社会学

『もっと簡単に暮らせ』|人生を自分で選ぶコツ

こんにちは。早くAIが服を畳んで引き出しに収納してくれる時代が来てほしい あさよるです。気の利いた音楽なんて再生してくれなくていい、部屋を片付けてくれないか……。と、そんな話題と関係あるようなないような『もっと簡単に暮らせ』を読みました。

この本では、今現在現実問題として服を畳まなければならない我々が、暮らしやすく暮らすための極意が収められたものであります。著者のちゃくまさんはブロガーの方で、そちらも熟読いたしましょう。

毎日の、コツ

本書『もっと簡単に暮らせ』は、著者・ちゃくまさんによる暮らしのコツ、考え方のコツが86つまった書籍です。ちゃくまさんはブロガーの方で、日々ブログで暮らしに役立つ記事を投稿なさっています。で、どうやら本書は続編のようで『簡単に暮らせ』という本が先に出版されています。順番に読めばよかった(;’∀’)

また、ちゃくまさんご自身が40代女性で、夫と大学生の息子さんがいらっしゃるそうで、同じ年代の方や、子育てがそろそろ終わる方がより共感できるんじゃないかと思います。

簡単に暮らせ

簡単に暮らせ

  • 作者:ちゃくま
  • 出版社:大和書房
  • 発売日: 2016-06-22

人の目、気にするのやめない?

本書では生活全般、家事、日用品、家計、買い物、生き方、着るもの、片づけを、シンプルにするためのコツが紹介されています。しかし、よくよく読んでいると、これらって「他人との付き合い方」に尽きるんじゃないのかな?と気づきました。

たとえば、家計の話では「見栄を張るのをやめる」「つきあいをやめる」と言及されているし、「あの人がああ言うから」「義母にこう思われるのではないか」などなど、自分以外の人間を判断基準にしちゃっていたら、そりゃ片付くものも片付かないし、お金もどんどん出てっちゃうわなぁ、と。

ちゃくまさんのブログでも、人間関係について言及なさっているエントリーも充実していて、こっちも読みふけっていました。

そういえば、先日読んだ勝間和代さんの『勝間流ロジカル家事』は、トコトン勝間さんのガシェットオタクぶりが追及されている本で面白かったのですが、勝間さんの本には「他人の目」が一切入っていなかったんです。「こんなことしたらあの人はなんて思うだろう」とか「他人に自慢したい」とか、雑念が一切ないんですよねw 清々しい!勝間さんに憧れる女性がいるのもワカルワーとオモタ。

他人の目、気にするべきシチュエーションもありますよ。でも、どうでもいいコトも多い。この、どうでもいい場面で、他人の目を気にして自分の行動を決めるの、やめる……。

自分で選び取ろうよ

不必要に他人の目を気にして、他人の価値観に合わせた行動をやめると、どうなるでしょうか。……自分で考えて、自分で選んで、自分で決断するってことです。それって……上手に出来る人はいいけれども、苦手な人だっているハズです。集団行動が身についている人は、独自路線に進むのは勇気がいるのでは?

本書『もっと簡単に暮らせ』の生活の知恵って、この「他人の価値基準じゃない」「自分で選ぶ」ための手順なのではないでしょうか。

あさよるは、一つ目の項目「バッグに入れる小物は明るい色にする」ですでに「おおお~」と超納得&関心しきり。持ち物を明るい色にしちゃうと、暗いカバンの中で物が探しやすくなるんです。たしかに! んで、あさよるも小物って「自分のセンスの見せどころ」とばかりに「他人の目を気にして」「他人が羨ましがるような」持ち物を選んでいたかも! あさよるも「自分の基準で選ぶ」をやり直します(;’∀’)>

暮らしやすいように暮らす

何やら抽象的な話になってしまいましたが、本書『もっと簡単に暮らせ』は簡単な内容です。「自分の暮らしやすいように暮らす」、以上。おわり。すんごいシンプル。

なのに、簡単なのに、そうそう簡単にできない。どうしていいかわからなかったり、もう諦めている人も多いはず。あるいは感覚がマヒして、不便や不快を認識しなくなってたりして……。

暮らしやすいように暮らしましょう。たぶんそれが「幸せ」に関連する事柄だろうし、きっと「豊かさ」とはそういうことなのだろうと思います。物質的にはすでに恵まれているんですから、あとは「どう生きるか」なのかもしれません。

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『ヒルビリー・エレジー』|チャンスの掴み方を忘れてしまった人々

こんにちは。おすすめ本はなるべく読むあさよるです。本書『ヒルビリー・エレジー』もトランプ大統領の話題と一緒にゲット! アメリカでは今なにが起こっているのか?どんな人がトランプ氏を支持したの? と、考えの手助けに。著者自身が、ケンタッキー州の廃れた元工業地帯で生まれ育ち、秩序崩壊している環境での経験を詳しく綴っています。「格差」とは、どういうことなのか考えるにも、ぜひ。

取り残された白人の労働者階級

本書『ヒルビリー・エレジー』の〈ヒルビリー〉とは、「田舎者」を馬鹿にしたようなニュアンスの言葉だそうです。エレジーは「哀歌」。「田舎者の哀歌」。現在アメリカの田舎に取り残された白人たちは、かつてない格差と貧困に陥っており、著者J.D.ヴァンスさんもヒルビリーの白人家庭に生まれました。

本書が注目されているのは、そう、2016年にドナルド・トランプ大統領の出現によってです。Amazonの商品説明ではこのような紹介がなされていました。

◎アメリカ人が、もうひとつのアメリカを知るためにこぞって読んでいる一冊
◎トランプ支持者、分断されたアメリカの現状を理解するのに、最適の書。
◎タイム誌「トランプの勝利を理解するための6冊」の1冊に選定。

ヒルビリー・エレジー アメリカの繁栄から取り残された白人たち | J.D.ヴァンス, 関根 光宏, 山田 文 |本 | 通販 | Amazon

アメリカでも、アメリカ国内で何が起こっているのか知りたい人がいるってこと?

トランプ大統領就任時、日本でもメディアで取りざたされましたが、アメリカ国内の格差が広がり、トランプ大統領は田舎の労働者階級に支持されたと見聞きされました。かつて工業地帯として栄えた田舎町。今は廃れて、貧しい人々が暮らします。ここで取り上げられているのは「アメリカの反映から取り残された白人たち」。ヒルビリーの白人たちは、富裕層の白人や、黒人、黄色人種たちよりも、未来に希望を描けない状況に陥っています。

アメリカンドリームがなくなったアメリカ

本書では「アメリカンドリーム」はアメリカよりも、現在はヨーロッパにあると語られています。

ヒルビリーで生まれた著者・J.D.ヴァンスさんは、父親違いの兄弟がたくさんおり、母親は職に就いても長く続かず、彼氏に依存しトラブルばかり繰り返します。ことあるごとに母親から虐待を受け、命からがら祖父母に頼って生きています。頼もしいお祖母さんではありますが、彼女も揉め事を“力”によって解決し、法秩序から逸脱しています。親子や恋人に依存し、薬物に依存し、お金は目先のものに使い切り、困ったことが起ると自分以外のモノのせいだと考え、悪びれず不正を働きます。労働時間は短いにも関わらず「自分たちは働き者だ」と信じています。これは著者の特別な経験ではなく、ヒルビリーの平均的な「普通」の家族の形。

こうやって要素だけ抜き出してみると、秩序が崩壊しているのがわかります。ヒルビリーの閉ざされた世界に生まれ育つと、自分の知っている世界が全てだと思い、ヒルビリーの価値観のみが行動規範になります。ヒルビリーの世界では、勉強をし良い成績を修めることよりも、男らしく喧嘩で勝てるほうがずっと価値があります。

ヒルビリーにもチャンスは平等にあるはずなのに、「チャンスに手を伸ばす」という観念が抜け落ちているようです。アメリカンドリームも今でも用意されているのかもしれませんが、そもそも「望まない」人にチャンスはありません。アメリカは「ドリーム」を失ったのでしょうか。

貧困の中にいると、貧困の思考しかできない

貧困から抜け出したいなら、勉強をして大学へ進む道があります。しかし、子どもたちを大学へ進学させることが何を意味するのかイメージできない。実際には、大学に通う方が学費が安上がりなのに、地元のカレッジに通う方がいいと思い込んでしまう。子どもたちに初めからチャンスがありません。

家族が不正を働いても、それをみんなで隠蔽することが正解であり思いやりであると考えてしまう。そもそもの問題を取り除こうという発想がなく、恋人や薬物に依存してしまっても、周りはその場しのぎの対応をするばかりです。それが「普通」の環境ですから、良い状態が想像できなくなる。

教育の機会が奪われていますから、子どもたちも偏った世界観の中で育ってゆきます。著者も、考えが錯綜し、偏った思想に囚われたり、母からの虐待を容認することが愛情だと感じてしまう。お母さんだって、もっと適切な対応があったのかもしれないけれども、どんどん泥沼化してるし、それがヒルビリーの「普通」。

貧しいから欲しいものが買えなくて、給料日にドッと買い物をしてしまう。でも、本当はお金を使うのを控えて、貯蓄に回せば新しい生活が手に入るかもしれないのに。大きな画面のテレビや、iPadを買うよりも、もっと必要なものがあるんじゃないの? そんな発想がなくなってしまい、「貧しいのに贅沢な買い物ばかりしてしまう」という悪循環から抜け出せないのです。

〈なう〉を理解する一助に

「アメリカンドリームはなくなった」と紹介しましたが、それでもまだドリームは少なからずアメリカにあります。著者ご自身も、海兵隊に入隊したことから境遇が変化し、オハイオ州立大学を優秀な成績で卒業し、名門イェール大学に進み、現在はシリコンバレーで起業しエリートです。「手を伸ばせばチャンスが巡ってくる」環境が消滅したわけではないのです。

大事なのは「手を伸ばす」「求める」ということ。ヒルビリーの白人たちは「チャンスに手を伸ばすことを忘れてしまった」のかもしれません。そして、なんとなくスカッとする毒舌を吐いてくれるドナルド・トランプ氏は支持されたのです。「オバマが悪い」「イスラム教徒が悪い!」「メキシコに壁を作らせろ!」と〈自分以外の誰かが悪い〉と言ってくれると気持ちいいですからね。

んで、これって日本でも同じことが起こりつつあるのかもなぁとも感じました。格差が広がり、チャンスが巡ってこない人たちがいます。いや、たぶん、日本だって優秀な人には機会が与えられていますが「手を伸ばすことを忘れている」に陥ってないかなぁ?と。これは自分の思考や行動を省みて。

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『真夜中のディズニーで考えた働く幸せ』|情熱をカタチにするってコト

こんにちは。子どもの頃なりたかった職業は「ケーキ屋さん」のあさよるです。理由は……なんとなく。〈将来の夢〉が明確にある人がずっと羨ましい人生でした。今でも「楽しいことしたい」と、ゆるく夢見ています。

さて、今回は〈仕事〉と〈熱意〉を考える本に出会いました。働くってなんだろう?ってこと。そして、熱意を持って取り組むパワー。

14歳の世渡り術。働く熱意!

