読書の本

『読書革命』|アウトプットまでが読書です

こんにちは。あさよるです。

読書、してますか?

わたしも本は読むのですが、悩みがありまして……それは、読んだ本のことを忘れてしまうこと。新しい知識に触れても、それも活用できないこと。

「読書」。ただ本を読むだけのことなのに、奥が深いです。

すでに答えは本にある

副題が“「本の読み方」で人生が思い通りになる”です。

「はじめに」では、こんな風に読書が紹介されます。

 本を読んで解決しない問題はありません。仕事、お金、人間関係、恋愛、結婚、子育て、幸せなど、人間の悩みは昭和、平成、令和、いつの時代も同じです。
 そして、本はこれまで生きてきた人間の悩みを解決するために作られてきた歴史があります。
 つまり、あなたが悩んでいる内容の大半は本を読めば、その解決方法が見つかるのです。

P.5-6

とあります。

人間の悩みというのは大きくは時代を経ても変わりなく、その対処法は既に本に書かれて本棚に並んでいるのです。わたしたちはその本を見つけ出し、手に取り、読むことで、問題は解決します。

だから、「人生が思い通りになる」なのです。そう言われると心強いですね。

読書から「アウトプット」へ

読書はアウトプットまでがセットだと強調されます。アウトプットすることが最高のインプットだからです。

人に話して聞かせることでも構わないから、どんどんアウトプットしてゆくことが大事なのですね。わたしのオススメはブログに書くことですw 「きっと読んでくれる人がいる」という前提で書くブログは、個人的にノートに書く読書メモとは違います。

「教えるつもり勉強法」というのも紹介されています。人に何かを教えてあげる前提で本を読むってことですね。人に教えるには、より理解が必要ですから、良いトレーニングになるように思います。

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『めんどうなことなしで速読できる方法を教えてください』|時短して考える時間を

こんにちは。速読に憧れる あさよるです。

わたしは本を読むのが遅い方じゃないかと思っています。普段は時間がないのでササっと斜め読みしてしまうことが多いのですが、これだと内容が頭に入ってこなくて、結局2度3度と同じ所を読み返してしまったり……。

速読……憧れの存在ですから、つい手に取ってしまう本であります。今回は『めんどうなことなしで速読できる方法を教えてください』という、わたしの欲求そのまんまのタイトルの本を見つけてしまいました。これは読まねば。

速読する→余った時間を「考える時間」に

まず、「速読をしてどうしたいのか」という根本的な問いが投げかけられます。確かに、「速読したい」と願っていた割には、そこ、突き詰めて考えていなかった。

本書では、速読をすることで余った時間を「考えるための時間」に充てるんだと解説されています。本を読んで「理解する」ってのが大事。だから、その本に使う時間の長さ自体はそのままで、内訳が変わるんですね。

そんで、速読というのは、1行を読むのに1秒速くなるだけでも、速読だと説明されます。たったの1秒ですが、1ページ15行として、1冊200ページの本だとすると、全体で3000秒。つまり50分短縮できます。50分の考える時間を得られるってことですね。

速読ってそんな小さな積み重ねなんですね。

速読トレーニング・目の訓練

本書、速読の本なので、速読トレーニング方法も少しだけ載っています。

平たく言えば、視野を広く取れるようにと、目を早く動かせる訓練、ってところでしょうか。この辺は「めんどうなことなしで」とはいいつつ、まじめにやるしかなさそうです。

わたしの経験だと、本のサイズが小さいと、目を動かす距離も縮まるのでめっちゃ早く読めるんですよね。なので、タブレットで本を読むよりも、小さめのスマホ画面の方がスピードは速い。しかし、情報を処理するスピードも上げなければならないので、集中力もより必要で、めっちゃ疲れます…。

本書にあるように、劇的なスピードアップを目指すよりも、1秒、2秒と小さな時短を目指す方がいいのかもしれません。

速読する本、じっくり読む本…読書のバリエーションを

本書によると、速読すると、それだけ味気ない読書にはなってしまうみたいですね。

ということは、じっくり堪能する読書もあってもいいし、速読する読書もあってもいい。つまり、両方の読み方ができるのが一番いいてことだと理解しました。

これまで「読むのが遅いかも」と思ってらっしゃる方も、その読み方も大事にしつつ、1秒速い読書も実践してみる。その両方でいいんです。

わたしの気持ちも少し楽になりました。

ただ、やはり読書って刺激的でやめられないものです。やっぱ1冊でも多く読みたいな。ちょっとでも早く読みたいなと思います。

速読……トレーニングしてみるかな。

「速読」を扱ったほかの本

『齋藤孝の速読塾 これで頭がグングンよくなる!』

「3色ボールペン」や「声に出して読みたい日本語」の齋藤孝さんも、速読は誰でもできるとおっしゃっています。それが『齋藤孝の速読塾 これで頭がグングンよくなる!』。

本を早く読んで、読み飛ばしちゃってもいい。そして、読んだ本の内容が2割くらいわかればいいじゃないか、と。その代わり、早く何度も繰り返して読むことで精度を上げればいいとしています。

宇都出雅巳『速読勉強法』

宇都出雅巳さんの『速読勉強法』でも、勉強のための速読が紹介されます。

こちらも、本を速く繰り返し読むことが推奨されていますね。

本を読むには、初めての一回は時間がかかります。だけど、同じ本を二回読めば、二回目は速度が上がるはず。三回目、四回目はもっとです。そうやって繰り返し読んで目標に近づきます。

資格試験の勉強にもよいやり方じゃないでしょうか。

『スポーツ速読完全マスターBOOK』

『スポーツ速読完全マスターBOOK』は速読の訓練をスポーツに活かす本です。面白いですよね。

目を素早く動かし、集中して本を読む訓練を通して、スポーツに必要な能力を鍛えようというものなんです。変わり種として楽しんでみてください。

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『すごい読書術』|一冊を繰り返し読み込もう

速読甲子園で優勝した著者による、速読メソッド。

本は、一回だけ読むよりも、何回も読んで、そしてアウトプットにつなげる方が効果的だ。そのためにはどんどん速く読んでしまうのがよいのだ。同じ本を何度も読むたびに、そのたびに違う角度から読み解くこともできる。ゆくり一度読むより、何度も読んだほうが良いことがたくさんある。グッと集中して読む集中力も役立つだろう。

小説は速読に向かないように思いがちだけど、そうとも言えないんじゃないかと思った。もちろん、文章のリズム感とか、間とか、じっくり腰を落ち着けて読みたいところなんだけど、「集中して速く読む」ことは、それらを損なうことではないのではないかと思ったからだ。むしろ、集中力を持って読書ができる習慣は、より物語を深く楽しめるんじゃないだろうか。

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『編集者という病』|過激すぎると「本」でしか読めない

こんにちは。あさよるです。ブログを書くって、自分で文章を書き、自分で編集し、自分でディレクションして、自分で記事を公開することなんですよね。一人編集部なわけです。何年書いてもブログのクオリティが上昇しないのも「全部ひとりでやってるからしゃーないな」ということにしておきましょうw

この「編集する」という作業が、あさよるにとって、よくわかっていないトコロです。そういえば昔、仕事で「編集の勉強をせよ」と言われたこともありましたが、あまり気ノリせず、結局やらず仕舞い。「編集」と呼ばれる仕事をしている人の様子を見ていても、あまり「良い」とは思えず、モヤモヤとしたまま今に至ってしまいました。

そして、先日読んだ編集者の見城徹さん『読書という荒野』がとても印象的で、他の本も読んでみようと手に取ったのが『編集者という病』でした。『読書という荒野』でも、編集という仕事について書かれていましたが、『編集者という病』では、もっとダイレクトにこれまで編集してきた本の話が満載でした。

編集するということ

角川書店を経て幻冬舎を立ち上げ、数々のベストセラーを出してきた編集者・見城徹さんが、ご自身の仕事を振り返る。仕事……といっても、それは私事とか仕事とかそんな話ではなく、全身全霊、すべての時間をかけて本を作る編集者の姿です。それはもう「仕事」の枠をとうに超えていて、「病」であるというタイトルです。

尾崎豊に小説を書かせ、世に送り出し続けたエピソードは、「公私混同」とかそういう話じゃないですね。表現者とは魂を削ってそれを行う。編集者はそれを「本」という形にするため、表現者と向き合う。

あさよるは「編集」って、イマイチなにをする仕事なのかわかっていなかったのですが、その人の持っている「何か」をどう切り取り、どう見せ、どう形にしてゆくのかを決める大事な仕事なんですね。

出版当時話題になった、郷ひろみさんの『ダディ』では、ずっと友人だった郷ひろみさんが、妻から離婚を告げられ苦しんでいるという話を聞き、それを本にするよう持ちかけます。内容がセンセーショナルに扱われましたが、あくまで男女が出会って結婚し、子育てをし、離婚をするという、よくある話を、当事者が心情を吐露するのだと紹介されていました。そのとき、はらわたまで書き出すような、人間の光も影も詳らかに言葉にし、本にする。そのために編集をするのです。

出版はオワコンだから終わらない

よく「出版はオワコンだ」なんて言いますが、本書を読むと改めて「出版はオワコンなんだなぁ」と思うとともに「オワコンだからこそ、出版は終わらないんだろう」とも思います。

雑誌や書籍に書かれている内容は、本の形態に印刷され、綴じられているからこそ成立しています。で、ときどき、雑誌のコラムなんかがそのままWEBマガジンにWEB記事として掲載されたとき、炎上しちゃったりしています。メディアが変われば読者が変わり、文脈も変わるので、本・雑誌ではアリだけどWEBだとNGってのが少なからずあります。

雑誌や書籍のノリの記事がWEBで炎上しているのを見ると「オワコンだなぁ」と思うと同時に、だけど、だからこそ「WEBじゃ書けないこともあるんだなぁ」とも思うので、やっぱ紙の本・雑誌がなくなることもないのでしょう。誰でも無料で読めるWEB記事の良さもあるけど、読者を限定できないが故に、読者を想定しきれず、違う文脈で読まれてしまって、違う解釈をされることもあるでしょう。多くの人にあてはまる話だけをすると、毒にも薬にもならない話しかできないし、難しいところです。

