
サムライって一体何?
うっすら知っているようで、ホントのところはどうなの!?
知っているようで知らない江戸時代の文化
あさよるは歴史小説(特に幕末、新選組モノ)に凝っていた時期がありました。
あと、好きなマンガの中に歴史モノが多いのですが、いつも用語がわからずに読み飛ばしてしまっていることがたくさんありました。
特に、江戸時代の「同心」「与力」とか「御家人」とか、言葉は知っているけど、どういう意味?と知らないことがたくさんあります。
『わかっちゃう図解 サムライ』は、サムライに関する100もの項目に加え、花くまゆうさくさんのユーモアあふれる図解イラストが添えられています。
パラパラ眺めているだけで楽しく、読み始めました。
サムライのこと、実はなにも知らないかも!?
知っているようで知らない「サムライ」の豆知識100!
武士と侍ってなにが違うの?武士道ってなに?武士ってなにしてたの?知っているつもりでいたけれど、図解付きで解説されて納得しました。
サムライの登場!
侍・武士のおこりは遥か遡ります。
平安時代には朝廷に仕え警備にあたった「サブライ」が登場します。更にサブライのルーツを辿ると、「荘園」を守るため、全国に配置された下級貴族たちに行きつきます。
侍とは土地を守るために、武装して警備に当たる人たちでした。
防人の時代…
更に更に時代を遡ると、奈良時代には「防人(さきもり)」という人たちがいました。
中国からの侵略を防ぐため、全国から徴兵された兵が九州へ集められました。防人は農民がほとんどだったと言いますから、防人を「侍」の直接のルーツだとは言えません。
が、徴兵制や傭兵は、古くからあったことがわかります。
江戸時代のサムライ用語がわかった!
『わかっちゃう図解 サムライ』では、江戸時代のサムライの仕事や様子が多く紹介されています。
時代劇や歴史モノの小説・マンガを楽しむ上で、知っておくとより世界観がよくわかります。
「御家人」「旗本」「お目見え」「奉行」「与力」ってなに?とかね。
裁判制度がおもしろかった!
江戸時代の裁判や刑についての記述が面白かったです。
罪とその刑を見ると、現代とは価値観が違うことがよくわかります。例えば、不倫をすると市中引き回しの上死罪だったり……。今でも不倫は大問題にはなりますが、刑事罰には問われませんから、昔のほうがずっと罪が重かったということです。
悪代官はほんとにいたの?
よく時代劇のイメージにある「悪代官」。実際には、ほとんど存在しなかったらしいのです。
「代官と徳利には首に縄が就いている」なんて言葉があります。代官の首には縄がかかっている、ミスがあればすぐにクビになる様子を揶揄したものです。
江戸時代は武士が統治した時代ではありますが、農民がいなければ社会はなりたちません。ですから、農民を苦しめたせいで、年貢が納められなくなってはいけません。不正をはたらく代官は、代官失格なのです。
ちょっと、時代劇のイメージと違ってびっくりでした(^_^;)
「身分制」を少し知れた!?
サムライには、服装や住居、生活の事細かなことまで、予め決まりがあったようです。
現在の我々にとってはとても不自由な生活に思えますが、「身分制」というものを少し知れた気がします。
服や食事の献立、住むトコロまで、身分によって変わる。身分の高い人にとっては、それがステイタスだったのかもしれませんね。
一方、江戸時代はサムライがどんどん貧しくなり続ける時代でもあります。せっせと内職に励んだり、身分をお金で売り飛ばしてしまう武士まで表れます。
サムライも大変なんですね。
時代劇や歴史小説&マンガファンに!
時代劇や歴史小説、歴史モノのマンガ作品にハマりはじめた人にちょうどいい「サムライ本」です。
が、江戸時代のサムライが中心ですから、戦国時代や、それ以外の時代のサムライを知りたい時には、欲しい情報にたどり着けません。
江戸時代のサムライトリビアに「へぇ~」
あさよるは、新選組モノの歴史小説や、歴史モノマンガが好きなので、「へぇ~」とトリビア満載で楽しく読めました。
あさよるの場合は、好きなテレビ番組、NHKの「タイムスクープハンター」で見たことある!とちょっと嬉しくなりつつ読みました。