本書『真夜中のディズニーで考えた働く幸せ』は、河出書房新社の〈14歳の世渡り術〉というシリーズの中の一冊です。中学生~大人までが読者の対象です。本書は、東京ディズニーランドオープン当時からランド内の〈そうじ〉係をしていた著者・鎌田洋さんの経験が綴られています。

鎌田洋さんは会社員をしていましたが、東京ディズニーランド建設の計画を知り求人募集に応募します。鎌田さんはアメリカのディズニーランドへ行った経験から、どうしてもここで働きたいと思っていましたが、残念ながら不採用。会社まで辞めて何度もエントリーしますが、なかなか採用されませんでした。ディズニー本社へ直談判の手紙を書き、アメリカのディズニーランドまで出向きスタッフと話をしますが、なかなか採用の通知が届かない。別の仕事をしながら何度も何度も応募して、やっと採用になりました。

やっと東京ディズニーランドのスタッフになれましたが、配属されたのは〈カストーディアル〉という、パーク内のそうじ係。みなさんもディズニーのそうじスタッフをご存知でしょうから、「かっこいい!」「すてき!」って思うかもしれませんが、東京ディズニーランドの建設当初は〈カストーディアル〉がどんなに重要な役割なのか多くの人は知らなかったでしょう。鎌田洋さんも本場のディズニーランドでカストーディアルの仕事を見て感動していたのに、いざ自分が配属されたとき「内心がっかりした」と告白しておられます。しかも、鎌田さんは深夜、ゲストのいない時間のそうじが任されました。

何度も何度も不採用になり、諦めずにやっと手に入れた仕事なのに、ちょっと不本意な配属。そんな中でも、働くこと、熱意を持ち続けること、諦めないこと。そのパワーがどんどん自分の境遇を変えてゆく様子を、ご自身の体験と共に紹介されています。

マネできるところ

〈14歳の世渡り術〉ということで、本書を読んで誰もが真似できる、取り入れられるところをピックアップしてみます

  • ディズニーランド予定地を見に行った

鎌田さんは東京ディズニーランド建設のニュースを聞き、とりあえず予定地とされている場所へ赴いていました。建設前ですからもちろん、ディズニーランドの気配もなかったようですが、「どこにあるの?」「どんなところ?」「どんな風になるの?」って、実際に行ってみる!

将来働くかもしれないところや、進学するかもしれない学校など、実際に行って見てみる。夢の中のフワフワしたお話がグッとリアルに、現実と地続きなことがわかります。

  • アメリカのディズニー社へ手紙を書いた

ダメ元でディズニー本社へ、自分の熱意を伝える手紙を書きます。結果的に返事はもらえなかったし、直接的には手紙は役立ちませんでした。しかし、巡り巡って手紙を書いた熱意が、自分を後押しします。どうやら、手紙はちゃんと届いて読まれていたようで、鎌田さんの名前は把握されていたようですし、どうやら日本の東京ディズニーランドの面接でも、手紙の一件はみんな知っていたようです。じわじわっと効くアプローチもあるんですね。

  • 落ち着いて作戦を考える

東京ディズニーランドで働きたいと、前職を辞めてしまった鎌田さん。しかし残念ながら不採用。生活しないといけませんから、とりあえず他の会社で働き始めます。ここで、働きながら、落ち着いて「これからの戦略」を考える。突っ走り続けるだけだとすぐ息切れしてしまいますから、冷静さも大事。

  • 「前の仕事」が後押しする

著者の鎌田洋さんは、当時の仕事を辞めて東京ディズニーランドで働きたいと思った時、奥様もすんなりOKして、そのあと幾度も不採用の通知が来ても「やめなさい」「諦めなさい」とは仰らなかったそうです。それは、鎌田さんが以前の仕事も真面目に働き、サボったりせず優秀な成績を上げていた〈実績〉が大きいんじゃないのかなぁと思いました。働き者で優秀な人だと分かっているから、奥様も反対なさらなかったのではないか?ということです。全然違う世界に飛び込むときも、これまでの自分がやってきたことが後押しをします。

  • プロの世界は、スゴイ

念願の東京ディズニーランドで働き始めますが、配属されたのは掃除係。当時の掃除って、キツイ、キタナイ、危険の3Kの仕事でした。しかし、そこでディズニー社が持ってる掃除のノウハウに出会います。掃除って、ただ汚れを取るだけじゃなくって、人の心までキレイにするものです。人の行動を把握し、ゲストが夢の世界に浸れるように配慮します。まさにプロフェッショナルの仕事です。

働く人は、みんな物語を持っている!?

鎌田洋さん『真夜中のディズニーで考えた働く幸せ』では、「オープン当時の東京ディズニーランドのキャストとして働いた!」というスペシャルな体験を手に入れるまでの困難と、そこで学んだことが紹介されています。すごく特別で、すごく〈普通じゃない人〉の体験ですね。

〈14歳の世渡り術〉ということで、働くことや、チャンスを自分で手に入れる方法、諦めず何度もチャレンジし続ける、情熱も実を結ぶ実例です。そして、執念の先にゲットした仕事なのに、不本意に思っちゃったり、それでも諦めずに真摯に取り組めば、与えられた仕事の大切さが分かってくる。

こんな経験、もちろん著者の特別な経験なのですが、働く大人たちは多かれ少なかれ同じような経験を持っているのではないでしょうか。夢を持って行動したり、時に夢に破れたり、諦めたり道を変更したりしながら、それでも〈今〉に至る道筋を誰でも持っていて、ドラマチックじゃないかもしれないけど、他にない経験を持っています。

思春期頃、大人の自分を考えるとき、スペシャルな人の体験に触れるのも刺激的です。しかし意外と、身近な人の物語も、面白いかもしれません。

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『サイコパス』|冷静で共感しない人たち

こんにちは。人間関係が上手くいかない あさよるです。力の入れ具合が分からなくなるんですよね。人前に出ると緊張するし……。今回、『サイコパス』を読んで、あさよるはサイコパス的特徴が全くないんだなぁと、ホッとするような、凡人認定されたような、遠い目になりました。

以前に中野信子さんの著書を読んで面白かったので(紹介したタイトルを最後にまとめています)、2016年末に発刊された『サイコパス』も読んでみたいと思いました。本書は、メディアでも宣伝なさっていたのを見聞きし、気になっていました。

本書の最後には、あなたのサイコパスチェックもついていています。

定義がなされていない

まず本書『サイコパス』では、「サイコパス」とは何かと定義がなされていません。“サイコパス的特徴”を持つとされる人物の実例が紹介され、身の毛もよだつ残忍な犯罪(殺人)を顔色一つ変えず冷淡にやってのけます。彼らには能力が高い者もおり、警察の疑いを涼しい顔でやり過ごす度胸や、犯行がバレないような工夫がなされています。「サイコパス」のイメージ通りの様子が描写されます。

ただ、具体的な「サイコパス」の定義がなされていませんから、“イメージ”に留まります。

あさよる的には、定義され型にハマったものではなく、「サイコパス」という傾向や特徴を持っている人がいる、という解釈なのかな?と思います。

「サイコパス」の傾向や特徴

本書の中で紹介される「サイコパス」的特徴とは、こんな感じでしょうか。

他人に共感せず、冷淡である。これは人の目を気にせず、冷静に自分の損得で行動できるともいう。普通の人たちは、例え自分の損になると分かっていても、他人からの理不尽な扱いをされると腹を立て、自ら損を選択することがある。しかし、サイコパス的な人たちは、他人からの仕打ちに関係なく、自分の得な方を選ぶ。

残忍な行為を平然とやってのける人は、もともと心拍数が低く、心拍数が上がりにくい特徴がある。女性より男性の方が乱暴なことが多いのは、女性より男性の方が心拍数が低いからだという学者もいる。

サイコパスは男性に多いイメージがあるが、女性のサイコパスもいる。女性のサイコパスの場合は女性の「か弱さ」や「清純さ」でもって、男性を捕まえる場合がある。

また、普通の人から見ると、サイコパスは魅力的に見える場合が多い。口が上手く、堂々としており、常識を超えた発言をするため、知的に見える場合もある。

利口なサイコパスと、そうでないサイコパス

サイコパスの中にも、頭の良いものとそうでない者がいる。反社会的な行為に及んだとき、頭のよいサイコパスは警察に捕まらないように行動する。上手いことやるのだ。反対に、下手をするサイコパスが捕まったり、あるいは精神病院で治療を受けることになる。本書のような「サイコパス」を扱う資料に登場するサイコパスたちは、下手をしたサイコパスである。

上手いことやっている頭の良いサイコパスを集めることができないので、統計が取れない。頭のよいサイコパスだと思われる人物の代表はスティーブジョブズ。彼はサイコパス的言動が語り継がれている。

サイコパスたち全員が悪人であるのではなく、前人未到のチャレンジに冷静に挑める、人類の飛躍に欠かせない要素を持っている人たちでもある。

肉体的な違いはあるのか?

