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『世界一やさしい問題解決の授業―自分で考え、行動する力が身につく』

学校では問題解決を教えてくれないから!

子どもだって、集客や資金調達したいんです。

いでよ!問題解決キッズ!

中学生へ向けた「問題解決」のための入門書。

問題解決とは、ひらたくいえば、「現状を正確に理解し」「問題を原因を見極め」「効果的な手打ちまで考え抜き」「実行する」ことです。

『世界一やさしい問題解決の授業』p.19

①現状の理解→②原因の特定→③打ち手の決定→④実行→①へ戻る…  そう、これってPDCAサイクルですよね。ここでは、CAPDの順番で紹介されています。

問題解決の授業って、中学生向けに向けた、ビジネス書なんです。

本書の中で、二つのケースが取りあげられます。それは、クラスメイトと始めたバント「キノコLovers」の集客をアップせよ! と、年末までに半年でパソコンを買うためのお小遣いを捻出せよ! という問題です。

社会に出て大人になると、直面する「問題解決」の方法。子どもたちにだって、それを知ってたっていいじゃない。その名も「問題解決キッズ」を輩出することが、本書の狙いです。現在の日本の学校教育では扱わない「問題解決」を、今後の教育には取り入れるべきだとのメッセージが込められています。

イラストいっぱい、図解いっぱいで楽しく読めた

図解もたくさんあり、親しみやすいイラストやキャラクターたちが楽しい内容です。

問題の原因を考えるために「分解の木」なる図解をします。イエスかノーで枝分かれしてゆく図を作成することで、疑問や仮定が生まれてくるんです。

さらに、時間やお金の成約の中で、何を「実行」し、何をやめるのか。これも、マトリックス表を使い可視化します。見える化すれば、他の仲間達とも相談できるから便利ですね。

実行プランでは、実際に行動のスケジュールを表に書き出して、全員が把握できるようにするのは……スケジュール管理の苦手なあさよるにも染み入ります……はい、大事です……

根性論より、諦めより、頭でっかちよりも、問題解決しよう

PDCAサイクルをグルグル回ししてゆく様子も、とっても当たり前のこととして紹介されていて、すんなりと読み進めることができました。

バンドの集客がままならないのは告知不足だと仮定しましたが、アンケートを取ってみると、ライブがあることは知っていたけど足を運ばなかった人が多数いた。なぜだろうと考え、どんな楽曲を演奏しているのかまずはみんなに知ってもらえば興味が湧くのではないかと仮定した。計画を立て、実際にみんなの前でサビだけ演奏したり、WEBやチラシで呼びかけた。

どんどん仮定をし、実証をして、結果が異なっていれば訂正をし……と繰り返してゆく様子が、ひたむきでしっかりと目標のある行動に思えました。なにも考えず努力や根性で押し切ろうとせず、端から諦めもせず、頭でっかちにもならず、きちんと取り込むのが大事だと知りました。

中学生向け!難しい本が希望なら他へどうぞ

本書『世界一やさしい問題解決の授業』は、「問題解決キッズ」のための書籍です。ですから、メインの対象読者はあくまで中学生(小学生高学年でも大丈夫かも)。

すでに社会に出て、日々問題解決に明け暮れている大人たちにとっては、既に知っている知識ばかりでしょう。ですから、小難しい内容の書籍をお探しなら他の本をどうぞ。

あさよるは、バンドのお客集めや、お小遣いの貯め方など、子供向けの内容ではありつつも、大人だってバンド活動をしますし、お小遣いも貴重!ビジネス書はどうしてもパブリックな問題に据えてしまいがちなので、プライベートな問題解決を考える時にいいかも。頭の切り替えがしたいときね。

子どもたちにレクチャーしたり、一緒に読んだり!

『世界一やさしい問題解決の授業』は、「問題解決キッズ」育成のための中学生が対象の内容です。

大人が本書を扱う場合、子どもたちに「問題解決」をレクチャーしたいときが、最も役に立つでしょう。あとは、プレゼントしちゃうとかね。

そして、もちろん大人にだって、十分活用できる「問題解決」です。結構幅広く使えると思います。

イラストや図解がたくさんあって、可愛らしく楽しげな雰囲気がとっても好きでした。子どもたちに一緒に読みながら話をするのが(・∀・)イイネ!!

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『たった1日で声まで良くなる話し方の教科書』

少しの意識で、コミュニケーションが変わる!

