夏休みの自由研究

『ドラえもんの国語おもしろ攻略 読書感想文が書ける』|これで名人!

読書感想文、これって得意な人いるの??あさよるも毎日読書感想ブログを書いているくせに、幼い頃から苦手だった読書感想文。いや、今だって「どうやって書くのか」と聞かれると困ります。ブログはあくまでほら、趣味で書きたいように書いてるだけだし…(;´・ω・)>

『ドラえもんの国語面白攻略 読書感想文が書ける』は小学生向けの読書感想文の指南書です。ページの半分くらいはマンガで構成されていて、読み物として楽しい!

のび太くんと一緒に読書感想文を書こう!

どうしよう!読書感想文を書かないと!

コンクールに出す読書感想文を宿題に出されたのび太くん。いつものようにドラえもんに泣きついて虎の巻を手に入れるも、タイムリミットはすぐそこ!そこへ家へ訪ねてきた〈のび朗おじさん〉に、感想文の書き方を相談します。のび朗おじさんは「自由に書くように」と教えてくれました。

それでも宿題が難航しているのび太くんに、物語の中のシャーロックホームズと直接話ができるひみつ道具を貸し出すドラえもん。ホームズから感想文を書く三つの柱を教わりました。さらに、マンガ家のフニャコフニャ夫先生に、人の心をつかむ方法を伝授されました。次はのび太くんが桃太郎に扮し、物語の世界に入り込み、実際にキャラクターに聞き込みをしてみたり、未来の道具で出木杉君にのび太くんの分の読書感想文を書いてもらおうと画策します。最後はやっぱり作戦失敗ですが、出木杉くんが読書感想文のコツをレクチャーしてくれました。そして最後は、タイムマシンで夏目漱石に会いに行こう!

ドラえもんの未来の道具を駆使し、あの手この手で〈読書感想文〉にアプローチします。それは〈本の読みかた〉〈考えかた〉〈自分の気持ちを発見する方法〉を手に入れる物語なのです。

物語のマンガ半分、感想文の書き方半分

本の構成は、マンガと文章が交互に挟まれています。ストーリ部分はマンガ、先生たちが教えてくれる〈読書感想文の書きかた〉についてはテキストです。イラストも散りばめられていて、楽しい雰囲気。マンガもお馴染みのキャラクターたちが登場しますから、とっつきやすいものです。のび太くんは粘り強くがんばり屋さんで、ジャイアンたちもそれを褒めてくれます。そして最後はのび太くんも読書感想文のコンクールで見事優勝!ハッピーエンドが待っています。

一辺倒な〈書き方〉だけじゃない

読書感想文の書き方を紹介する本て、いくつかタイプがありますよね。本書は、読書感想文へのアプローチの方法を多数紹介するものです。あの手この手と「読書感想文の書き方は一つじゃないんだよ」と子どもたちに語りかけるようです。それは冒頭で「読書感想文は自由に書くものだ」と宣言したのですから、「だけど自分勝手に書いていいわけじゃない」「人に伝わるように」「あなたの切り口で」と、じっくりと語りかけているのです。

読書感想文の切り口について、かなりたくさん紹介されています。ですから、もしかしたら選択肢が多すぎて混乱する子どもさんもいるかもしれません。適度に大人がサポートしながら使いこなしてゆくと良いと思います。

読書感想文はこう書く!

まず本を選ぶ。どうやって?好きなものでいいよ。だけど……本を読むのが大っきらいだったら、どうすればいい?それは、読んでみて、面白くなかったら途中でやめちゃっていい。「本は最後まで読まなないといけない」って思わなくていいんだ。最後まで自分の気に入ったものが見つかるまで、いろいろ読んでみよう。

正しい感想文の書き方が知りたい!という人は、まず「正しい読書感想文」って考え方をやめましょう。千差万別、みんな違った感想文を書いていいんです。良い子ぶったこと書かなくてもいいし、感動しなかったならその通り書けばいい。批判したり、これは違うって思ったならそう書けばいい。

どうしても書くことが見つからない!って人へのアドバイスもありました。

1 もう一度、本を読み直す。
2 目をつむって考える。
3 気分てんかんをする。
4 登場人物について考える。
5 とにかく何か書きだす。

p.40

それでもどう書いていいかわからない!ってときのコツを、「術」として楽しく教えます。

絶体絶命のピンチ! どうしても書くことが見つからない!

