
ストーリー思考でピンチを楽しもう!
最後まで諦めなかった者だけが、最後の最後でチャンスを掴めるのです。
「ストーリー思考」は人気?図が多くて読みやすい
『ストーリー思考で奇跡が起きる』のタイトルで、「ストーリー思考」という言葉を知りました。
Amazonでもランキングが高かったので、「人気のある本なのかな?」と思い、気になりました。
パラパラと中を見ると、図やグラフが多く、「読みやすそう!」と思い、手に取りました。
目標を捨てて、目的を追いかけよう!
ストーリー思考とは
ストーリー思考とは、目先の夢や目標を目指すのではなく、もっと長いスパンで、人生設計を考えることだと解釈しました。しかも、極上のエンターテイメントなストーリーを!
長い目で見ると、人生には山あり谷あり、良い時もあれば悪い時もあって当然です。上手くいかないことや、大ピンチに陥る時だってあるでしょう。その時に、「夢が敗れた…」「目標を見失った…」といちいち落ち込んでも仕方ありません。
ストーリー思考とは、自分がディズニーやハリウッド映画の主人公になることです。波乱万丈!アップダウンが激しいほど、物語りは面白くなります。
平穏な人生にだって、平穏なストーリーがある
いやいや、波乱万丈なんかいりません。平穏無事な生活がしたいです……と思う人も多いでしょう。あさよるもその一人です。波風立たない人生を送りたい…!
しかししかし、平穏な人生にだって、それなりのストーリーはあります。恋をしたり、失恋をしたり、転職したり、ペットを飼ったり、引っ越ししたり。
波乱万丈という程ではありませんが、良いこともあれば悪いこともある。誰にだって起伏のあるストーリーを歩んでいるのです。
目標を持つこととの違い
「ストーリー思考」を持つことは、目標や目的を持つこととは違います。
目標や目的は、達成すれば終わりです。あるいは、達成できなくて終わってしまうこともあるでしょう。
夢を追いかけ仕事に邁進している人ほど、トラブルに弱いそうです。大幅な予定変更は、目標を遠ざけてしまいますから、パニックになってしまうのかもしれません。突然の病気や怪我、家庭や経済の状況など、どうにもならないトラブルも起こります。
「ストーリー思考」の強さは、“トラブルも織り込み済み”だということです。むしろ、良いストーリーにはトラブルはつきものです。
逆境にこそ本領を発揮できること、それが「ストーリー思考」です。
「役立つこと」から「“今”必要なこと」へ
人は「役に立つこと」を学ぼうとします。「この資格は役に立つ」「これを持っていれば役に立つ」と、先回りして不測の事態に備えるのですね。
しかし、優秀な人は「役に立つこと」に注目しません。大切なのは、「“今”必要なこと」です。
「(いつか)役に立つこと」と「“今”必要なこと」は似ているようで全く違うものです。
いつか役立つことは、役立たないかもしれない事柄に時間を割くことです。それは、生き方として“アリ”かもしれませんが、無作為に何もかもを学ぶには、あまりにも人生は短いのです。
あさよるも、「これ、いつか役立つかも」という思考にハマりこんでしまいがちです。楽しく勉強に取り組めるのは良いものの、世界のあらゆることを学びつすことは不可能ですから、結局、なにもかもが中途半端で放置状態だったり…(^_^;)
「“今”必要なこと」は、人を信頼すること
と言っても、「“今”必要なこと」って、そんなのどこで得ればいいんだよぅ!と思いませんか?あさよるも、先回りして用意しておかないと不安で仕方ないのです。
本書『ストーリー思考で奇跡が起きる』では、眼から鱗の解が!とは言いつつ、言われてみれば当たり前のこと。
それは、「他人に知恵を借りる!」
他人を信頼し、困ったときは人の助けを借りる。この姿勢は『ストーリー思考で奇跡が起きる』でも言われていると思い至り、反省しましたorz
日々、タスクをこなすだけが夢だった?
