コミュニケーション

『あなたの職場のイヤな奴』|いじめ、いびり、パワハラ……

こんにちは。怒るのが下手な あさよるです。

「笑顔が何より大切」と思っていましたが、人間関係において上手に怒ったり意思表示をする能力って大事だなぁと思い至るようになりました。交渉として「怒り」を使えるといいのになぁと思います。

人とのトラブルは数あれど、『あなたの職場のイヤな奴』は、ズバリそのまま、職場でのトラブル。その中でも、上司が部下に対して行う「パワハラ」「いじめ」「虐待的行為」「いびり」を取りあげます。

ちなみに、原題は『The  No Asshole Rule』です。日本語訳では、タイトルこそ『イヤな奴』とお上品に(?)訳されていますが、本文はすべて「クソッタレ」と表記されています。「Asshole」っすなぁw

で、この本は「The  No Asshole Rule」。クソッタレを許さないルールづくりを呼びかける一冊です。

あなたの隣のクソッタレ

クソッタレの特徴は、まず自分より下の立場の人間を虐待すること。主に精神的苦痛を意識的にも無意識的にも加えます。

厄介なのは、無意識的に虐待するクソッタレ例です。クソッタレは、自分以外の人間を無能で役立たずだと考えています。ですから、悪いのは無能の役立たずであって、自分は悪くないのです。クソッタレは上司から指摘され指導されても、考えを改めず、会社のお荷物になってゆくこともあります。

そして、クソッタレは恐ろしいことに伝染する。類人猿のヒヒによる実験結果も掲載されていて興味深い……(人間の生態とどう関係するのかギモンもありますが、環境によって個体の性格や振る舞いも変わるそうです)。

そしてそして、一番気をつけておきたいのは、自分はクソッタレになっていないか?ということ。本書『イヤな奴』では、クソッタレが結果的に会社を追われることもある例が紹介されています。そう、自分にとっても、自分がクソッタレである事実は避けておきたい。人から嫌われ、疎まれるのも気分のいいものではありませんし、全力で回避しましょう。

クソッタレは損害を生む!

原題は『The  No Asshole Rule』。そう、本書はクソッタレの撲滅ルールなのです。クソッタレをどのように排除するのか。あるいは、どのようにクソッタレから身を守るのか。

実は、経営者も、クソッタレ従業員に気を揉んでいるようです。ある企業は、クソッタレがもたらした損害を計算すると年間16万ドルにも及びました。

その被害総額の内訳は、いじめの対象になった人物や周囲が、仕事に集中できず、ミスを恐れ、話し合いも上手くできなくなり、仕事への意欲がなくなる。虐待が横行することで人事異動が増える、人材が流出する、などなど。

クソッタレのせいで、上司、人事、役員にも仕事が増え、残業が増え、コストがかさみます。

そう、クソッタレは企業にとっても許せない存在。クソッタレに社会の雰囲気を支配されてはならないのです。

ぶっちぎるクソッタレは許される!?

クソッタレ撲滅ルールとして、抜きん出たクソッタレを許さないことを提唱されています。ぶっちぎり勝っている人物は、人格に難があっても許されます。クソッタレがもたらす損害よりも、収益の方が勝っていれば「仕方がない」と思われるのです。

まずは、ぶっちぎりのクソッタレを許さない。クソッタレは長期的な目で見れば会社に損害を与えます。クソッタレが一人いるだけでクソッタレは伝染し、「いじめ」や「いびり」が横行する雰囲気を生み出します。

ぶっちぎりクソッタレの例として、『イヤな奴』ではあの「スティーヴ・ジョブズ」の名前が挙げられていました。ジョブズの下で働きたいか否かという話しです。

ジョブズの癇癪と暴言は周囲のスタッフの神経をすり減らすし、なかには会社を去ってゆく者も多い。しかし、そうした激しい気性と強い意志――とくに、完璧を追い求める姿勢と、美しいものをつくろうとするあくなき欲望――があったからこそ、まの成功をつかんだのだともいえる。そのため、ジョブズを心から軽蔑している者さえもが、「クソッタレのなかには、性格の悪さを帳消しにするだけの才能のあるやつがいる。ジョブズがそのいい証拠じゃないか」というほどだ。

ロバート・I・サットン『あなたの職場のイヤな奴』p.237

はてさて、あなたは才能あふれるクソッタレの下で働きたいでしょうか。著者ロバート・I・サットンは、ジョブズの業績を認めながらも、それでも彼の下で働くのは嫌だと言います。あさよるは……あさよるも嫌かなぁw

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『LEAN IN(リーン・イン) 女性、仕事、リーダーへの意欲』

FacebookのCOOでも、「女性である」ことにぶち当たるの!?

