時間管理

『すぐやる!「行動力」を高める“科学的な”方法』|「あとでやる」ができない!習慣を変えよう

こんにちは。YouTubeを見始めるとあっという間に時間が経ってしまう あさよるです。

アレしてコレして……と段取りしていたのに、あっという間に時間が過ぎ、気づけばもう深夜……なんてこともしばしば。

睡眠時間が確保できず、朝寝坊しちゃったりして……どんどん時間に追われる毎日に突入してしまいます……。

『すぐやる!』めっちゃインパクトのあるタイトルです。そして、すぐ、やりたい。

「すぐやる!」習慣

本書『すぐやる!』は「すぐやる!」ための習慣づけを行うためのノウハウ集です。

頼まれごとを後回しにしちゃったり、面倒くさいことを放置したり、忙しくて勉強ができなかったり、すぐに動けないことってたくさんありますよね~。

「自分の意思が弱い」とか「なんで自分はできないんだ……」と闇雲に落ち込んでも仕方がありません。すぐやれないのはすぐやる“習慣”づけなんです。

根拠が分かりにくい?><

副題に〈「行動力」を高める“科学的な”方法〉とあります。この“科学的な”というのが難しい。

著者は作業療法士の先生で、専門に学んでこられた方ですから、門外漢の あさよるにとっては全く分からない世界です。本書はあくまで、作業療法士的な観点から、行動を変化させてゆく簡単な方法を紹介するもの。『すぐやる!』ではあくまでエッセンスとして、事例を挙げ、その場合の対処法が紹介されています。

例えば、家に帰ってきたら、テレビをつけたりスマホやSNSに気を取られ、ああもうこんな時間。やることがあったのに、今夜も出来ずじまい……よくある話ですよね(苦笑)

一度テレビやSNSを見始めてしまうと、それを切り上げるためには“意志の力”が必要です。

 テレビを前にして、「テレビを見ない!」と宣言するのは、いったん脳を「テレビを見るモード」にしてから、無理にテレビを奪おうとする行為です。脳に対して、「見ろ」という環境をつくりながら「見てはいけない」と強いているのですから、無理があります。

p.36

脳にテレビを見るイメージを思い浮かばせてから、「それはしない」と命令するのですから、確かにツライですね。さらに問題はそれだけではありません。

「やってはいけない」と念じたことをやってしまうことで、脳はさらに「すぐやらない」ようになるのです。(中略)

「やってはいけないことをやってしまった」とき、(中略)まずは、罪悪感を抱くと思います。実はこの罪悪感が、「すぐやる」の天敵です。
 罪悪感を持つと、脳内の「両側内側前頭葉」という部位が活性化します。この両側内側前頭葉という部位には、期待感をつくる「ドーパミン」をキャッチする受容体が多く分布しているため、期待感が高まります。(中略)

では、罪悪感の高まった脳は何に期待するのでしょうか。それは、「罪悪感のあとにあなたが取る行動」です。あなたが罪悪感に基づいてとる行動を「とても価値あるものだ」と評価します。
(中略)
そう、「やってはいけないこと」をやることで、結果的に脳は満足感を得ているのです。

例えば、「やってはいけないこと」をやって人を失望させてしまったとき、その罪悪感をから必死で謝りますね。そして、相手に許してもらえたとき、とっても大きな満足感を得ます。脳はこの満足感を知っているのです。

罪悪感は、人に不義理を働いてしまった“理由”を良いもの・仕方がないものと思いたくなります。寝坊して遅刻したなら「朝起きれない“体質”だから仕方がない」とかね。

ですから、「テレビを見る」を想像してから「見てはならない」と脳に強いると、「やってはいけない」ことをやって罪悪感を感じ、それを克服したときの満足感が得たい。そして、そんな罪悪感を感じてでもテレビを見てしまったのは、「テレビが好きだ」「テレビは面白い」と思っていたい。脳はそう考えたがります。

人間の行動っちゅうのは複雑怪奇……。

「やらない言い訳」の正体見たり

「忙しいから試験勉強をする時間がない」「上司ができない人だから残業が多い」「人づきあいが苦手だから皆と距離を取っている」「朝はどうしても起きられない」「人から助けてもらってばかりの自分」「落ち込むと何もできなくなる」「気合いを入れないとやっていけない」