で、本書『編集者という病』に書かれている中身って、結構ヤバいというかw、他人事として読むと「こんな熱い世界があるのかぁ~!!」と燃えるけれども、自分の身近にこんな魂かけて仕事する人がいるとヤだなと思う人も多いんじゃないでしょうか(苦笑)。特に、作家と公私混同を超えて、共依存関係のように、混ざり合い、本を作ってゆく様子なんて、一般社会には受け入れがたい世界観じゃないでしょうか。だけど、ギリギリで表現をし続ける作家の作品を「読みたい」という欲を止めることも難しい。

一般の良識、社会のモラルと、狂気の世界に生きる表現者の作品を受容することのせめぎ合いって、どちらを正しい/間違いと言い切れないから、なんとも言えませんね。これから私たちの社会は、それらをどうジャッジしてゆくのかを迫られているのかもしれません。

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『読書という荒野』|いくら読んでも満たされない読書欲

こんにちは。読書の秋がはかどっていない あさよるです。バテバテだった真夏よりは読書に時間をさけるようになってるんですが、なんだか日々が慌ただしくて本が読めていません>< 食欲の秋だったり、スポーツの秋だったりと、忙しいですからね。夏の間延期していたことがどっと押し寄せてきた感じです。

さて、今日読んだのは見城徹さんの『読書という荒野』です。見城さんは幻冬舎の社長で、数々のヒット作をつくった編集者でもあられます。

この「荒野」という響き、先日図書で『オオカミと野生のイヌ』という写真集を読みまして、荒野で一匹オオカミがジロリとこちらを見ているようなイメージが湧きました(図書館ではもっぱら動植物の写真集や図鑑を見るのが好きです)。

オオカミと野生のイヌ

実際にはオオカミは家族で生活するそうで、「一匹狼」とは親離れしてまだパートナーと出会う前の若い個体だけだそうで……って、オオカミの説明はいいやw

『読書という荒野』の表紙も、見城さんがジロリとこっちを見ておられて、最初は「これは一体なんの本なんだ」とドギマギとしてしまいましたw

無我夢中に読書する

『読書という荒野』は、幻冬舎の社長・見城徹さんが本を読みまくり、編集する理由の一端に触れることができます。

見城徹さんは子どもの頃からいじめに遭い、劣等感にさいなまれていた頃から、高校に入り一転リーダー的存在になり、その後進学のため上京し、そして編集者として〈暴れまわる〉様子が綴られています。

子ども時代のいじめの経験は読んでいても胸が痛いのですが、「死んでもいい」と決心し、いじめっ子に対峙したことで運命が変わり始める様子は、大人になった あさよるにも思うところがありました。そこまで人を追い詰めちゃダメだし、そして追い詰められた人はなんとしても生き延びます。その経験が、編集者としてのスキルに繋がっておられるんですね。

高校生になって、いじめがなくなって反対に自分の言葉で自分の考えを述べられる生徒になってゆく様子も、あさよるもこうありたいと思いました。体面を気にしたり、その場の雰囲気に呑まれるのではなく、自分で考えて自分の言葉で表明する。これも編集という言葉を扱う職業に繋がっています。

そして、編集者としてのご経験は、その高揚感と熱狂が羨ましすぎると感じました。この感じ、あさよるは赤塚不二夫さんのエッセイなんかを思い出す……トキワ壮の思い出のような。とんでもなく高揚した時間を一瞬でも過ごした人の話って、いつも羨ましく思います。あさよるにはそんな時間がなかったなぁ。

赤塚不二夫120% (小学館文庫)

編集者は「言葉」で作家にアプローチし、本を作りますから、言葉はとても大切なものです。そこに説得力や力を持たせるためには、嘘を言ったり口先だけの話をしていてはいけません。「編集者」というのも、これも一つの生き方なのだなぁと知りました。

思い出、思い入れのある本がある

あさよるにはちょっぴり劣等感がありまして……それは「人生を変えた一冊」的な、思い出の本、思い入れのある本が特にないということです。もちろん、その時々にハマったり大好きだった本はありますが、あくまでマイブーム的な感じで、「今の自分を作った本」みたいなね、そんな存在がないのです。

だから実は、読書体験や、自分の特別な本について語る人というのは、憧れの存在です。

『読書という荒野』にもそういう特別な本、特別な読書体験が語られていて、しかもただ読者としてではなく著者・作者と同じ時間を過ごしながら本を作っているんですね。羨ましい&憧れのW!

見城さんは小中学校ではいじめられて、読書がある種の居場所としても機能していたよう。これもあさよるにはない経験だったり……あさよるは一体、今まで何を読んできたんだろうかと頭が痛くなってきます(;’∀’)

みなさんも、特別な本、思い入れのある本、読書が逃げ場だったり居場所だったり、ただの情報源、物語に触れる以上の働きを感じられたことがありますか?

全然足りない、満たされない読書を

心を落ち着かせるために本を読むという人もいるそうです。あさよるは逆で、本を読むと興奮するし、刺激を求めて読書がやめられません。『読書という荒野』を読んでいると、同じく「興奮」「刺激」を追い求めていると感じました。だからこそ「羨ましい」「憧れる」とも思いました。

「読書という荒野」という言葉もいいですね。豊潤で実りの多い感じよりも、「荒野」でむさぼるように読む方が、読書っぽい。そう、いくら読んでも読んでも満たされない。まだまだ欲しい、全然足りない。だから荒野の中で孤独にただ我を忘れて本を読みまくる。読書ってそんなイメージです。

『読書という荒野』の表紙の、乱雑に本を積み重ねた感じとか、わかるわかる~って感じじゃないでしょうか。もちろん、読書する人って年間千冊単位で読むそうですし、あさよるも全然足元に及ばないんですけどね(;’∀’)

本を読む高揚感、興奮、読んでも読んでも満たされない、もっともっと欲しい気分が溢れ出ている本だったし、読んでいるだけで自分の読書欲が刺激されまくる本でした。

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『世界の教養365』|今日のネタ帳はこれ

『1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365』イメージ画像

こんにちは。あさよるです。『世界の教養365』は書店で平積みされているのを見ていて気になっていました。結構ボリュームある感じだし、「世界の教養とはなんぞや」と気になっていたのです。ページを開いてみれば、あら、1項目1ページずつ、要約と簡単な説明、さらに豆知識が書かれたもので、大人だけじゃなく10代の人におすすめしたい内容でした。

1日1ページずつ、一年館読み切ると365の教養が身につくという触れ込みです。

ただトリビア集とは違っているのは、7つのジャンルが設けられ、1週間ごとに同じジャンルが回ってくるから、読んでいるうちにだんだんと教養が「深まってゆく」ところです。ただ網羅的に雑学が収録されている本は軽く読むにはいいですが、読みごたえはないので、こっちの方が読む楽しみはあるかも。

毎日〈読書〉と〈学習〉の習慣を

『世界の教養365』は分厚いA5サイズの書籍です。本書には365の教養がコンパクトにまとめられて収録されています。これを1日1ページずつ、365日かけて読んでゆきましょうという趣向です。著者は聖書を毎日少しずつ読む習慣がある方だそうで、そんな風に朝の時間に習慣としてテレビや新聞をチェックするように本書を1ページずつ読み進めてゆきましょう。

……って、あさよるは一気に読み進めちゃったんだけど(;’∀’)(;’∀’)

本書ではジャンルを7つの分野に分け、1週間の7日間に割り振られています。第一週目、第二週目……と読み進めてゆくうちに、7つのジャンルがそれぞれについてだんだんと知識が深まってゆくしかけです。

7つのジャンルは、

  • 月曜日:歴史
  • 火曜日:文学
  • 水曜日:視覚芸術
  • 木曜日:科学
  • 金曜日:音楽
  • 土曜日:哲学
  • 日曜日:宗教

ワクワクするジャンルが割り振られています。

さらに、実際に読み始めて、ページの構成が印象的だったので紹介しておきます。

本書はその日のテーマが1ページに簡潔にまとめられています。その日のテーマ・トピックスと、その要約。さらに詳しい説明がなされ、最後には豆知識が添えられています。

画像を用意してみました。

『1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365』イメージ画像

あさよるは個人的に、子どもの頃、こんな風に自分が見たり聞いたりしたことをまとめて本を作るのが好きだったため、幼い頃の楽しみを思い出しました。本書は教養をインプットするためのものですが、この構成をテンプレートとして、自分の教養本を作っても面白そうです。

教養は何のために必要か

本書『世界の教養』のAmazonのページを見ていると、「この商品を買った人はこんな商品も買っています」の項目で、Amazonさんが『究極の男磨き道 ナンパ』という本をおすすめしてきたのが、面白いw

いや、この本は読んでないし、たぶん読まないだろうから内容はわかりませんが、「教養」と「ナンパ」がリンクしてるって、「ああ~」と納得しました。サブタイトルが「コミュ障ひきこもりがストリートに立った日」ですw

教養ってなんのために身につけるのか、なぜ必要なのかはいろんな説明の仕方があるでしょうが、「コミュニケーションを円滑にするため」という理由はわかりやすい例の一つでしょう。で、そのコミュニケーション能力は、「モテ」のためにも使われるでしょう。おかしなことではありません。

まぁ、この話は別にこれ以上広がりませんがw、教養って、みんなが共通して持っている共通知識でもありますね。それはより多くの人とコミュニケーションをとるために、あればあるだけ邪魔になるものではない。逆に言えば、教養がない……というか、知識が偏っている状態って、ピンポイントで同じ知識を持っている人同士は深く付き合えるかもしれないけれども、より多くの人とは関わりづらいのかもしれません。その辺は自分の生き方、志向でもあると思うし、専門知識に完全に特化している人もコミュニティには必要だと思うけれども、広く浅く世界を知ることもまた、面白いことでしょう。

浅くてもいいから、どこまでも広い世界を見てみたい

あさよるは10代~学生時代は「広く浅い知識を身に着けたい」と思っていました。細かなニュアンスは忘れてしまいましたが、「この世界の遠くを見てみたい」というような願望でした。本来なら自分と接点の内容な世界がきっと存在するはずで、そこに生きる人たちはどんなことを考えて、何が見えているのか知りたいと思っていたのです。