「えー」「あのー」連呼、体をゆらゆら揺すってませんか?

Σ(・∀・;)ドキッ

こんにちは、あさよるです。

「話し方」……なかなか上手くなりません。人とお話をするのは好きですが、上手く自分の考えや気持ちを表現できないとき、ヤキモキしちゃいます。

「声を出す」っていうのも、なかなか難しい。もっといい声で、通る声で話せるといいのになぁ。

そこで、「話し方」の本を読んでは、話し方を意識してみます。

みなさんも、「話し方」自信ありますか?

時短・省エネ・節約で「話し方」を変えたい!

「話し方」って、ビジネスの場で語られることが多いですが、家庭や友人関係、趣味やプライベートの時間にも大きく影響します。

劇的に、自分の話し方が変わればいいなぁなんて、誰もが願うことじゃないでしょうか。

しかも、あまりお金はかけたくない。最短の時間で、最小の手間や努力で成果があれば……(・∀・)イイネ!!

実際に、話し方の先生にレッスンしてもらうのも一つですが、まずはテキストでチャレンジしてみてからでも遅くありません。

今すぐ変われる「話し方」の本

あさよるネットでもこれまで、複数の「話し方」本を紹介してきました。

マナーを主軸に置いたものや、何気ない世間話・雑談をテーマとしたもの、またどんな相手とでも分け隔てなく会話ができる話し方。

「話し方」と一口に言っても、話し方改善のための方法はさまざまです。

アナウンサーによるいい声の話し方

『たった1日で声まで良くなる話し方の教科書』では、「声」を変えることで「話し方」を変えようというアプローチがなされています。

著者はアナウンサー。数々の人気テレビ番組でナレーションも務めておられます。

アナウンサーと言えば「話し方」の達人ですよね。その“コツ”は案外とシンプル。

腹式呼吸を手に入れるための腹筋法や、身体を使って声を共鳴させる方法。また、滑舌を良くするためのトレーニングなど、テクニックも紹介されています。

しかし、大部分は「声の印象」に絞られています。

高い声・低い声、口角を上げて明るく話すか、落ち着いて話すのか。ゆっくりと落ち着いて話すことの意味。

また、話し方にクセがある人もたくさんいます。「あー」とか「えー」とか余計な音を発するのを控える。話しながら身体を揺するのをやめる。

少し意識をするだけで、話し方はガラリと変わるんです。

さすが「たった1日で」とタイトルにあるように、読んでるそばから実践できるものばかり……というか、良くない話し方が見に覚えがありすぎて、今すぐにでも改善したい……!

たった1日で、すぐ変わる!

「話し方」は、他者とのコミュニケーションを変えてしまいます。コミュニケーションが変わるということは、ビジネスやプライベート、プレゼンやスピーチも、質が変わるということです。

また、緊張しないで話すことや、相手から話を聞き出す「相づち」など、ちょっとした意識の変化が、大きな変化をもたらすということなんですね。

相手にどう聞こえるのか、どう見えるのかを確認しつつ、ゆっくりと落ち着いて話す。話し始めは高い声で、本題は落ち着いた低い声で。聴衆の集中力が落ちてくる頃に高い声を使う。

共鳴や腹式呼吸など、練習に少し時間のかかるものもありますが、これは追々。

今すぐ実践できる「話し方」で、コミュニケーションの幅を生み出しましょう。

たくさんある「話し方」の本から

「話し方」の本って、巷に沢山あります。

『たった1日で声まで良くなる話し方の教科書』は、著者がアナウンサーであること。また、話し方セミナーやレッスンを行っている講師であることが特徴です。

数ある「話し方」の本の中からどれを選ぶのか。著者のプロフィールや、実際のレッスンの充実度をチェックしてみてもよいかもしれませんね。

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『LEAN IN(リーン・イン) 女性、仕事、リーダーへの意欲』

FacebookのCOOでも、「女性である」ことにぶち当たるの!?