サイコパスとは、後天的な要因なのか、生まれながらの違いがあるのだろうか。

本書の著書・中野信子さんは脳科学者なので、サイコパスの脳に注目している。どうやら、サイコパス的な人物の脳には特徴が見られるようで、恐怖を感じにくく、共感をしにくい脳をしている。人の身体が傷つく痛々しい画像を見ても、冷静にいられるらしい。

また、多くの人は、人の目だけを見てその人の感情を想像するのは難しい。しかし、サイコパスは少ない情報でも相手の感情を言い当てる。彼らは共感はしないけれど、人の感情を外側から理解できる。それ故に、普通の人たちから見ると、サイコパスは魅力的だったり、愛嬌があるように見える。

共感しない脳を持ちチームの輪を乱す者は、人類の歴史の中では淘汰されてきたのではないか。しかし、革命家や独裁者など、人類の歴史の中にサイコパスはいたのではないか。

あなたの周りのサイコパス

はてさて、サイコパスの定義が分からないまま読み進めてきましたので、漠然として想像しにくいのですが、〈第5章 現代に生きるサイコパス〉を読むと「ああ、そういう人いるかもなぁw」と思えます。

例に挙げられているのが、「プレゼン能力だけ異常に高い人」。向いている職業に就けば、すごくイイ能力に思えます。肩書きが有効だと知っているサイコパスは、華麗な肩書きを名乗っている場合もあります。他人の心を揺さぶり、コントロールするのが上手いブラック企業の経営者、ママ友のボス。炎上ブロガーやオタサーの姫も名を連ねています。

詳しいことは個別に見ないとわからないんじゃないかと思うのですが、確かに「どうかしてる」「なんでそうなるの?」というような人や、コミュニティがあるのも分かります。

抽象的で、上手く話を掴めなかったorz

中野信子さんの新しい書籍で(2016年11月初版)楽しみにしていたのですが、想像以上に抽象的な話題が多く、著者の言わんとしていることを上手く掴めませんでした……難しい>< 少なくとも脳科学についてと、そして心理学についてある程度知っておかないと難しいのかも。

現在のサイコパスの実例は、少し身近に感じましたが、実例を想像すると嫌な気持ちになるので、辛かったですw

最後に、要するにサイコパスって、こういうことか?w

あさよるネットで紹介した中野信子さんの本

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『「やりがいのある仕事」という幻想』|お金のために働くでOK??

こんにちは。夏バテがひどいあさよるです。去年も夏はぐったりしてたんですが、こんなだったっけ……いつも徒歩で移動する距離を電車に乗ってしまうという(-_-;)

と、この暑い中、就活頑張ってらっしゃる学生さんたち、お疲れ様です。今回は、就活生の方も目を通してもらえると良さげな本をチョイスしました。といっても、そんじょそこらのビジネス書や、働き方を説く本とは違います。なんたってタイトルが『「やりがいのある仕事」という幻想』w

先に言っておきます、あたり前で露骨に本音の話をしているのですが、こんなこと教えてくれる本もなかなかなかろうかと思います。決して「優しい」感じではありませんが元大学助教の森博嗣さんの「親切」で「真摯」な内容が良いと思いました。

誰も言わないホントの話

本書『「やりがいのある仕事」という幻想』というタイトルからしてもう、アケスケで内容を物語っていて秀逸です。すなわち、「やりがいのある仕事」というのは幻想であるという話なのです。

なにより、本書が書かれた経緯からして、アケスケです。編集者から若者の就活や就活自殺をうけ“人生の目標”について森博嗣先生に書いてほしいと依頼を受けた。それに応えた。しかし、著者自身が大学の教官から作家になり、会社員の経験はない。多くの人とは違った経歴の持ち主である。それにしても、そもそも人それぞれ違っているし、職業もいろいろだ。そう思案しつつも、助教授として学生たちと接していたことと、やはり多くの人が幸せになるように願っている。そんな経緯で、本書は執筆された。

もう、本書はこの「まえがき」だけでも全てを言っている。人それぞれ違っているし、人は働くために生きているわけでもない。そして、職業に貴賤もない。「やりがいのある仕事」とは幻想なのである。

〈やりがい〉〈好き〉〈楽しい〉と〈お金を稼ぐ〉こと

本書を読んで改めて考えると「やりがいのある仕事」というのは変な話なんですね。もちろん、今の仕事にやりがいがある人もいるでしょう。「やりがいがある」ことが悪いと言っているわけではありません。不思議なのは「仕事にやりがいを感じなければならない」という強迫観念めいた考え方なのでしょう。もしかしたら今、「自分は仕事にやりがいを感じている」と思っている人も「そう思わなければならない」と思い込んでいるのかもしれません。

〈やりがい〉という言葉も、気になります。例えば「好きな仕事がしたい」とか「楽しい仕事がしたい」なんて言うと「仕事はそんな甘い物じゃない!」と言われてしまいそうですが、「やりがいのある仕事をしたい」或いは「仕事にやりがいを見出したい」と言うと、なんか収まりがいい。しかし、別に好きなことでお金を稼いでもいいし、仕事は楽しい方がいい。もっと言えば、「仕事しなくていいならしたくない」「お金があるなら働かない」って、なんか「言っちゃいけないこと」みたいな雰囲気。不思議ですね。

森博嗣さんは、「やりがいのある仕事」を否定するわけじゃないけど、仕事をお金を稼ぐ手段としてもいいじゃないとおっしゃいます。そして、その仕事に上も下もない。職業に貴賤はない。みんな口ではそう言います。だけどなんとなく「カッコいい職業」「みんなの憧れ」があるのって、これも不思議な話。

「羨ましがられたい」「スゴイって言われたい」「認められたい」

職業に貴賤はないと言いながら、なんとなく良い職業とそうでない職業がある気がする。多くの方は、内心「カッコいい職業」「憧れの職業」「羨ましい職業」なんてあるんじゃないでしょうか。そして「それに比べ自分の仕事は」あるいは「あの人の仕事は」と何かと比べている気がしませんでしょうか。

結局のところ、他人が羨ましがるような仕事がしたいとか、みんなが憧れる職業に就きたいとかって願望がどこかにある。そして、上手いこと他者が羨ましがる仕事に就けなくても、「自分はこの仕事にやりがいがある」と言いたい。本当は、やりがいなんてなくても構わないのに、「やりがいがあるんだ」「好きなんだ」って言い切りたい。だって、「やりがいのある仕事」に就いている人もまた、羨ましい対象だから。

他人の評価を踏襲して生きることに重きを置くと、「結婚しないといけない」「子どもを持たなきゃいけない」という考えにも繋がっていく。要するに「幸せな結婚をする人は羨ましい」「子どもに囲まれて生きるのは憧れられる」。もちろん、自分の意志でそれを望む人を反対しているわけではない。ただ、なんとなく「みんながそういうから」と、トレンドに乗り遅れないよう取り組んでいる人もいるのでしょう。

自分の〈やること〉をやる

長々と書きましたが、『「やりがいのある仕事」という幻想』で述べられている考えは、みんなの憧れや羨望に乗っかる必要はないこと。別に「お金が欲しくて働いている」でもいいじゃん。それよりも、自分の価値観ややるべきことに取り組むべきだ。すなわち、働いてお金を儲けて、自分のすべきことをやる。で、好きなことややりたいことって、既にやってるでしょ?

自分の考えるというのは、仕事だけでなく、結婚や家族も同じ。もちろん、結婚制度を否定しているわけじゃない。だけど、なんとなく焦って「やらなきゃ」「決めなきゃ」と思わなくてもいいじゃん。子どもも同じですね。もし、「子どもができると羨ましがられる」「憧れられるママになりたい」と、周りの人から「認められる」ための活動は、やめてもいいんじゃない?という提案ですね。

他人から「認められるため」の就活ではなく、自分が「生きるため」の就活をしよう。本書『「やりがいのある仕事」という幻想』では、包み隠さない本音を暴くのですが、森先生は親切だなぁとも思いました。誰も言わない誰も教えてくれないことを、わざわざ文字にして提示してくれるんですから。

就活で絶好調な方はそのままがんばるとして、ちょっと「どうなるのかな」「このままでいいのかな」と感じている学生さんは、ちょろっと立ち読みでもしてみてください。「なんじゃこりゃ」と本を元に戻してもいいし、少しだけ、みんな分かってるけど口にしない本音を知りたくなったら、どうぞ。

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『五つ星のお付き合い』|「いい人」になるたった一言

こんにちは。『五つ星のお付き合い』って、レストランでのマナー本なのかと思って手に取った あさよるです。読んでみると、コミュニケーション本でした。えーっと思いつつ、読み進めると、なんかコレ、いい本じゃないか~と楽しくなってしまう読書でした。

人と人とのコミュニケーションを円滑にするのは、たった一言の配慮や思いやりなんだなぁ!