男の子は男の子の、女の子は女の子の

こんにちは、あさよるです。

あさよるネットで以前、『会社のルール』という本を紹介しました。

女性の社会進出にあたり、男性のルールを知り、それを利用してゆこうという指南書です。

小さい頃、男の子は男の子の遊びを、女の子は女の子の遊びを通し、社会の勉強をしました。子どもの遊びとは、大人の社会を反映していて、大人の真似事をすることで、社会を学びます。

あさよるは、この『会社のルール』を読んで、これまでにない視点を知りました。

女性が社会で働くことについて、もっと知りたいと思いました。

あれ?性差と社会的立場の差がごちゃごちゃに…

女性の社会進出。どんどん進んでいますが、あちこちで問題は転がっているようです。

幼いころ伝統的な「女の子らしく」なるよう育てられたのに、成人する頃にはすっかり社会が変わり、男女同じように就活に挑む。だけど、結婚を機に就業時間を短くしたり、出産と同時に専業主婦にジョブチェンジする女性もいる。

そして、それが良いモデルとして扱われている場面って、意外と多いような気もするのです。

あれ?そういえばなんで、結婚や出産に伴って仕事をセーブするのは女性なんだろう?男性だって、働き方に幅があっていいはずだし、女性の方が所得が多かったり、多忙な仕事もあるだろう。

一方で、出産や、出産直後の授乳など、女性にしかできないこともある。

社会の中で、性差ではなく「人」として振る舞うということはあたり前のことのはずなのに、なんで男女で違うんだろう?一方で、身体的特徴として存在する男性と女性の差。

社会の中の「人」として、生物としての「ヒト」として生きるために、「女性」というどうしていいか分からない壁が立ちはだかっています。

女性が気づかない女性のモンダイ

本書『LEAN IN』は、女性が直面している問題……いいえ、正確に言うと、女性が直面していることにに気付かない問題を取り上げています。

著者のシェリル・サンドバーグさんは、マッキンゼーや財務省補佐官、その後Google社を歴任し、現在はfacebookのCOOを務めます。

『LEAN IN』を読んで驚くべきは、アメリカで、シェリル・サンドバーグさんほど立場のある有能な人物でさえ「女性」であることに打ちのめされている!

彼女はハイスクールでももちろん成績はトップ。ですが、女性が男性より優秀であると、パーティーに誘ってもらえない。要は「モテない」と周りから心配され、サンドバーグさんも悩みます。

また、女性は男性よりも自信が持てないと統計結果に出ています。男性は自分の実力以上の仕事にトライすること厭いません。実力を過信することを恐れず、他者から高い評価を望みます。一方、女性は自信がないので、確実に実績を積み上げてゆかねばなりません。さらに、自分から売り込みをせず、ただ上司が自分を抜擢すまで待ち続けます。だけど、待っているとどんどん、自分から手を上げる男性にチャンスを奪われてゆく。

男性は夢見がち、女性は現実的なんて言いますが、こういうことを言ってるのかな?と思いました。

強い女性は、お好きでない?

周囲からの視線も、性差によって変わります。

自らチャンスをもぎ取り、人の上に立ちリーダーシップを発揮する男性は、頼もしい男性だと感じます。

しかし、これが女性なら、勝ち気で強欲で、気の強い女性だとみなされます。

結婚したら、出産したら、「どうやって両立する気?」

周囲からの揶揄は、結婚・出産とプライベートな事柄にまで飛んできます。

男性が結婚し子供を持っても誰も何も言わないのに、女性が結婚し子供を持つと「仕事と家庭の両立はどうするの?」「いつまで仕事を続けるの?」と質問が降り注ぎます。彼らに悪意はなく、純粋に心配や心遣いをしているだろうことが、問題をますますやっかいにさせます。

サンドバーグさんも同様に、結婚や子育てに関して、たくさんの質問を受け続けたそうです。

肉体的な違いもある

また、肉体的に「女性であること」の問題も起こります。

サンドバーグさんは妊娠中、悪阻がひどく大変な思いをなさったそうです。出産後は3か月間の産休を取りましたが、出産後次の日にはノートパソコンを開き仕事をしていたそうです。

しかし、産休を終え、職場へ向かおうとガレージを出るときには、子供と離れ離れになるのが寂しく感じもしたそう。その後、第二子も誕生し、二人の子育ては事前の想像を超えて大変なものだったそうで、思ってもみないトラブルも勃発します。

ただ、サンドバーグさんの夫デイブ・ゴールドバーグさんは子育てに積極的に参加し、サンドバーグさんを支えました。

医学や技術革新が、どう変える?