男の子は男の子の、女の子は女の子の

こんにちは、あさよるです。

あさよるネットで以前、『会社のルール』という本を紹介しました。

女性の社会進出にあたり、男性のルールを知り、それを利用してゆこうという指南書です。

小さい頃、男の子は男の子の遊びを、女の子は女の子の遊びを通し、社会の勉強をしました。子どもの遊びとは、大人の社会を反映していて、大人の真似事をすることで、社会を学びます。

あさよるは、この『会社のルール』を読んで、これまでにない視点を知りました。

女性が社会で働くことについて、もっと知りたいと思いました。

あれ?性差と社会的立場の差がごちゃごちゃに…

女性の社会進出。どんどん進んでいますが、あちこちで問題は転がっているようです。

幼いころ伝統的な「女の子らしく」なるよう育てられたのに、成人する頃にはすっかり社会が変わり、男女同じように就活に挑む。だけど、結婚を機に就業時間を短くしたり、出産と同時に専業主婦にジョブチェンジする女性もいる。

そして、それが良いモデルとして扱われている場面って、意外と多いような気もするのです。

あれ?そういえばなんで、結婚や出産に伴って仕事をセーブするのは女性なんだろう?男性だって、働き方に幅があっていいはずだし、女性の方が所得が多かったり、多忙な仕事もあるだろう。

一方で、出産や、出産直後の授乳など、女性にしかできないこともある。

社会の中で、性差ではなく「人」として振る舞うということはあたり前のことのはずなのに、なんで男女で違うんだろう?一方で、身体的特徴として存在する男性と女性の差。

社会の中の「人」として、生物としての「ヒト」として生きるために、「女性」というどうしていいか分からない壁が立ちはだかっています。

女性が気づかない女性のモンダイ

本書『LEAN IN』は、女性が直面している問題……いいえ、正確に言うと、女性が直面していることにに気付かない問題を取り上げています。

著者のシェリル・サンドバーグさんは、マッキンゼーや財務省補佐官、その後Google社を歴任し、現在はfacebookのCOOを務めます。

『LEAN IN』を読んで驚くべきは、アメリカで、シェリル・サンドバーグさんほど立場のある有能な人物でさえ「女性」であることに打ちのめされている!

彼女はハイスクールでももちろん成績はトップ。ですが、女性が男性より優秀であると、パーティーに誘ってもらえない。要は「モテない」と周りから心配され、サンドバーグさんも悩みます。

また、女性は男性よりも自信が持てないと統計結果に出ています。男性は自分の実力以上の仕事にトライすること厭いません。実力を過信することを恐れず、他者から高い評価を望みます。一方、女性は自信がないので、確実に実績を積み上げてゆかねばなりません。さらに、自分から売り込みをせず、ただ上司が自分を抜擢すまで待ち続けます。だけど、待っているとどんどん、自分から手を上げる男性にチャンスを奪われてゆく。

男性は夢見がち、女性は現実的なんて言いますが、こういうことを言ってるのかな?と思いました。

強い女性は、お好きでない?

周囲からの視線も、性差によって変わります。

自らチャンスをもぎ取り、人の上に立ちリーダーシップを発揮する男性は、頼もしい男性だと感じます。

しかし、これが女性なら、勝ち気で強欲で、気の強い女性だとみなされます。

結婚したら、出産したら、「どうやって両立する気?」

周囲からの揶揄は、結婚・出産とプライベートな事柄にまで飛んできます。

男性が結婚し子供を持っても誰も何も言わないのに、女性が結婚し子供を持つと「仕事と家庭の両立はどうするの?」「いつまで仕事を続けるの?」と質問が降り注ぎます。彼らに悪意はなく、純粋に心配や心遣いをしているだろうことが、問題をますますやっかいにさせます。

サンドバーグさんも同様に、結婚や子育てに関して、たくさんの質問を受け続けたそうです。

肉体的な違いもある

また、肉体的に「女性であること」の問題も起こります。

サンドバーグさんは妊娠中、悪阻がひどく大変な思いをなさったそうです。出産後は3か月間の産休を取りましたが、出産後次の日にはノートパソコンを開き仕事をしていたそうです。

しかし、産休を終え、職場へ向かおうとガレージを出るときには、子供と離れ離れになるのが寂しく感じもしたそう。その後、第二子も誕生し、二人の子育ては事前の想像を超えて大変なものだったそうで、思ってもみないトラブルも勃発します。

ただ、サンドバーグさんの夫デイブ・ゴールドバーグさんは子育てに積極的に参加し、サンドバーグさんを支えました。

医学や技術革新が、どう変える?