一歩、近づくための一つの言葉

本書『五つ星のお付き合い』では、シチュエーション別の「人間関係が円滑になる方法」が紹介されています。たった一言や、たった一つの発言が、人との関係を変えてゆきます。相手を言い負かすでもなく、「ドヤァ」とええこと言うたる訳でもなく、相手を慮り、人間関係を円滑にするための言葉遣いです。

ついつい言葉がキツクなっちゃう人や、意地になって相手を言い負かしちゃったりとか、関係がこじれちゃう人、必読ですよ。はい、それ、あさよるなんですけどね(;´∀`)>

しなやかにサラリと、何気なく口にできれば素敵だろうなぁと思える言葉や気遣いばかりです。

使いかた間違うとヤバイ?

本書、読んでて異議なし!なんですが、ネガティブな点をひねり出して、強いて言えば……使うシチュエーションを誤ると、ややこしくなるのかな?ということ。

例えば、直接指摘したり訂正すると角が立っちゃう場合、他の人に代弁してもらいます。本書では〈ボイスチェンジ〉と紹介されていました。自分が話すと、相手の人が「攻撃された」「否定された」と感じてしまう場合、別の人に変わってもらうんです。が、代弁してもらう相手を間違えれば逆効果にもなるだろうし、そもそも自分の口から伝えてもいい相手かもしれない。見極めが大切ですね。

……って、この程度の「ややこしくなる要素」でして、全体として「ごもっとも」な内容です。

そう、ほんのちょっとの「気遣い」なんです

人間関係を円滑にするもの。それは心にもないおべんちゃらや、お世辞やプレゼント作戦ではない!まぁ、そういうやり方もあるんだろうけど。たった一言、ちょっとした気遣い。その素振りで、人との関係は変わってゆくのです。

例えば、プレゼンや人前で説明等をしたあと「ぼくのスピーチ、どうでしたか?」。この一言!どうしても自分のスピーチの出来は、客観視しにくいもの。他人に「どうでした?」と尋ねることで、なんらかかのリアクションを相手は返してくれます。褒めてくれても有り難いですし、欠点を指摘してくれても有難い。どう転んでも感謝しかない会話です。

話始めは、「エー」とゆっくり言ってもいいというのも、肩の荷が下りるよう。しっかりとお腹の底から声をゆっくりと出す。そして、ゆっくり落ち着いて話し始めます。焦って早口で話すと聞き取りにくいですから、「ゆったり」のための「エー」。心がけます。

初対面の人との対応も、役立ちます。とにかく「共通点」を見つけ出す!学生時代の部活とか、私生活とか、なんでもいいんです。一つでも共通点があれば、お互いに親しみを感じますよね。これは、自分が上手に話すんではなくって、相手の話を「聞くのが上手」である必要があります。相手の話題を聞き出しましょう。

「なにそれ教えて」も、聞き上手フレーズですね。知らないことを隠さずに、むしろ好奇心を持つ。こんなこと言われちゃったら、無口な人でも話してくれます。知ってるふりをやめるだけで、会話も弾むのです。

軽く読めるが、長いお付き合い

『五つ星のお付き合い』は22のお付き合いのコツが紹介されています。

本書を語るとき、まず装丁のこだわりに触れる必要があるでしょう。表紙の紙も高級感があり、タイトルの文字も箔押し!中のデザインも「五つ星」な雰囲気に統一されています。装丁が美しい本って良いですよね~。

そして、軽く読み進められる上に、長く読める内容であるところがgood。扱われている人との関係は普遍的なテーマですから、時間が経っても読むことができるものです。「人間関係を円滑にする」なんて壮大なテーマ、分厚い難しい本になっちゃうようなテーマです。それを最小にコンパクトに収めてあるのも良い所。

普段はあまり読書の習慣がない人も、本をたくさん読む人も、満足できる気遣いがなされていると感じました。

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『20代で伸びる人、沈む人』|将来のリーダーはスタート時点から違う?

こんにちは。リーダシップを持ちたいあさよるです。ピシッと人前でも、デキる感じを醸せたらと願っています。……現実はほど遠いのですが(;’∀’)>

『20代で伸びる人、沈む人』は、リーダシップのカテゴリで話題になっているのを見つけたので、さっそくチェックです。著者の千田琢哉さんの著書は、あさよるネットでも数冊紹介していて、読みやすかったので、今回も期待!

これから伸びる人の特徴

本書『20代で伸びる人、沈む人』では、30代、40代とどんどん伸びてゆく人の特徴が紹介されています。出世レースでは、「後から頑張ろう」はありません。「20代の内はゆっくりしといて、40代になったら頑張ろう」は起こらない。あくまで、40代、50代で活躍している人たちは、若い頃から走り続けていると言います。

考えてみれば「そりゃそうだな」と納得。

あさよるは、ゆっくり30代をやっている方ですがw、ぜひこれから「いっちょやったろか!」という若い方は、一読してもいいんじゃないかな。

言いなり、都合の良い人が良いわけじゃない?

ざっくりと7つの「伸びる人」「沈む人」の特徴が挙げられています。

  • 仕事のしかた
  • 勉強のしかた
  • 上司との付き合いかた
  • 後輩との付き合いかた
  • 同期とのつき合いかた
  • 顧客とのつき合いかた
  • お金の使いかた

一覧してみると、仕事や勉強、お金の話はあるにせよ、やはり「対人関係」に如実に表れてるものなのかもとドキリ。目指しているもの、見ているものが20代の頃から「伸びる人」「沈む人」には違いがあるように感じました。

意外でもあり納得したのは、「従順であること」はあまり意味がなさそうなところ。上司やお客様にもなぁなぁにならず、言うべきことは言う。それで反感を買うこともあるし、だからこそ信頼もされる。ダメなのは、相手に合わせて調子のいいこと言っちゃうタイプなのかもな……反省。

後輩や同期とのつき合いかたも、あさよるにはない要素すぎて冷や汗しか出ない。ウザがられる先輩ではなく、慕われて後輩から追いかけられる先輩になる。同期の中で抜きんでていても、パッとしない同期ともフランクに付き合い続ける。

そして、最後は自分が成功することによって、人は離れていゆく。自分のステージが変わるたびに周りの人間関係まで変化してゆくのです。これは、楽しみな気がしますね。どんな世界へ行けるのか。

客観的データがあるわけではない

あさよるがこれまでに読んだ他の千田琢哉さんの本もそうでしたが、客観的データを示しながらの話題ではありません。特にデータも示されていないので、肌感覚や経験則でのお話なのかと思います。それに説得力を感じるかどうかはあなた次第……という世界でしょうか。

あさよるは結構「経験則」って大事だと思っているので、本書の内容も「そういうもんなんだろう」と思ったのですが、苦手な人は苦手かも。

ちょっとした言葉、行動の積み重ね

ここで語られる「伸びる人」「沈む人」の差は、ほんのちょっとしたこと。上司の陰口を言う/言わないとか、上司を尊敬する/敵視するとか、あたり前っちゃああたり前の数々です。残念な会社に就職しちゃったら残念ですが、そうでないのに勝手に周りを敵視して沈んで行っちゃうのももったいない話。じっくりと今の自分を俯瞰するのにもいいのかな?

あさよるはもう30代ですので、本書は最初っから読者として想定されていないのですが、かつての自分を思い出しつつ読みました。上司を顧客と思い、後輩をファンにさせ、同期とフランクにつきあう自分……そうなれる素地は皆無ではなかっただろうけど、自分はそう“しなかった”なぁ、勿体ないことしたんだなぁと、やや落ち込んだw

中身については目次を見るだけでもイメージできるかと思います。この記事の最後の目次情報を載せますので、ご覧あれ。

元気が出る?げんなりしちゃう?

本書を読んで、元気が出て「明日も頑張ろう!」とガッツが湧いてくる人もいるでしょう。反対に、嫌な気持ちになってゲンナリしてしまう人もいるかも。リアル20代の方なら尚更です。

あさよるは「こういう風に振る舞えばいいんだな!」って勉強になった半面、「自分はガッツリ〈沈む人〉だった……」と衝撃を受け、ちょっと落ち込みました^^

パワーが湧く人、励まされる人、しょんぼりする人、イラッとする人。読む人によって色が変わる本じゃないかと思います。それは面白いことです。

あさよるネットで紹介した千田琢哉さんの本

『仕事は好かれた分だけ、お金になる。』

『仕事は好かれた分だけ、お金になる。』|誰だって好きな人と仕事がしたい

『読書をお金に換える技術』

「本なんか読んでも腹の足しにもならない」へのアンサー|『読書をお金に換える技術』

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『新・観光立国論』|世界のVIP・富裕層を「お客様」に

こんにちは。お・も・て・な・しという言葉を聞いてから、「そうか、おもてなしなのか」と英語の勉強を始めたり、実はコッソリやっている あさよるです。今、Airbnbというのも流行っているらしいし、あさよるも観光業なんてやるのかしらなんて考えております。ブログは、どこでも書けるしね。

日本が観光立国になるべき理由

まず、GDPは人口によって決まると定義がなされています。国内の人口が増えれば生産量も増え、人口が減れば生産量も減る。当然前と言われれば当然に思います。そして、現在日本の人口は減り始めている。GDPもこれから減少するでしょう(本書では「大幅に減るわけではない」と予想されています)。

GDPを維持するため、働き方を変えたり、女性の社会進出を押し進めようとの動きがあります。日本では既に若年層ほど男女同じように働いています。しかし、女性は所得が低いことが多く、そもそも女性している仕事を変えて、貢献度合いを高める必要があると提言されています。日本のGDP維持のために、女性の給与を上げ、仕事の中身を変えてゆく必要がありそうです。

生産性について著者のアトキンソンさんが鼎談なさっている記事がありました。

国内の生産性を上げる。そして、さらにやるべきことが「短期移民」。GDPの9%を外国人観光客から収入を得て、「観光立国」になるという方法が示されています。9%というのは、国連世界観光機関の報告に照らしています。