出産や子育ての問題は、医学や技術の進歩によって変わってゆく要素が大きいのではないかと気づきました。

例えば、「産休・育休 or 職場復帰」の二択ではなく、もっと他の選択肢があってもいいんじゃないか、例えば自宅で仕事をするとか。

年々進化してゆく紙オムツとか、すごい便利なアイテムも、従来の「お母さん」の仕事を変化させているでしょう。

かつてない社会の形?

性差による社会的差があるのは当然だという人もいます。

生物的に、男性と女性は違うのだと考える人もいるでしょう。

“女性”リーダーがリーダーになる日まで

世界を代表するリーダーであるシェリル・サンドバーグさんでさえ、自らの思い込みや、「女性だから」という理由で悩んでいました。

シェリル・サンドバーグさんは、決して「フェミニスト」になりたくてなった人ではなく、優秀なのに、優秀な男性と同じように振る舞えず、キャリアを詰めない女性たちを見てきました。

サンドバーグさん自身も、女性特有の自信のなさに苛まれていたと告白しています。

女性のリーダーになったことで、女性へ向けてのメッセージを発するべき立場になったのです。

これからの未来の女性のあるべき姿は、サンドバーグさんはじめ、女性のリーダーが牽引し、「発見」してゆくものなのかもしれません。

少なくとも、過去に存在した価値観とは違う、新たな社会の形を探しているのではないでしょうか。

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池上彰『伝える力』|子どもへニュースを伝える力

「伝える力」が、わかった!を導く

そんな気にさせるコミュニケーション術

自分の意図を伝える力

本書『伝える力』で紹介されているのは、相手に自分の意図通りに解釈し、行動してもらう方法だと感じます。

自分の意志を「伝える」ということと、自分の意志が「伝わる」ということは、似ていますが全く違うことです。本書『伝える力』では、タイトルとは違い「伝わる」ための方法を、池上彰さんが伝授しています。

冒頭で、子どもに「日本銀行」を説明するには、どう説明するかという問がなされます。そう、なんとなく「日本銀行」について知っていても、いざ何も知らない子どもに教えようとなると、どこから手を付けて良いものか悩ましい。

さすが『週刊こどもニュース』のお父さん・池上彰さん。子どもに説明できるほど噛み砕いて、簡単な言葉に置き換えてゆくには、大人の側の理解力が試されます。大ざっぱに知っていることは、噛み砕いて説明できません。きちんと徹頭徹尾理解しているときに、簡単に翻訳することができるんです。これは、現在もテレビで池上彰さんを拝見するときのお姿に重なりますね。

伝えるテクニックを磨くには

第二章は、相手の心を惹きつけるための極意。話の「つかみ」の大切さが説かれます。小説も、最初の出だしが大事だと言います。名作と時代を超えて愛される作品は、出だしの文章まで印象的!(例 『吾輩は猫である』『雪国』)

また、人間関係で大切なのはコミュニケーションです。コミュニケーション力の高さは、伝える力に大いに関係があります。参考になるのは、毒舌を言っても憎まれない人たち。芸能人だと、綾小路きみまろさんや毒蝮三太夫さんが挙げられています。彼らは毒舌でお客さんのことまでヒドイ言いまわし!だけど、毒されたはずのお客さんは、みんな嬉しそう。「毒舌」にも、その根底に愛情が潜んでいることが、ポイントなんだそう。

そして、伝わる「文章」を書くコツも紹介されます。ここで紹介されるノウハウはベーシックなものが多いです。やっぱり基本は大切なんですね……。ニュースの原稿を手書きで書き起こしてみたり、あと、無闇にカタカナ語や熟語を濫用しないよう呼びかけられています。ここでも、相手に伝わる言葉の選び方が重要なのだと気付かされます。

また、アウトプットに必ず必要なのは、インプットです。しかも、上質なインプットがしたい!池上彰さんは、落語を聞いたり小説を読んだり、文化的な活動を勧めておられます。また細切れの時間を見つけて、インプットを行うために、スケジュール管理方法まで言及されています。

