の入門書

本書『大人の語彙力ノート』では、よく使う言い回しの〈言い換え〉が多数紹介されていますが、ざっと見ていると書き言葉と話し言葉が混在している印象です。声に出して言うと堅苦しすぎるかな?と思われるワードもちらほら。しかし、畏まったご挨拶も涼しい顔でこなすからこその社会人。これくらいの言葉が咄嗟に飛び出すものなのか!?

第7章の〈「訪問・宴会・手紙で使える」語彙力カード〉で初回されている言い換え例は、リアルで使ったことない言葉ばっかだぞ!? ちなみにこんな→「いただきだちで恐縮ですが」「おもたせで失礼ですが」「卒爾ながら」「ご厚情、痛み入ります「あらあらかしこ」

あさよるのことは置いといて……(;’∀’)> しかし、「社会人ならこれくらい使えるよね?」ってレベルなんだろうと想像しますので、社会人歴が長い人にとっては「レベルが低くて物足りない」というのが正直なところじゃないでしょうか。想定する読者としては、学生向けかな?

気のきいたブログエントリーをw

ブログを毎日書いていると、結構自分の語彙力にヘコみます。同じ言い回しばっか使ってたり、気の利いたこと書けませんからね……。んで、話し言葉はもっとめちゃめちゃです。喋りながら自分で何言ってるのかわからないなんてことザラだし……。凹むなあ。

本書『大人の語彙力ノート』は、ブロガーの強い味方になるでしょう。他の言葉への〈言い換え〉例が載っているし、〈言い換え〉た言葉のニュアンスや使うシーンも紹介されています。くれぐれも、他人の言葉遣いの揚げ足取りに使わないように(苦笑)。

これでちょっと、真面目っぽい、頭よさそうな記事が書けるようになるといいのになあ。

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話し言葉・書き言葉の本

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読書術・学習の本

コミュニケーション・生き方の本

 

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『頭がよくなる必殺! 読書術』|スゴイ勇者になるために!

こんにちは。寒さに身も心もかじかむ あさよるです。こんな日は毛布にくるまって読書に限る。ということで、『頭がよくなる必殺!読書術』という、よくある自己啓発本っぽいタイトルですが、子ども向けの「読書論」を解く本を読みました。

子ども向けですが、内容自体は大人への読書指南と変わりません。文体が小学生向けになっているだけです。さすが教育学者の斎藤孝先生だけある。よくできた良い本でした。

ということで、以下ザックリと本書の内容をまとめました。

読書は錬金術だ!

読書とは錬金術なのだ。錬金術とは、その辺の石ころを金塊に変えてしまうヤツである。そう、その辺の石ころ人間が、本を読むと黄金人間になっちゃうってワケだ。カッコいいだろう?

ここで問題!

〔問題〕本を読むと、どんな「いいこと」があるでしょうか?
みんな答えを読む前に、考えてみてください!
〔答え〕知らなかったことを知ることができる。知らない人の気持ちを感じ取ることができる。行ったことのない場所を想像することができる。その本を書いた人と一対一で会話している気持ちになれる。ひとりでも楽しい時間を過ごすことができる。友だちとの話題ができる……。

p.8-9

本を読むのはいいこと尽くめ。いいことしかないのかもしれない。損はないしコスパも最高だし、だから本を読もう!

まずは本を読むコツ!

  • 読書術その1 まずは十冊、読んでみようよ

本を読む技術を身にをつけましょう。スラスラ読める人は本を十冊以上読んでいます。

  • 読書術その2 大切なのはスピードだ!

内容は簡単なのでいいから、どんどん読もう。おすすめは『ズッコケ三人組』『三毛猫ホームズ』『かいぞくポケット』『はれときどきぶた』。読み切ったときの「読破感」を味わおう!

  • 読書術その3 自分だけの本棚を持とう!

読書好きは自慢の本棚を持っている。自分の本棚を用意して、読破した本をチラチラ見よう。そのたびに気持ちよくなるよ。

  • 読書術その4 新しい本をどうやってゲットするか

ズバリ「親に買ってもらう」! ソシャゲ課金させてくれないパパママも、本なら買ってくれるぞ。

  • 読書術その5 “チラ読み”で本を選ぼう

パパママとお出かけするときは、必ず本屋に寄ってもらう。本屋さんは何も買わなくても収穫がある。本屋さんで本を眺めているだけで本に詳しくなれるのだ! 「与えられる」のではなく「選ぶ」力が身につくぞ。

  • 読書術その6 “芋づる式”で本と出合おう!

本を読んだら、その本を書いた人を調べよう。同じ人の本を続けて読むと読みやすいぞ! ある本が面白かったら、同じジャンルの本をどんどん読んでもいい。作者やジャンルを芋づる式で読もう!

黄金人間になろう!

  • 錬金術その1 想像力をつけろ!

紙に文字が書いてあるだけなのに、本を読むと頭の中に映像が浮かんでくる。これが想像力だ! 動物は本を読んでも感動しない。本を読んで想像して、感動するのは人間だけだ。想像力がある人は、人の気持ちも想像できる。ジコチューにならずに済む、「人間らしい」力なんだ。

  • 錬金術その2 映画監督になりながら本を読む

他人が作った映画を見てハマってるだけじゃダメ。自分も頭の中で映画監督になれるんだ。本を読んでいるだけで映像が見えてくる。

  • 錬金術その3 読書で人生を十倍楽しもう

自分はこの世にたった一人しかいないけど、本を読むとほかのたくさんの人生が待ち受けている! 本を読むだけで人生が十倍にも二十倍にもなるのだ! これはかなりコスパよし。トクしかしない。

  • 錬金術その4 使える言葉を増やせ!

本を読む量は、言葉遣いでわかる! 本を読んで言葉をたくさん知ると、とっても気持ちがラクになる。自分の気持ちをうまく言葉にして伝えることができるからだ。会話の中に熟語や四文字熟語を取り入れると、かなり時短にもなるし、ちょっとカッコいいよね。

本を読むと頭がよくなる!