観光立国・4つの要素

「観光立国」には4つの条件が必要不可欠だと言われています。それは「気候」「自然」「文化」「食事」です。パッと見ても、この4条件すべてを日本は充たしていることがわかります。そう、日本は観光立国としてのポテンシャルを元々持っている。……なのに、イマイチ世界から観光客を呼べていない。

日本は北海道から沖縄まで地域によって気候が全く違います。日本は、スキーと海水浴を同時にできる国なんです。もちろん、そこでは多種多様な動物、植物、虫たちが生きています。我々にとって当たり前の環境ですが、これも観光資源なんですね。

また、観光にお金を使う富裕層はヨーロッパとオーストラリアに多く、彼らから見ると東洋の日本は興味ある対象のようです。また、日本は古い時代の伝統が残っている稀な国です。普通は、新しい権力者が現れると全時代ものは破壊されるのですが、日本では新しい社会でも古いものが生き残っているのです。日本の「歴史」とはハリボテの観光地ではなく、文化そのものが観光資源になりうるということですね。そして、外国人観光客が求めているのは、オタク文化だけでもないし、ショッピングだけでもないのです。

観光客と言っても目的やスタイルは様々です。観光バスに乗り込んで観光地をガーッと回る人もおれば、バックパッカーもいて、そして世界の富裕層が超リッチな観光をします。それぞれのニーズに応えることが大事であり、今の日本はそれは全くできていません。

「お・も・て・な・し」の現状

観光地に求めるもの・居住地に求めるもの

日本人の自国自慢は結構なことですが、それが「外国人観光客から見て」魅力的なのかを考えないといけません。

一般財団法人経済広報センターが「東京オリンピック・パラリンピックを契機とした観光立国に関する意識報告書」を公表しました。(中略)日本のどのようなところを世界にアピールしたいかを聞いたところ、「日本人のマナーや気配りのすばらしさ」が72%ともっとも高く、ついで「日本の食文化、おいしい食べ物」(68%)、「治安のよさ」(55%)、「洗練された日本のサービス」(50%)との回答が寄せられました。

p.81

「日本人のマナーや気配りのすばらしさ」「日本の食文化、おいしい食べ物」「治安のよさ」「洗練された日本のサービス」。これらの要素は、残念ながら外国人観光客へアピールには的外れです。本書では一つずつ丁寧に解説されています。

簡単に言っちゃうと、「日本人のマナーや気配りのすばらしさ」とは、「日本人以外はマナーが悪い、気配りがない」と宣言しちゃっているようなもの。外国人観光客の「お客様」にとっては気分が悪いし、それぞれの国のマナー、気配りがあるものです。日本だけが特別とは言えません。また、日本人同士のマナーや気配りは、外国人には伝わらないことがあります。「日本ローカルのマナー・気配り」と「世界のスタンダードなマナー・気配り」があるってことですね。

「日本の食文化、おいしい食べ物」というのも、これも〈日本人にとって〉おいしい物はたくさんありますが、食文化が全く違う外国人観光客にとって、どれくらいおいしく食べて貰えるのかは再考の必要があるべきです。また、箸を使う文化も悩ましいようで、「西洋人=箸を使えない」とスプーンを出すのも変ですし(日本人だって、ヨーロッパ旅行中レストランで「どうせフォークとナイフを使えないだろう」と先回りで何らかの対応をされると、ちょっとムッとするカモ)、だかと言って、はやり異文化の食事は食べにくい。お客様をどう「おもてなし」するのかという課題ですね。

「治安のよさ」、これも意外と観光の動機にはならない。確かに日本人も「日本は世界一治安がいい」なんて言いながら、治安の悪い外国へ海外旅行へ行きますからねw 治安は良いに越したことはないだろうけど、ン十万という旅費を払って体験したいののは、例えば「ピラミッドが見たい」とか、特別な経験なんですよね。「治安がいいから来てください」「ほら、自販機も道にいっぱい並んでるでしょ」って、それを見にわざわざ高い旅費を出してくる人は少数なのです。

「洗練された日本のサービス」も、先ほどのマナー・気配りに通じますね。あと、日本は外国人からみると決してサービスの良い国ではないそうです。「おもてなしは無料」というのは、チップを払わなくても良いサービスを受けられますよってアピールです。が、チップ文化の地域に住んでいる人からすれば、日本のチップなし文化はすごくサービスが悪く感じられるそうです。日本では予め〈チップ上乗せの価格〉を請求している。すなわち、チップの額を客が決めずにサービス提供者側が決めているんですよね。また、日本の「なんでも平等」「なんでも順番」の文化も、チップ文化とは相いれません。

日本の〈特別じゃないトコロ〉も知る

日本人が「日本らしさ」と感じていることも、意外とありふれていることもあります。例えば、日本人は外国の宗教も柔軟に受け入れるという主張も、実は世界でも珍しくありません。例えを一つ。アジアで生まれたキリスト教は、ヨーロッパへ広まり、ヨーロッパの文化と交じり合って存在しています。

日本の文化が良い/悪いの話ではなく、世界中に違った文化や歴史背景を持った人たちがいます。彼らにとって、日本へ行きたい、旅行がしたいって思ってもらわないと「観光立国」にはなれません。そのためには、日本の持っている素晴らしい特性も知る必要がありますが、同時に、世界の他の国と似ているところも知っておかないといけないんですね。

「世界の富裕層」にアピールせよ!

日本が観光立国になるために、一番難しそうに感じたのは、世界の富裕層を「お客様」として捉え、アピールすることです。これは「VIPは特別席に通す」とか「並ばなくてもサービスが受けられる」とか〈特別扱い〉をするってことです。

たぶん、商売人というのはプロフェッショナルですから、いざVIPを持て成すサービスがメジャーになればどんどん変わってゆくんじゃないかと思いました。で、肝心なのは、国や自治体、鉄道会社などのインフラを整備する側です。京都の観光地のアクセスは万全とは言えません。日本国内は広く大きく、新幹線で移動を重ねるには高額です。東京から東北へ、関西へ、出雲へと、あっちこっちへ移動してもらうには、莫大な金額になっちゃいますね。

また、ホテルも充実しているとは言えない。外国人観光客が宿泊しているホテルはビジネスホテルです。これまでホテルも国内のビジネスマンを対象にしていれば良かったのでしょうが、今後は富裕層を受け入れられるサービスを用意しないといけません。

「観光立国におれはなる!」って一人で決意してもどうしようもなくって、ほんとに国をあげて取り組まないといけないんだと思いました。そして現在はまだ、適切な共通認識を持っておらず、足並みも揃っていないのかなぁという感じ。

日本人も、日本のこと知ろうよ……

本書を読んでいて気になったのは、有名な観光地でさえも外国人に対して説明が不十分だという話。例えば、京都の二条城には案内板等がほぼなくって、なにがなんやら分からない史跡だそうです。世界遺産に登録されても、整備しないと伝わらないんです。

観光ガイドやパンフレットがあったとしても英語だけ、とか。それも日本語を直訳しただけの不案内なものだったり。「お客様」をおもてなしする感じではありませんね。

んで、日本人自身も、観光地へ出向いてもそこが何か分かっていないことが多々ありますw 先ほどの二条城、みなさんどんな場所かご存知でしょうか。現地でも、修学旅行生たちがせっせとスマホをのぞき込んで、二条城をググっているそうです。

どうやら、観光というのは、提供する側とお客様の側で、認識が大きく異なっているのではないかと思いました。あさよるは大阪府に住んでいますが、テレビや雑誌で取り上げられる「大阪」は、あさよるが見知っている大阪の街とは似ても似つかないものです。たまに大阪案内を頼まれることがありますが、リクエストされる先はあさよるも知らない、見たこともない「大阪」ばかり。「こっちの方が景色がきれいだよ」「おいしいものを食べたいならアッチへ行こうよ」と提案しても、「観光客が見たい大阪」ではなんでしょう。これも、ガイドラインというか、案内がきちんとなされていないから、すれ違っているのかなぁなんて思いました。

「観光立国」は、現在の観光地とは違ったスポットが注目されるでしょう。大混雑の海水浴場ではなく、静かで穏やかなビーチが。賑やかできらびやかな繁華街ではなく、なんにもない山の中が、外国人から見ると豊かなのかもしれません。

どこに資源があるのか分からない、むしど、どこもかしこも観光資源になりうるのかもなぁと思おうと、ちょっとワクワクしました。

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『仕事は好かれた分だけ、お金になる。』|誰だって好きな人と仕事がしたい

こんにちは。仕事も結局は人間関係なのかもしれませんね。若い頃は「実力さえあれば認められる」と信じていましたが、人から慕われたり信頼されるのも実力なのかもな……と思い始めたあさよるです。

ビジネス書をたくさん出版されている千田琢哉さんの書籍はあさよるネットでも紹介しました。今回は『仕事は好かれた分だけ、お金になる』という、タイトルだけで納得してしまうものです。

「本なんか読んでも腹の足しにもならない」へのアンサー|『読書をお金に換える技術』

好きな人と仕事がしたい

『仕事は好かれた分だけ、お金になる』。理屈はわからなくても、「せやな」と納得してしまうタイトルです。

本書では63のシーンを想定し、こんなときこんな行動とってませんか?と一つずつ確認するように進んでゆきます。それは「取引先」「先輩」「上司」「初対面の人」、ビジネスシーンで想定されるシチュエーションばかり。「できてるな」と確認しつつ、「あ、やってない…」と冷や汗を流すことも。言葉遣いや挨拶から、身だしなみや口臭チェック等々、あたり前だけど見落としてしまうような心配り、気配りの数々です。

 あなたの周囲にも“優秀なのに”パッとしない人生を送っている人がいるだろう。
理由は簡単だ。
その人が嫌われているからだ。

(中略)

