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立川談春『赤めだか』|落語を知らない人にもめちゃ面白い

こんにちは。落語が好きな あさよるです。

今回、『赤めだか』を読んだんだけど、きっかけは、米津玄師さんの『死神』のMVだったのかもしれない。

これきかっけで、YouTubeで「死神」の動画なんかをいくつか見まして、その流れで、「落語と言えば、やっぱ立川談春さんの『赤めだか』は名作だよなあ」とか思い始めて、手に取った次第です。

本当は、本じゃなくて談春さんの高座が見たいんだけどね~ (´・ω・)(・ω・`)ネー

落語を知らない人/興味のない人にもおすすめしたい!

著者は落語家さんですが、落語の知識のあるなしは関係なし。

落語を知らない方/興味のない方にとっても、『赤めだか』は良い本だと確信しています(`・ω・´)b

なんで良い本なのかを説明します。ポイントは2つ!

立川談志という天才を間近で目撃してしまった遭遇記

『赤めだか』は落語家の立川談春さんが、立川談志さんに入門して、真打になるまでのお話です。

特に、前半の前座時代のお話は、師匠・談志とのエピソードが満載。師匠の言動は弟子たちからすれば奇想天外で、振り回されっぱなし。夢を持って入門してきたのに、夢をあきらめてゆく兄弟弟子もいる。

そう、師匠・談志は天才なのだ。

そしてこの『赤めだか』は天才に惚れ、天才を間近で目撃した目撃譚なのだ。

我々凡人は、普通に生きていても天才なんてすれ違うこともないだろう。そういう意味で、かなり稀有な経験をした人の話として貴重なのだ。

圧倒的な存在を前に、無力な談春少年の話は興味深く、そしてめっちゃ面白い。

「師匠」と「弟子」という関係性

2つめ。

友達とも、家族とも、恋人とも違う、「師匠」と「弟子」という関係性。多くの人にとっては縁遠いものです。

仕事上で先輩後輩や、上司や部下という間柄はあるけれども、「師匠」と思うべき存在に出会える人って稀なんじゃないでしょうか。

談志師匠は……なんで表現したらいいんでしょうか。他人事として読んでいる分には、奇抜でおかしくて、時々愛らしくて……というように読めるんですが、実際のところはそんな言葉じゃいい表れない関係なのだろうとも推測できます。

師匠と弟子の関係性については、内田樹さんの『先生はえらい』なんかもおもしろく興味深かったです。あわせてどうぞ。

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『書いて、捨てる』|ミニマリスト思考法を

ぐるぐる同じことを考えてしまって、何も手に付かなくなったことってありますよね。解決法として、紙に書き出してみることがあります。

紙に書いてみると、意外と問題の数が少なく感じたり、具体的に見える化することで、どこから取り組んでゆけばいいのかわかったりします。

もし今、紙に書き出す習慣がないのなら、筆子さんの『書いて、捨てる』を読んでみませんか。

内容はいたってシンプル。頭の中のことをノートに書き出して、ごちゃごちゃした頭の中を整理しようというもの。

「書く」って、とっても大切で重要なことなんですよ。

思考もミニマリストに、洗練できる

ミニマリストをすすめる本はたくさんあります。今はYouTubeでもミニマリストの方のチャンネルがたくさんありますね。

ミニマリスト=何もかも捨ててしまう人というイメージがあるようですが、よくよく話を聞いていると、自分にとって特別なものを選び取って、特別な生活をしよう、ってことを仰られてる方が多いように思います。あとは、単純に物を買わないから「貯金ができる」ってお金の話も。

物を減らすだけではなく、頭の中の荷物も整理しちゃおう、というのが本書『書いて、捨てる』です。

そのタイトルの通り、書く、つまり頭の中のことを紙に書き出す。可視化して、そして頭の中のごちゃごちゃを捨ててしまおうというもの。

書き出すことで整理され、思考が洗練されるというものです。

ノートに書いたら解決した! 実体験

ここでわたしの実体験。

ノートに、今の問題点を書き出したんです。「部屋が片付かない!」「机の上が物だらけ!」「物が多すぎる!
」なんてことを。

そしたらね「意外と問題は少ないな」と気づいたんです。ノートに書く前は、もっと問題は山積みで、しかも込み入った問題だらけだと思ってたんですよね。だけど、書き出すと「こんだけしかないの?」と。

そして、次の日には、その問題を解決しにかかれました。

面倒くさくて後回しにしていた役所関係の手続きや、粗大ごみの撤去や、書類の整理など、一気に取り組めたんです。

ずーっと頭の片隅で「あれやらなきゃな~」と思い続けていたことが、可視化されたことで、具体的に取り組めるようになったんですね。そして、大体のことは一日で終わってしまいました。悩んでいた日々は何だったの? とうれしい悲鳴。

持ち物を減らすように悩みも捨てる

本書では4つのノートの使い方が説明されます。

  • 管理ノート – 不要な買い物習慣を捨てる
  • ストレスノート – ネガティブな声を捨てる
  • 感謝ノート – できないことに注目する思考を捨てる
  • 日記・手帳 – やらなくてもいいことを捨てる