本を読むと、「文脈」がわかるようになる。

文脈について説明しよう。脈というのは“つながり”です。山脈という言葉を聞いたことがあるでしょう? 山と山のつながりを山脈といいます。同じように文と文のつながりを文脈といいます。
「前にこう言ったから、いま、この話をしている」
というのが文脈です。
そして、この文脈をキャッチして、わかる力が“文脈力”。その力のある人は、文脈力のある人。そして、じつは“頭がいい”というのは、文脈力があるということなんです。

p.67

文脈がわかるようになると、人の言葉を誤解することが少なくなります。文脈について説明するのはカンタンですが、大人でも文脈がわからない人はたくさんいます。本の場合はわからなくなったらページを読み返せばいいでトレーニングにぴったり。ガンバレ!

読書感想文対策も!

  • 必勝法その1 読んだら人に話す!

本を読んだら「聞いて!」といろんなひとに話そう。

  • 必勝法その2 “らくがき読書術”を使おう!

本を読むとき、本に色ペンで線を引きながら読もう! 斎藤孝先生は、絶対に大事なところは赤まあまあ大事なのは青おもしろいところは緑にしています。で、読書感想文で大事なのは、緑のおもしろいところ!読書後、緑のところを集めれば読書感想文ができたも同然なのです。 ※ただし、くれぐれも自分の本にしかしちゃだめだぞ!

  • 必勝法その3 本の文章を写そう!(引用)

一冊の長い本の中から、面白い部分を切り取れる力が大切だ! 本をちゃんと読んだって証拠にもなるしね。引用はプロもやっていいんだよ。

 最初は、自分がなにか気になるなと思うところ、ここではなにか一言、言ってみたいなと思うところを引用するのがいいでしょう。そうすると、
「~~(引用部分)~~とありますが、ぼくは……と思います」
というふうに文章を書くことができる。

p.96-67

以上、引用の仕方を引用してみた(^^♪

  • 必勝法その4 “名場面ベスト3”を見つけだせ!

自分で名場面だと思ったところベスト3を選んで、どうしてそこが名場面だと思ったのかを口に出して言ってみる。よかった理由があるはずだ! それを「キーワード」といいます。

  • 必勝法その5 “かど折り読書術”を使おう!

あとからキーワードを探しやすいように、本のページの角を折って印をつけておこう! 絶対引用するところはデッカク赤ペンかなんかで囲っておこう。だから本は買って読むのがおすすめだ!

  • 読書感想文の書き方 まとめ

大人になっても役立つ読書感想文の書き方がまとめられているのですが、これは本書を読む人のお楽しみってことにしておきます。先に挙げた必勝法1~5をまとめてあるだけなのですが、コンパクトにまとまっていて役立つでしょう~。

子ども向けを侮るなかれ!

本書『頭がよくなる必殺!読書術』の読了後の感想は……「ふつうにええ本やなあ」。子ども向けの内容ですが、書かれていることは大人にも当てはまります。日ごろから読書習慣がある人だって、読書がどんな風に人の成長に関わっているのか、簡単に説明するのは難しいはずです。また、文脈を扱う力も、意識しないと身につかないでしょう。

そして、秀逸なのは読書感想文必勝法です。めっちゃコンパクトで簡単に書かれているだけなんですが、これなら感想文を軽いノリで書きこなせそうです。あさよるネットでもこれまで、読書感想文の書き方の本を紹介していますが、どれも「読書感想文という特別なもの」という感じでしたが、本書ではブログ記事を書くようなノリです。

あさよるも読書ブログなどを運営していますので、斎藤孝先生のいう「読書感想文必勝法」は知らずに実践している部分が多かったです。

子ども向けだけれども、それだけに率直でマジメなことを、軽いノリで書いてある良書でした。

読書感想文の書き方の本

『ドラえもんの国語おもしろ攻略 読書感想文が書ける』/藤子 F不二雄

『すらすら作文が書ける』/方倉陽二

『読むことは生きること―読書感想文の書き方 中学生向き』/依田逸夫

『読書かんそう文のかき方 中学年向き』/依田逸夫

備忘録的個人メモ…φ(‘ω’)ノ

以下、『頭がよくなる必殺!読書術』に収録されていた斎藤孝先生のおすすめ本。みなさんは何冊読んだことがあるだろうか。

まずは、このあたりから読んでみよう

  • 『こくごであそぼ』/齋藤孝
  • 「大どろぼうホッチェンプロッツ」シリーズ/プロイスラー
  • 『きまぐれロボット』/星新一
  • 『フランダースの犬』/ウィーダ
  • 『あばれはっちゃく』/山中恒
  • 「イソップ」の童話/イソップ

一気に読めるものシリーズもの

  • 「はれときどきぶた」シリーズ/矢玉四郎
  • 「かいぞくポケット」シリーズ/寺村輝夫
  • 「クレヨン王国」シリーズ/福永令三
  • 「ムーミン」シリーズ/トーベ・ヤンソン
  • 「大草原の小さな家」シリーズ/ローラ・インガルス・ワイルダー

冒険もの・探偵もの

  • 「ドリトル先生」シリーズ/ヒュー・ロフティング
  • シュール・ヴェルヌのSF(『海底2万マイル』『十五少年漂流記』ほか)
  • 「ゲド戦記」シリーズ/アーシュラ・K.ル=グウィン
  • 『タイムマシン』/H.G.ウェルズ
  • 「シャーロック・ホームズ」シリーズ/コナン・ドイル
  • 「怪盗ルパン」シリーズ/モーリス・ルブラン
  • 「怪人二十面相」シリーズ/江戸川乱歩

日本の名作・世界の名作

  • 『坊ちゃん』/夏目漱石
  • 『走れメロス』/太宰治
  • 芥川龍之介の短編集(『蜘蛛の糸』『羅生門』『杜子春』など)
  • 宮沢賢治の童話(『セロひきのゴーシュ』『雨ニモ負ケズ』『銀河鉄道の夜』など)
  • 『わらしべ長者――日本民話選』/木下順二
  • 「ギルガメッシュ王」三部作/ルドミラ・ゼーマン
  • 『三銃士』『モンテ・クリスト伯(巌窟王)』/アレクサンドル・デュマ
  • 『レ・ミゼラブル(ああ無常)』/ビクトル・ユーゴ―

