ダイエット

『8kgヤセてモデルになれた! 魔法のダイエットノート』|モチベと女子力うp!

こんにちは。年末までに2kg痩せられるかな?なんて夢みていた あさよるです。順調に2kg増量しているのはどういうことだ!? 当あさよるネットでもダイエットに関する本はたくさん紹介してきましたが、あさよるが効果を示せないと本の価値が下がってしまうじゃないか! いや、増量したのは毎日ポテトチップスと炭酸ジュース飲んでるからなんですヨ……。

もっとこう、気分がアガル、痩せている自分が想像できるような本はないものか!と探して、モデルの横地尚子さんのダイエット本を手に取りました。ちなみに今調べますと、『絶対リバウンドしない魔法のダイエットノート 365days』という、実際にノートに書き込んでいく実例付きの本もあるそうです。こっちにすればよかったかな?

↓こっちはKindle Unlimitedでも読めるぞ。

こんなダイエット本が読みたかったの

当あさよるネットで紹介してきたダイエット本もね、良い本ばかりだったんですけれども、いかんせん〈ガチすぎる〉というか「これ、この通りやれば健康的に痩せてしまうじゃないか」という本が多かったんですよねー。いや、健康的に痩せたいんですけどね、でも現実問題、痩せてないってことは「ダイエットしてない」って事実が露見してしまうワケでして、認めるわけにはいかないんですよね。

てな具合で、モチベーションだけを上げるダイエット本というのをですな、探しておったのですよ。そして、本書に行きついた。うん、コレ。これが読みたかったの。

欲を言えば、もっと字が少なくて、ビジュアル重視で、モデルである横地尚子さんのお姿をもっと見たかったな~。食事メニューもイラストでオシャレに描いてあるんだけど、カラーでもっと数を増やすか、写真にしてほしかった。そう、見てるだけで「ダイエットがんばれそう!」って気持ちになれるような。



ダイエットなんて簡単なんですよ、やればね

こんな胸の内を赤裸々に吐露して、我ながら情けない次第ですが、こりゃ「キャリアポルノ」ならぬ「女子力ポルノ」とでもいいましょうか。これね、家の本棚に並べておいて、マウンティングアイテムになり得るんじゃないかと思います。

ちなみに、キャリアポルノとは、まず「フードポルノ」とう言葉がありまして、wikiの記事を引用します。

欧米では、広告、インフォマーシャル、調理実演、その他の視覚メディアでの、調理や食事における魅惑的で豪勢な視覚表現のことを指す[2]。この意味では日本語で「飯テロ」(めしテロ)という俗語がある。料理は豊かな栄養とカロリーがあるよう強調され[3]、その皿も食欲を掻き立てたりセックスの代用として食べ物を賛美するような異国風のものが使われる[4]。フードポルノはしばしばフードフォトグラフィーという形をとり、それはお色気写真 (glamour photography) やポルノ写真と同じようなやり方で食べ物を刺激的に提示する。

フードポルノ – Wikipedia

この「フードポルノ」をモジって、Twitter煽り芸でお馴染みのメイロマ氏が「キャリアポルノ」と主に自己啓発本を揶揄したニュアンスで使用されました。他人の成功体験を読んで自分も実行するわけではなく、読むだけで自分の価値が高まったかのように錯覚している「意識高い系」を煽っておるのですな。

ということで、ダイエット本や女性の生き方を指南する本はさしずめ「女子力ポルノ」なのでしょうか。すまん、なんかネタで書き始めたのにやたら説明が長くなってしまった。

ちなみに、あさよる的には、女子力マウンティングには佐伯チズさんの『美肌革命』がナンバーワンだと思っています。

『美肌革命 お金をかけずにきれいになる』

インスタ映えすれば痩せるのか?

もちろん、著者の横地尚子さんはダイエットを実行し、ご自身の容姿を使って商売なさっているんだから、成功体験本なんですよ。大事なのは、読者がこれを読んで実行するのか?って部分です。あさよるは、テンションだけ上がって、たぶんこれからポテトチップスを食べるので、ダメな読者ですゴメンナサイ。

ただ一つ、大きな気づきがあった!本書に登場する横地尚子さんは、どのカットもみんなカワイイ!んで、食事メニューやスポーツの様子も、絵になる!