「教える力」「理解させる力」ではない

「伝える力」って、池上彰さんっぽいなぁってのが、感想ですw

この「伝える力」の面白いところは、「教える力」ではないってこと。先の例だと、日本銀行がどんな仕事をしているのか、社会の中でどんな働きをしているのか「教える」のではありません。あくまで、「こんな仕事をしてるんですよ~」と「伝える」力なんです。

その姿勢は、本書を通して一貫しています。相手に「教える」「理解させる」のではなく、相手に「伝える」。同じような事柄ですが、微妙に違います。池上彰さんがテレビで活躍している様子を見ても、「伝える」ことに重きを置いておられるんだと思います。

意思表示をきちんとする力

「教える」「理解させる」って、相手に働きかけ、相手に変化を与えることです。だけど、「伝える」って、ちょっとニュアンスが違うなぁと思いました。

自分の意図を伝える。きちんと意思表示を相手に認識させる。それって、社会生活の中で必要なコミュニケーションスキルの一つです。喜怒哀楽の感情も、自分たちの利益不利益も、きちんと伝えるべくことは沢山あります。

「これは大事な話です」と伝えたつもりが、相手には大事さが伝わっていなかった、なんてこと、ありますよね(あさよるは、よくあります(^_^;)>)。それって、「伝える力」がないからです。

苦情やクレームを入れるのが下手ならば、迷惑なクレーマーとして対処されてしまいます。けれども、本来クレームは上手にできれば業務やサービスの改善がなされますから、大人ならきちんと苦情、クレームを入れられるようになりたい……と思いました(あさよるは、苦情を伝えるのがとても下手で、身につまされます)

軽めの読み物として、隙間の時間に!

テレビで活躍の池上彰さん。テレビでは知っていても、実際に著書を読んだことがない人も多いかもしれません。

この『伝える力』は誰にでも当てはまるコミュニケーションの基礎のような内容ですから、誰でも読むことができます。

一方で、コミュニケーション関連の書籍やビジネス書をたくさん読んでいる方には、物足りない内容かもしれません。内容が基礎的ですので、上級者の方は、他の本を。

『伝える力』とタイトル通り、どの章節もライトで読みやすく、すんなりと頭に入る言葉が使われています。ササッと読めば、早い人なら1、2時間もあれば読破しちゃうかも?短い節に分かれていますし、通勤時間や、ちょこっとした隙間の時間に、ちょっとずつ読んでゆくのがオススメです。

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『スパルタ婚活塾』|軽く見られたくない、けど重い女にもならない方法

20代後半以上の婚活中女性に捧ぐ……!

為になるかどうかは……当事者過ぎてわらからないw

アラサー以上の婚活&恋活

『スパルタ婚活塾』……それは、アラサーに差し掛かった“行き遅れ”の女子たちが駆け込むべき、恋愛本である!

m9っ`・ω・´)シャキーン

結婚に焦った女子たちの乙女心はフクザツだ。

「経験が多いって思われたくない」「だけどナメられたくない」。軽い女と思われたくないばっかりに、重い女だと思われてしまう…。焦るあまりに結婚を迫りフラれる……などなど。などなど……(´;ω;`)ブワッ

「結婚」。この二文字を掴み取るべく、もがくが故に、深みにハマってしまう悲劇から女性たちを救うべく、恋愛体育教師「水野愛也」先生が立ち上がる。毎度お馴染みの恋愛理論を引っさげて、スパルタ婚活塾が開講される!

為になるか、腹が立つかはあなた次第w

『スパルタ婚活塾』の内容を細く説明するのは、どうしたものか……(笑)。「読んでみてください」としか言えない、いや、マジで婚活考えてるなら一編読んでみてくだしあ。

というのも、内容は小さなライフハックならぬ「ラブハック」集だからです(ウマイこと言うたった感)。

まずは男性との出会い。そう、合コンでのハンティングの方法から、“部屋”までお呼ばれしちゃってからの~適度な“焦らし”。カップル成立後は「結婚」という二文字に男性をビビらせず、だけどじわじわと囲い込んでゆくまでの手法!

を、面白おかしく書かれています。

バカバカしいけど「悪くはない」…?