4つのノートを通して、習慣や思考のクセを捨て、新たな習慣・思考へ移行するのです。

ノートとペン、これだけ。アナログで

本書では紙のノートとペン、アナログな方法が推奨されています。 

もちろんスマホやタブレットの利便性もありますから、わたしもそれは否定しません。だけど、紙とペンで書き出す方が思考が整理されやすいというのは、わかる気がします。

書き出した時の一覧性や、ページをパラパラとめくることで過去に書いたことを参照出来たりします。そして線を引いたり絵をかいたり、付箋を使ったり、切ったり貼ったりも感覚的にできるのも利点だと思います。

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【要約】『スマホ脳』|スマホは悪いことだらけ

こんにちは。あさよるです。

『スマホ脳』というキャッチーなタイトルがずっと気になっていました。

最初にこの本のことを知ったのは、岡田斗司夫さんのYouTube動画でした。

『スマホ脳』の内容が岡田さん目線で面白くまとめられていました。

これは読むっきゃないでしょ!

脳はマルチタスクが大好き!スマホ大好き!

わたしたちの脳は厄介なことに、マルチタスクをするとドーパミンが分泌されるそうです。つまり、マルチタスクは気持ちいい。気持ちいいからやめられない。

スマホはマルチタスクを簡単にさせてくれます。勉強しながら、仕事しながら、メールチェックをしながら、Facebookをチェックしながら、友人の投稿に「いいね」しながら、リプライをしながら~……と、スマホがあればいくらでもマルチタスクがインスタントにできちゃうんです。

ドーパミンどばどば!

きもちいい!

やめられない!

だけれども、ご存じのように、マルチタスクをすると生産性が下がってしまいます。注意力散漫状態になってしまうからです。生産性のことを考えるなら、一つ一つの作業に集中するのが吉。

なのに、わたしたちはドーパミンの誘惑には打ち勝てないのです。

つまり、スマホを手放せない。こんなに簡単にドーパミン(つまり脳内麻薬)を分泌させてくれる便利な道具なんですから。

ドーパミンについては、中野信子さんの『脳内麻薬』で詳しく紹介されていました。

SNS疲れは本当だった。うつの原因に…

スマホを手放せない大きな理由の一つは、SNSをやめられないって人も多いでしょう。

人間はつながりたがる生き物で、人間の脳は人のうわさ話が大好きです。それは太古の昔から人類が生き残るために必要な能力だったからです。群れの中の人間関係に注意をはらい、みんなからハブられないことが重要だからです。

「動物としてのヒト」の習性として、SNSがやめられないのは当然なのです。

しかし、SNSのタイムラインを眺めていると、嫉妬心が煽られたり、うつ気味になってゆく人が多いそうです。

SNSに疲れてしまう……というのは本当のようです。

体調管理の一環と割り切って、SNSから、スマホから一定距離をとる時間も必要なんでしょう。

スマホはほどほどに。適度な運動をしよう

本書『スマホ脳』の結論として、今のスマホ、今のSNSのあり方のままでは、脳にはいい影響がないとしています。

大切なことは、スマホを手放す時間をつくること。そして適度な「運動」を。

「スマホ脳」というショッキングなタイトルですが、最終的にたどり着く場所は、いたって平凡。しかし、平凡だからとバカにしてはいけません。

実験として、スマホのない生活を被験者に過ごしてもらったところ、その実験から脱落してしまう人が続出したのです。つまり、「スマホを手放すことができなかった」のです。

みんな、頭ではわかっているんです。スマホはよくない。スマホは時間泥棒! スマホ時間を減らすべきだ! しかし、すでに我々はスマホ中毒。正しい行動はわかっているんだけれども、それを実行できない脳になってしまっているのです。

道具は使いようですが、「中毒」となると話は変わってきます。すでに自分の意志だけではどうにもならない存在になっているスマホ。

スマホなしの生活、想像できますか?

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『読書革命』|アウトプットまでが読書です

こんにちは。あさよるです。

読書、してますか?

わたしも本は読むのですが、悩みがありまして……それは、読んだ本のことを忘れてしまうこと。新しい知識に触れても、それも活用できないこと。

「読書」。ただ本を読むだけのことなのに、奥が深いです。

すでに答えは本にある

副題が“「本の読み方」で人生が思い通りになる”です。

「はじめに」では、こんな風に読書が紹介されます。

 本を読んで解決しない問題はありません。仕事、お金、人間関係、恋愛、結婚、子育て、幸せなど、人間の悩みは昭和、平成、令和、いつの時代も同じです。
 そして、本はこれまで生きてきた人間の悩みを解決するために作られてきた歴史があります。
 つまり、あなたが悩んでいる内容の大半は本を読めば、その解決方法が見つかるのです。

P.5-6

とあります。

人間の悩みというのは大きくは時代を経ても変わりなく、その対処法は既に本に書かれて本棚に並んでいるのです。わたしたちはその本を見つけ出し、手に取り、読むことで、問題は解決します。

だから、「人生が思い通りになる」なのです。そう言われると心強いですね。

読書から「アウトプット」へ

読書はアウトプットまでがセットだと強調されます。アウトプットすることが最高のインプットだからです。

人に話して聞かせることでも構わないから、どんどんアウトプットしてゆくことが大事なのですね。わたしのオススメはブログに書くことですw 「きっと読んでくれる人がいる」という前提で書くブログは、個人的にノートに書く読書メモとは違います。