美しい人って、仕草や行動が美しいのですよ。だから、自分のどの瞬間を写真に納めても、絵になるように心がければ、勝手に体重も減るのではないか? すなわち、どの瞬間もがインスタ映えする人生なら、間違いなく私は美しい。

ここまで考えて、どの瞬間もインスタ映えしない自分の環境に苦笑いするしかないのであります(`・ω・´)>

関連本

『糖質をやめられないオトナ女子のためのヤセ方図鑑』/森拓郎

『糖質をやめられないオトナ女子のためのヤセ方図鑑』|ドタバタ女子から、おしとやか女子へ

『シリコンバレー式 自分を変える最強の食事』/デイヴ・アスプリー

『シリコンバレー式 自分を変える最強の食事』|健康を知れば不調もわかる?

『何をやっても痩せないのは脳の使い方をまちがえていたから』/奥田弘美

『何をやっても痩せないのは脳の使い方をまちがえていたから』|痩せ習慣は手に入る?

『なぜ一流の男の腹は出ていないのか?』/小林一行

『なぜ一流の男の腹は出ていないのか?』を読んだよ

『美人はコレを食べている。~食べるほど綺麗になる食事法』/木下あおい

『美人はコレを食べている。~食べるほど綺麗になる食事法』を読んだよ

『あなたは半年前に食べたものでできている』/村山彩

『あなたは半年前に食べたものでできている』を読んだよ

続きを読む

『糖質をやめられないオトナ女子のためのヤセ方図鑑』|ドタバタ女子から、おしとやか女子へ

こんにちは。調子に乗ってたら太り始めて止まらない あさよるです。体組成計に乗ると基礎代謝が上がり気味で、浮かれて毎日ポテトチップスとカルピスソーダ飲んでたら一気に来ました。あ、いや、夜中のおにぎりかもしれんな……。体重を減らすのももちろんですが、このたるんだ贅肉もなんとかしたい所存。

〈あるある〉悪い例の女たち

本書『糖質をやめられないオトナ女子のためのヤセ図鑑』は、ダイエット美容本なのです。が、ちょっと普通のとは違うのはダイエットの「悪い見本」の数々を紹介し、著者がツッコミを入れていくところ。ダイエットの失敗例図鑑なのです。かなり毒っ気のあるイラストがまた、「ああ、こういう意識高い系女子wいる~」と笑えるし、ちょいちょい自分のことも図星されて胸が痛いのであります。

イラストはこんな感じ↓

『糖質をやめられないオトナ女子のためのヤセ方図鑑』ビジュアル資料

糖質をやめられない オトナ女子のための ヤセ方図鑑 (美人開花シリーズ) | 森 拓郎 |本 | 通販 | Amazon

笑えるんだけど、自分のこと言われてるみたいで若干胸が痛いという……。

内容は、例として……

〈定食でごはん抜き女子〉
特徴
・常に低血糖でイライラぎみ
・午前中から思春期なみの空腹レベル
・明日死ぬなら最後の晩餐は白飯がいい

p.14

先生のツッコミは、

“糖質食べたい病”とのガマン比べはいつまで続けられるのでしょうか。
糖質不足のせいでいつも腹ペコ状態になり、仕事に集中できない状態が続き、低血糖状態でイライラを周囲にまき散らしているくらいなら、この際しっかり摂ってみましょう。

p.15

正論。正論なんですが、何気に「ダイエットでイライラしてる」と言われるとズキッときます。ちなみに、糖質制限ダイエットは、糖尿病や今すぐ体重を減らさねばならない緊急事態には有効ですが、普通の生活をしている人にとっては、糖質も適度に食べて、運動と併せて「太りにくい体」を作りましょう。正論です。だから耳が痛いのですが(;’∀’)

もひとついきましょう。

ジムではランニングマシンがメイン女子

特徴
・運動はファッションから入る
・疲れる筋トレは手抜きぎみ
・入会3ヵ月後にはジムの幽霊会員に

(中略)

彼女たちのほとんどは「今日ジムに来られた自分を褒めてあげたい!」という完全自己満足型。ジム入会時が“ダイエットのゴール”になっている人たちです。効果のない間違ったやり方をしている彼女たちを見ていると、正直時間がもったいないな……と思います。

p.82-83

www ちなみに有酸素運動のような負荷が少ない運動をしがちですが、太りにくい体作りをするなら、過負荷な運動を継続的にせよとのこと。「ラクな運動しがち」ってw 笑うしかないww

