教育

【感想】『ミライの授業』|世代交代が、常識を変える

こんにちは。子ども時代にあまり本を読まなかった あさよるです。

これ、10代の頃に読みたかったなぁと思った中の一冊が、瀧本哲史さんの『君に友だちはいらない』。なんてことないビジネス書なのですが、10代向けに書かれたもので、あさよるも青年時代に読んでいたら、なにか変わったかも?

チームで挑め!『君に友だちはいらない』

同著者である瀧本哲史さんによる、14歳の中学生に向けた『ミライの授業』という本見つけたので、手に取ってみました。

歴史を知って、ミライを知る

本書『ミライの授業』では、たくさんの偉人たちのエピソードを交え、かつて世界中で何が起こり、今日へ至ったのか。

今、我々が「常識」「当たり前」と思っている事柄も、常識じゃなかった時代があるのです。どうやって、世界は変わっていったのか。

学校の歴史の授業ってとっても大切だと思います。一気に、客観的に、世界で起こったことをコンパクトに把握できるからです。

そして本書『ミライの授業』で扱われる“歴史”は、個人にスポットライトを当て、個人の発見や発明が世界中、そして未来の世界へ与えた影響を見てゆきます。

世紀の大発見・大発明も、それが評価されるのはずっと後の時代だったりします。時代が、社会が、新発見を受け入れる準備が必要なのです。

その準備とは、パラダイムシフト。人びとの認識が変わらなけばならない。しかし、人の認識ってそうそう簡単に変わりません。実際には、古い時代の人たちが去り、新しい世代が登場する、「世代交代」が必要です。

その時代、信仰、価値観が入り乱れる

「ミライの授業」という授業ですが、数々の過去の話が展開されます。

昔の世界は、今とは全く常識が異なる異世界でした。信仰も違います。常識も違います。価値観も、社会のしくみも違います。

異世界から、どのように今の現実世界へやってきたのか。それを知ることは、未来を考えることに繋がります。

それは、きっと「未来も異世界だ」ということです。今の常識も社会のしくみとも、全く違うものだろうと想像できます。

……しかし、それは一体どういうモノ?……その質問に答えられる大人はいません。だって大人は古い世代で、世代交代していなくなってゆく人たちです。

ミライをつくり上げる可能性があるのは、14歳の子どもたち。新しい世代が、現大人たちは見られない「ミライ」を作るのでしょう。

偉人は、何を成したのか

『ミライの授業』は、過去の偉人たちのエピソードがふんだんに紹介されており、偉人伝のようにも読むことができます。

が、通常の伝記とは性質が違います。

従来の伝記ってその人がどんな環境の中、どんな工夫や努力で発見・発明に至ったのかという過程を紹介するものですよね。

しかし、『ミライの授業』では、偉人が成し遂げた発明・発見によって“世界が変わった”。発明以前と以後、なにが変わったのか。どうやって人々に受け入れられたのか。

特定の個人のお話ではなく、世界がダイナミックに変化し続けていることを知る。これが本書の狙いなのかなぁと思います。

学校の授業では、“現在の”常識を身に着けてゆく場です。そして、待ちかまえる“ミライ”はその常識とは違う、“新たな常識”を生み出すことです。

まずは現在の常識をきちんとインストールし、それを利用しながら全く新しいミライへ進む。なんかすっごく、ワクワクします。

14歳の君たちへ

『ミライの授業』はすでに大人な あさよるが読んでも面白く感じる内容でした。

しかしやっぱり、読者の対象は14歳の中学生であり、著者の瀧本哲史さんは、彼らへ贈りたい言葉として『ミライの授業』を書かれたんだと感じます。

もし、14歳の人たちに何かを伝えることができるなら、あさよるも『ミライの授業』で扱われているようなことを伝えるのかもなぁと想像してみました。知らんけど。

こういの、学校や地域の図書館にあればいいなぁと思いました。誰でも、手に取れるようにね。

もちろん、大人も気づきや発見のある本です。少なくとも、ガチガチに凝り固まった頭には、こんな刺激が適度に必要ですw

関連記事

続きを読む

【子育て】お金の教育してますか?『お父さんが教える 13歳からの金融入門』|お金、投資、株式市場

こんにちは。「おカネの話」に疎いあさよるです。

必ず必要なものなのに、正直「考えるのも面倒くさい」って思ってるのかなぁ~(;’∀’)(;’∀’)