「教えるつもり勉強法」というのも紹介されています。人に何かを教えてあげる前提で本を読むってことですね。人に教えるには、より理解が必要ですから、良いトレーニングになるように思います。

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『めんどうなことなしで速読できる方法を教えてください』|時短して考える時間を

こんにちは。速読に憧れる あさよるです。

わたしは本を読むのが遅い方じゃないかと思っています。普段は時間がないのでササっと斜め読みしてしまうことが多いのですが、これだと内容が頭に入ってこなくて、結局2度3度と同じ所を読み返してしまったり……。

速読……憧れの存在ですから、つい手に取ってしまう本であります。今回は『めんどうなことなしで速読できる方法を教えてください』という、わたしの欲求そのまんまのタイトルの本を見つけてしまいました。これは読まねば。

速読する→余った時間を「考える時間」に

まず、「速読をしてどうしたいのか」という根本的な問いが投げかけられます。確かに、「速読したい」と願っていた割には、そこ、突き詰めて考えていなかった。

本書では、速読をすることで余った時間を「考えるための時間」に充てるんだと解説されています。本を読んで「理解する」ってのが大事。だから、その本に使う時間の長さ自体はそのままで、内訳が変わるんですね。

そんで、速読というのは、1行を読むのに1秒速くなるだけでも、速読だと説明されます。たったの1秒ですが、1ページ15行として、1冊200ページの本だとすると、全体で3000秒。つまり50分短縮できます。50分の考える時間を得られるってことですね。

速読ってそんな小さな積み重ねなんですね。

速読トレーニング・目の訓練

本書、速読の本なので、速読トレーニング方法も少しだけ載っています。

平たく言えば、視野を広く取れるようにと、目を早く動かせる訓練、ってところでしょうか。この辺は「めんどうなことなしで」とはいいつつ、まじめにやるしかなさそうです。

わたしの経験だと、本のサイズが小さいと、目を動かす距離も縮まるのでめっちゃ早く読めるんですよね。なので、タブレットで本を読むよりも、小さめのスマホ画面の方がスピードは速い。しかし、情報を処理するスピードも上げなければならないので、集中力もより必要で、めっちゃ疲れます…。

本書にあるように、劇的なスピードアップを目指すよりも、1秒、2秒と小さな時短を目指す方がいいのかもしれません。

速読する本、じっくり読む本…読書のバリエーションを

本書によると、速読すると、それだけ味気ない読書にはなってしまうみたいですね。

ということは、じっくり堪能する読書もあってもいいし、速読する読書もあってもいい。つまり、両方の読み方ができるのが一番いいてことだと理解しました。

これまで「読むのが遅いかも」と思ってらっしゃる方も、その読み方も大事にしつつ、1秒速い読書も実践してみる。その両方でいいんです。

わたしの気持ちも少し楽になりました。

ただ、やはり読書って刺激的でやめられないものです。やっぱ1冊でも多く読みたいな。ちょっとでも早く読みたいなと思います。

速読……トレーニングしてみるかな。

「速読」を扱ったほかの本

『齋藤孝の速読塾 これで頭がグングンよくなる!』

「3色ボールペン」や「声に出して読みたい日本語」の齋藤孝さんも、速読は誰でもできるとおっしゃっています。それが『齋藤孝の速読塾 これで頭がグングンよくなる!』。

本を早く読んで、読み飛ばしちゃってもいい。そして、読んだ本の内容が2割くらいわかればいいじゃないか、と。その代わり、早く何度も繰り返して読むことで精度を上げればいいとしています。

宇都出雅巳『速読勉強法』

宇都出雅巳さんの『速読勉強法』でも、勉強のための速読が紹介されます。

こちらも、本を速く繰り返し読むことが推奨されていますね。

本を読むには、初めての一回は時間がかかります。だけど、同じ本を二回読めば、二回目は速度が上がるはず。三回目、四回目はもっとです。そうやって繰り返し読んで目標に近づきます。

資格試験の勉強にもよいやり方じゃないでしょうか。

『スポーツ速読完全マスターBOOK』

『スポーツ速読完全マスターBOOK』は速読の訓練をスポーツに活かす本です。面白いですよね。

目を素早く動かし、集中して本を読む訓練を通して、スポーツに必要な能力を鍛えようというものなんです。変わり種として楽しんでみてください。

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『京都・大阪・神戸 マニアック博物館』|関西の近場で遊ぼう

わたしの住んでいる大阪では現在、緊急事態宣言発令中で、どこへも行けないゴールデンウイークを過ごしました。どこへもいけないとなると、もーれつにどこかへ行きたくなる/んですね。

しかしまあ、緊急事態宣言が解除されても、遠出するのは気が引けますので、近場で遊べるところはないかなあと、『京都・大阪・神戸 マニアック博物館』を手に取ったのでした。

ちなみにわたしは関西版のを読んでますが、『東京 マニアック博物館』ってのもあります。現在(2021/05)どちらもKindle Unlimitedでも読めます。

近場でちょっと小旅行

それにしてもローカルなミュージアムってあるもんなんですね。わたしも長いこと関西人をやってるので、知ってる施設もちらほらありましたが、大半は知らなかった! 公がやってる博物館もあれば、個人がやっている小さな博物館まで盛りだくさん。