まぁ、今となれば「浅いままだとそうそう遠くへは行けないぞ」とツッコみたくなりますが、それは若い頃のチャレンジがあったから学んだことなんだろうと思うことにしますw

また、若い頃は無邪気に本に書いてある知識を丸のまま吸収していました。丸々頭に入ってた頃が羨ましくもありますが、今のほうがより抽象的に捉えられることが多くなって、例えばAというジャンルの本を読んでいても、全然関係ないΣの事柄を理解したりと、既存のジャンルやカテゴリへのこだわりはなくなりました。

だから、今は「広く浅く」とか「狭く深く」とか、そもそもそんなことにこだわらなくなりました。全然違うジャンルの本を読んで、別の事柄に思い至ることもあるから、どんなジャンルの本を読んでいいじゃないかと思うようになったからです。

だから、もしあなたが今「広く浅くモード」なら、本書をおすすめします。付箋をつけながら、これから調べたりハマってみたい分野が見つかるだろうと思います。もしもあなたが今「乱読モード」なら、本書を読むのもいいですが、そのまま手あたり次第、目に留まった本を片っ端から読んでいくのでいいと思います。

読書って習慣なんだな

本書『世界の教養365』をはたして本当に1日1ページずつ読むのか、一気に読んじゃうのか問題は置いておいて……本書は「毎日本をちょっとずつ読む」という読書の楽しみを書籍化した感じなんだろうと思います。「1日1冊、いろんなジャンルの新書を読む」をコンパクトにしたような感じでしょうか。

ただ、本書は結構でっかいので、持ち歩くならkindle版がオススメです。通勤時、ホームで電車待ってる間にサクッと読むとかいいんじゃないでしょうか。

1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365

↑kindleはUnlimitedで読めるよ。

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『BOOK BAR』|本の中に友人を見つけることもある

こんにちは。あさよるです。みなさん「BOOK BAR」ってラジオ番組をご存知でしょうか。あさよるは今回、ラジオ番組が書籍化された『BOOK BAR』を手に取って知りました。毎週1時間、本を紹介する番組らしくって、ぜひ あさよるも聞きたい番組です。

で、本書『BOOK BAR』も想像以上に楽しく読める本でした。著者の杏さんと小倉眞一郎さんのお二人とも、ほんとに好きな本を紹介しあっていることが伝わって、本を読むってやっぱ楽しいことだよなぁと感じました。あさよるは乱読するタイプですが、本書で紹介されている本もジャンルも様々で、絶対一冊は気になる本が見つかるんじゃないかと思います。

杏ちゃん! 仲間やないか!(゚∀゚)人(゚∀゚)ナカーマ

『BOOK BAR』は杏さんと大倉眞一郎が本を紹介しあうラジオ番組が書籍にまとめられたもの。番組では1000冊にも及ぶ本が紹介されたそうですが、その中から厳選された本が紹介されています。

で、杏ちゃん! あなた! おまおれか! と叫ばずにはいられない。だって、一冊目に紹介されているのが池波正太郎の『幕末新選組』なんだもの! 杏さんは新選組が大好きで、新選組小説ならすべて揃っているという。ちなみに好きな新選組隊士は原田左之助らしいです。

んで、杏さんのWikipediaのページを見ますと、「趣味・特技・嗜好」はもう、「お前は俺か」と。自分のプロフィールかと思ったよ(その項目以外は何もかも違う)。「歴女」って言葉が流行語大賞に選ばれたとき、杏さんが受賞されたそうで、杏さんのそんな側面を知りませんでした。

吉村昭『大黒屋光太夫』を挙げちゃうところとかね。あさよるもこの本好きだった~。

「読書感」も共感!

途中、短いコラムが挟まれているんですが、そこで語られる読書感も自分に近く共感しました。

杏さんは「趣味は読書」という表現に違和感があり、「読書好き」くらいがちょうどいいと書かれていました。あさよるもこれは同じで、「読書って習慣のもんでしょ」と思っているから、「自分の趣味は読書だ」という言い回しが自分には当てはまってない気がしていました。だから「趣味が読書」な人と交流を持っても、なんだか申し訳ないような気持ちになってソワソワとしていたのです。

また、小倉さんは「活字中毒」について。『「私って活字中毒な人じゃないですか~」と寄ってこられると蹴飛ばしたくならない?』と本音を吐露しておきながらw、だけど活字の中毒症状について書かれています。確かに自分で自分を「活字中毒」なんて思わないし、そう称することにも違和感がありますが、だけど「活字中毒」としか言えない禁断症状が出てくるのも事実。「読む本がない」という手持無沙汰は慣れませんね。「活字中毒」とは認めなくないものの、どうしようもなく活字中毒である。

コラムは4つしか収録されていないのですが、共感しまくりでした。

読みたい本ザクザク

杏さんの歴女っぷり、とくに新選組好きに興奮してしまっていますが、『BOOK BAR』ではさまざまなジャンルの本が紹介されています。次読みたい本もいくつも見つかります。

「BOOKS BAR」ラジオ番組なのですが、この番組はあさよるの住む大阪でも聞けるんでしょうか……毎週、杏さんと小倉さんそれぞれが1冊ずつ本を紹介する形式になっているようで、すごい。あさよるもぜひ聞きたい番組です。

以下、自分メモ…φ(..)

番組DETA:毎週 土曜 22:00~22:54

あさよるが読みたいと思った本

  • 池波正太郎『幕末新選組』
  • ポール・デイヴィス『幸運な宇宙』
  • ヴィカス・スワラップ『ぼくと1ルピーの神様』
  • 半藤一利『幕末史』
  • ポール・オースター『幻影の書』
  • 野村みち『ある明治女性の世界一周日記』
  • ジェームス・ガーニー『ダイノトピア』
  • ダニエル・L・エレヴィット『ピダパン』
  • アレン・ネルソン『「ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?」』
  • 高野秀行『謎の独立国家ソマリランド』
  • 野々村馨『食う 寝る 坐る』
  • 高橋団吉『新幹線を走らせた男』
  • 栗原康『村に火をつけ、白痴になれ』

ついでに、あさよるも読んだことある本は

  • 池波正太郎『幕末新選組』
  • 森絵都『カラフル』
  • 半藤一利『幕末史』
  • 森薫『乙嫁語り』
  • 吉村昭『大黒屋光太夫』
  • 西岡常一『木に学べ』
  • 三島由紀夫『葉隠入門』

あたり。読みたい本をかぶってるのは、「また読みたい」ってことでw 昔に読んだ本は忘れちゃうので、ときどき同じ本を読み返したいですね。

本好きにあえて嬉しい!

今回『BOOK BAR』を読んで、すごく共感できたし、本を読む面白さが伝わって「ああ、仲間がいるんだなぁ」ととても嬉しい気持ちになりました。とくに杏さんは、あさよると同年代の方で、同じような情報に触れて、同じような趣味を持ってるんだなあと思うと、特別な気持ちになりました。

失礼ながら、あさよるはこれまで杏さんのことをあまり知らなかったので、本を通じて友だちができたような心強い気分です(「タイムスクープハンター」は見てましたよ!)。「新選組好き」という点では、多分あさよるより杏さんのほうが詳しいだろうから、ぜひ杏さんの案内で新選組本を読みたいなぁ。

あさよるはいわゆる「乱読」するタイプで、小説をたくさん読まれる方とはジャンルが違っているし、かといって実用書ばかり読むわけでもないし、好きな本を好きなときに好きなだけ読んでるだけなので、目的もなければ方向性もありません(苦笑)。だからあまり「同じような本の読み方をしてるな」って人に出会う機会が少なかったのですが、この「BOOK BAR」の企画はあさよるの読書傾向に近い気がしました。

本って単に情報をもたらすものや、感動を呼び起こすものだけでなく、本の中に友人を見つけることもできるのです。今回、なんだか新しい友人と出会ったようで、とても心強い気持ちになれました(`・ω・´)b

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『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと』|ヴィレバンと本を愛して

こんにちは。本当は本を紹介されたい あさよるです。毎日読んだ本をブログに書いて紹介していますが、他の人の読書ブログを読むのも好きだったりします。そして、自分で自分の歩む本を選ぶのも楽しいけど、自分では手に取らないような本を人からソッとおすすめされたいなぁという願望も持っています。あさよるは一応、人から薦められた本は、まぁ、5年後くらいまでにいは読んでいますw気の長い話ですが、忘れているわけではないので(読みたい本をリストアップしている)、忘れたころに読みますww

さて本書『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと』はタイトル通り、出会い系で知り合った人に本をオススメしつづけた記録です。著者の文章の表現力の高さからも、ただ情報としてだけじゃなく、エッセイとしてもとても楽しい本です。おすすめ!

本を進めまくってたら人生が変わった

本書『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと』はタイトルそのまんまですが、夫と別居中、仕事にも生きづらさを感じていたとき、とある出会い系サイトに登録しました。そのときの自己紹介が、こんなもの。

「変わった本屋の店長をしています。1万冊を超える膨大な記憶データの中から、今のあなたにぴったりな本を1冊選んでおすすめさせていただきます」

「変わった本屋」とは、花田奈々子さんはヴィレッジヴァンガードのこと。長年勤め、店長もしていました。ヴィレッジヴァンガードを愛していました。元々はお客としてヴィレッジヴァンガードに居場所を感じており、新店舗のオープニングスタッフ募集に応募したところからヴィレッジヴァンガードで働き始めます。

ヴィレッジヴァンガードを愛し、ヴィレッジヴァンガードで扱われる本を愛していました。だけど、会社の方針から書籍販売が縮小されてゆき、花田奈々子さんたち古参スタッフは反対もしたそうですが、日々の業務で雑貨の発注に追われ、本の売り場に手が回っていないのも事実。そんなジレンマの中の発露として出会い系に登録しちゃいます。

出会った人たちはみな個性的で、明らかにセックスを目的にやってくる男性もいますが、友人として交流が続く人や、女性とも実際に会って、その人にぴったり合った本を紹介し続けます。

さらに、どうしても「自分にとって特別な書店の店長」に会いたいと思い、玉砕覚悟で京都にあるガケ書店の店長にメールを送り、深夜まで語らうこともできました。この経験がすごく特別な出来事だったそうで、「クロスワードパズルのたったひとつの回答が連鎖的にすべての回答を導き出すときのよう」とたとえられていました。

それまで、上手くみんなと同じように立ち回れないと感じていて、本を人におすすめすることも、他になにもできないし、それが特別なこととも考えておられなかったようです(めっちゃスゴイのにね!)。