パパからの「おカネ」の授業

『13歳からの金融入門』は、アメリカ人のパパが息子にお金・金融に関する物事を教える内容です。

生まれるにもおカネがかかる。死んでもおカネがかかる。おカネはなくてはならないものです。

まずは「おカネ」の話から。世界の通貨や為替の話から始まります。

通貨も、従来の紙幣やコインだけでなく、電子マネーも普及しています。

そしておカネを稼ぐ方法。「固定報酬」「時給」「年収」「手数料」「成功報酬」「会社を売る」、それらを組みわせる。「コンサルティング料金」「チップ/サービス料」、「モノを交換する」。

おカネの稼ぎ方だけでも、方法はたくさんある!

……この話だけでも結構ボリューミーだと思うのですが、これら、最初のたった1章だけでサラッと語られるのみなんです。こんな濃度で全16章。

子ども向けですが、かなり濃密な一冊です。

アメリカのお金事情はちと違う!?

アメリカの金融事情を紹介するものなので、日本とは違った部分もあります。

その都度、「日本では〇〇だよ」って追加されているので、引っかかりなく読み通せます。

さり気ない補足なのですが、これがないとチンプンカンプンかもしれません(;´∀`)

こんなレクチャー、受けたかった!

『金持ち父さん貧乏父さん』も、大人が子どもたちにおカネの稼ぎ方、使い方を教える内容でした。

その中で、「働いてお金を稼ぐのではなく、お金に働かせる」「そしてお金を増やす」という考え方がありました。

おカネは働らいて増やし、使って減らすものだと思い込んでいた あさよるとしましては、非常に心に響いたわけです。

本書『13歳からの金融入門』も、おカネを増やすための基礎知識が集まっています。

まずは、おカネってなんだ?って話から始まり、為替、金利や借金、株取引、企業分析と、幅広く扱います。

どんな職業に就こうとも、どんな生き方をしようとも、必ず必要な知識です。

もちろん子ども向けのものですから、それらのエッセンス集なのですが、無知なあさよるには刺激的でした。

ああ!こんなレクチャーを受けたかった!

そして今回、『13歳からの金融入門』に出合ってよかった^^

『金持ち父さん貧乏父さん アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学』

子どもに話して聞かせるために^^

さて、『13歳からの金融入門』というタイトルですが、13歳の中学生にこの本を与えても、読みこなすのは難しいんじゃないかな?と思います。

少なくとも、13歳の頃の あさよるは読めませんでしたw

「お父さんが教える」とあるように、大人が本書を読み込んで、それを話して聞かせるのが自然なのかな?と思います。

話は筋道立てて話さないといけませんから、こうやってキチンとまとめられた書籍は参考になります。

あさよる的には、この本を片手に会話しながら、時折本書を参照するような雑談スタイルがいいのかな?なんて想像します。

学校では、ここまでつっこんだおカネの話は教わりません。自習の範囲ですが、大人が正しく導きながら教授する内容でしょう。

おカネの話はタブーになりがちです。だからこそ、家庭内でこんな時間、いいですよね。

関連記事

続きを読む

『本を読む人だけが手にするもの』|本を読む理由は……

こんにちは。読書はなんとなく続けているあさよるです。

幼いころから読書の習慣はなんとなくありました。といっても、なぞなぞクイズとか、ゲームブックとか、そんな本がほとんどでしたけどね(;´∀`)

先日、齋藤孝さんの『読書力』を読みまして、その中で「本を読まなければならない」「読書習慣のある人が他人に“読書なんてしなくていい”と言うのは無責任だ」と書かれており、ショッキングでした。

あさよるは、「本なんか読んでも賢くならないよ」「読まなくてもいいよ」と思ってたし、そう話していたからです(苦笑)。

しかし確かに言われてみれば、身内である兄弟や甥に対しては「本を読まなければならない」と思っているし、書物に興味を持たすように仕向けているかもしれません(-_-;)

言うてることとやってることがメチャクチャやぁ~(-_-;)(-_-;)(-_-;)