わたし的に気になったのは「日本の鬼の交流博物館」だろうか。鬼の面や鬼瓦なんかの写真が掲載されている。

以前から行きたいと思っているのは、堺市の「堺刃物ミュージアム」と、岸和田市の「きしわだ自然資料館」だ。

実際に行ったことあるスポットで、おすすめなのは「大阪くらしの今昔館」。昔の大阪の街並みが実物大で再現されていて、自分もその街の中に入れるのだ。コロナ前は外国人観光客も多く、大阪の隠れた観光スポットだった。また行きたいと思っている。

パラパラページをめくりながら、小さな小旅行気分に浸ってみよう。

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【レビュー・感想】『クローゼットは6着でいい』|自分の定番を見つけたい

骨格診断、カラー診断と、最近よく見かけますよね。

本書『クローゼットは6着でいい』は、骨格診断、カラー診断を簡単に自分でやってみて、まずは似合う服を見極めます。そこから、定番ではずれのないアイテム6つを買いそろえる。

それだけで「着て行く服がない」状態から脱却できるというもの。

診断自体はネットでも検索したらいくらでもヒットしますが、いくらでもあるからこそよくわからない。そんな時はサクッと一冊の本に頼ってみてもいいでしょう。

ストレートタイプのサマーだった

カラー診断ではわたしはサマータイプ。それは自分でも自覚しているし、過去にメイクアップアーティストの先生やイメージコンサルタントの先生などに診断していただき、ずっとサマーと言われ続けているので、そうなんだろうと思っている。

だけど、骨格診断は自分がどれに当てはまるのかわからなかったんです。

本書では簡単なYES/NOチャートが掲載されていて、それによるとわたしはストレートタイプ。ストレートタイプの解説と、具体的にどんな服装が似合うのかコーディネート例の写真を見るに、たしかに自分に似合いそう。

他のウェーブとナチュラルタイプの服は絶対に合わない自信があるので、消去法的にもストレートタイプなのかな。

大人だから手堅く、おしゃれにいこう

ある程度の年齢にさしかかったら、服装もそれなりにしていたいと思うようになりました。別にプチプラブランドの服でも構わないんですけれども、似つかわしくない服装はちょっと恥ずかしいなあ。

わたしの場合、自分のプロポーションに自信がないことも相まって、おしゃれにはとことん消極的。カッコよく服を着こなしている人に憧れはするけれども、「自分にはどうせ似合わない……」と、けっこうこじらせています(苦笑)。

本書を読んで、自分の定番だけでも持っていたいとちょっと思うようになりました。

帰りがけにコンビニでファッション誌を3誌ばかり買い込んでしまったのでした。がんばろう。

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みうらじゅん『「ない仕事」の作り方』本屋大賞|ゆるキャラ、マイブーム…流行りを作る

みうらじゅんさんって何屋さんなの? と不思議だったんですが、本書『「ない仕事」の作り方』を読むとますますわからなくなりますねw すごい人なんだということだけわかりました。

「マイブーム」「ゆるキャラ」など、一時の流行りではなく、すっかり日本の文化の中に根付いた言葉や存在も、みうらじゅんさんが送り出したもの。

「なんかよくわからんけど、物好きの変な人なのかな?」と失礼ながら(ほんとに失礼)ぼんやり思っていたのですが、本書を読むに、すごいプロ意識の塊なんだということを知れました。

本屋大賞 超発掘本!

2020年の本屋大賞の「超発掘本!」に本書『「ない仕事」の作り方』は選ばれております。

今、このコロナ禍です。先行きを考えると、働き方や、仕事とは何かと考えざるをえません。そこで『「ない仕事」の作り方』です。

たぶんこれから、仕事を作る、というマインドが必要なんだろうなあ~なんて考えながら、本書を手に取ったのです。

ブームは「作る」

みうらさんのプロ意識を感じたのは、ブームは「作る」ということ。

まずは、自分の中でブームを作る。その対象が好きとかそんなんじゃなく、今までにない切り口のものを見つけたら、まずは自分がそれにハマって集めまくってみる。そこから始まるのです

たとえば「ゆるキャラ」は、「ゆるキャラ」という言葉が生まれるまでは、郷土の特産品とかをあしらった奇妙な「着ぐるみ」で、愛されてもいなかった。「ゆるキャラ」という切り口が生れて始めて、人々がそこに愛着を感じるようになったんですね。

趣味じゃなく、仕事

みうらじゅんさんはそんなマイブームを、趣味としてではなく仕事としてなさっているのが、すごいなあと思った次第。わたしは本業の仕事も、半分趣味みたいな感覚でやっちゃってるので、反省しました。

クリエイティブな仕事をしたいと思っている人、特に若い人には、本書は刺激的だと思います。

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【レビュー】土井善晴、中島岳志『料理と利他』|ふつうのレシピについて

料理研究家の土井善晴さんの『一汁一菜でよいという提案』は、読んでからしばらく時間が経っていますが、今でも印象に残っている本です。特別な日の特別な料理ではなく、普通の日の普通の料理について書かれていて、それこそが大事なんだということを思い出させてくれます。