ファンタジーもの

  • 『星の王子さま』/サン=テグジュペリ
  • 『モモ』『はてしない物語』/ミヒャエル・エンデ
  • 『ピーターパン』/J.M.バリ

女の子のための必読図書

  • 「赤毛のアン」シリーズ/ルーシー・モード。モンゴメリー
  • 『秘密の花園』/フランシス・ホジソン・バーネット
  • 『アルプスの少女ハイジ』/ヨハンナ・スピリ
  • 『若草物語』/ルイザ・メイ・オルコット
  • 『あしながおじさん』/ジーン・ウェブスター

その他、ぜひ読んでほしいもの

  • 『いしぶみ――広島二中一年全滅の記録』/広島テレビ放送

関連本

『読書力』/齋藤孝

『ちっちゃな科学』/かこさとし,福岡伸一

『王様の勉強法』/荒俣宏,中谷彰宏

『子どもはなぜ勉強しなくちゃいけないの?』/おおたとしまさ

『キミが勉強する理由』/藤原和博

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『死ぬほど読書』|読書はしないといけないの?

こんにちは。いつの間にか読書ブログをはじめていた あさよるです。当初はもっと雑多な話題を扱おうと思ってたのですが、すっかり本の話題のみにw ということで、やはり「本」や「読書」を扱う本が気になります。読書ブログが読書本の感想を書くという、ややこしい入れ子構造でございます。

本書『死ぬまで読書』の著者は元伊藤忠商事社長の丹羽宇一郎さんが、朝日新聞の投書に寄せられた読書に関する大学生の声に答えます。

なんのために本を読むの?

本書はこんな問いから始まります。

「読書はしないといけないの?」

これは、2017年3月8日の朝日新聞に掲載された大学生の投書です。大学生の読書時間が減っているという話題を受けて、読書が教養や新しい価値観に触れるなどの有用性を認めながらも、「だからと言って本を読まないのは良くないと言えるのかどうか」と問いかけけています。曰く、投稿者は読書習慣がなかったけれども大学受験で苦労したくらいで、大学生になってからは一般教養として書籍を読んでいるが、「糧になる」とは感じないそうです。それよりも、バイトや大学の勉強の方が大事だし、読書は趣味の範囲だろうと考えています。

本書『死ぬほど読書』は、この大学生の問へのアンサーです。なぜ本を読むのでしょうか。序章である「はじめに」にて、本を読む意味が端的に示されています。

 人は自由という価値観を求めて、長い間、闘ってきました。努力し、工夫し、発明して進歩してきた果てに、いまの自由な社会はあります。
それは人類史上、かつてないほど自由度の高い環境といっていいかもしれません。
しかし、「何でもあり」の世界は一見自由なようですが、自分の軸がなければ、じつはとても不自由です。それは前へ進むための羅針盤や地図がないのと同じだからです。それらがなければ、限られた狭いなかでしか動けません。
では、自分の軸を持つにはどうすればいいか?
それには本当の「知」を鍛えるしかありません。読書はそんな力を、この上もなくもたらしてくれるはずです。
すなわち、読書はあなたをまがいものではない、真に自由な世界へと導いてくれるものなのです。

p.7

本書でも、不要だと思うなら読まなくていいんじゃないと言いながらも、読書の楽しみや面白さを知ってしまうとやめられないと、読書がもたらす効用について広がってゆくのです。

読書好きなら語りたくなる!

この「読書はしないといけないの?」という問いに、みなさんはなんと答えますか? まずなにから話始めましょうか。本書では、まずは情報が溢れかえった現在、情報の取捨選択を自らがしなければなりません。事実として玉石混淆の中から、自分が必要な情報を探し出す能力が求められています。そのために兎に角も必要なのは「知識」であり、それを手っ取り早く身に着けられるのは「読書」です。

先の朝日新聞投稿欄の大学生は、自身の学業や将来の職業に必要な知識だけを身に着けようとしているんです。しかし、実際には毎日届くメールや、ヒットしたキュレーションサイトの記事や、SNSで飛び交う情報に私たちは晒されていて、怒涛の情報を一気に処理し続けねばなりません。「職業に必要な知識だけ」では足りないのです。

また、読書論は死生観にまで及びます。どう生きて、いずれ訪れる死とどう向き合うのか。必ず訪れるその瞬間を考えるとき、先人たちが残した記録に触れることができるのです。

読書好きなら語りたくなる!

本書『死ぬほど読書』では、読書の有用性をとことん説きまくる戦法で、読書の必要を主張します。さて、みなさんならどんな切り口で「読書はしないといけないの?」という質問に答えますか?

「読まなくてもいいよ」というのも答えの一つです。読書が必要だと感じた時があれば、その時に本を読めばいいのです。あるいは、「好奇心を満たすため」の欲望渦巻く読書の世界を紹介したい人もいるでしょう。いいや、もっと内省的で自分よがりな読書があってもいいはずです。逆に、表現のための読書もあるだろうし、見栄やカッコつけの読書だって悪くはありません。

読書好きが集まると、読書談義になることがありますが、あれ、盛り上がるんですよね。メンバーによっては終始お互いに納得しまくりなこともあれば、自分と違う読書論を展開する人に感嘆したり、ヒートアップしちゃったりと、なかなか楽しい。本書もそんな、読書好きの心をくすぐる内容です。

読書家へ読書家のメッセージ

本書『死ぬほど読書』は、既に読書習慣があり、まとまった冊数を常に読んでいる人に向けて、読書家が読書論を展開する内容です。残念ながら、冒頭の「読書はしないといけないの?」と考えている人には届かない類の本であると思います。さらに、内輪で盛り上がるだでなく、読書の良さを知っている人は、やはり読書習慣の必要性を広めるべきなのでしょうか。

本書は単に、読書習慣のある人が、そうでない人へのマウンティングのための道具になってはいけません。冒頭の大学生の意見に耳を傾け考える必要があります。なぜなら、「考える」ための道具としての読書でもあるのですから。

てっきり読み始めは、軽く「イマドキのワカモノ」をディスりつつ「やっぱり昔ながらの読書よね~」なんて話になるのかと思いきや、結構「読書の効果」を考えさせられます。そして、「はたして自分は読書の効果を得ているのだろうか?」と不安にさえなりました。

関連本

『読書力』/齋藤孝

『王様の勉強法』/荒俣宏,中谷彰宏

『ちっちゃな科学』/かこさとし,福岡伸一

『読書をお金に換える技術』/千田琢哉

『子どもはなぜ勉強しなくちゃいけないの?』

『キミが勉強する理由』/藤原和博

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『ブレない生き方―自分に軸を通す』|社会性と自分のスタイルを持つ

こんにちは。ブレブレに生きている あさよるです。コロコロと違ったことに熱中してたりするので、いつ出会ったかによって あさよるの印象がえらく違っているような気がします……それくらいブレブレ!