反省を込めて、読書の効能や意義について書かれている書籍を読んでみようと、まずは藤原和博さんの『本を読む人だけが手にするもの』を手に取りました。

“特別な人”の「集中力」と「バランス感覚」

藤原和博さんは元リクルート社の方で、東京都の中学校で校長を務められた方です。

本書『本を読む人だけが手にするもの』も、若い人や、小さな子を持つ親御さんにも向けられています。もちろん、自分自身のスキルアップのヒントも隠されていますが、教育や子育てにも通ずる話です。

さて、本を読むことで手に入るもの代表は、「集中力」と「バランス感覚」です。

集中力

集中力というのは、日々鍛えていないと維持できません。読書も、週間のある人には他愛のないことですが、週間のない人に取っては、かなりの体力が必要です。

……あさよるも過去に、本をたくさん読んでいた時期と、ほぼ読んでいなかった時期が極端にあるので、読書の集中力があっという間になくなることも、取り戻すには時間がかかることも身をもって知っています(;´Д`)

バランス感覚

「バランス感覚」とは、思い込みにはまり込まない力とでも言いましょうか。

若い人ほど、極端な価値観や政治的思想にハマってしまいがちなのも、知識の量が十分でないからかもしれません。

一冊の本や、誰かの言葉に大きく影響されることがあります。しかし、もっと突き詰めて様々な資料や文献に当ってゆくと、また違った価値観と出会ったり、別の考え方に行き着くこともあります。

知識を得て、視野が広がるということは、それまで信じていたものが裏切られることです。「◯◯ならば必ず△△だ」「◇◇人は※※に違いない」と信じて疑わなかったものが、「偏見」だったと気づくのです。

確かに、「バランス感覚」って偏見と裏切りを何度も繰り返してこそ、身につくものなのかも。

あさよるも、すぐに思い込みにハマって視点を変えられないこと、画一的になり多様性を認識できないことは、痛いほど感じます……。パッと眼から鱗が落ちると、「なんでそんなことにこだわってたんだろう……」「なんて見えてなかったんだろう……」と愕然とする経験は、未だに続きますorz

これから読書したい人へ

読書体験から得られるものって、読書習慣を持っている人にとっては、既に実感済みかもしれません。

『本を読む人だけが手にするもの』はぜひ、これからもっと見聞を広めたいと考えている人。あるいは、これから読書体験を得るであろう若い人へ、投げかける言葉のヒントが詰まっているでしょう。

もちろん、恩着せがましく、説教臭く伝えてはいけませんよ!w あくまで、好奇心を掻き立てる方向で!

あさよるは、読書しない人よりは本を読む方ですが、「へぇ、本読むことってそんな意味があるのか~」と改めて発見がありました。おもしろいですね。

大人も子どもも!読書はいいぞ

『本を読む人だけが手にするもの』自体は大人向けの書籍です。

もっと言うと、既にある程度、読書習慣がある方が読者として想定されているのではないでしょうか。

「年に数冊読書する人」が想定されている気がします。そんな人へ「もっと読んじゃいなよ!」と呼びかける内容じゃないかしら?

あるいは、ご自身は読書習慣を持っていて、後輩や部下、あるいは子どもたちにもその習慣を伝えたい時、どんな話の持っていき方があるのか、参考にしてみても。

あさよるは、自分がなんとなくやってたことに、理由を考えてくれている人がいて、なんか良かったなぁと感じましたw

本を読む理由なんて……

本を読む理由なんて、十人いたら十人違っているはずです。

娯楽として楽しむ人もいれば、勉強をする人。暇つぶしにやっている人もいれば、仕事だから渋々本を読む人もいるでしょう。

いやいや、そもそも「本を読む」と一口に言っちゃってますが、ありとあらゆるジャンルの知識は「本」という体裁にまとめられています。ですから、「本を読む」と言っても、何の本を、どんな目的で読んでいるかなんて、バリエーションがありすぎる。

あさよるは幼いころから、必要な情報を集めるための読書と、遊びとしての読書しかしていませんでした。未だに、あさよるにとっての読書は「必要」と「遊び」な気がします。

読書のスゴイところって、同じことをしているように見えて、千差万別。あらゆる可能性を持っていることでしょう。

関連記事

続きを読む

『天才児のための論理思考入門』|子どもの「なぜ?」「どうして?」大人よ、どう答える

月に数度、図書館をウロつく あさよるです。

地元の図書館には幼いころから通っています。

子どもが言う、子どもの質問「どうしてお空は青いの?」「雷ってなに?」「どうしてお砂糖は甘いの?」などなど、まるで哲学なような質問がありますよね

あさよるの母はそれに全力で答える母でして、インターネットのない時代でしたから、毎日のように図書館へ通い詰めだったのです。

ですもんで、未だに「分からんことがあったら図書館へ行く」という習慣があります。

子どもの「なんで?」にどう答える?