これみんな、本書『すぐやる!』に登場する“やらない理由”なんですが、確かに一旦「やるべきこと」をイメージし、「だけどできない」と罪悪感を持つ言い回しばかりです。

「やらない言い訳」ってこういうことだったのか。

行動の“入力”を変えていく

自分の思考のクセが、やらないorやれない状況を作ってゆく。じゃあ、思考の入力を変えれば、行動が変わってゆく。

先の、「テレビを見て時間を無駄に過ごしてしまう」例。

簡単なことです。リモコンを“いつもの手の届くところ”から移動させてしまう。たぶん、「よっしゃテレビを見たんでぇ!」と意気込んでテレビのリモコンを手に取ることはマレです。多くの場合は、いつもの習慣で、手元にあるリモコンでテレビをつけてしまっていませんか?

で、一度始めた行動を、やめるには強い意志が必要です。テレビを一旦見始めちゃうと、強い意志がないとOFFにできないんです。

ならば、最初っからテレビをつけない生活にシフトしてゆけばいい。「よっしゃテレビを見たんでぇ!」と意気込んだときだけ見ればいい。

「すぐやる」習慣って、強い意志を発揮するのではなく、そもそも自分の行動から変えてゆくこと。そのための、生活リズムや持ち物の配置、習慣を変えてゆく。

単に自分の“意思”の問題だと考えていましたが、自分の生活や家具の配置や持ち物が、今の自分の環境を作っているんだと気づきました。自分の行動を変えたいなら、環境ごと変化させてゆく。おお!

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『結局、「すぐやる人」がすべてを手に入れる』|ちょっとだけなら今すぐできる

こんにちは。グダグダ言い訳スキルばかり上昇している あさよるです。

先月、体組成計を購入しました。体重、体脂肪率だけでなく、筋肉量や基礎代謝量も、大よその数値を測ることができます。

「太り過ぎだなぁ」とはずっと思っていましたが、普通の体重計しか持ってなかったので、それを測るだけで満足していました。

しかし……新しい体組成計で1ヶ月近く測定し「これはヤバイ……」と肝を冷やしております(;´Д`)(;´Д`)(;´Д`)

ずっと体組成計を買わなかった理由は、内心問題に気づきつつ、スルーしつづけたかったのかもしれません。これがメンタルブロック……。

もっと早く取り組んでいれば、今頃スリムなあさよるになっていたかもしれないのにね!(それは…ないww)

結局、「すぐやる人」がすべてを手に入れる

タイトルすばらしいですね。『結局、「すぐやる人」がすべてを手に入れる』。

ごもっとも。その通り。ぐうの音もでないタイトルです。

結局、どんなに能力が高くても、どんなに思慮深くても、どんなに未来を予想できても、行動しなくちゃどうしようもない。むしろ、愚直に行動をし続ける人には誰も敵わないのかもしれない。

……でもね、そんなことわかってるよ!って話です。だけどできないんだよぅ!と悩んでいる人に、向けられた一冊です。

「行動する」って言葉を聞くと、一世一代の行動を起こさねばならぬ!と、大きな想像をしてしまうのかもしれません。

だけど、本書『結局、「すぐやる人」がすべてを手に入れる』で語られる“すぐやる”とは、10秒落ち着いて考えようとか、深呼吸しようとか、小さな行動です。

小さな行動を“すぐやる”ことに徹するのは、変なメンタルブロックは働かずに素直に実行できそうだなぁと思いました。

本を読んでる場合じゃねぇ!