ちなみに あさよるも以前ジム設備のある体育館へ通っていましたが、有酸素運動ばっかりしてましたw

正しい食事と正しい筋トレを

ダイエット法は巷でたくさん語られています。それなりに効果があったり、説得力もあるんでしょう。しかし「一つだけ正解/それ以外は不正解」というものでもありません。今は糖質制限ダイエットが流行っていますが、糖質制限だけがダイエット法じゃないし、それ以外の〈やり方〉もあるんだよ、というのが本書なのです。

先ほども紹介したように、普通の生活をしている人にとっては、糖質を適度に摂って運動と組み合わせるほうが、結果的に理想の体型/状態に近づけるのではないか、という提案でもあります。

糖質摂取のタイミングは運動直後、パンや甘酒を。スイーツが食べたいときは干し芋がオススメ。またタンパク質を摂ることや、むしろ抜いても良いのは脂質であることなど、「常識」といえばそれまでですが「ダイエット」という大義名分の前では蔑ろにされがちな知識を改めて押さえましょう。

筋トレも、辛くきびしいトレーニングではなくて、「これなら家でもできそう」と思えるものが紹介されています。大事なのは「正しい筋トレ」です。間違った筋トレで余計な筋肉を鍛えないように。

ざっくりと、本書で紹介されている筋トレは3つ

  • お尻&内ももを鍛える
  • 背中を鍛える
  • 胸を鍛える

鍛えるべきポイントが絞られているから「やってみよう」と強く思える( ´∀`)bグッ!

今日から気をつけよう……

あさよる的に勉強になった&納得した箇所をば。

まず、太ももが太くなっちゃうことを気にしている人は、内ももの筋肉を使わず、ももの外側の筋肉を使って姿勢を維持しているから。内ももを鍛える。

歩くとき、後ろの足の裏側を伸ばす。女性はヒールもはくし、足を伸ばさずに歩く人が多いんだとか。カックンカックンなっちゃうのはここが伸びてないから?……気をつけよう。

あと大事だなぁと思ったのは「自分はどうなりたいのか」ってイメージをしっかり持たないとなぁってこと。それは、「体重○○kg!ウエスト○○cm!」って数値的なことだけじゃなくて「いつも穏やかでいたい」とか「おしとやかに振る舞いたい」とか「上品に喋りたい」とか、トータルの自分のイメージです。それを考えると、「ダイエットで万年イライラ」とか「栄養失調で肌がガサガサ」とか、「体が硬くてドタバタ動いてしまう」とか、やだな!w ……全部今のあさよるのことですが(苦笑)。

あさよるネットで紹介したトレーニングに関する本

『実はスゴイ四股 – いつまでも自力で歩ける体をつくる』/木村匡宏

四股を踏むと健康になる!?……と、やってみると、四股ができない!てかキツイ!