子どもの「なぜ?」「どうして?」の質問の嵐は、大人の側からすると「なにをあたり前のことを」「言うまでもない」と思う質問が多数です。或いは、質問に答えることができず「……ぐぬぬ」と黙り込んでしまうこともあります。

あさよるも、幼稚園児から「なんで裸で外に出ちゃいけないの!裸の何が悪いの!」と言われ、言葉を失いました……(;’∀’)

しかし、ガチな質問に「さぁねぇ」「どうしてだろうねぇ」とはぐらかすのもどうかと思うし、かといって適当な返事をするのもおかしい……。ましてや「しょうもないこと聞くな!」とか「うるさい!」なんて返事してしまっては大変。

と言いつつ、日々忙しくしている親御さんが、お子さんの「なぜ?」「どうして?」にマジレスし続けるというのも、これまた非現実的な話です。悩ましい……。

今回読んだ『天才児のための論理思考入門』は、子どもの「なんで?」に全力で答えようとしている大人たちへ向けられた一冊です。

問いに答える大人へ向けて

そう、この『天才児のための論理思考学』は、子どもの「なぜ?」にどう答えるのか!?大人の、試される瞬間に役立つ一冊です。

ですので、“天才児のための”とタイトルにありますが、子供向けの内容ではありません。ご注意を。あくまで、大人が読んで、大人が理解するためのもの。

しかも、大切にされているのは「答え」ではなく、「筋道の立て方」「考え方」であるところもポイントです。まずは、それを理解せねばならんのは大人の側なんです(;’∀’) 自分の得意不得意もありますし、割と平易な文章で、好奇心をかき立てるような書かれ方がしているから、大人も読みやすいと思いました。

子どもの質問の答えに、パラドクスやパラレルワールドまで話が及べば、話している大人の方も楽しいですよね。

あくまで、学校の勉強の邪魔をしない

『天才児のための論理思考学』のいいところは、子どもに“話して聞かせる”ことが前提になっている点です。シチュエーションとしては、親がじぶんの子に言い聞かせる場合がほとんどだと思います。

この時困るのが、学校の教育との兼ね合い。

「どうして1+1=2なの?」という質問に、十進法以外にも表記法があることや、数字じゃなくて絵や記号でも構わないことも告げると、学校の学習の妨げになってしまいます。大混乱になっちゃいますね。

きちんと、学校で習う学習を邪魔しないように、だけど学校の勉強では触れられない「考え方」まで広がります。

もちろん、学習を進めるには、小学校中学校の学習は有益です。疎かにするのはお勧めできません。ただ、教科書の範囲外にまで飛び出して「なぜ?」「なに?」を知るのってとっても楽しい!オモシロイ!

素朴な「なぜ?」「なに?」を解決するためには、今以上にワクワクする学習が必要でしょう。疑問を突き詰めてゆく楽しさ、興味深さの一端に触れられます。

調べて答える大人、カッコいいよね!?

『天才児のための論理思考入門』を読んで、あさよるは思ったのでした。分からないことは、じっくり調べてから答える大人って、カッコイイ!

どんな事柄でも、書籍をあたり調べてみると、それなりの回答にたどり着きます。

きちんとステップを踏めば、求めている情報に到達する様子を、身をもって体現するのって大事なのかも。

あとね、どんどん問いへの「答え」を教えても、この世のすべての理を教えることは決してできません。

ある地点まで説明が進むと、「それは分からない」になってしまいます。だって、人類はまだ、ほとんど分からないことばかりです。

どこまで突き詰めても「分からない」ことにぶち当たるんですから、出し惜しみせず、なんでも年若い子どもたちのガチ質問にマジレスしても、全然大丈夫!

むしろ、余計に好奇心かき立てられるぅ~!