そしてついに転職を考え始めます。しかし、本にかかわる仕事がしたいけど、ヴィレバンのような書店はない。自分で何かお店をするのも簡単じゃないし、ブログでアフィリエイトを使って本を紹介するのも、生活を保障するほどの売上は望めません。考えあぐねながら、ビブリオバトルの参加者と盛り上がり、一日限りのイベントとして「人に本をおすすめする」ことになりました。

その後、転職を決意し、複合型の大型書店に応募します。エントリーシートには

「出会い系サイトで実際にいろいろな人に会い、その人の話を30分くらい聞いてその人にぴったりだと思う本をおすすめする活動をしていました。この1年で70人以上の人に会い、本をすすめてきました」p.192

と書きました。面接では、元区議会議員、出版社の編集長経験者というスゴイ人と並んで一緒に面接を受けることに。企業側は、花田奈々子さんのエントリーシートを見てから「すごいヤツがきた」と超期待されており、すんなり採用されます。「出会い系をやってると履歴書に書いて採用される人が他にいるのだろうか」と自分でつっこんでるのが面白いw

さらにその後は下町の小さな書店で店長もなさったそうだ。どこまでいっても本と関わるお仕事をなさっていて、本当に特別なものなんだとわかります。

人の心に寄り添う本

本書のもととなった「WEBmagazine 温度」で連載をしていたとき、お母様を亡くしたことがきっかけで「何か本を読みたい」と訪ねてこられたお客さんがいたそうです。その方に本を数冊おすすめし、その中からお客さんが自分に合いそな本を選んで購入します。

本というのは、人の心に寄り添えるものだと、あさよるは分かっていませんでした。なにか大きな出来事があったとき、その心が本を求めることがあるのだと知りました。そして、花田奈々子さんがいつも「あなたの心に寄り添う本」を選んでいました。だから一対一でお話をしてからじゃないと本を選べません。

あさよるも毎日本を読んでブログを紹介していましたが、本が人の心に寄り添えるものだと考えていなかったし、誰かの心に寄り添い、誰かが気に入り、誰に染み入る本を提供したいという発想すらありませんでした。あさよるの読書は独りよがりで、そしてなんだか乱暴な気がしました。

「誰かのための読書」ってあるのかも

あさよるにとっての読書は「喰らうような」もので、過食や中毒もお構いなしに破裂してでもそれでも体の中に押し込こみたいものでした。ある意味ジャンキーというか、こう改めて書くとどうかしてるw だから、誰かの心・気持ちなんてフォーカスしたことがなかったのです。自分の気持ちさえも結構どうでもよくて、苦しくてもただ呑み込むことしか考えていませんでした。

だけど、「誰かのために本を読む」ってことがあるのかも。しかも、なにか具体的に有益な情報を提供する目的ではなくて、それが何らかの癒しや精神的支えになるような、もっと抽象的な意味での読書です。まあ一応、当あさよるネットでも自己啓発書はちょいちょい紹介していて、自己啓発書も「人の心に寄り添う本」の一つでしょう。だけど、心を興奮させるものだけじゃなく、穏やかに、リラックスするための読書があっても良いですよね。

というか、リラックスのための読書って、別に特殊でもなんでもなく、いたって一般的なものなんでしょう……あさよるが本にそんな効能を求めていなかっただけで(;’∀’)(;’∀’)

なんだかものすんごく、読書ブログ運営者として、『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと』では反省と学びと目からウロコ連発でした。

あと、すごく良い本です。読みやすいし、特別な行為を、特別に表現しききっていて、その表現に舌を巻きます。

読みたい本ザクザクでした

『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと』ですから、本書内でも実際にどういう人にどの本をすすめたのか紹介されています。あさよるもペンを片手にメモりながら読みました。

巻末には本書で著者がおすすめした本一覧があるので便利です。

他人の読んでいる本というのは、とても気になるものですが、他人が他人にすすめる本というのは、もっと気になります。あさよるも気軽にホイホイ周囲の人に本をすすめますが、本当にうれしいのは人から あさよるに合った本をすすめられることです。

あさよるのことをよく分かったうえで、好きそうな本や、気に入りそうな作品を推してくれるのはすごく嬉しい。本書ではその、人に本を選ぶワクワクと、人から本を選んでもらう嬉しさが潜んでいて、とても良い気持ちだった。

いつも一人で書店へ行くから、たまには誰かと「目的地:書店」で、本に囲まれて時間を過ごしたい。

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『速読勉強法』|参考書を自分専用カスタムで時短!何度も読もう

『速読勉強法』挿絵イラスト

こんにちは。あさよるです。先週読んだ『高速回転仕事術』が良い内容だったので、続けて同じ著者の『速読勉強術』を手に取りました。

また、先週読んだ『独学勉強法』も良書で、素直に「勉強しよう」とパワーが出る本だったので、勉強術の本であることも、決め手でした。

「速読」って憧れるけど、ホントにテレビで紹介されるような速読ってできるの?と疑問でしたが、本書の著者も速読には入れ込んでいたことがあるそうです。その結果、導き出された「速読勉強術」をどうぞ。

すばやく、何度もやる!

本書『速読勉強術』は、資格試験やスキルアップのための「勉強」を効率よく高速で目標達成するための指南書です。「速読」と銘打たれているように、資料を速読するのですが、「特殊技能としての速読法」とは違った説明がなされています。

著者の宇都出雅巳さんも巷に良くある「速読術」にハマって、お金も使って勉強したそうです。しかし、速読よりももっと単純なことが本書で紹介されています。それは「初めて読む本よりも、2回目読む本の方が早く読める」ことです。初見の本よりも、何度も何度も繰り返し読んだ本の方が、内容がわかっているだけに、すごいスピードで読めるのです。それが「速読勉強術」のポイントです。

資格取得のため勉強するときは、参考書にガシガシ書き込みをして、本を「自分オリジナルテキスト」に作り替えていきます。完全に頭に入っている箇所は、もう読む必要がありませんから、大きく「×」をしましょう。また、問題集を解くときは、回答を切り離して、時短します。とことんまで本を自分にとって「読みやすく」「使いやすく」カスタマイズしていくことが大切です。そうやって作り込んだテキストなら、パッと見るだけで速読できて当然ですよね。

『速読勉強法』挿絵イラスト

目的を達成しよう。資格取得? スキルアップ?

『速読勉強術』で紹介される勉強法は、しっかりと勉強する「目的」が自分の中にある人に向いたものです。ある人は資格試験かもしれませんし、別の人はスキルアップかもしれません。また自分のライフワークに取り組む人もいます。

どんな勉強法でも、大事なのは「目的を達成すること」です。本書でもそこに重点が置かれています。たとえば、資格取得のための勉強なら、目標は「試験に合格すること」です。なにも満点を取る必要はありません。合格点が70点なら、70点取れる勉強をすれば良いのです。それを真面目にパーフェクトを目指すことで、もたついてしまう必要はないのです。

目標を明確に据え、そのために惜しまず何度も何度もスピーディーに繰り返し勉強しましょう。

「1回で成功させたい」って〈手抜き〉予備軍?

本書『速読勉強術』を読んでは「何回も何回も読み倒す」「テキスト・参考書に書き込みしまくる」ことでスピードアップが図られています。ここで、はたと気づきました。もしかして「テキストを汚さないように勉強する」って、自分への恰好の「怠け」の言い訳になっているかもしれない。テキストを汚さないよう、ノートに問題を移しとっている時間、自分は「勉強してる感」を感じているかもしれない……(;’∀’)

また、同著者の『高速回転仕事術』でも、とりあえず最後までやってみて、それから何度も繰り返し取り組んで精度を上げてゆくやり方が紹介されていました。これって反対に言えば、「最初の一回で成功させようとするから手が止まってしまう」とも言えます。

「質にこだわる」「細部まで気を配る」のは素晴らしいことです。しかし、それは一歩違えば自分への最高の言い訳にになってしまうんだとも思いました。すなわち「量よりも質」と嘯いて、サボってしまうかも。

「たった1回で成功させたい」と、できるものならそうしたいですが、実際にはそう上手くいきません。むしろ「量よりも質で勝負」と言いながら、これ幸いと手抜きしてることの方が多かったナと反省しました。

「がんばってますアピール」も一つの目的

本書『速読勉強術』は、高速で勉強をしながら、短期間で結果を出すためのメソッドです。たぶんここに書かれていることは本当で、著者の言う通りに勉強すれば、誰だって成果に繋がるだろうと感じました。

しかし、「人の心」はそう単純でもありません。ときには「がんばってるアピール」を他人にしたいこともありますし、自分自身を「私はがんばってる」と騙しとおしたいこともあるでしょう。そういう時には、本書は全く不親切です。なにも言い訳させてくれないのですから!

きれいにノートを作って悦に浸りたい時間も人にはあります。周囲に意識高い系をアピりたいこともあります。それが人情ってもんでしょ。そういうときは、本書を読むフリだけをして、実行しないように気をつけましょう。

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『成功読書術』|ビジネス書としての名著から学べ

こんにちは。読む本に困る あさよるです。読書ブログを始めて、一日一冊ペースで本を読むようになって、最初に困ったのは「次に読む本を常にストックし続けること」でした。そのためには事前に「読みたい本リスト」を作っておく必要があります。本屋に行けばズラッと新刊本が並んでいるし、図書館には一生かかっても読み切れない蔵書があるし「読む本がない」という事態はないでしょうが、膨大な数の中から「選ぶ」という作業がコレ意外にもハード。

ブログを始めて「読書案内の本」というジャンルがあることを知りました。次に読むべき本、これくらいは読んでおくべき本を教えてくれる親切な本です。同じく、ブログを始めてから読みはじめた「ビジネス書」も、読むと結構面白い。今日はその、「ビジネス書」の「読書案内の本」の組み合わせの一冊です。

著者はAmazon.co.jpの立ち上げにも係わった土井英司さん。自らを「ビジネス書バカ」と称しておられる猛者です。

ビジネス名著30選!