①「いいとこさがし」の術
②「へんなとこさがし」の術
③「なるほどさがし」の術
④「面白いとこさがし」の術
⑤「気になるとこさがし」の術
⑥「にたとこさがし」の術
⑦「きにいらないとこさがし」の術

p.41

そして、本を読んでも感動できないって人へのメッセージは、あさよるも支持します。

本を読んでも感動できないという人は
「こんな話で感動するほど、ぼくは単純じゃない」って書いたらいいんだよ。

p.42

感想文を書くときは、三つの柱を意識しましょう。

1 どんな本だった?
2 何について書かれていた?
3 読んでどう思った?

これを、順番に書くだけで、基本は読書感想文が完成します。大人も覚えておきたいコツですね。

理論や作戦、術を駆使せよ!

本書『読書感想文が書ける』の面白いところは、文章を書くテクニックを「○○理論」とか「△△作戦」「※※の術」と子どもでも楽しめる、親しみやすい名前で紹介されていること。これは、読書感想文が行き詰っちゃたときや、前回とは違った方法で書きたいなってときに使えます。使いこなせるようになれば、本のテイストに合わせてテクニックも変えていけると絶対楽しいですね。

組み立て理論

1 本との出会いを書く。具体的なエピソードを入れる。
2 ざっと読んだ感想をひとことで印象的に書く。
3 本のテーマについて書く。
4 そのテーマだと思った理由を書く。
5 大づかみしたストーリーや大切だと思うことを、文中から引き出して書く。
6 ストーリーや大切だと思うことについての、きみの意見を書く。
7 「もしも」の文を書く。
8 「もしも」の文の理由、きみの意見のモトを書く。
9 「だから」の文で、意見をまとめる。
10 感じたことをつけ加えて書く。
11 最後のまとめを書く。

p.79-80

こちら、フニャコフニャ夫先生から教わったもの。この構成のまま、中身を当てはめれば一つ読書感想文が完成しますね。本書ではもっとスラスラ感想文を書くための作戦も紹介されています。日頃から使えそうです。

読書感想文が難しいのは、書き出し。どんな風に感想文が始まるといいだろう?これは個人の美意識が働く部分でもあろうから、ぜひ吟味されたし。しかし、書き出しパターンを羅列されているのは役立つ~(当ブログでも参考にさせていただきますw)。

書き出しが決まれば、感想文もキマる!

1 「出会いがから入る」の術
2 「もしも」の術
3 「場面ぬき書き」の術
4 「体験から入る」の術
5 「感想ワード」の術
6 「お手紙」の術
7 「きっと・たぶん」の術
8 「やはり」の術
9 「セリフぬきし」の術
10 「ヤマ場から入る」の術
11 「反省から入る」の術
12 「ほらね!」の術
13 「コピーライター」の術
14 「べたぼめ」の術
15 「なりきり」の術
16 「まわりからせめる」の術
17 「基本にちゅうじつ」の術
18 「だれかの意見と対決」の術
19 「正直にぼやく」の術

p.104-109

書き出しはよくても、テーマが不明瞭だと読んでいる方もツライ。ぜがひでも何かしらかの「言いたいこと」や「考えたいこと」を設定しておきたい。そのためのテーマの見つけ方。子どもがここまでやれば大したものじゃないっすか?あさよるは「テーマ」なんて概念も持ってなかった子ども時代だった気がする……。

忘れちゃいけない、大事なテーマ探し。

1 「主人公のセリフに注目」の術
2 「主語に注目」の術
3 「本の説明に注目」の術
4 「キーワードをさがせ」の術
5 「登場人物に注目」の術
6 「結末に注目」の術
7 「なぜ? どうして? で押しとおす」の術
8 「マイテーマがあればOK」の術
9 「作者の気持ちを感じよう」の術
10 「感動がテーマだ」の術
11 「要約力でせまれ」の術

p.110-114

他にもたくさん、読書感想文の必殺技が紹介されています!これだけ種類を使いこなせれば……手練の読書感想文名人になること間違いなし!

