オシャレ

『1/3の服で3倍着回す パリのおしゃれ術』|イラスト満載かわいすぎ!

こんにちは。ダイエットをはじめて、着る服がなくなった あさよるです。

まだダイエットの途中ですからね、今新しく服買っても、もっとこれからスリムになるんだから!と我慢しています。

この我慢、実を結びますように……w

「雑多」から「洗練」へ

『1/3の服で3倍着まわすパリのおしゃれ術』では、パリジェンヌたちのおしゃれ法を、著者のイラスト満載で紹介されています。眺めているだけで気分があがる~^^

パリのおしゃれさんたちは「自分へのご褒美」が少なくて、結果的に持っている洋服も1/3の量になっているんだそう。だけど、数は少なくても3倍以上に着こなしちゃうんです!

日本人はまだ「自分へのご褒美」という名目でアイテムを集められる人が多い。けれど、1/3の量でもおしゃれな着こなしができるんだよ~。と、朗報ですよね。というか、「パリジェンヌの~」と名の付く本を数冊読んできましたが、パリジェンヌにそんな事情があったとは……。

サイズ、シルエットに妥協しない

洋服やアクセサリーが少ない量でもおしゃれにみえるのは、「洗練」を目指すからです。

サイズやシルエットが気に入るものが見つかるまで、決して妥協しません。

おしゃれって、流行やアイテムを買いそろえることじゃなくて、自分にぴったりのサイズ。自分に似合うシルエットを美しく引き立てることだったりするんだと改めて確認。

で、着こなししだいでシンプルな組み合わせでも「ちゃんとした感」「ゴージャス感」は出せるんだなぁと惚れ惚れしました。

イラスト多し!文字少な目!

かわいらしいイラストがたくさんで、ぼんやりページを眺めているだけで楽しいんです。

「このイラストレーター誰なのかなぁ、いいなぁ」と見てたんですが、あ、著者の米澤よう子さんが、文書+イラストを書いてらっしゃるのね!!

えー!すんごいおしゃれなんですけどー!!

イラスト見てるだけでテンション上がります。イラストの女性もキリッと可愛らしくって、かなりタイプ!

スタイルやシルエットに憧れる

パリジェンヌたちの装いがシンプルだからかもしれませんが、シルエットが強調されていてとても勉強になります。

ダボッとさせたいとか、ストンと落としたいとか、細かなポイントがイラストで紹介されているも嬉しい。

んで、この感じ、すごく好きです。

こういう装いを着こなす女性になりたいなぁと思いました。

年齢も関係なく、誰でも取り入れられるテイストですね。

スタイルは数や値段ではない

繰り返しになっちゃいますが、おしゃれって値段や数じゃないんだなぁとよく分かります。

あくまで大事なのって、自分の欲しいものなのかどうか。それを妥協しないことなのね。

サイズや素材や、絶対に譲らない。サイズが合わない服を着るなんて以ての外。

それを実現するためには、自分のことを自分がよく知っていないといけません。

おしゃれって、カッコいいことなのかもしれないなぁと、ぼんやりと思いました。

あさよるも、もっと研究したいっす。

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『服を買うなら、捨てなさい』|とっておきで、自分スタイル

トレンドに流されるのは、やめ!

大人の女は、自分のスタイルでいくのです。

オシャレ勉強中で手当たり次第

あさよるネットでは、時たま「オシャレ」を扱った書籍を紹介しています。あさよる自身が現在、オシャレ勉強中だからですw

今回手に取ったのは『服を買うなら、捨てなさい』。Amazonランキング上位で、書影もなんだかオシャレで気になりました。口コミも悪くなさそうで、著者の方も他にも本を書いておられ、どれも読んでみたい感じ。

なに故、オシャレの初心者ですから、とりあえず気になったものは読むしかありません。ちなみに、最初タイトルから、収納や片付けの本かな?と思っていました(苦笑)。

『服を買うなら、捨てなさい』はこんな内容

『服を買うなら、捨てなさい』が想定している読者は30代以上の女性。中でも、若いころからオシャレに余念がなかった40代、50代の女性へのメッセージが詰まっています。