本書『成功読書術』はビジネス書の名著30選が紹介された読書指南書です。「本が売れない」と叫ばれて久しいですが、本が売れないとはつまり、先人たちの教えが途絶えてしまうことです。これはいかんということで、過去の名著がラインナップされています。

書店では売れる新刊本を並べる傾向があるので、Amazonでは昔の本が売れる傾向があるそうです。「書店で探しても見つからないからネットで」てな具合ですね。新刊本を探すなら書店、名著を探すならネットとユーザーも使い分けをしているのかも。

著者の土井英司さんはご自身のことをと、本書の趣旨を紹介しておられます。

 私は、出版業界では、「ビジネス書フリーク」と呼ばれているようです。放っておくと年間100万円はビジネス書につぎ込むので、フリークというよりは、「ビジネス書バカ」と言ったほうがいいかもしれません。
本書は、その「ビジネス書バカ」が、これまでに出会った古今東西の名著の魅力と、その読み方をご紹介するものです。
全部で30冊、人生や仕事に役立つ名著を紹介しており、なかにはビジネス視点的で読み解くことがはばかれるような不朽の名作もあります。ただ「名著とはいつの世も人々の役に立つもの」との認識から、あえて現代的な読み方もさせていただきました。

p.6-7

「ビジネス書バカ」を自称する著者が、新旧の名著を解説する。しかも本来は「ビジネス書」に分類されないような書物まで、ビジネス書としての視点で読み解いてゆくという取り組みです。

また、ビジネス書を読んでも、実際に書いてあることを実践するのは人は5%くらいのもの。だから、成功のノウハウをすべて公開してしまっても大丈夫。本当にやる人がごく一握りだから、ビジネス書の著者は出し惜しみする必要はありません。なもんで、名著と呼ばれるビジネス書に書いてある通りにやれば、上手くいく見込みは高そうです。

30冊のラインナップを後ほどサクッと紹介します。

ビジネス書はオモシロイのだ

あさよるはビジネス書を手に取るようになったのは、実はこのブログを始めてからです。大ベストセラーになったビジネス書は読んだことがありましたが、そうでなければ特に興味もありませんでした。しかし、ビジネス書も読み始めると、これがまた面白い。もちろん玉石混淆ですが、人間の普遍的な活動や、人間心理、社会背景や思想の変遷など、学問としてでなく、実践としてビジネス書にまとめられているのです。

ビジネスだって、平たく言えば人と人との関わりです。人間関係を良好なものにし、相手のニーズを読み取り、自らの居住まいを正し、「どう生きてゆくのか」が説かれているんですね。これ、ブログを始めた一番の収穫が「ビジネス書を読むようになった」ことだと思います。

本書『成功読書術』は、ビジネス書の名著とタイトルと、内容の要約が詰まっています。本書を読んでいるだけでも「次読んでみたい本」の宝庫。ビジネスとして実践するのは当然として、「嗜みとしての読書」にも最適です。

ビジネス書30選

以下、本書で紹介される30冊のビジネス書をまとめています。

『人を動かす』デール・カーネギー

「人を動かす三原則」「人に好かれる六原則」「人を説得する十二原則」が紹介される。人の心をつかみ、人を動かすことで成功へと近づきます。『人を動かす』は当ブログでも紹介しました。

『人間性の心理学』A・H・マズロー

マズローの「欲求5段階説」は有名ですが、その中の「自己実現」の概念を理解している人は稀です。人の欲求について、戒めと深い理解をもたらします。

『影響力の武器』ロバート・B・チャルディーニ

「人の心の引き金を引く、承諾誘導のテクニック」が、心理学原理に基づき紹介されます。

『思考と行動における言語』S・I・ハヤカワ

私たちは「記号」で物事を判断し、理解している節があります。その「記号」を悪用した詐欺や傷害事件も存在します。シンボルや制服なんかがその例です。

『ホモ・ルーデンス』ホイジンガ

人とは、遊ぶサルである。遊び・遊戯の中から文化が生み出されたとするのが「ホモルーデンス」の考え方です。

『情報の文明学』梅棹忠夫

「農業の時代」「工業の時代」「精神産業の時代」と産業の時代を区切って説明した『情報の文学』は、アルビン・トフラーの『第三の波』よりも前に発表された書物です。発表当時は批判もあったようですが、今の視点でみるとどうでしょう。

『夜と霧』ヴィクトール・E・フランクル

悲惨な状況で生き残るために必要なのは「精神の自由と内面の豊かさ」である。

『私はどうして販売外交に成功したか』フランク・ベドガー

営業マンとしての心構え、考え方が紹介される。顧客の心をいかに導くか。そのための手段。

『風姿花伝』世阿弥

「秘すれば花なり、秘せずば花なるべからず」。世阿弥の『風姿花伝』もビジネス書として読み解きます。「道」を極める求道者なら誰しもが当てはまる名著。

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『君主論』マキャヴェリ

中世イタリアでは過激であると一時はローマ教皇の禁書目録にも入っていたんだとか。良心では認めたくはないが、納得せざるを得ない人間観が描かれる。

『ビジネスは人なり投資は価値なり』ロジャー・ローウェンスタイン

投資家目線の、企業経営のあるべき姿と本書のタイトル「ビジネスは人なり 投資は価値なり」の意味がわかるでしょう。

『相場師一代』是川銀蔵

「最後の相場師」と呼ばれた是川銀蔵、波乱に満ちた人生で巨額の富を手に入れました。真理を見通す洞察力に注目です。

『人生と財産』本多静六

40歳にして100億円余りの資産を築いた本田静六。本書のポイントは、財産を築くための心得、学問や仕事への姿勢、人生設計。

『人間における勝負の研究』米長邦雄

どんな道でも、道を究めた人はスゴイ。『人間における勝負の研究』の著者は「棋聖」米長邦雄。勝負の極意。

こちらもどうぞ↓

『もっと深く、もっと楽しく』中部銀次郎

アマチュアゴルフ界のレジェンド・中部銀次郎。ゴルフの心得、勝負の心得が書かれた本ですが、多くの人に当てはまる内容。

『世紀の相場師ジェシー・リバモア』リチャード・スミッテン

世界恐慌を予測し、ひとり大勝ちした伝説のジェシー・リバモアの投資論を綴った一冊。彼の壮絶な人生から学べ。

『ビジョナリーカンパニー2 飛躍の法則』ジェームズ・C・コリンズ

偉大な企業に共通し、飛躍したが持続しなかった企業になかった点を指摘する。真に偉大なリーダーとはなにか。

『プロフェッショナルマネージャー』ハロルド・ジェニーン アルヴィン・モスコー

経営は実行である。どんな理論も一気に問題を解決してくれることはない。失敗の意味ばかり考えるのではなく、成功の意味を考える。

『ブーメランの法則』ファーガル・クイン

社内教育用に作られた本書。顧客志向について説かれた名著。

『小倉昌男 経営学』小倉昌男

ヤマト運輸の元社長・小倉昌男が書き下ろしたケーススタディ本。儲からないと言われていた個人宅配に「宅急便」の市場を切り開いた。

あわせてどうそ↓

『経営に終わりはない』藤沢武夫

本田宗一郎の参謀・藤沢武夫の半生。カリスマのナンバー2の姿です。

『真実が人を動かす』ケン・アイバーソン

倒産寸前の製鉄所をアメリカでもトップクラスの優良メーカーに育て上げたアイバーソンが実践したマネージメントや評価や報酬など、人の心を動かす心得。

『ビジネスマンの父より息子への30通の手紙』キングスレイ・ウォード

ビジネスマンとして成功した父が、起業家を目指す息子にあてた手紙の形式。父が息子に教えること、それは「常識」。厳しいエールもあります。

『学問のすゝめ』福沢諭吉

言わずもがなの名著。「物事を疑って取捨を断ずる事」。これは経営でも同じ。

『アラン人生論集』串田孫一編

我々はどう生きるのか。短い表現方法でアランの人生論に触れましょう。

『道をひらく』松下幸之助

自分を道を生きるために、自然体で居続ける。素直で謙虚で、気配りを忘れない。どんな時代でも道をひらくための力です。

『経営者の条件』P・F・ドラッカー

「エグゼクティブの仕事は、成果をあげることができる」「成果をあげることは修得できる」、成果を上げるための努力をエグゼクティブがしない限り、成果はついてこない。

『7つの習慣』スティーブン・R・・コヴィー ジェームス・スキナー

私たちは、物事を必ず何らかのレンズ越しに見ている。そのレンズをはずし、依存から抜け出し自立する。そのための「7つの習慣」です。

『ザ・ゴール』エリヤフ・ゴールドラット

閉鎖寸前工場を3か月で再建する小説。登場人物の苦悩、目標達成する興奮。小説だからこその共感。

『古代への情熱』シュリーマン

トロイヤ遺跡を発見したシュリーマンは、苦難の中でも幼いころからの夢を忘れませんでした。その情熱に触れましょう。

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『どんな絵本を読んできた?』|自分のお気に入り語りがはじまる

『どんな絵本を読んできた?』挿絵イラスト

こんにちは。みなさん思い出の絵本はありますか?  好きだった絵本は数ありますが、自分の原風景に近いのは『わたしのワンピース』かもな、なんて思うあさよるです。

『わたしのワンピース』とは、うさぎさんが白い布でワンピースを作ると、お花畑を通ると花柄に、草原を通ると草に、クルクルと模様が変わってゆきます。お裁縫好きだった あさよるにとって、お洋服を自分で作ることは『わたしのワンピース』のようにワクワクの連続でした。「ものをつくる」という興奮が溢れてくる絵本です。

さて、絵本を読んで育った人なら、それぞれ「絵本がたり」がおありでしょう。今日読んだ『どんな絵本を読んできた?』はまさしく、各方面の著名人たちが一冊の絵本を取り上げ、絵本にまつわる話をまとめたコラム集です。

一緒に共感して

本書『どんな絵本を読んできた?』では、絵本が大好きな57名の先輩たちが、56冊の絵本をそれぞれ取り上げます。1冊足りないのは理由があります。それは、翻訳家の柴田元幸さんが「どんな絵本も読んできてません」としているから。絵本を読んでこなかったけれども、絵本が大好きな先輩もいるんですね。

他の56名の絵本好きさんたちの一言コラムは、どれも一緒に「うんうん」と共感の嵐じゃないでしょうか。恐ろしい絵に怖い気持ちになったり、悲しくて一緒に胸がいっぱいになってしまったり。