出産や子育ての問題は、医学や技術の進歩によって変わってゆく要素が大きいのではないかと気づきました。

例えば、「産休・育休 or 職場復帰」の二択ではなく、もっと他の選択肢があってもいいんじゃないか、例えば自宅で仕事をするとか。

年々進化してゆく紙オムツとか、すごい便利なアイテムも、従来の「お母さん」の仕事を変化させているでしょう。

かつてない社会の形?

性差による社会的差があるのは当然だという人もいます。

生物的に、男性と女性は違うのだと考える人もいるでしょう。

“女性”リーダーがリーダーになる日まで

世界を代表するリーダーであるシェリル・サンドバーグさんでさえ、自らの思い込みや、「女性だから」という理由で悩んでいました。

シェリル・サンドバーグさんは、決して「フェミニスト」になりたくてなった人ではなく、優秀なのに、優秀な男性と同じように振る舞えず、キャリアを詰めない女性たちを見てきました。

サンドバーグさん自身も、女性特有の自信のなさに苛まれていたと告白しています。

女性のリーダーになったことで、女性へ向けてのメッセージを発するべき立場になったのです。

これからの未来の女性のあるべき姿は、サンドバーグさんはじめ、女性のリーダーが牽引し、「発見」してゆくものなのかもしれません。

少なくとも、過去に存在した価値観とは違う、新たな社会の形を探しているのではないでしょうか。

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『弱いつながり 検索ワードを探す旅』|弱くて軽薄な憐れみを

家族、同僚、ネットのともだち……

みんな「強いつながり」ばかり。

こんにちは、あさよるです^^

東浩紀さんの著書をかつて、数冊手に取ったことがあったのですが、そのときは「なんのこっちゃ」と分からずに、数ページで投げ出してしまいました(苦笑)。

今回、東浩紀さんの『弱いつながり』はSNSにて知人が紹介していたので、手に取ってみましたが……。「最後まで読めるのかしら」と不安な読書の始まりでした(^_^;)

あれ?インターネットってこんなだった?

誰もがスマホを持ち、いつでもどこでもインターネットにアクセスできるようになりました。いつでもどこでも世界中の情報にアクセスできるのですから、それはそれは便利にな……りましたか?

SNSを通じて、これまでとは全く違う生い立ちや背景の人と繋がれ……ましたか?

あれ?インターネットって、これまで見たこともないようなワクワクドキドキ好奇心が止まらないモノだと思ってたのに、いつの間に、「いつもと同じような」メンツと、いつもと同じようなブログやサイトを閲覧するようになったんだろう?

そういえば「ネットサーフィン」なんて言葉も聞かなく&使わなくなりました。

調べ事をしようとGoogle検索すると、Googleはアルゴリズムを使って、自分が好きそうなページを検索上位に表示します。

SNSでは、自分がお友達登録をしたアカウントの情報しか流れてきません。TwitterもFacebookもそうです。「自分」という人物のフィルターを通しているので、それ以外の人と繋がりが持てません。

インターネットはどんどん、自分と似た、自分と親しい、自分の好きな人や情報としか繋がれないものとなっています。

ネットの「強いつながり」からリアルへ

インターネットにより部屋に居ながらにして世界と繋がり、見聞が広がるだろうと予想されました。

が、実際には、インターネットは自分が見たいものしか見えない、知りたいことしか知れないツールです。

しかも、思考がより濃密に凝縮されてゆくツールです。SNSでフォローしているアカウントは、みな自分の思想や心情が近い人ばかり。目障りな人や意味不明な人は、ブロックやミュートしてしまいます。

すると、どんどん自分と同じ思想を持つ人ばかりと繋がるようになる。Google検索すれば、アルゴリズムにより自分の思考に沿った検索結果が現れる。ますます、思考や思想が濃く、狭くなってゆく。

東浩紀さんの『弱いつながり』では、思考が狭まってしまうのを防ぐため、物理的な位置を動かしてしまおうと勧めています。

すなわち、旅に出る!