「○○映え」なんていって、見た目がよく特別感のあるものを指向する傾向とは真反対ですよね。映えなくてもいい、普通のものを大事にしましょうってことなんだから。

現在のコロナ禍でも、ステイホームの日々も、普通の日常をどう豊かにすごすかってことにかかっているんじゃないかと思います。

土井善晴さんの新しい本を見つけたので、期待大で手に取りました。

民藝……ふつうの美しさを

土井善晴さんは、フランスにも留学し、キレキレの料理人になろうと思っていたところ、お父様である土井勝さんから家庭料理の料理学校を継ぐよう言われます。最初はそれが嫌だったそうですが、「民藝」という考え方に出会うことで、考えを改めたそうです。

民藝とは、美術品として鑑賞されるためではなく、日常の中で使用されるために作られた道具のこと(だそうです)。特別な観賞用ではなく、普段使いの普通の道具たち。しかし名もない職人たちによる手作業で作られたそれらには「用の美」が宿っています。

特別な日の特別で華やかなものももちろん素敵ですが、毎日の普段使いの、普通のものにだって、同じように美が宿りえるんですね。

ええ加減、ちょうどいい頃合い。そういうの

毎日の、いつもの料理にだって、そんな美しさは宿りえるんです。それは、素材のよさを活かすこと。

たとえばポテトサラダ一つ作るのでも、均一に混ぜすぎてしまっては水が出て美味しくなくなるそうです。そうじゃなく、ざっとあえて、まだ混ぜムラがあっても、「これでいい」って瞬間を見逃さないこと。なんでもやりすぎはダメなんですね。

野菜も、手でちぎる方がおいしいこともあります。何から何まで人の意思を通わすのではなく、自然の力に委ねてしまうことも大切なんですって。

そもそも料理って、食材も季節によっても産地によっても違うし、日々気候も変わってゆくし、なにもかもが均一ではありません。だから、レシピ通りに作れない、というのが本当のところなのかもしれません。微妙に全てが違っているから、その場その場で味を見て、頃合いを見て、加減してゆくスキルが必要なのでしょう。

わたしは料理は苦手なんですが、まさにそれ。レシピ通りに作っても上手くいかないから、なんですよね。

家庭料理にも哲学がある

考えてみると、自分がコントロールできることって極めて少ないんですよね。食べるもの一つとってみても、「ちょうどええ頃合い」を、食材をみながら、味を見ながら、探っていくしかない。しゃくし定規にはいかない。

そういうのって、長い間わたしたちは忘れていた考え方じゃないでしょうか。そして今、感染症の脅威の中、それを思い知らされている最中。この『料理と利他』はとても今の空気感にあった本でした。

この本の内容も、著者の土井善晴さんと政治学者の中島岳志さんがリモートで対談されています。それも今の世情ですね。今回この記事では触れませんでしたが、中島さんのお話も面白いのです。海外での生活の経験から、日本の中での話だけではなく、外国の文化や考え方にも話は及びます。

薄くて風通しが良いような、読みやすい本です。だけど、今の状況を考え、これからのことを考える本です。

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【要約】『「育ちがいい人」だけが知っていること』|育ちは変えられる

マナーとか作法とかって、堅苦しくて、特別な人たちが気にするものだと思っていた時代もありました。だけど、今は考えが改まっています。マナーとか作法とかって、コミュニケーションの一部なんだね、と理解するようになったからです。

たぶん、親しい人同士のの挨拶だったりとか、ネット上でのお決まりのやり取りなんかもそこに含まれていて、それが「仲間」だってしるしなんですよね。

同じプロトコルを持っている仲間ですよ~ってアピールできる便利な道具なんだと理解して、もっと上手に使いこなせるようになりたいと思うようになりました。

で、『「育ちがいい人」だけが知っていること』は数あるマナー本の中で、近年話題になった本ですね。早速手に取った次第です。

「育ち」は今日から変えられる!

本書を手に取られたことのある方も多いかもしれません。ページをパラパラとめくってみると、こまごまと日常のシーンにあったマナーが紹介されるマナー本です。

「よくあるマナー本」と言ってしまってもいいのかもしれません。

じゃあ、なんで話題になってたの? と考えると、それはタイトルにあると思うのです。『「育ちがいい人」だけが知っていること』。マナーを「育ち」と言い切っているのですよね。

「氏か育ちか」という言い回しもあるように、わたしたちは先天的に生まれ持った特性と、後天的に身に着けた特性の両方を持っていて、それらがせめぎあって人格や言動を作っています。

例えば家族性の病気を持っていたりだとか、背の高い人・低い人だとか、容姿に関する事柄だったりだとか、生まれながらにある程度確定してしまっている事柄もたくさんあります。それらは努力だけではどうにもならないことも多々あります。

だけど! 本書で扱うマナーや立ち振る舞いに関することは「育ち」……つまり、後天的に身に着けてゆくことだと断言されているのです。

だから、どんな家庭に生まれようが、どんな教育を受けて育とうが、マナーなんて後天的なものなんだから、なんとでもなるということです。

そう、本書を読んで、今日から振る舞いを変えればいいだけ。かなりポジティブな本なんですよね。

わたしも決して育ちがいいとは言えない境遇なので、本書のようなメッセージに触れると元気が出ます(`・ω・´)b

遺伝と育ちは半々

持って生まれた性質……つまり遺伝的要素と、育った環境。それら影響って半分半分らしい……というのは、以前紹介した橘玲さんの『言ってはいけない』で紹介されており、納得もしました。