絵本はストーリーも単純だったり、ページ数も文字数も少ないから、「絵本語り」をすることは自ずと「自分語り」をすることではないかと思います。子どもの読書は独特で、同じ本を何度も何度も飽きずに読んで、同じページを穴が開くほど眺めます。大人になってはなかなあそんな読書体験ができませんから、強烈です。

絵本選びの案内に

本書『どんな絵本を読んできた?』は、これから絵本を読みたい大人には、よい水先案内人となるでしょう~。子ども向けではないと思う、なんとなく。あくまで「大人の思い」が乗っかったラインナップだからです。そう、大人だって絵本を読んでも良いのです。子どものモーレツな鑑賞に堪えうる絵本ですから、大人が読んでも上質です。

ちなみに本書、絵本の本ですが、絵本の書影は小さくモノクロであるのみ。あくまで「絵本好き」の絵本語りがメイン。自分の思いをのせてもいいし、他人の絵本語りに乗っかるのも楽しいですね。

絵本を語りたくなる

『どんな絵本を読んできた?』挿絵イラスト

本書は薄くて文字数も少ない本なのに、なかなか読み終わらないのだ。なぜならば、ページをめくるたび、自分の思いが飛び出してくるから。思わず自分も絵本の話がしたくなるのです。

あさよるは、そうだなあ。意外とあさよるの好きな本は登場しなかった印象です。あさよるの好きだった絵本は先に挙げた『わたしのワンピース』と、『かばくん』『バーバパパのいえさがし』『しろくまちゃんのほっとけーき』『はじめてのおつかい』あたり? あとは『14ひきのひっこし』『どろんこハリー』んかも。「うさこちゃん」も多分に漏れず、好き。

あさよるは今、なるべく紙の本を手元に溜めないように細心の注意を払っているのですが、絵本は欲しいなあ。手元に欲しい。ちょっと自分ルールを破って、コレクションしようかしら。

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『頭がよくなる必殺! 読書術』|スゴイ勇者になるために!

こんにちは。寒さに身も心もかじかむ あさよるです。こんな日は毛布にくるまって読書に限る。ということで、『頭がよくなる必殺!読書術』という、よくある自己啓発本っぽいタイトルですが、子ども向けの「読書論」を解く本を読みました。

子ども向けですが、内容自体は大人への読書指南と変わりません。文体が小学生向けになっているだけです。さすが教育学者の斎藤孝先生だけある。よくできた良い本でした。

ということで、以下ザックリと本書の内容をまとめました。

読書は錬金術だ!

読書とは錬金術なのだ。錬金術とは、その辺の石ころを金塊に変えてしまうヤツである。そう、その辺の石ころ人間が、本を読むと黄金人間になっちゃうってワケだ。カッコいいだろう?

ここで問題!

〔問題〕本を読むと、どんな「いいこと」があるでしょうか?
みんな答えを読む前に、考えてみてください!
〔答え〕知らなかったことを知ることができる。知らない人の気持ちを感じ取ることができる。行ったことのない場所を想像することができる。その本を書いた人と一対一で会話している気持ちになれる。ひとりでも楽しい時間を過ごすことができる。友だちとの話題ができる……。

p.8-9

本を読むのはいいこと尽くめ。いいことしかないのかもしれない。損はないしコスパも最高だし、だから本を読もう!

まずは本を読むコツ!

  • 読書術その1 まずは十冊、読んでみようよ

本を読む技術を身にをつけましょう。スラスラ読める人は本を十冊以上読んでいます。

  • 読書術その2 大切なのはスピードだ!

内容は簡単なのでいいから、どんどん読もう。おすすめは『ズッコケ三人組』『三毛猫ホームズ』『かいぞくポケット』『はれときどきぶた』。読み切ったときの「読破感」を味わおう!

  • 読書術その3 自分だけの本棚を持とう!

読書好きは自慢の本棚を持っている。自分の本棚を用意して、読破した本をチラチラ見よう。そのたびに気持ちよくなるよ。

  • 読書術その4 新しい本をどうやってゲットするか

ズバリ「親に買ってもらう」! ソシャゲ課金させてくれないパパママも、本なら買ってくれるぞ。

  • 読書術その5 “チラ読み”で本を選ぼう

パパママとお出かけするときは、必ず本屋に寄ってもらう。本屋さんは何も買わなくても収穫がある。本屋さんで本を眺めているだけで本に詳しくなれるのだ! 「与えられる」のではなく「選ぶ」力が身につくぞ。

  • 読書術その6 “芋づる式”で本と出合おう!

本を読んだら、その本を書いた人を調べよう。同じ人の本を続けて読むと読みやすいぞ! ある本が面白かったら、同じジャンルの本をどんどん読んでもいい。作者やジャンルを芋づる式で読もう!

黄金人間になろう!

  • 錬金術その1 想像力をつけろ!

紙に文字が書いてあるだけなのに、本を読むと頭の中に映像が浮かんでくる。これが想像力だ! 動物は本を読んでも感動しない。本を読んで想像して、感動するのは人間だけだ。想像力がある人は、人の気持ちも想像できる。ジコチューにならずに済む、「人間らしい」力なんだ。

  • 錬金術その2 映画監督になりながら本を読む

他人が作った映画を見てハマってるだけじゃダメ。自分も頭の中で映画監督になれるんだ。本を読んでいるだけで映像が見えてくる。

  • 錬金術その3 読書で人生を十倍楽しもう

自分はこの世にたった一人しかいないけど、本を読むとほかのたくさんの人生が待ち受けている! 本を読むだけで人生が十倍にも二十倍にもなるのだ! これはかなりコスパよし。トクしかしない。

  • 錬金術その4 使える言葉を増やせ!

本を読む量は、言葉遣いでわかる! 本を読んで言葉をたくさん知ると、とっても気持ちがラクになる。自分の気持ちをうまく言葉にして伝えることができるからだ。会話の中に熟語や四文字熟語を取り入れると、かなり時短にもなるし、ちょっとカッコいいよね。

本を読むと頭がよくなる!

本を読むと、「文脈」がわかるようになる。

文脈について説明しよう。脈というのは“つながり”です。山脈という言葉を聞いたことがあるでしょう? 山と山のつながりを山脈といいます。同じように文と文のつながりを文脈といいます。
「前にこう言ったから、いま、この話をしている」
というのが文脈です。
そして、この文脈をキャッチして、わかる力が“文脈力”。その力のある人は、文脈力のある人。そして、じつは“頭がいい”というのは、文脈力があるということなんです。

p.67

文脈がわかるようになると、人の言葉を誤解することが少なくなります。文脈について説明するのはカンタンですが、大人でも文脈がわからない人はたくさんいます。本の場合はわからなくなったらページを読み返せばいいでトレーニングにぴったり。ガンバレ!

読書感想文対策も!

  • 必勝法その1 読んだら人に話す!

本を読んだら「聞いて!」といろんなひとに話そう。

  • 必勝法その2 “らくがき読書術”を使おう!

本を読むとき、本に色ペンで線を引きながら読もう! 斎藤孝先生は、絶対に大事なところは赤まあまあ大事なのは青おもしろいところは緑にしています。で、読書感想文で大事なのは、緑のおもしろいところ!読書後、緑のところを集めれば読書感想文ができたも同然なのです。 ※ただし、くれぐれも自分の本にしかしちゃだめだぞ!

  • 必勝法その3 本の文章を写そう!(引用)

一冊の長い本の中から、面白い部分を切り取れる力が大切だ! 本をちゃんと読んだって証拠にもなるしね。引用はプロもやっていいんだよ。

 最初は、自分がなにか気になるなと思うところ、ここではなにか一言、言ってみたいなと思うところを引用するのがいいでしょう。そうすると、
「~~(引用部分)~~とありますが、ぼくは……と思います」
というふうに文章を書くことができる。

p.96-67

以上、引用の仕方を引用してみた(^^♪

  • 必勝法その4 “名場面ベスト3”を見つけだせ!

自分で名場面だと思ったところベスト3を選んで、どうしてそこが名場面だと思ったのかを口に出して言ってみる。よかった理由があるはずだ! それを「キーワード」といいます。

  • 必勝法その5 “かど折り読書術”を使おう!

あとからキーワードを探しやすいように、本のページの角を折って印をつけておこう! 絶対引用するところはデッカク赤ペンかなんかで囲っておこう。だから本は買って読むのがおすすめだ!

  • 読書感想文の書き方 まとめ

大人になっても役立つ読書感想文の書き方がまとめられているのですが、これは本書を読む人のお楽しみってことにしておきます。先に挙げた必勝法1~5をまとめてあるだけなのですが、コンパクトにまとまっていて役立つでしょう~。

子ども向けを侮るなかれ!

本書『頭がよくなる必殺!読書術』の読了後の感想は……「ふつうにええ本やなあ」。子ども向けの内容ですが、書かれていることは大人にも当てはまります。日ごろから読書習慣がある人だって、読書がどんな風に人の成長に関わっているのか、簡単に説明するのは難しいはずです。また、文脈を扱う力も、意識しないと身につかないでしょう。

そして、秀逸なのは読書感想文必勝法です。めっちゃコンパクトで簡単に書かれているだけなんですが、これなら感想文を軽いノリで書きこなせそうです。あさよるネットでもこれまで、読書感想文の書き方の本を紹介していますが、どれも「読書感想文という特別なもの」という感じでしたが、本書ではブログ記事を書くようなノリです。

あさよるも読書ブログなどを運営していますので、斎藤孝先生のいう「読書感想文必勝法」は知らずに実践している部分が多かったです。

子ども向けだけれども、それだけに率直でマジメなことを、軽いノリで書いてある良書でした。

読書感想文の書き方の本

『ドラえもんの国語おもしろ攻略 読書感想文が書ける』/藤子 F不二雄

『すらすら作文が書ける』/方倉陽二

『読むことは生きること―読書感想文の書き方 中学生向き』/依田逸夫

『読書かんそう文のかき方 中学年向き』/依田逸夫

備忘録的個人メモ…φ(‘ω’)ノ

以下、『頭がよくなる必殺!読書術』に収録されていた斎藤孝先生のおすすめ本。みなさんは何冊読んだことがあるだろうか。

まずは、このあたりから読んでみよう

  • 『こくごであそぼ』/齋藤孝
  • 「大どろぼうホッチェンプロッツ」シリーズ/プロイスラー
  • 『きまぐれロボット』/星新一
  • 『フランダースの犬』/ウィーダ
  • 『あばれはっちゃく』/山中恒
  • 「イソップ」の童話/イソップ