あまりに面白おかしく書かれているので、気分を害する女性もいるでしょう。うん、あさよるも、普通に読んでりゃ気分を害すどころではなく、大暴れしていたかもしれない。がしかし、幸か不幸か、あさよるは『スパルタ婚活塾』よりも前に『LOVE理論』を読んでいたのだった……。

『LOVE理論』は水野愛也先生による、世の童貞どもへ贈る脱童貞のための手引書だ。アラサーからも足を洗おうかという あさよる(女性)が読みますと、ガハガハと笑いが止まらず、そして涙目のまま「これ、やってみるとそこそこ効果あるんじゃない?」なんてテキトーに言い放ってしまってしまう内容なのですよ。

そう、異性が読むと、バカバカしいけど「悪くはない」んです。

ということは……

この『スパルタ婚活塾』だって、バカバカしいけど「悪くはない」のではないかと、思うのです。たぶん。いやマジで、他人事ではないので冷静に読めない自分でもいるんですけれども、そんな自分も受け入れつつ、ここに書いてあること実践……していいのかわからんw

おすすめは…軽くできませんw

はてさて、水野敬也さんの『ウケる技術』を読んだときは、正直、(´-`).。oO(うぅわぁ、役に立つやもしれんけどウザー)と思ったあさよるがいましたw が、水野敬也さんの著書を数冊続けて読んでるうちに、そのウザいノリが心地よく、もっと欲しいと思うようになってしまった。「次は何読もうかな~ルン♪」となっている自分がちょっぴりフクザツw

ですので、まぁ、あさよるはたまたま、以前に『ウケる技術』や『夢をかなえるゾウ』『LOVE理論』を読み、こういう作家先生なのねwと知っていたので、楽しく読めました。

が、女性向け恋愛本を探していて、水野先生の一冊目に『スパルタ婚活塾』を選んでいたら、あさよるも大っ嫌いになっていた自身があります(笑)。ですので、女性に勧めるのはビミョー。ユーモアをアハハと笑ってくれる友人にはオススメ、というかイチオシしますが、そうでない人には遠慮しちゃうかもw

ですので、案外と男性に読んでもらって、ジャッジしてもらうのもいいかもですね。なにせ、当事者である あさよるは、当事者すぎて笑うに笑えない。「図星」すぎてイラッとしてしまうという瞬間が多々有りましたw

男性の感想を集めるべし!

さて、あなたが婚活中のアラサー女性なら、まずは一度『スパルタ婚活塾』を読んでみてもいいかもしれません。その時、先に『LOVE理論』を読んでおくことをオススメします。

あるいは、男性目線で書かれた女性向け恋愛本ですから、男性が読めば「そうそう」と納得できるものではないかしらと予想。ぜひ、男性目線の感想を知りたいですね。

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『会社のルール 男は「野球」で、女は「ままごと」で仕事のオキテを学んだ』

会社は「男の子のルール」で動いている!

男性のルールを知り、そこで「闘う」作戦を立てろ!

口コミで知っていたけど、タイトルに(-_-;)シラッ

「会社のルール 男は「野球」で、女は「ままごと」で仕事のオキテを学んだ」

↑このタイトル見てどう思われます? あさよるは「なにこれ!?性別で決めるけるわけ!?」なんてイタイ感じに反応しておりました(・∀・;)>

Amazonのオススメやランキングで見かけてはいたんですが、変な思い込みが炸裂してしまいなかなか手に取れませんでした。

で、先日たまたま図書館の棚で見つけ、パラパラと中身を見てビックリ。

「あれ…思ってたのと中身違う!!」 そして、なんだか面白そうなので、あの毛嫌いしていた思い込みも忘れて読みふけったのでしたw

男の子と女の子、遊びのルールが違っていた

まずは『会社のルール』のざっくりした概要。

男女同権が叫ばれ、日本でも女性の社会進出が進んでいます。その一方で、未だエグゼクティブな地位の女性は少ない。中には、男性と同じように昇進できず、伸び悩んでいる女性もいるでしょう。

『会社のルール』ではその理由を、ズバリそのまま「会社のルールを理解していないからだ」と説きます。

会社のルールとは、男性のルールです。少し前まで社会は男性のものでした。ですから、会社組織も男性のルールで動いています。

まず、我々は社会のルールを子供時代の「遊び」の中で学んでゆきます。本書の表現を借りると、男の子は「野球」で、女の子は「ままごと」で仲間内のルールやコミュニケーションを学びました。「いや、自分はサッカーだった」とか「いいえ、私は鬼ごっこが好きだった」とか、個人差はあるでしょうが、「象徴的な遊び」という風に、あさよるは理解しました。