わたしたちは、生まれ持った遺伝の要素も大きいけれども、どんな環境で生きてきたのかってのも重要。人間は良くも悪くも社会性を持つ生き物なので、人間関係の中で形作られるものも多いんですね。

こちらの本も面白くてオススメです。あわせてどうぞ。

「自信を持つ」ってこんなことの積み重ねかも

「躾」とは「身を美しくする」と書きます。じゃあ、誰が誰の身を美しくするの? って、そりゃあ、自分が自分の身を美しくするしかありません。ときに面倒なこともあるだろうし、ついこれまでのクセが出てしまうこともあるでしょう。

だけど、自分で自分の身を美しくし続けるからこそ、自分の言動に自信が持てるようになるんじゃないかと思うんです。

ビジネスマナーとかそんな感じじゃないですか? 新人の頃は何もわからずに電話一本取るのもドギマギしてしまいますが、マナーを叩き込まれると、自然と堂々とできるようになる。

とりあえずわたしは、靴を脱いで建物の中へ上がるときは、玄関の中の方を向いて靴を脱いでから、しゃがんで靴をクルッと反転させるようになりました。これは知らんかった(;’∀’)

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『超アウトプット入門』|今すぐやるべきこと

Books&Apps の安達裕哉さんの本を見つけたので読んでみた。内容はタイトルの通り。アウトプットの入門書。「アウトプットは大事」というけれども、アウトプットって具体的にどんなことよ? という問いに答えてくれる。

内容も、物語仕立てになっていて読みやすかった。

行動せよ。それがアウトプットだ

改めて「アウトプットとは」と問われると、なかなか答えるのは難しく感じてしまうかもしれない。

だけれども、本書によると、身だしなみに気を使ったり、机の上に本を積み上げて「本読んでるアピール」するのも一つのアウトプットの方法だと紹介されている。

そんなこと? と最初は戸惑いさえしたけれど、そんな小さな行動から何かが始まるものなのかもしれない。雑用をすすんで買って出るのも、ひとつのアウトプットだそうだ。

アウトプット、できているだろうか?

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『夜に駆ける YOASOBI小説集』|ファン必読、ネタバレしてます

YOASOBIにハマってます。あさよるです。おひさしぶりです(;’∀’)

YOASOBIとは、ボカロPのAyaseさんとシンガーソングライターのikuraさんによる音楽ユニットです。「小説を音楽にする」というプロジェクトで誕生したユニットで、小説投稿サイトに投稿された小説を題材に楽曲を発表されています。

2019年より活動を開始し、2020年末には紅白歌合戦にも出場。当時はCDを一枚もリリースしないまま紅白出場したことがちょっと話題になったりもしました。そう、彼らはYouTubeで楽曲を発表しており、新しいユニットだなあなんて思います。

で、そのYOASOBIが手掛けた楽曲の、元ネタ…原作となる小説集が発売されているではありませんか。書店で見つけて即手に取りました。

4つの物語が収録されており、どれも短編なのでサクッと読めます。……というか、正直、読書好きさんたちにとっては物足りない内容かもしれません。驚愕すべきは「こんな身近なお話から、こんな名曲が生まれるのか」ってところです。

短編小説たちも、アイデアやエッセンスとしては、悪くはないってことなのでしょう。

ざっとあらすじを紹介しますと……

『夜に駆ける』の原作「タナトスの誘惑/夜に溶ける」

死神が見えるという彼女は、自殺未遂を繰り返している。死神が呼んでいるのだという。その死神とは、とても愛しい容姿をしているそうだ。

主人公は、その彼女が自殺をほのめかすたびに、それを止めに走る。

そしてまた彼女は自殺をしようとする。死神が呼んでいるという彼女と口論になったとき、ついポロリと「僕も死にたいよ」と言ってしまう。その言葉を聞いた彼女は微笑む。

そう、彼女は、主人公にとっての「死神」だったのだ。そして、二人は駆けだしてゆく。

『あの夢をなぞって』の原作「夢の雫と星の花」

予知夢を見る高校生男女の恋の物語。

二人はお互いに、花火大会の最後の花火が打ちあがった時、「好きだ」と告白される予知夢を見る。しかし、その予知夢は矛盾している。だから、どちらかの予知夢が正しく、もう一方の予知夢は誤りだということだ。

二人の予知能力は、その予知を変えてしまうと、失われてしまう制約がある。

二人の矛盾する予知を、どうにか矛盾せず同時に成り立つ方法はないかと画策する。

『たぶん』の原作「たぶん」

同棲していた恋人が出て行った部屋の中。

ベッドで寝ていると、部屋の中で物音と人の気配することに気がつくが、そのまま目をつぶり横になり続ける。

大人の気だるい部屋の中での一幕。

『アンコール』の原作「世界の終わりと、さよならのうた」

本書の出版当時はまだ未発表曲だった『アンコール』の原作。

明日、地球最後の日が来るらしい。退廃した街の中、一人の女性と出会った主人公。彼女がピアノを弾き始める。

これらの楽曲はすべてYouTubeで公開されているのですが、原作小説もまたWEBで読めます。ですので、本書はYOASOBIファン向けのファンアイテムと呼べるものかもしれません。

わたしが呼んだのは紙の本でしたが、kindle版はまた表紙も違っている様子……こっちもいいな↓

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『知られざる縄文ライフ』|歴史を知ると未来がわかる?