『結局、「すぐやる人」がすべてを手に入れる』を読んだところで、結局、すぐやらなきゃなにも手に入りませんw

本を読んでいる場合ではないのです。

むしろ、本書を読みながらすでに体が動き出しちゃうような人でしょうから、なかなか本書が読み終わらないスパイラルに陥るくらいの行動力が欲しいところ……(;’∀’)>

しかも、ここで紹介されるコツや考え方は、マジでその場ですぐにできることばかりですからね。読みながらでも実際にやってしまえるのが面白いのです。

読書も大切です。しかし、読書を言い訳に行動を後回しにしているのなら、読書は後まわしにする勇気が必要なのかもしれません(あさよるは、何もしたくないときによく本を読みますw)。

10秒だけなら、できるかも

『結局、「すぐやる人」がすべてを手に入れる』では、今すぐ10秒だけやってみることがたくさん紹介されていて面白いなぁと思いました。

10秒間考える、だけど、悩むのではない。あくまで「考える」んですね。

不安に思うことは今すぐに解決しちゃうとか、朝一に不安なことや気になることを吐き出してしまって、後の時間はスッキリと時間を過ごせるようにするとか。

あさよるの場合、一度嫌なこととか気がかりなことがあると、後々になってズルズルと思い出して嫌な気持ちになります。それに囚われて何も考えられなくなることもあります。

自分の気持ちや気分にケジメをつけられるコツは、役に立ちそうです。

「行動力」は能力を超える!

本書『結局、「すぐやる人」がすべてを手に入れる』を読んで印象的だったのは、どんなに能力が高くても、行動しないと顕在化しないということです。

人よりも優秀な人でも、頭の良い人でも、なにもしない限り、コツコツと行動し続けている人には敵いません。

そう言われてみると、「ウサギとカメ」のウサギさんになっている人って、身近にいませんか?もしかしたら自分自身がウサギさんだって人もいるでしょう。

ぶっちぎりで優秀なハズなのに「そんなことできない」「やってもムダ」「そういうの興味ない」等々と言って、行動しない。はた目で見ていると「ええ~、なんでそんな勿体ないことを~」と思います。

で、あさよるは、怠け者のカメさんになっていないか!?とドキッとしました。

小さなことでいいし、たった10秒だけでも「すぐやる人」。まずはここからだなぁと思いました。

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『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか』|夏休みの宿題はダッシュで終わらせる法則

こんにちは。今日もダラダラと時間を過ごし、もうすぐ日付が変わりそうな時間にブログを書いているあさよるです(予約投稿しています)。

寒いし、早く寝たいのに、YouTube見たりLINEしたりしてると、こんな時間なんですよね。

で、『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか』。このタイトルです。タイトルからして胸に刺さります。

ちなみに、なぜあさよるの仕事が終わらないのかは、なんとなく理由は見当がついています。

先に言っておきますが、この本、とても「図星」してくる本です。人間、短所を図星されるとイラッとくるものです(…よね?;;)。ですから、的確に自分のダメなところを指摘されて、イヤな気持ちになるかもしれません(;’∀’)(;’∀’)(;’∀’)

