『置かれた場所で咲きなさい』|ちょっと、前を向きたい人へ

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「置かれた場所で咲く」コト

著者は修道院に入り、のちに岡山県のノートルダム清心女子大学に派遣され、その翌年思いがけなく同大学の学長に就任します。

信仰の道を進み、それだけの立場の人でも、やはりイライラしたり腹が立つこともあります、人間ですからね。しかし、それでも、少しずつでも穏やかにあれるよう努められてきたそうです。

本書のタイトル『置かれた場所で咲きなさい』とは、ある宣教師からもらった手紙にあったメッセージだそう。どんな場所でも、置かれた場所で咲く。そのために深く深く根を下す。

そうやって、嵐の中でもしゃんと咲けるんだと、強いメッセージが込められています。

著者のバックボーンも知っておきたい

著者の経歴にもあるように、信仰に基づいた言葉や考え方もたくさん紹介されています。

キリスト教徒でない人でも、自分なりに解釈することは可能だろうし、励まされ、勇気づけられる言葉もあります。ハッと自分の思い込みに気づくこともあります。

しかし、本当の意味で理解しようと思うと、やはり著者のバックボーンをよく知っておくと、より理解できるのかなぁと思います。

それは、信仰だけでなく、著者が生きてこられた時代についてもです。

シンプル。だから力強い

本書『置かれた場所で咲きなさい』では、4つの章「自分自身に語りかける」「明日に向かって生きる」「美しく老いる」「愛するということ」からなり、それぞれ短い節に分かれています。

コンパクトながら、自分を鑑み、心に響くには十分な言葉たち。

節の最後には、まとめとして一言、言葉が添えらています。ちょうど、今のあさよるにグッときた言葉2つだけピックアップしますと……。

“あなたが大切だ”と誰かに言ってもらえるだけで、生きてゆける。

p.71

毎日を「私の一番若い日」として輝いて生きる。

p.99

「命を大切にしなさい」「自分を大切にしなさい」と言葉を重ねるよりも、「あなたが大切だ」と一言告げられる方が、言葉が響く。

また、二つ目の言葉は、あたり前のことですが、ずしんと来ますね。これからの人生の中で今日が一番若い。だから今日やる。シンプルだけど力強い言葉です。

“コトバ”を探している人に

『置かれた場所で咲きなさい』は、誰にでも読め、そして心に響く言葉が詰まった一冊です。

あさよるは一気に最後まで読んじゃいました。だけど、少しずつ朝の時間とか、寝る前とか、ちょっとずつ読んでゆく方がより味わえたかもしれません。

命や思いやり、人を許すこと、自分を許すこと。希望を持つこと。

こんな風に言葉だけ並べても、なんだか上滑りして真に実感することって少ないです。しかし、著者は根気強く、丁寧に、そして軽やかに語りかけます。

短い時間でちょっとだけ前向きになれる、そんな言葉を探している方におすすめです。

置かれた場所で咲きなさい

置かれた場所で咲きなさい

置かれた場所で咲きなさい

  • 作者:渡辺 和子
  • 出版社:幻冬舎
  • 発売日: 2012-04-25

目次情報

はじめに

第1章 自分自身に語りかける

人はどんな場所でも幸せを見つけることができる
一生懸命はよいことだが、休息も必要
人は一人だけでは生きてはゆけない
つらい日々も、笑える日につながっている
神は力に余る試練を与えない
不平をいう前に自分から動く
清く、優しく生きるには
自分の良心の声に耳を傾ける
ほほえみも絶やさないために

第2章 明日に向かって生きる

人に恥じない生き方は心を輝かせる
親の価値観が子どもの価値観を作る
母の背中を手本に生きる
一人格として生きるために
「いい出会い」を育てていこう
ほほえみが相手の心を癒す
心に風を通してよどんだ空気を入れ替える
心に届く愛の言葉
順風満帆な人生などない
生き急ぐよりも心にゆとりを
内部に潜む可能性を信じる
理想の自分に近づくために
つらい夜でも朝は必ず来る
愛する人のためにいのちの意味を見つける
神は信じるものを拒まない

第3章 美しく老いる

いぶし銀の輝きを得る
歳を重ねてこそ学べること
これまでの恵みに感謝する
ふがいない自分と仲良く生きていく
一筋の光を探しながら歩む
老いをチャンスにする
道は必ず開ける
老いは神様からの贈り物

第4章 愛するということ

あなたは大切な人
九年間に一生分の愛を注いでくれた父
私を支える母の教え
2%の余地
愛は近きより
祈りの言葉を花束にして
愛情は言葉となってほとばしる
「小さな死」を神に捧げる

人名・用語解説

渡辺 和子(わたなべ・かずこ)

1927年2月、教育総監・渡辺錠太郎の次女として生まれる。51年、聖心女子大学を経て、54年上智大学大学院修了。56年、ノートルダム修道女会に入りアメリカ派遣されて、ボストン・カレッジ大学院に学ぶ。74年、岡山県文化賞(文化功労)、79年、山陽新聞賞(教育功労)、岡山県社会福祉協議会より済世賞、86年、ソロプチミスト日本財団より千嘉代子賞まで同大学学長。現在、ノートルダム清心女子大学(岡山)教授を経て、90年3月まで同大学学長。現在、ノートルダム清心学園理事長。
主な著書に、『愛と祈りで子どもは育つ』『目に見ええないけれど大切なもの』『美しい人に』『愛と励ましの言葉366日』『幸せのありか』『マザー・テレサ 愛と祈りのことば〈翻訳〉』(以上、PHP研究所)他多数がある。

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