一気に読めるものシリーズもの

  • 「はれときどきぶた」シリーズ/矢玉四郎
  • 「かいぞくポケット」シリーズ/寺村輝夫
  • 「クレヨン王国」シリーズ/福永令三
  • 「ムーミン」シリーズ/トーベ・ヤンソン
  • 「大草原の小さな家」シリーズ/ローラ・インガルス・ワイルダー

冒険もの・探偵もの

  • 「ドリトル先生」シリーズ/ヒュー・ロフティング
  • シュール・ヴェルヌのSF(『海底2万マイル』『十五少年漂流記』ほか)
  • 「ゲド戦記」シリーズ/アーシュラ・K.ル=グウィン
  • 『タイムマシン』/H.G.ウェルズ
  • 「シャーロック・ホームズ」シリーズ/コナン・ドイル
  • 「怪盗ルパン」シリーズ/モーリス・ルブラン
  • 「怪人二十面相」シリーズ/江戸川乱歩

日本の名作・世界の名作

  • 『坊ちゃん』/夏目漱石
  • 『走れメロス』/太宰治
  • 芥川龍之介の短編集(『蜘蛛の糸』『羅生門』『杜子春』など)
  • 宮沢賢治の童話(『セロひきのゴーシュ』『雨ニモ負ケズ』『銀河鉄道の夜』など)
  • 『わらしべ長者――日本民話選』/木下順二
  • 「ギルガメッシュ王」三部作/ルドミラ・ゼーマン
  • 『三銃士』『モンテ・クリスト伯(巌窟王)』/アレクサンドル・デュマ
  • 『レ・ミゼラブル(ああ無常)』/ビクトル・ユーゴ―

ファンタジーもの

  • 『星の王子さま』/サン=テグジュペリ
  • 『モモ』『はてしない物語』/ミヒャエル・エンデ
  • 『ピーターパン』/J.M.バリ

女の子のための必読図書

  • 「赤毛のアン」シリーズ/ルーシー・モード。モンゴメリー
  • 『秘密の花園』/フランシス・ホジソン・バーネット
  • 『アルプスの少女ハイジ』/ヨハンナ・スピリ
  • 『若草物語』/ルイザ・メイ・オルコット
  • 『あしながおじさん』/ジーン・ウェブスター

その他、ぜひ読んでほしいもの

  • 『いしぶみ――広島二中一年全滅の記録』/広島テレビ放送

関連本

『読書力』/齋藤孝

『ちっちゃな科学』/かこさとし,福岡伸一

『王様の勉強法』/荒俣宏,中谷彰宏

『子どもはなぜ勉強しなくちゃいけないの?』/おおたとしまさ

『キミが勉強する理由』/藤原和博

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『死ぬほど読書』|読書はしないといけないの?

こんにちは。いつの間にか読書ブログをはじめていた あさよるです。当初はもっと雑多な話題を扱おうと思ってたのですが、すっかり本の話題のみにw ということで、やはり「本」や「読書」を扱う本が気になります。読書ブログが読書本の感想を書くという、ややこしい入れ子構造でございます。

本書『死ぬまで読書』の著者は元伊藤忠商事社長の丹羽宇一郎さんが、朝日新聞の投書に寄せられた読書に関する大学生の声に答えます。

なんのために本を読むの?

本書はこんな問いから始まります。

「読書はしないといけないの?」

これは、2017年3月8日の朝日新聞に掲載された大学生の投書です。大学生の読書時間が減っているという話題を受けて、読書が教養や新しい価値観に触れるなどの有用性を認めながらも、「だからと言って本を読まないのは良くないと言えるのかどうか」と問いかけけています。曰く、投稿者は読書習慣がなかったけれども大学受験で苦労したくらいで、大学生になってからは一般教養として書籍を読んでいるが、「糧になる」とは感じないそうです。それよりも、バイトや大学の勉強の方が大事だし、読書は趣味の範囲だろうと考えています。

本書『死ぬほど読書』は、この大学生の問へのアンサーです。なぜ本を読むのでしょうか。序章である「はじめに」にて、本を読む意味が端的に示されています。

 人は自由という価値観を求めて、長い間、闘ってきました。努力し、工夫し、発明して進歩してきた果てに、いまの自由な社会はあります。
それは人類史上、かつてないほど自由度の高い環境といっていいかもしれません。
しかし、「何でもあり」の世界は一見自由なようですが、自分の軸がなければ、じつはとても不自由です。それは前へ進むための羅針盤や地図がないのと同じだからです。それらがなければ、限られた狭いなかでしか動けません。
では、自分の軸を持つにはどうすればいいか?
それには本当の「知」を鍛えるしかありません。読書はそんな力を、この上もなくもたらしてくれるはずです。
すなわち、読書はあなたをまがいものではない、真に自由な世界へと導いてくれるものなのです。

p.7

本書でも、不要だと思うなら読まなくていいんじゃないと言いながらも、読書の楽しみや面白さを知ってしまうとやめられないと、読書がもたらす効用について広がってゆくのです。

読書好きなら語りたくなる!

この「読書はしないといけないの?」という問いに、みなさんはなんと答えますか? まずなにから話始めましょうか。本書では、まずは情報が溢れかえった現在、情報の取捨選択を自らがしなければなりません。事実として玉石混淆の中から、自分が必要な情報を探し出す能力が求められています。そのために兎に角も必要なのは「知識」であり、それを手っ取り早く身に着けられるのは「読書」です。

先の朝日新聞投稿欄の大学生は、自身の学業や将来の職業に必要な知識だけを身に着けようとしているんです。しかし、実際には毎日届くメールや、ヒットしたキュレーションサイトの記事や、SNSで飛び交う情報に私たちは晒されていて、怒涛の情報を一気に処理し続けねばなりません。「職業に必要な知識だけ」では足りないのです。

また、読書論は死生観にまで及びます。どう生きて、いずれ訪れる死とどう向き合うのか。必ず訪れるその瞬間を考えるとき、先人たちが残した記録に触れることができるのです。

読書好きなら語りたくなる!

本書『死ぬほど読書』では、読書の有用性をとことん説きまくる戦法で、読書の必要を主張します。さて、みなさんならどんな切り口で「読書はしないといけないの?」という質問に答えますか?

「読まなくてもいいよ」というのも答えの一つです。読書が必要だと感じた時があれば、その時に本を読めばいいのです。あるいは、「好奇心を満たすため」の欲望渦巻く読書の世界を紹介したい人もいるでしょう。いいや、もっと内省的で自分よがりな読書があってもいいはずです。逆に、表現のための読書もあるだろうし、見栄やカッコつけの読書だって悪くはありません。

読書好きが集まると、読書談義になることがありますが、あれ、盛り上がるんですよね。メンバーによっては終始お互いに納得しまくりなこともあれば、自分と違う読書論を展開する人に感嘆したり、ヒートアップしちゃったりと、なかなか楽しい。本書もそんな、読書好きの心をくすぐる内容です。

読書家へ読書家のメッセージ

本書『死ぬほど読書』は、既に読書習慣があり、まとまった冊数を常に読んでいる人に向けて、読書家が読書論を展開する内容です。残念ながら、冒頭の「読書はしないといけないの?」と考えている人には届かない類の本であると思います。さらに、内輪で盛り上がるだでなく、読書の良さを知っている人は、やはり読書習慣の必要性を広めるべきなのでしょうか。

本書は単に、読書習慣のある人が、そうでない人へのマウンティングのための道具になってはいけません。冒頭の大学生の意見に耳を傾け考える必要があります。なぜなら、「考える」ための道具としての読書でもあるのですから。

てっきり読み始めは、軽く「イマドキのワカモノ」をディスりつつ「やっぱり昔ながらの読書よね~」なんて話になるのかと思いきや、結構「読書の効果」を考えさせられます。そして、「はたして自分は読書の効果を得ているのだろうか?」と不安にさえなりました。

関連本

『読書力』/齋藤孝

『王様の勉強法』/荒俣宏,中谷彰宏

『ちっちゃな科学』/かこさとし,福岡伸一

『読書をお金に換える技術』/千田琢哉

『子どもはなぜ勉強しなくちゃいけないの?』

『キミが勉強する理由』/藤原和博

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『世界を変えた10冊の本』|世界の読むべき本をわかりやすく解説

こんにちは。読書本には目がない あさよるです。「読書本」って変な言葉ですが、本を読むための本って感じでしょうか。本書『世界を変えた10冊の本』もそのタイトル通り、10冊の世界を変えた本を池上彰さんが紹介するもの。どの本も世界的超有名本で、一度は目を通しておきたいものばかりです。

世界を変えた10冊ラインナップ

本書で紹介される10冊の本は以下。

  • 『アンネの日記』
  • 『聖書』
  • 『コーラン』
  • 『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』
  • 『資本論』
  • 『イスラーム原理主義の「道しるべ」』
  • 『沈黙の春』
  • 『種の起源』
  • 『雇用、利子および貨幣の一般理論』
  • 『資本主義と自由』

読んだことはなくってもタイトルくらいは知っている本ズラリ。ここではザッと簡単に紹介しておきます。

書影は『世界を変えた10冊』の出典として挙げられているものです。

『アンネの日記』

第二次世界大戦時、ユダヤ人として収容され亡くなったアンネ・フランクが書き残した日記。アラブ諸国を除く国際社会がイスラエルの味方をするのは『アンネの日記』があるからだ、と紹介されています。なるほど、彼女が生き生きと〈普通の少女〉であればあるほど、彼女の運命は信じがたく、ユダヤ人弾圧がいかに惨たらしいものであったのかと感じます。「世界を変えた本」のトップバッターに相応しいものです。

『聖書』

世界で最も読まれた書物『聖書』。

 中東に生まれたキリスト教が、やがてヨーロッパ世界に広がり、宣教師たちによってアフリカや南米にも拡大。ヨーロッパでの迫害から逃れたキリスト教徒は、アメリカに「神の国」を建設しようとしました。
一方、ヨーロッパのキリスト教徒たちは、「十字軍」によって中東遠征を繰り返し、イスラム教徒との対立を深めました。それは、キリスト教文明とイスラム文明の対立として、いまにつながってくる歴史です。

p.41-42

聖書の物語は今も多く引用されますし、今の世界を動かしています。

『コーラン』

ユダヤ教の経典『律法』をキリスト教徒は『旧約聖書』と呼び、新たに『新約聖書』を加え聖書にしました。さらにイスラム教はここに『コーラン』を加え経典にしました。イスラム教徒にとって『コーラン』が最も重要とされます。