オシャレさんたちのクローゼットには、歴代のアイテムもたくさん眠っていることでしょう。流行は繰り返すし、ブランド物で高かったし、また着るかもしれないし……。

バブル経済の頃、若い頃を過ごされた方は、高額なアイテムを買いそろえ、今も大事に持ってらっしゃる方も多いようです。また、金銭感覚はそう簡単に変わるものでもありませんから、豪勢にショッピングなさっているのかも。

それを著者・地曳いく子さんが一刀両断に切り捨てます。「服を買うなら、捨てなさい!」。

流行、スタイルそのものが変化している

捨てる理由は、「オシャレ」の形自体が変わってきているから。

昔は、いつも違う服を着ていて、流行をしっかりと押さえている人がオシャレな人でした。しかし、時代は変わり、現在では複数の流行が生まれるので、すべてを追いかけることができなくなりました。そして、「お気に入り」の洋服を、週に何度も着用しても、構わない風潮になりました。

スタイリストである著者・地曳いく子さんは、おしゃれに敏感なスタイリストやヘアスタイリストの間でも、気に入った洋服を週に何度も繰り返し着用するようになり、変化を感じているんだそう。

これまでの「オシャレ」とは流れが変わってきているんです。だから、従来の「着まわすためのアイテム」「服が被らないようにするためのアイテム」は不要になりました。

持ってる服を減らすと、自動的に洗練される?

むしろ、最低限のアイテムで、自分らしいスタイルを作り上げる人の方が、カッコよくオシャレのレベルが高い!

 まず、ワンシーズンの約3か月に対して、アイテムの数はだいたいこれくらいが理想です。
・普段履きの靴 2~3足
・トップス 10~15枚(ニットやブラウスなど。Tシャツ類も含む)
・ボトムス 3~4枚(スカート、パンツ。あるいはどちらかだけでもOK)
・ジャケット、カーディガンなどの羽織りもの 2枚
冬なら、ここにアウターが1~2枚入ります。

地曳いく子『服を買うなら、捨てなさい』p.74-75

φ(..)メモメモ

 さらに、好みによってボトムスにデニムを足したり、靴にブーツ、スニーカー、バレエシューズを足したり、あるはスポーツウェアなど趣味のための服を足してもOK。
下着は、ブラジャー3~5枚、ショーツ10枚程度といったところです。

地曳いく子『服を買うなら、捨てなさい』p.74-75

何を何枚というのはあくまで目安ですが、だけど「だいたいこれくらい」が分かると、自分の持っている洋服も「ここまで絞り込むとしたら?」と考えやすいですね。

そう、まずは持ち物を捨てるって、「とりあえず」「なんとなく」を排除して、明確に「お気に入り」や「似合う服」を選別することです。減らすだけで、自動的に間違いないチームを作っちゃえるんですね。おもしろい。

ちなみに、服を減らすだけでハイセンスになっちゃう人もいるでしょう。反対に、そもそも最初っからイマイチな人は、イマイチなままかも(あさよるのことですw)。

が、ハイセンスにはならなくても、服を捨てるだけで、着やすいお気に入りの服だけになるのは、あさよるも経験があります。ですので、『服を買うなら、捨てなさい』の主張も、納得できるものでした。

どんな服を選べばいいの?

洋服の絞り込むべき数が明確になったなら、次は「何を残して、何を捨てるのか」です。

『服を買うなら、捨てなさい』では、前半は意識改革を訴えるもの、そして後半は手元に残すべき服の紹介です。

昔と現在では、素材の質や種類自体が変わっています。流行は繰り返すと言いますが、使われている素材が新素材に変わっているので、同じようなデザインでも機能が大きく違ったり、シルエットが変わります。ですから、未来の流行のために服を置いておかなくても構いません。

また、パーティーや披露宴など、ドレスアップのための衣装も、事前に用意しておかなくても、直前に ZARA などファストファッションブランドを上手に使いましょう。アクセサリーも数千円で手に入ります。

一回しか着ないドレスに何万も出すならば、同じ価格で毎日でも着れるものを選んだ方が、価値のある買い物です。そう、持ってるだけでテンションが上がっちゃうような、特別な持ち物こそ、普段着に取り入れようと推奨されているんです。

手元に置いておくべき、買うべきものは、自分のテンションが上がるもの、そして、自分をよりよく見せるもの。

逆に捨てるべき、買ってはいけないのは、「サイズを直したら着れる」とか「痩せたら切れる」類のもの。お直しが必要なら、買ったその足でそのまま頼まないと、いつまで経っても着ないまま。「痩せたら着れる」は論外ですな―( ̄▽ ̄;)→グサッ!