ぜひ一度、本書を読みながら一緒に四股、踏んでみてください。なぜ四股がいいのかわかると思うw

『実はスゴイ四股 – いつまでも自力で歩ける体をつくる』|颯爽と歩く美人に

『どんなに体がかたい人でもベターッと開脚できるようになるすごい方法』/Eiko

ベターッと開脚したい人が読む本。しかも4週間で開脚しましょう。

柔軟な体、憧れます。

『どんなに体がかたい人でもベターッと開脚できるようになるすごい方法』|柔軟な体で自信を

『スロトレ完全版 DVDレッスンつき』/石井直方

あさよるオススメ トレーニング本。

ゆっくりとトレーニングを行なうことで、効率よく筋肉が鍛えられるモノ。

DVDつきで、映像に合わせて一緒にスロトレできます。

『スロトレ完全版 DVDレッスンつき』を読んだよ

『カラダが変わる! 姿勢の科学』/石井直方

『スロトレ』と同著者の本。

「姿勢」とは何か。「姿勢が良い」とは何か。なぜ姿勢が大事なのか。

科学者の目から、良い姿勢を考えます。

『カラダが変わる! 姿勢の科学』を読んだよ

『太らない教室』/石井直方

『スロトレ』『姿勢の科学』と同著者の本で、「ダイエット」をテーマに姿勢の重要さ、食べ物の選び方、筋肉の鍛え方が紹介されます。

たぶん女性向け。美容目的でダイエットについて知りたいならこちらを。

『太らない教室』を読んだよ

『脳を鍛えるには運動しかない!―最新科学でわかった脳細胞の増やし方』/ジョン J. レイティ,エリック ヘイガーマン

『脳を鍛えるのは運動しかない!』、タイトルのまんまな内容。もうちょい詳しく言えば、脳を鍛えるには有酸素運動が良い。ジョギングせよ!せめて歩こう。

経験的に、歩いたり走ると気持ちよくなるのを知っている人もいるでしょう。たぶん本当なんだろうなぁ。

『脳を鍛えるには運動しかない!―最新科学でわかった脳細胞の増やし方』

『良いトレーニング、無駄なトレーニング』/アレックス・ハッチンソン

スポーツをこれから始める人。家族や仲間を応援する人向け。

スポーツ科学はどんどん進歩してゆきますから、たまに知識をアップデートしましょう。

『良いトレーニング、無駄なトレーニング』|その常識、もう古いかも?

 

続きを読む

『何をやっても痩せないのは脳の使い方をまちがえていたから』|痩せ習慣は手に入る?

こんにちは。毎日 体組成計で身体を測っている あさよるです。昨年11月に買ったので、もう半年以上記録を取ったことになります。さてさて、この半年あさよるのは体はどう変わっ……なにも変わってない! というw体重が増えていないだけ褒めポイントではありますが、結構食べる量や運動量に気をつけていたつもりなのに、何も変わらないって……orz

これは、あさよるの体が根っからの「太りやすい体質」であり、そもそも「痩せられないのでは?」なんて思っちゃいます。はぁあ。軽く絶望しつつ、『何をやっても瘦せないのは脳の使い方をまちがえていたから』という、渡りに船なタイトルな本を見つけました。

痩せるやすい人、太りやすい人の特徴・考え方

本書『何をやっても瘦せないのは脳の使い方をまちがえていたから』では、ダイエットしても痩せない人、いつもスリムな人の違いを、考え方や行動から洗い出します。

そもそも、スリムな人は「お腹が空いたら食べる」「お腹が空かないと食べない」という、至極シンプルでごもっともな習慣を持っています。一方で太る人は、お腹の具合ではなく、「時間だから食べる」「誘われたから食べる」「イライラするから食べる」など、空腹とは違った理由で食事をします。まずは、スリムな人が持っているシンプルなセンサーを働かせましょう。このセンサーは誰だって持っています。子どもはみんな、「お腹が空いたら食べる」「お腹が空かないと食べない」誰だって、私だってあなただって空腹センサーを持っていたのです。

空腹感を意識することが大切なのですが、「偽の空腹感」に注意!急に血糖値が上がり、その後急降下すると、空腹を感じます。もう一つが、目で見て「おいしそう」「滅多に食べられない」と頭で考えてしまうこと。本当の空腹じゃなくても、食べてしまう→体重が増える。ああ!

ダイエット指南本ではない

注意として本書『何をやっても瘦せないのは脳の使い方をまちがえていたから』はいわゆるダイエット本ではありません。体重の減らし方、具体的に何をすればよいのか書いた本ではないのです。本書のメインはスリムな人と痩せられない人は「習慣が違っている」ということ。そして、太っている人がどんな習慣を持っているかの考察。それを踏まえて、食べものを選ぶコツが紹介されています。

また、誰でも分かるように書かれていて、専門的な言葉は使われていません。真面目な内容ですが、ライトに書かれいます。ということは、この手の話題をよくご存じの方には、よく見知った内容でしかないでしょう。フツーのコトしか書いてないからね。

しかし……目次をザッと眺めていても胸が痛い……「早食い」「ダラダラ食べ」とは、あさよるのことだ。あさよるは炭酸飲料やあまーいカフェオレも水とカウントし、カロリー摂取とはみなさぬ!……(;´д`)トホホ

自分を太らせる問題を解決する

太りやすい食生活を持っている人の多くは、そうなってしまう「理由」を抱えています。その理由を見つけ、改善することが、太りやすい生活から訣別する道です。

例えば、だらだらと長時間食事をする人、短時間でドカ食いする人は、そうなる理由がある。多忙さからくるものかもしれないし、テレビを見ながら、パソコン画面をみながらと「ながら食べ」が原因かもしれません。