わざわざ口に出して「あの人が嫌い」と言う人間なんていない。
「できる人」より「好きな人」に仕事は殺到する。
エグゼクティブたちは「できる人」より「好きな人」を出世させようとする。
これが厳然たる事実だ。

p.3

誰だって、好きな人と気持ちよく仕事をしたいものです。ですから、気にいらない、嫌いな相手は遠ざけられます。ただそれだけ。反感を買う人は遠ざけられ、好かれる人に仕事が回ってくる。シンプルな故に説得力ある話。

気配り、思いやり、親切、丁寧

ちょっとした気配りや思いやり、そんなことで人からの評価がかわります。

 

第1章 世間は、あなたのここを見ている

「全員に好かれる必要はない」と口に出して言う人は、全員に嫌われる。成功するほど短所が目立つ。

第2章 お客様はあなたのここを見ている

本物の笑顔か否か、見ればわかる。陰口は顔に出る。自社のルールなんてお客様には関係ない。確かに…。

第3章 初対面の人は、あなたのここを見ている

お辞儀の深さを、背伸びを、別れた後の陰口を、人はよく見ている。初対面だからこそ、印象を気にかけたい。挨拶できない人が増えているなら、これはチャンス。

第4章 上司・先輩は、あなたのここを見ている

嫌いな部下を引き上げる上司はいない。上司・先輩が叱りにくい部下は嫌われる。心の中で馬鹿にしていると、伝わる。イヤイヤ仕事を引き受けていると評価が下がる。

第5章 同僚は、あなたのここを見ている

有能ならばボケ役に徹する。「おかげさまです」「ごめんなさい」が大事。嘘はつかない。目立ちすぎない。

第6章 後輩は、あなたのここを見ている

「下から上は、実態がよく見える」これ、真理っすよね……。偉そぶらず、謙虚で、雑用を進んで引き受ける先輩になろう。

第7章 取引先は、あなたのここを見ている

「来週中」はいつなのか。メールは短く早く、そして少しのねぎらい。メーリングリストに呼び捨てで登録していない?

ざざっと目次を眺めているだけでも、「そういう人いるよねww」を笑ったり、自分を図星されてゾッとしたりいそがしい。千田琢哉さんの書籍は、目次だけでも中身を一覧できて楽しいものが多いですね。

誰でも気持ちよくいたいよね

判断基準って簡単で、自分が相手の立場なら嬉しいか、嬉しくないか。気持ちいいか、気分が悪いか。それだけですし、自分も「コイツ嫌い」って思うこともあるでしょう。

しかし、それを自分に当てはめるのって難しい。

ただ「誰だって気持ちよく仕事がしたい」その願望を叶えられないがために、有能なのに評価されない人がいる。それは惜しい。

ちょっとした気遣い、発見が、ページをパラパラ見ているとあります。

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『LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略』|人間100年の時代、求められるものは?

こんにちは。YouTubeで音楽を聞き始めて、抜け出せない あさよるです。エレファントカシマシの『RAINBOW』って曲が超カッコよくてですねぇ。

エレカシのCDずっと聞いているのですが、今年はエレカシデビュー30周年で、日本全国回るライブも始まるようでして……あさよるも一回行きたいなぁと狙っています。

エレカシのメンバーはもう50歳と言うことで、いやぁ、あさよるも歳を取るはずだなぁなんて思いつつ、みなさんとても50歳には見えなくって、若々しくてかっこいいっす。

「年齢に見えない」ってのは特別な人だけではなく、街中のおっちゃんおばちゃんたちも若い人が多いですよね。とても「お年寄り」とは呼べないような風貌の方もたくさんいますし、みなさんオシャレだし、なにより気持ちがめっちゃ若い。もう三十代半ばに差し掛かろうかという あさよるでさえ「若者」な気になってしまうという不思議。

「いつまでも若くいたい」という願いだけでなく、「若くいなければ」という空気感が、「年老いてゆく自分」を受け入れられずに

『「若作りうつ」社会』|いつまでも「愛され」「モテ」でいたい

話は戻って、さっきのエレファントカシマシの『RAINBOW』は、光陰矢の如し。過ぎ去る時間は早く、気づけば足元が崩れ落ちそうな切迫感や、どうしようもなさにドキドキしてしまった。あさよるも以前、そんな世界で生きていた気がするけれども、すっかりのんびりダラーンと毎日を生きている・・・(・ω・`)

「人間100年」の時代を見すえて

前置きが長いですが、今回読んだ『LIFE SHIFT』は人生100年の時代が到来しようとしている今、考えておくべき事柄です。

「人間五十年」と「敦盛」を織田信長は愛したとかどうとか言いますが、敦盛の倍も生きることが、ポピュラーな時代になる?たしかに、団塊の世代はもう70代に差し掛かり、年齢的には「老人」かと思いきや、彼らはまだ自分たちを「老人」とは考えていないと言います。100まで生きると考えると、確かにまだ先は長い。

『LIFE SHIFT』では、人生100年の時代を見据え、ケーススタディを交えながら新しい時代の人生を考えます。

生き方、働き方、家族の形

寿命が伸びると、時間が増えます。時間が増えると、その分の生活費が必要になります。生活費を工面するためには、働かないといけません。

これまでの人生は、「教育→仕事→引退」と3つのステージしかありませんでしたが、今後は人生のステージが多様化が予想されます。単純に「仕事」のステージを長くなるでしょうし、また「教育」も卒業すれば終わりではなく、キャリアアップが重要にもなるでしょう。

また、大いなる時間をどうすごすのか。趣味の時間や、余暇の時間が増えると……何がこるのでしょうか。

そして、家族の形。一生同じパートナーと結婚生活を続ける人は今よりも少なくなるのかもしれません。30歳で結婚しても、100歳まで生きたら70年も連れ添うことになりますからね……途中で婚姻関係を破棄するカップルも増えるんじゃないのかなぁ。

人生が長くなると、子育ての様子も変わるのかもしれません。夫婦の形が変わるのですから、パートナーとの結びつきよりも、血縁の繋がりが強くなるのかも。この辺は『LIFE SHIFT』はアメリカの本ですから、そもそも日本の「家族」とは違うのではないか?と想像します。

モデルのいない最初の世代

我々は生まれ年が10年ごとに、2年ずつ寿命が伸びていると言います。あさよるよりも、10歳年下の人は2歳、20歳年下の人は4歳、30歳年下の人は6歳、長く生きられる可能性が高い。

これまで、100歳まで生きる人は稀でした。ですから、とてもめでたいものとして祝われてきました。しかし、生まれた人の半数が100年以上生きる時代が来れば、100歳は当たり前の時代になります。現在はまだ100歳の人は珍しいですね。しかし、80代90代で健康で活発な人はたくさんいますから、今後1世紀以上生きる人は増えるでしょう。

問題があるとすれば、今の私たちは「100歳の人がたくさんいる社会」を知らないことです。何が起こるのか。どんな価値観や思想の元、我々は生きるのでしょうか。

たぶん「寿命が延びている」というのは事実でしょう。それにより、これまでの人生のモデル、社会のモデルが通用しなくなっています。「高齢化社会」に伴う問題がまさにそうですね。

本来、多くの人が長生きできるのはヒジョーにヒジョーに喜ぶべきもので、人類登場以来の悲願で有り続けたことでしょう。その喜ぶべき事柄をきちんと喜びのままに成就できる用意、できていますか?

求められるモノも変わってゆく

人生100年時代は、求められるモノやサービスも変化するでしょう。今まで以上に求められる業種もあるでしょうし、全く新しいビジネスモデルも登場するでしょう。なんてたって「今までとは違う社会」がやって来ようとしているのです。

一体、自分は何歳まで生きるのか?そのためになにをすべきなのか?

そして、長寿の社会で、どんな仕事をすべきだろうか?何が求められているんだろうか?

ぼんやり考える材料に『LIFE SHIFT』はなりました。結構分厚目の本なんですよ。けども、読みやすい内容でした。

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『言ってはいけない 残酷すぎる真実』|親の言うことをきかない子

「絶対内緒だよ」って頼まれるとソワソしてしまう あさよるです。こんにちは。『言ってはいけない』と言われると、言いたくなるのが人情です。

本書はAmazonランキングでちらほらっと見かけ、そのタイトルのインパクトからずっと気になっていました。しかし「怖い話なのかな?」と心配で読めずにいたのです。読んでみると……決して怖い内容ではありませんでしたw

過激なタイトル…だけど…

『言ってはいけない 残酷すぎる真実』とかなり意味深なタイトルの本書。目次を見ても〈努力は遺伝に勝てないのか〉〈反社会的な人間はどのように生まれるのか〉〈「見た目」で人生が決まる〉等々、「あえて触れない」話題が並び目を引きます。

あさよるも訝しみながら読んでいたのですが、過激な見出しのわりに、書かれているのは普通というか、〈巷で囁かれる定説〉の延長のような話ばかりでした。煽り文句は目を引きますが、中身は庶民的。

しかし、結論は巷の噂話とはちょっと違ったので、面白かったです。

ただし!本書内で根拠として実験データや統計等が引用されているのですが、正直どこまで信憑性があるのか、あさよるにはわかりませんでした。客観的根拠は乏しいのかな?というのが正直な感想です。

社会の中の〈暗黙の了解〉

巷で語られるが、大っぴらに話すとイラッとするお話。例えば「金持ちの子は頭がいい」とか「美人は得している」とか、「生れた場所で人生は決まっている」とか。

環境要因が人を作る?それとも遺伝的にもう決まっているの?

学力は遺伝するの?