しかも、バックパッカーなような旅ではなく、「観光客」になろう。

軽薄な観光客になろう

旅行代理店やパックツアーを使っても良いでしょう。軽薄な、表層しか見ない観光客になりましょう。

バックパッカーのような旅は、やはり敷居が高いというか、ある一定の条件を満たせる人じゃないと難しいでしょう。例えば、小さな子供いる家族旅行では無理だし、まとまった休暇が取れる人じゃないと難しい。

現在「観光」というと、ちょっとミーハーな雰囲気があるのでしょうか。「どうせ上っ面しか見ないんだったら、行かないほうがマシだ」と思う人もいるそうです。

しかし、「百聞は一見にしかず」という言葉があります。

『弱いつながり』では、東浩紀さんご自身の旅行の経験が数々紹介されています。東さんは、ツアーメニューとして、アウシュビッツへ赴かれたそうです。そこで、観光地化された施設への驚きとともに、生々しい「死」にも驚かれたそうです。

あくまで観光客として訪れた地ですが、その一回の経験でその後の考え方まで大きく影響を与える出来事でした。

「観光客」と言うと、なんだかミーハーな響きにも聞こえますが、たった一回、上辺だけなでる「観光客」だって、「百聞は一見にしかず」を実感できます。

「憐れみ」をキーワードに

インターネットの濃い繋がりでは、どんどん思想が偏ってしまいがちです。自分の考えや自分の好みなものばかり表示されるのですから、視野が狭くなってゆくばかり。

差別発言を平気でしまくる人や、「◯◯は死ねばいい」「△△は殺してしまえ」なと、過激で突飛な発言を繰り返す人がいます。

しかし、そのような発言をする人だって、目の前で人が倒れていれば、駆け寄って声をかけるでしょう。この時、国籍を問うて助けるか助けないか考えたりしないでしょう。

そこにあるのは、目の前の人物に対する「憐れみ」です。

頭の中にある考えと、実際に目の前で起こることには隔たりがあります。

どこの誰かへ向ける「憐れみ」を本書では「弱いつながり」と呼びます。家族や親類、あるいはインターネットがもたらした「強いつながり」から離れ、人としての「憐れみ」を持ち、「弱いつながり」のある世界へ旅しましょう。

グローバリゼーション

旅先では、グローバリゼーションにも出会います。

アジアの都市は近代化が進み、西洋的な建築もたくさん立ち並びます。日本の都市もみなそうですね。

しかし、同じアジア圏の西洋化といっても、その国その国によって「違い」があります。その「違い」こそが、他のものに取って代われない、その国独自の文化なのかもしれません。

また、「東京」を模倣した商業施設もあります。西洋化された東京の街を、さらに模倣するという、段階を踏むことで、新たな文化が生まれようとしています。面白いですね。

旅行嫌いのあさよるには……

実のところ あさよるは、旅行はあまり好きではありません。用意や、荷造りや荷解きが面倒です(苦笑)。

たまには、日帰りのパックツアーなら行ってもいいかなぁと思いますが、一泊となると嫌だなぁw

なるべく家から出ずに生きたい あさよるとしては、『弱いつながり』は耳の痛い話でした。

なぜなら、『弱いつながり』の主張は真っ当なものだと感じたからです。ダラダラと本を読んだりYouTubeを見ていても、楽しく毎日やっていけます。

ただし、絶対的な経験値不足に陥ってしまわないかと、実は内心恐れていたところを、図星されちゃいました。

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勝間和代『超ロジカル家事』|「お金ムダ遣い」「捨てない」は「命」のムダ遣い

こんにちは。勝間和代さんのメルマガ読者の あさよるです。勝間さんが家事を攻略しようと試行錯誤している様子をメルマガで読んでおりまして、これが面白かった。だから『勝間流超ロジカル家事』はぜひ読みたかった本です。

ちなみに、あさよるも凝り始めるとトコトンやりたい方なんですが、勝間さんの足元にも及びませぬな。おにぎりの最適解を模索するくらいだ。

ツールを使いこなす!

『勝間流ロジカル家事』が特徴なのは、家電をフルに使いこなしているところです。ここが勝間さんっぽいところですね、ツールをとことんまで使いこなす。メルマガでは失敗や上手くいかない経験もシェアされていました。

たとえば、ヘルシオは2台使い。蒸し機能とオーブン機能の両方を使うためです。圧力IH鍋も2台持ち。みそ汁用と煮物用。そしてオーブンと炊飯器。もちろん食洗器も使います。どうも家電は高額で、食洗器も贅沢品のように感じていますが、手間が省略されたぶんの時間を、自給換算すれば値打ちのある買い物です。

調理器具も、最低限のアイテムで最大限に仕えるスタメンを選びぬいているのがシビレル。あさよるも選びぬきたい……(*´ω`*)

掃除も、機械ができることは機械に任せます。たとえばルンバ。ルンバを使うためには床面が片づいていないといけません。片づけがルンバが使える環境を生み、ルンバが使えるとその分時間が生まれます。

片づけると豊かになる?