やっぱ「サッサとやる」が正解

本書『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか』の副題は「スピードは最強の武器である」です。

……はい、その通りですorz

日本では、朝は普通に出勤して夜遅くまで残業する人がいますが、アメリカでは、優秀な人ほど朝早く出勤して、定時に帰るそうです。

定時に帰る理由は、幼稚園が夕方までしか送り迎えしてくれないとか、アメリカの社会事情があるようですが、家族との時間を確保するためには大事な習慣です。

さらに、さっさと帰宅して、家族との時間を過ごせば、残りの時間は明日の業務のために時間を使える。しっかり休んで睡眠を取るのも、仕事の能率をアップします。

「ラストスパート」なんて初めからなかったんや…

面倒くさそうなタスクほど後まわしにする人必見(…あさよるです;;)。

本書で推奨されるのは「ロケットダッシュ」!!説明するのは簡単ですよ。「夏休みの宿題は、早く終わらせると後が楽」。

……知ってる、知ってる……(´;ω;`)ウッ…

その理由も明快です。「ラストスパート」は失敗する……。はい……。

特に、人から頼まれた業務、後まわしにしていて、いざ期限が差し迫ってから手を付け始めると、最後の最後で手こずってしまうこと、……あります。

ラストスパートが成功すれば良いのですが、予想外に時間がかかってしまったときに取り返しがつかない。

安請け合いしたばっかりに、他人からの信用を失っていてはどうしようもありません。

「約束を守る」は必須だよね…

「期限を守る」というのも、むちゃくちゃ重要な要素です。

確かに、完成度はむちゃ高くても、締め切りを過ぎていればどうしようもありません。

仕事はたくさんの人が関わり、お金を動かしているのですから、自己満足で約束を反故にしてはいけません。

時間もお金も費やしているのです。いくら優秀で能力が高くても、約束を守ってくれない人とは仕事はできません。

能力も大切ですが、「間に合わす」って大事ですね。

「絶対無理」はやってみないとわからない

夏休みの宿題を最後までやらなかった あさよるとしては、ロケットダッシュ時間術なんて、とてもじゃないけどムリ!……と言いたい。

のですが、本書内できちんと釘が刺されています。

むちゃくちゃ平たく言ってしまえば「やればできる」。「できないのは、やらないからでしょう」と。……こちらも図星です(´;ω;`)ウッ…

人間、「やらなきゃなぁ」だけだと重い腰が上がりません。「英語が話せるようになったら、外国人と話をしよう」と思っていても、いつまで経っても英語学習は進みません。

それよりも、「これを伝えなければ!」「あの人にアプローチしたい!」「アメリカに転勤になってしまった!」と、英語を話したい、英語を話さざる状況に陥るほうが、学習は進みます。

想像するだけだと一瞬で「無理っ!」と思うのは、問題解決するための方法を考えないからです。やらざるを得ない状況に身を置くと、「どうやってクリアしようか」と考え方が変わります。

「やればできる」って、言葉だけ聞くと投げやりで無責任な言葉に思えますが、想像以上に「ごもっとも」な言葉なのかもしれません…

「時間」の使い方で、自分も人も変わってゆく

『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか』は、限られた時間を有効に使うための「時間術」を扱う本です。

長期スパンでのスケジュールの組み方や、仕事への力の割り振り方も紹介されていますが、殆どはその「考え方」に比重が置かれたものです。ですから、著者・中島聡さんはプログラマーですが、別の職種でも当てはまる内容です。

マイクロソフト社にて、Windows制作の話など、読んでいて興味深い話もあります。

最初に述べたようにこの時間術、「図星」です。痛いところを突かれてしまいました…(^_^;)

幼いころからよく人から言われた耳の痛い話の連発。別の言い方をすれば、ありふれた誰でも知っている時間術でもあります。

だけど、どれだけの人が、いつまでも夏休みの宿題を最初に終わらせ続けているでしょうか。幼いころの初心のまま、年齢を重ねてゆくことができれば、それだけで強みになるんだなぁと思います。

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『スタンフォード式 疲れない体』|効率よく活動し、疲労を持ち越さない体に

『スタンフォード式 疲れない体』挿絵イラスト

こんにちは。あさよるです。すっかり気候も良いですから、土日に行楽に出かける方も多いでしょう。そして、週明けすっきりとリフレッシュして仕事を始めるために本書『疲れない体』はぴったりです。心地よく疲れ、気持ちよく寝て、パチッと目が覚めるような、快適な週明けを過ごしましょう~(^^♪

「疲れない呼吸」を身につける

本書『疲れない体』は、スポーツで世界的に成果を残しているスタンフォード大学からの提案。疲労を客観的に捉える方法と、疲れにくい習慣を手に入れましょう。

まず、疲れを客観的にとらえる方法4つが紹介されていました。

  • 「脈」がいつもと違う
  • 「いろいろな時間」に寝ている
  • 「腰」が痛い
  • 「呼吸する場所」を間違えている

〈「腰」が痛い〉とは、脳が体のバランスを取ろうと、筋肉をギュッと緊張させた状態が続くと陥る状態だそうです。ハイヒールなど、好きな服装によって腰痛になりやすい人もいます。

〈「呼吸する場所」を間違えている〉は、簡単に言っちゃえば、呼吸が浅くて酸欠気味になりがち人です。呼吸が浅くなってしまう理由の一つが、姿勢の悪さだと言います。そして、この「呼吸」が、本書『疲れない体』で多く語られる、疲れにくい秘訣です。