だから「ブレない生き方」って言葉は耳に痛い反面、すごく憧れる生き方でもあります。それ、知りたいです!

著者は齋藤孝さん。以前、あさよるネットでも紹介した『読書力』を読んで、齋藤孝さんが若い人、学生との向き合う気持ちや、そこに込められているメッセージを知って、もっと読んでみたいと思いました。

『読書力』|社会人力とは?教養とは?

読書力 (岩波新書)

読書力 (岩波新書)

  • 作者:齋藤 孝
  • 出版社:岩波書店
  • 発売日: 2002-09-20

〈ブレない生き方〉ってどんな生き方

本書『ブレない生き方』は、12人の偉人たちの生き方を知り、ブレない自分のスタイルを築くためのヒントとできる一冊です。〈ブレない〉とはどういう状態か、それはなぜ大切なのかは、冒頭の「まえがき」で以下のように説明されています。

二〇代は、世間に通用する自分の技を磨く時期だ。世間や社会に出ないで、修業期間として、深く自分の世界に「沈潜」するのもいい。「てんでなってない!」と厳しく言われ、反発を覚えながら「自己修正回路」を作っていくのも、二〇代から三〇代にやっておきたい作業だ。(中略)
三〇代は、社会と自分を上手にすり合わせて自分の仕事のスタイルを確立する時期だ。社会性の足りない二〇代はまだ許容されるが、社会性のない三〇代に世間は冷たい。社会の暗黙のルールを自己内ルールとして身に付ける必要がある。
他者の暗黙のリクエストを感知するアンテナを張り巡らし、柔軟に対応していく。この力を「社会的コミュニケーション力」と呼びたい。これは、友達と楽しく話すコミュニケーション力とは異質なものだ。と言うより、全くレベルの違う高度な力だ。
この感知力なしで「ブレていない」という状態は、孤立しているか、ズレているだけのことだ。

p.4-5

二〇代は修業期間として、それぞれ深く潜ったり、自分流でやってみて叱られてもいい。そうして社会性と「社会的コミュニケーション力」を身につけていく期間です。三〇代は自分と社会とをすり合わせて自分のスタイルを築く時期です。このとき、社会性のない三〇代は冷遇されます。ただのズレた人になってしまうのです。

〈ブレない〉とは、「高い社会性と自分のスタイルを確立した状態」を言います。

すごい人のすごい生き方

あなたがブレずに生きるのヒントになるかもしれない12人の日本史の偉人たちが登場します。

  • 伊達政宗

伊達政宗は豊臣秀吉に怒られてあわや切腹か?という絶体絶命に追い込まれます。しかし、政宗は大胆なハッタリやパフォーマンスで一命を取り留めます。秀吉を前に、政宗の知略や肝の坐った対応に、秀吉にも評価されたのでした。

  • 葛飾北斎

北斎は熱心に他の流派からも学ぼうとしたあまり、師匠から破門されてしました。そこで北斎は誰により練習を重ね、単独で絵師として生きようと決めたのです。浮世絵とは畑違いの琳派に習ったりと、トップクラスの技術を身につけようとしました。逆境をチャンスにした北斎の絵は、現代にも残っています。

  • 北里柴三郎

北里柴三郎はペスト菌を発見し「日本の細菌学の父」と呼ばれる偉人です。北里はコツコツと地味な実験に実直に取り組み続け、与えれたミッションをこなし、上司から信頼を勝ち得ていました。また人をリスペクトする北里に、福沢諭吉も動かされ彼を援助します。北里の真面目で誠実な態度が、彼の道を切り開いたのです。

  • 西郷隆盛

みなさんご存知の西郷隆盛は、不遇な時期が長く左遷に継ぐ左遷で、島流しにも会います。普通はそこでおしまいなのに、西郷は歴史の表舞台へ出てくるのです。彼は「肚」で判断します。また、彼は情にあつく、「情」や「肚」という、現代人がないがしろにしがちな要素を持った人物でした。

  • 菊池寛

菊池寛は生活を営むため、職業として作家を選んだような人でした。経営者のようにマーケット感覚を持ち合わせ、世間の需要に敏感でした。またイエスとノーをはっきり言う人で、そのために自分の基準を持った、まさにブレない生き方をした人です。

  • 千葉周作

北辰一刀流を江戸に開いた千葉周作は、剣術や武の教えをシステム化し、合理化しました。無暗に練習すればよいものではなく、理を重んじ、カリキュラムを作りました。情報の整理、公開により剣術が近代化を迎えます。

  • 藤田嗣治

鳴かず飛ばずだった画家・藤田嗣治は、パリへ渡り成功します。パリでは奇抜な服装で身を包み、自身の宣伝にしました。また時間を守り、自分自身を律しました。世界の中でアイデンティティを築いた藤田の生きかたです。

  • 平賀源内

平賀源内は次々と転職しあらゆることに手を出した人です。しかもどれも「そこそこ」。しかし、彼は成功しました。一芸に秀でる人もいますが、源内はどれも「そこそこ」だったからこそ、人々に愛されたのでしょう。

  • 南方熊楠

破天荒で型破りの南方熊楠はうまく肩書きがつけられない人物です。女性に縁遠く、お金はなく、学歴も低い。こう言うと世間的には失敗な人生に思えますが、南方熊楠は博物学者であり知識人でした。沈潜しないと手に入らない世界があるのです。