ストレス解消の手段として食べてしまう人は、食べること以外のストレス解消法を用いること。本書では食べるより睡眠にシフトすることが提案されています。また、生活の中に問題があるなら、少しずつでも改善に取り組むことですね。これは時間も根気も必要なことですが、大事なことでもあると思います。

あさよるは、夜更かしからの寝不足は、食べすぎを招くと確信しています。だって、身をもって体感しているからっ!夜遅くまで起きている→夜に食べてしまう、昼間眠い→眠気覚ましに食べてしまう……ウウッorz ストレスといのは、精神的なものはもちろんですが、肉体的なストレスも減らしたいものだなぁと。

スリムな人の習慣を知りたい

本書を手に取る方は、これからスリムな体を手に入れる方だろうと思います。まず、自分の習慣を知り、対処することが大事だと知りました。それは、スリムな人の習慣を身につける大事さでもあります。本書で紹介されている、「食べ方のコツ」は、スリムな人が自然とやっているような事柄なのかもしれません。……あさよるは想像するしかできませんが。

自分の身体の声をよく効き、対処し、空腹センサーに従って食事を摂る。この時、周りの人と上手に折り合いをつける能力ってのもあるかも。自分の体調に合わせて人とつき合うっていうのかな?そして、精神的にも肉体的にもストレスにうまく対処する力……って、こんな風に描き出してみると、スリム体型を手に入れるのは凄いことのように思えてきた……。それをキープしてる人ってすごいんだなぁ。尊敬。ちょっとずつ真似してみたい。

続きを読む

即効性から「中庸」へ『綺麗なひとは、やめている。』

じっくり気長に取り組む「中庸」の美容法。

「変化しない」ための心得を知ろう!

東洋医学の専門家の美容法が気になった

美容本には「◯◯するなら△△をやめなさい」という謳い文句がよくあります。痩せたいなら、美肌になりたいなら、モテたいなら、砂糖を食べるなとか、シャンプーをやめろとか、お肉を食べないとか、バリエーションは数多あります。

本書のタイトルも『綺麗なひとは、やめている。』。まさにそのまま!「よくあるやつね」と思いました。

しかし、パラパラと中身を見ていると、随所に中医学(東洋医学)の考えに触れられており、よく見ると著者も中医学の先生でした。

東洋医学を引き合いに出すうさんくさい美容本もよくあって、根拠のない、都合の良い「医学」の扱いに辟易していました。

そこで、本当の中医学の先生が解く、美容。これについて知りたいと思い、読み始めました。

「中庸」の思想を知ると、やるべきことが見えてくる

「中庸(ちゅうよう)」という言葉があります。

ちゅう よう [0] 【中庸】

( 名 ・形動 ) [文] ナリ

考え方・行動などが一つの立場に偏らず中正であること。過不足がなく,極端に走らないこと。また,そのさま。古来,洋の東西を問わず,重要な人間の徳目の一とされた。中道。 「 -を得る」 「 -にして過甚ならず/西国立志編 正直」

中庸とは – 世界宗教用語 Weblio辞書

『綺麗なひとは、やめている。』ではこのように書かれています。

「中庸」とは、一番上でも一番下でも、そして真ん中でもない、ちょうどいい加減のことを差します。偏りがなく、しかし決して過不及の中間をとりさえすればいいという意味でもありません。ちょうど真ん中と誤解されがちなのですが、「中庸」の「庸」とは、平凡と恒常の両方の意味を持っています。

―楊さちこ『綺麗なひとは、やめている。』(幻冬舎、2013)p.12

上でも下でもない、だけど真ん中でもない。「ちょうど良い加減」、「塩梅」とか「頃合い」とかそういうニュアンスの言葉です。

ついつい「中庸」を、「真ん中」とか「平均」のように受け取ってしまいがちですが、意味が全然違います。

さらに、分かりやすい例も挙げられていました。

例えば、1週間掃除をしていない部屋があるとします。一見何も変わっていないように見えますが、いろんなところにホコリが溜まっているはずです。さらに1年間放置すると、家はどんどん傷む一方です。綺麗な部屋を同じように保とうと思ったら、毎日掃除をしなくてはならないのです。
普通の状態を保ち、維持することは簡単で当たり前と思われるかもしれませんが、実は努力が求められるものなのです。