華々しい目標を持っていても、現実には地味で地道なことをコツコツ重ねてゆくしかありません。やるべき事をリストアップし、タスクを作り日々それを淡々とこなしてゆくのです。
だけど、それが大切なのは頭では分かっていても、だんだん嫌になってきて、いつの間にかダラダラと時間を過ごしてしまったり……はい、あさよるのことです(^_^;)
自分で自分にタスクを課すと、それを「こなすこと」が目的となり、「やらされている感」を感じ始め、嫌になってしまうんですよね……。
それもそのはず、タスクをこなすのは面白くないからだ!
目標が達成できなくても、目的は達成できる
その「面白くない」という気持ちを、「ストーリー思考」でクリアしちゃおうというワケですね。
そのキモは「目標」ではなく、「目的」を達成すること。「目標」には必ず「目的」があります。
好きなアイドルと一言だけでも話がしたい!いつも◯◯大学の学祭に出演しているから、自分も◯◯大学に入学しよう!そのために受験勉強を頑張らないと!と、全国模試△△点を目標にしたとします。
目標は△△点を取ること。そのために地道な努力が必要です。無事に志望校に合格して、学祭で晴れて憧れのアイドルと会えた!というストーリーだったら良いのですが、受験に失敗することもあります。あるいは、来年からアイドルのライブがなくなってしまうかもしれません。
しかし、目標は達成できなくても、諦めなくていいのです。あくまで目的は、好きなアイドルと話しをすること。それ以外の方法だってたくさんあるのですから。
ストーリー思考を持つと、苦悩を乗り越えられる
「ストーリー思考」について知ると、あさよるのこれまでの半生も「悪くないかもなぁ」と思うようになりました。
あまり良いこともなかったけれど、不遇の主人公ぽくて盛り上がるなぁ。鬱々とした日々も「こういうターンってあるよね」と思えます。どうせなら、物語の最後はハッピーエンドにしたいものです。
バッドエンドなストーリー思考もある?
ここで思ったのですが自分の将来に、悪いストーリーを設定している人もいますよね。
あさよるの友人(男性)は、「将来彼女ができても、監視されて束縛されて、その内結婚を押し切られて、俺はATMになって、女の尻に敷かれながら自由のない人生が待っていて、定年までブラックで働いて、やっと自由になったと思ったらもう高齢で、俺の人生終わってる!」というのです。
ツッコミどころが多すぎて、いつも笑ってしまうのですが、これもある種の「ストーリー思考」なんでしょうね。
一応「束縛しない彼女を作ればいいじゃない」と言うのですが、なぜか束縛したがる女性とばかり付き合ってしまうそうです。確かに、“そういう”想定をしているので、そこに合致する女性と出会うのかも!?
ストーリーに山あり谷ありはあたりまえ!
「ストーリー思考」の良い所は、今、恵まれていなくても、「ピンチがあって当然!」と思えるところだと思いました。
落ち込んだり傷ついたって、なにも解決しません。それよりも、ピンチの中でなにを成し遂げるのか、それが「ストーリー」を大きく進展します。
ディズニーやハリウッド映画のキャラクターたちだって、ピンチの中でも最後まで諦めず、最後の最後で成功を勝ち取るのです。
ホッと、肩の荷が下りるような考え方だと思いました。
思考に幅を!主観の長期的思考を身につける
「ストーリー思考」はどんな人にも必要な考え方だと思います。
自分の人生を長いスパンで考えるときに、「ストーリー思考」は有効だからです。
もちろん、短期的目標や、中期的な取り組みも必要ですから、「ストーリー思考」がすべてというワケではありません。
「ストーリー思考」を使うと、主観的で長期的な思考が可能です。
考え方、視点の置き方には幅が必要です。自分の人生を考える、数多ある手段の一つとして「ストーリー思考」をおすすめします。
特に、まだ視野が広がっていない若い世代には、待ち受ける人生をワクワクさせる本だと思います。
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