歴史・地理

『京大芸人式日本史』ロザン菅ちゃんと歴史のポイント押さえよう

こんにちは。実は歴史が大の苦手なあさよるです。

なぜ「実は」とつけたかと言いますと、なぜだかよく、今風に言う「歴女」だと間違われます。

中高の教科でもボーっと話を聞いているだけなら歴史は面白くも感じますが、なにせテスト対策がとても苦手でした……。

京大芸人・ロザン宇治原……を真似る

『京大芸人式日本史』はこんな本。

ある日、新聞に載っていたセンター入試問題を解いてみたロザン菅ちゃん。学生時代、得意だと思っていた日本史の科目すら残念な結果に……。

早速、高学歴芸人の相方・ロザン宇治原に日本史の勉強の仕方を尋ねたところ、「歴史は物語のように理解すればいい」とアドバイスをもらった。

さっそく素直な菅ちゃんは、宇治原に物語のように日本史を語ってもらうことにした。さらに、菅ちゃんがタイムマシーンで昔々の世界へゆく物語をリクエストする菅ちゃん。

物語の中の菅ちゃんが、実際に日本史の中の歴史的人物に会いに行き、話を聞きながら歴史を理解できるようなできないような、話が続きます。

歴史好きさんはすでにやっている?

歴史が好きな人って、歴史を物語のように捉え、理解しているんじゃないのかなぁと思います。

ですから、すでに歴史の授業が得意だった人には珍しくない勉強法やも!?

さらに、『京大芸人式日本史』の内容って、あまりに駆け足ですので(一気に縄文時代から近代まで突っ走ります)、一度日本史を学んだ生徒じゃないとしんどいかもしれません。

歴史苦手なパパ・ママが先に読んでおいて、子どもに聞かせるor一度日本史を学んだ生徒向けです。

(関西の方なら、ロザン菅ちゃんもお馴染みで楽しく読めるでしょう^^)

これで勉強はできるようになるの!?

ここまでの話なら、よくある歴史ファンの駄弁りで結構な気がしますが、「京大芸人式」がポイントです。

教科書に出てくる、「覚えておくべき」キーワードが上手いこと網羅されています。

「口分田」とか「租庸調」とかさ、習いました。が、例えば戦国武将オタクや幕末ファンの集まりでは、これらのワードは登場しないように思います。

大人になってからの歴史ファンって、それぞれ専門に分かれてゆきますから、ザックリと広い範囲をいっぺんに俯瞰できるのは、学校で習う「日本史」の面白いところ。

もちろん、これ一冊でテスト対策になるような内容でもありませんが、習ったことを総括するには、まぁまぁいいんじゃないかしら。

京大スゲーの子どもたちへ

ズバリ『京大芸人式日本史』を読んでほしいのは子どもたち。と言っても、日本史を一巡している中学生といったところでしょうか。

著者の漫才師のロザン・菅広文さんをよくご存じの方なら楽しく読めるでしょう~。

あさよるは関西人なので、菅ちゃんはいつもテレビで見ていますし、親しみを持ってこの『京大芸人式日本史』を読めました^^

で、なにより菅ちゃんの相方、京大卒のクイズ王・宇治原による「覚えておくべきポイント」がまとまっているのも、なんかオモシロイ。冗談なのか、ガチなのかなんともビミョーで、くだらなさがオモシロイ本でした。

真面目な内容を求めている方には不向きですw あさよるはこのノリ、好きですw

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『幕末維新を動かした8人の外国人』|ペリー、プチャーチン、ハリス、グラバー……

こんにちは。常に“にわか歴女”の あさよるです。

今は毎週NHK大河ドラマ『真田丸』を見ているので、戦国時代好きのような顔しています。ですが、戦国武将とかほとんど知らないというw

その時々で気になるもの、好きなものが変わるので、常に“にわか”なんですよね(苦笑)。

幕末維新を、外国から動かした人たち

『幕末維新を動かした8人の外国人』は、タイトルそのままですね。

日本の歴史の中で、大きな働きをした外国人、ペリー、プチャーチン、ハリス、オールコック、ロッシュ、パークス、サトウ、グラバー。

名前はそれぞれ教科書に載っているレベルの有名人でありながら、彼らがどんな人物だったか知られていません。ペリーなんて日本人みんなが知っている人物なのに、彼がどんな人物で、なぜ日本へやってきたのか知りませんよね。

ちなみに、ペリーは捕鯨のため、日本を交通を開こうとやってきました。船の修理や遭難した時用や、そして貿易をするためです。交通の要所として港を開くよう徳川幕府に迫ったことが、明治維新を加速させました。