なにをもって学力というのかにもよると思うんですが、本書では〈IQ〉の高さは遺伝することが紹介されていました。しかも、人種や民族によってIQの高さの傾向があるようです。ただ、一人一人を見るとIQが高い人もいれば低い人もいます。あくまで〈傾向〉の話です。

ただ、IQって生涯大きく変わらないと言われるものが、遺伝によって決定されていると知ると……アメリカでもパニックを起こした発表だったそうです。

貧富の差は遺伝するの?

金持ちの子は金持ちになり、経営者の子は経営者になる。そして貧しい家に生まれた子は、貧しい。これもまことしやかに語られる事柄ですね。

実際には、優秀な人は社会的に成功する場合が多く、その優秀さが子に引き継がれている。貧しい人はその逆です。

しかし、ここは単に親から子へ〈遺伝〉が起こっているというよりは、優秀な人は優秀なコミュニティに属し、その子らも優秀な人の集まりの中で育つことが理由なようです。

容姿の格差で収入が変わるの?

「美女は得する」という話はよく聞きますが、紛れもない事実のようです。しかし、容姿が生涯の収入に大きく影響するのはむしろ男性の方だそう。男性の場合、容姿に恵まれないと雇用されにくいらしい。

こんな話を聞くとすごく腹が立ちますが、容姿による収入格差は他ならぬ私達が生み出していることも忘れてはいけません……。社会の中で、整った容姿の人を選んでいるのは私達です。

ちなみに、ここでいう〈優れた容姿〉というのは、顔だちが整っているという意味。モデルや役者のような美麗な美男美女は別枠だそう。

ヒトの動物としての習性

本書では、社会の中にある不平等な格差がなぜ起こるのか、動物としての〈ヒト〉の習性の中に理由を見いだそうとしています。

どれだけ文明が進歩しようと、我々〈ヒト〉の肉体は原始人だった頃とさほど変わっていません。石器を持って生きるように出来ているのであって、偏差値の高い学校を目指したりスマホをイジルように設計されていないのです。

ですから、ヒトの行動をもっと単純に捉えてみようという試みが本書『言ってはいけない』で貫かれていることだと感じました。

親から子へ遺伝する性質

親から子へ遺伝する病気や体質、障害もあります。

アルコール中毒になりやすい人は、遺伝的にアルコールに強い人です。世間には大酒が飲める人、少しだけ飲める人、全く飲めない人がいます。アルコール中毒になるのは大酒が飲める人で、どんどんお酒を大量に飲んでいるうちに、依存症になってしまうということです。

糖尿病が遺伝するとか、ある精神病になりやすい人がいるとか、聞いたことがありますね。ちなみに、遺伝的に〈因子〉を持っていることと〈発病〉することは違います。

オスとメスの機能の違い

そもそも、動物としての〈ヒト〉には男性と女性という性があり、二つは別の特性を持っています。

ヒトは妊娠出産子育てに大きなコストがかかります。肉体的な負担は女性の方が大きいので、男性と女性の間で〈性〉への取り組みが違います。それは社会の中の〈人〉にも影響しています。

男女平等であることと、男性と女性の違いはどこまで考慮すべきなのでしょうか。

群れで生きる

ヒトは群れで生きる動物です。その習性は幼い子供のことから顕著に現れます。

幼い子は親や見知った大人以外には非常に警戒します。しかし、少し年上の子どもにはよく懐き、一緒んで遊んでもらうと喜んだりします。ちょっと年上のお兄さんお姉さんから、遊びや社会性を教わっているようです。

そして、親からの影響よりも、子ども同士の影響の方が遥かに大きかったりします。例えば、外国へ家族で移住すると、幼い子ほど現地の言葉に順応し、そして家族と話す母国語を忘れてしまうこともあるそうです。

子どもは親の影響よりも、同じ子どもから受ける影響の方が大きいのです。社会性を持ち、環境に順応し、群れで生きる〈ヒト〉の習性と言えるでしょう。

子どもは親のいうことを聞かない

「子どもは親のいうことを聞かない」これ、世界の真理ではないでしょうか(笑)。

親は我が子に「勉強をしなさい」「偏差値の高い学校へ進学しなさい」「大きな会社に勤めなさい」と、マジ心から願って促しているんだと思うんです。あさよるは親じゃないですが、大人になった今だったら、若い人に「勉強しても損はない」「高校受験は頑張れ」と言いますもんw

でもね、親の願いは空しく〈親の心子知らず〉。子どもは思った通りに育ちまへーん(笑)。

だって、先にも紹介した通り、子どもは親の影響よりも、子ども同士の影響の方が絶大なんですもん。もし「勉強なんかダサい」って雰囲気のあるコミュニティに属せば、その子は勉強をしないでしょう。

遺伝と育った環境が「わたし」をつくる

「わたし」とは、生まれ持った遺伝的要因が絡まりながら、自分の属すコミュニティが「わたし」を作ります。

大人から子への「〈躾〉や〈教育〉の影響力は乏しい」。これが「言ってはいけない」真実なのです。

もし、子どもが問題を起こしても、親の〈躾〉でなんともならいということ。〈教育〉は貧困や犯罪を抑止しえないこと。それよりももっともっと、当人が属しているコミュニティや社会の影響を存分に受けるのです。

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『「若作りうつ」社会』|いつまでも「愛され」「モテ」でいたい

こんにちは。放送中のドラマ『東京タラレバ娘』を見て、胸が痛い あさよるです。

主演の吉高由里子ちゃんも、榮倉奈々ちゃんも大島優子ちゃんも、むちゃくちゃかわいいのは言うまでもありませんが、劇中の三人は「ゼツミョーに超ウザッwww」とニヤニヤ見てたんですよ。なーんか痛々しいんですよねー。意識高い系っていううか~。

すると第一話の終盤、金髪のイケメソくんから「30過ぎて女の子じゃない」と言われて、ショックを受ける三人。そしてショックを受けるあさよる……

―( ̄∇ ̄;)→グサッ!!!

先日読んだ熊代亨さんの『「若作りうつ」社会』を思い出しました。彼女らは、女の子の世界から抜け出して、大人の女性になれるのでしょうか!?ドキドキ

年の取り方がわからない

『「若作りうつ」社会』の冒頭で、精神科医の著者・熊代亨さんの元へやってきた患者さんのエピソードから始まります。

Cさんは仕事と子育てをソツなくこなす女性で、合間には趣味も楽しみ、社内で尊敬を集める人でした。しかし、ある時から睡眠や食事がうまく取れなくなり、心療内科で「うつ病」と診断されました。

治療により病状は改善しましたが、彼女は納得しません。朝から晩までスケジュールが詰まった、エネルギッシュで充実した“元の生活”に戻られないからです。

「若い頃と同じように頑張りたい」と主張し、自身の加齢を受け入れることに抵抗を感じています。

「老いを受け入れられない」

アンチエイジングがトレンドの21世紀。多くの人が抱えている問題です。

世代が分断された社会

かつての日本社会は、良くも悪くも様々な世代が関わり合って生きていました。

監視し合い、古い風習や価値観に支配された生活であった一方で、生まれる人、老いる人、病気になる人、死ぬ人。人間のさまざまなステージの人々が一つのコミュニティに交じり合っていました。

現代は、地域社会や因習から解放された一方で、孤立した世帯は、他の世代と隔絶されてしまいました。

「年の取り方がわからない」とは、自分たちの先を行く人々を見失ってしまった世界です。

70代に差し掛かる団塊世代も、自らを「老人」とは感じていません。いつまでも若々しく、老いのない世界は夢のような世界ですが、残念ながら存在しない世界です。

現実と願望のギャップにより、じわじわと苦しむのが現在人なのかもしれません。

誰も何も言わなくなった

アンチエイジングは超人気です。テレビをつければ次から次へと健康食品のコマーシャルばかり。

何を口にするのも人の勝手ですが、それにしても、買う人がいるからテレビで宣伝してるんですよねぇ……。

と、「人の勝手」というのも、現在人が陥っている落とし穴になっています。

赤の他人である友人知人が、怪しいげなものにハマっていても「人それぞれだし」「人の自由だし」と積極的には口出ししません。

ムラ社会的な相互監視の世界から抜け出した我々は、気軽になった半面に、間違った方へ進もうとしても誰も引き留めてはくれなくなりました。自由と責任、両方を手に入れたんですね。

本書『「若返りうつ」社会』の「第二章 誰も何も言わなくなった」は静かにゾツとする話でした。

父親不在の社会

「年の取り方がわからない」社会は、「モテ」が力を持つ社会です。

小さな子どもは、一人で生きてゆけませんから、大人から「愛され」ることで生存率を確保できます。ここでいう「愛され」とは、容姿が優れていたり、コミュニケーション能力が高いことです。

簡単に言やぁ、かわいらしい、愛らしい子どもが可愛がられるという、身もふたもない話なんすが……(;´・ω・)

かつてのムラ社会では、多少コミュニケーション能力が低い子も「みんなの子ども」「社会の子ども」という認識がありましたから、なんとかやっていけました。

しかし、現在は個人と社会が遮断されていますから、生まれ持ったかわいらしさ(容姿)か、コミュニケーション能力がないと、かわいい子どもになれません。

いつまでも「愛され」たい

そして、年の取り方を忘れた社会は、大人たちもいつまで経っても子どもの世界にいます。容姿が優れ、コミュニケーション能力の高い「愛され」「モテ」こそが社会を生き抜く力なのです。

……なんか自分で書いてて冷や汗しか出ないんだけど(;’∀’)

で、自分の「愛され」「モテ」要素を受け入れてくれる「母性」を求めている。

一方で、現在は父性不在の社会でもあります。

戦後の経済成長とともに、父親は朝早くにはるばる遠くへ出勤し、夜遅くに帰宅する、家庭にいない人物になりました。子どもから見ると、父親が毎日なにをやっているのか分かりません。

「仕事をしている」「働いている」とは言っても、具体的に何をしているのか分かりません。実際に育て、養育してくれるのが母親ですから、母性が力を持つのも頷けます。

社会の構造が変わったことで、家庭内の形まで変わり続けています。そして、新しい社会像、家族像をなかなか描けず、終わらない子ども時代を過ごしているのが現代なのかもしれません。

……って、エヴァンゲリオンみたいな話やないか!