さて野球は、敵と味方のチームに分かれて戦います。しかも、さっきまで憎き敵として戦っていた相手と、次の試合では味方同士として助け合い励まし合ったりします。試合中、作戦でモメることもあります。味方の失敗のせいで点数が取られてしまって、腹が立つこともあります。しかし、それらは「試合」の中での話。一旦試合が終われば、さっきまでのモメゴトや怒りも忘れて、ケロッとしちゃいます。だって、ただゲームしてるだけですから。

男性は「野球」というゲームによって、チームプレイを学びます。そして、試合中のイザコザは、次の試合には持ち越しません。これが男性のルールです。そして会社のルールでもあります。仕事中はチームワークを優先し、個人間の私情はワキに置かれます。仕事中の失敗やイザコザも、持ち越しません。

一方、女の子は「ままごと」でルールを学びます。ままごとでは、まず誰もが別け隔てなく平等であることが優先されます。遊び友だちの間で上下関係はなく、公平です。誰かが抜け駆けしたり、ズルすることを嫌います。良いことも悪いことも、みんなで分け合うことが重んじられるんです。これが女性のルール。公平さや平等を優先し、上下関係を作りたがりません。

男性と女性、それぞれルールが違うんです。

そして、会社は男性のルールで動いています。チームで「勝つこと」に特化した男の子のルールの中に、平等を重んじる女性が飛び込んでゆくと、どうもルールが馴染みません。

本書『会社のルール』は、女性蔑視や、あるいは女性の地位向上を叫ぶ内容ではありません。主張は一つです。会社は男の子のルールで動いていることを知り、男性のルールを利用すべき!

女性が出世に遅れたり、成果を上げにくいのは、ルールが違うからじゃね?という本。

この本を読んだ感想

女性が「闘う」ための作戦

どうやら、女性が社会で闘うためには、それなりの「作戦」が必要なようです。

社会は変わっているとは言え、まだまだ会社は男性のルールが色濃く残っています。「だったらば、そのルール攻略してやんよ!」

そんな勢いのある本で、読んでいてワクワクしました。「そっか、私も戦い方を知れば、まだイケるかもしれない!」とよくわからぬヤル気もモリモリを沸き起こります。

あさよるは、ままごととか、女の子ばっかり集まってする遊びが嫌いで、いつもバックレていました。だけど、だからと言って男の子と混ざって遊ぶこともしませんでした。ということは……女の子のルールもよくわからず、男の子のルールも知らないってこと!?

焦りますΣ(・∀・;)。

世代や育った国、地域で違う?

『会社のルール』の著者パット・ハイムさんはアメリカはロサンゼルスで活躍するコンサルタント。ですから、本書内で語られる「男の子」「女の子」も、ロサンゼルスの遊び事情じゃないかと思います。

日本人の子どもも、野球もままごともしますが、アメリカの子供と同じような感じで遊ぶのかなぁ?とちょびっと謎。少なくとも、あさよるが子供の頃は街に子供が無断で野球ができるスペースなんてなかったですし。

同じ日本国内で、同じ世代の人でも、生まれ育った地域によって「遊び」に差はあるのかなぁ?など、「子供の遊び」の喩え話の部分に、ややひっかからないでもない。

けれども、「男女でルールが違うんだ」という主張は、あさよるも納得できるものでした。

まだまだ会社は“男の子”のもの

女性が理解し、クリアしなきゃいけない課題は「会社は男の子のものなんだ」ということです。

はじめは極端な内容だと思って読み始めましたが、読み進めるごとに、女性の「あるある」が満載でした。

平社員だった頃は目一杯活躍できたのに、部下が出来た途端、上手く行かなくなる。

女性が他の女性社員を叱ったり、対立する意見を発言したとき、そのワダカマリは会議が終わっても、次の日になっても延々険悪に……。

女性上司がナメられるのは、「女性だから」ではなく、女性は上下関係を嫌い、部下にもフラットに対応してしまうせいじゃないか、というのは眼から鱗。

あさよるも、男性が自分にナメた態度をとる時に「女だからナメられた!!」と思ってたけど、違うのかもΣ(・∀・;)

そもそも「会社のルール」に無理解で、コミュニケーション方法が適切でなかったのだと思い至りました。

もっと読み込みたいです。

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