ペリーが日本の港を開くと、他の国々も日本と通商条約を結びにやってきます。鎖国政策はいつまでも続けていられません。

日本人からすると、次々やってきて勝手にズンズン入ってくる外国人のような感じがしますが、歴史の中の外国人だって、もちろん人生があるんです。

幕末・明治維新好きな方はご一読を~

本書『幕末維新を動かした8人の外国人』は、8人それぞれ1章ずつに分けて紹介されており、短編集な感じで読みやすい。

また、文章も平易で、物語のようにも読めなくもない構成です。学術書のように正確な記述というよりは、著者の気持ちや考えが色濃く出ているように感じました。と言っても、とくに偏った感じもしませんでした(あさよる的には)。

あさよるは、愛読しているマンガ『風雲児たち』で読んだことあるエピソードがたくさんあって嬉しかったですw

幕末や明治維新好きで、これから勉強していきたいなぁって方にオススメです。

たぶん、ディープな幕末ファンの方にとっては既にご存知な内容かも!?というか、すでに読んでおられるかも……。

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『方向オンチ矯正読本』|なぜ地図が読めない?目印はどれ?

こんにちは。地図を熟読する あさよるです。年末に京都に行こうかなって計画し始めて、連日Googleマップを熟読しております。ストリートビューで歩き回っています。こんな性分なので「方向オンチ」ではありません。しかし、うっかり者ではあるので、たまにあり得ないくらい盛大に道を間違えることはあります。これは事前準備不足だと反省しつつ、間違って歩いた道程は貴重な資料として反芻しています。

こんななので、自称方向オンチな人に悩まされることが多く、彼らが何を考えているのか知りたくて『方向オンチ矯正読本』を手に入れました。ちなみに悩みとは「スケジュールを丸投げされる」「遅刻で長時間待たされる」こと。自称方向オンチさんは、一体何がひっかかって時間がかかるのか分からなかったので、良い勉強になりました。

方向オンチは治る?

本書『方向オンチ矯正読本』の著者・北村総一郎さんは「方向音痴改善レッスン」をしておられ、大阪を中心にセミナーも開催しているそうです。レッスンで方向オンチ改善って治るの?てか、そんなレッスンがあるんだ!という、これだけでも面白い。

どうやら、方向オンチは訓練で改善するようです。目で見て聞いて感じた情報を、うまく立体的に記憶ができないことで、あらぬ方向へ歩いて行ったり、地図が読めないということも起こるようですね。

ちなみに昔『話を聞かない男、地図が読めない女』という本がありましたが、方向オンチレッスンをやっていると、方向オンチに男女差がないと気づいたと紹介されています。むしろ、方向オンチであることで困ってレッスンに来る人は男性の方が多いそうです。で、遺伝も関係ないそう。

じゃあ、「方向オンチ」ってなによ? ……ズバリ、環境が方向オンチを作っている!

日本は「方向オンチ」大国だそうです。外国では方向オンチは「自分のコントロールができない」とネガティブな印象らしく、「方向オンチキャラ」としてキャラ立ちしてしまう日本とは大きく環境が違います。日本人は「方向オンチが多い」のではなく、「方向オンチを自称する人が多い」ということですね。かつ、日本ではパソコンやスマホを駆使し、狭い国土に密集して暮らしているので、環境が複雑で高層化しやすいことも原因かと。

脳内の記憶回路をつくれ!

さて、方向オンチ克服法。簡単にステップを紹介すると、「地図を〈見る〉から〈読む〉へ」「目印のつけ方」「脳内マップを構築する」「脳内マップを紙に書く」。さらに「自分で書いた地図を本物の地図に落とし込む」までできれば上々。

一つずつ要素を見てゆきましょう。

地図を読む、目印を覚える

まず「地図を〈読む〉」という概念を知る。NOT方向オンチさんは地図から情報を読み取って頭の中でイメージしているのです。言うが易しって感じですが、頭で考えるよりも感情を働かせ「体感」しましょう。

地図を見る時、地図の世界に自分が入り込んだ様子を想像して、地図の中の自分が見ている情景を思い浮かべましょう。人形の自分がマップ内を歩き回っている様子。RPGゲームの世界のキャラクターを動かしているような感じかな?