―楊さちこ『綺麗なひとは、やめている。』(幻冬舎、2013)p.13

この掃除の例えを、自分の肉体に当てはめてみると、納得と同時に、グサリと図星されて胸が痛いです。

極端なキャッチコピーに心惹かれてしまうけれど…

「これだけで痩せる!」とか「オールインワン」とか、「1週間で◯kg減!」とか、そういう謳い文句は世に溢れかえっています。

冷静に考えれば「んなワケない」と思えるのに、だけれども内心、「これだけで綺麗になれるといいのに」「これで手っ取り早く痩せちゃおう」と期待している自分もいます。

あさよるの「極端」な経験談(;´д`)トホホ…

恥ずかしながら、あさよるも以前、極端なダイエットをしてすごく後悔をしています。

あさよるが挑戦したのは「炭水化物抜きダイエット」。食事の量は減らしませんが、一切の炭水化物を食べないというものです。

確かに、数ヶ月で10kg以上の減量に成功しました……が、あっと言う間にリバウンド。ダイエット開始以前より体重が増えました。

さらに翌年、再び炭水化物抜きダイエットに挑戦。この時も数ヶ月で10kg減量しました。が、やはり数ヶ月後にはリバンド。元の体重以上になりました。

そしてそして、3回目の挑戦……は、できませんでした。2回の極端なダイエットを繰り返したせいで、すっかり筋肉量が減り、基礎代謝が落ち、「痩せられない体」になってしまったのです。

結局、一番初めのダイエット開始前より10kg近く増量したまま、なかなか体重が減らせなくなってしまいました。未だに、筋力を増やしつつ減量を試みていますが、ダイエット開始前の数値には到達できていません(´;ω;`)

今だからこそ「中庸」がいかに大切なのか、痛いほどわかります。

「変化しないこと」の重要さを知る

美容やダイエットを考えるとき、すぐに「変化すること」を考えてしまいます。

しかし、先ほどの掃除の例にもあったように、むしろ「変わらないこと」の方が重要です。

あさよるも30代になって「10年前の自分に戻りたい」「10代の頃のみずみずしい肌が欲しい」と思うようになりました。憧れの対照が、キレイな女優さんやモデルさんではなく、過去の自分になったのです。

自分もかつて、若さを持っていた。若さは美しい。だけどもう、あの頃の美しさは手に入らない。そう思うのです。

きっと10年後も、20年後も、30年後も、そう思うでしょう。

だからこそ「今を維持する」ということが、10年後の自分を美しくすることです。

人生を120年スパンで考える

「中庸」の美容法は、とても気長です。

極端なことをしない。すなわち、即効性のある美をヨシとしません。

中医学(東洋医学)の世界では、人間の一生を120年スパンで考えるんだそうです。だから、美容についても人生120年の単位で考える。還暦でやっと折り返し地点。気の長い話です。

明日は、今日よりも一日分、老いてゆきます。もし、明日も今日と同じ若さが保てたら、1日分若返ったということです。その積み重ねが「中庸」の美容法なのです。

一つだけ、100日単位で「やめてみる」

長々と書きましたが、『綺麗なひとは、やめている。』の多くのページは、具体的なやめるべき習慣が挙げ連ねられています。

冷たいものを飲むのをやめる。袖のない服をやめる。だらしない姿勢をやめる。などなど、30ものやめるべき項目紹介されています。

しかし、ここで「中庸」です。

これらすべて、今日から突然キッパリとやめてしまうのは「極端」です。

例えば「シャンプーをやめる」という項目があります。ですが、金輪際一切のシャンプーをやめるわけではありません。毎日洗わなくても、3日に1回でいいんじゃない?というやめ方です。