本書『勝間流超ロジカル家事』によると、勝間さんはかつての8割もの荷物を処分したそうです。多忙な勝間さんですから、家政婦を雇っていたそうですが、家政婦は「捨てる」権限はありません。勝間さんご自身も「家政婦さんに任せている」と油断もあって、どんどん物が増えまくっていたようです。片づけをし、持ち物の量を極端に減らしたことで、持ち物の管理が楽になった、特に頭の中で把握できるようになったそうです。

さて、片づけは時間を生み出します。働けばお金が稼げる時間を、ムダな時間に使っていては、時間もお金もムダにしているのと同じです。

「いつも、気づいたらお金がなくなっている」
「ムダ遣いしているつもりはないのに、お金が貯まらない……」
お金が貯まらない人は、決まり文句のようによう言います。
お金が貯まらない人に共通することが、2つあります。

1 使わないものを買う
2 買ったものを捨てない

この2つをしている限り、家計簿をつけていたとしても、まず、お金は貯まりません。

(中略)

家計破綻の原因は収納破産と同じで、前者はお金を、後者はものをきちんと管理できないことにあります。
収納の最大のコツが、不要なものを捨てて、ものを増やさないことであるように、家計管理のコツも、ムダ遣いを見つけて削ることです。

p.181-182

お金が貯まらない人の特徴は、使わないものを買ってしまい、その買ったものを捨てようとしない。結果、物が溢れ返り、その管理に労力を奪われ、在庫管理ができずまた物を買う。お金も、時間も、スペースも、エネルギーも奪われてゆくばかりです。

勝間さんは、多忙の中でも、家族分の調理をしています。貴重な時間を使うからこそ、徹底的に時短が試みられているんです。これは、「家族の食事を用意する」ってタスクが勝間さんにとって優先順位が高いってことです。時間を有効に使うことは、自分にとって何が大事なのか、何を優先すべきかをハッキリさせることです。お金の豊かさだけでなく、「時間」は精神的豊かに関わります。

時間より貴重なものはない

さらに、お金と時間をめぐる話は、展開します。

 時間をかけてお金を稼いでいるのに、そのお金をムダにするのは、時間をムダにすることになります。
時間が過ぎるということは、命を削られるということ。命は有限です。
家事をしながらがんばって仕事で成果を残したことも、上司の嫌味をがまんしたことも、すべて自らムダにするのは虚しすぎます。お金をムダにすることは時間=命をムダにすることです。

p.182-193

稼いだお金をムダにすることは、仕事をした時間をムダにすることです。そして、二度と帰ってこない時間をムダにすることは、命をムダにすることです。だから、お金は貴重で、ムダにしてはいけない。そのために、ムダ遣いする人の特徴「使わないものを買う」「買ったものを捨てない」から脱却する。

い、命の話をされると……でも、その通り……orz

「選ぶ」人になる

本書『勝間式超ロジカル家事』は家事全般を徹底的に追及しまくっている記録です。なんの追及をしてるかって?

知らん!w

時短とか節約とか、それっぽい理由は上がっているけれども、何を置いても「面白いから」っしょ。金と時間を使って、金と時間の有効利用を追求するって、サイコーにおもろいじゃないか。先に述べた通り、勝間さんほどじゃないにしても、あさよるも似たような志向を持ってるので、これ読んでるだけでソワソワしますw

本書では家事全般、調理、掃除、洗濯、収納に加え、家計術、ファッション、メイクまでロジカルに追及されているのです。その〈やり方〉が物珍しいので気が取られてしまいますが、一貫してるテーマは「選びとる」ことじゃないかと思います。「なんとなく」「みんながやってるから」「時間がないから」「やらされるから」ではなく、自分で「これをする」と選び抜いてゆく。その力が「命をムダ遣いしない」につながるんじゃないかな。

本書の勝間さんのやり方をそのままコピーすることは不可能です。たとえば調理器具や食材は、勝間さん宅の食事情が反映されているから、マネをするなら自分流に落とし込まなければなりません。だから「勝間流」なんやな。

ただ、「やってみた」的にはここまでテッテー的にやり込まれていて、かなりオモロイ。自分もやりたくなる。とりあえず、押入れの中身を外に出して、ゴミ分け始めた程度には行動に結びついていますw

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