地図を読む、という行為は、次の3つのパートに分けられます。
①地図を見て、全体の中から、自分が目的地にたどり着くのに必要な情報を抽出する
②抽出した情報を、頭の中でビジュアル化(仮想化)する
③目的地にたどり着くまでの行程をシュミレートしたのち、目的地に向かう

p.86

②では、地図の情報だけで景色をイメージできるようにします。平面の記号をリアルな世界に変換する能力ですね。実際に自宅の近くなど街の中を歩きましょう。慣れてきたら知らない街でも試します。

道程の目印、ここでは〈アンカー〉と呼ばれていますが、アンカーを適切に設定します。

「自分が好きなもの」「興味のあるもの」をアンカーとします。ここでは主観が大事で、他人の価値観は不要です。自分がアンカーだと思えばアンカー。好きなこと、興味のあることは「覚えよう」としなくても、勝手に頭に入ってきます。そして、好きなこと興味のあることは何回も繰り返し考えてしまうので、脳の記憶に定着しやすいんです。

そして、道を曲がる時のアンカーが大事!帰りは、行きに打ったアンカーを確認します。

脳内マップを作る

アンカーを使いこなせるようになったら、脳内の地図を紙に書き出します。

①アンカーが反映された、脳内マップを作成する
②本物の地図と比べる
③完成したマップを携えて、答え合わせのために、もう一度同じ道を歩く
④必要、もしくは不要な情報を修正し、精度を上げて本物の地図に近づけていく

p.134

これだけ見ると「難易度たけー」と若干ビビってしまいましたが、そういえば あさよるも昔、毎日せっせと地図を書いて、本物の白地図と見比べて、再び同じ道を歩いて……という活動をしていたことがありました。あさよるが方向オンチをじゃないと自任しているのは、このへんの経験からなのかもしれません。

これ、やってみるとなかなか楽しいし、旅先なんかだと思い出になるしオススメ。

上手な道の迷い方

本書が親切な本だなぁと思うのは、最後に道に迷った時の対処法まで網羅されているところ。誰だって道に迷います。方向オンチじゃない人も、迷うんです。だから「上手な道の迷い方」。

方向オンチさんの中には、道に迷ったと気づいていても立ち止まるのが怖くてズンズン歩いてしまう人がいるそうです。だめ!アレ?と思ったら立ち止まる!落ち着いてから来た道を、記憶を巻き戻す様に思い出します。記憶法を身につけていれば大丈夫です。

そもそも、迷いやすい道は避け、わかりやすい道を選ぶことも大切です。これは事前に、地図を見て景色をイメージする力と、アンカーの設定の仕方がマスターしておれば大丈夫。

あと、便利なアプリを使おうw

自称「方向オンチ」のナゾがわかる!?

本書の面白いところは、方向オンチさん本人だけでなく、方向オンチじゃない人も役立つだろうとことです。すなわち「方向オンチはなぜ道に迷うのか」と逆説的な答えがおぼろげながら見えてくる。きっと方向オンチじゃない人からすれば「方向オンチ」という状態が存在すること自体がナゾじゃないかと思います。

正直に言うと「自称方向オンチ」ってただのズボラで無責任なだけじゃないのか?と思ってさえいました。だって、彼らの遅刻の言い訳がサッパリ意味が分からないから。

あと、ハッと気づいたのは「迂回ルートしか知らない人は、最短ルートを意識しない」という事実。だから盛大に大回りしたって、それが「その人にとっての最短ルート」なのかもしれない……!

方向オンチの人は、脳内で立体的に空間を把握、記憶するのが苦手で、訓練で上達するってことはわかりました。だから辛く当たらないで、じっくりとサポートする方に回った方がよさそうね。

あと、著者の北村壮一郎さんの方向オンチ克服セミナーも気になります。誰かレポよろ!

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『イノベーターたちの日本史』|近代の日本をイノベーションしたサムライたち

こんにちは。幕末~近代史が好きな あさよるです。本書『イノベーターたちの日本史』はたまたま日本史・近代史の棚で見つけまして、次の瞬間手に取っていました。当初あさよるの予想では、戦後の本田宗一郎や松下幸之助やの伝記なのかと思って読み始めたのですが、内容が全く違って、面白い!近代の日本を動かした人々でありながら、あまり知られていないであろう人物が次々と紹介されています。昔も今も、スゴい人がいるもんだ!

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『犬たちの明治維新 ポチの誕生』|犬もハイカラに文明開化をしていた

犬たちの明治維新感想-ポチ

こんにちは。昨日は『イノベーターたちの日本史』という近代日本を牽引したリーダーたちの本を読みました。そこから、明治ってどんな時代だったんだろう?とまたもや書棚を漁っていると、目を引くタイトルが。その名も『犬たちの明治維新』……これは、気になりすぎるでしょう!

あさよるは一応、幕末・明治維新ファンを名乗るときが時たまあるのですが、犬の明治維新を扱っている書物は見たことなかった!本書を読むと、例えば江戸へ向かう坂本龍馬の脇を犬がワンワン吠え続けていたのかなんて考えると、なんかイメージ変わるぅ!

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