ちなみに あさよるの場合、お酒を飲むと、翌日この4つの状態になっている気がします(;’∀’)>

「疲れない体」のために欠かせない「IAP呼吸法」というものが紹介されています。右の肋骨の一番下、胸骨の一番下、左の肋骨の一番下の3点を結んだとき、点・胸骨の一番下が90度以下になるのが良い姿勢。90度を超えると姿勢が悪いそうです。

『スタンフォード式 疲れない体』挿絵イラスト

呼吸するとき、お腹の中の腹圧で肺に空気が入るので、お腹に空気が入りやすい人=疲れにくい人ってところでしょうか。

効率よく燃やす

あさよるは体験したことありませんが、酸素カプセルに入ると体の疲れが取れやすいと聞いたことがあります。酸素をより多く取り込みやすい姿勢と呼吸法でも、同じように疲労回復しやすいんだろうと思います。

また、腹式呼吸についても触れられています。みなさん、腹式呼吸というと、息を吸うときお腹を膨らまして、息を吐くときお腹をへこますように教えられた記憶があるのではないでしょうか。しかし、本書では息を吐く時もお腹を膨らましたまま、息だけ吐くよう書かれていました。

実はあさよるも、お腹を膨らましたまま息を吐くというコツに気付いた本がありました。それがボイストレーニングの『歌上手になる奇跡のボイストレーニングBOOK』でした。

この本にはCDが添付されていて、CDに合わせて一緒に声を出して、ボイストレーニングができる本です。で、あさよるは一時期マジメに取り組んでおりまして、あるとき「お腹の中を風船のように膨らまして、その風船に響かせるように声を出せばいいのか」と少しコツをつかんだ気がします。そもそも あさよるは、歌の練習というよりは、よく風邪をひくと声をからすので、喉に負担をかけずに喋れるようになればいいなぁとはじめました。そのせいかがあるのかないのかはわかりませんが、なんとなく風邪をひいても喉には来ない気がしています(気のせいかもしれないケド……)

これも、身体に負担を減らして、声を出すメソッドだと考えると、『疲れない体』と共通する部分もあるのかもあんて思いました。

疲れにくい習慣を

『疲れない体』では呼吸法を中心に、睡眠の方法や、眼精疲労の解消の仕方、ストレッチなど、疲れにくい体の習慣が紹介されています。あと栄養もね。

先日ブログでも紹介した『超ストレス解消法』とも関連しているなぁと感じます。結局のところ、「疲れない体」とは、そもそも疲れにくい習慣と、疲れを解消させる習慣によって、その日の疲れを持ち越さないことなのでしょう。それは肉体的にも精神的にも。

あと、睡眠については、同じく「スタンフォード」シリーズ(?)の、『スタンフォード式 最高の睡眠』あたりを

睡眠について知るなら、『4時間半熟睡法』も併せて読んでおいてもいいんじゃないかと思います。

『4時間半熟睡法』はタイトルの通り、いわゆる「ショートスリーパー」のような睡眠生活を手に入れるためのメソッドが紹介されています。といっても、かなり厳密に睡眠時間を計算しないといけないし、実行し続けるのは難しいやり方だと思うので、あまり軽々とオススメもできません。なのになぜ『4時間半熟睡法』をすすめるかというと、「睡眠習慣」について考えるとき、「普通は4時間半では睡眠は足りないんだ」というのもよくわかるからです。

そしてそれを踏まえたうえで、『疲れない体』では「東京の平日の平均睡眠時間は5.59時間」という、驚きの睡眠時間が紹介されていました。この平均値をどう解釈してよいのか悩みますが、とりあえず『4時間半熟睡法』を読んだあとにこの数字を見ると、「大丈夫か?」と心配になります。それくらい、睡眠時間を削るって命を削ってしまうことだから、しっかり計算して完璧に計画を立てなきゃヤバイぞ!? と焦る。

みんな、普通にしていると、疲れをため込んでしまう生活になってるんだなぁと、他人事じゃなく思います。「疲れない体」って、多くの人にとって切実な問題なんじゃないでしょうか。