  • 意見おし出し方程
  • 感想が中心方式
  • 問題発見方程式
  • 自分にこだわる方程式
  • 反対意見方程式
  • 「な・た・も・だ」作戦
  • 「5つの感想」作戦

そして、読書感想文の考え方も、まずは大人が知っておきたいなと思います。

  • 材料は多いほどいい
  • ストーリーを変えてみよう!
  • テーマはとちゅうでかわっていい
  • 書き手の立場で読む
  • 場面を読む
  • 批判しよう
  • 本は「置きかえられたもの」と考えよう。
  • 感想文は意見力だ!

いつかはオリジナルを

そしてそして、やっぱりいつかは〈自分のオリジナルの方程式〉を見つけましょう。その時に気配りする点は以下3つ。

1 相手に意味がきちんと伝わること。
2 書くべき要素(三つの柱)をちゃんと入れること。
3 読み手を納得させられること。

ここまで気配りと熟考をし、文章を書けるなら、人生素晴らしくね!?と羨ましくなりました。文章力って、大人になってももう悲しいくらい必要です……。SNSやLINEも文章だしね……。

健闘を祈る!

ブログで紹介した読書感想文の書き方に関する本

『読むことは生きること―読書感想文の書き方 中学生向き』を読んだよ

『読書かんそう文のかき方 中学年向き』を読んだよ

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『お父さんが教える 自由研究の書きかた』|これで「知った顔」で教えよう

こんにちは。夏休みの宿題をろくにやらずに始業式を迎えていたあさよるです……。ですので、「自由研究」を宿題に出された記憶がないのですが、やらなかったのか、なかったのか定かではない(;’∀’) しかし、一回だけ、「通貨」の歴史を調べて提出したことがあります。

あの時勉強した知識は今でも役立っているので、「やっぱ勉強はするもんだなぁ」としみじみ思います。そして、やはり〈レポートにまとめる〉って大事なんでしょうね。ただ調べっぱなしではなく、自分なりにでも考えてまとめるステップは、大人になっても試されている力なんでしょう……。

『お父さんが教える 自由研究の書きかた』は、親が子に自由研究の書きかたを教える際の教材として使えます。しかし、大人のあさよるにもこれは必要だと思い、手に取った次第であります。

お父さんが「どやぁ」とできる本

『お父さんが教える自由研究の書きかた』は、取り扱い方法があります。それは、自由研究に取りかかる子どもを前に、親が先に本書を読み、そして「どやぁ」と知った顔でレクチャーしましょう。

この本は原則、見開き1テーマで構成されています。読んでそのテーマがわかったら、お子さんには、まるで自分が考えたような顔をして教えてやってください。そして次のページのテーマにお進みください。

p.6

「自由研究の宿題をやりなさい!」と指示するのは簡単です。しかし、「研究ってなに?」「何をすればいいの?」という素朴なギモンに答えられる大人は、そんなに多くはないでしょうか。

大学でも専攻によっては、レポートをガシガシ書くところとそうでないところもあるし、卒論も必須じゃない学部もありますね(あさよるもレポート書く機会は少なかった)。

子どもと一緒に読みながら

大人が先に本書を読んでおいて、しかし教材として、一緒に見ながら研究の手引きとなります。「ほら、ここにも書いてあるでしょ」と知った顔で進めていきましょう。

低学年の子でも、大人と一緒に読めるように書かれています。言葉の意味の説明も、簡単に短くまとめて書かれています。

「研究する」ってどんなこと?

自由研究をあなどるなかれ!「研究」という意味では、難し~い研究と同じ!だから、研究のまとめ方にはやり方があるし、ルールもある。「自由研究」と言っても〈やりたい放題〉ではないんですね。

作戦をたてる!