あと、「着回す」ためのアイテムも、いらない。毎日違うコーデになるために、スカーフや上着やアイテムを用意してあったなら、もうそういう着方はやめてしまうのでいりません。お気に入りの、とっておきの洋服は、週に何度も着てもOK。同じコディネートもOKなのです。

自分だけの「スタイル」がいちばんかっこいい!

余分な洋服を捨て、とっておきのものだけ手元に残す。週に同じコディネートを何度してもしてもいい。

もし、そんな服装をしている人を見ると、オシャレに疎い人に見えますか?ダサい人だと思いますか?逆だと思うんですよね。

少ない手持ちの中で、自分に一番似合う、自分にぴったり合うスタイルを知っている人って、めっちゃカッコイイ!

そう、『服を買うなら、捨てなさい』では、服を捨て、常識を捨てた先に、自分だけのスタイルのある人になろうと語りかけます。

流行に流されるだけの受け身のオシャレは終わり。これからは、自分が選び、自分が考え、自分のスタイルを作り出す。それって、年齢を経たからこそ、経験を積んだからこそできるオシャレなんです。

「服を選ぶ」ことで手に入る「スタイル」

持っておきたい服の一覧、使える!

本書『服を買うなら、捨てなさい』で書かれている内容は、「ごもっとも!」と思う箇所が幾つもありました。まず、とっておきの服以外は不要なこと。そして、流行に乗っかっているだけで様になるのは若い人だけで、年齢を重ねるごとに、自分のスタイルを見つけることが大事ということです。

反面、あさよるは元々オシャレに疎い人なので、オシャレアイテムが溢れかえって収集がつかない様子は、想像もできません(^_^;)

あさよるは、これまでオシャレに無縁だった分、これから、オシャレして、キレイな服を着てみたいなぁと思い、本書を手に取りました。ですので、あさよるは本書のターゲットとは外れる存在でした(^_^;)(^_^;)

しかしながら、先程も引用した、持っておきたい服の数や、これから買うべきアイテムの一覧は、あさよるにピッタリ!ほぼゼロから買い足してゆく身の上ですので、量や指針が提示されているのはありがたい。

オシャレに無縁な人、買い物依存症、捨てられない人には不向き

『服を買うなら、捨てなさい』で想定されているターゲットは、30代以上の若い頃からオシャレにお金をかけてきた女性です。ですから、あさよるのようなオシャレに無縁な人は、ターゲット外です。

そして、この本の性質上、不要な買い物をすることを否定し、不要なものを捨てるように促されています。ですから、「買い物」そのものがストレス解消のはけ口になっている人や、どうしても買い物をやめられない人は、やはりターゲット外でしょう。さらに、「物を捨てる」という行為を悪いことだと感じる人にも、受け入れがたい内容だと思います。

「被服」というもの自体が、思想や考えが現れるものでしょうから、受け入れがたい人が一定数いるのは仕方がないのかな?

未練を断って、あさよるらしい服が着たい

あさよるは漠然と、「若いころできなかったことを、これから挽回したい」と思うあまり、「あの頃着たかった服」を買おうとしていたことにも気付きましたw それって、色々ズレている……だって、「あの頃」ってことは過去のトレンドだし、若い人の服を三十路を過ぎて着ようとしているし。

あさよるの中で、そんな「未練」があったのですが、『服を買うなら、捨てなさい』を読むことで、胸のつっかえが取れた気持ちです。

「そっか、あの頃着たかった服はもう永遠に着ないんだ…」という「あきらめ」(昨日のブログ参照)がつきました。すると「じゃあ、これからどうするのか」を考えようと思うようになりました。

自分に似合う服装を考えるのって「自分がどうなりたいのか」「どんな女性に見られたいのか」など、自分を考えることなんですね。これまで何も考えてなかったので、今後、あさよるはどんな人になるのか、考えます。ちょい楽しみ!