  • 森鷗外

鷗外は一族の期待、家長としての期待、エリートである期待、政府の期待、作家としての期待と、背負いきれないくらいの期待を背負っていました。そこで彼は周囲を攻撃し、敵もたくさん作りました。反論を小説にしました。自分は自分で、世間とのズレと、抗うのではなく受け入れることで、鷗外はブレない生き方をしたのです。

  • 高橋是清

高橋是清は36歳で経営に失敗し破産しますが、その後彼は工事現場の事務員から日銀総裁になり、総理大臣になりました。是清は、現在の仕事に不平不満を言っていると、自分自身が疲弊してしまうと言います。そして、チャンスに備えて準備をしておく。とてもシンプルな教訓です。

  • 豊臣秀吉

著者は秀吉の「グランド・デザイン力」、大きな枠組みそう想像する力を評価しています。刀狩り、バテレン追放令、太閤検地は、その後の江戸時代をつくる大きな基礎となりました。費用対効果を考え、闘いマニア的な作戦をや、「戦わずして勝つ」やり方を採用し、数字や理論をプランに盛り込みました。スケールアップに欠かさない要素です。

伝記を読まなかった人のために

さて本書『ブレない生き方』で紹介される12人の偉人たちの成功体験は、子どもの頃に伝記で読んだことある方も多いでしょう。本書はたぶん、伝記に触れる機会の少なかった20代や学生向けの書物だろうと思います。

伝記というのは、過去の著名な人物の半生のうち現代の我々の価値観で〈善し〉とすることのみをを綴った物語です。だから伝記を読むと「現代の倫理観・価値観」と「模範的な物語」がよくわかります。……と書くと穿りすぎ?w でもそうだよねw

で、これって、先に紹介した、「ブレない生き方」の重要要素〈社会的コミュニケーション力〉を作るものです。

あさよるは個人的に、偉人伝って子どもの内にどんどん読んでおいた方がいいと思っています。んで、大人になるまでの間に「こいつクズじゃんかwww」「マジ鬼畜ェ……」とか適度に裏切られたり真実を知ってほくそ笑む、というステップを踏んでおくことで、作り話に騙されにくい大人になるw

まぁ、なにより面白いし、世代を超えて共有する物語って大事じゃないかな。

ここで挙げられる12人の偉人たちも、知っている人にとっては超有名人だけど、知らない人にとっては知らない人物でしょう~。本書は伝記というほどのボリュームでもないし、いくつかのエピソードだけつまみ食いするような内容です。教養、一般常識手的な感じで読んでおくとよいやも。

自分は誰タイプ?

本書は読了後、自分はどのタイプか考えてみるのも発見があるかも。

あさよるは、読了後改めて考えると南方熊楠タイプに憧れるし、そっちへ行こうとしているかもしれません。世間的には評価されないし、お金もない道w 次点で平賀源内だけど、彼のように人気者になれないし、なりたくないかもな~。カッコいいと思ったのは北里柴三郎ですな。で、「ないわ~」と思ったのは、森鷗外w

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『頭のよさはノートで決まる』|新しい自分のはじめかた

こんにちは。ノート術が好きな あさよるです。これまでもノート術を扱った書籍を紹介しました。今回は、齋藤孝さんのノート術。三色ボールペンも登場し、いつもの斎藤節さく裂で楽しい一冊です。

まずは、これまでに紹介したノート術関連の本一覧。

『図解!頭のいい人のメモ・ノート』/中川裕

『図解! 頭のいい人のメモ・ノート』|メモの方法が分からない~英語でメモをとるまで

『すごいメモ。』/小西利行

『すごいメモ。』|今日のメモが、未来のアイデアをつくる

『情報は1冊のノートにまとめなさい』/奥野宣之

『情報は1冊のノートにまとめなさい 100円でつくる万能「情報整理ノート」 』

情報は1冊のノートにまとめなさい[完全版]

情報は1冊のノートにまとめなさい[完全版]

  • 作者:奥野 宣之
  • 出版社:ダイヤモンド社
  • 発売日: 2013-11-29

『思考の整理学』/外山滋比古

『思考の整理学』を読んだよ

思考の整理学 (ちくま文庫)

思考の整理学 (ちくま文庫)

  • 作者:外山 滋比古
  • 出版社:筑摩書房
  • 発売日: 1986-04-24

ノートを上手にとる人は頭がイイ

「ノートがなぜ重要か」というと、「頭の良い人はノートを取るのが上手い」そうです。昔、『東大合格生のノートはどうして美しいのか』という本がヒットしましたが、頭のいい人は実に上手に、聞いた話を構造化し、一冊のノートにまとめてゆくんだそうです。良いノート、分かりやすいノートは他人にシェアされ、ノートを見ただけで授業の全体像が把握できるくらいに。

ノートのレベルアップを!

ノート術を3つにレベルわけされていました。

板書 中高生レベル
・先生が黒板に書いたことをそのまま写すだけ

構造化 東大生レベル
・板書+ポイントをしぼった先生の言葉をメモする
・ひと目で内容がわかるように整理されている
・走り書きをして終わってから整理してもよい

ワザ化 上級者レベル
・大事なことをすぐメモする
・ポイントを3つにしぼって書く
・客観情報+主観情報(コメント・感想)を書き込む

p.41

小中高と実に12年間もかけて、ノートを取る練習をし続けます。なのに、ただ先生が黒板に書いたことをそのまま書き写すだけで満足している人も少なくありません。また、12年もノートを取り続けたのに、社会人になると途端にノートをとる習慣がなくなってしまう人も少なからずいるそうです。もったいない。実にもったいない!