「化粧水をやめる」のも化粧水を使わないのではなく、洗顔後、少し時間を置いて化粧水をつけましょうという提案です。

「夜食をやめましょう」と言い、どうしてもお腹が空いたときの対処法も紹介しつつも、それでも我慢できない!って時は、仕方がありません。潔く夜食を食べる。

そして、挑戦してみるのも「一つだけ」。

極端な変化は避け、少しずつ100日単位でチャレンジしてゆきます。本当に、気長な取り組みですね。

即効性よりも持続性!ン十年後も美しくいたい人へ

やっぱり即効性のある美容法に心惹かれる気持ちは、あさよるにもあります。

しかし、根本的に美しくなりたいならば、長期的な目標に取り組むべきでしょう。

しかも一気にたくさん着手するのではなく、一つずつ、少しずつ。

『綺麗なひとは、やめている。』は、「中庸」の思想を意識しつつ読み進めると納得のゆくものばかりです。

この手の美容本は、なんやかんや言いながら短期的に結果の出る方法も紹介したものが多いですが、本書は一貫して「中庸」。一風変わったアプローチで、オススメです。

関連記事

続きを読む

『シルクのべっぴん塾 てっぱんダイエット』を読んだよ

シルク・べっぴん塾で推奨されている野菜ジュースと、たまには食べたいジャンクフードのイメージをコピックで描いたイラスト

かつて日本では「引目鉤鼻(ひきめかぎばな)」が美人のしるしでした。
引目とは、目を閉じるとスッと一本の線で表せる目元、つんと尖った鼻の形です。絵巻物などで、十二単を着た女性たちがこのように描かれているのをご存知ではないでしょうか。
しかし「これが美人です」と言われても……現在の私たちにとっては「えー?どこがー?」と不思議に思えますよね。

どうやら、絵に描かれる「美人」はかなり誇張されたものらしく、実際にはこのような見た目ではなかったと聞いたことがあります。現在でも私たちは、絵に描かれた美人画をたくさん目にします。マンガやアニメの美少女キャラたちです。
彼女たちも、確かにイラストとしてはとっても可愛く美人に描かれてはいますが、同じ時代の私たちが、あのようなメイクや髪型、服装はしていませんよね。
私たちも、絵に描かれる「美人」と、実在の「美人」という、二つの「美人」の軸を持っています。

で、案外、今も昔も「美人」の感覚は大きく変わっておらず、多分、昔の美人を今に連れて来ても、私たちの目から見ても美人ではないかと考えられます。もちろん、他所の流行や、あとなんと言ってもヘアメイクの感覚が全然違いますから、分かりにくいかもしれないですね。

「美人」とは、なにも生まれ持った骨格の良し悪しを言うものではありません。
立ち振舞だったり、言葉遣いだって、その人のイメージを大きく変えるものですし、その人のサイズの似合った洋服を着ているか、髪は整っているか、TPOは適切かなどなど、いろんな要素がからみ合って、その人の印象を形作ります。

「伊勢物語」や「源氏物語」など歌物語を読んでいると、上手に和歌を作れることがモテの秘訣だったり、どんなステキな紙で手紙を書くかと、センスが重要だったりします。

現在の「美人」には何が必要でしょうか。
私は、美人はツヤツヤの髪だろうなぁと思います。他にも、物腰が柔らかで、大人な印象、ジョギングとかトレーニングとか毎日してるから早寝早起きで、朝ごはんをたっぷり食べます。そんなイメージがあります。

『シルクのべっぴん塾 てっぱんダイエット』では、私のイメージ通りのダイエットメソッドをシルクさんが披露しておられました。
シルクさんはもともと漫才師として関西で知られ、今はタレントとして活動しておられます。相方に先立たれ、しばらくお休みをしておられた間に、スポーツや美容と出会われたそうです。悲しい出来事を乗り越えて、自分自身を強く美しくあろうとされたパワーにも惹かれました。

中で理想的な食事やトレーニングも紹介されているのですが、ジャンクフードやお菓子もたまには食べても構わないとされているあたりが、実践的でさすが「べっぴん塾」だなぁと感じます。
だって、一緒に食事をしている相手が「◯◯は食べない」「これはいらない」とダイエットを理由に食べ物を残したり、より好みするのは、あんまりスマートな対応ではないように思うからです。
コンビニのお弁当や、ファストフードのハンバーガだって、美味しそうに食べてくれる相手だと、嬉しいなぁ。

「ダイエット」との言葉を使ってしまうと、どうしても考えが「減量」や「食事制限」に気を取られてしまいます。
それよりももっと抽象度を挙げて「美人になる」という目標を持つほうが、必要な物事が見えやすいかもしれません。

自分の思う「美人像」を具体的に思い浮かべてゆくことで、今すべきことが見つかるかもしれません。私は人から愛される美人が、ステキだなぁと思います。

『シルクのべっぴん塾 てっぱんダイエット』は、ダイエットを切り口に、生き方や美意識、健康そのものを考えるために、ぴったりです。

関連記事

続きを読む