「縄文」が最近のわたしのキーワードだったりします。理由は、これから訪れる新しい社会の形を考えるとき、役立つんじゃないかと思っているからです。

弥生文化とは、稲作が始まったあとの文化です。それは、村単位で皆が集まり、皆が同じように労働をして、稲を育てる文化です。その働き方って、現在の私たちの社会と似通っています。

だけど、縄文は、それより前の時代。つまり、働き方や、社会のかたちそのものが、現代とは違うんじゃないかと思っています。労働や社会という概念が違っているとでもいうのでしょうか。

縄文について考えるには、今の社会とは根本から違う社会を創造しなければなりません。だから、これから訪れる未来を考えるにも、使えるんじゃないかなあという考えです。

縄文時代の生活について知ってみよう

『知られざる縄文ライフ』は、縄文時代の文化や生活なんかを知れる本です。イラストも相まって、ゆるい感じで読めて、教養も深まる良書。良い本を手に取りました^^

竪穴式住居の間取りとか、縄文人たちの性の話だったり、どんなオシャレをしていたとか紹介されているのですが、そんなこと、ほんとにわかるの?と不思議にも思えてしまうのですが、こういうのはロマンちゅうやつなのでしょうか。

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『斎藤一人 すべてがうまくいく魔法の法則』

斎藤一人の名言満載。「図解」だから、イラストも満載で読みやすい。だけど、エッセンスはたっぷり詰まっている。

弟子の宮本真由美さんによる斎藤一人のエッセンス

経営者であり成功者である斎藤一人さんの、お弟子さんである宮本真由美さんによる一冊。斎藤一人さんの考えや教えを広める本ですね。

わたしは整骨院の待合室に置いてあるのを手に取って読みました。

大丈夫。人生の運気はあがる

本書を通じてのメッセージって、日ごろの習慣を変えていくだけで、運気は変わっていく、運が向いてくる、ってことです。「なんかツイてないな…」「パッとしないな…」と思っているなら、本書は最適。

その習慣というのは、自分の発言や考え方だったりもするし、身につけるものや見た目だったりもする。それって、意識しないと変わらないものだけれども、自分の意識次第でどうとでも変わることなんでしょうね。

嫌な人・出来事に人生をのっとられない

わたし的に本書を読んで良かった点は、嫌な人や嫌な出来事に時間を費やさないためには、日ごろの考え方って大事だということ。

斎藤一人・8つの天国言葉

本書では斎藤一人さんの「天国言葉」というのが紹介されます。

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  • 感謝してます
  • しあわせ
  • ありがとう
  • ゆるします

以上の8つの言葉です。嫌なことがあっても「ついてる」、嫌な人がいても「愛してます」と思うんです。

ポイントは、これらの言葉を心の中で唱えると、絶妙に“上から目線”になることだと思います。

わたしも天国言葉がちょっと役立ちました。陰でわたしの悪口を言っている人がいるのを知ったときです。グサッとくるし、イラつくし、「なんで……」って気持ちにもなります。で、その人の顔がフッとなんでもないときに過っちゃうんですよね。

そんなとき、その人の顔がよぎった瞬間、「愛してます」と心の中で唱えるんですよね。じゃあ、なんかそこで思考が止まります。いつもだったら、ウジウジとその人のことを考え続けてたと思うんですよね。

それが、「愛してます」と心の中で唱えると、なんだかおかしくなっちゃって、笑けてくるという。

さらに「許します」と続けると、妙に上から目線になって、「しかたないなあ~。許してやるよ」って気分になるんですよね。

なにより、嫌なことに貴重な時間を取られないのが良いですね。

自己啓発本の効能・kindleがおすすめ

自己啓発本って、一時的にでもテンションを上げてくれるし、一瞬だけでも気分を変えられたりするので、それなりに効能はあるんだと思っています。

ただ、あくまで一過性のものだとも思っているので、忘れたころにまた同じ本を手に取って読み直すのも大事かもしれませんね。

本書の場合、髪の本はサイズが大きくてとても持ち歩きには向いていないので、kindle版でお手に取られるのをおすすめします。じゃあ、いつでも読み返せますからね。

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秋元康,鈴木おさむ『天職』|仕事の「運がいい」人、悪い人

今回読んだ『天職』は秋元康さんと鈴木おさむさんの対談集です。どちらも業界のトップを走る二人が考える「仕事」のこと。といっても難しい話をしているのではなく、純粋に、無邪気に仕事に打ち込むこと、やりたいことをやること、面白いことに打ち込むことなどが語られています。

今の仕事にやりがいがあり、打ち込んでいる人にとって、もっと元気になる内容だと思います。

もし今、仕事がうまくいかなかったり、なにか頭打ちをしているような人にとっては、そもそも「仕事」ってなんだろう、どんな働き方が理想なのだろうかと考えるきっかけになると思います。

本書では様々なテーマをお話になってるのですが、中でも印象に残った話題を紹介します。

夢は叶う!?