言われたこと、示されたことを書き記すのみならず、自分が「面白い」と感じたポイントや、「あれ?おかしくない?」と違和感があったり、疑問に思ったこともどんどん書き込んでゆきます。

実際の例がもっと欲しかった

本書『頭のよさはノートで決まる』では、著者の齋藤孝さんのものと思しきノートがカラーで紹介されています。なぜカラーであることが重要かというと、3色ボールペンで色分けされて書かれているからです。他人のノートを見るというのはなかなか楽しいもので、自分のと他人のクセやこだわりを見比べるのも面白いものです。

が、本書は、あまり〈良いノート〉の実例が収録されていない!ここがちょっと残念ポイントでした。ただ、これはややオタクっぽい楽しみですので、一般的ではないかもしれませんw

実際にノートの写真は少なめですが、文章でやさしく、細かく、入念に紹介されているので、実践するには十分でしょう。

ノートをとる効能

ノートをとる習慣は、社会人になっても有効ですし、社会人こそ必要な力です。

ビジネスパーソンにとって、ノートをとることには次のようなメリットがある。

1 情報の吸収・整理
2 仕事の上達
3 課題発見
4 コミュニケーションがうまくなる
5 時間の有効活用
6 目標達成

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  • ノートの効能1 情報収集がうまくなる

人の話を聞くとき、ノートとペンを構えると、自然と集中モードになります。自動的に意欲的なモードに。逆に、相手に自分の話を聞かせたいときは、相手にノートとペンを持たせるとよいのです。

  • ノートの効能2 仕事が上達する

人の仕事ぶりを見て〈ワザを盗む〉人は多くない。こんなに情報過多の時代なのに、他人のワザを盗まない人びとばかりなのだから、自分が〈ワザを盗むモード〉になるだけで、とんでもないことになる。盗みたいワザのトレーニングノートをつけよう。

  • ノートの効能3 課題を発見する

仕事のミスを減らすために、毎日5分だけでも反省ノートをつけてみよう。そして、自分の課題を見つけ、次に活かす!

  • ノートの効能4 コミュニケーションがうまくなる

他人から問題を指摘してもらいづらい、あるいは欠点を指摘されるとメンタルに来る人は、コミュニケーションが上手くいていないと考えられます。本来であれば、自分を良くするための指摘なのに、傷ついちゃってるんですね。客観的にものごとを捉えるためにも、ノートを交えて、他人の話を聞いてゆくのが有効です。

  • ノートの効能5 時間を有効利用できる

5分とか10分とかちょっとした時間の隙間を、自分のやりたいことに使いましょう。そのために、ノートに気づいたことなどを書きつけておきます。それを毎日少しずつやっていく。5分10分の短い時間でも、大きなエネルギーになります。

  • ノートの効能6 目標達成する!

目標は立てることで課題が明確になり、そして細かく目標設定することが大切です。今週の目標、今月の目標、今年の目標と。目標は、後から見返すと自分の成長を見ることもできます。目標を立てたなら、それを達成するためにリストアップしましょう。

さっそくノートに書きたくる~

齋藤式ノート術10のメソッドというのもありました。ノートの10のコツがあるのです。

  1. いつもカバンに入れておく
  2. 自分にフィットするノートを見つける
  3. ノートに名前をつける
  4. ページにタイトルをつける
  5. 三色ボールペンを使う
  6. 図を描く
  7. ポイントを3つにまとめる
  8. 日付を入れる
  9. ノートは一冊にする
  10. 本をノート化する

これを眺めているだけでも、「新しいノートが欲しい!」「新しいことが始まる!」とワクワクが止まりません。どうしてノートってこうも魅力的なんでしょうか。〈自分にフィットするノートを見るける〉なんて……!胸が高まりますなぁ~( *´艸`)

あさよるもちょうど、日記を書く用のノート探し中なので、ヒジョーにwktkが止まらない読書でした。3色ボールペンを使うってのも、パッと見カラフルになるのも刺激的だなぁ~。

あさよるネットで紹介した齋藤孝さんの本

『読書力』

『読書力』|社会人力とは?教養とは?

読書力 (岩波新書)

読書力 (岩波新書)

  • 作者:齋藤 孝
  • 出版社:岩波書店
  • 発売日: 2002-09-20

『三色ボールペン情報活用術』

『三色ボールペン情報活用術』|読書しながらアウトプット

『齋藤孝の速読塾 これで頭がグングンよくなる!』

速読は誰でもできる!『齋藤孝の速読塾 これで頭がグングンよくなる!』

『社会人に必要な9つの力』

『社会人に必要な9つの力』|社会人らしさ、誰に教わった?

社会人に必要な9つの力

社会人に必要な9つの力

  • 作者:齋藤孝
  • 出版社:ウェッジ
  • 発売日: 2016-03-22

『軽くて深い井上陽水の言葉』

『軽くて深い 井上陽水の言葉』を読んだよ

軽くて深い 井上陽水の言葉

軽くて深い 井上陽水の言葉

  • 作者:齋藤 孝
  • 出版社:角川学芸出版
  • 発売日: 2010-04-21

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『読書力』|社会人力とは?教養とは?

こんにちは。本を読んでは感想をブログに書くようになってから、「読書術」とか「読書論」なんかが気になっている あさよるです。あさよるはボケーっと本を読んでいるだけなので、「なぜ読むのか」「どうして読むのか」なんて考えたことがなかったのに、この手の本を読むと背筋が伸びる思いです。

なんで読書しなくちゃいけないの?

本書『読書力』が素朴なギモン「なんで読書しないといけないの?」という問いに応える内容から始まります。著者の斎藤孝さんは、大学で講師をしている経験から、学生たちへ読書の習慣づけに取り組んでおられるそうです。そのとき、「なんで読書するの?」「読書を押し付けないでほしい」と思う学生もいるようで、彼らへのメッセージにもなっています。

読書好きさんの中にも、他人に対しても「絶対読書すべき!」って考えてらっしゃる方もおれば、反対に「別に読まなくてもいいよ」とか「どっちでもいいんじゃない?」と思ってる方もいるでしょう。実は、あさよるは 後者です……(;’∀’) 好きなら読めばいいけど、辛いなら読まなくてもいいじゃんって思ってました。しかし、本書『読書力』では、「読むべきだ」と強く主張します。それには理由があります。

ここでは、読書は自己形成の糧であり、コミュニケーションの基礎だからだと挙げられています。

文庫百冊・新書五十冊

本書『読書力』では、4年間で文庫100冊、新書50冊を読むことを目標にしています。巻末には読んでおきたい書籍のリストも掲載されていますから、この本からどんどん他の本へ読書が広がっていくよう構成されています。

「4年間で」というのは、学生へ向けてのメッセージだからでしょう。学生生活の間に、文庫100冊、新書50冊を読む習慣をつけましょう。

要約が話せるでOK!