日本ではイスラム教徒は少ないですし、文化や慣習がふしぎに見えるかもしれません。イスラムの行動規範や考え方等、池上彰さんが分かりやすく説明してくださるのは有難い。

『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』

16世紀の宗教改革により、ローマ・カトリックからプロテスタントが生まれます。カトリックとプロテスタントでは経済活動において大きな違いがありました。

カトリックの教会の支配は穏やかで形式的なものだったが、プロテスタント支配は、「家庭内の私的な生活から職業的な公的な生のすべての領域にいたるまで、考えられるかぎりでもっとも広い範囲にわたって信徒の生活のすべてを規制するものであり、限りなく厄介で真剣な規律をともなうものだった」と指摘します。つまり、このプロテスタント支配によって、子どもたちは高度な教育を受けて社会の上層を目指すようにしつけられているのではないか、というわけです。

p.101

プロテスタント支配によって、資本主義の精神が登場するのです。19世紀半ばまで労働者は生活できるだけの収入があれば、それ以上働こうとしませんでした。それに対し、仕事のために人間は存在し、働くことは生きるために不可欠であるとの考えが「資本主義の精神」です。

現代のわたしたちはこの考えの上にいるんですね。

『資本論』

マルクスはかつて、資本主義がなぜ非人間的な経済体制になるかを説きました。マルクスの理論は、ロシア革命を引き起こし、やがて社会主義体制を採用する諸国が増大しました。マルクスの『資本論』は世界を変えたのです。
ところが、東西冷戦が終わり、ソ連の崩壊に代表されるように社会主義体制の限界が明らかになって以降、マルクスの主張はすっかり見捨てられてました。それが、リーマン・ショックをきっかけに、まるで預言者のように復活する。皮肉は話です。

p.123-124

労働量は藤堂の時間で測り、貨幣が資本になる。現在の我々が当たり前思っている体制も、新しい考え方なのですね。

『イスラーム原理主義の「道しるべ」』

『道標』は“オサマ・ビンラディンの教科書になった”ことから、世界を動かした10冊に選ばれています。

 イスラムこそが、健全な発展と進歩に欠かせない価値観を保有している。その理想が失われてしまったために、世界は墜落している。いまこそイスラムの理想に帰り、イスラムの原初を思い起こすことが必要だと主張します。(中略)

現代はイスラムの理想が失われてしまったのに、イスラム教徒たちは、自分たちの世界を「イスラームの世界」などと思いこんでいる。これを正さなければならない、というのです。となれば、イスラム世界の腐敗した体制を打倒することは「神の道」であり、正義の戦いである。つまり「ジハード」(聖戦)なのだ、ということになります。(中略)

世界中が無明社会だというのです。
無明社会は暗黒社会ですから、真のイスラム教徒は、無明社会をイスラム社会をイスラム社会にしなければならないのです。ここから、無明社会に対するジハードが必要だという理論が導き出されます。この対象として、日本も例外ではありません。(中略)

日本の私たちの信仰は、「邪神を祭るために、手のこんだ礼拝儀礼の体系を創案した」ものだというのです。彼が日本のことをどれだけ詳しく知っていたのか疑問ですが、彼によれば、日本もジハードの対象になってしまいます。

p.155.156.160

『道しるべ』に日本のことが書いてあるのは知りませんでした。日本はジハードの対象にならない保証はないということでしょうか。

『沈黙の春』

アメリカのペンシルバニア州に生まれたカーソンは、連邦政府の商務省漁業局で働きながらアメリカの雑誌「ニューヨーカー」に『沈黙の春』を連載し、単行本として出版されベストセラーになりました。

環境汚染という言葉がなかった時代、農薬により野鳥たちが死んでしまった例や、食物連鎖による毒物の蓄積メカニズムを広く世に知らしめたのが彼女だったのです。

現在では当たり前の環境問題も、当時はなにも知られていなかったところから、社会に浸透していったんですね。

『種の起源』

ガラパゴス諸島に上陸した経験から、生命の多様性への疑問を追求し1859年『種の起源』が世に登場します。当時は売れ行き上々だったそう。

彼の書は、「地球上の生き物は神が創造した」と信じるキリスト教徒からは批判を浴びましたが、多くの学者から支持され、その後の遺伝学、生物学の飛躍的な発展の基礎を築きました。

p.192

生物は神が創造したものか否か。現代でも議論になる事柄です。

『雇用、利子および貨幣の一般理論』

 景気が悪くなったら政府が公共事業などで支出を増やして経済を活性化させる。金利を下げて、企業の投資を活発化させる。
これらは、景気対策としての常識になっています。中学校の社会科で習う話です。しかし、かつては常識どころか、「とんでもない話」と考えられていたこともあります。それを世の中の常識にしてしまった本。それが、今回取り上げるジョン・メイナード・ケインズ『雇用、利子および貨幣の一般理論』という書物です。

p.213

1929年の世界恐慌の政府の対応を時代遅れだとし、ケインズは批判しました。本書では現代の日本社会が直面している問題を、ケインズがどう説いているのかが紹介されています。

『資本主義と自由』

フリードリヒマンは、自らの主張を一般に理解してもらうためのショック療法を用意しました。当時のアメリカで政府が行っていた事業のうち、「政府がやる理由はない」と考えた事業一四項目を列挙しているのです。(中略)

1 農産物の買い取り保証価格制度。
2 輸入関税または輸出制限。
3 農作物の作付け制限など。
4 家賃統制。物価・賃金統制。
5 最低賃金制度や価格上限統制。
6 銀行に対する詳細な規制など。
7 ラジオとテレビに対する規制。
8 現行の社会保障制度。
9 事業や職業に関する免許制度。
10 公営住宅、住宅建設の補助金。
11 平時の徴兵制。
12 国立公園。
13 営利目的の郵便事業の禁止。
14 公営の有料道路。

p.248-249

じっくり見て見ると「やめるとヤバイんじゃない?」と思う項目もありますが、彼よると大丈夫。というか逆に、国が制限をかけていることで貧しい人が苦しんだり、社会に不利益があると説いています。

未読本に色めき立ち、既読本に興味津々

池上彰さんが選ぶ「世界を変えた10冊の本」はいかがでしょう。あさよるは、タイトルは知っていても「読んだことない」とか「通読したことない」ものばっかりです。現代でも絶版になっていないどころか、流通している本ばかり。現在では電子書籍や、Kindle Unlimitedでも読めるっぽいのでありがたいです。読む本リストに加えておきますφ(..)メモメモ

「世界を変えた本」の中でも、現代のわたしたちの生活や常識そのものを作った本ばかりが紹介されていますから、興味がないわけがないラインナップです。

あさよる正直、この本「面白くなさそうだなぁ~」と思ってたのですが、嬉しい誤算で結構楽しく読めました。まだ読んだことない本は「読んでみよう」と色めきだち、既に読んだ本は「池上彰さんはどう紹介するんだろう」とwktk。

この手の本は他の人が紹介してもいいかもしれないけれども、内容的には「知っていて損ないぜ」って感じで、お馴染み池上彰さんの著者だし、人におすすめしやすい本だと思います。

あさよるネットで紹介した池上彰さんの本

『学び続ける力』/池上彰

『学び続ける力』を読んだよ

『伝える力』/池上彰

『伝える力』|子どもへニュースを伝える力

『池上彰の宗教がわかれば世界が見える』/池上彰

『池上彰の宗教がわかれば世界が見える』|社会、外交、世界を考える

『あした選挙へ行くまえに』/池上彰

『あした選挙へ行くまえに』|なにを投票するの?

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『本が好き』|あなたならどの本を語る?

こんにちは。やっぱ〈本〉に関する話題が好きな あさよるです。日頃は〈本好き〉と名乗るほどじゃないと思っているんですけれども、やっぱ本の話題に食いついちゃうのは、本好きの証拠でしょうか。

本書、タイトルが『本が好き』。もう、これは読んじゃいますよね。内容も、安野光雄さんの本にまつわるエッセイです。

「本が好き」な人の本にまつわるお話

本書『本が好き』は、本が好きな本にまつわるあれやこれやのお話。みなさんも、本好きな方ならそれぞれ本への思いってありますよね。そして、その思いを語るってことも、あるんじゃないかと思います。本書でも、安野光雄さんが、各章ごとに本を取り上げて、その本に〈まつわる〉お話が始まります。安野光雄さんのイラストも添えられているのもポイント。

本好きの本語りって、その本について語るパターンと、その本から派生した話を語るパターンとありますよね。本書は完全に後者です。あさよるも、本の内容について深く語るものよりも、本にまつわる〈その人〉の話が展開していく方がドラマチックだし、素敵だなーと思います。

(ちなみに、当あさよるネットは、本の内容について語るという方に特化してしまっているので、もっと他方の要素も盛り込みたいなぁと思いつつ……。中の人の好み敵には、自分語りの方が好き。だけど実際に自分で書くと本語りになってしまうという……)

話があちらへこちらへが楽しい

本語りで楽しいのは、その人ならではの「自分語り」が繰り広げられるところです。本書では、安野光雄さんの原風景や、見聞きしてこられたのであろう事柄が展開され、これが面白い。

安野光雄さんは1926年生まれで。現在(2017年)御年90歳を超えておられます。世代の違う方の話って、真新しく知らないことばかりです。あらよるはこの手の、人生の先輩方の思い出話を読むのが好きでして、あさよるの知らない時代の話が聞けるのが楽しいです。例えば、戦時中の話題が登場しますが、戦時下での庶民たちの様子って現代の我々とそう変わりません。その時代の人たちがどう暮らしていたのかしると、自分の生活のルーツや元ネタがあるような気がして楽しくもあります。

次々登場する著名人とのエピソードや、落語の話や、あさよる的には楽しい読書でした。本好きさんも共感したり、あるいは「自分だったらこのエピソードを」って考えるのも面白いですね。あとあと、やはり挿絵が素敵!

ゆったり時間をかけて、少しずつ読み進めていくと、きっと良い読書になろうかと思われます(^^)/

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