きちんと章立てされている本でもあるので、中身が気になる方は、記事の最後の目次だけでも読んでみれば、雰囲気はわかると思います(`・ω・´)b

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ちきりん『自分の時間を取り戻そう』|限られた人生、どう豊かに生きる

こんにちは。結構ケチな あさよるです。

お金は最初からないので無駄遣いする心配はないのですが、“時間”には結構ケチな方じゃないかしら。私生活でも、なにをするにも自分の時給も計算に乗ります。

元々あまり体が丈夫じゃないので、自分の時間がむちゃくちゃ貴重なものに思えます。「お金」と「時間」は同党の価値を感じます。いや、時間をお金で買うこともありますから、時間>お金 かもしれません。

今回、人気ブロガー・ちきりん さんの『自分の時間を取り戻そう』は、まさにそんな「お金」と「時間」のお話。限りあるお金と人生にまつわるお話。

忙しいなら、働く時間を減らす!?

本書『自分の時間を取り戻そう』は“生産性”のお話。著者のちきりんさんも、ブログやTwitterでお話なさってますね。

“生産性”ってなんだ?

 生産性とは「時間やお金など有限で貴重な資源」と「手に入れたいもの=成果」の比率のことです。(中略)「希少資源がどの程度、有効活用されているかという度合い」だと考えてください。
高生産性社会へのシフトとは、「社会全体が、生産性が高まる方向にどんどん動いていく」という意味です。つまり、これから世の中に存在するあらゆる資源は、今までよりはるかに高いレベルで有効活用されるようになります。

p.27-28

冒頭で「生産性」について説明がなされます。が、抽象的でなるほどわからん!ということで、本書『自分の時間を取り戻そう』のページの多くも、生産性の例を挙げることに尽力しています。

ここから あさよるなりに「生産性」について説明してみます。頑張ります……(;’∀’)

例えば、日本では農業をするにも、土地の広さは限られています。土地の面積は一定ですから、収穫を上げるには「生産性」を上げるしかありません。最新の農機具を導入したり、最新のバイオテクノロジーを取り入れ、品質の高い作物を作ろうと思いますね。

あるいは工場のラインは「生産性」の極み!今や巨大なラインはコンピュータが働き管理し、人間は必要最小限の人員です。スペースも限られていますから、すべての同線が考えつくされています。

「生産性」って真新しいことではなくって、私たちの身近でもすでに起こってることです。この「生産性」が、今後、加速度をつけてもっともっと多くの分野で求められるというお話。

例えば、“マイホーム”は買って住むだけでは、生産性は低いままです。これも農地と同じように、限られた敷地で生産性を上げたいですよね。

『自分の時間をとり戻そう』では既にあるサービスの例として、Ubre(ウーバー)、Airbnb(エアビーアンドビー)が紹介されていました。

 一番わかりやすい例は、個人が自分の空き時間に自家用車で乗客を運び、乗車賃を稼ぐUber(ウーバー)のようなサービスや、個人が空き部屋や空き家を宿泊場所として貸し出すAirbnb(エアビーアンドビー)といったサービスの広がりです。

p.29

自家用車を使っていない“空き時間”を利用してしまおう。空き家や空き部屋を使おう。

自分の持ち物がヒマしている時間に着目し、生産性を上げようというワケ。

他にも、お店の閉店時間をほかの人に貸し出し、シェアすることができるかもしれません。実際に、場所を他の人と一緒に使うシェアスペースやコワーキングスペースも広まっていますね。

すでに今持っている、眠っている資産の「生産性」に着目しましょう。

( ´∀`)bグッ!

具体的に、なにすりゃいいの!?