(「第三章 サブカルチャーと年の取り方」は、オタクと年を取れない我々のお話で、他人事とは思えません)

「老い」と「死」をどう受け入れる

「年の取り方がわからない」世界は、「老い」と「死」のない世界です。

しかし、実際に現実には我々人間は日々刻刻と年を取り、老い、死に近づいてます。観念世界と現実世界の隔たりこそが、苦しみや、居心地の悪さを生んでいるように思いました。

個人的な話ですが、あさよるの祖父母はみな早く他界していて「老人」というものを知りません。

街中で出会う高齢世代の人たちは、みなさんハツラツとしてらして、元気いっぱいで何度目かの青春を謳歌しているように見えます。または、まだまだ現役世代バリに働く人たちばかりです。

これから両親も老いてゆくのでしょうが、「老いた人」を側で見たことがありませんから、「老人」がどのようなものか、あさよるにはロールモデルがありません。それは、自分自身が老いてゆくイメージがないことです。

あさよるもまた、現在人の一員として自らの「老い」や「死」を持っていない一人なのでしょう。

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『察しない男 説明しない女 男に通じる話し方 女に伝わる話し方』|ド男、ド女と男と女

こんにちは。何歳になっても、人との関わりに悩んだり戸惑う あさよるです。

あさよるは人とツルムのが苦手なので、女性同士の仲良しグループに属し続けるのも息が詰まる気がします。

一人で気ままにおれると良いのになぁと夢見つつ、生きています(笑)。

ですから、他人との関わりについて書かれた書物は……気になって手に取っちゃう機会が多めです。今回は『察しない男 説明しない女』という本を手に取りました。

「ド男」「男」「女」「ド女」あなたはどれ?

はてさて、まず確認せねばならないのは、ここでいう「男」「女」というのは、生物学的な区分ではないことです。思考のクセというか、特徴を大きく2つに分けているんですね。

「オスとメス」とか「陰と陽」とか、対になっているものだと、なんでもいい気もしますが、「男と女」で分けるほうが何かと盛り上がりやすいのかもしれません。

本書『察しない男 説明しない女』の最初には、以下のようなチェックシートが用意されています。ぜひみなさんもチェックしてみてください。

「ド男」「男」「女」「ド女」と4つのタイプに振り分けられます。

『察しない男説明しない女』チェックシート

察しない男 説明しない女 男に通じる話し方 女に伝わる話し方 | 五百田達成 |本 | 通販 | Amazon

ちなみに、あさよるはAが9つだったので「男」でした。

で、思考のタイプを4つに分けて、それぞれのクセを学んでゆくという内容です。

おバカっぽい風味を装っているが……

実際の性ではなく、架空の性(?)で4つに分けるというのは、血液型占いとか、そういう眉唾っぽい雰囲気をバシバシ感じますw

実際に、血液型をはじめ、人間を3つ4つくらいに分け、単純化する“話のネタ”。これ盛り上がる層に向けられた本だと思います。こういうの、大概悪口のネタに昇華されていることが多いので、あさよるは苦手ですがw「鉄板ネタ」であろうことは認識しておりマス。

ですからネタ本として読んでも構いませんが、一応、中身はそれなりに「他者理解」を促すもので、微妙に真面目だったりしますw

いっそ、動物占いみたいに、意味のない動物にでも分類してくれる方が読みやすい気がしましたw

他人の言動は意味不明

『察しない男 説明しない女』は、難しい話を抜きにして「他人の言動は意味不明である」という事実を再確認しました。

「男」「女」というから話がややこしくなるのであって、単純に、人というのは支離滅裂なのであります。それをいかに理解するか?

いいえ、本書『察しない男 説明しない女』は、ハナから理解しようとしていないんです。そう、それは土台無理な話ですから。

ですから「理解する」ことではなく、「折り合いをつける」ことや「許す」ために、どう解釈すればよいのか指南されています。

女の涙は、汗だったのか

あさよるは女性ですが、他の女性が“泣く”タイミングが意味不明に思えます。

クレームをつけられたり、人から注意を受けているときに涙を流す人を見ると「態度が悪い」ようにしか見えないし、「泣いたら許してもらえると思ってるのか!」と非常に腹が立ちます(苦笑)。

少なくとも、あさよる自身はそのタイミングで“泣く”という選択肢は取らないので、理解不能なんですね。

しかし、『察しない男 説明しない女』では、涙がでるのは、一時的に感情がコントロール不能状態に陥り、パニック状態で涙が出るというもの。あくまで生理現象として涙がでるのであって、なぜ泣いているのかは本人も理解していないということで。

生理現象ということは、「暑いと汗をかく」みたいに捉えておけばいいのかしら。

へぇ、そんなもんなのかなぁと勉強になりました。

コミュニケーションは日々勉強?

『察しない男 説明しない女』はあくまで、理解できない他者を受け入れるためのノウハウ集です。

自分が「男」の考え方を持っているなら、「女」を持っている人にどう働きかければいいのか。「女」の考え方をする人は、「男」にどう声をかければいのか。

スムーズなコミュニケーションのための、コツが紹介されているんです。

しかし、何度も言いますが、これを「男と女」に振り分けているのは、非常にややこしい気がします。

外見は男性に見えても「女」の言動をすることもあるし、「男」の女性もいるわけで、こんがらがりません?

まぁ、「男と女」と分けた方が、下世話な感じで盛り上がるのかなぁと思うのですが、どうなんでしょうか。

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『不勉強が身にしみる 学力・思考力・社会力とは何か』

こんにちは。「明日勉強しよう」と毎日思っている あさよるです。

英語と数学の復習をしようと思い続けて数年……(^^;)

さて、図書館にて『不勉強が身にしみる』という、タイトルだけでズキーンッッとする本を見つけてしまいました。確かこの本、以前にAmazonでも見かけたことがありました(その時も確かガーンとなった)。

もう、手に取るしかありません……。

「教える」立場になって“不勉強が身にしみる”

本書『不勉強が身にしみる』は2005年に出版された本です。今は2016年ですから、10年以上前のもの。当時話題だった「ゆとり教育」への苦言から始まります。ここだけ読んでいると、「ゆとり教育」を批判するだけの内容かとも思ってしまいます。しかし!

あさよる自身が、ゆとり世代ですから、子供の頃から大人たちに揶揄され続けてきました。「またこの話題かぁ」とページをめくっていると、途中から雲行きが変わりはじめ、中盤にはこの本が言わんとしていることが見えてきます。

それは、「不勉強が身にしみる」。これに尽きるのです。

どういうことかと言いますと、子どもたちの学力が下がっていると言うが、じゃあ大人は勉強をしているのか、と。「勉強しなさい!」と子どもに押し付けるばかりで、自分は勉強してるの?ってことですね。

教える立場になってはじめて、自分が不勉強であることに気づくことって、よくあります。あさよるだって、かけ算は出来ますが、「かけ算とは何か」と説明できるのだろうか…と不安です。

「勉強法」は教えてくれない

ちなみに『不勉強が身にしみる』は、サブタイトルに「学力・思考力・社会力とは何か」とあるように、「何か」を考える内容です。

ですから、勉強法をレクチャーするものではありません。というか、何かを「教える」ための本ではない、と言っていいかも。あくまで勉強、学びについて著者があーだこーだと考える内容です。

しかし「大人は勉強しているのか?」というドキッとする指摘は、身にしみます……。

「なんで勉強しないの!」「勉強しないと仕事もできないぞ!」子ども時代に言われた言葉、大人にだってそのまま言える言葉です。勉強しなくていいと思ってるの?

……( ゚∀゚)・∵. グハッ!!

勉強をしない大人たちへ

不勉強が身にしみる、勉強をしない大人たちへ。

なんとなく、倫理感や道徳観って、なんとなく自分に備わっている気がするけれども、勉強をしたことがない。

科学や数学が苦手な人に限って、それらを「想像力のない学問」と言う。本当は、ただの数字や記号の羅列だけで、頭のなかで広大な自然や摂理を想像する、想像力の塊のものなのに。

歴史の蘊蓄を話しかけてくる年寄りに限って、偏った歴史感を持っていたりする。自らの不勉強を棚に上げて、他人の不勉強を指摘してくる。見てるとモヤッとする。

不勉強な大人、たくさんいます。長生きしてる分モノを知っているのは当たり前で、若い人をバカにするのもなんか違う。

日本は豊かだ豊かだと言いながら、莫大な借金も増えてゆく。私たちの豊かさって借金の上に成り立ってる……?

なんとなく当たり前のように捉えている事柄、改めて「そういえば……」と考えるきかっけがそこかしこに散りばめられています。反対に言えば「言いっ放し」とも言うんでしょうけれどもねw 明快な答えが示されているのではなく、「自分で調べろ!」「考えろ!」ってことでしょうw

「なんで勉強しなきゃいけないの?」

「なんで勉強しなきゃいけないの?」は、子どもが大人へ問いかけるものだと思っていました。

だけど、大人だって「なんで勉強しなきゃいけないの?」と問い続けないといけないのです。この場合はもちろん、自分に。

どんどん常識も変わります。社会も変わります。テクノロジーも変わってゆきます。ボーッとしてると……(;´Д`)

本書では勉強をし続けることを継承し、一般教養として押さえておきたい知識には書籍も紹介されています。

あさよるは、かなりハッ!と身につまされる瞬間が何度もありました……不勉強が身にしみる……orz

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