「書を読む」といっても、どの程度読むと「読んだ」なの?というギモンもありますね。本書では一冊本を読んでみて、本の内容を要約して人に伝えられる程度でOKと紹介されています。

4年間で文庫と新書合わせて150冊を要約できる力。確かに、社会人になってからも必要な力になるでしょう。

若者へ向けての「読書論」

先ほども紹介しましたが、本書は若者、その中でも学生に向けての「読書論」「読書術」を説明するものです。著者・斎藤孝さんの教育者としての視点が色濃く出ているんではないかと思います。

本書を読まれる方も、ご自身が学生だったり、教育に関する職に就いてらっしゃる方、また子育て中の方は、当事者として読まれるでしょう。

反対に、それらに該当しない方にとっては、対象から外れてしまうので分かりにくいかもしれません。あさよるも、想定される読者から外れていますので、「確かに、20代の頃の自分に声をかけるなら」と仮定しながら読みました。

〈教養〉ってこんなこと?

本書で紹介される「読書力」を読んでいると、教養ってこういう力を言うのかも?と思いました。それは集中力と瀬極性。それを鍛えるための鍛錬としての読書という考え方に触れたからです。

本を読むって、楽しいときもあれば、しんどいときもあります。知らない知識に触れ続けて、どっと知識がなだれ込んでくる時って、結構つらい!体力的にね。その体力、集中力を養う方法の一つが読書です。そして、じっくりと腰を据えて耐えながら、手ごわい一冊を読み込んでいく鍛錬を積んだ者に与えられるもの。それが読書力であり、教養なのかもな~と感じたのです。

文庫百選

本書の巻末に「文庫百選」なる斎藤孝さんが選んだ100冊のタイトルが紹介されていました。おおっ!これ、あさよるも順番に読んでみよう!と、さっそくメモしておきます…φ(..)あさよるは20冊も読んでないかな~(;’∀’)

1 まずは気楽に本に慣れてみる

1 北杜夫『どくとるマンボウ青春期』
2 町田康『くっすん大黒』
3 椎名誠『哀愁の町に霧が降るのだ』

2 この関係性は、ほれぼれする

1 山本周五郎『さぶ』
2 スタインベック『ハツカネズミと人間』
3 スティーヴン・キング『スタンド・バイ・ミー』
4 幸田文『父・こんなこと』
5 サローヤン『パパ・ユーア クレイジー』
6 大江健三郎『新しい人よ眼ざめよ』
7 下村湖人『論語物語』
8 ドルトン・トランボ『ジョニーは戦場へ行った』

3 味のある人の話を聞く

1 宮本常一『忘れられた日本人』
2 宇野千代『生きて行く私』
3 白洲正子『白洲正子自伝』
4 野口晴哉『整体入門』
5 エッカーマン『ゲーテとの対話』
6 小林秀雄『考えるヒント』
7 福沢諭吉『福翁自伝』

4 道を極める熱い心

1 吉川英治『宮本武蔵』
2 志村ふくみ『色を奏でる』
3 ロマン・ロラン『ベートーヴェンの生涯』
4 棟方志功『板極道』
5 『ゴッホの手紙』
6 司馬遼太郎『世に棲む日日』
7 『宮沢賢治詩集』
8 栗田勇『道元の読み方』

5 ういういしい青春・向上心があるのは美しきことかな

1 藤原正彦『若き数学者のアメリカ』
2 アラン・シリトー『長距離走者の孤独』
3 浮谷東次郎『俺様の宝石さ』
4 藤沢周平『蝉しぐれ』
5 トーマス・マン『魔の山』
6 井上靖『天平の甍』
7 ヘッセ『デミアン』

6 つい声に出して読みたくなる歯ごたえのある名文

1 中島敦『山月記/李陵』
2 幸田露伴『五重塔』
3 樋口一葉『にごりえ/たけくらべ』
4 泉鏡花『高野聖/眉かくしの霊』
5 『歎異抄』
6 ニーチェ『ツァラトゥストラ』
7 川端康成『山の音』

7 厳しい現実と向き合う強さ

1 辺見庸『もの食う人びと』
2 島崎藤村『破戒』
3 井伏鱒二『黒い雨』
4 石牟礼道子『苦海浄土』
5 ジョージ・オーウェル『1984年』
6 梁石日『タクシー狂躁曲』
7 大岡昇平『野火』

8 死を前にして信じるものとは

1 三浦綾子『塩狩峠』
2 深沢七郎『楢山節考』
3 柳田邦男『犠牲(サクリファイス)』
4 遠藤周作『沈黙』
5 プラトン『ソクラテスの弁明/クリトン』

9 不思議な話

1 安部公房『砂の女』
2 芥川竜之介『地獄変/邪宗門/好色/藪の中』
3 夏目漱石『夢十夜』
4 蒲松齢『聊斎志異』
5 ソポクレス『オイディプス王・アンティゴネ』

10 学識があるのも楽しいもの

1 和辻哲郎『風土』
2 ルース・ベネディクト『菊と刀』
3 大野晋『日本語の年輪』
4 柳田國男『明治大正史 世相篇』
5 コンラート・ローレンツ『ソロモンの指環』
6 『ジンメル・コレクション』
7 山崎正和『不機嫌の時代』

11 強烈な個性に出会って器量を大きくする

1 シェイクスピア『マクベス』
2 坂口安吾『坂口安吾全集4「風と光と二十の私と」ほか』
3 パール・バック『大地』
4 シュテファン・ツワイク『ジョゼフ・フーシェ』
5 ゲーテ『ファウスト』
6 ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』
7 アゴタ・クリストフ『悪童日記』
8 塩野七生『チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷』