あなただけのスタイルを

タイトルだけ見ると、片づけの本?それともファッションの本かな?と思ってしまう『服を買うなら、捨てなさい』。

内容は、自分を見つめ、これからの自分を作り上げてゆく。従来のトレンドやオシャレの常識からを脱却し、コンフォートゾーンを抜けだそうと語りかけるものでした。

そして、「服」ってその力がある存在だと思います。だって、人間の営みの中でも、より人間らしい「服を着る」という行為。そこに、意志や意味、考えが現れてもおかしくないなぁと。

若いころは、ただ流行を追っかけているだけでも絵になります。似合ってない洋服を着ていたって、それが「若さ」であり、価値あるものだったから。だけど、大人になれば、そうも言っていられない。流されるがままはもう終わり。自分らしい、自分だからこそのスタイルを、自分で表現するための「服」。

さらっと流れるように書かれているので、あやうく見落とすところだった著者からのメッセージ。自分が選んだ服を着て、自分のスタイルを表現しましょう。

(・∀・)イイネ!!

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メンズ『最速でおしゃれに見せる方法』|興味がないなら攻略法を

こんにちは。おしゃれ勉強中の あさよるです。

服は大事だ! そう思うようになったのはつい最近。ずっと身につけるものに自分なりの「こだわり」はあったけれども、「服は大事だ」とは考えていなかった。わたしたちは、着ている服や、髪形や、アクセサリーなどなど、これらもコミュニケーションの道具なのだと気づいてから、「自分が好きなもの」ではなくて「相手に伝えたいこと」に重きを置くようになった。

わたしは女性なので、このブログでも女性向けのおしゃれ・ファッションの本はたくさん取り上げてきた。そこで気になっていたのは、男性のおしゃれだ。最近、テレビを見ていても、そこに映っている人の服装が気になる。それぞれのタレントさんの個性を出しつつ、番組全体の雰囲気に合った服が選ばれていたりして、プロの仕事を感じていた。

シルエットで雰囲気イケメンに

『最速でおしゃれに見せる方法』は、現役の洋服のバイヤーさんによるおしゃれの指南本だ。おしゃれに興味がない人ほど、この本を一冊熟読しておくといい。間違いない服の選び方を一つ知っておけば、時短だしコスパもいい。

シルエットにこだわること。そして、アメカジ(アメリカカジュアル)をやめること。この二つが、まずは初心者が取り組むことだ。アメカジは日本人がやると、スタイルが悪く見えがちだ。まずは、スタイルがよく見えるシルエットを意識する。アパレルのショップ店員さんなんかも、シルエットをかっこよくキメることで、雰囲気イケメンになっていると紹介されてた。

つい、物の質にこだわってしまう人が多いそうだけれども、優先順位はシルエットの方が上。

アクセサリー類は、時計と、スタイルを良く見せるストールがおすすめされている。「3首」と言って、首、手首、足首の3か所をおしゃれにキメるといいらしい。足首も、丈のあったパンツを選ぶか、ロールアップしてスッキリと見せる。

ちなみに、アメカジではオーバーサイズなパンツをダボっと着るから、野暮ったくなりがちだ。アメカジをおしゃれに着こなすのは上級者向けみたい。

理論重視。必須アイテムも網羅

本書はおしゃれの「理論」に比重が大きい本だ。まずは考え方をインストールしておけば、いずれ応用もしやすい。しかし、きちんと写真で実際のコーディネート例や、具体的なブランドや持っておきたいアイテムも、紹介されているから、とてもバランスの良い本に感じた。

おしゃれは大事だ

「見た目は大事」という話が本当なんだと痛感したのが、30代になって、ずっとしていたヘアカラーをやめたときだった。髪色を暗くし始めてから、やたらと人に絡まれる機会が増えたのだった。相手の年齢も性別も関係なく、初対面でなぜか上から目線な言葉が飛んでくる。 カラーをしていた頃は一度もなかったような事態だった。

その無礼な相手は、見た感じは大人しそうな普通の人で、人に喧嘩を売って歩いているタイプな人でもなさそうだ。髪が黒いだけで、普通の人に小バカにされるのかとゾッとした。髪を黒に戻して約3年以上経って、やっと黒髪も板についてきたのか、再びへんな人に絡まれることがなくなった。