さて、『自分の時間を取り戻そう』を読んでいると、「生産性」がいかに大事なのか身につまされます。自分自身の生産性を上げてかなきゃ、今後、今より生産性が重視される時代が到来したとき置いていかれてしまいます。

じゃあそのために……どおすりゃいいのさぁっ!?><

『自分の時間をとり戻そう』では、“考え方”や“ヒント”は散りばめられているのですが、ズバリこれ!という答えは提示されていません。

自分の資産なんだから、自分で生産性を上げよってか。というか、未来のことなんて誰も分かりません。新しいWEBサービスも次から次へ登場しますから、不確定要素が多くて見通しはつかないのが本音かな。

ただ、今後これまで以上に「生産性」が求められる時代が来るだろうというのは、予想されているんですね。

極端な話に思えますが、ベーシックインカムに関するこんな話題が収録されていました。社会には、生産性の高い人もいれば低い人もいます。もっと働きたい人もいれば、働きたくない人もいます。ベーシックインカムは、生産性の低い人や働きたくない人、社会の足を引っ張る人に、「それでどうにかやってください」ってお金を渡してしまう。すると多くの人が退場し、市場には生産性が高く働きたい人だけが残され、思う存分働ける社会がやってきます。生産性の低い人でさえも雇っているだけでコストがかかりますから、ベーシックインカムでお金を渡しちゃう方が社会全体の得じゃね?という考えです。

自分が、生産性の低いままで構わない人もいるでしょう。しかし、生産性を今より高めたい人もいるはずです。

本書は、ちきりんさんの著書『マーケット感覚を身につけよう』の続編的存在のようです。こっちは未読ですから、読んでみたいなぁと思います。

社会はどんどん変わってゆく

イケダハヤトさんの『年収150万円で僕らは自由に生きていく』を思い出しました。ざっくり言うと、今後ますます多くの人の所得が少なくなってゆきます。少ないお金で生きてゆく術を身につけないといけません。

高度成長期の頃は、煩わしい手間や人間関係を「お金」で清算してきました。来る時代は反対に、手間や人間関係を駆使して生きる術が必要ですね。

『年収150万円で僕らは自由に生きていく』|「少ないお金でもなんとかなる」に

イケダハヤトさんの話って、サラッと聞くと社会が前の時代のものに戻ってしまうように感じてしまいます。が、そんなわけはありません。社会はどんどん変化して、前へ前へ進んでいるんですから、過去に戻ることはできないのです。

この『年収150万円で僕らは自由に生きていく』でも、言及されている話って「生産性」のことなのかな?と思い至りました。

手元のお金の額は少ないかもしれないけれど、自分の持っている人脈やアイデア、資産のすべてを最大限に利用する。「お金がないから不幸せ」じゃない。お金は少なくても豊かな生き方をする。……これも「生産性」の話ですよね?

ちきりんさんのお話も、イケダハヤトさんのお話も、どちらも「社会は変わってゆく」ということが大前提です。我々の持っている価値観も、人生観も、幸不幸も、時代によって変化してゆきます。

突拍子もないお話に“今は”思えることも、案外ちょっと先の未来では常識だったりするのかもしれません。

20年前と、20年後の世界

20年前……1997年のあの頃、今の2017年の現状が予想できたでしょうか。ケータイが広く普及し始めようかという頃ですね。まさか、さらに暗黒の00年代が始まるだなんて。アメリカ本土、しかもマンハッタンで大規模テロが起こるだなんて。大災害が起き、原発事故が実際に日本で起きようなんて。

たった20年のあいだにも、社会は何度も何度も転がり揺さぶられ、我々の価値観や世界観、倫理観さえもダイナミックに変化しています。

さて、これから20年後を想像できますでしょうか。「……なにごともなく」は“願望”ですが、とてもとても、そんな未来のことなんて考えられません。それは20年前に、現在の様子を想像できなかったのと同じです。

人生には限りがある

「生産性を上げましょう」と言われても、これだけではピンときません。「新しい働き方をしよう」と言われても、うーん、それはどんな?と悩んでしまいます。

「自分の時間をとり戻そう」という指針は、ちょっと目指すべき方向が分かるような気がします。自分の人生の時間には価値があります。ムダな時間を過ごすということは、ムダな人生を過ごすことになってしまいます。

「人生には限りがある」。これは、土地の広さに限りがあるのと同じです。限られた時間の中で、最大限の成果を生むためには「生産性」が欠かせません。

人生の残りの時間をどう過ごすのも自分の勝手ですが、より有意義に、より豊かに生きるための「生産性」のお話です。

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