12 生き方の美学・スタイル

1 向田邦子『父の詫び状』
2 リチャード・バック『かもめのジョナサン』
3 藤原新也『インド放浪』
4 村上春樹『中国行きのスロウ・ボート』
5 マックス・ヴェーバー『職業としての政治』
6 九鬼周造『「いき」の構造』
7 石原吉郎『望郷と海』
8 サン・テグジュペリ『人間の土地』
9 須賀敦子『ヴェネツィアの宿』
10 谷崎潤一郎『陰翳礼讃』

13 はかないものには心が惹きつけられる

1 中勘助『銀の匙』
2 デュマ・フィス『椿姫』
3 チェーホフ『かもめ・ワーニャ伯父さん』
4 太宰治『斜陽』
5 ミラン・クンデラ『存在の耐えられない軽さ』
6 トルストイ『アンナ・カレーニナ』

14 こんな私でも泣けました

1 高史明『生きることの意味・ある少年のおいたち』
2 宮本輝『泥の河・螢川・道頓堀川』
3 灰谷健次郎『太陽の子』
4 藤原てい『流れる星は生きている』
5 井村和清『飛鳥へ、そしてまだ見ぬ子へ』
6 竹内敏晴『ことばが劈かれるとき』
7 林尹夫『わがいのち月明に燃ゆ』

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『超一流の雑談力』|当たり前だけど難しい「雑談力」!

この『超一流の雑談力』はAmazonランキングで見かけたり、レビューで見かけたりと以前から気になっていました。

著者の安田正さんも、たくさんの著書をお持ちでお名前は知っていましたが、読んだことがなかったので、ぜひ一度手にしたいと思いました。

「雑談力」というのも面白い。

以前、齋藤孝さんの『雑談力が上がる話し方』を読んだ時、“雑談力”って発想もなかったし、自分が疎かにしている力だと思いました。

そして『超一流の雑談力』です。絶対得るものがあるだろうと期待も大!

居心地の良い人間関係のために『雑談力が上がる話し方―30秒でうちとける会話のルール』

サクッと読めて、実用的!

『超一流の雑談力』は、文体も固くなく、サクッと読んでしまえるのが魅力です。

というのも、この手の本は「読むこと」に時間をかけても仕方ありません。読了後、実際に自分も「実践する」ことが大事です。ですから、読み返すのも短時間でOKってのは魅力的。

そして、内容はビジネスシーンが想定されています。

先ほど紹介した齋藤孝さんの『雑談力が上がる話し方』は、プライベートな場でも活用すべきスキルとして紹介されていました。一方、こちら『超一流の雑談力』はビジネスの場に特化しています。

しかも、営業先や商談の場での「雑談力」が多く紹介されていました。

本題ではない「雑談」ですが、雰囲気作りや人間関係の構築に「雑談」って必用なんですね。あさよるの場合、本題を急ぐあまり雑談を省いてしまうタイプでしたから、マジ勉強になりました……(;’∀’)

話し方の本を読みなれてる人には……

「雑談力」って言葉がおもしろいなぁと読み始めましたが、ビジネスシーンでの話し方や、心の掴み方を紹介する本って、他にもたくさんありますよね。

日ごろからこの手の書籍を読みなれている方にとっては、正直『超一流の雑談力』って読んだことあるような内容に感じるかもしれません。

それは、「定番」だからじゃないかなぁと思います。奇抜で突拍子のないことを言わない。手堅く、マジメな話をすれば、自ずとみんな似たような話になってゆきます。

軽い語り口で書かれた本ですが、『超一流の雑談力』もマジメな内容だなぁと感じました。

結局「素直に話す」が正解なの?

雑談で、相手の趣味を引き出したり、褒めたり親密になるためのちょいワザがたくさん紹介されています。

人の機嫌を取ったり、人を褒めて喜ばすことを「おべんちゃら」「媚びる」「お世辞」だと思う人がいるかもしれません。しかし、『超一流の雑談力』を読んでいると、ちょっと違うんですよね。

ハッキリと明言されていませんが、素直に「うれしい」「面白い」「楽しい」って気持ちを吐露しているように感じました。

例えば、Aさんが休日、釣りに行った話を聞けば、「Aさんのイメージと違って意外です」と会話を続けるよう紹介されています。上面だけ真似すれば、媚びているような会話になってしまいます。

が、根本にあるのって「Aさんのことをを知りたい」「Aさんと親密になりたい」って欲求なんですよね。理由は「ビジネスだから」と言ってしまえばそれまでですが、好奇心やもっと知りたい!って本音があるはずです。

『超一流の雑談力』を読んでいて痛感したのは、そんな純粋で素朴な欲求、「もっと知りたい」「仲良くなりたい」「嬉しかった」「楽しかった」って子供のような無邪気な感情を、いつまでも持っていて、且つ、言葉にできる人こそが「一流」なのかなぁと思いました。

あさよるも、仕事で関わる人は、上っ面のセールストークをする人よりも、一人の人間として興味や好奇心を持って接してくれる人のほうがいいなぁと思います。

「雑談力」は常識?

『超一流の雑談力』に書かれていることって、正直、あたり前で社会人なら当然だろ!と言いたくなる内容の羅列です。

しかし……ページをめくってゆくたびに、少しずつ冷や汗でいっぱいになってくる……。

そう、確かに、一つ一つの「雑談力」は普通なんですよ。実際に実践されている方もいらっしゃるでしょう。

しかし!

「じゃあこれ、自分はどれくらいできているんだろう……」と考ええると……正直、1割くらいかもしれない……。

頭ではわかってるんです、『超一流の雑談力』に書かれている知識なんて、頭には入ってるんです。だけど、全然できてない!

特に、あさよるは気を張ってしまうタイプで、しかも「真面目にしなきゃ」と思えば思うほど、「正確さ」を会話に求めてしまいます。要するに、相手の人の話を訂正したり、間違いを指摘してしまうタイプなんですよね……(;´・ω・)

もちろん、正確さが必要なシーンもありますが、「雑談力」ではありませんよね(;´・ω・)

ポロッと余計なことを言っちゃったり、相手の話を引き出すための「超一流の雑談力」。欲しい!っていうか、書いてある通りに実践しなさいよ~!っと自分に強く言い聞かせますw

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