人の見た目で態度を変えたりしたくないもんだけれども、実際に体のパーツの色が変わるだけでこんなに嫌な思いをし続けるのかとゲンナリ。ヘアカラーはある意味、わたしの結界になっていたのかもしれない。今は、髪は染めてないけれども、変わりに「身支度をきちんと整えておく」ことがその役割を果たしているんじゃないかと思う。「化粧はもともと魔除けだった」というのも、わかる。

たぶん、着る服、選ぶ服が変わると、世界が変わるじゃないだろうか。

おすすめ本

『てつがくを着てまちを歩こう』/ 鷲田清一

哲学者の鷲田清一が「ファッション」について考える。そう、服を着ることは
人間の人間らしい営みであり、「哲学」なのだ。おすすめ。

『ファッション・ライフのはじめ方』/高村是州

ヤングアダルト向けのファッション本。おしゃれの初心者に向けて、言葉の意味や、スタイルなど、基本中の基本から始まる。大人にもおすすめ。

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『50歳、おしゃれ元年。』|〈あの頃〉をたなおろし〈今〉を選ぶ

こんにちは。オシャレ勉強中の あさよる です。当ブログでもオシャレに関する書籍を多数紹介してきました。あさよるもオシャレを実践しようと、まずはダイエット中です。そこからかいっ!……だって、今のままじゃ素敵なお洋服に袖が通らないもの……(;´д`)トホホ

いつでも〈「今」の自分〉を

本書『50歳、おしゃれ元年。』は、50代女性のファッションについて、ファッションスタイリストの地曳いく子さんが指南するものです。年齢と共に似合うものは変化してゆくのに、いつまでも昔似合ったもの、昔流行ったものを持っていませんか? 本書では地曳いく子さんご自身の反省や発見を織り交ぜて、「今」の自分に似合うものを選び取る大切さが説かれています。

オシャレの落とし穴として、意外とオシャレに敏感だった「オシャレ上級者」さんの方が、年齢を重ねると失敗しやすいんだそう。それは、なまじこれまで「オシャレのセオリー」を勉強しているから、いつまでも〈あの頃〉の自分に似合う服を選んでしまうそうです。

人間誰しも変化し続けるもので、今はもう〈あの頃〉じゃない。〈今〉の自分に似合う服、〈今〉のトレンドを取り入れないと。年を取るって憂鬱に思えることですが、「〈今〉のオシャレをする」って、前向きなメッセージです。だから今が「おしゃれ元年。」なのです。

スタメンを選びぬく力

本書『50歳、おしゃれ元年。』は50代以上の女性が読者に想定されています。きっと、これまでに買い集めた洋服やバッグ、靴、アクセサリーがぎっしりとクロゼーットに収納されているでしょう。中には、「これは一生ものだから」と高価なお買い物をしたこともあるでしょう。バブル期を経験なさった方は、今では考えられない買い物の仕方をされていたのかも。

しかし、地曳いく子さんはそのクローゼットの中身に警鐘を鳴らします。その洋服たちは、「〈あの頃〉の自分」「〈あの頃〉のトレンド」に合わせたものではないのか? 「一生もの」と買ったものは、本当に一生使うのか? 一つずつ見直そうというわけです。

「50代の自分」なんて想像できなかった20代、30代の自分が買った持ち物を使い続けるよりも、「〈今〉の自分」に似合うものを選び直しましょうよ、という提案。

そして、クローゼットは小さく、持ち物はコンパクトにしていこうとも呼びかけられています。自分の持ち物は、自分が死ねばみんな不要になる物です。選び抜いた〈スタメン〉だけを手もとに置いて、良いもの、似合うもの、使うものに囲まれて生きる。

「オシャレ」って「どう生きるか」

あさよるがオシャレに関する本を読み始めて驚いたのは、意外にも服装のコーディネートの写真や、服の選び方について書かれている分量は多くないことです。それよりも「どう生きるのか」「なにを選ぶのか」「どう振る舞うのか」などの、精神的な、人生観のようなものにページが割かれていたことです。

本書『50歳、おしゃれ元年。』も、確かにコーディネートのコツやアイテムの選び方も紹介されているのですが、やはり「生き方」や「選択」の話にページが割かれています。「オシャレな人」ってのは「自分はどう生きるのか」を自分の意志で選択している人なのかもしれません。

