【内容/レビュー】歴史を紐解くこと―「日本史を暴く」

20 歴史、世界史、文化史

「歴史の発見」というのは、こうやってなされるのか!

歴史学者の磯田道史さんは、今日も日本中の古書店で古文書を漁り読み解いてゆく。

歴史とは、地道な作業で解明されていくのだな。

中公新書の『歴史を暴く』おもしろい!

磯田道史さんによる歴史の語り口ももちろん面白いが、歴史学者の日常を垣間見れるのも面白い。

「日本史を暴く」のおもしろどころ

磯田道史さんは『武士の家計簿』なんかでご存じの方も多いのだろうか。

当あさよるネットでは『天災から日本史を読みなおす』を紹介している。

こちらの記事も併せて読んでいただきたい。

『歴史を暴く』は新聞連載されていたそうで、短い話題がたくさん収録されている。

すべての話に触れるわけにはいかないから、面白かった話をピックアップしてみる。

信長は外国から学者を読んで宇宙の講座を開いてた

信長は宣教師から地球が丸いことを聞き、その解説を他の人にも聞かせた。

子どもにもその知識を教えようとしたという。

そんで、宣教師たちの教える宇宙論に、日本人たちはみんな満足したという。

新しい知識を自分のものだけにするのではなく、周りの人たちにも教えようとするのは、なんか信長っぽい気がする。

忍者って本当にいたんだ!

忍者についての話題も多い。

というか、忍者ってやっぱり本当にいたんだね。

潜入調査……つまりスパイ活動をして、そして見つかってしまったりもするようだ。

どんなお仕事も大変!

カブトムシに毒があると思われていた?

カブトムシがみんなの人気者になったのは江戸期以降だという。

それは、カブトムシ有毒説があったから……。

そのせいなのか、カブトムシの生態についても、あまり知られていなかったよう。

ちなみに、クワガタムシについても、あまり書物には登場していないというのは、不思議。

山に行けばたくさんいる虫なのに、あんまり見向きにされてなかったのかな?

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日本史を暴く 戦国の怪物から幕末の闇まで

  • 磯田道史
  • 中央公論社
  • 2022/11/25

目次情報

  • 歴史には裏がある――まえがき
  • 第1章 戦国の怪物たち
  • 第2章 江戸の殿様・庶民・猫
  • 第3章 幕末維新の光と闇
  • 第4章 疫病と災害の歴史に学ぶ
  • 主要人名索引

コメント

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