お二人が「夢は叶う」と断言しているのが印象的でした。だけど、夢の形は変わってゆくかもしれないし、夢のレベルは違うかもしれない。

例えば「女優になりたい」という夢だったら、小さな劇団に所属して、女優をやる人もいる。本人がそれを楽しんでいれば、「夢は叶った」と言える。「社長になりたい」なんかもそうだよね。自営業者はみんな小さな社長なんだから、なろうと思えば誰だってなれる。

それを「楽しんでやっている」ってところにフォーカスしているのが、二人の対談の見どころだと思った。年にいくら稼ぐとか、どれだけ人から評価されるとか、そこじゃなくて「楽しいか」が基準。これが本書の本質なんじゃないかと思う。

チャンスをつかむこと

鈴木おさむさんのエピソード。昔、とある写真集を買ってきてと頼まれたのに、忙しさにかまけて買わなかった。そのことを番組のディレクターから裏でえらい怒られたそうです。理由は、写真集が欲しいから買ってこいと言っているのではなく、話題の写真集を買ってくれば、それをみんなにプレゼントすることができる。すると、その写真集を買ってきた鈴木さんにみんなが注目してくれる。そういうチャンスを与えてくれているのに、それを棒に振ったのです。

そこで秋元さんがこんな話を続けます。

ここに運があって、反対側に夢があったときに、この二つを結ぶものがないように見えるよね。だけど目の前の小さな運をたどっていくと、夢のほうにいく場合がある

p.48

チャンスってわかりにくいものだけど、小さなチャンスをたどっていくと、夢に近づいてくことがある。夢に近づかなくても、幸せにつながっているかもしれない。

そのためには、小さなチャンスを見逃さないことが大事ですよね。そのためには、小さな約束だったり、人からのお願いだったりとか、忘れないことだったりするのかも。あと、どんないつチャンスが訪れても対応できるように「準備しておくこと」も大事ですよね。

苦境もおもしろがる

鈴木おさむさんのエピソードで、放送作家としてお金稼げるようになったころの話。ご両親が事業をなさっていて、その借金がかさんでいることを知った。その時は、それは良くないこととして仲間内に話すと、面白い話だとみんなが食いついて聞いてくれたエピソードが登場します。

または、鈴木おさむさんのお家に泥棒が入ったとき、まだ家の中に泥棒が潜んでいるかもしれず恐怖を感じながらも、とっさにビデオを回して空き巣の記録を残したというエピソード。

どちらも、ついていない嫌な経験ですが、だからこそ「興味深い」経験でもあります。それを面白がっちゃうんですね。

誰だって、生きていれば一度や二度は、大きな嫌な経験にぶちあたることもあるでしょう。そのとき、その経験を嘆いたり落ち込んだり、自暴自棄になるのではなく、これは面白いと、自分の糧にできるならば、その人は強いと思いました。

ちなみにわたしは……考え方はわかるんですが、いざ自分の経験にあてはめると、過去の出来事を面白おかしく話せる自分もいますが、だけどリアルにそのことを思い出すと、怒りや自己嫌悪など負の感情が強く大きく湧いてきます。まだまだ、鈴木おさむさんの境地には及ばないですね。

「やる」と「やろうと思ってた」

鈴木おさむさんが小説を書いた時、方々から「自分も書こうと思っていた」と話をする人があらわれたそうです。

小説を「書く」ことと、「書こうと思っていた」には雲泥の差があります。

当たり前ですが、夢に近づくこと、面白い/楽しいことに近づけるのは「やる」ことです。「やろうと思っていた」はいくらそう思っていても、実際に何もやっていないのですから、なにも起こりません。

これって耳の痛い話です。

「運がいい」こと

本書では「運」ってものがあると話されていて、運のいい二人であることも対談からわかります。

運はもちろん努力だけではどうにもならない要素が多くはたらくんだけれども、小さなチャンスを見逃さなかったり、行動し続けたり、すべての時間を面白い/楽しいに傾けていたり、運をひきつけるような状態があるんだろうとわかります。

当ブログでもこれまで「運」について扱った書籍を紹介したことがありました。わたしの理解では、人から好意的に思われている人は、周囲の人から「よりよくなること」を願われているわけですから、チャンスのバトンも回してもらいやすくなります。反対に嫌われている人は、幸せになることを望まれていませんから、誰からもチャンスを回してもらえません。

運って、全くのランダムにめぐってくるのではなくて、やはり運の良い人ってのがいるんだと思います。

本書『天職』でも、天職だと思える仕事に就けることは「運」ですが、その運って、自分の行動次第だと二人は話しているんだと思います。

まずは「自分ってツイてるな」って思える小さなことを積み重ねていくことが大事なのかもしれません。

みなさんはご自身の仕事を「天職」だと思われているのでしょうか。小さな行動の積み重ねが、面白い/楽しいだったり、幸せにつながっていると言われれば、ちょっとだけ納得出来ちゃわないですか?

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