その一例として、地曳いく子さんのご友人Bさんのお宅の片づけを手伝ったエピソードが紹介されていました。

 知人Bの場合は一軒家を処分し、50代後半からワンルームマンションで暮らしています。生活用品のすべてのものが厳選され、カップ&ソーサーは2セット、食器類も2個ずつ。来客があっても、それで十分こと足りるのだそうです。
クロゼットも余裕があり、何でもすぐに探し出せます。病気をして生活スタイルが変わってからも、もう必要としなくなったものはすぐに人に譲ったりしていました。

(中略)

それにしても、ものを片付けるには、大変な体力と気力が必要。
今なら、私たちにはその両方があります。これから素敵な60代、70代を迎えるためにも、クロゼットのクロゼットのリセットをするなら、今がベストなタイミングなのです。

p.85-86

あさよるはこれを読んで「カッコいい!」と胸が高鳴りました。それは、Bさんがご自身にとって〈今〉必要な生活を選んでいることと、〈これから〉を見据えていると感じたからです。荷物が少なくコンパクトであることは「行動しやすい」ことでもあります。年齢問わず「変化する」ことはワクワクする一方で、恐怖を感じることでもあります。それでも「〈これから〉の自分」の受け入れる準備ができてるって、すごく前向きだ。

関連本

『着かた、生きかた』/地曳いく子

地曳いく子さんの著書。

『着かた、生きかた』|自分らしい服…ってなに?

『服を買うなら、捨てなさい』/地曳いく子

地曳いく子さんの著書。

『服を買うなら、捨てなさい』|とっておきで、自分スタイル

『洋服で得する人、損する人』/霜鳥まき子

洋服選びは、靴からカバンから。クロゼットから。

『洋服で得する人、損する人』|人は靴を、カバンを、クローゼットを見ている

『毎朝、服に迷わない』/山本あきこ

鉄板アイテムを紹介。

『毎朝、服に迷わない』|オシャレ初心者に!最強の21着で着回し!

『大人おしゃれのルール』/高橋みどり

40代女性のおしゃれ本。

『大人おしゃれのルール』高橋 みどり|痛々しい”若作り”はNO!

『35歳からの美肌カウンセリング』/佐伯チズ

30代女性は、自分のスタイルの確立せよ。

『35歳からの美肌カウンセリング』|アラフォー、どう向かえる?

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『洋服で得する人、損する人』|人は靴を、カバンを、クローゼットを見ている

こんにちは。おしゃれ初心者のあさよるです。服になんて全然興味がなかったので、今手探りで自分が着るべき服装を探しています。本書『洋服で得する人、損する人』は書店でもよく見かけ、Amazonのランキングでも上位だったので気になっていました。

読んでみると、想像より硬派で「どう生きるのか」「服とは何か」と根源的な問いに応えるかのような内容で驚きました。服装、持ち物で、自分の生き方が見られている。どうして、なんのためにこの服を着ているのか?スルーしてきた問いを、突き付けられたみたいです。

女性向け。特に30代後半、働く女性へ

本書『洋服で得する人、損する人は』女性向けの洋服コーディネートについて書かれた本です。「洋服を着る」という行為にまつわる話題が広く扱われています。具体的なコーディネート例は少ないです。

女性ならどなたでも当てはまる内容ですが、中でも年齢なら35歳くらい以上の、特に働く女性にぴったりです。独身でも既婚者でもいずれも使えますし、「自分にぴったり合う洋服を着る」「着まわす」「クローゼットを管理する」等、日々の生活がスムーズに過ごすために必要な考え方も盛り込まれています。

あさよるネットでも、コーディネートについて書かれた本を数冊紹介してきましたが、「パーティーに呼ばれたら」とか「子どもの卒業式」「夫婦でデート」とか、限られたシチュエーションだったり、プライベートシーンでの装いが多かった気がします。

本書は会社員で働いている女性が対象になっていますし、キャリアアップを目指しているのに相応しい服装ができていない人なんかも、気づきがあると思います。

〈よそ行き〉の装いから、私生活が見える

仕事着をビシッと決めているつもりでも、他人は細部を見ています。クタクタのかばん。汚れた靴。カサカサの指先。みなさんも、他人を見るとき、何気なく細かなところが目が入っていますよね。