まず自由研究を完成させるための作戦をたてます。「自由研究」だから、テーマは自由。事前に「これを調べたい!」って決まっている人はそれでOK。

「え、何をしていいかわからないよ…」って人は、身近なところや、好きなことからテーマを探します。家族やお友達とお出かけや遊びの約束の中から探してもいいですね。

そして、テーマを絞り込んでいく!これは大人も参考になります。

  • まず、大きなテーマを決める。例・魚
  • 次に、中くらいのテーマを決める。例・魚>サメ
  • 更に、三つ目のテーマを決める。例・魚>サメ>歯

最初「魚の研究をしよう」と決めただけでは範囲が広すぎますから、絞り込んでいくんですね。この絞り込みを3回することが大事だと紹介されていました。

情報の探し方・図書館で、インターネットで

研究のテーマが決まったら、さっそくテーマについて調べます。子どもの自由研究ですから、方法は主に二つ。

まず、図書館で資料を探すこと。そして、インターネットで検索すること。

図書館では、百科事典を使って調べてみようと案内されています。事典の引きかたも紹介されています。が、これは大人がさらに詳しく解説すると、よりよさそう。

図書館では、分からないことは司書さんに尋ねれば、資料探しを手伝ってくれたり、レポートの書きかたも教えてくれます。心強いですね。閑話休題的な感じで、図書館が何をするための施設なのかも紹介されています。

ネットでの資料の集め方

そして、現代はインターネットで調べごとをする機会がほとんどです。

気になるのは、ネットの情報って信用に足るの?研究資料として使えるの?ってこと。結果を先に言うと、ほとんどのWEB情報は研究の資料にするのは難しそう。WEBページは明日消えてなくなるかもしれないし、誰が書いているのかもわからない情報が多いからです。

研究に使えるデータとして、国や自治体が出しているデータが挙げられていました。もしこの情報が間違っていたとき、自治体に責任があることが明確です。

そう、WEB情報って、間違っていた時の問い合わせ先や、責任の所在が分からないのがネックなんだそう。これはインターネットリテラシーの話ですので、大人から子どもへ伝えておきたい部分ですね。

自由研究、レポートにはルールがある

自由研究がいくら〈自由〉とはいえ、やりたい放題やっていいわけではありません。

自由研究で守るべきルールは、まず情報の出どころ、参考文献や引用元を記すこと。そして、書きかたも決まっていることです。

引用、参考文献の扱い方

本で読んで調べた情報は、勝手に自由研究に使っていいものではありません。本に書いてあることを写すときは、誰のどの本に書いてあったのかきちんと明記して、誰が見ても分かるようにします。

研究するにあたって読んで調べた本も、参考文献として明記します。

理科の研究は、誰がやっても再現できるように

理科の研究では、実験をして確かめることもあります。このとき、実験の結果は誰がやっても同じ結果が得られないといけません。「自分がやったとき」と「友だちのAくんがやったとき」で結果が異なっていては、検証できません。

結果だけでなく、実見の手順もよく考えないといけませんね。

清書するときのルール

いざ!自由研究を清書するときも、書式にルールがあります。

まず、鉛筆ではなく消えないペンで書くこと。あとから改ざんされないように。

そして、大まかに序論→本論→結論の順に書きます。

序論は、調べたいと思った理由と、テーマをわかりやすく。本論は調べたことを書きます。ここでは感想は書きません。そして、結論で、自分の考えを書きます。最後は、完成した原稿のホッチキスの止め方まで紹介されています。

大人も使える?少なくともブログでは使える!

さて『お父さんが教える自由研究の書きかた』は、小学生の子どもとその親を対象にした本です。が、これ、意外と大人も役に立つかも?と思ったのがあさよるの感想。

先にも書きましたが、レポートや論文を書きなれている人はいいですが、そうでない人にとっては「自由研究」であっても謎が大きいですよね。かなりわかりやすく、子どもでも分かるように本質的な話がなされていて、いい本だなと思います。

「マジメ」な本なんです。でも、やわらかい文体で読みやすい。

お子さんの宿題の応援にも最適ですが、ブログを書いている人にも役立つかもと思いましたw 当あさよるネットも、少しはマジメな感じになればいいのになぁ。

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