自分の「なぜ?」を、過去にマジで考えた人がいること。本を読めばそれに触れられること。しかも、世界中の天才が考えまくっても、まだ分からないことが山のようにあること。

その一端をちょっとだけ、子どもたちへ見せられるチャンス!それが「なぜ?」「なに?」の質問です。

これを機会に、大人も一緒に、ワクワクの世界へ飛び込みましょう^^

関連記事

続きを読む

『不勉強が身にしみる 学力・思考力・社会力とは何か』

こんにちは。「明日勉強しよう」と毎日思っている あさよるです。

英語と数学の復習をしようと思い続けて数年……(^^;)

さて、図書館にて『不勉強が身にしみる』という、タイトルだけでズキーンッッとする本を見つけてしまいました。確かこの本、以前にAmazonでも見かけたことがありました(その時も確かガーンとなった)。

もう、手に取るしかありません……。

「教える」立場になって“不勉強が身にしみる”

本書『不勉強が身にしみる』は2005年に出版された本です。今は2016年ですから、10年以上前のもの。当時話題だった「ゆとり教育」への苦言から始まります。ここだけ読んでいると、「ゆとり教育」を批判するだけの内容かとも思ってしまいます。しかし!

あさよる自身が、ゆとり世代ですから、子供の頃から大人たちに揶揄され続けてきました。「またこの話題かぁ」とページをめくっていると、途中から雲行きが変わりはじめ、中盤にはこの本が言わんとしていることが見えてきます。

それは、「不勉強が身にしみる」。これに尽きるのです。

どういうことかと言いますと、子どもたちの学力が下がっていると言うが、じゃあ大人は勉強をしているのか、と。「勉強しなさい!」と子どもに押し付けるばかりで、自分は勉強してるの?ってことですね。

教える立場になってはじめて、自分が不勉強であることに気づくことって、よくあります。あさよるだって、かけ算は出来ますが、「かけ算とは何か」と説明できるのだろうか…と不安です。

「勉強法」は教えてくれない

ちなみに『不勉強が身にしみる』は、サブタイトルに「学力・思考力・社会力とは何か」とあるように、「何か」を考える内容です。

ですから、勉強法をレクチャーするものではありません。というか、何かを「教える」ための本ではない、と言っていいかも。あくまで勉強、学びについて著者があーだこーだと考える内容です。

しかし「大人は勉強しているのか?」というドキッとする指摘は、身にしみます……。

「なんで勉強しないの!」「勉強しないと仕事もできないぞ!」子ども時代に言われた言葉、大人にだってそのまま言える言葉です。勉強しなくていいと思ってるの?

……( ゚∀゚)・∵. グハッ!!

勉強をしない大人たちへ

不勉強が身にしみる、勉強をしない大人たちへ。

なんとなく、倫理感や道徳観って、なんとなく自分に備わっている気がするけれども、勉強をしたことがない。

科学や数学が苦手な人に限って、それらを「想像力のない学問」と言う。本当は、ただの数字や記号の羅列だけで、頭のなかで広大な自然や摂理を想像する、想像力の塊のものなのに。

歴史の蘊蓄を話しかけてくる年寄りに限って、偏った歴史感を持っていたりする。自らの不勉強を棚に上げて、他人の不勉強を指摘してくる。見てるとモヤッとする。

不勉強な大人、たくさんいます。長生きしてる分モノを知っているのは当たり前で、若い人をバカにするのもなんか違う。

日本は豊かだ豊かだと言いながら、莫大な借金も増えてゆく。私たちの豊かさって借金の上に成り立ってる……?

なんとなく当たり前のように捉えている事柄、改めて「そういえば……」と考えるきかっけがそこかしこに散りばめられています。反対に言えば「言いっ放し」とも言うんでしょうけれどもねw 明快な答えが示されているのではなく、「自分で調べろ!」「考えろ!」ってことでしょうw

「なんで勉強しなきゃいけないの?」

「なんで勉強しなきゃいけないの?」は、子どもが大人へ問いかけるものだと思っていました。

だけど、大人だって「なんで勉強しなきゃいけないの?」と問い続けないといけないのです。この場合はもちろん、自分に。

どんどん常識も変わります。社会も変わります。テクノロジーも変わってゆきます。ボーッとしてると……(;´Д`)

本書では勉強をし続けることを継承し、一般教養として押さえておきたい知識には書籍も紹介されています。

あさよるは、かなりハッ!と身につまされる瞬間が何度もありました……不勉強が身にしみる……orz

関連記事

続きを読む