著者の霜鳥まき子さんは、スタイリングの一環でクライアントのクローゼットすることがあるそうで、その時の印象が紹介されています。

 ご自宅のクローゼットを見せていただくことは、生活のすべてを見ることと同じです。1着1着をていねいに扱い、定期的にクリーニングに出し、保管用カバーを掛けているような方は、たいてい美しく整えられた部屋で暮らしていらっしゃいます。
気づかいも細やかで、お目にかかるたびに、ちょっとしたプレゼントをくださったり、うれしくなるような言葉をかけてくださったりすることもあります。
(中略)
これまでの経験から言えば、多くの方が洋服と大小わせて200着、靴を40足程度は持っています。そして、無理矢理、クローゼットやチェスとに押し込んでいるため、シャツやワンピースにシワが寄っていたり、気づかないうちにセーターが毛玉だらけになっていたり、古着を処分しきれていなかったりと、生活に追われ、洋服を管理しきれていない状況です。
洋服がその状態ですから、家の中も推して知るべし。一生懸命、掃除されていても、やはりどこかに整理しきれていない雑然とした場所があるのです。

p.7.8

いかがでしょう。目に浮かぶような気がするのは、あさよるだけじゃないハズ……そして胸が痛い。雑然として片づかない環境から、イライラと周りに当たってしまったり、自分が悲しくなってしまったり、収集がつかなくなってしまうようです。

洋服を大量に持っている人は、自分がどんな服を持っているのかも把握しきれておらず、実際に着ている服は10着程度。大量の洋服もアクセサリーも、買ったもののしっくりこないまま、クローゼットで眠っています。

 クローゼットには、これまで生きてきたあなたの人生が詰まっています。
買った瞬間のことを思い出してみてください。
買った瞬間は、どんな理由で手に入れた服でも、新しいものを手にした喜びがあったはずです。それなのに、着なくなってしまった。
私はこう考えます。
買ったときのあなたと今のあなたの望みがずれてきているのではないか。あるいは、服を手に入れたときのあたなが、「本当のあなた」ではなかったのかもしれない、と。

p.6

今クローゼットに入っている服は、過去の自分が買った服です。過去に自分にとって必要だったものや、過去の自分が憧れたアイテムです。しかし、今の自分は、そうじゃない。だからしっくりこない。

今の自分に必要なもの、今の自分が「なりたい自分」になるための服が必要なんでしょうね。

洋服は道具であり、商売道具なのだ

洋服はコミュニケーションのための道具です。人はパッと見た目でどんな人なのか判断します。「清潔感がある」とか「マジメそう」とか「気が強そう」とかね。道行く人を見ていても、「仕事中の人」「休日の人」もパッと見て大体分かります。制服が分かりやすい服装ですよね。警察官の制服を着ている人にはドキッとしますし、医者は医者らしい服装をしていてほしいものです。

ネガティブな人間関係を断ち切れる

ですから、服装を変えるだけで周りの人の印象が変わります。本書で紹介されていた例では、子育て中、脱ぎ着しやすい服装でノーメイク、髪も一つにまとめただけだった方が、悪口ばっかり言うママ友に辟易していたそうです。育休から職場復帰に向けて、自律した女性スタルの装いに変わってゆくと、周囲の人の反応も変わり、悪口を言うママ友は近寄ってこなくなった、と紹介されています。一方で、同じように働くママ友が増えたそう。

服装一つで人間関係が変わる例ですね。みなさんも、同じような経験をなさったことがあるかもしれません。

デキる女性の服装とは

仕事着の場合は、その服装が商売道具なワケです。服装次第で周りの人からの対応が変わるのですから、仕事着は重要です。

例えば、自分は出世したいと望んでいるのにも関わらず、見た目から「そうは見えない」という理由で昇格ができていない人もいます。「男性ウケ」とか「モテ要素」とか意識しつつ、多忙さから若い頃のままの服装で過ごしていると、「そうは見えない」状態に。

本書で紹介されているキャリアの女性の場合は、部下に対し、慮って話しているつもりなのに、納得してくれない。こちらの思うように働いてくれない。そこで、服装を少し変えたところ、外見が柔らかく親しみやすい見た目に変わったそうで、部下もそれを好意的に受け取ってくれたようです。

女性の働く服装は、男性のスーツのように統一されたデザインがないor分かりにくいですから、難しいんですね。働く女性は増えてはいますが、未だにお手本がわからない方も多いでしょう。

働く女性の服装については、『ビジネスファッションルール』がおすすめです。

「お手本」がいない女性が読むべき『ビジネスファッションルール 武器としての服装術』

道具は正しいメンテナンス

道具はメンテナンスしないといけません。板前さんが包丁を研ぐように、エンジニアがスパナを磨くように。

みなさんは、洋服やカバン、靴、アクセサリーのメンテナンス法をご存知でしょうか?また、ご存知の方は正しくメンテナンスしておられますか?あさよるは、皮の財布とバッグを持っていますが、手入れがよくわからずテキトーで、すぐにウェットな感じになって大変です(;’∀’)

当然ですが、コミュニケーションの道具である洋服、靴、カバン、アクセサリーも、正しくメンテナンスしましょう。先ほども紹介しましたが、人は細かなところを見ています。靴は汚れていませんか?かばんはクタクタになっていませんか?

本書『洋服で得する人、損する人』ではメンテナンスや管理についても紹介されています。ハンガーの選び方や、コートのブラッシングの仕方等。メンテナンスのためのアイテムも、「良い道具を使う」ってのが徹底されています。丁寧に手間をかけて管理されているものは、ひと目見ても分かるものです。

服が変われば生き方が変わる

『洋服で得する人、損する人』のサブタイトルは「40歳を過ぎると、生き方は装いにあらわれる」。物を丁寧に扱う人、持ち物をきちんと管理できる人。たしかに、年齢と共に表から見えてきそうな気がします。

自分の立場は何も変わらなくても、装いが変わる、物の扱い方が変わるだけで、周囲の反応が変わる。評価が変わったり、人間関係が変わる人もいるでしょう。仕事のための道具の扱いや、考えが変わると、働き方から変わるのかもしれません。

「服装が変わる」って言葉では言うのは簡単ですが、実際にこれは、結構インパクトでかいですよねw

あさよるの体験談では、ずっとショートカットだった髪型をロングに変えたら、それまで持っていた洋服だと合わなくなり手放しました。服装が変わると、周りの人の対応も変わった気がします。人からナメた対応される機会が減りましたw

持ち物の管理、メンテナンスができる、というのも、自立した大人にとっては必要な要素でしょう。というか、これができなきゃコミュニケーションに支障があるとも言える?

あさよるは、「服装」「コーディネート」というと、見てくれの印象の話なのだと思い込んでいました。しかし本書『洋服で得する人、損する人』を読んで、服を選ぶというのは、もっともっと深い、生き方や人生を選択することなのだと思い至りました。今日一日身にまとう衣装、きちんと精査して、整備して、今日を送りたいです。

あさよるネットで紹介した服装に関する本

『ビジネスファッションルール 武器としての服装術』/大森ひとみ

女性のビジネスファッションに迷ったらコレ!

「お手本」がいない女性が読むべき『ビジネスファッションルール 武器としての服装術』

『毎朝、服に迷わない』/山本あきこ

絶対に持っておくべき21選!ますはこれ、最低限欲しいアイテムをチェックしよう。

『毎朝、服に迷わない』|オシャレ初心者に!最強の21着で着回し!

『着かた、生きかた』/地曳いく子

服を着ることは、生きかたを着ることでもある。

流行を追い求めるのはやめて、自分らしいスタイルを。

『着かた、生きかた』|自分らしい服…ってなに?

『働く女性のための色とスタイル教室 幸せを呼ぶ外見のつくり方』/七江 亜紀

パーソナルカラーが自分でチェックすることができます。色について少し知ってみよう。

『働く女性のための色とスタイル教室 幸せを呼ぶ外見のつくり方』

『35歳からの美肌カウンセリング』/佐伯チズ

佐伯チズさんの美容本。メイクやスキンケアだけでなく、女性の生き方や、スタイルのある女性像について紹介されています。

『35歳からの美肌カウンセリング』|アラフォー、どう向かえる?

『「これ」だけ意識すればきれいになる。』/小林弘幸

自律神経を整えることで心身の調子を整える。調和のとれた美しさに近づくための一冊。

『「これ」だけ意識すればきれいになる。』|無謀なダイエットより「自律神経美人」

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